JPS6070211A - サイフオン付ゲ−ト - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は河川に設置する流面調節用ゲート、特にサイ
フオン付ゲートに関するものである。

従来より流）丘調節用ゲートの代表的なものとして、第
１図、第２図に示すものがあげられる。

第１図はフラップ付２段ゲート、第２図はスライド式２
段ゲートｌである。

第１図の７フラツプ付２段ゲー　トは昇降自在の親ゲー
ト１の」二部に起伏自在のフラップゲート２を取付けた
もので、フラップゲート２上を越流させて放流するため
、放流量の調節は電気的制御によりフラップゲートを起
伏させることにより行なっているが、河川の放流は常に
変化しているため、フラップゲートを連日にわたり、随
時稼動している例が多い。従って自動制御による連続運
転状態となるため電気使用量の問題、機械部分の摩耗、
故障、誤作動、停電といったトラブルに対する不安があ
るとともに、現実には自動制御であっても安全対策上管
理要員を常駐させて監視しなければならないので人的配
置上の問題があり、さらに、越流水が河床３へ衝突する
さいに大きな騒音が発生するという問題もある。

第２図のスライド式２段ゲートは上段扉４に対して上段
扉５を昇降させるものであり、−に段扉５上を越流させ
て放流するものであるから、フラップゲートと同様の問
題が発生する。

上記のような従来の流量調節用ゲートの問題を解決する
ために本出願人が先に固定サイフオン放流路を設けて、
格段の放流量を確保てきるようにしたものを提案（特願
昭５６−２０４５５６号）したが、この発明はこの先出
願をさらに改良して洪水時におけるかな−りの量の放流
量を確保し得るとともに、扉体頂部からの越流による落
下水の騒音を低減することを目的とするものである。

すなわち、この発明は扉体の」１流側の上端から下端へ
かけて土流水を吸引して下流側へ放流するサイフオン放
流路を設けたサイフオン付ゲートにおいて、前記サイフ
オン放流路を下部固定放流路と、この下部固定放流路に
昇降自在に嵌装した上部可動放流路により構成したもの
であるから、扉体の上流側の水はサイフオン放流路の上
部の呑口から放流路内に吸込まれ、下端の吐出口から下
流側へ放出される。また、水位の」−昇とともに呑口が
水により閉鎖されるとサイフオン作用により放流量が飛
躍的に増大するが、この発明においてはサイフオン放流
路を下部固定放流路と上部可動放流路として上部可動放
流路に設けた呑口の高さを水位の変化に応じて調整し得
るようにしたのでっきのような効果が得られる。

すなわち、この発明のサイフオン付ゲートにおいては、
上記のように扉体の上流側にサイフオン放流路を設けた
から、わずかな水位の」二部で多量の放流量を確保する
ことができる。また、従来のゲートの場合は、大規模洪
水時における大計の放流量を確保するために、扉体を上
昇させて、この扉体の下部より放流させる操作が行なわ
れるが、この発明の場合はこのような操作は大巾に減少
する。

また、従来の越流型調節ゲートの場合は、その扉体の強
度計算および扉体の開閉（昇降）動力計算を扉体の天端
（上面板）の越流状態（通常越流水深０．３〜０．５　
ｍ程度）を考慮して設計しなければならす、このため扉
体の重量が増えるとともに扉体開閉動力が大型化するこ
とになるがこの発明では、上部可動放流路を調節（上昇
させる）することにより扉体の天端からの越流が生じな
いばかりかサイフオン放流路の満水時における貯水池の
水位を上部可動放流路の天端高さより低くしておくこと
によりサイフオン放流路頂部（上端）からの越流も避け
られる。従って、前記扉体頂部からの越流状態を全く考
慮する必要がないので、扉体重量が軽減化し、また扉体
の開閉動力が小型化する。

さらには、上部可動放流路を設けたことによって、上流
側の水位が扉体の上面板より、下方の水位（低水位）で
あっても扉体を上昇させるような操作を行なうことなく
、サイフオン流（サイフオン効果）により放流すること
ができるなどの効果がある。

以、下にこの発明の詳細を添付図面の第３図ないし第４
図に示す実施例に基ついて説明する。

第３図のＡはシェルタイブの扉体で、上流板１１、」二
面板１２、背面板１３、下面板１４で構成され、内側に
は複数の枠形補強板１０を固定した公知のものである。

扉体Ａの」１流側下端には径間の全長に亘ってリップ１
５を設け、その下縁には河床１６に密着する水密ゴム１
７を取付けである。

１３は扉体Ａの上流側に設けたサイフオン放流路で、」
二流板１１の外側下半部に固定した下部固定放流路２０
・と、この放流路２０に下部を摺動自在に嵌合した上部
可動放流路２１により構成しである。

