JPS6059182B2 - 水硬性複合材料 - Google Patents

水硬性複合材料

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JPS6059182B2
JPS6059182B2 JP54501999A JP50199979A JPS6059182B2 JP S6059182 B2 JPS6059182 B2 JP S6059182B2 JP 54501999 A JP54501999 A JP 54501999A JP 50199979 A JP50199979 A JP 50199979A JP S6059182 B2 JPS6059182 B2 JP S6059182B2
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particle
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • C04B28/02Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
    • C04B28/04Portland cements
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B28WORKING CEMENT, CLAY, OR STONE
    • B28BSHAPING CLAY OR OTHER CERAMIC COMPOSITIONS; SHAPING SLAG; SHAPING MIXTURES CONTAINING CEMENTITIOUS MATERIAL, e.g. PLASTER
    • B28B23/00Arrangements specially adapted for the production of shaped articles with elements wholly or partly embedded in the moulding material; Production of reinforced objects
    • B28B23/0081Embedding aggregates to obtain particular properties
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B20/00Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials
    • C04B20/0076Use of materials as fillers for mortars, concrete or artificial stone according to more than one of groups C04B14/00 - C04B18/00 and characterised by shape or grain distribution; Treatment of materials according to more than one of the groups C04B14/00 - C04B18/00 specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone; Expanding or defibrillating materials characterised by the grain distribution
    • C04B20/008Micro- or nanosized fillers, e.g. micronised fillers with particle size smaller than that of the hydraulic binder
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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Description

【発明の詳細な説明】 明細書 微細固体粒子又はそのような粒子から生成した凝着組織
(coherentstructuve)を含んで成る
凝着組織を有する材料の特性は、粒径と粒子充填の緻密
さ及び均一性の程度に殆どが強く依存する。
機械的強度、化学抵抗性、凍結抵抗性及び硬度は、密度
が増加し、粒径が減少するに従つて増加する。機械的強
度は、密度の増加と粒径の減少とともに増加する。しカ
ルながら、粉体のかたまりを変形させて製品を成形する
場合、粉体が微細になればなるほど粒子が相互にすベリ
合うのを妨げる表面力がより重要なものとなるために、
粉体が微細であればあるほど高い粒子濃度で作業を行な
うことは一層困難なものとなる。このことは、ボルトラ
ンドセメントの水性懸濁液に於いては溶解塩か表面力を
取り除くことを困難なものとするので、特別にいうこと
ができる。従つて、ボルトランドセメントが微細すぎる
場合には、通常、ボルトランドセメント粒子を水中で密
に充填すること冫は容易ではない。例えば、ボルトラン
ドセメント質の結合材では、粉末度は比表面積約300
0〜5000cTi/ fl(まれには6000c♯f
/ yまで)として確立されており、そして水性懸濁液
に於ける粉体濃度は、通常、水/芝セメント重量比0.
7〜0.4(非常に強いコンクリートでは0.3まで)
に相当する。
実質的に微細な一そして理論上良質の特性を与えるべき
ーセメントは、特にセメント濃度の高いペーストでは、
混合およびキャスティングが困難であるし、一方、非3
常に粗なるセメントにもとづく非常に密なペースト(低
い水/セメント−比)は、組織が粗く、かつ水和が遅い
ので引きつけるものがない。本発明の主な特徴の1つは
、粒径が結合材粉末よりも1又はそれ以上のオーダーに
わたつてより30微細な粉末を添加することによつて粉
末質結合材(とりわけボルトランドセメント質の結合材
)を改良し(均一かつ密な充填及び極度に微細な気孔組
織の地を形成する)、そして、多量の表面活性分散剤を
添加することによつて非常に均一な(局4(所的な凝集
のない)粒子分布と高い粒子濃度(低い水/セメント−
比)を保証することにある。
これによつて、とりわけ、未改良の結合材と比較して、
かなりの程度により強く、より密で、より耐久的で、そ
してとりわけ繊維やバーなどの補強素材を固定するのに
一層良く適合する結合材を手に入れる可能性が与えられ
る。
同様に、後の説明で述べるように、低い応力場で、そし
て周囲との材料の交換を全くせずに、こうした結合材を
含む製品を成形することも可能である。非常に簡単に述
べると、本発明のいくつかの基礎的原理は、次の4項目
の中に含まれるということができよう。
1 本発明は、公知の粒子の幾何学的調合(配合)原理
を微細粒子の系に実用化する。この実用化される微細粒
子の系は、これまでこの原理を実用化する可能性の限界
であつたボルトランドセメント含有粒子の系よりもさら
に1〜2オーダー(粉末m個)にわたつて微細な系であ
る。本発明に依ると、この原理は、とりわけ、ボルトラ
ンドセメントとセメント粒子より1〜2オーダーさらに
微細な超微細粒子との水性懸濁液に応用される。2 こ
うした実用化は、公知技術に於けるよりも上限lオーダ
ーにわたつて高い分散剤の用量(セメント十超微細粒子
基準で計算して1〜4重量%のコンクリートプラスチサ
イザーの乾燥物)によつて達成された。
3 本発明の材料ては、強度と耐久性が大きく増加して
いる。
これに加えて、補強素材(例えば微細な補強繊維)の機
械的固定がその強度を越えてさえ増加し、その増加分は
1又は数オーダーの大きさである。これは、マトリック
スにおいて補強素材の「機械的固定」を得るのに必要で
ある補強素材の波形のコンフイギユレーシヨンと表面荒
さの次元が、1〜2オーダーにわたつて低下せられたと
いう事実による。これは、従来よりも1〜2オーダーに
わたつてより微細な繊維を「機械的に固定」する可能性
を提供する。4 本発明に依る材料は、周囲との材料交
換が全くなしで、簡単な剪断歪によつて、可塑性ないし
低粘性のコンシステンシーの材料からの成形を行なうこ
とができる。
これは、密な組織を形成する間に、材料から液体が移動
したり又は絞り出されたり、あるいはそうしなればばな
らなかつたりということが全くないことを意味する。こ
れによつて、従来よりもかなり複雑な形6表面活性分散
剤が、粒子Aの表面を覆うであろう量に実質的に相当す
る量で存在す特許請求の範囲第1項から第5項までのい
ずれかに記載の複合材料。7粒子Aが、粒子から成る粉
末材料に加えた5k9/C7lfより大きい応力によつ
て実質的な程度に変形するか又は圧潰するような強度及
び剛性を有する本質的に弱い粒子であ特許請求の範囲第
1項から第6項までのいずれかに記載の複合材料。
8粒子Aが、部分的に水に溶解し、溶液中で化学反応し
、そして反応生成物が沈澱することによつて硬化する粒
子であ特許請求の範囲第1項から第7項までのいずれか
に記載の複合材料。
9粒子Aが、粒子Bより実質的に低い反応性を示すか、
又は、実質的に全く反応性を示さな特許請求の範囲第8
項記載の複合材料。
10粒子Aが50000〜2000000a1/yの比
表面積を有するシリカダスト粒子であ特許請求の範囲第
1項から第9項までのいずれかに記載の複合材料。
11シリカダスト粒子が粒子A+粒子Bの合計容積の0
.1〜50容積%の量で存在す特許請求の範囲第10項
記載の復合材料。
12シリカダスト粒子が粒子A+粒子Bの合計容積の1
0〜3喀積%の量で存在す特許請求の範囲第11項記載
の複合材料。
13粒子Aが密な充填の粒子Bの間の空隙を密な充填で
満たすのに実質的に相当する容積で存在す特許請求の範
囲第1項又は第11項記載の複合材料。
14粒子Bの1部分が、粒子から成る粉末材料に加えた
5k9/C7lfより大きい応力によつて実質的な程度
に変形するか又は圧潰するような強度及び剛性を有する
本質的に弱い粒子であ特許請求の範囲第1項から第13
項までのいずれかに記載の複!合材料。
15粒子Bが、部分的に水に溶解し、溶解相に於いて化
学反応し、そして反応生成物が沈澱することによつて硬
化する粒子であ特許請求の範囲第1項から第14項まで
のいずれかに記載の複合材Z料。
16粒子Bが少なくとも5踵量%がボルトランドセメン
トを含有してい特許請求の範囲第1項から第15項まで
のいずれかに記載の複合材料。
17粒子Bが細砂、フライフツシユ及び細白亜からなる
群から選択された粒子を含んでい特許請求の範囲第16
項記載の複合材料。
18粒子Bより大きい少なくとも1つの寸法を有してい
る固体、気体又は液体の追加の素材Cを含有してい特許
請求の範囲第1項から第17項までのいずれかに記載の
複合材料。
19追加の素材Cが小型形状素材、板状素材及び長尺物
素材からなる群から選択された、請求のフ範囲第18項
記載の複合材料。
20追加の素材Cが、砂;石;ポリスチレン球を含む、
ポリスチレン素材;発泡粘土;中空ガラス球を含む、中
空ガラス素材;発泡頁岩;天然軽量骨材;気泡;スチー
ルパーを含む、金属バー;7スチール繊維などの金属繊
維、プラスチック繊維、ケフラー繊維、ガラス繊維、ア
スベスト繊維、セルロース繊維、鉱物繊維及び高温生成
繊維を含む、繊維;そして、炭素及びAl2O3のホイ
スカなどの無機非金属ホイスカ及び鉄ホイスカなど″の
金属ホイスカを含む、ホイスカ、からなる群から選択さ
れた、請求の範囲第18項又は第19項に記載の複合材
料。
21追加の素材Cが、粒子から成る粉末材料に加えた5
kfj/Cltより大きい応力によつて実質的な程度に
変形するか又は圧潰するような強度及び剛性を有する本
質的に弱い素材であ特許請求の範囲第18項から第19
項のいずれかに記載の複合材料。
22追加の素材Cが密充填された、請求の範囲第18項
から第20項までのいずれかに記載の複合材料。
23追加の素材Cとして繊維を含有してい特許請求の範
囲第22項記載の複合材料。
24繊維が、切断単繊維、又は、連続フィラメント繊維
若しくは糸若しくはローブ、又は、ローピング若しくは
ステーブルファイバ、又は、繊維の網若しくはウェブ状
のものであ特許請求の範囲第23項記載の複合材料。
25繊維がポリオレフィン繊維で特許請求の範囲第24
項記載の複合材料。
26繊維がポリプロピレン繊維であ特許請求の範囲第2
5項記載の複合材料。
27粒子Aが50000〜2000000c!i/yの
比表面積を有するシリカダスト粒子であり、粒子Bがポ
ルトランドセメントを少なくとも5轍量%含み、表面活
性分散剤がコンクリートスーパープラスチサイザーであ
特許請求の範囲第1項記載の複合材料。
28コンクリートスーパープラスチサイザーが、高縮合
ナフタレンスルホン酸/ホルムアルデヒド縮合体で、一
般にその70/ぐーセントより多くが7個又はそれより
多くのナフタレン核を含有している分子からなる縮合体
のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩であ特許請求
の範囲第27項記載の複合材料。
29アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩がナトリウ
ム塩又はカルシウム塩であ特許請求の範囲第28項記載
の複合材料。
30スーパープラスチサイザーの乾燥状態に於ける量が
、ボルトランドセメント及びシリカダストの合計重量を
基準に計算して1〜4パーセントの範囲内にあ特許請求
の範囲第28項又は第29項に記載の複合材料。
31スーパープラスチサイザーの乾燥状態に於ける量が
、ボルトランドセメント及びシリカダストの合計重量を
基準に計算して2〜4パーセントの範囲内にあ特許請求
の範囲第30項記載の複合材料。
32水と〔ボルトランドセメント+その他のすべての粒
子B+シリカダスト〕の重量比が0.12〜0.30の
範囲内であ特許請求の範囲第28項から第31項までの
いずれかに記載の複合材料。
33水と〔ボルトランドセメント+その他のすべての粒
子B+シリカダスト〕の重量比が0.12〜0.20の
範囲内であ特許請求の範囲第32項記載の複合材料。
34粒子Aがシリカダストであり、粒子Bがボルトラン
ドセメントを含む材料であり、粒子Aの量が粒子Aおよ
び粒子Bの全体積基準に0.1〜50体積%の範囲内で
あり、表面活性分散剤がスーパープラスチサイザーであ
り、スーバープラスチサイザーの量が粒子Aおよび粒子
Bの全重量基準に1〜4重量%の範囲内であり、粒子A
および粒子Bに対する水の重量比が高々0.30であ特
許請求の範囲第1項記載の複合材料。
35粒子A、粒子B1表面活性分散剤および水を含む複
合材料を混練して得られ、且つ、粒子Bが実質的に変形
されずにお互いに実質的に接触しかつ実質的に橋かけ現
象が存在しないで密に充填され、粒子Aがその密充填さ
れた粒子Bの間の空隙に均一に分布し、かつ水が粒子A
および粒子Bの間の空隙を丁度満たしてい特許請求の範
囲第1項から第34項までのいずれかに記載の複合材料
36請求の範囲第1項から第35項までのいずれかに記
載の水硬性複合材料を混練し、硬化して得られるマトリ
ックスを含む成形品。
37前記マトリックスが、実軍的に変形されずにお互い
に実質的に接触しかつ実質的に橋かけ現象が存在しない
で密に充填された粒子Bおよび(または)該密充填粒子
Bから生成した凝着組織と、上記規定の如く密充填され
た粒子Bの間の空隙に均一に分布した粒子Aおよび(ま
たは)該粒子Aから生成した凝着組織を含んで成特許請
求の範囲第36項記載の成形品。
38前記マトリックスが粒子Bより大きい少なくとも1
つの寸法を有しかつ粒子Bと異なる追加の素材Cを含有
してい特許請求の範囲第37項記載の成形品。
39粒子Bの少なくとも2唾量%がボルトランドセメン
トであ特許請求の範囲第37項又は第38項記載の成形
品。
40粒子Bが粒子Aの分子構造と異なる分子構造を有し
ていない場合に、前記成形品は、5k9/dよりも低い
低応力下で成形して製造した製品;少なくとも1メート
ルの少なくとも1つの寸法を有しかつ少なくとも0.1
イの最小断面積を有する”製品;及び、粒体圧密による
成形を許容しない複雑な形状を有する製品;からなる群
から選択され特許請求の範囲第37項から第39項まで
のいずれかに記載の成形品。
411)追加の素材Cが存在しないか又は存在、しかつ
砂及び(若しくは)石からなる場合に、粒子Bのうち少
なくとも2唾量%がボルトランドセメントであり、かつ
、2)粒子Bが粒子Aの分子構造と異なる分子構造を有
していない場合に、前記成形品は、5kg/Cltより
も低い低応力下で成形ノして製造した製品;少なくとも
1メートルの少なくとも1つの寸法を有しかつ少なくと
も0.1dの最小断面積を有する製品;及び、粒体圧密
による成形を許容しない複雑な形状を有する製品;から
なる群から選択され特許請求の範囲第37項から第40
項までのいずれかに記載の成形品。
42前記成形品が、現場打ちオイルウェル壁、ダクト充
填材、亀裂充填材、シート、薄肉で平面状又は波状のパ
ネル及びタイル、鋼及びコンクリート部材に施された耐
蝕性保護被覆、からなる群から選択され特許請求の範囲
第41項記載の成形口口043粒子Aが密充填されてい
るか、又は、凝着単一組織Aかそうした密充填粒子から
生成されてい特許請求の範囲第37項から第42項まで
のいずれかに記載の成形品。
44粒子Bの1部分が、粒子から成る粉末材料に加えた
5k9/C7lfより大きい応力によつて実質的な程度
に変形するか又は圧潰するような強度及び剛性を有する
本質的に弱い粒子であるが、成形処理する間この粒子が
その幾何学的同一性を保持して得られ特許請求の範囲第
37項から第43項までのいずれかに記載の成形品。
45粒子Aが、粒子から成る粉末材料に加えた5k9/
C!lより大きい応力によつて実質的な程度に変形する
か又は圧潰するような強度及び剛性を有する本質的に弱
い粒子であるが、成形処理する間この粒子がその幾何学
的同一性を保持して得られ特許請求の範囲第37項から
第44項まてのいずれかに記載の成形品。
46粒子Aより大きい少なくとも1つの寸法を有してい
る固体、気体又は液体の迫加の素材Cを含有してい特許
請求の範囲第37項から第45項までのいずれかに記載
の成形品。
47追加の素材Cが小型形状素材、板状素材及一び長尺
物素材からなる群から選択された、請求の範囲第46項
記載の成形品。
48追加の素材Cが、砂;石:ポリスチレン球を含む、
ポリスチレン素材;発泡粘土;中空ガラス球を含む、中
空ガラス素材;発泡頁岩;天然軽.量骨材;気泡;スチ
ールパーを含む、金属バーニスチール繊維などの金属繊
維、プラスチック繊維、ケフラー繊維、ガラス繊維、ア
スベスト繊維、セルロース繊維、鉱物繊維及び高温生成
繊維を含む、繊維;そして、炭素及びAl。
O3のボイス・力などの無機非金属ホイスカ及び鉄ホイ
スカなどの金属ホイスカを含む、ホイスカ、からなる群
から選択された、請求の範囲第46項又は第47項に記
載の成形品。49追加の素材Cが、粒子から成る粉末材
料に加えた5kg/CFlfより大きい応力によつて実
質的な程度に変形するか又は圧潰するような強度及び剛
性を有する本質的に弱い素材であるが、成形処理する間
この粒子がその幾何学的同一性を保持して得られ特許請
求の範囲第46項から第48項のいずれかに記載の成形
品。
50追加の素材Cがそれ自身密に充填されてい特許請求
の範囲第46項から第49項のいずれかLに記載の成形
品。
51粒子Bが、部分的に水に溶解し、溶解相に於いて化
学反応し、そして反応生成物が沈澱することによつて硬
化する粒子であ特許請求の範囲第37項から第50項ま
でのいずれかに記載の成形品。
52粒子Aが、部分的に水に溶解し、水溶液中で化学反
応し、そして反応生成物が沈澱することによつて硬化す
る粒子であ特許請求の範囲第37項から第51項までの
いずれかに記載の成形品。
53粒子Aが、粒子Bより実質的に低い反応性を示すか
、又は、実質的に全く反応性を示さな特許請求の範囲第
51項又は52項に記載の成形品。
54粒子Bが少なくとも5唾量%がボルトランドセメン
トを含有してい特許請求の範囲第37項から第53項ま
でのいずれかに記載の成形品。
55粒子Bが細砂、フライフツシユ及び細白亜からなる
群から選択された粒子を含んでい特許請求の範囲第54
項記載の成形品。
56粒子Aが、50000〜2000000d/qの比
表面積を有するシリカダスト粒子であ特許請求の範囲第
37項から第55項までのいずれかに記載の成形品。
57シリカダスト粒子が粒子A+粒子Bの合計容積の0
.1〜50容積%の量で存在す特許請求の範囲第56項
記載の成形品。
58シリカダスト粒子が粒子A+粒子Bの合計容積の1
0〜3喀積%の量で存在す特許請求の範囲第56項記載
の成形品。
59迫加の素材Cとして砂及び石を含有してい特許請求
の範囲第37項から第56項までのいずれかに記載の成
形品。
60追加の素材Cとして繊維を含有してい特許請求の範
囲第37項から第59項までのいずれかに記載の成形品
61繊維が、スケール繊維を含む金属繊維、ガラス繊維
、アスベスト繊維を含む鉱物繊維、高温生成繊維、炭素
繊維、及び、プラスチック繊維を含む有機繊維からなる
群から選択された、請求の範囲第60項記載の成形品。
62繊維が、切断単繊維、又は、連続フィラメント繊維
若しくは糸若しくはローブ、又は、ローピング若しくは
ステーブルファイバ、又は、繊維の網若しくはウェブ状
のものであ特許請求の範囲第61項記載の成形品。63
繊維がポリオレフィン繊維、好ましくはポリプロピレン
繊維であ特許請求の範囲第62項記載の成形品。
64バー又はロッドとして補強スチールを追加的に含有
してい特許請求の範囲第37項から第63項までのいず
れかに記載の成形品。
65バー、ロッド又は繊維がプレストレスされてい特許
請求の範囲第61項から第64項までのいずれかに記載
の成形品。
66前記マトリックスが、製品の全結合材マトリックス
のほんの1部分をなし、そして製品に於いて補強のため
に入れられた繊維又はバーの周りに主として分布させら
