JPS607460Y2 - イグニシヨンコイル - Google Patents

イグニシヨンコイル

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Publication number
JPS607460Y2
JPS607460Y2 JP15243280U JP15243280U JPS607460Y2 JP S607460 Y2 JPS607460 Y2 JP S607460Y2 JP 15243280 U JP15243280 U JP 15243280U JP 15243280 U JP15243280 U JP 15243280U JP S607460 Y2 JPS607460 Y2 JP S607460Y2
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JP
Japan
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coil
iron core
stay
ignition coil
primary
Prior art date
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Expired
Application number
JP15243280U
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English (en)
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JPS5773916U (ja
Inventor
和実 牛尾
Original Assignee
三菱電機株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案はイグニションコイルの改良、特に信頼性の向
上に関するものである。
一般に船外機等、海上で使用される機関に組込まれるイ
グニションコイルは事故を発生すると機関の運転不能を
誘発し、ひいては人命事故につながることにより特に高
度の信頼性を必要とする。
以下、第1図。第2図に示す従来のイグニションコイル
について説明する。
1は珪素鋼板等を積層し、リベットにて固定された短冊
形鉄心で内燃機関への取付穴1aを有する。
2は上記短冊形鉄心1に嵌入され位置保持された絶縁ボ
ビン、3は上記絶縁ボビン2に巻回された1次コイルで
、その巻始めは上記鉄心1に半田付けにより接続されて
いる(図示せず)。
また、1次コイル3の巻終りは1次端子3aに半田付け
により接続されている。
4は層間絶縁紙4aを有する2次コイルで、巻始めは上
記1次コイルの巻終りに接続されていると共に巻終りは
2次端子4bに接続されている。
上記1次コイル3.2次コイル4はポリエステルレンジ
等を含浸する絶縁処理が施されている。
5は上記2次端子4bに接続された高圧コード、6は上
記鉄心1、ボビン2.1次コイル3.2次コイル4.1
次端子3a12次端子4b、高圧コード5を一体保持す
るためにポリプロピレン樹脂等によって成形されたモー
ルドである。
この様に構成されるイグニションコイルは通常磁石発電
機を電源とする点火制御ユニットと共に機関の着火に供
せられるもので、上記1次端子3aを介して1次コイル
3に突入電流を受けた際に発生する逆起電力を1次コイ
ル3と2次コイル4の巻数比でもって2次コイル4に数
十kvの高電圧を誘起せしめ、これを機関のプラグギャ
ップに放電せしめて機関を作動せしめるものである。
ところで、上記構成のイグニションコイルは、船外機等
に装着された場合に於ては、海水を被る機会が多く、こ
れがためにイグニションコイル内部に海水が侵入し、機
能不良事故を多々誘発し、船外機の致命的事故となって
いた。
即ち、イグニションコイルが略5%濃度の塩分を含む海
水を被る状態で長期間使用された場合、上記鉄心1の積
層隙間および鉄心1と上記モールド6の接触境界面より
イグニションコイル内部に海水が侵入する。
この海水の侵入程度はイグニションコイルの作動時の抵
抗損、鉄損による発熱、停止時の冷却による呼吸作用と
共に鉄心1とモールド6の線膨張係数の差が大きく接触
境界面に隙間が発生するので著しく加速侵入するもので
ある。
この海水は上記1次コイル3の側端面、層間絶縁紙4a
の側端面より1次コイル3および2次コイル4の内部に
まで侵入が至ると共に、海水は塩分により導電性を有し
ているので、容易に層間短絡事故を誘発する欠点を有し
ていた。
またこの海水は露出する鉄心1およびイグニションコイ
ルの内部それぞれの腐食を促進せしめ、この腐食によっ
て電気的接触不良事故をも誘発せしめていた。
この考案は上記欠点を除去するためになされたもので、
鉄心と1次コイルおよび2次コイルを収納ケース内に配
設腰絶縁樹脂で埋設することによって、外部からの海水
