JPS6125857B2 - - Google Patents

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JPS6125857B2
JPS6125857B2 JP20455681A JP20455681A JPS6125857B2 JP S6125857 B2 JPS6125857 B2 JP S6125857B2 JP 20455681 A JP20455681 A JP 20455681A JP 20455681 A JP20455681 A JP 20455681A JP S6125857 B2 JPS6125857 B2 JP S6125857B2
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JP
Japan
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water
discharge pipe
discharge
upstream side
water level
Prior art date
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Expired
Application number
JP20455681A
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English (en)
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JPS58106008A (ja
Inventor
Satoshi Nozaki
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurimoto Iron Works Ltd
Original Assignee
Kurimoto Iron Works Ltd
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Publication date
Application filed by Kurimoto Iron Works Ltd filed Critical Kurimoto Iron Works Ltd
Priority to JP20455681A priority Critical patent/JPS58106008A/ja
Publication of JPS58106008A publication Critical patent/JPS58106008A/ja
Publication of JPS6125857B2 publication Critical patent/JPS6125857B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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Classifications

    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E02HYDRAULIC ENGINEERING; FOUNDATIONS; SOIL SHIFTING
    • E02BHYDRAULIC ENGINEERING
    • E02B7/00Barrages or weirs; Layout, construction, methods of, or devices for, making same
    • E02B7/16Fixed weirs; Superstructures or flash-boards therefor
    • E02B7/18Siphon weirs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Structural Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Civil Engineering (AREA)
  • Barrages (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、河川に設置される堰に、昇降自在
に設けられる流量調節用の水門扉に関するもので
ある。
〔従来の技術及びその問題点〕
従来、この種の水門扉における放流量の調節
は、水門扉を電気的に昇降させることによつて行
なつており、水門扉は河川の流量が常に変化して
いるため、連日にわたり随時稼動している例が多
い。
この場合、水門扉の昇降はコンピユータなどに
よつて自動制御されるが、自動制御の場合でも安
全対策上、管理要員を常駐させて監視しなければ
ならないので、人的配置上の問題がある。また、
常時連続運転状態のため機械部分の摩耗や故障、
誤動作、停電などのトラブルに対する不安もあ
る。
上記のような問題点を解決できる安全確実な水
門扉の制御方法は、可動部分をなくし、自然越流
のみにより制御する方式であるが、水位すなわち
越流水深の増加に伴なう越流放流量の増加の割合
が小さく、放流調節能力が不足する場合が多い。
このような放流量の不足を補う一つの方式とし
て固定堰にサイフオンを取付けたものがある。こ
のサイフオン方式は一般の堰に比較して格段の放
流量を確保できるが、大規模洪水時においてはこ
のサイフオン固定堰そのものが洪水時の疎通能力
を阻害することになる。
そこで、この発明は、上記のような従来方式の
欠点を解決するためにサイフオン作用により十分
な放流能力を発揮できると共に、大規模洪水時に
疎通能力が阻害されないサイフオン付水門扉を提
供しようとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために講じた手段は次
のとおりである。
即ち、昇降自在に設けられる扉体の上流面に、