れた、請求の範囲第60項から第65項までのいずれか
に記載の成形品。
67前記マトリックスが、ポストテンシヨンドコンクリ
ートに於けるグラウトモルタル硬化体のマトリックスで
あ特許請求の範囲第66項記載の成形品。
68追加の素材C(Fj,維、バー又はロッド)が、成
形処理中、その幾何学的同一性を保持して成特許請求の
範囲第60項から第66項までのいずれかに記載の成形
品。
69製品が、薄肉の平面状又は波状のシート又はパネル
;バイブ;チューブ;耐火内張り又は耐火内張り部材;
スチール、普通のコンクリート、組積造、舗装及び道路
に付加された保護被覆のような保護被覆;ルーフイング
パネル又はタイルなどのルーフイング材;放射線遮蔽材
;深水用海底構造物;容器;現場打ちオイルウェル壁;
又は、一般的には補強コンクリート、特別にはプレスト
レスドコンクリートであるようなビーム、曲面板若しく
は支柱などの構造物の工事に於ける荷重支持部材、であ
特許請求の範囲第37項から第68項までのいずれかに
記載の成形品。
70マトリックス自身が繊維補強されてい特許請求の範
囲69項記載の成形品。
71補強繊維が、少なくとも4000k9/dの引張強
度、少なくとも7刈01k9/Cltの弾性率及び最大
8パーセントの破段時伸び率を有するポリプロピレン繊
維であ特許請求の範囲第70項記載の成形品。
72マトリックスの少なくとも1部分が粒子A及びBで
形成された組織の空隙に付加的固体材料を含んで成特許
請求の範囲第37項から第71項までのいずれかに記載
の成形品。
73付加的固体材料が、ポリメチルメタクリレート又は
ポリスチレンなどの有機ポリマー、低融点金属、及び硫
黄などの無機非金属固体からなる群から選択された、請
求の範囲第72項記載の成形品。
74製品の外部表面に近接する少なくとも一部のマトリ
ックスが、粒子Aおよび粒子Bから生成した組織の空隙
に付加的固体材料を含む、請求の範囲第72項又は第7
3項に記載の成形品。
75ボルトランド質の結合材及び任意に加えられた砂又
は石などの小型形状の無機素材を含むマトリックスを含
んで成る成形品であつて、前記成形品は、 マトリック
スが小型形状素材の最大のものが4?より大きいことで
定義されるようなコンクリートである場合には、直径1
0cm及び高さ20cmの供試体について測定して、1
3C1MPa1マトリックスが付加的な小型形状素材の
最大のものが0.1瓢〜4藺であることで定義されるよ
うなモルタルである場合には、直径3C!n及び高さ6
αの供試体について測定して、150MPa1 マトリックスが付加的な小型形状素材が0.1悶より小
さいことで定義されるペーストである場合には、直径1
CIr1及び高さ20の供試体について測定して、20
0MPa1よりも大きい圧縮強度を有し、 ノ 但し、前記成形品は、少なくとも1メートルの寸法
及び少なくとも0.1w1の断面積を有し、そして(又
は)粉体圧密による成形を許容しないような複雑な形状
を有してい特許請求の範囲第37項から第42項までの
いずれかに記載の成形品。
明細書 微細固体粒子又はそのような粒子から生成した凝着組織
(COherentstr′Uctuve)を含んで成
る凝着組織を有する材料の特性は、粒径と粒子充填の緻
密さ及び均一性の程度に殆どが強く依存する。
機械的強度、化学抵抗性、凍結抵抗性及び硬度は、密度
が増加し、粒径が減少するに従つて増加する。機械的強
度は、密度の増加と粒径の減少とともに増加する。しか
しながら、粉体のかたまりを変形させて製品を成形する
楊合、粉体が微細になればなるほど粒子が相互にすベリ
合うのを妨げる表面力がより重要なものとなるために、
粉体が微細であればあるほど高い粒子濃度で作業を行な
うことは一層困難なものとなる。このことは、ボルトラ
ンドセメントの水性懸濁液に於いては溶解塩か表面力を
取り除くことを困難なものとするので、特別にいうこと
ができる。従つて、ボルトランドセメントが微細すぎる
場合には、通常、ボルトランドセメント粒子を水中で密
に充填すること冫は容易ではない。例えば、ボルトラン
ドセメント質の結合材では、粉末度は比表面積約300
0〜5000c1i/y(まれには6000c1t/y
まで)として確立されており、そして水性懸濁液に於け
る粉体濃度は、通常、水/2セメント重量比0.7〜0
.4(非常に強いコンクリートでは0.3まで)に相当
する。
実質的に微細な−そして理論上良質の特性を与えるべき
ーセメントは、特にセメント濃度の高いペーストでは、
混合およびキャスティングが困難であるし、一方、非3
常に粗なるセメントにもとづく非常に密なペースト(低
い水/セメントー比)は、組織が粗く、かつ水和が遅い
ので引きつけるものがない。本発明の主な特徴の1つは
、粒径が結合材粉末よりも1又はそれ以上のオーダーに
わたつてより3微細な粉末を添加することによつて粉末
質結合材(とりわけボルトランドセメント質の結合材)
を改良し(均一かつ密な充填及び極度に微細な気孔組織
の地を形成する)、そして、多量の表面活性分散剤を添
加することによつて非常に均一な(局4′所的な凝集の
ない)粒子分布と高い粒子濃度(低い水/セメントー比
)を保証することにある。これによつて、とりわけ、未
改良の結合材と比較して、かなりの程度により強く、よ
り密で、より耐久的で、そしてとりわけ繊維やバーなど
の補強素材を固定するのに一層良く適合する結合材を手
に入れる可能性が与えられる。同様に、後の説明で述べ
るように、低い応力場で、そして周囲との材料の交換を
全くせずに、こうした結合材を含む製品を成形すること
も可能である。非常に簡単に述べると、本発明のいくつ
かの基礎的原理は、次の4項目の中に含まれるというこ
とができよう。
1本発明は、公知の粒子の幾何学的調合(配合)原理を
微細粒子の系に実用化する。この実用化される微細粒子
の系は、これまでこの原理を実用化する可能性の限界で
あつたボルトランドセメント含有粒子の系よりもさらに
1〜2オーダー(粉末1噸)にわたつて微細な系である
。本発明に依ると、この原理は、とりわけ、ボルトラン
ドセメントとセメント粒子より1〜2オーダーさらに微
細な超微細粒子との水性懸濁液に応用される。2 こう
した実用化は、公知技術に於けるよりも上限1オーダー
にわたつて高い分散剤の用量(セメント+超微細粒子基
準で計算して1〜4重量%のコンクリートプラスチサイ
ザーの乾燥物)によつて達成された。
3本発明の材料ては、強度と耐久性が大きく増加してい
る。
これに加えて、補強素材(例えば微細な補強繊維)の機
械的固定がその強度を越えてさえ増加し、その増加分は
1又は数オーダーの大きさである。これは、マトリック
スにおいて補強素材のr機械的固定ョを得るのに必要で
ある補強素材の波形のコンフイギユレーシヨンと表面荒
さの次元が、1〜2オーダーにわたつて低下せられたと
いう事実による。これは、従来よりも1〜2オーダーに
わたつてより微細な繊維を1機械的に固定ョする可能性
を提供する。4本発明に依る材料は、周囲との材料交換
が全くなしで、簡単な剪断歪によつて、可塑性ないし低
粘性のコンシステンシーの材料からの成形を行なうこと
ができる。
これは、密な組織を形成する間に、材料から液体が移動
したり又は絞り出されたり、あるいはそうしなればばな
らなかつたりということが全くないことを意味する。こ
れによつて、従来よりもかなり複雑な形状とより大きい
寸法を持つ高品質の製品の作製が可能になる。また、素
材、とりわけ、従来の仕方て作製した対応する高品質の
マトリックスては成功裡に(又は全く)導入することが
てきなかつた総ゆる種類の補強素材の定着を実現するこ
とが可能になる。同様に、本発明のこの側面は、公知の
製品の新規かつより有利な製造方法の可能性を提供する
。従つて、本発明は、これら極めて微細な粒子の系に於
いて、密又は均一な充填を達成する可能性の発見に基づ
いており、とりわけ、ボルトランドセメント質の系では
こうした組織を得ることが可能な唯一の方法をなしてい
た公知の高圧粉体圧密(圧縮)法とは対照的に、。緩や
かな(GentIe)Jやり方に於いてこうした充填を
達成する可能性の発見に基づく。本発明は、こうして上
記の如く究めて微細な粒子の系において密又は均一な充
填を達成する新規な水硬性複合材料に係る。
本発明によるこの水硬性複合材料は、粒径50A〜0.
5μmの無機固体粒子A(以下1粒子AJと称する。
)と、粒径0.5〜100pmかつ粒子Aより少なくと
も1オーダー大きい固体粒子B(以下1粒子BJと称す
る。)と、水と、表面活性分散剤を含んで成り、粒子A
の量は、粒子Bが上記複合材料中に実質的に変形されず
に相互に実質的に接触しかつ橋かけ現象が実質的に存在
しない状態で密に充填されたときに、粒子Bの間の空隙
に理論的に充填されうる量以下の量であり、水の量は、
上記複合材料中に粒子Bが上記規定の如く密に充填され
、かつその密充填された粒子Bの間の空隙に粒子Aが均
一に分布したときに、粒子Bおよび粒子Aの間に形成さ
れる空隙を丁度満たす量であり、且つ、表面活性分散剤
の量は、上記複合材料を混合して上記規定の如き粒子B
の密な充填と上記規定の如き粒子Aの均一な分布を達成
するのに充分な量であることを特徴とする。
この複合材料において、表面活性分散剤は5k9/Cl
tより低い、好ましくは100V/C7llより低い、
低応力下で混合して粒子Aの密な充填を許容するのに充
分な量において存在する。
この複合材料は、同様に、各粒子Bよりも大きい少なく
とも1つの寸法を有する追加の素材Cをさらに含有して
いる複合材料に係る。
この複合材料は、同様に、好ましい態様において、粒子
Bのうち少なくとも2唾量%、とりわけ5踵量%以上が
ボルトランドセメント粒子からなる。
同様に、この複合材料は、追加の素材Cが存在しないか
又は存在しかつ砂及び(若しくは)石からなる場合に、
粒子Bのうち少なくとも2踵量%がボルトランドセメン
ト粒子からなることができる。このような水硬性複合材
料は、低い応力下で混練することによつて、該複合材料
中において、粒子Bが実質的に変形されずにお互いに実
質的に接触しかつ実質的に橋かけ現象が存在しないで密
に充填され、粒子Aがその密充填された粒子Bの間の空
隙に均一に分布し、かつ水が粒子Aおよび粒子Bの間の
空隙を満たしている可塑性ないし流動性の材料を提供す
ることができる。
その結果、本発明による上記の水硬性複合材料を成形品
のマトリックスとして使用することによつて、マトリッ
クスを含む成形品であつて、該マトリックスが、実質的
に変形されることなくお互いに実質的に接触しかつ実質
的に橋かけ現象が存在しないで密に充填された粒子Bお
よび(または)該密充填粒子Bから生成した凝着組織と
、上記規定の如く密充填された粒子Bの間の空隙に均一
に分布した粒子Aおよび(または)該粒子Aから生成し
た凝着組織を含んで成る成形品が提l供される。
ここで、本発明の原理を説明するために、本発明の最も
典型的な水硬性複合材料である、粒子Aがシリカダスト
、粒子Bがセメント、表面活性分散剤がスーパープラス
チサイザーである系を考え門る。
第6図は、セメント(粒子B)にシリカダスト(粒子A
)を添加する場合に、その混合物で可塑性ないし流動性
のコンシステンシーを得るのに必要な水の最少量をシリ
カダストの添加量の関数として表わした図であり、同図
中、横軸はシリカフダストCA)/〔セメント(B)+
シリカダスト(4)〕の体積比、縦軸は水/〔セメント
(B)+シリカダスト(4)〕の重量比(水/粉体比あ
るいは単に水比とも称される。)である。第6図におい
て、破線は、通常の手法に従つて、セメントにシリカダ
ストを添加してゆく場合に可塑性ないし流動性のコンシ
ステンシーを得るのに必要な水/粉体比を表わす曲線で
ある。
シリカダストの添加量が0%のときから出発してシリカ
タストの添加量を増加してゆくと、所要水/粉体比は当
初こそ僅かに減少しているが、すぐに急激に増大し、あ
る程度の量のシリカダストを添加して可塑性ないし流動
性のコンシステンシーを得るには非常に大きい水/粉体
比が必要になることがわかる。一般に、粒子と水の系に
流動性を与えるためには粒子の間の空隙を完全に水で埋
めつくしてしまう必要がある。
ところが、シリカダストは非常に微細な粒子であるため
に、シリカダストの一次粒子は通常凝集しており、従つ
て、セメントにシリカダストを添加した場合、シリコン
ダストはミクロに見た場合均一に分散されず、シリカダ
ストの凝集物がセメント粒子の間に付着して存在し、そ
の結果セメント粒子どうしは密に充填されず、セメント
およびシリカダストの間の空隙が大きくなるので(第1
図中の模式図参照)、流動性ないし可塑性のコンシステ
ンシーを得るためにはその大きくなつた空隙を水で満た
す必要が生じ、所要水/粉体比が大きくなるのである。
しかも、従来、セメントあるいはセメントとシリカダス
トの系では、良好なワーカビリテイを有するペーストを
得るためにさらに余剰の水を加えるのが普通である。こ
のように余剰の水を加えれば、得られる系(ペースト)
における粒子の充填の程度はさらに粗になるであろう。
こうして、大きいセメント粒子の間の空隙に小さいシリ
カダスト粒子を充填することによつてセメント系を改良
しようとする試みは、一般的に、セメント粒子の間に入
ると考えられた小さいはずのシリカダスト粒子が、実際
には凝集して存在す!るために、均一に分布されず、所
期の系は得られないという結果を与える。第7図は、第
6図のセメント、シリカダストおよび水の系を第6図に
示した所要水/粉体比で混練し、硬化して得られる硬化
体の圧縮強度を示しZている。
同図には、シリカダストの添加量を増加してゆくと、当
初こそ僅かに強度向上が見られるが、シリカダストの添
加量がさらに増加すると直ちに強度低下する様子が見ら
れる。これは第6図における所要水/粉体比の動きとよ
く対応している。すなわち、セメント、シリカダストお
よび水の系の所要水/粉体比が当初減少したとき硬化体
の強度は対応して向上するが、次に所要水/粉体比が増
加するのと対応して強度も低下している。一方、第6図
および第7図の実線は、本発明に基づくセメント、シリ
カダスI・および水の系におけるシリカダストの添加量
に関する所要水/粉体比と圧縮強度を表わすものてある
。本発明に基つノく系では、第6図により、シリカダス
トの添加量の増加と共に所要水/粉体比が減少すること
、そして、第7図により、第6図における所要水/粉体
比の減少と対応して硬化体の強度がシリカダストの添加
量と共に大きく増加することが明らかに・示されている
。すなわち、本発明に基づく系では、第6図および第7
図中の模式図に示されているように、シリカダスト粒子
は凝集せずにセメント粒子の間の空隙に均一に分布し、
かつセメント粒子Cまたはセメント粒子およびシリカタ
スト粒”子が密に充填されており、その結果、可塑性な
いし流動性のコンシステンシーを得るために必要な所要
水/粉体比はシリカタストの添加量の増加と共に減少し
、また硬化体の強度もそれに対応して増加しているので
ある。本発明によるセメント(粒子B)、シリカダスト
(粒子A)および水による密な系は、従来考えられまた
使用されているよりもより多量のスーパープラスチサイ
ザー(表面活性分散剤)を使用し、かつ、使用する水の
量を密または均一に分布された粒子B(セメント)およ
び粒子A(シリカダスト)の粒子の間の空隙を丁度満た
す量に規定することによつて達成された。
すなわち、本発明による水硬性複合材料では、第1に、
粒子A(シリカダスト)の凝集を解き、粒子A(シリカ
ダスト)を複合材料中に均一に(凝集塊なしで)分布さ
せるのに充分な量の表面活性分散剤(スーパープラスチ
サイザー)を使用する。
これによつて、超微細粒子である粒子A(シリカダスト
)を多量に添加した場合にも、粒子A(シリカダスト)
の凝集を完全に解いて複合材料中に均一に分布させるこ
とができ、また従つて粒子A(シリカダスト)の凝集塊
が粒子B(セメント)の間に付着して複合材料中に大き
な空隙をつくることを防ぐことも可能になる。この粒子
A(7)凝集を完全に解き、粒子A(シリカダスト)を
粒子B(セメント)の間の空隙に均一に分布させるのに
必要な表面活性剤の量は、従来、セメント(粒子B)に
シリカダスト(粒子A)を添加する提案において考えら
れていたよりもさらに大きい量である。こうして従来考
えられていたより多量の表面活性分散剤(スーパープラ
スチサイザー)を用いて粒子Aの表面を拘束する力を完
全に除去することによつて、はじめて、粒子B(セメン
ト)と粒子A(シリカタスト)からなる所期の系一粒子
Aが均一に分布し、粒子Bが密に充填する系−を入手す
る可能性が提供される。本発明による複合材料では、さ
らに、水の量を、粒子B(セメント)が複合材料中に実
質的に変形されずにお互いに実質的に接触しかつ実質的
に橋かけ現象などがなく密に充填され、かつ粒子A(シ
リカダスト)がその密に充填された粒子B(セメント)
の間の空隙に均一に分布したときに、その複合材料中の
粒子B(セメント)および粒子A(シリカダスト)の間
に形成される空隙を丁度満たす量に限定して使用する。
この水の量は、粒子B(セメント)と粒子A(シリカダ
スト)と水の系で、粒子B(セメント)を密に充填しか
つ粒子A(シリカダスト)を粒子B(セメント)の間に
均一に分布させると同時に、系に流動性ないし粘性のコ
ンシステンシー(すなわちワーカビリテイ)を与えるこ
とが可能な必要かつ充分な量である。
水がこの量を越えると、系は余分な水を含み、硬化後の
空隙の原因になる。水がこの量より少ないと、系の水が
不足し、系に流動性ないし粘性のコンシステンシーを得
ることができない。すなわち、水の量をこのように規定
することによつて、はじめて、粒子B(セメント)と粒
子A(シリカダスト)と水の系において、粒子B(セメ
ント)の密な充填と粒子A(シリカダスト)の粒子B(
セメント)の間の均一な分布は達成可能になるのである
。但し、前述のことからも明らかな如く、粒子B(セメ
ント)の密な充填と粒子B(セメント)の間の粒子A(
シリカダスト)の均一な分布は、実際には、このような
水の量の使用と、粒子A(シリカダスト)の凝集を完全
に解くために充分な量の表面活性分散剤(スーパープラ
スチサイザー)の使用とが結び付いてはじめて実現され
るものである。すなわち、そのような多量の表面活性分
散剤(スーパープラスチサイザー)を用いて粒子A(シ
リカダスト)を均一に分布させることを可能にし、かつ
上記の如く粒子B(セメント)の密な充填と粒子A(シ
リカダスト)の均一な分布を唯一人手可能にする水の量
が使用されて、はじめて、実際に、粒子B(セメント)
は密に充填され、粒子A(シリカダスト)は粒子B(セ
メント)の間の空隙に均一に分布するに至る。このよう
に本発明に従う多量の表面活性分散剤(スーパープラス
チサイザー)と極めて少ない水を用いる粒子B(セメン
ト)と粒子A(シリカタスト)の系は混練すると、当初
こそは乾燥状態を呈するが、従来の混練よソー般的に長
い混練によつて、やがて可塑性ないし流動性のコンシス
テンシーを呈するようになる。
こうして可塑性ないし流動性のコンシステンシーを示す
る至つた本発明による水硬性複合材料は、その出発組成
から想像されまた期待されるように、粒子B(セメント
)が密に充填されかつ粒子A(シリカダスト)がその密
に充填された粒子B(セメント)の間に均一に分布した
系である。
すなわち、ここに、密に充填された粒子B(セメント)
の間に粒子A(シリカダスト)を均一に分布することに
よつて粒子B(セメント)の組織を改良しようとする当
初の目的が完全な形で実現されたのである。そして、こ
のように期待を完全な形で実現した組織は、その粒子B
(セメント)の緻密さと粒子”A(シリカダスト)の粒
子B(セメント)間の均一な分布に対応して、例えば、
高強度である。これらの事実が第6図及び第7図に見ら
れる。以上は本発明による水硬性複合材料を粒子Bおよ
び粒子Aの密または均一な充填あるいは分布と・得られ
る組織の高強度に、またセメントとシリカダストの系に
、特に関連付けて説明したが、本発明による水硬性複合
材料はこれらの特性あるいは組成に限らず、驚くべき数
多くの有用な特性を示し、また一般的もしくは特定的な
組成からなるこ)とができるものである。以下に詳述す
る。本明細書全体を通して、1粒子AJなる用語は50
A−0.5μmの大きさを有する無機固体粒子を意味し
、そして1粒子BJなる用語は0.5〜100μmの粒
径を有しかつ各粒子Aよりも少なくとも1オーダー大き
い粒径である固体粒子を意味する。1成形品ョなる用語
は、上に定義したようなマトリックスを含む成形した組
織すべてを意味しており、そして例えば、道路の表面層
、ひび割れ充填材、チューブの被覆材などのような特別
の種類の製品を包含している。
しかし、。製品ョなる用語では必ずしもこれらと結びつ
いているとは限らない。粒子の幾何学により支配される
(粒子表面での作用がない)密な充填については、いろ
いろな分野で粉体工学を述べている文献に於いて世界中
で取り扱われている。
例えば、゜゜ParticuIateTechn010
gy″,CIydeOrr,Jr,l966,TheM
acMillanCOmpany,NewYOrk,お
よび、66PrincipIes0fParticu1
ateMechanics53,Br0wnar1dR
ichards,1970,PergamOnPres
sO表面力が重要でない粒子の系の充填は、絶対的な粒
径には依存せず、粒子の形状、相対的な粒径の分布、及
ひ粒子を充填する機械的手法にのみ依存する。これは、
等大の球を規則的に充填すると、球の絶対的な寸法に関
係せず、固体部分が同じ充填率(実積率)(例えば、立
方最密充填で0.52、そして六方最密充填で0.74
)となることを意味する。充填の密度は相対的な粒径の
分布、即ち、いろいろな粒径の間の相対比に強く影響さ
れる。そこで、BrOWrl及びRlchards(前
掲)は2種類の球状粒子をいろいろな粒径比にして充填
した古典的な実験結果を報告している。それによると、
固体含有量の容積フラクシヨンは、個別粒径フラクシヨ
ンのそれぞれの充填に於ける0.63から、粒径比3.
