JPS6065152A

JPS6065152A - ドラム式よこ糸測長装置の多色よこ入れ選択装置

Info

Publication number: JPS6065152A
Application number: JP17496983A
Authority: JP
Inventors: 本部　誠一; 竹川　雄二郎
Original assignee: Tsudakoma Industrial Co Ltd
Current assignee: Tsudakoma Corp
Priority date: 1983-09-20
Filing date: 1983-09-20
Publication date: 1985-04-13
Also published as: JPH0433900B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、多色流体噴射式織機のドラム式よこ糸測長貯
留装置に関し、特に多色のよこ入れと関連し、複数の係
止ピンを択一的に選択するための方法およびその装置に
係る。

ドラム式よこ糸測長貯留装置では、よこ糸がドラムの周
面に巻付けられて測長され、かつよこ入れに必要な長さ
だけ貯留され、よこ入れ時によこ入れ用のノズルに供給
される。このよこ糸の巻始めのための係止およびよこ入
れのための解舒は、係止ピンによって行われる。このた
め、係止ピンは、織機の回転と同期し、かつ製織パター
ンに基づいてドラム周面の係止位置とそれから離れた解
舒位置との間で往復運動を繰り返す。

上記係止ピンが直接電気磁気力や流体アクチュエータな
どで駆動される方式では、駆動時の立ち上がり遅れ時間
があるため、織機の回転数が変更されると、織機の主運
動と係止ピン往復運動との同期が外れ、また立ち上がり
遅れ時間が一定とならないため、理想的なよこ入れ運動
が不可能となる。

このような理由から、再びカム機構による駆動形式が見
直されている。ところが多色織り例えば２色２越の織物
組織では、２台のよこ糸測長貯留装置が設けられている
ため、それらば２越ごとに交互によこ入れ動作を行う。

従って係止ピン駆動用のカムの回転は、織機の１回転に
対し１／４となり、低い回転速度となる。このため係止
ピンの正確な運動の制御は、不可能となり、またそれを
実現しようとすると、カムの外径を大きくし、困難なカ
ムの輪郭の加工が必要とされる。

したがって本発明の目的は、織機の回転数の変更などに
関係なく、常に同一のタイミングでよこ入れすなわちよ
こ糸の解舒を制御できるようにするとともに、織機の高
速運転を可能とし、かつよこ入れタイミングの調整も容
易にできるようにすることである。

上記目的のもとに、本発明は、係止ピンによこ糸の係止
および解舒方向への往復運動を原則として織機の１回転
ごとに与えるとともに、製織パターンに基づいて一方の
よこ入れが行われており、他方についでよこ入れが必要
とされないときに、その他方の係止ピンの解舒方向への
移動を禁止し、これによって多色のよこ入れを選択的に
行うようにしている。上記係止ピンの１回転ごとの往復
運動は、織機の回転を利用して、カム機構により正確に
同期をとりながら行っている。また係止ピンの解舒方向
への移動の禁止は、駆動阻止手段によって行われる。こ
の駆動阻止手段は、上記と同様にカム機構によって行わ
れるほか、機械的な係止体や例えば電磁式のプラジャな
どによって構成されている。

以下、本発明の構成および作用を図に示す一実施例に基
づいて具体的に説明する。

まず、第１図は、多色の一例として２色のよこ入れに対
応し、２台のドラム式よこ糸測長貯留装置１ａ、１ｂの
概要を示している。２つのよこ糸２ａ、２ｂは、それぞ
れ給糸体３に巻付けられており、中空状の巻付はアーム
４の内部を経て、測長貯留用のドラム５の外周面に巻付
けられていく。

上記巻付はアーム４は、フレームなどに対し回転自在に
支持されており、巻掛は伝動手段６によって織機の回転
と同期した状態で静止状態のドラム５の軸線を中心とし
て回転運動をしている。ドラム５の外周でのよこ糸２ａ
、２ｂの巻始めは、それぞれ対応の係止ピン７ａ、７ｂ
によって与えられる。すなわち係止ピン７ａ、７ｂは、
対応のよこ糸２ａ、２ｂの巻始め時点でそれぞれのドラ
ム５の突入孔８の内部に突入し、その位置すなわち係止
位置でよこ糸２ａ、２ｂを係止する。このようにしてそ
れぞれの巻付はアーム４は、係止ピン７ａ、７ｂによっ
て係止されたよこ糸２ａ、２ｂをよこ入れに必要な長さ
の巻数だけ巻付けていく。

