JPS6184594A - 原子炉容器の耐震支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［発明の技術分野］ 本発明は液体金属の循環によって冷却される炉心および
その関連装置を内部に収容している原子炉容器の熱膨張
による変位量を吸収するとともに、地震時にその原子炉
容器を安全に支持することのできる原子炉容器の耐震支
持装置に関する。

［発明の技術的背景とその問題点］ 一般に、液体金属により冷却される原子炉においては、
第２図に示すように、炉心１、炉心支持構造物２等は原
子炉容器３の中に収容されでいる。

そして原子炉容器３は、その上部フランジ４を原子炉建
屋壁５から張り出したペデスタル６上に乗せられ支持さ
れている。

また、原子炉容器３の外周を囲繞して原子炉容器３から
の万一の液体金属冷ｆＪＪ祠の漏洩を受は入れるためガ
ードベッセル７が配設されている。

原子炉容器３は発電６凸の人容ｆｌ化に伴い、その容積
が大きくなった場合に固有振動周波数が小さくなり、そ
の耐震設計が極めて回動になる。例えば剛構造であれば
耐震設計用水平地震力が１０００ｒ＋ａｊ２であるのに
対し、剛）１り迄でなく、しかもその固有振動周波数が
小さい場合には、その値が５０００〜６０００ｇａβに
なり、設計上極めて困難な条件となる。

そこで従来、例えば第２図に示すように、原子炉容器３
とガードベッセル７との間隙にＮａＫ等の液体８を充填
し、地震時に原子炉容器３に作用する地震力を、この液
体８のｔｔ’性力を利用してカードベッセル７へ伝達づ
ること辷より、原子炉容器３の耐震性を高めることが行
われている。

一般に、このような方法では、地震時には地震方向の原
子炉容器３とガードベッセル７間の液体は高い圧力上昇
を伴うことになる。

すなわち、水平方向地震に対しては、原子炉容器胴３ａ
に外圧が作用するが、原子炉容器１１１ｍ３ａは円筒描
込であるため比較的高圧に耐えることができ、問題とな
ることはない。

一方、鉛直方向地震に対しては、原子炉容器下部鎖部３
ｂに高い外圧が作用するが、この原子炉容器下部鎖部３
ｂは外圧に対して座屈等を生じ易い構造であるため、こ
の部の健全性が損われるおそれがある。

［発明の目的］ 本発明はかかる従来の事情に対処してなされたもので、
原子炉容器下部鎖部とガードベッセルとの間の圧力上昇
を低く抑えることにより原子炉容器下部鎖部に作用する
外圧荷重を低減し、原子炉容器の健全性を従来より大幅
に向上することのできる原子炉容器の耐震支持装置を提
供しようとするものである。

［発明の概要］ りなわら本発明は、原子炉容器とガードベッセルとの間
に液体を収容し、この液（本の慣性力により前記原子炉
容器の耐震支持を行なう原子炉容器の耐震支持装置にお
いて、前記原子炉容器の下部に接してガス域を形成した
ことを特徴とする原子炉容器の耐震支持装置である。

［発明の実施例］ 以下本発明の詳細を図面に示ず一実施例について説明す
る。

第１図は本発明の一実施例の原子炉容器の耐震支持装置
を示すもので、この原子炉容器の耐震支持装置ではガー
ドベッセル７の底部に円筒部９が形成されている。また
、原子炉容器３の原子炉容器下部鎖部３ｂには円筒胴１
０が固着され、この円筒胴１０はガードベッセル７の円
筒部９内に収容されている。原子炉容器３とガードベッ
セル７との間隙にはＮａＫからなる液体８が充填されて
ｄ５す、原子炉容器３の原子炉容器下部鎖部３ｂに接し
てガス１或１１が形成されている。

なお、以上述べた部分を除いて第２図に示した原子炉容
器の耐震支持装置と同様に構成されているので、同一部
分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。

以上のように構成された原子炉容器の耐震支持装置では
、水平方向地震が生じた場合には原子炉容器３とガード
ベッセル７との間の液体の慣性力による流体制振効果に
より原子炉容器３の水平方向地震力が確実に支持される
。

一方、鉛直方向地震が生じた場合には、原子炉容器３と
カードベッセル７間の液体の慣性力および円筒胴１０内
に形成されるガス域１１により鉛直方向地震力が確実に
支持される。

そしてこのような原子炉容器の耐震支持装置では、ガス
域１１の圧縮性により原子炉容器下部鎖部３ｂとガード
ベッセル７間の液体の圧力上昇を十分低減することがで
きるため、原子炉容器下部境部３ｂに作用する外圧荷重
を十分低減することができ、原子炉容器３の耐震性を従
来より大幅に向上することができる。

すなわち、このような原子炉８器の耐震支持装置では、
本来の目的である水平方向耐震支持についてはその別面
を確実に維持することができ、また構造的に剛性の低い
原子炉容器下部鎖部３ｂに作用する圧力を低減すること
がひきる。

さらにこのような原子炉容器の耐震支持装置では、原子
炉容器３とガードベッセル７との間には構造部材による
接触部がないため、原子炉容器３とガードベッセル７間
の熱膨張差を自由に吸収することができる。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明の原子炉容器の耐震支持装置に
よれば、原子炉容器の下部に接してガス域を形成したの
で、このガス域の圧縮性により原子炉容器下部鎖部に作
用する外圧荷重を従来より大幅に低減することができる
。この結果、原子炉容器下部鎖部の健全性を維持するこ
とができ、原子炉容器の耐震力を従来より大幅に向上す
ることができる。

４、図１ｉｌｉｉの間中な説明 第１図は本発明の原子炉容器の耐震支持装置の一実施例
を示す縦断面図、第２図は従来の原子炉容器の耐震支持
装置を示す縦断面図である。

３・・・・・・・・・・・・原子炉容器３ｂ・・・・・
・・・・原子炉容器下部鎖部７・・・・・・・・・・・
・ガードベッセル１０・・・・・・・・・・・・円筒胴 １１・・・・・・・・・・・・ガス戚 代理人弁理士　　　則　近　憲　佑 （ほか１名） 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）原子炉容器とガードベッセルとの間に液体を収容
   し、この液体の慣性力により前記原子炉容器の耐震支持
   を行なう原子炉容器の耐震支持装置において、前記原子
   炉容器の下部に接してガス域を形成したことを特徴とす
   る原子炉容器の耐震支持装置。