4:1の大小粒子の混合物に於ける0.70まで及び粒
径比16:1の大小粒子の混合物に於ける0.84まで
、増加する。充填密度はまた機械的な充填の方法によつ
ても強く影響を受ける。単純な圧力圧密法では、通常、
粒子が幾何学的な同一性を失なわない、(即ち、圧潰又
は大幅変形されていない)非常に密な充填の粒子系をも
たらさない。通常、さらに密な充填は、剪断歪、反復剪
断歪、又は均合振動(■AlancedVibrati
On)によつて得られており、これらのいずれにおいて
も小さな規定圧力を加え・て反復する歪が最終的に一層
密な組織を与えることを確実にしている。こうした理由
から、密な充填をある特殊な量で規定することは下可能
である。本明細書お特許請求の範囲における粒子の1密
充填ョは、粒子が相互にすベリ合うのを妨害する粒子表
面の諸作用(形状に基づくひつかかり、ロンドンカ、フ
アンデアワールスカ等)が実質的に除去された条件下に
おいて、これらの粒子を剪断歪、反復剪断歪または均合
振動などの緩やかな機機的作用を加えることによつて、
典型的には、容器内の粒子にかるい振動を繰り返して与
えて(振動充填法)得られるような充填であると理解さ
れlるべきである。
このような充填は密ではあるが、完全に理想的に密なわ
けではない。理想的な密充填を達成するためには粒子を
1個1個詰め込む必要がある。本発明の複合材料によつ
て得られる粒子の充填は、次の場合を包含する。
すなわち、後で述べるように、本発明による複合材料あ
るいはマトリックスでは、密に充填された粒子Bの間の
空隙に粒子Aが5唯積%程度(粒子Bと粒子Aの合計体
積基準)まで詰め込まれうることが明らかにされている
。このように粒子Aの量が増加すると、粒子Aは粒子B
自身の充填の程度を僅かに希釈化するようになるが、本
発明の複合材料ではこの場合の充填も含むものである。
この場合、粒子Aの添加量が増加することによつて粒子
B自身の充填の程度が僅かに低下するが、粒子Bと粒子
Aの全体における粒子の充填の程度は粒子Bだけの充填
の程度に比べて大きく増加しているので、この場合にも
本発明による効果は奏せられるのである。前に規定した
粒子Bの密充填の定義において、橋かけ現象とは粒子を
充填する場合に粒子どうしの引つかかり(橋)によつて
粒子のオーダーあるいはそれ以上のオーダーの大きい空
隙が発生する現象をいう。本発明による水硬性複合材料
で達成される粒子の密な充填は、前にも述べたように、
特定の量で表現することはてきないが、参考にするに当
つて、実際的でありかつ有用な1つの手法は次のもので
ある。
すなわち、本発明の複合材料の粒子系は粒子Aと粒子B
とからなるが、この粒子系の充填の程度を粒子Bの充填
の程度によつて表わすことが可能であるので、粒子Bの
充填の程度を次のようにして実際に求める。すなわち、
粒子の間の空隙を完全に液体で満たしかつ表面活性分散
剤を用いるなどの手法によつて粒子の表面の作用を除去
して粒子を可及的に密に充填(分布)した系を作成する
のである。この系から粒子の充填率を求めることは容易
である。この場合、液体は水である必要はないし、表面
活性分散剤も特に限定されない。例えば、本発明者によ
る市販の特定のセメントによるこのような実験によれば
、セメントの充填率として0.60が得られた。この粒
子Bだけをその表面拘束力を除去して密に充填させるこ
とによつて求めた粒子Bの充填率を基準密度とする。す
ると、本発明による水硬性複合材料で得られる密な充填
は、一般的に、複合材料が(粒子A+粒子Bの合計体積
を基準に)10体積%未満の粒子Aを含む場合、基準密
度の少なくとも80%、好ましくは90%、さらに好ま
しくは95%の粒子Bの密度であり、複合材料が10〜
2唯積%の粒子Aを含む場合、基準密度の少なくとも7
5%、好ましくは85%、さらに好ましくは90%の粒
子Bの密度であり、そして複合材料が20積%より多く
の粒子Aを含む場合、基準密度の少なくとも70%、好
ましくは80%、さらに好ましくは85%の粒子Bの密
度であるということが可能である。なお、ここで、粒子
Aの添加量が増加すると共に、本発明の複合材料によつ
て得られる密な充填の粒子Bの密度は僅かに希釈されて
いるが、前に述べたように、粒子Aの添加量と共に粒子
Aの密度が増加しているので複合材料全体の粒子の充填
の程度はそのように希釈されているわけではなく、充分
に密であることに留意されるべきである。さらに、本発
明の複合材料では粒子(粒子Bあるいは粒子B+粒子A
)の密な充填だけではなく粒子Aの均一な分布を重要な
特徴とするものであつて、粒子Aが多量に添加された場
合に、系の粒子全体の密な充填と共に多量の超微細粒子
Aの均一な分布が達成され、それらが、特に後者がもた
らす効果は非常に大きいことにも留意されるべきである
。本明細書お特許請求の範囲において粒子Aの0均一な
分布ョとは粒子Aが粒子Bの間の空隙に局所的な凝集(
凝集塊)なしで均一に分布していることを意味している
実際には、本発明の複合材料では多量の表面活性分散剤
を使用することによつて通常不可避的に存在する粒子A
の凝集が完全に解かれる。その結果、その凝集を解かれ
た粒子Aは極めて少ない水の存在において粒子Bと混練
されたとき粒子Bの間に形成される空隙の中に優先的に
移動し、粒子Bの密な充填が達成され、そのとき、粒子
Aは密に充填された粒子Bの間の空隙中に凝集すること
なく均一に分布しているのである。ただ、留意されるべ
きことは、本発明では、粒子A自身が粒子Bの間の空隙
に密に充填される(粒子Aが凝集してみえる)場合もあ
ることである。このとき、粒子Aは粒子Bの間の空隙に
均一かつ密に分布する。しかし、これはあくまで凝集を
解かれた粒子Aが粒子Bの間の空隙に密に充填された結
果であり、粒子Aがはじめから凝集塊を形成しているわ
けではない。第8図乙イにこの事情が図示されている。
第8図乙イのいずれも本発明によるマトリックスを示し
ており、いずれも密に充填された粒子Bの間の空隙に粒
子Aが均一に分布している。しかし、第8図アでは粒子
A自身も密に充填されているのに対して、第8図イでは
粒子A自身は粗に充填されている。このような粒子Aの
粒子Bの間の均一な分布によつて本発明の複合材料は従
来にない特性を保有する。粒子系の緻密化のみならす、
補強素材の固定力の増大等の非常に有意義な特性が見ら
れるが、詳しくは後述する。本発明の複合材料において
、水の量は、密に充填された粒子Bの間の空隙に粒子A
を均一に分布したときに粒子Bと粒子Aの間に形成され
る空隙を満たすのに必要かつ充分な量である。
この必要最小限の量の水を用いることによつて初めて、
粒子B1粒子A1水および表面活性分散剤の系において
粒子Bの密な充填と粒子Aの均一ノな分布の状態が可能
になる。
この必要最低限の水の量を越える量の水は系を不必要に
希釈化し、系が硬化したときの余分な空隙の原因になる
ことは前に述べた通りである。ところが、従来用いられ
ている少ない量の表面活性分散剤(従来も、微細門な粒
子Aを添加すると表面活性分散剤が従来より多量に必要
になることは一部において気付かれていたが、粒子Aを
完全に分散させるのに実際に必要な表面活性分散剤の量
は一般的にその予想を上廻るものである。)では、粒子
A(7)凝集を完全にフ解くこと、すなわち粒子Aを均
一に分布させることができず、そのため粒子Bの密な充
填も達成することができず、系に流動性を与えるために
は必然的により多量の水が必要になつていた。しかも、
従来は、ワーカビルテイを得るためにさらに余分な水分
を加えた。これら対して、本発明では、添加する粒子A
の凝集を完全に解き、密に充填された粒子Bの間の空隙
中に粒子Aを均一に分布させるに充分な量の表面活性分
散剤を用いることによつて、粒子Bを密に充填しかつ粒
子Aを粒子Bの間に均一に分布した系に流動性ないし粘
性のコンシステンシーを与えるのに必要な水の量を上記
の最少限の量に低減することを可能にし、かつ、それと
結び付けて実際に、粒子Bを密に充填しかつ粒子Aを粒
子Bの間に均一に分布させるのに必要最低限の水を使用
する。一方、上記の必要最低限の水の量よりも水が少な
いと、粒子Bが密に充填され、粒子Aがその密に充填さ
れた粒子Bの間の空隙に均一に分布された粒子系におい
て、流動性ないし粘性のコンシステンシーあるいはワー
カビリテイを得ることは不可能てある。
粒子系は機械的に混合しても乾燥状態を脱することがな
く、ばさばさしたままである。なお、従来、前記のよう
に、粒子Bに粒子Aを添加する場合に、通常より多量の
(粒子Aを均一に分布させるのに充分な量ではない)表
面活性分散剤を使用する必要について言及されたことは
あるとしても、多量の表面活性分散剤の使用と結び付け
て本発明によつて規定される必要最少限量の水を使用す
べきであることについて述べられたことはまつたく存在
しないのである。
本発明の複合材料に用いる水の量は、粒子Bの充填の程
度と粒子Aの添加量によつて決まるので、粒子Bおよび
粒子Aの粒径、粒子形状、粒度.分布、これらの間の粒
径比など多くの因子に依存し、従つて、前に粒子の密な
充填について述べたのと同様に特定の量て規定すること
は不可能である。
しかし、用いる水の量を求める1つの実際的な.手法は
前に本発明の複合材料における粒子の充填の程度を表わ
すために説明した粒子Bの基準密度を再び参照すること
である。
すなわち、用いる粒子Bについて前記の手法で基準密度
を求め、添加する粒子Aの体積%を考慮して水が占める
べき空・隙の割合を算出すれば、この複合材料に添加す
べき水の量あるいはその目安が求められる。なお、後で
も述べるが、例えば、セメントとシリカダストの系にお
いて、本発明に従う水の量は、水/(セメント+シリカ
ダスト)重量比で、高々0.30、通常0.12〜0.