ドラム５の外周面によこ入れに必要な長さのよこ糸２ａ
、２ｂが巻付けられる過程で、係止ピン７ａ、７ｂは、
後退すなわち解舒方向に移動し、貯留状態のよこ糸２ａ
、２ｂの解舒を行う。このとき、よこ糸２ａ、２ｂは、
ドラム５の周面から引き出され、バルーンブレーカ９に
案内されながら図示しないよこ入れ用のノズルに引き込
まれていく。

製織パターンが２色交互織りの場合に、よこ入れは、一
方のよこ糸２ａについて連続して２ピック分だけ供給さ
れ、その後他方のよこ糸２ｂについて同様に２ピック分
だけ供給され、その後この交互供給を順次繰り返してい
く。したがって係止ピン７ａ、７ｂは、そのよこ入れの
順序すなわち製織パターンに基づいて交互に制御される
ことになる。

つぎに第２図および第３図は、一方の係止ピン７ａにつ
いての多色よこ入れ選択装置１０を示している。係止ピ
ン７ａは、係止レバー１１の一端に固定され、ドラム５
の周面の突入孔８に対応している。この係止レバー１１
は、支点軸１２によって揺動自在に支持され、かつリタ
ーンスプリング１３によって反時計方向に付勢されてい
る。この係止レバー１１の他端部分は支点軸１２と平行
な軸１４によって２つのカムローラ１５．１６を回転自
在に支持している。一方のカムローラ１５は、係止ピン
操作用の駆動カム１７の周面と対応しており、また他方
のカムローラ１６は、製織パターンを設定するための駆
動阻止手段としてのパターンカム１８の周面に対応して
いる。これらの駆動カム１７およびパターンカム１８は
、それぞれ軸１９．２０に固定されている。一方の軸１
９は、織機の１回転ごとに１回転し、また他方の軸２０
は、２色２越の製織パターンと対応して、織機の１回転
に対し１／４回転するように設定されている。そして駆
動カム１７の輪郭は、回転角１８０度よりもやや小さい
範囲で低部１７Ｌを形成し、その他の回転角で高部１７
Ｈを形成している。

なお、この低部１７Ｌおよび高部１７Ｈの割合は、アジ
ャストカム２１によって調整できるようになっている。

このアジャストカム２１は低部１７Ｌおよび高部１７Ｈ
を有し、円弧状の長孔２２および止めねじ２３によって
駆動カム１７の一方の側面に固定されている。また上記
パターンカム１８の低部１８Ｌおよび高部１８Ｈはカム
の全周を２分割する状態で形成されており、その低部１
８Ｌは、低部１７Ｌよ６もやや低く形成されている。

上記の構成は、他方の停止ピン７ｂについても同様であ
る。

つぎに上記多色よこ入れ選択装置１ｏの作用を説明する
。軸１９は、すでに述べたように、ｔ７Ｉａ機の回転と
同期し、その１回転ごとに１回転の回転運動を繰り返し
ている。一方、リターンスプリング１３は、支点軸１２
を中心として、係止レバー１１を反時計方向に付勢して
いるため、カムローラ１５は、駆動カム１７の外周に接
している。

今、説明の便宜上、軸２０が停止しており、パターンカ
ム１８の低部１８Ｌがカムローラー６と対向しており、
軸１９のみが回転しているとすれば、係止ピン７ａは、
織機の１回転ごとに係止方向および解舒方向への移動運
動すなわち１往復運動を繰り返す。すなわちカムローラ
ー５が駆動カム１７の低部１７Ｌに接しているとき、係
止ピン７ａがリターンスプリング１３に引かれて後退し
、よこ糸２ａの解舒位置にあるため、貯留状態のよこ糸
２ａは、ドラム５の外周から引き出され、よこ入れされ
る。しかしカムローラー５が駆動カム１７の高部１７Ｈ
にあるとき、係止ピン７ａが突入孔８の内部にあって、
よこ糸２ａを係止しているため、よこ糸２ａは、貯留状
態のままにあって、よこ入れされない。このようにして
係止ピン７ａは、駆動カム１７の回転によって、原則と
して織機の１回転ごとによこ糸の係止および解舒を繰り
返し得る状態にある。

