JPS60651Y2 - ガス圧自動調整器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、−次圧の変動に伴なうダイヤフラムの変位に
基づいてダイヤフラムに連設の弁体を作動させることに
よりガス通過面積を増減させて二次圧を設定値に自動保
持させるためのガス圧自動調整器に関し、その目的は、
この調整器本体のガス受入口部を高圧容器のガス取出口
部に対して直接的に接続した状態において、ガス取出口
部に設けら朴ている弁に対する開閉操作機能を調整器側
にもたせ、しかもこの高圧ガス容器側の弁に対する開閉
操作を、調整器側の前記弁体の開閉用操作具をして司ら
せるようにすること、言い換えればガス圧自動調整機能
と高圧ガス容器側弁に対する開閉操作機能とを兼備させ
るに構造が簡単でかつ操作性の優れた状態に構成せんと
する点に存する。

本考案のガス圧自動調整器の特徴構成は、−次圧の変動
に伴なうダイヤフラムの変位に基づいてダイヤフラムに
連設の弁体を作動させることによリガス通過面積を増減
させて二次圧を設定値に自動保持可能なガス圧自動調整
器において、圧縮スプリングを介して前記弁体を強制的
に開閉操作する開閉用操作具をガス圧自動調整器本体に
付設し、前記ガス圧自動調整器本体のガス受入口部を、
ガス容器のガス取出口部に対して接続分離可能に構成す
るとともに、この受入口部を接続した状態において前記
ガス容器側のガス出口に閉弁付勢状態に設けた弁を開弁
操作可能な操作部材を前記弁体又はこの弁体の前記開閉
用操作具に一体に取付け、９前記開閉用操作具の操作に
より、前記圧縮スプリングを介して前記弁体の開閉、二
次圧の任意の設定、並びに前記ガス容器側の弁の開弁操
作を可能とする点にある。

つまり、次の作用を奏する。

■・・・ガス圧自動調整器をガス容器のガス取出口部に
接続するにあたって、開閉用操作具の操作によって弁体
を閉弁させた状態で受入口部を取出部に接続すれば、ガ
ス容器側の弁は開弁されない。

■・・・ガス圧自動調整器をガス容器に接続した状態で
、開閉用操作具の押圧操作によって、圧縮スプリングを
介してガス圧自動調整器の形体及び、ガス容器の弁が強
制的に開弁可能となる。

■・・・更に開閉用操作具による操作によって、圧縮ス
プリングの付勢力が変化し、二次圧を任意に設定できる
。

従って、次の効果が得られる。

■・・・接続作業の途中段階であって十分な気密接続が
完了していないときに、高圧ガス容器のガスが不測に噴
出するといった危険が生じず安全使用が可能である。

＠・・・一つの開閉用操作具による操作で、ガス容器側
の弁の開弁と、調整器の弁体の開弁とを共に行なえるた
めにガス供給のための操作が容易で、しかも前記開閉操
作具によって二次圧の任意な設定調節も可能となるため
に、部材の兼用化によって構造が簡単で全体の操作性も
良くなる。

次に本考案の実施例を図面に基づいて説明する。

第１図に示したガス圧自動調整器Ａは、調整器本体１上
部に回転式開閉用操作具２を螺合し、その螺軸２Ａと本
体１内部に張設のダイヤフラム３との間に圧縮スプリン
グ４を介在し、ダイヤフラム３の背部に弁体５を連設し
、弁体５に対する弁座６を本体１から連設し、弁体５と
本体１下部との間に圧縮スプリング７を介在し、かつ本
体１の底部に、高圧ガス容器Ｂの口金１６に分離自在に
内嵌可能な筒部８と高圧ガス容器Ｂのガス取出口部１７
に対し分離自在に螺合接続可能なガス受入口部９とを連
設して戊るものであって、高圧ガス容器Ｂからの高圧噴
出ガスを弁室１０、内室１１、および内室１１に連通す
る状態で本体１に取付１ｔｊたホースエンド１４、ホー
ス１５を介し上図外のガス使用機器へ供給している状態
で高圧ガス容器Ｂの内圧変動を前記ダイヤフラム３が感
応し、両スプリング４□、７のバランスのもとで弁体５
と弁座６との間のガス通過面積を増減させ、もってガス
使用機器への供給ガス圧を設定値に自動保持させる作用
を有する。