２２は固定放流路２０の上端内周に固定した水密ゴムで
、可動放流路２１の外周面に密着して水密を保っている
。また、可動放流路２１の下端外側には複数のがイドロ
ーラ２３を設けてこれを固定放流路２０の内面に接触さ
せる。

また、可動放流路２１の上端背部にもガイドローラ２４
を設け、このローラ２４を」二流板１１に固定したガイ
ドレール２５に係合させる。

また、」二部可動放流路２１内には第５図のように複数
の補強隔板１８を設け、下部固定放流路２゜にも第６図
のように複数の補強板１９を設けるが、可動放流路２１
の下降を妨げないように放流路２０の前部から下部に設
ける。

」二部可動放流路２１の上端には呑口２６を設けるが、
この呑口２６は上流側へ向って斜下向きに開口している
。

固定放流路２０の下端にはリップ１５に達する傾斜板２
７があり、この傾斜板２７の下端とリッ７１５間は吐出
口２８となっている。また、傾斜板２７の内側」二半部
には飛水板２９を設けて放流路２０を落下してきた水の
流れ方向を変えて水膜を形成する構造とする。さらに、
吐出口２８から下面板１４の前半にかけて複数の連結補
強板３０を固定する。

第７図は作用を説明するもので、（イ）は呑口２６から
の自然越流状態を示している。この状態では流路内は大
気圧であるが、水位が上昇して（ロ）のように呑口２６
が水により閉塞されると流路２０の下部は飛水板２９に
よる水膜のため閉塞されているからこの水膜と呑ｒ１２
６間は負圧となり、呑口２６からの流入ｎ士は増加する
。

さらに水位が上昇すると流路２０，２１内の流速の増加
とともに飛水板２９のところで満水状態となり始め、遷
移流領域を経て（ハ）のような満水状態となる。これを
第８図の水位、流量曲線を用いて説明する。この図で縦
軸は水位ｆ−１、横軸は流量Ｑてあり、縦軸の０は越流
水位Ｏを表わし、横軸の０は放流量Ｏを表わしている。

実線の曲線ａは第７図（イ）のような自然放流状態を示
し、水位ｈ１（水位はサイフオン放流路天端１〕からの
水位を表わす）で呑口２６が閉塞され、初期遷移流領域
すを経て遷移流曲線Ｃになる。その場合わずかに水位が
下がるが、水位ｈ２における６点で放流路２０．２１が
満水となり、水位の上昇とともに、曲線ｄのように放流
量は徐々に増大していく、この間、水位ｈ＋からｈ２へ
の上昇時では放流量は９１から９２へと飛躍的に増大す
ることになる。

また、第７図に）のように可動放流路２１を下げて放流
させた状態は第８図の破線曲線で表わされるように、水
位が下がった分だけ曲線は下方へ移動し、放流路２０．
２１の満水時における放流量が減少することになるが、
全体傾向としては、前記のサイフオン流と変わることは
ない。

第９図は可動放流路２１の他の実施例を示すもので、こ
の場合、」二部可動放流路２１の上部を倒立Ｕ字形に屈
曲して呑口２６が常に水中に位置するようにしである。

この場合、適当な位置にザイフオンブレーカとしての孔
３２を設けて呑口２６以下に水位が下る前に流路２１内
に空気を吸込むようにして呑口２６から塵芥を吸込むこ
とを防止する。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図は従来の流用調整用ゲー　トの各側を示
す側面図、第３図はこの発明のサイフオンゲートの縦断
側面図、第４図は同上の一部切欠拡大平面図、第５図は
第３図ｉ−Ｉ線の一部切欠横断平面図、第６図は第３図
ｍ　−■ｒの一部切欠横断平面図、第７図は各作動状態
を示す縦断側面図、第８図は水位と流量の関係を示すグ
ラフ、第９図は（１ハの実施例を示す縦断側面図である
。 Ａ・・・扉体、Ｂ・・・ザイフオン放流路、２０・・・
下部固定放流路、２１・・・」二部可動放流路。 特許出願人　株式会社栗本鉄工所 同　代理人　鎌　１）文　二 第１図　第２°図 １５１７１６ 第４図 第５図 第７図 （ハ）　（ニ） １６２９　２８　２９　２８　１５ 第９図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 扉体の上流側の上端から下端にかけて、上流水を吸引し
   て下流側へ放流するサイフオン放流路を設けたサイフオ
   ン付ゲートにおいて、前記サイフオン放流路を、下部固
   定放流路と、この下部固定に昇降自在に嵌装した」二部
   可動放流路により構成したことを特徴とするサイフオン
   付ゲート。