の侵入を完全に遮断する構成とし、高度の信頼性を有す
るイグニションコイルを提供することを目的としている
以下、第3図乃至第5図に示すこの考案の一実施例につ
いて説明する。
10は珪素鋼板等を積層して形成された短冊形の鉄心、
11は上記鉄心10に嵌合する筒部を備えた絶縁ボビン
、12は上記絶縁ボビン11の外周に巻回された1次コ
イルで、その巻始めと巻終りはそれぞれ各1次端子12
a、12bに接続されている。
13は層間絶縁紙13aを有する2次コイルで、巻始め
は上記1次コイル12の巻終りに接続されると共に、巻
終りは2次端子13bの頭部に半田付けにより接続され
ている。
14は上記2次端子13bに嵌入接続された高圧コード
である。
15は例えばガラス繊維で強化されたポリブチレンテレ
フタレート材等の合成樹脂で成形されてなる底面を有す
る筒状の収納ケースで、その内周底面には上記鉄心10
の一端を位置保持する凹状の位置保持部15aとまた内
周側面部には上記高圧コード14を保持するコード保持
穴15bと、そして底部の外側面に機関に取り付は保持
するための取付孔15cを備えた取付脚部15dが一体
成形されている。
10は上記鉄心10の他端に嵌合する凹状形嵌合部16
aを配設した例えばガラス繊維で強化されたポリブチレ
ンテレフタレート材等の合成樹脂で成形されてなるステ
ーである。
上記ステー16は上記収納ケース15の筒部内周に隙間
嵌合し軸線方向よりの傾きを防止することを目的として
3個所の舌片16bと、上記1次端子12aを位置保持
する2個所の位置決め部16cおよび機関に取付保持す
るための取付孔16dを備えた取付脚部16eが一体成
形されている。
17は上記収納ケース15内に上記絶縁ボビン11.1
次コイル12゜■次端子12a、2次コイ/L’13t
2次端子13b、鉄心10.ステー16をそれぞれ配設
した後に真空槽内で注入された無機質の充填材を混入し
たエポキシ樹脂からなる絶縁レジンであって、1次端子
12a、12b、ステー16の収納ケース15の開口端
面より突出している部分を除き、上記それぞれの部品は
エポキシレジン17注入面より完全に埋設され加熱硬化
されて強固に一体形成されるものである。
絶縁レジン17による一体形成後高圧コード14は密封
接着形の絶縁樹脂(図示せず)を塗布しコード保持穴1
5bに挿入し2次端子13bに嵌入接続を施しこれをも
って、イグニションコイルが完成するよう構成されるも
のである。
以上のように構成されたイグニションコイルにおいては
、収納ケース15内に収納されたそれぞれの部品が上記
絶縁レジン17に完全に埋設されていると共に収納ケー
ス材質およびステー材質と絶縁レジン材質は線膨張係数
が略同等の材質を選定することによって、イグニション
コイルの冷熱繰返し履歴が加わっても収納ケースおよび
ステーと絶縁レジンの密着面にはくりを発生することは
皆無と威し得、従って1次コイル12.2次コイル13
にまで至る従来品のような海水の侵入は完全に防止出来
るので、海水による層間短絡事故の誘発は皆無とするこ
とが可能である。
なお、収納ケースおよびステーと絶縁レジンの組合わせ
はそれぞれ次に示す材質とする場合がより効果的である
収納ケース材質およびステー材質がポリブチレンテレフ
タレートの場合は絶縁レジン17はエポキシレジンがよ
く、また収納ケース材質およびステー材質がノリルの場
合は絶縁レジン17はエポキシレジンまたはポリエステ
ルレジンの組合わせとし、さらにそれぞれの材質に無機
質充填材を混入させ、それぞれの線膨張係数を小さくす
ることによって、厚肉部の冷熱繰返し履歴による亀裂の
抑制効果はより一層発揮でき、海水の侵入防止に効果を
有する。
さらには、1次端子12a、12bの材質を黄銅板より
形威し、これに錫メツキ処理を施すようにすれば、従来
品のように外部に露出する鉄心部材が無いので、海水に
よる腐食は発生することなく、腐食に起因する電気的接
触不良事故をも皆無に威し得ることと合わせ、高度の信
頼性を有するイグニションコイルを提供することが可能
である。
また収納ケース15に鉄心位置保持部15aを、さらに
ステー16に鉄心位置保持嵌合部16aと舌片16bを
形成することによって容易に鉄心10を位置固定が可能
となるので、鉄心10は薄板を所定の枚数を挿入するの
みで良〈従来品のような鉄心をカシメ固着する必要がな
くなるので製作が容易であり、安価に提供することがで
きる等実用的効果は大である。
尚上記実施例ではイグニションコイルのみの実施例を示
したが電流突入形または電流遮断形の点火制御回路(図
示せず)を上記収納ケース内に一体に配設する構成とし
ても同様の効果を奏する。
また収納ケースおよびステーの鉄心位置保持部は凹形状
に限定されるものではなく、例えばリブ形状等として位
置保持しても良い。
以上のように、この考案によれば収納ケース内に配設し
た鉄心を含む部品を絶縁レジンとステーで完全に埋設す
るように構成したので海水の侵入による層間短絡事故お