30、好ましくは0.12〜0.20であつた。
対照的に、従来のセメント系ではセメントが密に充填さ
れた場合でも水/セメント重量比は0.30〜0.42
である。ここで留意すべきことは、本発明の複合材料で
は粒子B1粒子Aに加えて粒子Bより大きい寸法を有す
る追加の素材Cを添加する態様があり、この場合には追
加の素材Cの寸法や量に応じて複合j材料全体における
必要な水の量あるいは水比〔水/(粒子A+粒子B)比
〕がいくらか変化することである。
それは、粒子Bより大きい追加の素材Cに隣接する帯域
では壁効果や境界効果のために空隙が増加し、しかも追
加の素材Cの寸法によつてこれらの効果の大きさが異な
るからである。ただし、追加の素材Cが添加されること
によつて複合材料中の水の量の粉体B+粉体Aの量に対
する比率がいくらか変化するといつても、ミクロな組織
において粒子Bと、粒子Aだけから構成され追加の素材
Cが存在しない部分における水の量の粉体B+粉体Aの
量に対する比率はあくまで不変であり、前に述べてきた
説明はここにおいても適当なものである。また、このよ
うに追加の素材Cが添加された系の充填の程度は、前述
した基準密度を求める手法において、粒子Bに代えて粒
子Bと追加の素材Cとからなる系を用いれば同様に求め
ることができるので、本発明による複合材料の充填の程
度あるいは用いるべき水の量は追加の素材Cが加わつた
場合にも同様に見積ることが可能である。本発明の複合
材料に用いる表面活性分散剤の量は、複合材料を混合し
て粒子Bの密な充填と粒子Aの均一な分布を達成するの
に充分な量てある。
この充分な量の表面活性分散剤を添加することによつて
粒子Aはその凝集が完全に解かれ、それによつて粒子A
は本発明の複合材料中に、特に、密に充填された粒子B
の間の空隙中に、均一に分布することが可能になる。前
に述べたように、本発明の複合材料では密に充填された
粒子Bの間の空隙中に粒子Aが均一に分布したときに粒
子Bおよび粒子Aの間の空隙を丁度満たす量の水を使用
しているので、表面活性分散剤の添加量が不足する場合
には、粒子Aの凝集が解かれないで粒子Bが密に充填さ
れないために、粒子間の空隙を満たす水が不足し、系は
流動性ないし粘性のコンシステンシーを与えない。
本発明の複合材料では、多量の表面活性分散剤を使用し
て粒子Aの凝集を完全に解くことによつて初めて、上規
の如く極めて少量の水を用いながら、なおかつ粒子系に
流動性ないし低粘性のコンシステンシーあるいはワーカ
ビリテイを付与することが可能になる。表面活性分散剤
は、5k9/Cltより低い、好ましくは100y/C
lfLより低い低応力場で、粒子Aの均一な充填を許容
するのに十分な量で存在している。
この表面活性分散剤の量は、低応力下で粒子を分散させ
るのに十分であるために満足すべき条件を規定すること
によつて、上に定義されている(別の表現をすれば、こ
れは極めて多量の表面活性分散剤の使用を指示している
)けれども、これは複合材料が必ずしも低い応力下で使
用されることを意味してはいない。
比較的高い応力下でも使用できるということに注意され
るべきである。粒子Aが、密に充填されると粒子B間の
空隙を満たす密充填に実質的に相当する容積で存在して
いる、上記の形の複合材料から、密に充填させた超微細
粒子をもつ製品が得られる。上記の表面活性分散剤の理
想的な量は、粒子Aの表面を全部占めてしまう量に実質
的に相当する量である。第4図は、分散剤、いわゆるス
ーパープラスチサイザー“MigFlty゛(その成分
は後で述べる)の層で覆われた超微細シリカダスト粒子
を示している。スーパープラスチサイザーがシリカの球
の表面に一様な層として吸着されているという仮定の下
で、出願人自身の実験を参照して計算した厚さは25〜
41オングストロームであり、球の容積の14〜23%
に相当するものてあつた。超微細粒子の表面を全部占め
てしまう量を越えた分散剤の過剰分は、有利なものでは
ないし、複合材料内にスペースを取りすぎる傾向がある
だけであるということに注意すべきである。十分な量が
あれば、低応力下で系を分散させ得る分散剤であれば、
いかなる種類のものでも、例えば、ナフタレンスルホン
酸/ホルムアルデヒド縮合体、精製リグニンスルホン酸
塩又はメラミンスルホン酸塩、あるいはこれらの混合物
等、そしてとりわけナフタレンスルホン酸/ホルムアル
デヒド縮合体は、本発明の目的にとつて十分利用できる
例に記載した実験に於いて、ボルトランドセメント質の
系で極めて価値のある成果を得るために使用したコンク
リートプラスチサイザーの種類は、高縮合ナフタレンス
ルホン酸/ホルムアルデヒド縮合体で、一般にその7鍾
量パーセントより多くが7個又はそれより多くのナフタ
レン核を含有している分子からなる縮合体のアルカリ及
びアルカリ土類金属塩、とりわけナトリウム又はカルシ
ウム塩からなる種類のものである。この種の市販製品は
、“゜Mighty゛と呼ばれ、そして花王石鹸株式会
社(東京)で製造されている。本発明によるボルトラン
ドセメント質でシリカダストを含有する複合材料では、
ボルトランドセメントとシリカダストとの全量を基準に
計算して1〜4重量パーセント、とりわけ2〜4重量%
という大きい量で、この種のコンクリートプラスチサイ
ザーを使用した。本発明の複合材料は、後の例で一層詳
しく説明するような特有の成形性及びワーカビリチーの
特性に関して;また、組み入れた追加素材を緩やかな仕
方で固定すること、及び、その後極めて効果的に微視的
にロッキングすること又は最終成形状態で微視的にジヤ
ケツチングすること(外被を付けた状態にすること)の
能力に関して;これらの両方に関してどんな材料につい
ても従来報告又は指摘されていない特有で有利な特性を
示す。
従つて、こうした新規で極めて有益な複合材料は、本発
明の重要な1態様をなす。j 本発明の水硬性複合材料
に於いてマトリックスの凝着組織(COherents
tructure)を生成する場合、お互いに合されて
いる均一に配置され若しくは密に充填された粒子Aに依
存して凝着組織を形成してもよく、又は、お互いに合さ
れている固体7粒子Bに依存して凝着組織を形成しても
よい。
あるいは、成形品の超微細粒子A及び粒子Bの両方をお
互いにそれぞれ合して凝着組織を形成することができ、
そして(又は)粒子Aを粒子Bと合して凝着組織を形成
することができる。粒子A同志フ間又は粒子B同志間又
は粒子A及び(又は)粒子Bの間の結びつきが、凝着組
織に於けるすべての性質に関係するであろう。こうして
、本発明によれば、粒子Bは、部分的に水に溶解し、溶
解相に於いて化学反応し、そして反応生成物が沈澱する
ことによつて硬化する粒子であることができ、また同様
に、粒子Aが、部分的に水に溶解し、溶解相に於いて化
学反応し、そして反応生成物が沈澱することによつて硬
化する粒子であることもできる。特別の1態様ては、粒
子Aは、粒子Bより実質的に低い反応性を示すか、又は
、実質的に全く反応性を示さない粒子である。粒子Bと
してセメント粒子そして粒子Aとして(後で定義するよ
うな)シリカダスト粒子からなる系では、粒子をつくる
水性懸濁液における固体粒子の部分的な溶解、溶液での
化学反応、そして反応生成物の沈澱に依存して凝着組織
が形成される(シリカダストはセメントよりも反応性に
乏しい)。上に述べた化学反応は、粒子A若しくはその
溶解成分間、又は粒子B若しくはその溶解成分間、又は
粒子A及びB間又は粒子A及び粒子Bへの溶解成分間で
、起こるであろう。密に充填された粒子Bとともに均一
に分布され又は密に充填された粒子Aを含む凝着組織を
有するマトリックスを含む成形品は、公知の技術に於い
ては、高い反応力場による成形によつて(一般的には高
圧粉体圧密(圧縮)法によつて)だけ得ることが可能で
ある。しかし、粉体圧密法によつて均一に配置され又は
密に充填された粒子Aと密に充填された粒子Bからなる
2つの系の組み合わせを得ることは可能であつたかもし
れないが、その場合、圧密工程の間に大きい粒子が小さ
い粒子に圧潰されるので、大きい粒子と小さい粒子が同
一の分子構造を持つようになることを意味していた。従
つて、本発明の複合材料によりはじめて製.造可能にな
る1つのクラスの成形品には、5k9/dより低い、好
ましくは100y/d1よりも低い応力場で成形して製
造された成形品であつて、均一に分布し若しくは密に充
填された粒子A又はそうした均一に分布し又は密に充填
された粒子Aか.ら生成した凝着組織、及び密に充填さ
れた粒子Bからなるマトリックスを有している成形品が
ある。本発明の複合材料によりはじめて製造可能になる
、密に充填された粒子B間に均一に分布した粒子Aを有
するもう1つのクラスの成形品は、粒・子B間に対応し
て密な充填を有しかつ少なくとも17TLの少なくとも
1つの寸法および少なくとも0.1dの最小横断面を有
する成形品である。このような成形品は、本発明以前に
、実際に高圧粉末圧密法で作製されたとは信じられない
。本発明を通して初めて可能になるこの種の新規な製品
を表現するもう1つの仕方は、粉体圧密法によつては成
形できない複雑な形状を有する製品で定義することであ
る。最後に、粒子Bが粒子Aと異なる分子構造を有する
場合には(実際の場合には非常に屡々あるだろう)、そ
うでなければ前に規定したことに従うこうした組織は、
その寸法や形状に関係なく、従来の技術によつて作成さ
れたことはなaいであろう。高い応力場での公知の技術
的処理によつて幾何学的同一性を失うような(圧潰し又
は大幅に変形するような)、本質的に弱い粒子と本質的
に弱い追加の素材とで、上に述べたような種類の組織を
形成することが可能であることは、本発明の複合材料の
非常に有益な特徴の1つである。
このことは、従来得ることのできなかつた材料で、密な
組織を形成する可能性を提供する。こうして、本発明に
よる成形品を製造するための複合材料の有益な1態様て
は、粒子Bが、粒子からなる粉末材料に5k9/dより
大きい応力を加えると実質的な程度に変形又は圧潰する
ような強度及び剛性を持つ本質的に弱い粒子てあるが、
しかしこの粒子は成形中にその幾何学的同一性を保持す
る。
また、同様に、粒子Aが、粒子からなる粉末材料に5k
9/cイより大きい応力を加えると実質的な程度に変形
又は圧潰するような強度及ひ剛性を持つ本質的に弱い粒
子であるが、しかしこの粒子は成形中にその幾何学的同
一性を保持する。殆どの場合、本発明の複合材料を用い
た成形品の最も価値のある強度特性は、粒子A及ひ粒子
Bが両方とも密に充填された場合に得られることが可能
である。こうして、本発明の好ましい態様の複合材料で
は、粒子Aがそれ自身密に充填される量とし、マトリッ
クス中ては粒子Aを密に充填し又は密に充填した粒子A
から単一の凝着組織Aを生成するようにする。本発明の
有益な1態様は、粒子Bより大きい少なくとも1つの寸
法を有する固体、気体、または液体からなる追加の素材
Cを含んで成る前記の如き複合材料である。
この追加の素材Cは小型形状素材、板状素材、長尺状素
材から選ぶことができる。こうして、追加の素材Cは砂
;石;ポリスチレン球を含む、ポリスチレン素材;発砲
粘土;中空ガラス球を含む、中空ガラス素材;発砲頁岩
;天然軽量骨材;気泡;スチールパーを含む、金属バー
;スチール繊維などの金属繊維、プラスチック繊維、ケ
フラー繊維、ガラス繊維、アスベスト繊維、セルロース
繊維、鉱物繊維及び高温生成繊維を含む繊維;炭素及び
.Al2O3のホイスカなどの無機非金属ホイスカ及び
鉄ホイスカなどの金属ホイスカを含む、ホイスカ、から
なる群から選ぶことができる。本発明の特別の1態様で
は、追加の素材Cは、粒子から成る粉末材料に加えた5
k9/dより大きい応力によつて実質的な程度に変形す
るか又は圧潰するような強度及び剛性を有する本質的に
弱い素材である。しかし、本発明に従えば、成形処理す
る間この粒子はその幾何学的同一性を保持している。特
別の1態様では、追加の素材Cはそれ自身密に充填され
ている。粒子Aと粒子Bの両方が密に充填された状態が
第1図に描かれており、ボルトランドセメント粒子とボ
ルトランドセメントの間にある超微細粒子とからなる新
鮮なペーストの密な充填を意味する幾何学的分布に関す
る原理が図示されている。
新規マトリックスに基づくモルタル、繊維補強ペースト
及びコンクリートについて行つた試験を参照すると、ボ
ルトランドセメント(平均粒子径10pm)は、0.4
3〜0.52の充填率(実績率;ボルトランドセメント
の容積を全容積で割つた値)に相当する密な充填をなし
ていた。普通のセメントペ−ストー超微細粒子を含んで
いない一が、これと同一の緻密さで充填されたとすれば
、0.30−0.42の水/セメント比に相当するであ
ろう。これは通常密に充填されるべきことが要求される
であろう。本発明に依る新規材料では、セメント粒子の
間の空隙に、超微細固体粒子をさらに5喀積%まで合す
ることが可能であることが明らかにされている。この合
された固体は、かなり密に充填された、平均粒径0.1
μm及び比表面積250,000cI/vの極めて微細
な形状のシリカ粒子であつた。マトリックス中のセメン
ト+シリカダストの固体充填率は、0.64〜0.70
に達した。水/固体比(重量比)は、0.188〜0.
133であつた。シリカダスト粒子の密な充填を確保す
るためのシリカダストの量は、シリカダストの粒径分布
及び、かなりの程度は密に充填された粒子Bの間の空隙
の利用可能性に、依存する。従つて、付加的に30%の
微細な球状フライアッシュ粒子を含有している良く選別
されたボルトランドセメントは、密に充填させると、粒
子が等しい径である場合に相当密に充填されたセメント
よりも、シリカダストのために利用可能な空隙がより少
なく残されるであろう。粒子Bが主にボルトランドセメ
ントである系では、シリカダストの密な充填は、たぶん
、粒子A+粒子Bの15〜5喀積%のシリカダスト容積
に対応する。別の種類の粒子A及びBを包含する系に於
いても、同様の推?が適合する。以下の明細書特許請求
の範囲に於いて、1超微細シリカ粒子ョ又は1シリカダ
ストョなる用語は、約50,000〜2,000,00
0cIt/9、とりわけ約250,000c1t/y1
の比表面積を有するSiαに富む粒子を意味するように
意図されている。こうした製品は、電気炉に於けるシリ
カ質金属の製造幅産物としてつくられ、そして約50A
〜約0.5μm1一般には200A〜約0.5μm1の
粒径の粒子を含む。前に述べた原理に依ると、本発明の
複合材料は水と〔セメント+その他の添加物+シリカダ
スト〕との間の非常に小さい比率を有する。
この比率は重量比で高々0.30、通常0.12〜0.
30、好ましくは0.12〜0.20、そしてシリカダ
ストは粒子A+Bの全容積に対して約0.1〜5喀積%
、好ましくは5〜5喀積%、とりわけ10〜3喀積%の
容積で存在できる。このような複合材料によれば、本明
細書で詳しく説明する本発明の特に有利な特性を有する
成形ノ品が容易にかつ好ましく製造できる。
極微細な粉末の密充填を与える本発明の特徴は、例えば
、コンクリート(例1)、モルタル(例3及び9)、そ
してプラスチック繊維て補強した薄肉の押出パネル(例
2)に於いて実現されて門いる。
これらすべての場合に於いて、分散剤としてコンクリー
トスーパープラスチサイザーを極めて多量に(セメント
+シリカダスト基準に計算して、スーパープラスチサイ
ザーの乾燥物で1〜4重量%、とりわけ2〜3重量%)
使用して、極めTて密に充填された(水/粉末重量比が
それぞれ0.18及び0.13)ボルトランドセメント
(比表面積約2400〜4400d/y)及び超微細球
状シリカダスト(比表面積250,000cf1/f)
からなる結合材マトリックスを調整した。コンクリート
は容易流動性の材料から調整した。
そして、高い強度を有していた(水中養生した直径10
cm及び高さ加0の湿潤な円柱供試体の圧縮強度は28
日後で124.6MPa及び169日後で146.2M
Paであつた)。この強度は、スーパープラスチサイザ
ーを添加したものを含めて、通常の方法で製造及び成形
したコンクリートについて報告されている最も高い対応
する強度より20%高い(例1参照)。容易流動性の材
料から調整し、約60℃で4日間水中養生したモルタル
の圧縮強度は、直径1泗及び高さ20dを有する湿潤供
試体を試験して求めると、179MPaの高さであつた
(例9参照)。これに従つて、本発明によるボルトラン
ドセメント質の製品は、同様に、公知の技法に較べて特
有に増加したマトリックスの圧縮強度を参照することに
よつて、規定することが可能である。
このやり方に従つて、例に報告した試験からみて根拠の
ある圧縮強度値を使つて表現すると、本発明の複合材料
により得られる成形品は、同様に、ボルトランドセメン
ト質の結合材及び任意に添加した砂又は石などの小型形
状の無機素材を包含し、この成形品は、マトリックスが
小型形状の素材の最大のものが4mより大きいことで定
義されるようなコンクリートである場合には、直径10
cm及び高さ20Gの供試体について測定して、130
MPa1マトリックスが小型形状の付加的な素材の最大
のものが0.1顛〜4W1であることで定義されるよう
なモルタルである場合には、直径3cm及.び高さ6c
mの供試体について測定して、150MPa1 マトリックスが小型形状の付加的な素材が0.1Tn!
nより小さいことで定義されたペーストである場合には
、直径1C77!及び高さ2cmの供試体.について測
定して、200MPa1よりも大きい圧縮強度を有して
いる。
本発明によつて可能性が付与される。
粒子Bの一部が弱い粒子であつて成形処理中にその幾何
学的同一性を保持している密な材料の製造は、例え・ば
、粒子Bの一部が粉体工場製の圧潰されていないフライ
アッシュからなるような場合には、こうした粒子は有利
な球状をなしているので(フライアッシュは成形される
材料に望ましい流動特性を与える球状の弱い中空粒子を
十分に含有しているが、従来の高圧圧密によつて圧潰さ
れやすいので)、とりわけ有益である。本発明に従つて
緩やかな成形でつくられ、ボルトランドセメント、球状
の粉体工場フライアッシュ粒子及びシリカダストを含有
しているモルタルについては、例9で説明する。フライ
アッシュモルタルの圧縮強度は、160MPaの高さで
あつた。例2は、新規材料によるプラスチック繊維補強
ノパネルの製造について説明している。
このパネルは驚くべき性状を示した。即ち、非常に強い
(引張曲げ強度約25MI)a)ということとは別に、
非常に望ましい特性をなす粘り強さを示した。この粘り
強さは、繊維が非常に軟らかく(6w$tポリブローピ
レン繊維)そして繊維の量が中ぐらいである(2重量%
)という事実から見て、特に驚くべきことである。非常
に強い結合材が、それ自身は脆いが上記補強によつて粘
り強くなるということは、本発明材料が、微細なプラス
チック繊維の普通のセメント材料より少なくとも1オー
ダー強い固定を与えることを示しており、そして電子走
査顕微鏡観祭によつても新規材料はそのような性状をし
ており、新規材料は非常に高い倍率で観察しても極めて
密であつた。この様子は、本発明のセメント−シリカマ
トリックスに定着された30μm厚ポリプロピレン繊維
の電子走査顕微鏡写真に基づいて作成した描写図である
第5図に示されている(例2参照)。マトリックスが普
通のセメント材料に較べて極めて密であり、そして繊維
表面に対してしつかりと詰め込まれていることに気が付
かれるだろう。従つて、ボルトランドセメント及び超微
細シリカ粒子の密充填で得られうる非常に密なマトリッ
クスは、普通のセメントペーストでは存在しない局部的
楔止め効果(普通のセメントペーストは顕微鏡レベルで
もつて気孔の多い組織を有している)の発現を許容する
ような、微細な繊維(いうなれば50μmよりも小さい
直交断面径の繊維)の固定を行なう特有な能力を示す。
新規な材料は、同様に、粗大な補強材(例えば鋼材鉄筋
コンクリートに於ける鋼材)のこれまでよりかなり良い
固定を与える。
これは例10に説明されており、607mの深さまでセ
メント−シリカモルタルに詰め込んだ非常に平滑な6w
ImW4棒を引き抜くことに対する抵抗が、鋼の降状応
力の70%であつたし、引き抜きの仕事量が、本発明の
モルタル圧縮強度(179MPa)の約4分の1ないし
4分の1の圧縮強度(38MPa)を有する比較用モル
タルに於ける対応する引き抜き仕事量の8〜1皓であつ
た。従つて、この試験では、平滑な鋼棒の引き抜きの仕
事量は、圧縮強度よりも相対的に大きく増加している。
これは後で一層詳しく述べるように、鋼材鉄筋コンクリ
ートの分野に於いて新生面を提供する。
同種の微細な粒子の系での密充填は、例えば、被膜など
に使用するコロイドシリカに関連して公知である。こう
した超微細な材料を、ボルトランドセメントに相当する
微細さであるが、ボルトランドセメントよりも一層好ま
しいコロイド物理的性状の材料とともに使用して、非常
に密な材料を得ることも同様に公知である。こうして、
〔水硬性アルミナセメント〕と〔高品質耐火物材料を得
るために解凝結剤を使用して造粒した1ミクロンより小
さな粒子径を有する微細粒子〕からなる水硬性耐火物材
料を製造することは、英国特許第1320733号によ
り公知である。これらの材料は比較的に高い水対(セメ
ント+微細粒子)比(イ).7〜1.0)を使用して調
整され、そして1350〜1600゜Cに加熱する以前
の材料強度は特別には改良されていないし、得られてい
る強度40N1Paは本発明の原理に依つて得られた強
度と比較すると低い。こうしたアルミナセメント及びM
gO質耐火物材料であつても、アルミナセメント粒子と
超微細粒子とを合して密な充填に配置させることによつ
ても、もつと高い強度を有するものを製造することも、
同様に公知である。こうして、粒子径5〜50μmのア
ルミナ質スラグを25重量%、粒子径100A〜0.1
μmのビトリアスシリカを3踵量%、及び粒子径5μm
のフオンテンプロー砂を3踵量%含有し、そして水/粉
末比が0.175ほどに低い結合材を製造するための分
散剤としてトリポリ燐酸ナトリウムを使用することが、
米国特許第4111711号に開示されている。
この混合物から調整したモルタルは20日後の圧縮強度
で120MPaを示した(試験の条件及び供試体の寸法
は掲載されていない)。しかしながら、米国特許第41
11711号に記載された材料は、本発明の組成物の特
徴である、粒子Aの本質的に均一な分布を示さず、また
均一に分布した粒子Aによる流動性混合物の特別の挙動
も示さないようである。ボルトランドセメント質の系で
は、後記例7に述べる試験のシリーズに示されているよ
うに、普通の分散剤、例えばトリポリ燐酸ナトリウムは
ボルトランドセメントー水−シリカ系では効果がないの
で、本発明の特徴をなす組織のように均一に分布した粒
子Aを持つ密な組織を得ることは知られていない。本発
明の原理に従つてコンクリートスーパーブラスチサイザ
ーのような効果的な分散剤を極めて多い用量で使用する
ことによつて、ボルトランドセメント系に於けるこれら
の困難は克服された。即ち、鉄筋コンクリート、繊維補
強したコンクリート及びモルタル、アスベスト入りセメ
ント屋根材などの繊維入りセメント屋根材、被覆パネル
、グラウトモルタル等のようなボルトランドセメント含
有材料から今日製造されるすべての製品と関連して:ま
た、鋼、セラミックス材料及びプラスチックのような一
層高価な材料で今日つくられる製品製造のために;超微
細粒子の極めて密又は均一な充填及びそれにより1オー
ダー大きい粒子の密充填について前に述べた原理を利用
することが、上記のことにより可能となつた。さらに、
本発明に依れば、上記の形の均一な超微細粒子系の利用
によつて、製品の成形と関連して、製品の補強に関連す
る新しい技術的が有利性を得ることができることが見い
出されており、この発見はボルトランドセメント質の材
料に対してだけではなく、きわめて広くその他の緻密な
系にノも適用できる。
従つて、本明細書に記載する本発明のこれらの側面の定
義によれば、本発明を通して提供される新規成形品は、
ボルトランドセメント質の結合材マトリックスを含有し
ている成形品以外をも包含している。この文脈から、1
ボルト7ランド質ョなる用語は粒子Bが少なくとも2踵
量%のボルトランドセメント粒子を包含している結合材
の系を意味するよう意図している。加えて、後でより詳
細に述べるような、利用可能な成形技術に於いて過剰な
水の使用を全く不要にする改良フは、均一に配置され又
は密に充填された超微細な粒子の系のマトリックスで製
造することを、以前に予想もしなかつたような特定の成
形品を一層効率良くかつ好結果に製造する可能性を提供
する。これと関連して、本発明の新規な複合材料により
製造される成形品は、次のような成形品を同様に包含す
る。即ち、現場打ちオイルウェル壁;プレストレスドコ
ンクリートに於けるようなダクト充填材;採鉱又は工事
に用いるような亀裂充填材:とりわけ建造物用の薄肉の
平面状又は波状のシート、パネル及びタイル;鋼又はコ
ンクリート部材に付加する耐腐蝕性保護被覆である。こ
れらの製品の全ては、本発明に関連して発見された技法
を適用すると、製造方法に関してもまた最終製品の品質
に関しても両方とも、大なる有利性をもつて製造するこ
とができる。超微細粒子のセメント質結合材への配合に
関しては、すでに195拝に″BetO?N3l褐.2
,1952年4月、VOl.l7(NOrskCeme
ntfOrening発行)の66S102−St(り
VsOmcement−Tilsetninger53
の論文で、0.3μmの粉末度のシリカダストをセメン
トの30%まで使用することが開示されている。
この粉未配合によつてセメント強度がかなり増加したこ
とが記載されている。しかしながら、非常に高い水対(
セメント+シリカ)比を使用しでおり、即ち0.5〜1
であつて、これはシリカダスト粒子もセメント粒子もい
ずれも最終組織内に密に充填されていなかつたことを意
味しており、また、強度は350日後で53MPaであ
り、これは本発明に依る組織に於けるよりもかなり低い
。セメント結合材料として低アルミナ含有量(5重量%
よりも少ないアルミナ含有量)のボルトランドセメント
にシリカダストを使用することが、独国出願公告第2,
730,943号に開示されており、そしてシリカの化
学反応性の故に、こうした−材料の耐久性が増加したこ
とが記載されている。
例えば、この特許は300k9のセメント+添加物のう
ち約60kgのシリカダストで、水対セメントの重量比
0.45(これは0.38の水/(セメント+シリカ)
比に相当する)、そして、28日後の圧縮強度.85M
Paであるコンクリートを開示している(本発明に依る
と水/(セメント+超微細粒子)比は約0.20〜0.
