JPS607839Y2 - 凍結融解処理装置 - Google Patents

凍結融解処理装置

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Publication number
JPS607839Y2
JPS607839Y2 JP15165780U JP15165780U JPS607839Y2 JP S607839 Y2 JPS607839 Y2 JP S607839Y2 JP 15165780 U JP15165780 U JP 15165780U JP 15165780 U JP15165780 U JP 15165780U JP S607839 Y2 JPS607839 Y2 JP S607839Y2
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JP
Japan
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sludge
gap
heat exchanger
freeze
heat exchangers
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JP15165780U
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JPS5776800U (ja
Inventor
龍太 高岡
誠吾 山本
Original Assignee
ダイキン工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は汚泥等被処理材を処理槽内に均一したレベルで
投入することが可能で、処理槽の有効利用をはかると共
に、未凍結汚泥が発生するのを防いで処理効率を高める
ことができる凍結融解処理装置に関する。
汚泥等水分を多量に含む被、処理材を廃棄処理する場合
には、予め十分な脱水を行うことが必要であるが、含有
水分を脱除する手段として被処理材を凍結した後に融解
して水の分離を効率的に行わせる処理方式がひろく利用
されている。
この処理手段を用いて汚泥を脱液処理するに際して、特
に留意すべき点は被処理材の凍結が迅速かつ均一に威さ
れることであり、か)る点に応え得るものとしては、第
1図に示す如く凍結運転時に冷却器として作用する複数
枚の平板形の熱交換器4,4を処理槽2内に収納して、
所定間隔を存する多列の平行に配置し槽壁に支持してな
る構造の凍結融解処理装置が提案されている。
この装置は、熱交換器4,4の熱交換面と被処理材との
接触面積が大きいために、迅速にかつ平均的に凍結させ
ることができるが、各熱交換器4.4の両側縁が処理槽
壁に対して密に接していることから、比較的粘度が高い
汚泥の場合には、投入時において各区画室間での移動が
円滑に行われない。
従って、汚泥の界面が一部では低く、一部では熱交換器
4の上縁に達する程度に高くなる不均一な充填状態を呈
して、界面が高い部分では凍結時の体積膨張によって汚
泥が熱交換器4の上縁からはみ出して凍結が十分に行わ
れなくなり、その状態のま)で融解を行うと、一部に未
改質汚泥を生じ、その後の脱水に際して濾過性能が著し
く低下して処理効率を悪化させることとなる。
一方、凍結後の融解時においても、加熱器として作用す
る熱交換器4に接している凍結汚泥の面は逸早く融解し
て、この融解水は粘度が低いために、熱交換器4の支持
個所に微小間隙があると、界面の高い側から低い側に流
動する現象が起って、凍結界面の高いところでは凍結汚
泥と熱交換器4の面との間に空隙が生じて伝熱不良を来
し、従って完全融解に要する時間が長くなるのもまた欠
点として挙げられる。
このように従来装置が種々の欠点を有している実状に対
処して本考案は威されたものであり、特に平板形をなす
複数枚の熱交換器を処理槽内において固定するための支
持構造を、支持される個所となる各熱交換器の両側縁の
少くとも一方と処理槽壁との間に間隙を設けることによ
って、処理槽内に収容した被処理材が前記間隙を介し熱
交換器の側縁に沿って流動し得る如く威した点を特徴と
する。
か)る特徴を有する本考案の具体的内容に関して添付図
面に示される実施例によって以下詳細に説明する。
第2図および第3図は凍結融解処理装置の1例を示すも
のであって、頂部が開口している竪形ケーシング1の内
部上方には、開口を頂部に、底蓋3が再閉可能に設けら
れてなる取出口を底部にそれぞれ備えてなる断熱構造の
処理槽2が収納されている。
この処理槽2内には、凍結運転時に冷却器として、融解
運転時に加熱器として夫々作用する平板形をなす複数枚
の熱交換器4,4を収納していて、約1−乃至約5−の
範囲内の所定間隔を存する多列の平行に配置すると共に
各々の両側縁を処理槽2の内壁に支持固定せしめている
上述の構造になる装置は底蓋3をエヤシリンダ5で閉じ
させて、処理槽2を上部開放槽の状態とし、該槽内に被
処理材例えば汚泥を熱交換器4゜4の上縁部分に達しな
い範囲の一定量投入して処理を開始するが、先ず図示し
ない冷凍装置によって得られる低温ブラインをブライン
ヘッダ6を介して、各熱交換器4,4に循環的に流通す
ることにより、処理槽2内の汚泥と熱交換させ、汚泥を
凍結せしめる。
所定時間の経過後に、凍結汚泥が所定低温に達した時点
となれば、低温ブラインの循環流通を停止し、図示しな
い加熱装置によって得られる高温ブラインを、ブライン
ヘッダ6を介して各熱交換器4,4に切り換えて循環流
通し、処理槽2内の凍結汚泥を加熱融解する。
そして融解完了後、高温ブラインの流通を停めると共に
、底蓋3を開かせて、汚泥を排出し次の脱水工程に送る
このようにして凍結、爾後の融解を行うことにより、汚
泥の脱水性が良くなることは周知であり、以上の操作を
繰り返し行って汚泥処理を間断なく実行できる。
前記熱交換器4は第4図および第5図に構造例を示して
いるように、外面が平滑で対設させた2枚の平板7,7
と、丙子板間に介在させた複数個のスペーサ8.訃・・
とからなっていて、処理槽2の縦断面形状に対応させた
六角形状の平板7,7の間に介在したスペーサ8,8・
・・を第4図々示の如きパターン配列し、スペーサ8.