上下方向の放流管路を複数並列に設け、この放流
管路の上部に扉体の最高部近傍から下向きに上流
側へ彎曲する彎曲部を設け、この彎曲部の上流側
端部に呑口を設け、放流管路の下端に扉体の下流
側に開口する吐口を設けると共に、放流管路の下
端を絞つて吐口部分に放流管路を流れる水によつ
て閉塞される閉塞部を形成したのである。
〔作用〕 その作用は次の通りである。
即ち、上流側水位が上昇し、上流側の水位が放
流管路上部に設けた彎曲部の放流管路内の最高部
を越えると、まず最初は自然越流によつて上流側
の水は呑口から放流管路内を通り、吐口から下流
側に放出される。その後、上流側の水位が増水に
よつてさらに上昇して、放流管路の呑口が水面下
に沈み、これによつて放流管路の呑口が閉塞され
るようになつてくると、放流管路を流れる水の量
も多くなり、放流管路を絞つた吐口部分が水によ
つて閉塞されるようになる。
このように、放流管路の両端の呑口と吐口が閉
塞されると、放流管路内への空気の流通が遮断さ
れるため、放流管路内に空気が閉じ込められた状
態になり、続いてさらに上流側水位が上昇する
と、放流管路内の空気が放流管路内を流れる水に
伴なつて移動して水と置換し、放流管路内の空気
圧は負圧になり、その値が次第に大きくなる。こ
の放流管路内の負圧の発生に伴い呑口から上流側
の水がサイフオン作用によつて吸引され、これに
よりわずかな水位の上昇によつて吐口からの放流
量が飛躍的に増大する。これをいわゆるサイフオ
ン流という。水位がさらに上昇し、放流管路内の
空気が完全に水によつて置換、排除されると、サ
イフオン流による放流量が最大に達し管路流とな
る。
このように、サイフオン流および管路流による
放流量は、自然越流による放流量よりもはるかに
増大するので、中小洪水のような場合には、扉体
を上げずに放流管路からの放流のみによつて上流
側の水位変動巾を小さく抑えることができ、これ
により上流側の水位を安全水位に保つことができ
る。
そして、放流管路からの放流によつて、上流側
の水位が下降し呑口近くになると、空気を吸い始
め、その後僅かな水位の低下で放流管路の一端が
開いて放流管路内が大気圧の状態に戻り、サイフ
オン作用が停止し、放流管路内の放流水もサイフ
オン流から自然越流に戻る。
なお、大規模洪水時のように、放流管路からの
サイフオン流および管路流による放流によつても
上流側の水位が上昇しつづけると、ついには放流
管路外面の上端及び扉体の最高部を越えて越流す
ることになるが、この水位が危険水位に達すると
扉体を上昇させて放流し、大規模洪水に対処す
る。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて
説明する。
第1図及び第2図に示すように、扉体1は鋼板
製の前面板2、上面板3、背面板4及び底面板5
によつて中空に形成されている。
また、扉体1を形成する各面板の内部には型鋼
が鋼板からなるステイフナー6やダイヤフラム7
を固定して補強してある。
上記扉体1の上流面には、上下方向の放流管路
8が複数並列に設けられている。この放流管路8
は、扉体1の前面板2と、この前面板2の上流側
に所定の間隔をおいて設けられたカバープレート
9と、このカバープレート9と上記前面板2の間
に形成される間隔を区画する隔板10とによつて
形成されている。また、上記カバープレート9の
上部を上流側に彎曲せしめると共に、上記前面板
2の上端に扉体1の最高部(天端)の近傍から下
向きに上流側に彎曲する彎曲板11を設けること
により、放流管路8の上部に彎曲部12が形成さ
れている。この彎曲部12の上流側端部には、呑
口13が形成されている。また、上記前面板2と
カバープレート9の下方は、下流側に若干屈曲し
て形成され、放流管路8の下部に屈曲部14が形
成されるようになつている。この屈曲部14の下
端は、扉体1の下流側に開口し、その開口部分に
吐口15が形成される。また、上記屈曲部14
は、下方に向かつて次第に狭く絞られており、上
記吐口15部分に放流管路8を流れる水によつて
閉塞される閉塞部16が形成されるようになつて
いる。
上記彎曲板11の上面と上面板3との間は整形
板17によつて連結され、彎曲板11と上面板3
との間に凹みが形成されないようにしてある。
なお、上記カバープレート9の下端には鋼板か
らなるリツプ18が全長にわたつて固定され、そ
の下縁には水底Aに密着する水密ゴム19が全長
にわたつて取付けられている。
次に、上記のように構成された実施例の作用
を、第3図に基づいて説明する。
まず、第3図aのように、上流側の水位が呑口
13より下方にある位置から上昇し、上流側の水
位がカバープレート9の最高部20を越えると、
第3図bのように、越流を開始して上流側の水は
呑口13から放流管路8を通つて吐口15から下
流側に放出される。この状態では、呑口13と吐
口15が共に越流水によつて閉塞されていないの
で、放流管路8内の圧力は大気圧のままであり、
越流水は単なる自然越流である。
その後、上流側の水位が増水によつてさらに上
昇して呑口13がさらに水面下に沈むようになつ
てくると、第3図cのように、呑口13が上流側
の水によつて閉塞され、吐口15も越流水によつ
て閉塞され、吐口15に閉塞部16が形成される
ようになり、放流管路8の両端が閉塞される。こ
のように放流管路8の両端が閉塞されると、放流
管路8内への空気が遮断されるため、放流管路8
内に空気Bが閉じ込められた状態になり、続いて
さらに上流側水位が上昇すると放流管路8内の空
気Bが放流管路8内を流れる水に伴なつて移動し
て水と置換し、放流管路8内の空気圧は負圧にな
り、その値は次第に大きくなる。この放流管路8
内の負圧の発生に伴ない呑口13から上流側の水
がサイフオン作用により吸引され、これによりわ
ずかな水位の上昇によつて吐口15からの放流量
が飛躍的に増大する。これをいわゆるサイフオン
流という(第3図d参図)。
上流側の水位が第3図eのようにさらに上昇
