JPS6032193Y2 - ダム湖の堆積土砂排出装置 - Google Patents

ダム湖の堆積土砂排出装置

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JPS6032193Y2
JPS6032193Y2 JP12559982U JP12559982U JPS6032193Y2 JP S6032193 Y2 JPS6032193 Y2 JP S6032193Y2 JP 12559982 U JP12559982 U JP 12559982U JP 12559982 U JP12559982 U JP 12559982U JP S6032193 Y2 JPS6032193 Y2 JP S6032193Y2
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JP
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sediment
outlet
dam
culvert
dam lake
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JP12559982U
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JPS5931624U (ja
Inventor
忠志 石毛
Original Assignee
株式会社栗本鉄工所
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Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、ダム湖の堆積土砂の排出装置に関するもの
である。
ダム湖に流入する水流により運ばれてきた土砂がダム湖
に堆積することが問題となっているが、種々検討した結
果、土砂の堆積が第1図のようになることが指摘されて
いる。
第1図で1はダム、2はダムに設けた洪水調節用の放流
路、3はその内部の調節用ゲートである。
4はダム湖で、5は計画土砂堆積高を示し、それより上
が有効貯水容量となる。
aはダム湖底に堆積した土砂で、図で明らかなようにダ
ム1側の堆積土砂が計画土砂堆積高5に達していないに
かかわらず、後部においては計画土砂堆積高5を大きく
越えており、この部分の堆積土砂が有効貯水量を減少さ
せる最も問題となるものである。
従来においてもダム湖底に暗渠を設け、この暗渠の上流
側の開口から水とともに土砂を流入させて下流側の開口
からダムの最下部に設けた排砂路の手前に吐出し、この
土砂を排砂路に吸い込んでダムの下流側へ排出する装置
が特公昭53−25420号公報によって開示されてい
る。
しかし、上記のような従来の装置は、十分なメンテナン
スを施すためにはダム湖の水位をほぼOにする必要があ
るため困難であり、排砂路が従来からある洪水調節用放
流管に比較して低い位置にあり、かつ細いので常時作動
させておかないと堆積する土砂で排砂路の入口と暗渠の
出口が埋まり、ふさがれて土砂の排出が不可能となるお
それがあり、また、暗渠に土砂を流入させるには暗渠の
入口に堰を設けて上流から流れ込む水は全て暗渠内に流
入する構造にする必要があるため、ダムの建設と上流側
の堰の建設とを行なわねばならないので工事に手数がか
かり、実際に施工された例は少ない。
この考案は上記のような従来の土砂排出装置の問題に鑑
みてダム湖の上流側に堆積する土砂を確実にダムの下流
に排出することができる堆積土砂排出装置を提供するこ
とを目的とするものである。
すなわち、この考案はダム湖底に暗渠を設け、この暗渠
の上流側の開口はダム湖底上流側の土砂堆積部の底部に
位置させて土砂流入口とし、同暗渠の下流側の開口は上
向きとしてダムに設けた洪水調節用の放流路の入口下部
に位置させて土砂出口とし、放流路の入口と暗渠の土砂
出口の外側には、暗渠の土砂出口と放流路の入口とを連
通させると同時にこの土砂出口と放流路の入口をダム湖
より遮断する位置と、放流路の入口をダム湖に連通させ
、暗渠の土砂出口をダム湖から遮断する位置とに切替え
られるカバーゲートを設けることにより、カバーゲート
で暗渠の土砂排出口と放流路の入口とを連通させるとと
もに、同土砂排出口と放流路の入口をダム湖から遮断し
た状態では上流側の土砂が放流水の勢いによって水とと
もに暗渠を通ってダムの放流路から速やかに排出され、
カバーゲートによって前記土砂排出口をダム湖から遮断
し放流路の入口をダム湖に連通させた状態ではダム湖の
水だけが放水されるとともに、暗渠の土砂排出口の部分
が砂に埋まることのないようにしたものである。
以下にこの考案の詳細を添付図面の第2図ないし第4図
に基づいて説明する。
これらの図において、第1図と同じ符号を付した部分は
同じものであるから説明を省略する。
6はダム湖1の底部にコンクリートなどで作った暗渠で
、その上流側の開口は上流側の土砂堆積部の底部に開口
させて土砂流入ロアとする。
この流入ロアの部分には堆積土砂が集まり易いようにホ
ッパ状の受枠8を設け、流入ロアの部分にはスクリーン
9を設けて木片や塵芥の流入を防止する。
暗渠6の下流側の開口は上向きとして放流路2の入口下
部に位置させて土砂出口10とし、この部分にカバーゲ
ート11を設ける。
このカバーゲート11は第4図、第5図のように下端両
側にローラ12を有し、このローラ12が両側壁13に
設けた弧状ガイド溝14に係合し、ゲート11の後端に
はチェ715の下端を連結してこのチェ715をダム1