14、そして圧縮強度は、セメントでは少なくとも13
0r!4paまたモルタルでは少なくとも150MPa
であるのと対照的である)。この出願公告・明細書は、
上限の量が本発明に使用する前述の極めて高い添加量と
符号することのできるような量のコンクリートスーパー
プラスチサイザーを使用することを開示しているが、し
かし、この出願公告は、こうした高いスーパープラスチ
サイザーの量を、本発明を通して得られる効果にとつて
決定的な組織を得るために必要である低い水/(セメン
ト+超微細粒子)比で合することが望ましいことについ
て何ら記載をしていない。粒子Bより大きい少なくとも
1つの寸法を有する追加の素材Cは、一般的に、固体(
一層詳細には後で述べる)、気体(気泡コンクリートに
於けるような入又は液体であることができる。
この)素材は、小型形状の素材(例えば砂、石、気泡又
は液泡)、平面状素材(例えば雲母)、又は伸延された
素材(例えば繊維又は補強用のバー若しくはワイヤ)で
あることができる。問題の製品を低い応力場での1緩や
かなョ仕方で成形する可能性の・故に、こうした素材は
、超微細な粒子の系で密な充填を達成せんとする公知の
手法たる圧密成形であれば必ず起こることとは対照的に
、成形中その幾何学的同一性を実質的に保持することが
できる。この文脈上、幾何学的同一性の保持というこ”
とは、問題の素材がいかなる実質的な圧潰又は大幅の変
形をも被つていないことを意味する。代表的な例は、中
空粒子又は繊維状の固体素材であり、これらは粉体圧密
やその他の高い応力場での処理では、圧潰し又は大幅に
変形するであろうけれども、しかし、本発明による複合
材料が成形されるような一層低い応力場では、そうした
劣化を避けることが可能である。本発明の複合材料に有
利に組み入れられる追加の素材Cを例示すると、砂;石
;ポリスチレン球を含む、ポリスチレン素材;発砲粘土
;発砲中空ガラス球を含む、中空ガラス素材;発砲頁岩
:真珠岩;天然軽量骨材;気泡;スチールパーを含む、
金属バー;スチール繊維などの金属繊維、プラスチック
繊維、ガラス繊維、ケフラー繊維(Kevlarfib
ers)、アスベスト繊維、セルロース繊維、鉱物繊維
及び高温生成の繊維及びホイスカ(ホイスカは炭素ホイ
スカ及びAl.OJホイスカなどの無機非金属ホイスカ
及び鉄ホイスカなどの金属ホイスカを含む)を含む、繊
維;重晶石又は鉛又は鉛含有鉱物の粒子のような重量材
;そして、中空水入り粒子のような水素に豊む材料であ
る。
本発明の複合材料が迫加の素材Cを包含する場合に、追
加の素材の密な充填を得るということは最適な強度及び
剛性又はその他の目的にとつて引き付けるものを有して
いる。本発明を通して可能性を与えられる容易変形可能
な(容易流動可能な)マトリックスは、公知技法によつ
て得られうるものよりも、追加の素材Cのかなり密な分
布を許容する。とりわけ繊維の配合は、繊維の定着に関
する本マトリックスの特有な能力により、大きな利益が
もたらされるもである。
この文脈において、本発明の複合材料より得られる製品
に於けるかなり密な組織は、繊維の事実上の絶縁を達成
すること、およびこの絶縁がなければ繊維はマトリック
スの成分からあるいは周囲から化学的な攻撃を被つてし
まうということに注目されるべきである。このような複
合材料に用いる繊維は、切断した単繊維、又は連続フィ
ラメント若しくは糸若しくはローブ、又はローピング若
しくはステーブルファイバ、又は繊維による鋼若しくは
ウェブなどのいかなる形態のものであつてもよい。繊維
についての個別的な種類や形態は、使用する個別的な分
野に依存するであろうし、一般的原則としては、成形−
品の寸法が大きいほど、長くて粗大な繊維の方がより好
ましいということである。微細な繊維の固定についての
改良は、材料に、普通のマトリックスに基づく対応する
材料に於けるよりも多量の切断単繊維を混合することに
よつて、大幅に改良された繊維複合材料の製造を可能な
ものとする。
公知技法のマトリックスで良質の繊維の性能を確保する
ためには、切断単繊維は特定の(高い)長さ対直径比、
(いわゆるアスペクト比)を持つことが必要である。し
かしながら普通のマトリックスでは、大きいアスペクト
比で繊維を混せ合わせ分布させることは困難である。別
の言葉ていえば、アスペクト比が小さければ小さいほど
、繊維を配合しそして成形するマトリックスに適切な仕
方で繊維を分布することが易しいし、より多量の繊維を
配合することが可能である。例えば、ほぼ30μmの断
面寸法の切断したポリプロピレン単繊維は、普通のセメ
ントマトリックスに補強材として使用する場合には、通
常、12〜25薗の長さ(500より大きいアスペクト
比)を有する。例2に記載するように本発明のマトリッ
クスに於いては、同じ形の繊維のずつとよい利用が達成
される。例2では、繊維長がほんの677177!であ
るにもかかわらず、非常に好ましい固定とその結果の強
度特性とが得られた。本発明のマトリックスでは、切断
単繊維の長さを短くすることが可能である。そして、従
つて、(理論上の切断単繊維、又は、普通のマトリック
スに於ける使用のために根拠のあるアスペクト比と較べ
て)10又はさらに大きい因子に於いてアスペクト比を
小さくすることが可能であり、そして、それによつて、
この減少したアスペクト比を複合材料に多量の繊維を配
合することに利用しそして(又は)成形するマトリック
スに於ける繊維の良い分布を確保することを可能にする
。例2で使用した上記ポリプロピレン繊維は、少なくと
も4000k9/Cl,の引張強度、少なくとも7×1
01kg/dの弾性率、及び最大8%の破断時伸び率を
有するポリプロピレン繊維として特徴付けることが可能
である。
このような繊維は、ポリプロピレンフィルムを1:15
に延伸して厚さ10〜60μmのフィルムを得、そして
延伸した材料を回転している針又はカッター用ローラを
使つてフイブリル化して約2〜約35(]テックス番手
の繊維フィラメントを得ることによつて調製することが
できる。この技法は、独国特許出願第2819794.
6号に開示されている。本発明の最も重要な複合材料の
中には、粒子Bが少なくとも5鍾量%のボルトランドセ
メント粒子からなるもの、とりわけ、粒子Bが本質的に
ボルトランドセメント粒子からなるものがある。
これらの非常に重要な種類の複合材料(その成形品の強
度は例に述べられている)は、一般に粒子Al及びBの
合計量のうち約5〜5喀積%、とりわけ10〜3喀積%
の容積のシリカダスト粒子を含有している。そしてまた
、一般に機械的強度、凍結抵抗などに関して極めて高品
質を有するモルタル又はコンクリートを形成するための
迫加の素材Cとiして砂や石を、そして(又は)、ずつ
と前に説明したような繊維の特有な定着を示す繊維補強
製品を提供するために、とりわけ金属繊維(スチール繊
維を含む)、鉱物繊維、ガラス繊維、アスベスト繊維、
高温生成繊維、炭素繊維、及びプラスチ)ツク繊維(例
えばポリオレフィン繊維、好ましくはポリプロピレン繊
維)を含む有機繊維を含む、繊維を含有している。本発
明の複合材料では、強い塩基性の条件下で劣化を被るガ
ラス繊維のように化学的劣化を被る繊維にとりわけ関連
して、シリカダストが部分的に溶解して塩基性環境を部
分的に中性化するために;また、最終的に硬化したマト
リックスでの繊維に対する塩基性材料のいかなる移行を
も実質的に排除して、ガラス繊維の環境条件を安定なも
のとすることに、大変実質的に貢献するところの超微細
粒子と、それから生成した凝着組織とによつて与けられ
た、繊維の周りの微視的に密な1外被(ジャケット)J
のために;材料の硬化中及び最終的に硬化した材料内の
両方に於いて、この種の繊維が環境による作用から大変
よく保護されるようになるということは、本発明の重要
な有利性である。本発明の複合材料をマトリックスとし
て用いた成形品が大きな寸法のものである場合には、鋼
製のバーやロッド又は鋼製のワイヤや繊維などを補強す
ると、好ましく補強される。
本発明によるマトリックスを伴つているプレストレスド
構造の補強は特に価値がある。製品を成形する非常に1
緩やかなョ条件のゆえに、補強素材は成形処理の間その
幾何学的同一性を保持する。成形処理中にそ2の幾何学
的同一性を保持しながら、上に述べたマトリックス組織
を示し、かつ鋼を補強する配合は、公知技術の系ではほ
とんど得られない。結合材マトリックスの強度が大きく
増加し、繊維及びバーのマトリックスへの固定が大きく
改良2されることによつて、新しい部類の補強及び繊維
補強セメント質製品及び材料を製造する可能性が提供さ
れる。1結合材マトリックスに中ないし高程度の容積濃
度で高品質かつ微細な繊維又はホイスカ(高3い引張強
度及び高い弾性率の繊維又はホイスカ、例えばガラス繊
維、炭素繊維、アスベストホイスカ、Al2O3ホイス
カ)を合することによつて得られる、非常に高い引張強
度の脆性材料。
32結合材マ
トリックスに中ないし高程度の容積濃度で高い引張強度
及び比較的低い弾性率の高品質かつ比較的微細な繊維を
合することによつて得られる、高い引張強度及び比較的
大きな歪許容能力のある半脆性材料。
413本発明に依る新しい形のマトリックスに普通使用
されるよりもさらに高い容積で高品質の鋼のバー又はワ
イヤを合することによつてその品質が本質的に得られて
いる(使用可能な補強材の容積は、直接にマトリックス
の圧縮強度に比例する)、高性能プレストレスド補強製
品。普通のプレストレスドコンクリートでは、プレスト
レスする鋼の容積はコンクリートの1〜2%という低い
量である。鋼の容積はコンクリートの圧縮強度によつて
限定される。
4の因子での圧縮強度の増加は、例えば、4倍高い曲げ
許容度を確保し又は部材の高さを半分に減少させるため
のプレストレスする部分に、十分使用することが可能で
あろう。
こうした部材は、プレストレスする鋼について、現実的
な大きさの容積を要求しよう。従来のプレストレスドコ
ンクリートに於けるよりもさらに小さな直交断面のプレ
ストレスド製品に、やはソー層微細なプレストレスする
補強材(細いワイヤ)を使用して、この改良されたマト
リックス材料を適用することも同様に可能であろう。比
較的大きい比表面積であるにもかかわらず、ワイヤは新
規な緻密マトリックス材料でよく保護されて、周囲によ
るいかなる作用からもワイヤを効果的に遮断する。4
普通のスチール補強コンクリートに於けるよりもさらに
高い引張強度の鋼のバー又はワイヤを合することによつ
てマトリックス材料の高品質が本質的に現実化されてい
る。
補強され、プレストレスドされていないコンクリートの
製品。マトリックスの改良された品質から利益を得るた
めに、普通の補強材を量的に増加させて使用すると、多
くの場合、非現実的に多量の補強材が必要となるだろう
。普通のコンクリートに使用する高品質の補強バーは、
コンクリートへの定着を確実にするために成形された表
面を有する(変形バー、カム鋼、テントル鋼など)。こ
うしたバーは、900MPaを越えない強度を有してお
り、そして従つて、例えばプレストレスドコンクリート
に使用され一般に1800〜2200MPaの強度を有
するような最良の冷間引抜きの平滑なバー及びワイヤと
、同じ大きさの強さを有してはいない。他方では、平滑
なワイヤ及びバーは、普通のコンクリートに十分な固定
が保証されない。本発明に依る結合材マトリックスで得
られる大きく改良された固定ば、−非常に高強度、平滑
な鋼のワイヤー及びバーを、プレストレスドしない補強
材同様に、有益に利用することの可能性を提供する。鋼
の高い品質を十分に利用する場合に於ける大きい歪と(
普通の補強コンクリートに於けるように)コンクリート
に発生するであろう対応する亀裂との故に、とりわけ、
薄肉の部材に微細な補強材を合.することによつて上記
技法を使用することは、亀裂のパターンを何個かのより
微細に分布した細い亀裂で塞ぎ止めるのに有益である。
以上のような補強の可能性は、もちろん、多くの仕方で
組み合わせることができる。
例えば、大1きな負荷のベアリング部材に半脆性補強材
料の薄い被膜をつくるとか、あるいは、大きなプレスト
レスド部材に第2の補強材として(主たる補強材に対し
て主に直角に入れて)高品質のスチールワイヤーを使用
することが可能である。本発明の1態様によれば、前記
のようなマトリックスは成形品の全結合剤マトリックス
の1部だけを構成し、主として成形品の補強用繊維また
はバーの周りに分布される。
こうして、マトリックスは、例えば、ポストテンシヨン
ドコンクリートの養生グラウトモルタルのマトリックス
であることができる。その極端な堅牢さ及び機械的強度
の故に、本発明によつて可能性を与えられた材料は、広
範囲の製品に使用できる。
例えば、同一の形状のシート又はパネルがアスベストセ
メント製品としては公知技術であるような)薄肉の平面
状又は波状のシート又はパネル;パイプニチユーブニ(
例えば、完全な内張りとして適用した)耐火内張又は(
耐火内張り用の構築レンガのような)耐火内張り部材;
(例えは、化学作用に対して他の材料を保護するための
)保護被覆、(例えば、スチールチユー・ブ又はバイブ
などスチールに、又は、強くて耐磨耗性てそして周囲環
境からの作用に対する密封部材として働く高貴な表面を
コンクリート製品に提供するために普通のコンクリート
製品に、それぞれ付加する安価な保護被覆、新規な材料
の有益な特性を利用した組積造、舗装及び道路の保護被
覆、そして屋根のパネル若しくはタイルの又は容器の保
護被膜);屋根のパネル又はタイルなどの屋根材;電気
的絶縁部材:(放射線に基づく反応装置の構造物などの
ために)放射線作用に対して保護するための放射線遮蔽
材;深水用水中構造物:容器;現場打ちオイルウェル壁
;又は構造物に関する工事に於いて材料の極端に強い品
質及び耐候性を利用する荷重支持部材(例えは、一般に
鉄筋コンクリート、とりわけプレストレスドコンクリー
トであるようなビーム、曲面板又は支柱)である。この
ような物品の特別の態様はマトリックスが繊維補強され
ている場合に達成される。深水用水中構造物、例えば大
きな水圧に耐える球形容器は、大きな強度、高い耐久性
及び低い透水性のコンクリートを要求する。″POly
TnersincOncrete″,AClPubIi
catiOnSP−40−1973,pp119−14
8に、深水用に高品質のポリマー含浸コンクリートでつ
くつた小さな16インチ径の球径殻についての模型実験
が報告されている。
十分な含浸が、複雑な乾燥一真空ガス抜き一加圧の工程
によつて得られているが、これは、実際上小さな部材に
限定される。本発明に依る材料及び工程では、同種の高
品質をもつこうした構造物を、簡単な製造技術で、大き
なスケール(直径数メートル)において製造することが
可能になる。超微細粒子の系での密な充填についてはい
くらか前に述べたが、同様に、密に充填されたボルトラ
ンドセメント粒子と、セメント粒子の間の空隙に均一に
分布しているがそれ自身の密充填に相当するものよりも
少ない量のシリカダストの超微細粒子とで、極めて良質
の強度特性を得ることができることも、本発明によつて
明らかにされている。
ほぼ等大の密に充填されたボルトランドセメント粒子又
はボルトランドセメント+添加物粒子ノと、密に充填さ
れたその粒子の間の空隙に均一に分布した超微細粒子と
からなるこうした系は、それ自身新規なものであると考
えられ、そして本明細書に於いて取り扱われまた包含さ
れる新しい技法、なかんずく、極めて多量の分散剤の使
用によ7つて、入手可能であることが見い出された。超
