JPS6079189A - スクロ−ル流体機械 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明はスクロール流体機械に係シ、詳しくは逆転時の
吸入圧力の異常な上昇に対するラップの破損を防ぐ構造
に関する。

〔発明の背景〕

スクロール流体機械の例として、圧縮機の場合につき、
第１図、第２図により説明する。

旋回スクロール１は鏡板１の上に直立したうす巻き状の
ラップ１ｂを有している。また鏡板１ａの背面には旋回
軸受ＩＣと自転防止機物（図示せず）とを有している。

固定スクロール２は旋回スクロールと同様に鏡板シ上に
直立するりす巻き状のラップ２ｂを有していると共に、
吸込口２Ｃと吐出口２ｄとを有している。

旋回スクロール１と固定スクロール２とは、互にラップ
を内側に向けて組合わされ、旋回スクロール１は固定フ
レーム２とフレーム３とで挟持さ３１ｉ れている。

旋回スクロール１を旋回運動させると、該旋回スクロー
ル１及び固定スクロール２の鏡板とラップとで形成され
る空間がスクロールの中心に移動するに従ってその容積
を減少し、吸込口２Ｃよシ吸入したガスを圧縮し、吐出
口２ｄよシ吐出する。第２図は吸入完了の状態を示し、
このとき旋回スクロール１のラップｌｂの外側は吸入室
２ｅとなる。

ところで、ガスを圧縮するためには、旋回スクロール１
の旋回方向は一定方向で々ければならない。もし旋回方
向を逆にすると、両スクロールの鏡板とラップとで形成
される空間がスクロールの外側に向って移動するに従い
その容積を増大するので、空間内の圧力は外側に移動す
るに従い低下する。

従って、前述の圧縮機においては、旋回スクロールが逆
転可能な状態にある。そこで、一般には旋回スクロール
の逆転を防止するため、吐出口２ｄまたは吸込口２Ｃに
逆流防止機構２ｆを設ける。図示では逆流防止機構２ｆ
を吸込口２Ｃに設けた例を示し特開昭ＧＯ−７９１８９
（２） ている。

しかし、この構成の圧縮機において、誤って旋回スクロ
ールを逆転させてしまった場合には、吐出口２ｄより入
ったガスが次々と吸入室２ｅに送られるため、吸入室２
ｅの圧力が異常に上昇する。この結果、旋回スクロール
ｌのラップ１ｂの巻き終ｌｉｄから約半周した部分１ｅ
に亘って過大な応力が作用することになる。この現象は
ガス中に多量の油、液を含む場合に一層顕著となる。ま
たガス中に多量の液を含む場合、あるいはｔｌとんど液
の場合には、逆流防止機構が無くても液圧縮によシラツ
ブｌｂの巻き終シ部に過大な応力が作用する。

一方、スクロールのラップは円弧状であり比較的剛性は
大きいが、ラップの巻き終シ部では半径も大きくなって
いて平板に近い状態にあり、さらに巻き終り部は片持ち
の状態となっているので、当該部分のラップの剛性は小
さい。

従って、剛性の小さいラップ巻き終り部に前述した過大
な応力が作用すると、ラップが破損する危険性がちシ、
もし巻き終シ部が破損すると、連５　頁 鎖的に破損がラップの巻き始め側へと進行する事態とな
る。

このような問題は、固定スクロール２のラップ巻き終９
部が片持構造となっている場合には、固定スクロール２
についても同様に起シ得る。

〔発明の目的〕

本発明の目的は、スクロールのラップにおける片持状態
となっているラップ巻き終り部の剛性を増加して、逆転
時でのラップの破損を防止しうるスクロール流体機械を
提供することにある。

〔発明の概要〕

この目的を達成するために、本発明は、スクロールのラ
ップの巻き終シ部を、そのラップ外側が膨出するような
形状に構成し、当該部分のラップ板厚を他の部分よりも
厚くしたことを特徴とする。

〔発明の実施例〕

以下、本発明の一実施例を第３図、第４図により説明す
る。第３図は本発明における旋回スクロールの平面図、
第４図は第３図のＡ部拡大図を示している。図において
、旋回スクロール１の２ツ６　百 ブｌｂの巻き終シ１ｄには、円柱状の膨張部４がラップ
の全高に亘って形成されている。この膨出部４はラップ
の板厚よシも大きな直径を有していて、ラップの内側面
を接線とするような状態に設けられている。また膨出部
４は、例えばラップの素材から削シ出しによって作られ
る。

従って、ラップ１ｂの巻き終ｆｉｌｄ部は、ラップの他
の部分よりも板厚が厚くされて剛性が大きくなっている
ので、逆転時においてラップ巻き終り部に過大な応力が
作用しても、当該部分のラップが破損することはない。