訃・・と平板7.7の接合部および平板7,7の全周縁
接合部を水密的に溶着することによって、水平方向の通
路が段を威して連設するジグザグ状の流体通路9が内部
に形成されている。
なお、第4図において10.11は流体通路9の両端に
連結したブラインの入口及び出口である。
か)る構造となした各熱交換器4,4は、前述したよう
に、所定間隔を保持した状態で処理槽2の内壁に支持固
定させるが、この固定に際しては、支持される両側縁の
全部が槽壁に対して水密的に接する如き形態をとるので
はなく、両側縁の一方と槽壁との間に間隙を設けて支持
せしめてなる点に本考案の特徴が存するものである。
か)る支持形態の好適な例を、第6図乃至第8図を併せ
て参照のうえ以下説明すると、この例は合成樹脂を素材
とした一体戒型になる1対の熱交換器支持部材12.1
2を介して各熱交換器4゜4を処理槽2の内壁に固定せ
しめたものであって、前記支持部材12は熱交換器4の
両側縁部に嵌合した状態で処理槽2の内壁に因子される
該支持部材12は熱交換器4の側縁のうちで上方部およ
び下方部を係入し得る溝13,14が凹設されていると
共に、両溝13.14に挟まれる中間部には、側縁部と
の間に間隙Gを保持し得る如き切欠溝15を有する形状
となっている。
この切欠溝15が設けられたことによって、溝13.1
4で固定された熱交換器4の側縁と、処理槽2の内壁面
との間には、汚泥を側縁に沿って流動せしめ得る流体通
路が形成されることとなる。
なお、処理槽2の内壁面と熱交換器4の側縁との間に間
隙Gを一部存在せしめる手段としては上述例の他に、前
記両溝13.14が設けられた部分だけに各々独立した
支持部材を設けるなどの変型も勿論可能である。
また、一対の支持部材12.12の両方に切欠溝15を
設けてもよいし、一方に設け、他方には前記両溝13,
14が連続するようにしてもよく、さらに支持部材を一
つとして片持ち支持となしてもよい。
か)る構造としたことによって、汚泥が収容される熱交
換器4,4間の空間部分は前記間隙を通して連通される
結果、投入した汚泥は熱交換器4.4間の各空間部分に
対し不均一な状態で投入されたとしても、前記間隙Gを
介して汚泥が流動するので汚泥界面は一様なレベルとな
って高低差が生じることは全熱ない。
次に前記間隙Gの態様については、被処理材の性質、熱
交換器4,4間の間隔、処理装置の冷却能力などの諸条
件によって適切な寸法が決定されるものであり、その間
隙寸法は平板形をなす熱交換器4,4間で凍結すると同
時またはそれ以前に間隙部に存する汚泥が凍結完了し得
る程度の寸法が好ましい。
しかし乍ら、前記間隙部分に存する汚泥の量が全収容量
に比べて逼るかに少い場合には、一部分が未凍結の状態
になることがあっても、僅少量であるために処理性能に
及ぼす影響は極く小さいものであるところから必ずしも
凍結完了の条件を満足させることを要しない。
なお、前記間隙部分に対する寸法決定に際して、種々実
験を行った結果、下記の如く略々凍結完了を可能ならし
めるための条件を見出し得た。
すなわち、第9図乃至第11図によって説明すると、熱
交換器4の厚さを10mm、熱交換器4の取付ピッチを
5017EI71 (熱交換器間の間隔は40鴫となる
)、低温ブライン温度を一10°Cと夫々定めた場合、
熱交換器4,4間に存在する水が0℃の水から0°Cの
氷になるまでの凍結時間が凡そ5粉となり、前記間隙部
に存在する汚泥がこれと同じ時間で凍結し得るには第9
図々示の如<(R=:′−19rn1rL以下)となる
ように寸法設定すれば良い。
第9図々示例は熱交換器4の側縁に対向する切欠溝15
が略、等距離をなす横断面半円状に形成したものであり
、一方、第10図々示例は横断面台形状に形成したもの
であって、両者何れも側縁と溝15壁との間の隔りが略
々一様になって平均して凍結が行われる。
しかして第11図に示す如く、熱交換器4,4間の間隔
の半分値a(熱交換器4,4間において最後に凍結する
中心層までの距離)に対して該中心部における水の凍結
時間(分)との関係は線イに示す通りであり、一方、1
orrrInの熱交換器4の側縁形状に等価として表さ