微細粒子が、密に充填されたセメントマトリックスに均
一に分布して存在するが、超微細粒子の密充填に相当す
るものよりも少ない量である系に於いて、優れた機械的
強度特性が得られている例5を9参照されたい。この文
脈において、本発明は、均一に分布した超微細シリカダ
ストの量が0.1重量%ほどの少ない量である系を包含
している。しかし、たとえ少量であつてもよく分布した
シリカは、強度/シリカダスト含有量一曲線が低シリカ
含有量で大きい傾きをもつことによつて証明されている
有益な効果を有している。これら非常に少ないシリカダ
ストの量でこの効果を得る条件は、組織がつくられる系
が超可塑化されていること、即ち、5k9/CFlfよ
り小さい、好ましくは100V/dより小さい応力場で
系の材料を容易に流動化させるような分散剤を含有して
いることである。超微細粒子(シリカダスト)とセメン
ト大の細かい粉末とで一定の密な材料を製造することは
公知であるけれども、しかし、問題箇所であるコロイド
性状がボルトランドセメントより劣化しているので(前
掲米国特許第4111711号参照)、これら材料の改
良された特性を利用して、例えば繊維の改良された固定
、非常に密な高い多孔性の材料(気泡コンクリート)の
改良された成形、又はプレストレスド構造向き、などの
ようないろいろの重要な技術的有利さを達成することは
知られていない。これに加えて、本発明は別の側面とし
て、公知技術では調製不可能な製品の製造、そして、公
知組織の製品を公知方法に依るよりも容易な仕方で?調
製する方法、のいずれをも許容する方法を包含している
。密に充填させた粒子の間の空隙に超微細粒子を導入す
ると、例えば、約5μmの粒子径を有するセメント粒子
間の空隙に250000c1t/yの比表面積2を有す
るシリカ粒子を導入すると、粒子問の流体輸送(気体又
は液体)の形での内部物質輸送に対して、また空隙液体
の物質拡散に対して増加した抵抗を示す組織が得られる
セメント−シリカー水懸濁液の成形に関して3は、新鮮
な材料に於ける内部液体輸送は、決定的に重要なもので
ある。幾何学的に同等な粒子の系での粘性流動に対する
抵抗値は、粒径の平方に反比例して変わる。これは、粒
子径が1:50の2つの幾何学的に同3等な粒子一液体
の系に於ける所与の圧力勾配下での所与の液体輸送の時
間が、微細粒子の系に於ける方が、50f8の大きい粒
子の系に於けるより2500倍遅いことを意味する。
大きな粒子の間の気孔を超微細粒子で満たすこ41とに
つても同様な効果が得られる。
というのは、流動に対する抵抗に主として寄与するのは
、粒子の間にできる流路の直交断面の寸法であるからで
ある。これらの事実は周知である。
そして、超微細粒子又はMethOceIl(ダウケミ
カル社製のメチルセルロースの商品名)のようなポリマ
ーの形で所謂1増粘剤ョを水に溶かして導入することに
よつて、セメント/水の系での内部液体輸送を減少させ
ることも、公知の技法である。しかしながら、表面拘束
力が支配的に作用するために、容易流動可能な水性懸濁
液に於いて1)非常に密なセメントの充填及び2)超微
細粒子の使用を同時に達成することは、通常、可能では
ないであろう。
しかしながら、極めて大きな用量の分散剤(例えばスー
パープラスチサイザー)によれば、これが可能である。
このようにして、セメント+シリカダストを基準に計算
して10〜3喀積パーセントのシリカダストを含有し、
0.15〜0.20の水/(セメント+シリカ)一重量
比の密に充填されたセメント粒子をもつ容易流動性のセ
メント、モルタル及びコンクリートをつくることが可能
である。本発明は、公知の方法と較べて有利なものをい
くつかもたらす;1 ブリージングのない超可塑化させ
たセメント製品の製造。
比較的大きい用量のスーパープラスチサイザーを使用す
る、高品質のコンクリート及びモルタルの公知の技法に
よる製造では、低い水/セメント比(例えば0.25)
を有する容易流動可能性の材料が得られる。
この材料は型(枠)に注ぎ込まれて、そこで重力及び任
意の機械的振動の作用によつて成形される。しかしなが
ら、この処理中に、重いセメント、砂、及び石の粒子は
より密な充填に配置しようとするし、他方、水は上へ移
行する。(いわゆるブリージング)。従つて、比較的大
きい用量のスーパープラスチサイザーを使つて得られる
、非常に効果的にセメントが分散するこうした公知の系
では、低い水/セメントー比にもかかわらず一とりわけ
処理が振動を伴う場合には一通常、前記のブリージング
が見られる。この現象は例えば、超可塑化させたコンク
リートを用いてコンクリート道路を成形する場合には、
ブリーピングによつて高い水分含有の表面スラッジが結
果されるので、重要な問題事項であり、そしてこのため
に、意図していた耐磨耗層よりも品質の低い道路表面と
なる。同様に、内部液体分離も、スーパープラスチサイ
ザーで補強コンクリートを成形する場合に決定的に重要
である。液体分離は補強材の下側に於けるブリージング
によつてもたらされ、そしてこれは、補強材の固定を減
少、させまた化学的攻撃に対する保護を減少させる。本
発明の原理に従つて、密に充填したセメント粒子の間に
超微細な粒子、例えば前に記載した粒子径を有するシリ
カダストを5〜15%で導1入し、そして大きい用量の
スーパープラスチサイザーを使用すると、ブリージング
過程の大幅な遅延が得られる。
これは理論上、100〜1000倍遅い水の移動に相当
する。そしてこのことは、実際上、化学的な構造の形成
プロセスが普1通それよりかなりはやく開始しかつ成長
することを考えれば、ブリージングは除去されてしまつ
たことを意味する。別の言葉でいうと、大きい用量のス
ーパープラスチサイザーをシリカダストと合する本発明
Iの前記原理を利用すれば、ブリージングのない超可塑
化させた高品質のコンクリート、モルタル及びセメント
ペーストの製造が現実に可能となる。
これはプレストレスド構造と結びついて特別の利益をも
たらすものである。すなわち、極めて立派なテンド゛ン
の保護を与えまた極めてすぐれた機械的固定を保証し、
高品質で、ブリージングがなく、容易に流動する注入モ
ルタル(グラウトモルタル)を製造するために、上記の
原理を利用することが可能てある。この側面.について
の一層詳しい後の説明を参照せよ。2低応力場に於ける
、そして周囲との液体輸送のない、高品質のセメント製
品の製造。
特定のセメント製品、例えばアスベストセメントパネル
の製造に於いては、現在利用されている公知の技法は、
スリップ成形法(これでは過剰の液体はフィルターを通
して水性スラリーから押出される、押圧が真空系を介し
て実施されるマグナニプロセスを参照せよ)又は湿潤粉
末の高圧押出法(これでは慣用の増粘剤(MethOc
ell)を添加して、これなくしては殆ど避けることの
できない出口での内部液体輸送を除去し、そしてこれに
続けて粒子の内部拘束によつて系をブロッキングする)
のいずれかである。
本発明の1つの側面によると、多量のスーパープラスチ
サイザーが超微細粒子とともに材料に合されている場合
に、単純なロール処理又は押出によつて、周囲との液体
の交換をすることなく、低応力場に於いて、そうした材
料を製造することが可能となる。
多量のスーバープラスチサイザーを合したセメント材料
に、同様なロール又は押出処理を採用することが可能の
ように思われるかもしれないけれども、しかし、本発明
ゐ本側面に特徴的である超微細粒子の同時使用がなけれ
ば、こうした材料は一低い水/粉体一比(しかし超微細
で良く分散している粒子ほど完全に低くはない)で容易
に流動可能にすることができるけれども一、セメンl〜
粒子の大きな寸法のために、応力のかかつた区域(例え
ばローラー又は押出の出口)で局部的に水を排斥する前
記の傾向があつて、粒子のブロッキングを結果すること
になるだろう。
このことは、超可塑化させた微細粒子のセメントに於い
て、そして、〔超可塑化させた普通のセメント〕プラス
〔セメントよりも微細であるが上記超微細シリカダスト
よりはかなり粗大な微細充填材の添加物〕に於いて、実
験室の押出機で実際に観察された。両方の場合に於いて
、材料は砂のような性状を有しており、そしてブロッキ
ングのために押出しが可能ではなかつた。本発明の原理
に従つて超可塑セメントの系に超微細シリカダストを合
することによつて、こうした水の排斥は100〜100
0の桁の係数で遅延する(理論的考察から計算して)。
多量のスーパーブラスチサイザーを含有しているセメン
トシリカ材料の外観は、o−ル作業中、粘り強い粘性及
び密着性を示している。他方、超微細粉末のない対応す
る超可塑製品は磨擦材料のように見え、ロール又は押出
処理中、局部的に水を排斥して粒子をブロッキングさせ
る傾向を持つていた。3高い内部凝集性をもつ容易流動
可能な材料の製造。
超微細シリカ粒子を含有する容易流動可能な超可塑セメ
ントは、本発明の1つの態様であり、そして、超微細シ
リカ粒子のない超可塑化させた容易に流動可能な材料よ
りも、かなりよい内部凝着を示す。
これは、分離に貢献する局部的液体輸送が、超微細粒子
のある材料では大幅に減少するという事実に基づくもの
と考えられる。この態様では多くの有利さが得られる。
例えば、水中へ新鮮なコンクリートを単純に流し込むこ
とによつて、水中コンクリートを製造する可能性の存在
度が、かなり改良される。方法自体は公知であり、そし
て(超微細粉末なしで)超可塑剤添加物によつてとくに
発達した。
本発明の原理に従う超微細かつ良く分散したシリカ粉末
によつて、この方法はずつと多く魅力のあるものとなる
し、また利用について可能性のあるゐ)なり広がつた分
野を示すようになる。内部液体輸送に対する抵抗は、粗
粒子間の空隙への超微細粒子の充填の密度とともに増加
する。
従つて、よく分散したボルトランドセメント(S=40
00cIt/y)とシリカダスト(S=,250000
cIi/y)からなる流動化させた粉体材料は、5〜1
喀積パニセントのシリカダストに於けるよりも20〜4
喀積パーセントのシリカダストに於いて、かなりにより
高い内部凝着、内部液体流動及びブリージングに対する
より高い抵!抗、そしてロール作業及び押出のより高い
作業性を示すことが予想される。しかしながら、得られ
る限りでの実験は、密に充填させた粒子B1とりわけ密
に充填させたボルトランドセメント、の間に組み入れら
れた非常に少量の超微二細シリカダスト(1般に1〜5
%)でさえも、シリカダストのない同様な材料に比較し
て、注目される改良された効果を有することができると
いうことを示している。本発明の他の重要な態様は、硬
化したグラウ3トであるダクト及び亀裂の充填材である
普通、グラウトは、セメントと水、そして、通常、性能
を改良するための混和材とからなる。
ポストテンシヨンドコンクリート部材にダクトをグラウ
トする2つの主たる目的は、テン1トンの腐蝕を阻止す
ることと、プレテンシヨンド鋼とコンクリートとの間に
結合を与えることである。ダクトにポンプで注入される
グラウトの最も大切な特性は、流動可能性と水の保持特
性(低いブリージング)とである。流動可能性は、本質
的に水/セメント比の関数である。
水含有量が減少すると混合物の硬さが増して、流動可能
性が低下し、その効果は水/セメント比が低いほどより
顕著である。一般に良質のグラウトの水/セメント比は
0.35〜0.50である。多くの添加物が存在する。
その1例である分散剤は、所与の水/セメント比での流
動可能性を改良し、又は択一的に、所与の流動性を得る
ために必要な水/セメント比を減少させる。しかし、グ
ラウトの他の特性、とりわけブリージングは屡々その使
用を制限する。グラウトが凝結する前に、固体粒子が水
よりも重いので、水は混合物から分離することがある一
屡々1ブリージングョと名付けられる。これはとりわけ
、プレストレスド鋼の下側に非常に不所望なウォーター
ポケットを生じさせる。水/セメント比の増加とともに
また分散剤の量の増加とともに、ブリージングは増加す
る(例えば、大きい用量のコンクリートスーパープラス
チサイザーで得られた0.25という低い水/セメント
比を有する流体セメントペーストは、非常に低い水/セ
メント比にもかかわらずかなりのブリージングを示す)
。ブリージング抑制剤を利用することが可能であつて、
これは事実上ブリージングを示さないチクソトロープの
混合物をつくる。しかしながら、従前には、どのブリー
ジング抑制剤も、高い流動性と非常に低い水/セメント
比とを兼ね合わせる能力がなかつた。さらに、これらの
添加剤のほとんどはセルロースエーテルに基づいており
、これは材料強度を減少させ、また凝結時間を遅らせる
。本発明に従うグラウト(例えば、水/(セメント+シ
リカダスト)比0.15〜0.18を有するセメント−
シリカーMighty−グラウト)によつて、次のもの
が得られる。1 プレストレスする鋼の非常に改良され
た固定と鋼の腐蝕に対する保護を有する従来のものより
もかなり密て強いグラウト(おそらく4〜10の因子に
相当する、例m参照)。
2前記グラウトは、極めて低い水/セメント比にもかか
わらず、容易に流動可能で、事実上ブリージングなしに
ダクトヘポンプで押し入れてダクトを満たすのに適して
いる。
添加材(シリカダストのような超微細無機粒子及びコン
クリートスーパープラスチサイザー)はグラウトの凝結
に何らの逆効果を有していない。そして対照的に、3非
常に高く早強を結果する。
最後に、水/セメント比0.15〜0.20のセメン
トペーストの水和収縮は、水/セメント比0.35〜0
.50のペーストに於けるよりもかなり小さい。
これは、収縮を補償するためにグラウトに頻繁に使用さ
れる膨脹材がまつたく必要でないということを意味する
。普通、ポストストレスドコンクリートに関連したダク
トに注入するためのグラウトは、粗粒(砂)を含有して
いない。
理由は、これが材料の流れを妨げるからである。本発明
によるグラウトは、慣用のグラウトのように、砂又はそ
の他の追加素材を少しも含有しないようにすることがで
きる。しかしながら、事実上ブリージングのない本発明
の流動可能な材料の大きく改良された凝着は、グラウト
に砂を導入してそれによつて一層堅牢に硬化させた組織
を得ながら、しかもなお同時に、容易流動可能なグラウ
トを保持する可能性を与える。これは実験(例11)で
示された。4Tn!nまでの砂を含む流体の凝着性セメ
ント−シリカーモルタルが、約2.5メートルの長さの
作用によつて容易に流入し、非常に密な組織が形成され
た。
殆ど同じように、本発明は大きく改良されたプレパツク
ドコンクリート(前以つて入れておいた石の間の空隙に
流動性モルタルを詰める)の製造を可能なものとする。
本発明によつて得られるブリージングのない高い流動性
のモルタルを通して得られる改良は、乾式成形及び準水
中成形の両方に於いて利用することができるものである
。本発明の特別の性格によつて、複合材料は乾燥粉末と
して荷作り及び船積みされ、液体(一般に水)の付加は
施工時に行われることができる。この場合、分散剤は複
合材料の中に、乾燥状態で存在する。この形の複合材料
は、製造者によつて精確に秤量及び混合されることが可
能であり、末端使用者は単に指定量の液体を付加し、前
以つて与えられた指示(即ち、例11に記載されている
仕方)に従つて最後の混合を遂行するだけであるという
有利さを提供する。次に、本発明による複合材料を使用
して前記のような成形品を製造する方法について説明す
る。
このような成形品を製造するには、先ず、50A〜0.
5μmの粒子径である無機固体粒子(粒子A)と、0.
