JPS607298Y2 - 折畳み可能な仕切付組立箱 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は容器本体と一体に仕切りを附設していて、容易
に組立及び折畳みを行なえるようにした組立箱に関する
ものであって、特に底部を折畳み自在にし、しかも底板
を折畳む動作と連動して仕切板も同時に折畳まれるよう
にした折畳み可能な仕切付組立箱に関するものである。

従来から底部のみを折畳み自在とした箱は広く知られて
いるが、底部をこのような構造としながら、しかも仕切
りまでも同時に折畳めるようにしたものはあまり多くな
い。

殊に箱内を少なくとも０２画に区画した容器本体と一体
の仕切りを有しながら、なおかつ全体として折畳みが可
能で、しかも簡単な操作で円滑に折畳み並ひに組立てを
可能にした紙容器は余り知られていない。

本考案は上記の如き紙容器を得んとするものである。

本考案は図示の一実施例について以下具体的に説明する
。

第１図において、板紙などからなる台紙１に、折線（図
中では一点鎖線を以て示す）ａ、ｂ、Ｃを介して短側板
２と長側板３とを交互に一方向に連設し、さらに外側の
長側板３に折線ｄを介して接着片４を附設している。

又両短側板２，２の一方端に折線ｅを介して底内蓋板５
を、他方端に折線ｆを介して上向蓋板６を夫々連接して
いる。

又周長側板３，３の一方端に折線ｇｖ ｈ、１９ｋを介
して底板７、中仕切板８、土性切板９、貼着片１０を夫
々順次連設すると共に、上記接着片４を備えた長側板３
の他方端に折線１． ｍを介して上蓋板１１．差込片１
２を順次連設し、さらに両底板７，７の短側板２側端部
に斜めの折線ｎを介して、中仕切板８に亘る端辺を底辺
とし折線ｎを斜辺とした三角形状の補強板１３を夫々連
設している。

尚雨中仕切板８，８には折線りの中央附近において長方
形状に穿孔した窓１４を設け、また両底板７，７には故
意１４を穿設するさいの板の一部を残して形成した連結
片１５を夫々設け、また両仕切板９，９には両側の脚１
６を折線ｉとｋを介して中仕切板８と貼着片１０とに連
設すると共に、中央の方形状板部分１７を中仕切板８と
貼着片１０とから切離された衝立状中仕切片１８を等間
隔で４個夫々設けられている。

該板部分１７を折線θに従って内部に折り込むと該板部
分が内仕切りとなり容器などを収納する区画が５個形成
されるようになっている。

第１図において、斜線で示した部分は糊着部分を現わす
。

上記の台紙１を用いた仕切付組立箱の組立について第２
図〜第５図により以下説明する。

先づ折線ｇ、ｈ、ｉ、ｋに従つが底板７、中仕切板８、
土性切板９及び貼着片１０を内側に折り曲げて癖をつけ
てから、折線ｋに従って貼着片１０を内側に折り曲げて
土性切板９に合せ、さらに折線りに従って中仕切板８を
内側に折り曲げて中仕切板８、土性切板９及び折り曲げ
られた貼着片１０を底板７及び長側板３に合せたのち、
貼着片１０を長側板３に糊着などして固定する。

（第２図）次に折線ｇ、ｈ、ｉに従って底板５、中仕切
板８及び土性切板９を起こして、夫々隣接した板同志が
互いに直角になるよう形造して５個の区画を有する両仕
切り１９．１９を形成したのち、折線ｅ、 ｎに従って
底内蓋板５及び補強板１３を短側板２及び底板７に対し
て直角に折り曲げてから、折線ａ、 ｂ、 ｃに従って
短側板２及び長側板３を両仕切り１９．１９の中仕切板
８が合うように内側に折り曲げる。

（第３図）続えて一方の連結片１５を他方の窓１４に互
いに挿入しながら両仕切り１９．１９の中仕切板８を合
せて、折線ｄに従って接着片４を内側に折り曲げて外側
の短側板２に糊着などして固定すると共に、補強板１３
を隣接する短側板２の底内蓋板５に糊着などして容器本
体２０を組み立てて仕切付組立箱２１を完成させる。

（第４図）仕切付組立箱２１は第５図に示す如く、底部
２２の中央に間隙２３があり、その間隙２３の真中附近
に互いに相手の窓１４に挿入される両連結片１５．１５
が位置せしめられるようになっている。

この仕切付組立箱２１は容器などを板部分１７の上から
内部に押し込んで収納せしめてから、折線ｆに従って両
上内蓋板６，６を折り曲げ、その上から折線ｅｔ ｆに
従って折り曲げられた上蓋板１１を重ねたのち、折線ｍ
に従って折り曲げられた差込片１２を長側板３と両上内
蓋板６，６との間隙に差し込んで使用する。