し、放流管路8内の空気Bが完全に水によつて置
換、排除されると、サイフオン流による放流量は
最大に達し、管路流となる。
このように上流側の水がサイフオン流及び管路
流によつて放流される場合、その放流量Q1は次
式のように放流管路8の吐口15から上流側水位
までの高さHの関数によつて表わされる。
Q1=mA√2 (m:流量係数、A:サイフオン断面積) ここで、自然越流の場合の放流量Q2とサイフ
オン流による管路流の場合の放流量Q1との流量
比rを比較すると、次の通りである。
即ち、Q2=CBh3 (C:流量係数、B:越流幅、h:越流水深)
であるから、 となり、たとえばm=0.80,C=2.0,h=
0.15m,H=2.8mとすれば となり、管路流は自然越流の約7.6倍の放流能力
であることがわかる。
このように、管路流は自然越流に比し、わずか
な水位の上昇によつてはるかに大きな放流量が得
られるのである。
そして、放流管路8からの放流に比べ上流側の
増水量が減つて、上流側の水位が第3図fのよう
うにわずかに低下しても、呑口13からの空気の
吸い込みがないので、管路流による放流が続き、
その後、水位がさらに低下し、上流側の水位が第
3図gのように彎曲板11の先端に近づいてくる
と、空気Bを吸い始めると共に、サイフオン流に
よる放流量が急激に低下し、その後の僅かな水位
の低下で、放流管路8の一端が第3図hのように
開いて放流管路8内が大気圧の状態に戻り、サイ
フオン作用が停止する。これにより、放流管路8
内の放流水もサイフオン流から自然越流に戻る。
なお、大規模洪水時のように、放流管路からの
サイフオン流および管路流による放流によつても
上流側の水位が上昇しつづけると、ついには第3
図iのように放流管路8の彎曲板11の頂部21
及び扉体1の最高部(天端)を越えて越流するこ
とになるが、この水位が危険水位に達すると扉体
1を上昇させて放流し、大規模洪水に対処するも
のである。
〔効果〕
この発明は、以上の如きものであるから、以下
のように効果を奏する。
即ち、扉体の越流水位が上昇すると、自然越流
からサイフオン流および管路流へと放流量が飛躍
的に増大するので、中小洪水のような場合では、
扉体を上げずに扉体の上流面に設けられた放流管
路の放流のみによつて上流側の水位変動巾を小さ
く抑えることができ、その結果上流側の水位を安
全に保つことができる。
また、大規模洪水時のように、放流管をからの
放流によつては上流側の水位上昇を抑え切れない
ような場合には、扉体を上昇させれば、サイフオ
ン作用が働く放流管路が扉体と共に上昇するの
で、従来の固定式サイフオン堰のように疎通能力
を阻害するということもない。
さらに、放流管路の吐口は扉体前面板の下端に
設けられているので、放流水の流勢による排砂効
果が向上し、しかも放流水の落下による騒音が少
なくなるという効果もある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の水門扉の縦断側面図、第2
図は第1図のD−D線の拡大断面図、第3図a〜
iは作用を示す線図である。 1……扉体、8……放流管路、12……彎曲
部、13……呑口、15……吐口、16……閉塞
部。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 昇降自在に設けられる扉体の上流面に上下方
    向の放流管路を複数並列に設け、この放流管路の
    上部に扉体の最高部近傍から下向きに上流側へ彎
    曲する彎曲部を設け、この彎曲部の上流側端部に
    呑口を設け、放流管路の下端に扉体の下流側に開
    口する吐口を設けると共に、放流管路の下端を絞
    つて吐口部分に放流管路を流れる水によつて閉塞
    される閉塞部を形成して成るサイフオン付水門
    扉。
JP20455681A 1981-12-15 1981-12-15 サイフオン付水門扉 Granted JPS58106008A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20455681A JPS58106008A (ja) 1981-12-15 1981-12-15 サイフオン付水門扉

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20455681A JPS58106008A (ja) 1981-12-15 1981-12-15 サイフオン付水門扉

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58106008A JPS58106008A (ja) 1983-06-24
JPS6125857B2 true JPS6125857B2 (ja) 1986-06-18

Family

ID=16492433

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20455681A Granted JPS58106008A (ja) 1981-12-15 1981-12-15 サイフオン付水門扉

Country Status (1)

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JP (1) JPS58106008A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59173724U (ja) * 1983-05-04 1984-11-20 三菱重工業株式会社 ゲ−ト

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Publication number Publication date
JPS58106008A (ja) 1983-06-24

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