JPS606937Y2 - カセツトデイスク - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本発明はカセットディスクに関するものである。

従来カセットディスクは中央リブの部分がディスクに接
して外部からの塵埃の侵入を防止していた。

再生時には中央部分の上下板を外側に引張ることにより
リブ部分とディスクとの接触を解除し、ディスクの回転
に必要な空間を確保していた。

本考案のカセットディスクは上述の形成のものと較べ遥
かに簡単となりプレヤーの構造もそれだけ単純化される
ものである。

本考案のカセットディスクを次に図示の実施例によって
詳しく説明する。

第１図は本考案のカセットディスクの断面を示した説明
図である。

Ａはケース本体であり１は上板、２は下板、３は外側壁
、４，４′はそれぞれ上下板の外側壁３よりも外方に庇
状に突出した外縁部であり、５は回転穴６の内側面に、
該回転穴に内接するリブであり、上下板１，２は回転穴
６に向って低くなる様に傾斜している。

この様なケースは極めて容易に一体戒型することができ
る。

Ｂはディスク本体であり７は外縁部の非情報記録部、８
は情報記録部で９は中央回転穴１０の周囲の非情報記録
部である。

この中心部の非情報記録部９は再生時以外は上記ケース
Ａの回転穴６の内側面に設けたリブ５によって弾力的に
押えられていて外部と遮断されているので塵埃等の侵入
を完全に防止するものである。

一方上板１と下板２とを連結しているのは外側壁３であ
り、ケースの四周に連続して設けられているもので、こ
の外側壁３より外方に出ている上下板の部分４，４′は
再生時にディスクの回転に必要な空間を確保するためリ
ブ５を外側に逃がさねばならないが、この外縁部４，４
′を上下から挾んで押えることにより外側壁３を支点部
として中心部の非情報記録部９を抑えているリブ５は互
に上下に開くことになりディスクはケースからフリーの
状態とすることができる。

従って上下のリブ５，５間の間隔はディスクと同じか、
これよりも小さい間隔に形成しておく必要がある。

上板１、下板２には信号を検出するためのピックアップ
を挿入するための再生窓が猛威されており、非再生時に
おいては閉鎖していて塵埃の侵入を防止しているが再生
時にこの窓は再生装置内で開かれピックアップの挿入が
可能となる。

窓の一辺はヒンジにより上下板に固定されている。

第１図および第２図の平面説明図に見られるように外側
壁は四辺形に構成されているが回転時におけるカセット
内の空気流を考慮すると外側壁３の内側にディスクと同
心的に第３図の平面説明図に示されるように遮蔽板１１
を多数配列することにより空気による振動を防止するこ
とができる。

しかしこの遮蔽板１１の高さは外側壁３よりは低く設け
ることは勿論のことであり、非再生時にこの遮蔽板１１
を上下板をかついでしまわないようにすることが大切で
あり、回転穴周縁でのリブ５とディスクとの密着を妨げ
るようなことがあってはならない。

この遮蔽板１１は上下板いずれか一方に固定され他方と
は接触させない程度に僅かな間隙を保持させるのが好ま
しい。

なお、上下板は外周辺から中央に向って直線的に傾斜し
ているのでケースの対角線方向で傾斜が合致し折曲がり
を生ずるので遮蔽板１１は設けないようにする。

ディスクは硬質プラスチック製とするが、カセットにつ
いてもその材質としては硬質プラスチックとし、特に剛
性に富んだものが好ましく、例えばポリエステル樹脂や
ポリカーボネートあるいはＡＢＳ樹脂等が目的に適した
ものである。

本考案者は一実施例として下記の如きカセットディスク
を作成した。

ディスクの直径は１２．５ｃｍでカセットの外寸法は１
５ｃｍ、上下板１，２の厚さはｌ ｍｍ、外側壁の厚さ
は０．６ｒＩＩＩＩＸで（外側壁の厚さは上下板よりも
薄い方がよい）、上下板の外縁部４，４′はＶｒｒｒｍ
幅とした場合に意外なことに最外縁４，４′を上下から
抑え付けると中央リブ５部分はディスクとの接触が解除
され、ディスクは支障なく回転することが判明した。

なお、この際、必要はディスクとりブ面との間隔は片側
で４００μ肌とれば充分であることが判った。

すなわち、再生時ディスクはカセットと無接触の状態で
回転しなければならないが、この回転の際、ディスクの
内周部分における上下方向の振動幅は４５０ｒｐｍの時
に１００μ肌以内に抑えることができるので上板方向、
下板方向それぞれ４００ＩＬＴｒＬずつの間隔を確保す
れば充分であることが確認されている。

■辺の長さが１５ｃｍのカセットにおいてその中央部分
を上下方向にそれぞれ４０００μ汎だけ外側にずらすこ
とはむずかしいことではなく、しかも意外なことに隣接
しない２辺の外縁を上下方向に挾持して抑え込むことに
よってリブ５はディスクＡから離れ、回転に必要な空間
が確保される。

再生装置内にて必要な空間を確保するために再生装置に
カセット挿入口の両端すなわちカセットの外縁部４，４
′が通過する部分の高さを挿入口部分ではカセットの厚
みと同じにして奥に入るに従い傾斜をつけ（先細りとす
る）で、カセットを挿入するに従って上下板の外縁部４
，４′は上下から挟持抑え込まれることによりリブ部分
が上下に引き離され、ディスクの回転に必要な空間が確
保される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案のカセットディスクの断面説明図、第２
図は同じくその平面説明図、第３図は同じく他の実施例
におけるカセットディスクの平面説明図である。 Ａ・・・・・・ケース本体、Ｂ・・・・・・ディスク、
１・・・・・・上板、２・・・・・・下板、３・・・・
・・外側壁、４，４′・・・・・・外側壁より外に出た
外縁部、５・・・・・・リブ、６・・・・・・中心穴、
７・・・・・・ディスク外周の非情報記録部、訃・・・
・・情報記録部、９・・・・・・ディスク中心部の非情
報記録部、１０・・・・・・中心穴、１１・・・・・・
遮蔽板。

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. （１）カセットディスクの方形ケースにおいて、該ケー
   スの外縁部より中央回転穴に向って緩かに低く傾斜させ
   、外側壁をケースの上下板外縁部よりもや）内側に設け
   るとともに回転穴内側面に該回転穴に内接して、ディス
   ク中央部の情報非再生部を非再生時に当接挾持するよう
   にリブを設けてなるカセットディスク。
2. （２）ディスクとケース外側壁との間にディスクと同心
   で外側壁の高さより低い遮蔽板を設けてなる実用新案登
   録請求の範囲第１項記載のカセットディスク。