さて、実際には、織機が４回転したときに、パターンカ
ム１８は１回転をし、織機の２回転中にその高部１８Ｈ
の部分で係止レバー１１に時計方向の回転を与え、これ
によって係止ピン７ａを強制的に突入孔８の内部に押し
込んでいる。すなわちこのパターンカム１８の高部１８
Ｈは、織機の連続的な２回転中の非よこ入れ期間にわた
って、係止ピン７ａの解舒方向への移動を禁止している
。

したがってこの非よこ入れ期間での２回転中に、駆動カ
ム１７が係止ピン７ａに２往復運動を与えようとしても
、その運動は、パターンカム１８によって強制的に阻止
されることになる。このようにして係止ピン７ａは、よ
こ入れ期間での２回転について係止ピン７ａに連続的な
往復運動を与え０るが、その後の非よこ入れ期間での２回転についてその
往復運動を禁止している。もちろん、この一方の係止ピ
ン７ａの禁止期間について、他方の係止ピン７ｂは、よ
こ入れ期間であるから、その期間中の２回転にわたって
連続的に往復運動をし、よこ糸２ｂを２ピンク分だけよ
こ入れできる状態に設定している。このようにして、２
色のよこ糸２ａ、２ｂが２ピンクごとに交互によこ入れ
され、２色２越の製織パターンが得られる。このとき係
止ピン７ａおよび７ｂの往復運動は、織機の１回転ごと
に、駆動カム１７によって常に正確に制御されているた
め、織機の主運動と正確に同期し、かつ素早く行われる
。もちろんよこ入れの開始時点の調整は、軸１９に対す
る駆動カム１７の固定位置を変更することにより調整で
きる。また係止ピン７ａ、７ｂの突入タイミングの調整
は、アジャストカム２１を回転方向の上流または下流側
にずらすことによって機械的に調整できる。なお、パタ
ーンカム１８の低部１８Ｌは、駆動カム１７の低部１７
Ｌよりも中心角にしてやや多く形成し１ておくとよい。このようにすれば、係止ピン７ａ、７ｂ
の運動がパターンカム１８の輪郭によって直接制御され
るような不都合はなくなる。

つぎに第４図は、駆動阻止手段をパターンカム１８の代
わりに、電磁石２４で構成した例を示している。非よこ
入れ期間では、電磁石２４のコイルが通電状態に設定さ
れるため、その電磁石２４は、リターンスプリング１３
の弾力以上で係止レバー１１を引き付け、係止ピン７ａ
、７ｂをよこ糸２ａまたはよこ糸２ｂの係止位置に留め
る役目をしている。もちろんよこ入れが必要な場合には
、電磁石２４が通電されないため、駆動カム１７は、係
止ピン７ａ、７ｂに係止方向および解舒方向の往復運動
を与える。なお、電磁石２４の取付は位置は、自由に調
整できるようになっており、カムローラ１５が駆動カム
１７の高部１７Ｈによって押し上げられたときでも、係
止レバー１１の吸着部分と電磁石２４の吸着面との間に
適度の空間が形成される。また吸着時の衝撃を吸収し、
かつ吸着時の接合面を密着させるために、電磁石２４は
、２弾性体を介して支持することも有効である。

さらに第５図は駆動阻止手段として係止体２５を用いた
例を示している。この係止体２５は、駆動カム１７がそ
の高部１７Ｈでカムローラ１５を押し上げているときに
、係止レバー１１の下方に突出し、非よこ入れ期間にお
いて係止ピン７ａ、７ｂを係止位置に保持している。こ
のような係止体２５の運動は、リンク機構、カム機構あ
るいは各種のプランジャを用いて容易に得られる。この
実施例では、係止体２５の移動方向がリターンスプリン
グ１３の弾力の作用方向と直交する関係にあるから、係
止体２５の駆動に必要な力は、小さくてよい。

