JPS6067259A - 鉄道車両用電動台車 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は車軸により舵取りを行なえるようにした鉄道車
両用電動台車に関する。

通常、鉄道車両用ボギ一式４輪台車においては、前後両
車軸は台車の縦軸線（台車の進行方向に沿った軸線）に
対して直角の方向に平行に配置され、車軸の両端部を回
転可能に支持する軸箱は台車枠に設けられた軸箱守りに
より上下方向には移動可能に案内されているが、前後方
向或は左右方向にはほとんど変位できないようになって
いる。したがって水平面上に投映した二つの車軸は常に
平行を保ったままになっていて、台車の舵取りは芯皿を
回転軸心とした台車全体の旋回によって行なっている。

また電動台車の場合車輪の牽引力を軸箱から軸箱守りを
介して台車枠に伝達していた。

ところが、このような台車では車両が直線軌道上を走行
するときは問題ないが、曲線軌道上を走行する場合には
、車輪のフランジ面と軌道を形成するレールの頭部内側
とが接触しながら進行することになりしかもフランジ面
の周速が車輪踏面の周速よりも速くフランジ面とレール
の頭部内側とが滑り接触となるため、車輪フランジ部お
よびレール頭部内側の摩耗を促進させるのみならず横圧
を増加せしめてきしみ音を発生させ、更には乗り上げ脱
線事故等を発生させる原因にもなる。このため曲線軌道
上を通過する場合には速度を抑制しなければならない問
題がある０ このような問題を解決するためには軸箱守りを取り除い
て軸箱の自由度を大きくすればよいわけであるが、この
ようにすると特に直線軌道通過時の蛇行動が問題となり
、また電車台車の場合、軸箱→軸箱守り→台車枠という
牽引力の伝達経路が失なわれてしまい、車輪の牽引力を
いかに台車枠に伝達させるかが問題となる。

本発明はかかる問題に鑑みなされたものであって、その
目的とするところは車軸により舵取りを行なう電動台車
において、蛇行動を防止ししかも舵取りを邪魔すること
たく台車枠に牽引力を効果的に伝達できるようにするこ
とにある。本発明は、対の車軸に歯車箱が取り付けられ
、駆動モータから該車軸への駆動力の伝達が該歯車１ｉ
内の歯車を介して行なわれる電動台車において、該車軸
の両端を回転可能に支持する軸箱の上に間にばねを介在
させて台車枠を乗せ、該台車枠に関する該軸箱の上下方
向のみならず少なくとも前後方向の比較的大きな変位を
許容して該車軸による蛇取りを許容し、各車軸には台車
の縦軸線に関して左右にほぼ対称の位置に前記歯車箱と
支持軸受とを取り付け、一方の車軸の歯車箱と他方の車
軸の歯車箱又は支持軸受とおかつ一方の車軸の支持軸受
と他方の車軸の支持軸受又は歯車箱とをたすき掛は状に
配置した一対のり／りで連結し、該台車わく中央の四部
にはレバーな回動可能に取り付け、該レバーの各端を同
じ側の対応する軸箱とリンクで連結して構成されている
。

以下図面を参照して本発明の実施例について説明する。

第１図ないし第６図において、本実施例による鉄道車両
用電動台車（以下単に台車と呼ぶ）１が示されている。

同図において２はＨ形に組まれた台車枠、３は車軸、４
は車軸３に固定された車輪、５は車軸３の両端に軸受（
図示せず）を介して取り付けられた軸箱、６は一対の車
輪４０間で台車の縦軸線Ｘ−ｘから所定の距離ｌたけず
らせて車軸３に相対回転可能に取り付けられた歯車箱、
７は歯車箱６に回転可能に取り付けられていて歯車箱内
の歯車（図示せず）を介して車軸３と連動している入力
軸、８はフレキシブルカップリングすなわち自在継手９
を介して接続された駆動モータである。

軸箱５は台車枠２の端部に形成された軸箱用の比較的大
きなスペース１１内に入れられ、軸箱５と台車枠２との
間には軸ばね１２が設けられている。各軸箱５は台車枠
２に取り付けられた一対の案内板１３０間で案内されて
いる。軸ばねの上下には突起（図示せず）が形成されて
いてその突起が台車枠および軸箱の上面に形成された穴
（図示せず）内に入り、それによって軸ばねの外れを防
止している。

車軸３には台車縦軸線Ｘ−Ｘに関して歯車箱６とほぼ対
称の位置に支持軸受１５が回転可能に取り付けられてい
る。一方（例えば左側）の車軸の歯車箱６は他方の車軸
の歯車箱とかつ一方の車軸の支持軸受は他方の車軸の支
持軸受とそれぞれ第６図に示されるように、たすき掛は
状に配置された一対のリンク１６により互いに連続され
ている。

