JPS6013286A - 原子炉格納容器の支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は原子力発電所の原子炉建屋内に収容される原子
炉格納容器の支持装置に係り、特に原子炉格納容器の接
線刃゛向の振れを拘束するようにした原子炉格納容器の
支持装置に関する。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

一般に、沸騰水型原子力発電所の原子炉建屋には原子炉
格納容器が収容され、この原子炉格納容器内に原子炉圧
力容器が格納される。原子炉格納容器は、密閉格造をな
し、その底部がアンカーボルトにより原子炉建屋マット
に据付けられ、上部および中間部は外周部に設置された
複数のシアラグによシ支持されている。

シアラグは、第２図に示すように、原子炉建屋のシール
ド壁１に基礎ボルト２等により固設されだフイメイルシ
アラグ３と原子炉格納容器４の外周壁に固定されたメイ
ルシアラグ５とから、メイルシアラグ５をアイメイルシ
ア２グ３の凹溝３ａに係合させることによシ、原子炉格
納容器４はシールド壁１の内周面に保持される。原子炉
格納容器４の上下方向および法線方向の熱膨張に対して
、シアラグは上下方向に処びる凹溝３ａおよびこの凹溝
３ａとメイルシアラグ５先端とのギャップにより吸収し
、原子炉格納容器４の接続方向の運動のみを拘束するｔ
ｆ’ｊ造となっている。

しかしながら、従来のシアラグにおいて（ｒｉ、フイメ
イルシアラグ３とメイルシアラグ５との間に接線方向の
ギャップ６が存在するため、ふ子炉格納等器４の接線方
向の運動を必ずしも充分に拘束できる構造ではなく、こ
の接線方向のギャップが耐震上悪影響を及はすのではな
いかとハヒ念されていた。

〔発明の目的〕

本発明は上述した点を考慮し、原子炉格納容器の接線方
向のギャップをラバーベアリングで拘束し、拘束方向に
ギャップがなく、耐震性を向上させた原子炉格納容器の
支持装置を提供することを目的とする。

〔発明の概要〕

上述した目的を達成するために、本発明に係る原子炉格
納容器の支持装置は、原子炉建屋のシールド壁にシアラ
グを介して原子炉格納容器を支持するものにおいて、上
記シアラグの接合面にラバーベアリングを、原子炉格納
容器の接線方向を向くように介装し、上記接合面の接線
方向ギャップを解消させたものである。

〔発明の実施例〕

以下、本発明に係る原子炉格納容器の支持装置つ実施例
について添付図面ｆ：参照して説明する。

第３図において、符号１０は沸騰水型原子力発電所の原
子炉建屋を示し、この原子炉建屋１０内に密閉構造の原
子炉格納容器１１が収納される。原子炉格納容器１１内
には図示しない原子炉圧力容器が収容され、保持される
。原子炉格納容器１１は底部がアンカポル）１２により
原子炉建屋マット１３に固定される。原子炉格納容器１
１はその上部および中間部が原子炉格納容器支持装置１
５により支持される。

この支持装置１５は具体的には原子炉格納容器１１の外
周壁と原子炉建屋のシールド壁１４の間に介装された複
数のシアラグ１５であシ、このシアラグ１５によシ原子
炉格納容器１１はシールド壁１４内に収容され、保持さ
れる。

シアラグ１５は、第４図乃至第６図に示すようにフイメ
イルシアラグ１６とメイルシアラグ１７とからなる。フ
イメイルシアジグ１６は原子炉建屋のシールド壁１４に
基礎ボルト１Ｂにより固定され、中央部に上下方向に延
びるガイド用四部１９が形成される。

この四部１９の底壁には摩擦板２０がスプリング２１を
介して装着される。

一方、メイルシアラグ１７は原子炉格納容器１１の外周
壁に周方向に沿って複数個設けられ、各フイメイルシア
ラグ１６に対向し、原子炉格納容器１１の接線方向接合
面および法線方向接合面が７アラグ１５に形成される。

メイルシアラグ１７は例えば角筒状の突起体であり、そ
の先端に摩擦材２２が装着され、この摩擦材２２はスプ
リング２１によシばね付勢される摩擦板肋と摩擦係合し
、摩擦ダンパ機能が付加される。

壕だ、フイメイルシアラグ１６の凹部１９の内側面とメ
イルシアラグ１７の側面との間（接線方向接合面）には
原子炉格納容器１１の接線方向にラバーベアリングδが
介装される。ラバーベアリング６はゴム板２６と鉄板ｎ
とを交互に順次積層して一体構造物としたものでぐ圧縮
方向には非常に高い剛性を有し、せんＶ「方向にはその
／１ｏｏｏ程度の低い（小さな）剛性を竹する。したが
って、ラバーベアリング５を原子炉格納容器１１の接線
方向に介装させることにより、原子炉格納容器１１の熱
膨張による上下方向および法線方向の移動を計容し、そ
の接線方向の移動を拘束する構造となっている。

