JPS608786A - 原子炉格納容器構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は、原子炉格納容器構造に係り、特に、サンドク
ッション部中に機器搬入口等の大口径開口部を有する原
子炉格納容器の大口径開口部取付は部分の熱膨張に良好
な原子炉格納容器構造に関する。

〔発明の背景〕

従来の原子炉格納容器及び外周コンクリート壁の配置を
第１図に示す。

該原子炉格納容器１と該外周コンクリート壁４との間に
は、その底部にサンドクッション部３を有する。該サン
ドクッション部３は、原子炉格納容器ｌの外周に設置さ
れ、以下に示す理由により、原子炉格納容器ｌの基礎部
の原子炉格納容器ｌの軸方向曲げ応力を小さくしている
。

該原子炉格納容器ｌは、原子炉格納容器ｌ内の万−の事
故時の温度上昇を想定した場合１．原子炉格納容器工の
半径方向の熱変形を生じるものと考えられる。その時、
該サンドクッション部３は、該想定事象に対して、該原
子炉格納容器ｌの半径方向の熱変形を抑制し、該原子炉
格納容器下端拘束のために生じる、該変形にょシ発生す
る原子炉格納容器ｌの基礎部における原子炉格納容器１
の軸方向曲げ応力を緩和することを目的として設置され
ている。

第２図に、原子炉格納容器ｌの底部におけるサンドクッ
ション部３の拡大図を示す。

第３図は、従来の原子炉格納容器１に取付けられる機器
搬入口及びパーソナル・エアロツク等ノ原子炉格納容器
大ロ径開口部構造を示す。原、子炉格納容器ｌ及び大口
径開口部５は、原子炉格納容器１内のふん囲気の漏洩を
防止するため、溶接にて一体化された構造を成しており
、原子炉格納容器ｌ及び外周コンクリート壁４との間に
はギャップを有している。また、原子炉格納容器１にお
ける大口径開口部５の周漫には、地震時の大口径開口部
５等の振動により発生する大口径開口部５の付は根部に
発生する応力を緩和するための大口径開口部補強部７が
原子炉格納容器ｌの板厚よシ大きい板厚でとられて設置
されている。

第３図において示される従来の原子炉格納容器大口径開
口部構造を第２図において示されるサンドクッション部
３の中に設けようとすると第４図の構造が考えられる。

第４図は、大口径開口部５を全てサンドクッション部３
に埋めた場合であり、第４図における大口径開口部５は
、原子炉格納容器ｌの熱膨張による変位を充分吸収し得
る部材（例えばラバー等）のふた６を介して外周コンク
リート壁４と一体とすることにより、サンドクッション
部３の砂が外周コンクリート壁４の外へ流出するのを防
止している。

この第４図の原子炉格納容器大口径開口部構造において
は、原子炉格納容器ｌ内の温度上昇に伴ない原子炉格納
容器１が熱変形を起こした場合、大口径開口部補強部７
の板厚と原子炉格納容器ｌの板厚が異なるため、原子炉
格納容器ｌの下端拘束により発生する原子炉格納容器１
０基礎部の軸方向曲げ応力に影響を及ぼし、大口径開口
部５の下方の原子炉格納容器ｌの基礎部の軸方向曲げ応
力が他の部分に比べ大きくなる場合がある。この影響は
、大口径開口部５の位置が格納容器ｌの基礎部に近けれ
ば近い程、また、大口径開口部５の開口面積が太きけれ
ば大きい程（大口径開口部補強部７０面積が大きければ
大きい程）大きいものと考えられるが、事故時の最終障
壁となるべき原子炉格納容器ｌにおいては、その発生応
力をできるだけ低くおさえることが望ましいものと考え
る。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、原子炉格納容器構造において、大口径
開口部補強部に接する部分のサンドクッション部のバネ
効果を大きくすることにより、事故時の格納容器内の温
度上昇に伴ない、大口径開口部補強部及び原子炉格納容
器の板厚の違いにより大口径開口部下方の原子炉格納容
器基礎部の曲げ応力が大きくなるのを抑制することによ
り、健全な原子炉格納容器構造を提供することにある。

〔発明の概要〕

本発明は、原子炉格納容器構造において、サンドクッシ
ョン部中の外周コンクリート壁土に突起物を設ける、あ
るいは、サンドクッション部中の大口径開口部円筒胴外
周にリング等を設けることにより、大口径開口部補強部
に接する部分の砂の深さを小さくシ、該部分のサンドク
ッション部のバネ効果を大きくすることにより、大口径
開口部補強部及び原子炉格納容器の板厚の違いから生じ
る事故時の格納容器内の温度上昇に伴ない大口径開口部
下方の原子炉格納容器基礎部曲げ応力の大きくなるのを
抑制する原子炉格納容器構造である。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の実施例を第５図〜第６図によシ説明する
。