この場合、中仕切片１８の板部分１７が容器などで内部
に押し込まれたとき、折線ｐに従って内部に折り込まれ
て長側板３と中仕切板８との間に両脚１６．１６に懸垂
された状態で保持されるため、容器などの間の緩衝材と
して働くと共に、容器本体２０に与えられる捩れの力に
対し著しく強くなり（折畳み不可能になる）窓１４に互
いに挿入された両連結片１５．１５が収納した容器など
の重さで押えられることと相俟って強固な容器を現出す
る。

仕切付組立箱２１は第４図の状態において、両仕切１９
．１９を完全に分離して夫々の底板７と折畳み自在にす
ると共に、分離された仕切り１９の底板７に連設された
補強板１３を隣接した底内蓋板５に固着して他の底板７
と関係なく折線ｎを介して底板７と底内蓋板５とを折り
込み自在にし、さらに窓１４に互いに挿入された連結片
１５を嵌脱自在にしているため、連結片１５を窓１４か
ら外して容器本体２０を一方向に捩ると簡単に折畳むこ
とができ、また反対方向に捩ると両連結片１５，１５が
窓１４に自動的に挿入されて容易に元の形状に戻すこと
ができる。

上記の一実施例において、土性切板８に中仕切片１８を
４個設けたが、必要に応じて２個、３個或は４個を超え
る数を設けても良い。

又外側の長側板３に接着片４を連設したが、その代りに
外側の短側板２に接着片４を連設しても良い。

又外側の長側板３の他方端に上蓋板１１及び差込片１２
を連設したが、この上蓋板１１及び差込片１２を内側の
長側板３の他方端に連設せしめても良い。

本考案は折紙などの台紙で、折線を介して短側板と長側
板とを交互に一方向に連設すると共に外側端の何れか一
方に接着片を連設し、さらに該両短側板には、−刃端に
底内蓋板他方端に上向蓋板を夫々折線を介して連設し、
また前記同長側板には、前記−刃端に、前記底内蓋板に
隣接した端部に補強板と外方の折線中央附近に連結片と
を有する底板、該連結片と同位置附近に窓を有する中仕
切板、複数の内性切片を備えた土性切板、及び貼着岸を
順次折線を介して連設し、他方端の何れか一方に上蓋板
及び差込片を順次折線を介して連設して、各折線に従っ
て折り曲げ前記接着片及び貼着片を所定箇所に固着して
組立てる組立箱において；前記中仕切板及び土性切板で
前記底板とともに折畳み可能に形成された仕切りと、前
記両底板の間隙中央附近に前記窓に挿入される前記連結
片を位置せしめると共に、前記底内蓋板と前記底板とを
内部へ折り込み可能に形成した底部とを備えたことを特
徴とする折畳み可能な仕切付組立箱なので次の効果を奏
する。

（１） 内部に仕切りを有しながら折畳み可能とした
ので、輸送や保管に場所をとらず、間接経費の節減に寄
与する。

（２）折畳んだものを使用状態に戻すには極めて簡単に
できるので、包装工数を低減することができる。

（３）中仕切片の作用により容器などを収納すると箱が
機械的に強化されるので、使用する台紙の厚さなどを薄
くできて原価低減に役立つ。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例で、第１図は展界図、第２図〜
第５図は組立を説明するためのもので、第２図は平面図
、第３図〜第５図は斜視図である。 １・・・・・・台紙、２・・・・・・短側板、３・・・
・・・長側板、４・・・・・・接着片、５・・・・・・
底内蓋板、６・・・・・・上向蓋板、７・・・・・・底
板、８・・・・・・中仕切板、９・・・・・・土性切板
、１０・・・・・・貼着片、１１・・・・・・上蓋板、
１２・・・・・・差込片、１３・・・・・・補強板、１
４・・・・・・窓、１５・・・・・・連結片、１８・・
・・・・・・・内性切片、１９・・・・・・仕切り、２
１・・・・・・仕切付組立箱、２２・・・・・・底部、
２３・・・・・・間隙。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 板紙などの台紙で、折線を介して短側板と長側板とを交
   互に一方向に連接すると共に外側端の何れか一方に接着
   片を連接し、さらに該両短側板には、−太端に底内蓋板
   他方端に上向蓋板を夫々折線を介して連設し、また前記
   周長側板には、前記−太端に、前記底内蓋板に隣接した
   端部に補強板と外方の折線中央附近に連結片とを有する
   底板、該連結片と同位置附近に窓を有する中仕切板、複
   数の内仕切片を有する土性切板、及び貼着片を順次折線
   を介して連設し、前記他方端の何れか一方に上蓋板及び
   差込片を順次折線を介して連設して、各折線に従って折
   り曲げ前記接着片及び貼着片を所定箇所に固着して組立
   てる組立箱において、前記中仕切板及び土性切板で前記
   底板とともに折畳み可能に形成された仕切りと、前記両
   底板の間隙中央附近に前記窓に挿入される前記連結片を
   位置せしめると共に、前記底内蓋板と前記底板とを内部
   へ折り込み可能に形成した底部とを備えたことを特徴と
   する折畳み可能な仕切付組立箱。