れる半径R85rIr!rLの円柱管に対して該管中心
からの離隔距離りの部分における水の凍結時間(分)と
の関係は線図に示す通りであり、一方、下水の二次処理
水を凝集沈澱した後の汚泥(下水の三次処理汚泥)を例
にとった場合、濃度に対する流動可能な間隙寸法は線へ
に示す通りである。
この第11図に示した線図から、前記間隙部分における
汚泥が熱交換器4,4間に存在する汚泥に対して殆んど
同時に凍結完了するための条件を簡単に導き出すことが
できる。
例えば濃度5%の汚泥の場合には流動に必要な間隙寸法
は最低12wILであり、一方、この12mmの間隙に
対する凍結時間は3粉となる。
これと同じ時間で、熱交換器4,4間の汚泥が凍結する
ための間隙寸法は16X 2 =32mとなる。
従って、熱交換器4,4間の間隔が32TrrInであ
ると、熱交換器4の周縁と前記支持部材12の表面との
間の間隙は12mmであればよいことがわかる。
このようにして汚泥の濃度に対して所要寸法が簡単に求
められる。
本考案は以上述べたところから明らかなように、凍結運
転時に冷却器として作用する平板形をなす複数枚の熱交
換器4,4を処理槽2内に収納するとともに、所定間隔
を存する多列の平行に配置し槽壁に支持してなる凍結融
解処理装置において、前記各熱交換器4,4の両側縁の
少くとも一方と槽壁との間に間隙を設けることにより、
処理槽2内に収容した被処理材が前記間隙を介し熱交換
器4,4の側縁に沿って流動し得る如くしたから、熱交
換器4,4間に存在する汚泥は前記間隙を通して相互に
流通するために界面が均一化し、従来装置の如く界面の
高低差を生じる如き不都合は解消されて、一部の汚泥が
凍結運転中の容積増加によって熱交換器の上縁からはみ
出すことにより未凍結汚泥が残存する如き従来装置とは
異り、全量を凍結させて処理効率を高めることができる
さらに、汚泥界面が均一化することによって、融解時に
おいても均一に溶解が行われ、融解中の凍結汚泥と熱交
換器の冷却面との間に空隙が生じて伝熱不良となる問題
も解消され完全融解に要する時間を短縮することが可能
となり、凍結の迅速化、均一化と相俟って被処理材の処
理を効率的に行い得る効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の処理装置の略示構造図、第2図および第
3図は本考案装置例に係る正面図および一部切欠示側面
図、第4図および第5図は本考案装置に係る熱交換器の
正面図および側面図、第6図乃至第8図は同じく熱交換
器支持部材の正面図、側面図、A−A断面矢視図、第9
図および第10図は本考案装置例に係る要部拡大断面図
、第11図は本考案装置に係る熱交換器間隔、熱交換器
側縁間隙と凍結時間および被処理材濃度との関係を表す
線図である。 2・・・・・・処理槽、4・・・・・・熱交換器、G・
・・・・・間隙。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 凍結運転時に冷却器として作用する平板形をなす複数枚
    の熱交換器4,4を、処理槽2内に収納するとともに、
    所定間隔を存する多列の平行に配置し槽壁に支持してな
    る凍結融解処理装置において、前記各熱交換器4,4の
    両側縁の少くとも一方と槽壁との間に間隙を設けること
    により、処理槽2内に収容した被処理材が前記間隙を介
    し熱交換器4,4の側縁に沿って流動し得る如くしたこ
    とを特徴とする凍結融解処理装置。
JP15165780U 1980-10-23 1980-10-23 凍結融解処理装置 Expired JPS607839Y2 (ja)

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Publication Number Publication Date
JPS5776800U JPS5776800U (ja) 1982-05-12
JPS607839Y2 true JPS607839Y2 (ja) 1985-03-16

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