第５図は、サンドクッション部中の外周コンクリート壁
土に突起物を設けた実施例を示す。第５図においては、
原子炉格納容器１及び外周コンクリート壁４との間の底
部に設けられたサンドクツジョン部３中の大口径開口部
５の円筒胴の外周に、外周コンクリート壁４の上に突起
物８が設けられている。また、該突起物８及び大口径開
口部補強部７との間のサンドクッション部３０幅は、他
の部分のサンドクッション部の幅よす小さく、バネ効果
が大きくなっている。従って、本実施例によれば、大口
径開口部補強部７及び原子炉格納容器１の板厚の違いか
ら生じる事故時の格納容器ｌ内の温度上昇に伴ない、大
口径開口部５の下方の原子炉格納容器１基礎部の曲げ応
力が大きくなるのを抑制することができるという効果が
ある。

第６図は、サンドクッション部中の大ロ径ＩＪロ部円筒
胴外周にリングを設けた他の実施例を示す。

第６図においては、原子炉格納容器１及び外周コンクリ
ート壁４との間の底部に設けられたサンドクッション部
３中の大口径開口部５の円筒胴の外周にリング９が設け
られている。該リング９の大きさは、格納容器１の熱膨
張に伴ない、該リング９がサンドクッション部３を押し
つけるときの強度が充分な大きさを有している。また、
該リング９及び外周コンクリート壁４との間のサンドク
ッション部３の幅は、各々他の部分のサンドクッション
部の幅より小さく、バネ効果が大きくなっている。従っ
て、本実施例によれば、大口径開口部補強部７及び原子
炉格納容器ｌの板厚の違いから生じる事故時の格納容器
ｌ内の温度上昇に伴ない大口径開口部５の下方の原子炉
格納容器１基礎部の曲げ応力が大きくなるのを抑制する
ことができるという効果がある、 〔発明の効果〕 本発明によれば、原子炉格納容器構造において、サンド
クッション部中の大口径開口部円筒胴の外周の外周コン
クリート壁土に突起物を設けたこと、あるいは、サンド
クッション部中の大口径開口部円筒胴外周にリング等を
設けたことにより、突起物及び大口径開口部補強部との
間のサンドクッション部の幅、あるいは、リング及び外
周コンクリート壁との間のサンドクッション部の幅を他
の部分のサンドクッション部の幅より小さくしたことに
より、該部分のバネ効果を太きくシ、大口径開口部補強
部及び原子炉格納容器の板厚の違いから生じる事故時の
格納容器内の温度上昇に伴ない大口径開口部下方の原子
炉格納容器基礎部曲げ応力が大きくなるのを抑制でき、
原子炉格納容器の健全性が高−まるという効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の原子炉格納Ｇ器、外周コンクリート壁及
びサンドクッション部の配置図、第２図及び第３図はサ
ンドクッション部の拡大図及び原子炉格納容器大口径開
口部構造図、第４図は従来の原子炉格納容器大口径開口
部構造をサンドクッション部中に埋め込んだ場合を示す
図、第５図は本発明の実施例で、サンドクッション部中
の外周コンクリート壁土に突起物を設けた場合を示す図
、第６図はサンドクッション部中の大口径開口部円筒壁
外周にリングを設けた場合を示す図である。 ■・・・原子炉格納容器、２・・・内周コンクリート壁
、３・・・サンド・クッション部、４・・・外周コンク
リート壁、５・・・大口径開口部、６・・・ふた、７・
・・突起物、８・・・リング。 奉　ｌ　日 第　３　口 峯　４　日

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、原子炉格納容器及び該原子炉格納容器の外周に設け
   られたコンクリート壁及び該原子炉格納容器と該コンク
   リート壁との間の底部に設けられたサンドクッション部
   及び該原子炉格納容器と該サンドクッション部と該コン
   クリート壁を貫通する円筒胴を有する大口径開口部及び
   該原子炉格納容器円筒胴に設けられた該大口径開口部の
   補強部とよ）成る原子炉格納容器において、該コンクリ
   −ト壁上の大口径開口部周）に突起物を設けたことを特
   徴とする原子炉格納容器構造。 ２、特許請求の範囲第１項において、該原子炉格納容器
   と該サンドクッション部と該コンクリート壁を貫通する
   該大口径開口部円筒胴の該サンドクッション部中に位置
   する部分の該円筒胴の外周にリングを設けたことを特徴
   とする原子炉格納容器構造。 ３、特許請求の範囲第１項及び第２項において、該大口
   径開口部補強部と接する該サンドクッション部の幅を小
   さくすることを特徴とする原子炉格納容器構造。