而して本考案にあっては、高圧ガス容器Ｂの取出口部１
７におけるガス出口１８に閉弁付勢状態（内部圧を利用
する場合とスプリングを併用する場合とがある）に設け
である弁１らを前記取出口部１７に対する受入口部９の
接続状態において開弁操作するための棒状の操作部材１
２を、第１図のように前記弁体５に一体に取付けるか、
又は第３図のように弁体５およびダイヤフラム３に相対
摺動可能に挿通した状態で前記操作具２の螺軸２Ａに一
体に取付けである。

第３図の場合、操作部材１２に摺接するパツキン１３，
１３をダイヤフラム３に取付けである。

従って、操作具２を回転上昇させることにより下位スプ
リング７をして弁体５を閉弁させた状態で受入口部９を
取出口部１７に接続すれば、第２図の如く操作部材１２
は弁１９を開弁しない。

つまり接続作業の途中段階であって十分な気密接続が完
了していないときに、高圧ガス容器Ｂのガスが不測に噴
出するといった危険は生じない。

両口部９，１７の接続が完了したのち操作具２を回転下
降させると、上位スプリング４を介しての弁体５の開弁
に並行して弁１９も操作部材１２により開弁されること
となる。

第１図の場合、ガス圧自動調整作用に伴なうダイヤフラ
ム３、弁体５の変位により、操作部材１２の弁１９に対
する押し量も変化するが、弁１９がその位置の変化に拘
わらず常に一定流量を保持するタイプのものであれば何
ら支障はない。

又第８図の場合はダイヤフラム３、弁体５の変位に拘わ
らず、操作部材１２の弁１９に対する押し量は不変であ
るから、弁１９が流量調整式のものであっても良い。

何れにしても、高圧ガス容器Ｂ側の弁１９の開閉操作を
調整器Ａ側において行なえ、しかも、この開閉操作は調
整器Ａの弁体５に対する開閉用操作具２自体て行なえる
から、構造が簡単であり、かつ操作も容易であり、更に
、調整器Ａと高圧ガス容器Ｂとの接続途中段階でガスが
不測に噴出するといった危険を回避する安全使用が可能
である。

又、ガスの使用が終わった場合、従来の圧力調整器を使
用していれば、高圧ガス容器の口金の閉弁と、加圧ねじ
をゆるめることによる圧力調整器の閉弁との二つの操作
をしなければならないが、本考案の調整器では操作具２
を回転上昇させることにより、圧力調整器、容器口金の
双方の弁を同時に閉弁することができる。

尚、Ｃは、ホースエンド１４に介在させた安全弁機構で
、ガス圧が一定以上になったときにスプリング２６に抗
して弁２１を自動開弁味かつ逆圧作用時には自動閉弁し
て調整器Ａ殊にそのダイヤフラム３や高圧ガス容器Ｂを
逆圧から保護するものであるが、本考案はかかる安全弁
機構Ｃを省略して実施しても良いものであることは言う
までもない。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係るガス圧自動調整器の実施例を示し、
第１図はガス容器にセットした状態の縦断面図、第２図
は閉弁状態を示す部分縦断面図、第３図は別実施例に係
る要部縦断面図である。 １・・・・・・本体、２・・・・・・開閉用操作具、３
・・・・・・ダイヤフラム、５・・・・・・弁体、９・
・・・・・ガス受入口部、１２・・・・・・操作部材、
１７・・・・・・ガス取出口部、１８・・・・・・ガス
出口、１９・・・・・・弁、Ｂ・・・・・・ガス容器。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 一次圧の変動に伴なうダイヤフラム３の変位に基づいて
   ダイヤフラム３に連設の弁体６を作動させることにより
   ガス通過面積を増減させて二次圧を設定値に自動保持可
   能なガス圧自動調整器において、圧縮スプリング４を介
   して前記弁体５を強制的に開閉操作する開閉用操作具２
   をガス圧自動調整器本体１に付設し、前記ガス圧自動調
   整器本体１のガス受入口部９を、ガス容器Ｂのガス取出
   口１７に対して接続分離可能に構成するとともに、この
   受入口部９を接続した状態において前記ガス容器Ｂ側の
   ガス出口１８に閉弁付勢状態に設けた弁１９を開弁操作
   可能な操作部材１２を、前記弁体５又はこの弁体５の前
   記開閉用操作具２に一体に取付け、前記開閉用操作具２
   の操作により、前記圧縮スプリング４を介して前記弁体
   ５の開閉、二次圧の任意の設定、並びに前記ガス容器Ｂ
   側の弁１９の開弁操作を可能とすることを特徴とするガ
   ス圧自動調整器。