5〜100μmの粒子径を有しかつ各粒子Aより少なく
とも1オーダー大きい固体粒子(粒子B)と、水と、表
面活性分散剤とを合する。その際、粒子Aの量は、粒子
Bが上記複合材料中に実質的に変形されずに相互に実質
的に接触しかつ橋かけ減少が実質的に存在しない状態で
密に充填されたときに、粒子Bの間の空隙に理論的に充
填されうる量以下の量であり、水の量は、上記複合材料
中に粒子Bが上記規定の如く密に充填され、かつその密
充填された粒子Bの間の空隙に粒子Aが均一に分布した
ときに、粒子Bおよび粒子Aの間に形成される空隙を丁
度満たす量であり、かつ、表面活性分散剤の量は、上記
複合材料を混合して上記規定の如き粒子Bの密な充填と
上記規定の如き粒子Aの均一な分布を達成するのに充分
な量または5k9/CILよりも低い、好ましくは10
0f1/Ciよりも低い、低応力下で複合材料に流動性
ないし可塑性のコンシステンシーを付与するに十分な量
である。次いで、上記成分を粒子Bの間に粒子Aが局所
的な凝集なしで均一に分布した粘稠ないし可塑性の材料
が得られるまで混合する。それから、得られる材料をで
成形する。この製造方法において、最初に、前記成分と
共に、粒子Bより大きい少なくとも1つの寸法を有する
追加の素材Cを合し、それを機械的に混合して粒子A及
びB並びに追加の素材Cを含む粘稠なJいし可塑性の材
料を得ることができる。
また、前記最初の混合によつて得られた材料にそうした
追加の素材Cを機械的手段で混合して追加の素材Cの所
望な分布を得てもよい。さらに、最後に、追加の素材C
を成形中に合して、得られる材料を応7力場で所望の形
状に成形することもできる。この方法と関連して前に規
定した低い応力は、使用されるべき分散剤の量を限定す
るが、それは処理が実際に低い応力下で実施されること
を必ずしも意味しない。しかしながら、低い応力下で遂
フ行することが可能であるという事実は、本方法の主た
る有利さの1つをなしている。そして本発明による複合
材料を成形するために使用する上で好まい低い応力場(
好ましくは5k9/Cliより低く、さらに好ましくは
100g/Cltより低い)は、材料に作用する重力、
例えば注型(注入)された軟らかい材料の自重によるレ
ベリングアウト、又は、材料に作用する慣性力、例えば
遠心注型、又は、接触力、例えば圧力圧密、ロール作業
若しくは押し出し、又は、これらの力の2又はさらに多
くの同時作用、例えば振動と圧力圧密との結合である。
同時に、0.1〜103Hzの周波数で振動する力(振
動する力は上記の形式の力であり、例えば機械的な又は
液圧式の振動装置による力である)を材料を成形するた
めに使用することができる。又は、こうした振動する力
は、例えば振動と圧力圧密との結合のように振動する力
以外のものと結合させることができる。屡々水と一緒に
分散剤を添加して分散剤の水溶液を添加するようにする
しかし、水を分散剤の溶液と別に入れて、分散剤は混合
工程で水と合してもよい。前に規定した組成に合致する
混合物は、混合段階の当初に於いては非常に1乾いたョ
外観を呈しており、後に粘稠な可塑物になるが、この1
乾きョは流体含有量が少ないからである。本発明に依り
成形品を製造する製造技術は、当然に、問題の複合材料
の特別の種類及び問題の成形品の特別の形式に、個別的
に適合させなければならない。しかしながら、いくらか
の一般的傾向がある。1 マトリックス(粒子A及びB
)の粉末は、好ましくは、混ぜ合わせる前に可能な限り
よく分散して入手されるべきてある。
もしも乾燥状態て分散が不十分であれば、即ち粒子Aが
凝集していれば、なんらかの分散作用、例えば磨砕を;
実施することができる。2混合は粒子A及びBの相互の
一様な分布を確保しなければならない。
これは乾式の混合により又は湿式の混合により達成する
ことができ、その場合粒子A又は粒子Bのいずれかと水
とを;前以つて混合したものをそれぞれ残りの粒子と混
合する。追加の素材を入れて又は入れずにこの混合処理
を遂行する。例えば、主にボルトランドセメント−シリ
カダストの系を扱つているが、乾式の混合手法を選択し
た。コンクリート及びモルタルについての例では、砂と
石を乾式混合物に合した。3乾式混合した粉体(粒子A
+B)への、又は2)に述べたように湿つたスラリーの
前以つての混合の場合の粒子A若しくは粒子Bのいずれ
かへの、水の調合は、水へ粉末を添加することによるか
(好ましくは強い機械的攪拌の下て)あるいは粉末材料
へ水を添加することによるか(好ましくは強い機械的混
練の下で)そのいずれかで遂行できる。
これらの方法のうちいずれを使用すべきかはかなり経験
上の問題である。しかしながら、よく分散した粉末から
比較的に容易に流動する材料を調製するのに最も容易な
方法は、よく分散した粉末を攪拌された水へ添加するこ
とによつて混合を実施することである(逆の方法で粉末
に対して少量の水を添加すると生起するであろう粒子間
の液体メニスカスを避けるためである)と現在信じられ
ている。他方に於いて、攪拌された水に分散のよくない
超微細粉末を添加すると、分散剤を添加したとしても、
粉末は攪拌中に導入される応力によつては十分分散され
ないであろう。この場合には、分散剤と合わせて混練す
るとかなりの分散効果を達成てきるので、高い剪断混練
の下で水を粉末に合することが好ましい。例(主として
ボルトランドセメント+シリカダストに基づ゛く)では
、混練/混合(約100〜1000q/C7lfのやや
限られた剪断応力で)によつて水を粉末へ付加する方法
を実施した。ほとんどの流体材料(4).18〜0.2
0の水/(セメント+シリカ)重量比のモルタル及びコ
ンクリート)では、逆手順の手法も同様に立派に利用さ
れうると信じられている。しかしながら、いくらか流動
しにくい混合物(押出のために繊維を含有し、水/(セ
メント+シリカ)重量比0.13〜0.15のペースト
)では、逆手順の手法はまつたく使えないだろうと信じ
られている。この場合には、比較的に強い混練(1kg
/CIの大きさ)が行なわれる押出機によつて価値ある
混合が可能である。分散剤は必ずしも水に溶液として導
入されない(粉体として添加されて粒子A及びBと乾式
混合されるかもしれない)。
いくつかの系では、分散剤を含有している水を添加する
前に水の一部て粒子の表面を湿めらすことが、超可塑化
させたボルトランドセメント懸濁液について公知の技術
で推奨されているように、好ましい。例11を除いて例
に記載したセメント−シリカの実験でもこの処理を行な
つた。非常に密で湿潤な混合物の混合時間は、慣用の混
合に較べて大幅に長くなるだろうということを記載して
おくべきである。これは、比較的に流動しにくい混合物
の場合(0.13〜0.15の水/(セメント+シリカ
ダスト)比をもつ押出されたペースト。例2参照)及び
中程度の流動しにくさの混合物(0.15〜0.16の
水/(セメント+シリカダスト)比。例3及び例9参照
。これらの例に於いては、コンシステンシーをほぼ乾い
た外観からトウ及び流体の外観の粘性材料まで変えるの
,に、それぞれ約1紛及び5分の混合時間が必要であつ
た)に、とりわけそうである。0.18の水/(セメン
ト+シリカダスト)比のコンクリートでも同様に混合時
間が長くなるが非常に小さい水/粉体比の系に於いてい
われるほどでは−ない。
密に充填した固体粒子表面へ及び表面間での分散剤の分
子の局部的輸送が、処理に於いて時間をくう因子である
と信じられている(この輸送は水/セメント比が小さく
なるほど難しくなる)。材料のコンシステンシーは液体
の量;に対して非常に敏感である。従つて、非常に少な
い追加の水でもコンシステンシーを流動させにくいトウ
状から容易流動性へ変えてしまうだろう。超可塑化させ
たセメント−シリカダスト混合物では、水/(セメント
+シリカダスト)ノ比を0.14から0.18まで変え
ればこうした変化を達成することが可能である。水を付
加する前に乾いた混合物に分散剤を乾いた粉末として導
入することは、本発明の複合材料を使用する同様に価値
ある方法であるよう.である。
これは、この処理を使用した例11に示されており、そ
して、ほぼ同じ配合成分からつくる力化かし分散剤を溶
液としてプレウエツチングした混合物に添加して上記の
ように混合したもの(例9、混合物NO.l)と、実質
的に同一の流動可能性及び外観のモルタルが得られた。
いかなる種類の系でも、系がスーパープラスチサイザー
で飽和するレベルがあり、これを越えるとさらにスーパ
ープラスチサイザーを添加しても有益な効果はない。こ
の飽和点は水/(セメント+シリカダスト)比の減少と
ともに増加する。このレベルを越えると、材料は分散剤
の量に対して感受しない。5例えば乾式混合中又は湿式
混合後などどの作業段階に於いてでも、追加の素材Cを
合することを行なうことができる。
特定の場合に使用するのに好ましい手法は、追加の素材
Cの性格に依るし、経験上の問題である。コンクリート
及びモルタルの場合には、本発明の密な結合材マトリッ
クスで満たされるべき空隙を比較的小さく確保するため
に、添加した砂及び石の比較的密な充填を確保すること
が重要である。微細繊維を入れる場合には、振動/混合
、擢形混合及び二ーダー形混合などの普通の手法を適用
できる。連続単繊維、フイラメン「又は(繊維のネット
若しくはウェブなど)予め配列させた繊維を入れると、
公知の手法によつて有意義な繊維の配向又は繊維の分布
を得ることが可能である。極めて一般的に、本発明のマ
トリックスに追加の素材を入れる場合、公知のマトリッ
クスに於けると同じ寸法を利用できるが粒子間の表面拘
束力が実質的に存在しないので、一般的に、効果的な配
合をより容易に達成することができるであろう。5圧密
を含めて成形は、前に述べたように低い応力下で実施で
きる。
実質的にブリージングがなく、そして材料が粘稠な性質
であるため、新規部類の材料はポンプで輸送するのに適
している。しかしながら、成形材料は事実上個別粒子間
の表面拘束力がない特別な材料からなるので、近接粒子
の相互振動変位が流動をかなり容易にして、振動、とり
わけ高い振動数の振動は成形を強く促進することができ
る。1本発明の材料の固化は、比較的に粗に充填された
マトリックスに基づく対応する製品の固化から2つの面
で異なつている。
第1に、組織がより密に充填されているので、固化はよ
り早い(早強)。
第2に、特定の組織を得るために必要である分散剤のや
や大きな量によつて固化は影響を受ける。ボルトランド
セメント−シリカーMightyの系では、高い早強の
ものとなつたが、凝結のほんのわずかな遅延が見られた
(4〜8時間)。実際のボルトランドセメント−シリカ
ーMightyの系で、期待される形成されるべきカル
シウムシリケート水和物の組織から予想されるように、
約20℃、80℃及び200℃(オートクレーブ)のい
ずれでの養生によつても、極めて良質の品質を得ること
が可能であることが示された。これは、新規材料が慣用
の室温養生、加熱養生及びオートクレーブ養生を使用で
きることを意味する。本発明の材料にとつて最も期待さ
れる養生方法はおそらく、加熱養生(これは普通のコン
クリートに室温での養生よりやや小さい強度をもたらす
)のようである。前に規定したことによれば、本方法に
於いて合される水の容積は、成形処理中材料から水が実
質的に全く排斥されないような量であることが好ましく
、これによつて公知の方法(成形処理中スラッジから一
般にある種の濾過ブレス作業によつて水を除去する方法
)と較べていくつかの有利性が得られる。
本発明の方法は、完全に新しい技術をなすということが
できる一方、既存の技術の価値ある改良として考えるこ
とも同様に可能である。
例えばマグナニプロセス(MagnaniprOces
s)に従う繊維入りセメント製品の調製では、(希薄な
セメント/繊維/水スラリーからの)成形からロール作
業までを、吸引による水の除去と併行して遂行する。本
発明の原理に従つて被処理材料に超微細粒子及ひ極めて
多量の分散剤を配合すると、上限100k9/Crlま
での成形圧で押出又はロール作業することによつて、粘
稠/可塑の材料においてすでに最終的な低い水分含有量
を示しているので、成形処理中全く又は実質的に全く水
の排斥がない、そして従つて、吸引設備が必要でない、
材料(一層密な)をつくり出すように公知の技術を改良
する。前に指摘したように、追加の素材Cは処理のいろ
いろな段階で配合させることができる。
これら追加の素材は先行する本文でかなり詳しく説明し
たいろいろな種類のものである。存在し又は追加される
制限は、プレストレスドコンクリートに於!ける補強バ
ー又はテンドンのようなある種の追加素材は、成形段階
に於いてだけ配合されることができ、それ以前のどの段
階でもできないということだけである。水中に沈める、
とりわけ水中でつくられる構造一物についての改良され
た特有の可能性は、本発明の形のセメントペースト、モ
ルタル又はコンクリートを凝着性材料の形で水(一般的
には海水、港湾又は湖)の中へ流し込むこと、そして材
料が水の1部を排斥してそれ自身凝集材料として調製さ
れることからなる。
粘稠ないし可塑性の材料の異例な成形可能性という特性
を利用する別の可能性は、吹き付け、塗布又はブラッシ
ングによつて別の製品上に層を成形することによつて製
品を成形すること、ならびに、表面に材料の層を重ね、
注入し又は単純に手塗りし、そして材料を表面の形状に
符号させることによつて層状製品を成形することである
遠心l成形法は、本発明の方法との関連において有意義
なもう1つの魅力ある成形法である。最終的に多孔性の
材料について、材料の気孔内で固化する液体を含浸させ
ることにより、材料強度を増加させまた特性を改良する
ことは公知である。
従つて、硬化したコンクリートにポリマープラスチック
を含浸させ、そしてそれによつて、かなり増加した強度
及び耐久性を得ることは、公知である。
硬化したコンクリートについての重合は、コンクリート
の気孔へ容易流動可能なモノマーを、毛管現象を利用し
て押し込み又は付加することによつて行なわれる。普通
、メチルメタクリレート又はスチレンの形のモノマーが
使用され、これらは両方とも非常に低い粘性を有してい
る。含浸を始める前に、コンクリートが乾燥しきつてい
なければならない。小さな製品に含浸させる場合には、
モノマーの浴にそれを浸漬させる。浸漬の前に製品を脱
気させるとモノマーの浸透はかなり改良される。そして
、製品が浸漬されている液体に圧力を加えると含浸がさ
らに改良される。モノマーが浸透した後、例えば湯浴で
約80℃まで加熱し又は放射線照射によつて重合を行な
わせる。脱気、次に大気圧を越える圧力の付加そしてそ
の後で重合することによつて含浸させると、普通のコン
クリートの圧縮強度は約30〜40から約130〜14
0MPaまて増加する。浸透が不完全であれば、即ち、
真空の利用及び次の大気圧を越える圧力の付加をしない
と、品質の改良はかなり低下する。コンクリート及び同
様な材料にその他の液体を含浸させることも、同様に公
知である。例えば、液体硫黄を使つた実験が遂行されて
いる。こうした硫黄での含浸は、ポリマーに関して上に
述べたと同様な含浸の手法を用いて遂行され、そして結
果は、材料強度の増加に関して、プラスチックの含浸の
場合とほぼ同様のオーダーであつた。他方に於いて、当
然にも、本発明の非常に密で、微細な組織に含浸させる
ことは、公知ではない。理論的なフラクチヤーメカニズ
ムの考察から、気孔に固体プラスチック又はその他何ら
かの.固体を付加的に充填させると、充填される容積が
非常に小さいとはいつても、かなりの材料強度の増加を
与えることを推測することができる。46P1asti
mpregneredebet0nmateria1e
rn51(Z.FOrdOs,A.Mikkelsen
,K.Singer及びA.Winther著1970
年3月RiSφ及びBetOnfOrskningsI
abOratOrietKarlstrupからの共同
報告、AalbOrgPOrtland,P.O.BO
xl65,9lOOAalbOrg,Denmarkか
ら入手可能)の中に、約100MPa〜20Ceaで振
動高圧圧密により調製した高強度高密度輝緑岩コンクリ
ートにポリメチルメタクリレート及びその他のポリマー
を含浸させると、ポリマーの量は含浸させた全素材の2
.2重量%ほどに低かつたが、材料強度が増加したこと
が記載されている。
加えて、含浸によつて新規材5料の他の特性、例えば磨
耗強度及び耐久性も同様に改良されることはもちろんで
ある。新規で微細な気孔の材料の極端な密度にもかかわ
らず、含浸させることは技術的に可能である。例えば、
理論的に、原料の超微細粒子Aの間に直交断面径25〜
100Aの内部的な通路や気孔のある組織の推定に基づ
いてある程度予測可能であり、実験的に、気孔組織研究
に関連して水銀を乾ききつた試料に圧力で押し込み、別
の乾ききつた試料には圧力で水を充填させた低温熱量測
定実験(例2で述べる)に関連してある程度証明される
。従つて、本発明の1つの態様は、上に説明した含浸技
法を使用して新規に非常に密な組織に含浸させること、
そしてそのようにして製造された含浸製品を包含してい
る。前記含浸製品は、粒子A及びBから形成される組織
の隙間に付加的固体材料を含有していることを特徴とす
る。その付加的固体材料は、一般的には、ポリメチルメ
タクリレート若しくはポリスチレンなどの有機ポリマー
、低融点金属、又は硫黄などの無機非金属材料である。
多くの場合、製品の外部表面に接近するマトリックスの
部分が上の追加的固体材料を包含することで十分であり
、そして、これはマトリックス全部に完全に含浸させる
ことよりも実際においてより容易でもある。新規な組織
への含浸は、それ自身公知の手法で実施する。
即ち、前に述べたいずれの形態の密なマトリックスをも
包含する成形品に、液体を部分的又は完全に浸透させ、
その後液体を固化させることによる。浸透を行なわせる
液体は、次の性質にうち少なくとも1つを示す液体であ
ることが好ましい。粒子A及びBから形成された組織の
内部表面を湿らせることが可能である。
粒子Aより少なくとも1オーダー小さい寸法の分子を含
有している。
冷却又は重合による固化に於いて、液体と実質的に等し
い容積の固体物質となる。
含浸させた製品の製造に於ける公知の技術的処置に依れ
ば、浸透処理に先立つて含浸させるべき製品若しくはそ
の部分について、乾燥させるか若しくは真空を適用する
ことによつて、又は、製品を浸透させるための液体に接
触させた後にこの浸透させるための液体に外部から圧力
を付加することによつて、浸透の効率、そして従つて含
浸の効率は高めることができる。
従つて、本発明は、比較的少量の超微細粒子及び十分な
量の分散剤を配合することにより、超微細粒子の均一な
分布の説明に関連して規定した有利性を達成することに
於いて既存の技術を大幅に改良する場合から;超微細粒
子及び粒子Bの両方の間に密な充填を得ることによつて
、特有の特性を有する完全に新しい形の材料を得る場合
まで;・広い範囲にわたる潜在的利用分野に及ぶもので
あるということが理解されるだろう。
超微細粒子が本発明に依る組織に密に充填されるべきで
ある場合には、200A〜0.5μmの粒子径であるこ
とが好ましい。
例で使用した超微細粒子は、(電気炉でシリカ質金属の
製造に関連して)蒸気相から形成されたSiO2粒子で
あつた。
その他の超微細SO2一含有粒子を使用することもでき
る。例えば、四塩化ケイ素を天然ガスて燃焼して塩化水
素及び二酸化ケ)イ素の蒸気を形成するなどの別の蒸気
相処理で調製した粒子、又は、ケイ酸ナトリウムを酸で
透析して、電気透析して若しくはイオン交換して中性に
することによつてゾルとして調整した粒子である。市販
のシリカゾルの一覧表はR.K.IperC6Surf
aceandCOIlOidScience8,EgO
nr!4atijeviec編、1973、JOhnW
iley&SOnsに掲載)にある。′TudOx″,
′6Syt0n32,6′NalcOag55,66N
yacOl8,′4Cab−0−SllO,64Syl
OldO,66SantOceP3,46AerOsi
r′,6′QusO′3。いろいろなその他の化学組成
の超微細粒子も同様に使用可能である。例えば、微細に
磨砕した又は分散した天然粘土、粉末工場でのフライア
ッシュ(フライアッシュの最初の出来上り品)、炭酸カ
ルシウム、酸化アルミニウム水和物、硫酸バリウム、二
酸化チタン、硫酸亜鉛、そしてその他の微細粒子、一般
的には、塗料工業で使用される形の粒子である。しかし
ながら、圧潰された粒子が不規則な形状であるのと比較
して蒸気相から成長させて形成した粒子は有益な形状(
球)を有しているようであるので、蒸気相又は液体相か
ら成長させて形成された粒子の方が、大きな粒子を圧潰
して形成された粒子に較べて好ましいといえる。これと
は別に、粉末を微細な粒子径まで磨砕することは、不可
能ではないとしても、通常技術的に困難であつて、1μ
mは屡々、磨砕によつて得ることが可能な粒径の大略の
最小限であると考えられている。本発明を例に於いて一
層詳細に説明する。例で使用した材料は以下のようなも
のであつた。
例1 シリカダスト/セメントと混合した湿潤なコンクリート
からの円柱コンクリート供試体の調製コンクリート供試
体はそれぞれ以下の配合である。
35リットルからなるバッチ4つから調製した。
各バッチから、1帽の円柱コンクリート供試体(直径1
0cm1高さ20cm)を成形した。
上記配合についてのコメント結合材の密な充填を得るた
めに、約32体積パーセントの微細粉末(シリカダスト
)及び約錫体積パーセントの粗粉末(ボルトランドセメ
ント)を使用した。
結合材の稀薄化を避けるために、114鶏以下の微細粉
末のない比較的に粗な砂を使用し,た。粗な材料につい
ては分別を行ない(配合物は4〜8w$t間の材料を少
しも包含していない)、砂/粗骨材比は最小の結合材体
積て密な組織を得るように調整した。密な充填を考慮し
て、結合材の量(ボルトランドセメントとシリカダスト
の合;計量)は十分に低くした(533kg/77t′
)。“M]Ghty゛の用量は、低い水分量(水/粉体
の重量比0.19)に於いて非常に軟らかく、容易にキ
ャストの可能なコンクリートの取得を許容するような量
とした。(水の量は、従来の振動法で成形す.るコンク
リートでは、例えば本例で使用した100リットル/7
T1に代えて80リットル/dのように、相当少ない量
に保つことができるが、後で試験で示された)。手順は
以下の如くであつた。
混練:粗骨材、砂、セメント及びシリカは50リットル
の櫂形ミキサで5分間乾式混合した。
その後、前記水のうち1部の水(全3500グラム中約
2000グラム)を添加し、混合を継続した。これに付
随して、振動形ミキサで5分間振動することにより10
00グラムの水に472.5グラムの′6Mig11t
y35粉末を溶かした溶液を調製した。この混合物に“
゜Mighty゛溶液及び残り約500グラムの水を添
加した(最後の水は、“゜Mighty゛溶液を入れる
容器を洗浄して“゜Migt1ty゛をすべて利用する
ことを確保するために使用した)。新鮮なコンクリート
ニコンクリートは軟らかくて容易に作業可能なものであ
つた。
コンクリートのコンシステンシーはコーンの広がり(D
fSJlO48Ausbreit−Massl2Ocm
コーン、直径13(1〜20C77りを測定して決定し
た。コーンの広がりの測定値は27cff1〜30cm
であつた。最初のバッチについて空気の含有量を測定し
た(1.5%)。成形:各バッチについて、上記規定の
寸法を有するコンクリート円柱を16個成形した。
振動するテーブル(50Hz)上で供試体を10−加秒
間振動させた。養生:型枠に詰めた後直ちに、密閉した
型枠を水中に沈めた。
供試体の何個かは80℃て水中養生し、その他の供試体
は部分的に水を満たして214℃の温度及び2呟圧の圧
力てオートクレーブ養生し、そして供試体のさらに別の
何個かは常法的に20℃で水中養生した。いろいろな養
生時間を採用した。
約2@間後に20℃で水中養生した供試体を型枠から脱
型し、大気中及び水に沈めて秤量して密度を決定し、そ
の後再び供試体を水中に沈めてさらに養生した。201
18間後に加熱養生供試体を水浴から取り出して20℃
の水で約1時間冷却し、その後型枠から脱型し、大気中
及び水中で秤量して密度を決定した。
その後供試体の一部を強度試験等に供した。供試体のう
ちの1個だけは上記規定条件下で約%時間オートクレー
ブ養生し、その後冷却し、型枠から脱型し、そして大気
中及び水中で秤量して密度を決定し、その後機械的試験
に供した。試験密度、音速、動的弾性率、圧縮強度及び
応力/歪曲線を測定した。
500トンの水圧で圧縮強度を測定した。
下記の表に、いろいろ養生時間での強度値を掲げた。
80℃で2叫間水中養生した供試体1帽について圧縮強
度の測定を行なつた。
測定した圧縮強度の平均は128r!1paであつた。
214℃/20気圧で約%時間オートクレーブ養生した
1個の供試体は140r!4paの圧縮強度を有するこ
とが示された。
全試料の密度は2500k9/イ付近に密集していた。
計算によると、この密度は少ない空気を含有する(おそ
らく1〜2%より少ない)密な充填に相当することが示
される。2σCで水中養生した供試体では、音速は約5
.2―/Secであり、動的弾性率は約68,000M
Paであつた。
試験結果についてのコメント 実験及び試験結果は、コンクリートが容易に流動可能で
ある(高いスランプ性(Slurnp)を有する)にも
かかわらず、新しい結合材を配合したコンクリートにお
ける水の必要量は非常に少ない(水/粉体の重量比0.