尚、ラップの巻き終１１１ｄに円柱状の膨張部４を形成
したことによシ、該巻き終ｆｉｌｄ部のラップ外側が膨
出するが、第２図に示したように、ラップ巻き終ｆｉｌ
ｄから約半周部までのラップ外側は吸入室２ｅであるの
で、旋回スクロール１の作動に支障をきたすことはない
。

また、本発明においては、第５図に示すように、ラップ
の巻き終６１ａからある範囲（ａ−ｂ）Ｋ亘って膨出部
１４を形成するようにしてもよい。この場合にはラップ
巻き終り部の剛性はさらに増加す７　頁 る。

また、前述したようにラップの巻き終り１ｄから約半周
までのラップの外側は吸入室であるから、第６図に示す
ように、ラップの巻き終り１ｄから約半周した範囲（ａ
−ｃ）に亘って膨出部別を形成することもできる。この
場合は、ラップの外側を素材のままとして側面の加工を
省略することかで−きる。

以上の実施例はいずれもラップの全高に亘ってラップの
肉厚を増加させたものであるが、荷重が作用した時のラ
ップの変形は鏡板を固定端とする片持はりと同様であり
、ラップと鏡板の結合部に最大の応力が作用する。従っ
て、このラップと鏡板の結合部からある高さ範囲（ラッ
プの高さ、板厚、作用する荷重によって異なる）だけラ
ップ板厚を増加することも可能である。

この場合の実施例を第７図、第８図に示す。

第７図はラップ１ｂの巻き終り１ｄに、円柱状の膨出部
４′を鏡板１ａ側からラップ１ｂのほぼ半分の高さまで
形成した例を示している。

特開昭６Ｏ−７９１８９（３） また、第８図はラップ１ｂの巻き終り１ｄからある範囲
（ａ−ｂ）に亘る膨出部１４′をラップ１ｂのほぼ半分
の高さまで形成した例を示している。

これらの実施例においては、ガスの通路損失を小さく抑
えることが可能となり、逆転時の吸入室の圧力上昇を低
減できる。

尚、以上の実施例は旋回スクロール１のラップｌｂＯ例
を示したが、固定スクロールのラップの巻き終り部が片
持構造の場合には、固定スクロールのラップの巻き終９
部に前記の膨出部を形成する。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、スクロールのラ
ップの巻き終り部を、そのラップ外側が膨出するような
形状に構成し、尚該部分のラップ板厚を他の部分よりも
厚くして剛性を増加させたので、逆転時において過大な
応力が作用してもラップの破損を招くことがない。

【図面の簡単な説明】 第１図は従来のスクロール流体機械の一つとして示した
圧縮機の要部縦断面図、第２図は第１図９頁 の横断面図、第３図、第４図は本発明の一実施例を示し
たもので、第３図は旋回スクロールの平面図、第４図は
第３図のＡ部拡大図、第５図ないし第８図は本発明の他
の実施例を示したもので、第５図はラップの巻き終り部
の平面図、第６図は旋回スクロールの平面図、第７図お
よび第８図はラップの巻き終９部の斜視図である。 １・・°旋回スクロール、ｌａ・・・鏡板、１ｂ・・・
ラップ、１ｄ・・・ラツ７’巻き終シ、２・・・固定ス
クロール、　２ａ・・・鏡板、２ｂ・・・ラップ、４　
、４’、　１４．１４’、　２４・・・膨出部。 代理人　弁理士　秋　本　正　実 第１図 第２図 第５ＷＪ 第７図 ！ｂ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、　鏡板と該鏡板に直立しているうす巻き状のラップ
   とからなる旋回スクロール及び固定スクロールを備え、
   両スクロールを互にラップを内側に向けて組合わせ、各
   々のラップと鏡板とにより形成される空間がスクロール
   の中心方向に移動するに従ってその容積を減少するよう
   に、両スクロールが相対運動を行うスクロール流体機械
   において、スクロールのラップの巻き終９部を、そのラ
   ップ外側が膨出するような形状に栴成し、当該部分のラ
   ップ板厚を他の部分よりも厚くしたことを特徴とするス
   クロール流体機械。 ２、特許請求の範囲第１項において、ラップの板厚を厚
   くした部分がラップ巻き終りからほぼ半周に亘って形成
   されていることを特徴とするスクロール流体機械。 ３、特許請求の範囲第１項または第２項において、ラッ
   プの板厚を厚くした部分がラップの高さＩＴ 方向に対して鏡板側から部分的に形成されていることを
   特徴とするスクロール流体機械。