上の巻上機16で操作するようにし、さらにゲート11
の後側両端近くに設けた左右一対のローラ17はダム1
の表面に沿って設けた左右の垂直ガイドレール18に係
合させる。
また、前記カバーゲート11の周囲には両側壁13の内
面や、ダム1の表面、土砂出口10の周面などに密着し
て水密を保つパツキンを取付けるが、完全な水密にする
必要はない。
この考案の装置は上記の構成であり、平常時はチェ71
5によってカバーゲート11を吊上げゲート3を適宜に
開いて流量を調節しつつ放流し、小洪水や増水時には第
4図の実線のように放流路2と土砂出口10をおおい、
ゲート3を適宜に開くことにより、水圧により水ととも
に土砂流入ロアから暗渠6内に流入した土砂は土砂出口
10から放流路2に流入するから、ゲート3を適宜に開
いてダム1の前方へ土砂を排出する。
また、大洪水時にはカバーゲート11により土砂排出口
10を覆いゲート3を全開にして放流路2から放水し、
洪水がおさまってきた時点でカバーゲート11を第4図
の状態にして土砂の排出を行なう。
なお、暗渠6の断面積は土砂排除時の流量において流速
が3〜6m/secになるような値にする。
また、図示例では放流路2が1個のダムを示したが、複
数の放流路を有するものもあり、その場合は各放流路毎
、あるいは必要数だけ暗渠を設けてもよい。
この考案は上記のように、ダム湖底に暗渠を設け、この
暗渠の上流側の開口はダム湖底上流側の土砂堆積部の底
部に位置させて土砂流入口とし、同暗渠の下流側の土砂
出口は上向きとしてダムに設けた洪水調節用の大きなゲ
ートを備えた洪水調節用放流路の入口下部に位置させ、
放流路の入口と暗渠の土砂出口の両側には、この入口と
出口が中に臨むように共通の側壁を設け、この両側壁間
には暗渠の土砂出口と放流路の入口とを連通させると同
時にこの土砂出口と放流路の入口をダム湖より遮断する
位置と、放流路の入口を貯水池に連通させると同時に暗
渠の土砂出口をダム湖から遮断する位置と、ダムの前面
の垂直ガイドレールに案内されて上昇する位置とに切替
えられるカバーゲートを設け、このカバーゲート取付部
と前記流量調節ゲートを有する洪水調節用放流路および
前記暗渠とによって、随時排砂系路が樹皮されるように
したものであるから、放流路が排砂装置としての機能を
有するとともに洪水時における流量(貯水量)の調整を
も果すことができる。
従って排砂装置としては経済的に設備でき、また、流量
調節用ゲートの駆動力は周知のように大なるものである
から比較的小さな従来の排砂専用ゲートのような排砂の
堆積によってゲートの動きを損うようなことがない。
また、暗渠が上流部分に達しているから、上流部分にお
いて、有害な土砂堆積を防ぐことができる。
ダム本体堤内に排砂専用流路を設けるものでないため、
排砂装置のなかったダムにおいて設置の必要性が生じた
ときでも新規の排砂装置として容易に新設することもで
きる。
さらに、排砂使用は流量調節用ゲートを用いるものであ
るが、このゲートは当初から保守点検が容易になされる
ようになでおり、また、カバーゲートも引上げ可能にし
であるから、保守が容易であり、大洪水に際してカバー
ゲートは土砂出口をおおい、かつダム湖と放流路を連通
ずるものであるから大洪水時に暗渠内が詰まることがな
いから次の排砂時に支承を来たさない。
放流路力伏きいので放流能力カ伏きく、放流された土砂
が十分に下流に流れ、ダムを作ったことによる下流川床
の異常低下を防止するなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のダム湖の縦断側面図、第2図はこの考案
の排出装置を設けたダム湖の縦断側面図、第3図は同上
の平面図、第4図はカバーゲート取付部の拡大縦断側面
図、第5図は同上の平面図である。 1・・・ダム、2・・・洪水調節用の放流路、6・・・
暗渠、7・・・土砂流入口、10・・・土砂出口、11
・・・カバーゲート。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ダム湖底に暗渠を設け、この暗渠の上流側の開口はダム
    湖底上流側の土砂堆積部の底部に位置させて土砂流入口
    とし、同暗渠の下流側の土砂出口は上向きとしてダムに
    設けた洪水調節用の大きなゲートを備えた洪水調節用放
    流路の入口下部に位置させミ放流路の入口と暗渠の土砂
    出口の両側には、この入口と出口が中に臨むように共通
    の側壁を設け、この両側壁間には暗渠の土砂出口と放流
    路の入口とを連通させると同時にこの土砂出口と放流路
    の入口をダム湖より遮断する位置と、放流路の入口を貯
    水池に連通させると同時に暗渠の土砂出口をダム湖から
    遮断する位置と、ダムの前面の垂直ガイドレールに案内
    されて上昇する位置とに切替えられるカバーゲートを設
    け、このカバーゲート取付部と前記流量調節ゲートを有
    する洪水調節用放流路および前記暗渠とによって、随時
    排砂系路が構成されるようにしたことを特徴とするダム
    湖の堆積土砂排出装置。
JP12559982U 1982-08-19 1982-08-19 ダム湖の堆積土砂排出装置 Expired JPS6032193Y2 (ja)

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JPS5931624U JPS5931624U (ja) 1984-02-27
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