次に、本発明の作用について説明する。

原子炉の運転開始により、原子炉格納容器１１は原子炉
圧力容器（図示せず）から熱輻射等の温度作用を受け、
熱膨張する。この場合、原子炉格納容器】１は底部が原
子炉建屋マット１３に固定されているため、温度変化を
受けて、原子炉格納容器１１の上下方向および法線方向
に変位する。

ところで、フイメイルシアラグ１６とメイルシアラグ１
７との間に介装されるラバーベアリング６は原子炉格納
容器１１の接線方向を向くので、その上下方向および法
線方向には低い剛性を有し〜、このため、上下方向およ
び接線方向の熱変位を自由に許容する。原子炉格納容器
１１の法線方向の熱変位はスプリング２１のばね力によ
シ吸収される。

地震発生時には、ラバーベアリング部が原子炉格納容器
１１の接線方向に密に介装されており、シアラグ】５の
メイルシアラグ１７とフイメイルシアラグ１６との間に
接線方向のギヤツノ°が存在しないので、接線方向に大
きな剛性を有し、その振れを抑制する。その際、スプリ
ング２１によシ抑圧されている摩擦板２０と摩擦材２２
とは摩擦ダンパとして機能し、シアラグ１５の接合部に
おいて高い減衰性が得られる。

なお、本発明の一実施例においてはフイメイルシアラグ
を原子炉建屋のシールド壁に固設し、メイルシアラグを
原子炉格納容器の外周壁に装着した例について説明した
が、メイルシアラグをシールド壁に、フイメイルシアラ
グを原子炉格納容器に取付けるようにしてもよい。

〔発明の効果〕

以上に述べたように本発明に係る原子炉格納容器の支持
装置においては、シアラグの接合面にラバーベアリング
を、原子炉格納容器の接線方向を向くように介装しミ上
記接合面の接再方向ギャップを解消させだから、ラバー
ベアリングの特性によシ、原子炉格納容器の熱膨張によ
るその上下方向および法線方向の熱変位を充分に吸収で
きるとともに、原子炉格納ネメ器の接線方向変位はラバ
ーベアリングの大きな剛性により拘束することができ、
耐震性を確実に向上させ得る。

まだ、シアラグの接合面にラバーベアリングを介装させ
て以前ｆ方向ギャップを解消したから、原子炉格納容器
の安定した支持様能がイ（Ｊられる。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の原子炉格納容器の支持装置を示す平ｔｒ
Ｊｔ血図、２４図２図は第１図のＨ−ＩＩ線に沿う図、
８；４３図は本発明に係る原子炉格納容器の支持装置の
設置位置を示す図、第４図は第３図のＡ部を拡大して示
す平［（〕１面図、第５図は第４図の■−Ｖ線に沿う図
、第６図は第４図のＶｌ−Ｖｌ線に沿う縦断面図である
。 １０・・・原子り・建屋、１１・・・原子炉格納容器、
１３・・・原子炉建屋マット、１４・・・シールド壁、
１５・・・原子炉格納容器支持装置（シアラグ）、１６
・・・フイメイルシアラグ、１７・・・メイルシアラグ
、１９・・・凹部、２０・・・摩ｊ四板、２１・・・ス
プリング、２２・・・摩擦材、５・・・ツノく一ベアリ
ング、２（５・・・ゴム板、２ン・・・鋼板。 ＠　１　図 １ 第　２　口 第３図 第４図 第　６　図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、原子炉建屋のシールド壁にシアラグを介して原子炉
   格納容器を支持させた原子炉格納容器の支持装置におい
   て、上記シアラグの接合面にラバーベアリングを、原子
   炉格納容器の接線方向を向くように介装し、上記接合面
   の接線方向ギャップを解消させたことを特徴とする原子
   炉格納容器の支持装置。 ２、ラバーベアリングはゴム板と鋼板とを交互に順次積
   層した一体構造物である特許請求の範囲第１項に記載の
   原子炉格納容器の支持装置。 ３、シアラグは原子炉建屋のシールド壁および原子炉格
   納容器の外周壁の一方に固設されたフイメイルシアラグ
   とその他方に対向して装着されたメイルシアラグとを有
   し、上記フイメイルシアラグとメイルシアラグとの間に
   ラバーベアリングが原子炉格納容器の接線方向を向くよ
   うに介装された特許請求の範囲第１項に記載の原子炉格
   納容器の支持装置。 ４、フイメイルシアラグには、その凹部底壁にスプリン
   グを介して摩擦板が介装され、この摩擦板にメイルシア
   ラグ先端に装着された摩擦材が摩擦接触している特許請
   求の範囲第１項に記載の原子炉格納容器の支持装置。