リンク１６と歯車箱６とを連結するピン１７およびリン
ク１６と支持軸受とを連続するビン】８は、一対の車軸
３が互いに平行のときは台車の中心０を中心とした同心
円上になるようにしである。

歯車箱６０台車中央側端部は、第５図に示されるように
、台車枠の取付は部２１にボルト２２および上、下のば
ね２３および２４により支持され、台車枠に対して水平
方向にある程度自由に移動できるようになっている。ま
た、駆動モータ８も、第４図に示されるように、台車枠
２に設けられた取付は部２５にボルト２Ｇおよび上、下
のばね２７および２８により支持され、台車枠に対して
水平方向にある程度移動できるようになっている。

台車枠２の側部中央にはレバー３１がピン３２により回
動自在に取り付けられ、このレノクー３１の各端は同じ
側部にある対応する軸箱５とリンク３３が連結されてい
、る。

上記構成の台車において、軸箱５は従来の台車のような
軸箱守りでガイドされておらず比較的大きなスペース１
１内で案内板１３により案内されているだけであるから
、台車の上下方向のみならず前後方向の移動の自由度が
大きくなり、したがって車軸３による舵取りが可能とな
る０軸箱の左右方向の移動は案内板１３によって制限さ
れる０また台車枠から車軸にかかる荷重は全て軸げね１
２を介して伝えられる。

そして車輪４の踏面の形状（摩耗形状踏面又は複合円弧
状踏面）による指向性および復元性により、台車が曲線
軌道上に来ると車軸は軌道の曲率中心に自動的に指向す
る。しかも両車軸に取り付けられた歯車箱および支持軸
受はリンクにより互いに連結されているため一方の車軸
が曲率中心に指向しようとすると他方の車軸も曲率中心
に指向させるようになる。更に台車が直線軌道上を移動
するどきにはたずき川は状のリンクの作用により蛇行動
が抑制される。

また車軸３の牽引力はリンク：３３およびレバー３１を
介して台車枠２に伝達される。

なお台車枠への軸箱の取付は構造は、軸箱の少な（とも
上、下方向および前後方向にある程度自由に移動できる
ものであれば、例えば第７図に示されるような構造でよ
く、必ずしも前記実施例のような構造にする必要はない
。すなわち第７図の構造において、台車枠２αには軸箱
５に隣接して弾性ストッパ４１が所定の間隔を置いて取
り付けられ、軸箱５ａ、が前後方向に所定以上移動しよ
うとするとき側面４２が弾性ストッパに当ってそれ以」
二の移動を阻止する。

以上の説明からも明らかなように本発明によれば次のよ
うな効果を奏することができる。

（イ）軸箱の前後方向移動の自由度を大きくしたので曲
線軌道通過時には踏面形状により車軸による自由な舵取
りが可能となり、車輪およびレールの摩耗を防止できま
たキシミ音を減少できる。

（ｏ）直線軌道を通過するときでも蛇行動の発生を防止
できる。

（ハ）車軸から台車枠への牽引力の伝達経路が車軸によ
る自由な舵取りを許容しながら確保できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による電動台車の一実施例の平面図、第
２図は第１図の電動台車の側面図、第３図は第２図の線
Ｉｌ＋’−１ｌｌに沿った拡大断面図、第４図は第１図
の線ＩＶ−ＩＶに沿った拡大部分断面図、第５図は第１
図の線Ｖ−Ｖに沿った拡大部分断面図、第６図は歯車箱
相互および軸受部材相互を連結するり／りを示す図、第
７図は軸箱の取付は構造の変形例を示す図である。 １・・・電動台車　２，２α・・・台車枠３・・・車軸
　４，４α・・・車輪 ５．５ａ・・・軸箱　６・・・歯車箱 １２．１．２１Ｚ・・・軸ばね　１５・・・軸受部材１
６・・・リンク　３１・・・レバー ３３・・・リンク

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 対の車軸に歯車箱が取り伺けられ、駆動モータかも該車
   軸への駆動力の伝達が該歯車箱内の歯車を介して行なわ
   れる電動台車において、該車軸の両端を回転可能に支持
   する軸箱の上に間にばねを介在させて台車枠を乗せ、該
   台車枠に関する該軸箱の上下方向のみならず少なくとも
   前後方向の比較的大きな変位を許容して該車軸による舵
   取りを許容し、各車軸には台車の縦軸線に関して左右に
   ほぼ対称の位置に前記歯車箱と支持軸受とを取り付け、
   一方の車軸の歯車箱と他方の車軸の歯車箱又は支持軸受
   とをかつ一方の車軸の支持軸受と他方の車軸の支持軸受
   又は歯車箱とをたすき掛は状に配置した一対のリンクで
   連結し、該台車わく中央の側部にはレバーを回動可能に
   取り付け、該レバーの各端を同じ側の対応する軸箱とリ
   ンクで連結したことを特徴とした鉄道車両用電動台車。