なお、上記実施例は、いずれも駆動カム１７およびパタ
ーンカム１”８の高部１７Ｈ，１８Ｈで係止ピン７ａ、
７ｂを係止方向に移動させているが、逆に低部１７Ｌ、
１８Ｌで係止ピン７ａ、７ｂを係止方向に移動させるよ
うにしてもよく、その場合、リターンスプリング１３は
、係止ピン７ａ、７ｂを突入させる方向に付勢すること
になる。

３本発明では、係止ピンの係止および解舒方向への往復運
動が織機の１回転ごとに規制されるから織機の回転数の
変更などに関係なく、同一のタイミングでよこ糸の係止
および解舒が制御でき、また係止ピンの運動が織機の１
回転ごと換言すると織機の回転よりも低い回転数によっ
て規制されることもなくなるので、正確なタイミング設
定のもとに織機の高速運転が可能となり、さらによこ入
れのタインミグの調整が簡単であり、画一的に調整でき
ることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は多色（２色）のドラム式よこ糸測長貯留装置の
平面図、第２図は本発明の多色よこ入れ選択装置の要部
の平面図、第３図は同装置の側面図、第４図および第５
図は本発明の他の実施例での多色よこ入れ選択装置の側
面図である。１ａ、１ｂ・・ドラム式よこ糸測長貯留装置、２ａ、２
ｂ・・よこ糸、３・・給糸体、４・・巻付はアーム、５
・・測長貯留用のドラム、６・・巻掛は伝動手段、７ａ
、７ｂ・・係止ピン、８・４・突入孔、１０・・多色よこ入れ選択装置、１１・・係
止レバー、１２・・支点軸、１３・・リターンスプリン
グ、１４・・軸、１５．１６・・カムローラ、１７・・
駆動カム、１８・・駆動阻止手段としてのパターンカム
、１９．２ｏ・・軸、２１・・アジャストカム、２２・
・長孔、２３・・止めねじ、２４・・駆動阻止手段とし
ての電磁石、２５・・駆動阻止手段としての係止体。５第２図特開昭ＧＯＧ５１５２（６）

Claims

【特許請求の範囲】（１１ドラム周面に巻付けられるよこ糸を係止位置の係
止ピンにより係止し、かつ巻付は状態のよこ糸を上記係
止ピンの解舒位置への移動により解放する形式の複数の
ドラム式よこ糸測長貯留装置において、係止ピンによこ
糸の係止方向および解舒方向の移動運動を織機の１回転
ごとに同期状態で与えるとともに、製織パターンに基づ
いてよこ入れの時期でないときに、上記係止ピンの解舒
方向への移動を阻止することを特徴とする多色よこ入れ
選択方法。（２）　ドラム周面に巻付けられるよこ糸を係止位置の
係止ピンにより係止し、かつ巻付は状態のよこ糸を上記
係止ピンの解舒位置への移動により解放する形式の複数
のドラム式よこ糸測長貯留装置において、ｍ機の回転と
同期してその１回転ごとに係止ピンに係止方向および解
舒方向の移７動運動を与えるカム機構と、製織パターン
に基づいてよこ入れの時期でないときに上記係止ピンの
解舒方向への移動を禁止する駆動阻止手段とを具備する
ことを特徴とする多色よこ入れ選択装置。（３）上記駆動阻止手段を、製織パターンの繰り返し周
期に反比例して回転するカム機構により構成することを
特徴とする特許請求の範囲第２項記載の多色よこ入れ選
択装置。（４）上記駆動阻止手段を、製織パターンの繰り返し周
期と対応して上記係止ピンを係止位置で保持するための
プランジャにより構成することを特徴とする特許請求の
範囲第２項記載の多色よこ入れ選択装置。（５）上記駆動阻止手段を、製織パターンの繰り返し周
期と対応して進退運動をし、上記係止ピンの解舒方向へ
の移動を阻止する係止体により構成することを特徴とす
る特許請求の範囲第２項記載の多色よこ入れ選択装置。