よび腐食による電気的接触不良事故を皆無とする高信頼
性を有するイグニションコイルを得られると共に、収納
ケースおよびステーに鉄心位置保持部およびステーに1
次端子位置決め部を形成することにより製作が容易で安
価なイグニションコイルを得うれる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のイグニションコイルを示す正面断面図、
第2図は第1図の右側面図、第3図は本考案の一実施例
を示す右側面図、第4図は第3図のIV−IV線による
断面図、第5図は第4図に示すステーの斜視図である。 図において、1・・・・・・短冊形鉄心、2・・・・・
・絶縁ボビン、3・・・・・・1次コイル、4・・・・
・・2次コイル、5・・・・・・高圧コード、6・・・
・・・モールド、10・・・・・・短冊形鉄心、11・
・・・・・絶縁ボビン、12・・・・・・1次コイル、
12a・・・・・・1次端子、13・・・・・・2次コ
イル、13a・・・・・・層間絶縁紙、13b・・・・
・・2次端子、14・・・・・・高圧コード、15・・
・・・・収納ケース、15a・・・・・・位置保持部、
15b・・・・・・コード保持穴、15C・・・・・・
取付孔、15d・・・・・・取付脚部、16・・・・・
・ステー 16a・・・・・・嵌合部、16b・・・・
・・舌片、16C・・・・・・位置決め部、16d・・
・・・・取付孔、16e・・・・・・取付脚部、17・
・・・・・絶縁レジンである。 なお、各図中同一符号は同一または相当部分を示す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 1 筒部を有するボビンに巻回された1次コイル、この
    1次コイルの外周に巻回された2次コイル。 上記筒部に挿入された鉄心、この鉄心の一端を位置保持
    する位置保持部を有し、上記1次、2次コイルを収納し
    、合成樹脂により形成された収納ケース、及び上記鉄心
    の他端を位置保持する位置保持部を有し、合成樹脂によ
    り形成されたステーを備え、上記収納ケース内の上記1
    次コイル、2次コイル、鉄心を、上記ステーと絶縁レジ
    ンで一体に埋設することを特徴とするイグニションコイ
    ル。 2 鉄心と1次コイルおよび2次コイルは絶縁レジン内
    に完全に埋設することを特徴とする実用新案登録請求の
    範囲第1項記載のイグニションコイル。 3 ステーは1次端子を位置保持する位置決め部を有す
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項また
    は第2項記載のイグニションコイル。 4 ステーは機関に取付保持するための取付脚部を有す
    ることを特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項乃至
    第3項の何れかに記載のイグニションコイル。 5 収納ケースは底部の外側面に機関に取付保持するた
    めの取付脚部を一体に形成することを特徴とする実用新
    案登録請求の範囲第1項乃至第4項の何れかに記載のイ
    グニションコイル。
JP15243280U 1980-10-24 1980-10-24 イグニシヨンコイル Expired JPS607460Y2 (ja)

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JP15243280U JPS607460Y2 (ja) 1980-10-24 1980-10-24 イグニシヨンコイル

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JPS5773916U JPS5773916U (ja) 1982-05-07
JPS607460Y2 true JPS607460Y2 (ja) 1985-03-13

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ID=29511740

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JP15243280U Expired JPS607460Y2 (ja) 1980-10-24 1980-10-24 イグニシヨンコイル

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JP2641524B2 (ja) * 1988-09-16 1997-08-13 株式会社日立製作所 内燃機関用点火コイル

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JPS5773916U (ja) 1982-05-07

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