19)ことを示している。
養生した材料の機械的特性、とりわけ強度は、600k
9のセメントとスーパープラスチサイザー添加による慣
用の66スーパーコンクリーP1を成形したものよりも
はるかに良かつた。出願人が知る限りでは、従来の成形
及び養生手法でつくつたコンクリートについて現在まで
に記録された圧縮強度の最大は、上記と同じ寸法の供試
体で、水/セメント比0.25、セメント含有量512
kg/ぱ及びセメント重量基準で計算して0.42%溶
液2.75%の゜“Migtlty゛150の含有量か
ら成る円柱試験片を、圧縮強度試験を行なう前に1年間
ねむらせておいたものについて測定された、120.6
MPaである(KenichiHattOri,′4S
uperpIasticizersinC0ncret
e,V01.I,Pr0ceedings0fanin
terNatiOnalSynlpOsiurnheI
dinOttawa,Canada,29−31May
,1978,V.M.MaIhh0tra,E.E.B
err′y及びT.A.Wheat編、)CaTlad
aCentrefOrMineralandEr)Er
gyTeChrK)10gy,DePartJT1et
0fEr1ergy,MinesandRes0urc
es,0ttawa,Canada及びArneric
anCOncreteIrstitute,Detr−
01t,U.S.A.提供)。
例2繊維補強シリカダスト/セメント供試体の調製繊維
補強供試体は次の配合で調製した。
水/乾燥物質一比0.1570.1570.13(水9
10m1)試験1及び2は試験3に掲げたとほぼ同じ大
きさのバッチを使用して行なつた。
遊星運動する二ーダー形で、セメントとシリカ゛ダスト
を5分間翼を使つて乾式混合した。
その後、これにMighty溶液として使わなかつた水
のうちの大部分を添加し、5分間攪拌用フックによる混
練を継続した。Mighty溶液”と残りの水(約50
m1)を添加し、トウ状のコンシステンシーが得られる
まで(約8〜1紛間)攪拌用フックで混練を続けた。
攪拌用フックで混練している間に繊維をトウに添加し、
その後、混練を5分間続けた。
こうして得られた材料を実験室用押出機で2k9/CF
lfを越えない圧力で押出し、約4×1(7Rの断面積
を有する紐とした。
押出後直ちに、プラスチックフィルムで押出した材料を
覆つた。
約1時間後、1〜2メートルの長さを有する押し出され
た紐を約20anの長さに切断し、湿つた箱の中に約2
0′Cで約2時間保持した。その後、いろいろな種類の
保存を行なつた。120℃の水中/又は20℃に於ける
100%の相対湿度中で保存。
220℃に於ける100%の相対湿度にて保存。
380℃、100%の相対湿度で珈4時間水蒸気養生。
4試験1及び2については約48時間約130℃で及び
試験3については約6時間約125℃でオートクレーブ
養生。試験 試料の大部分について、供試体の曲率を荷重の関数とし
て測定する曲げ試験を行なつた。
支持間箱19c1n及び荷重間隔10cmの4点荷重を
使用した。試験機は変形調整機幅1CK1474であつ
た。試験1から供試体1個、試験2から供試体1個につ
いて、上記機械で純粋な引張強度試験を行なつた。力/
変形一線図を記録した。破断面について電子顕微鏡観察
した。
試験結果 下記の表に於いて、SjgmaMはマトリックスがクラ
ックを生じた(応力/歪曲線の破断)時の曲げに於ける
形式的最大引張応力を示す。
SigrTlaEは最大荷重ての形式的最大引張応力を
示す。EMはマトリックスのクラックを生じる前の弾性
率である。SigrTlaMは引張強度を示す。第3図
は、7日間20′Cで養生した試験3の供試一体のうち
の1つについて、撓みに対する曲げ応力の線図を示す。
厚さ10.6Tr0ft0縦軸は形式的曲げ応力を、横
軸は撓みを示す。マトリックスが破断するまで試験プレ
ートは非常に剛い。荷重は大部分繊維によつて支えられ
、供試体は約6『の長さで測定して1TfU1L撓みな
がら57%の過剰な荷重を支えることが可能であつた。
第4図は、80′Cで1日養生した試験1でつくつた供
試体及び80′Cで1日養生した試験2でつくつた供試
体のそれぞれの応力/歪/線図てある。
この材料はマトリックスにクラックが発生するまで剛か
つた。そして、荷重は繊維により支えられる。第5図は
、ある供試体の破断面における30μm厚ポリプロピレ
ン繊維の電子走査顕微鏡写真に基づく図である。
20℃で7日間養生した試験3による供試体のうち1つ
をさらに約3週間実質的に同じ条件で養生し、その後、
氷結可能な水の量を測定した。
試験は、供試体を−50゜Cまで冷却し、示差熱量計で
実施した。ごくわずかな氷結可能水が測定されるにすぎ
なかつた。即ち、−40〜−45℃間で氷結する供試体
の1グラム当り5Tn9であつた。このような特性を示
す材料は絶対的耐凍結性と称されるにちがいない。例3 被養生材料に流動性ないし可塑性のコンシステンシーを
得るために必要な所要水量を決定するために、いろいろ
な種類の微細充填材で試験を行なつた。
次の4つのシリーズについて試験をした。1 シリカダ
ストを含むセメントモルタルの成形。
2 セメントよりもいくらか微細であるがシリカダスト
に近いほど微細ではない比較的細かい白亜6′Micr
Odan5′5を(1)のシリカダストと)同一体積を
含むセメントモルタルのキャスティング。
3 セメントモルタルプラス同じ微細さのセメントの充
填材(充填材がボルトランドセメント自身である(対照
混合物))(1)及び2)の充填材と同一体積濃度)の
キャスティング。
41)と同様であるが、いく分軟らかいコンシステンシ
ーを有し、かつ1〜5%の体積濃度の鋼切断単繊維を含
有している混合物のキャスティング。
これら全部のシリーズにおいて、次の共通成分を使用し
た(シリーズ4)では1つのバッチに関して、2倍の大
きさのバッチを使用した)。
混煉及び成形混煉は、遊星運動する二ーダー形ミキサで
翼を用いて遂行した。
続いて以下の処理を行なつた。1砂、セメント+充填材
の5分間混合。
2Mighty溶液の1部ではない水の大部分の添加。
約50m1の水は濯ぎ用水として後で使用するために残
す。5分間、混煉の継続。
3Mighty+溶液の添加(振動形ミキサで、107
yf)Migtlty+215yの水、又はこれらのか
けあわせの混合)、後続してMightyの全部を混合
物″に合することを確保するために上記の水50m1に
よる容器の濯ぎ。
約1吟間混煉。シリーズ1,2及び3のモルタル混煉物
は、高粘度流体のように挙動し、標準の振動をするテー
ブル(50Hz)の上で円柱形の型枠に詰めた。
キャスティング時間は約1分間であつた。20℃水中で
(密閉型枠中の)供試体を養生した。
シリーズ4のモルタル混煉物(2倍の大きさ)は比較的
相当に軟らかかつた。シリーズ4では、モルタルの最終
混煉物を養生した後スチール繊維を混煉容器に流し込ん
だ。
4つの異なる用量を使用した。
即ちそれぞれ1,2,4及び約5重量%であつた。混煉
を付加的に”5分間継続し、その後振動テーブル上で5
×30×40CWLのタイルをキャスティングした。約
24B1間型枠(円柱及ひタイルの型枠)で養生した後
、供試体を取り出し、大気中及ひ水中てそれぞれ秤量し
て密度を決定した。次の表はいろいろなモルタルの充填
密度を表わしている。
流体/固体の体積比は、極微細シリカダストでの0.4
4から、わずかだけセメントよりも微細である充填材の
材料での0.74を経て、充填材がセメントである対照
モルタルでの0.84まで、変化した。
これは大きな粒子系の充填実験と完全に一致した。同じ
ことが最後の2行にある別の形式で表現されている。い
わゆる水/セメント比(水とセメント間の重量比)の純
粋なセメントにおける0.20の大きさは極端に低くて
スーパープラスチサイザーの高い用量によつてだけ達成
可能であるという事実にもかかわらず、シリカセメント
系における水/セメント比はシリカがセメントと同じ密
度であるとすれば0.12位に低いであろうということ
を記すことは興味あることである。密度測定は上記試験
のモルタルが決して重要な量の連行した空気を含まず(
=1.2%)密に充填されていたことを示す。
次の密度であつた。上記材料に?けるMighy(7)
量は次の比率で示されるような。さであつた。これは、
分散剤(有機分子)が多くのスペース、即ち、水と比較
して15%:及び微細充填材に比較して20%より多く
を占めることを示している。
セメント/シリカダストモルタルの品質の指標を得るた
めに、シリーズ1の円柱供試体の1つについて、20℃
水中で2日間養生し、そして214℃、20気圧でオー
トクレーブ処理(水中)した後、圧縮試験を行なつた。
圧縮強度は161.2r!4paであることが知られた
。例4 例2で使用したポリプロピレン繊維の調整使用したポリ
プロピレンはDINMF′I23O/2.16で測定し
た3y/1吟のメルトインデックスのICI社製GWE
23であった。
標準的な押出/延伸工場では、ポリプロピレンは180
〜220℃の押出温度でインフレートチユーブラフイル
ムへ押出し、チユーブラフイルムを18〜20℃に空冷
し、そして2本のフィルムバンドに切断する。
押出に続く圧押ステーションから、フィルムを180℃
の空気温度及び25m/秒の空気流速で加熱空気炉を通
過させた。
加熱空気炉に続く延伸ステーションでより速いローラ回
転?度を使用して、フィルムを1:17の比率で伸張さ
せた。その後、フィルムをフィルム移動速度約90TL
./秒で180の空気温度及び25m./秒の空気流速
の加熱空気炉を通過させた。通過後フィルムの厚さは2
0pmであつた。2本の針の間隔と同じ距離に並べた2
列のジグザグ配列した針のそれぞれの列に、G当り13
本の針をもつReifenhauserFI−S−08
00−03−01フイブリル化装置を使つて、フィルム
をフイブリルl化して2〜30c1テックス番手の繊維
をつくつたフイブリル化比(=フイルム前進速度と親水
性Aviva?(HenkelLW42l)の円周速度
との比率)は1:9水性スラリーとして適用し、繊維は
ステーブル切断機で6mF7!の長さに切断した。
i例5石、砂、全粉体体積(ボルトランドセメント+シ
リカ)、及びMightyに関する例1と同じ配合のコ
ンクリートを使用して、いろいろなシリカ/(シリカ+
セメント)一比で実験を遂行した。
実験では、シリカ対(ボルトランドセメント+シリカ)
の比率は0,10,20,30,40及び50積パーセ
ント間で変えた。個々の場合において、水の量は新鮮な
コンクリートが実質的に例1(スプレダー円維で測定し
たもの)と同じコンシステン5シーを得られるように修
正した。例1のように混煉及びキャスティング処理した
。6種の配合物のそれぞれから、35リットルのバッチ
を2個つくりそして托個の10×20cmコンクリート
円柱を成形した。
ク それぞれの混合物から試料2個を28日後に試験し
たが、これらは6種配合物のそれぞれについて供試体4
個が試験されたことを意味する。
試験結果の偏差は例1におけると同じ程度であつた。
実質的な値は下記の表にある。
例6 複雑な形状の小さな供試体(海岸構造物に関連する水圧
モデル試験に使用すべきテトラポットの1:40モデル
)は、低い水/セメントー比で普通の超可塑性させたセ
メントモルタルから成形した。
極度に多量のスーパープラスチサイザーを使用した。キ
ャスティングが終了したとき、内部液体輸送が起り、低
品質の表面を有するモデルの場合に起きる内部材料分離
とブリージングが起きていることが観察された。同じ処
理を繰り返した。
今度はセメントのうち10パーセントをシリカダストで
置き換えたがやはり極度に多量のスーパプラスチサイザ
ーを使用した。今回は、ブリージングは起こらず、そし
て完全に満足すべき表面が得られた。例7 ボルトランドセメント及びアルミナセメントでつくつた
モルタルの比較流動性ないし可塑性のコンシステンシー
の成形されるべき材料を得るために必要な所要水量を確
認するためにシリカセメントモルタルに於いてボルトラ
ンドセメント及びアルミナセメントとともにそれぞれ使
用される2種類の異なる分散剤.(Mlghty及びト
リポリ燐酸ナトリウム)で試験を行なつた。
次の5シリーズの試験を遂行した。
1 それぞれ164g、82y141V120.5f及
び0y(7)Mlghty(乾燥粉末)を含有する5種
類の4異なるバッチに於ける、2706gのボルトラン
ドセメント及び645fのシリカダストからなる結合材
マトリックスによるセメントモルタルのキャスティング
2 それぞれ164y182f141f120.5y及
び0y(:7)Mlghty(乾燥粉体)を含有する5
種類の異なるバッチに於ける、1813fのボルトラン
ドセメント及び1290yのシリカダストからなる結合
材マトリックスによるセメントモルタルのキャスティン
グ。
3 シリーズ2と同様の結合マトリックスによるセメン
トモルタルのキャスティング。
但し、ボルトランドセメントは1725gのアルミナセ
メントで置きかえた。また、20.5f1(7)Mig
htyを含有するバッチは省略した。41290yのシ
リカダストからなる結合材でセメントモルタルの2つの
バッチのキャスティング。
この2つのバッチはほぼ同じ量のトリポリ燐酸ナトリウ
ム(乾燥粉体で計算して14.4y及び12.8f)を
含有しているが、異なる種類のセメント、即ち、初めの
バッチには1725yのアルミナセメント及び次のバッ
チには1813yのボルトランドセメントを含有してい
る。582f1141y120.5y及び0yのそれぞ
れのMighty(乾燥した粉体)を使用し、シリカダ
ストを含まず3626ダのボルトランドセメントを含有
している結合材マトリックスで、4つのバッチのモルタ
ルのキャスティング。
5つのシリーズすべてにおいて、次の共通成分i(1つ
のバッチに関して)含有させた。
微細粉末(セしじi+シリカダスト)の体積はべての混
合物において同一であつた。
即ち、ほ1160cr1であつた。所要水量、即ち、特
別のコンシステンシーを得るためにいろいろな混合物に
使用される水の量は、試行的に混合することによつて確
認した。
所要水量は表に表わされている。右側の欄に〔セメント
+シリカダスト〕の体積に対する水の量を掲載した。混
煉 混煉は攪拌翼を使用して遊星運動する二ーダー形ミキサ
で遂行した。
Mightyとともにバッチに次の処理をその後に行な
つた。1砂、セメント+シリカダストの5分間乾式混合
2大部分の水の添加及び5分間混煉の継続(例3のよう
に)。
3分散剤(重量比1:2のMigtlty粉末の水によ
る溶液)の添加及び10〜2紛間混煉。
分散剤を含有していないバッチには5〜1紛間湿式混煉
を遂行した。
トリポリ燐酸ナトリウムのバッチではトリポリ燐酸ナト
リウムの3.2%溶液を400〜450g乾燥混合物に
直接添加した。比較的多くの水を要する混合物では、湿
式混煉の終了後にこれを添加した。コンシステンシーは
、水硬性セメント試験(ASTMC23O−368)で
使用する黄銅表面付流動テーブル上に底部直径10C7
F! 及び上面直径7.101込さ5cmの黄銅製のコ
ーン型枠に材料を流し込み、そして型枠をはずすことに
よつてつくつた材料のコーンの広がりを測定して評価し
た。
材料の直径はa)型枠から脱型したすぐ後、b)10ス
トローク後、及びc)20ストローク後に測定した。コ
ンシステンシーは10ストローク後で約14crn12
0ストローク後で16cw1の直径について、所望の値
であるとみなした。
いくつかの場合の所要水量は、多すぎる水(大きすぎる
直径)と少なすぎる水(小さすぎる直径)との試験値か
ら補間法で決定した。
試験結果についてのコメント 1 ボルトランドセメント、シリカダスト及び比較的多
量のMightyの混合物は非常に少ない所要水量であ
る。
体積基準で0.42〜0.47(重量基準て0.15〜
0.18の水/粉末比に相当する。2分散剤なしの混合
物と比較すると、所要水量は半分と113との間まで減
少している。
3 シリカダストなしの混合物(ボルトランドセメント
だけ)と比較する。
Mjgtltyなしでシリカダストをそれぞれ3唯積%
及び5唯積%含む混合物の所要水量は、Mightyな
しで純粋なセメントを含む混合物の場合よりもそれぞれ
5パーセント及び32パーセントだけ多いが、高い用量
のMlghtyによる上記と対応する混合物の所要水量
は、純粋なセメント及び高い用量のMightyによる
上記と対応する混合物の場合よりもそれぞれ34パーセ
ント及び28/マーセント少ない。4アルミナセメント
及びシリカセメントの系では、ボルトランドセメント及
びシリカダストの系に、於けると同様に高い用量のMi
ghtyの場合に、同一の低所要水量が得られる。5
トリポリ燐酸ナトリウムはアルミナセメント3及びシリ
カダストの混合物に有益な影響を与えるが、ボルトラン
ドセメントとの対応する混合物には全く効果がない(高
い所要水量)。
例8 コンクリート円柱の凍結試験 410c7
riの直径及び加0の高さを有するコンクリート円柱を
ボルトランドセメント、シリカダスト及びMighty
でつくつた(例1記載同様の充填による供試体)。
試験前に円柱は20℃で水中にほぼ5分間保存した。4
個の対照供試体とともに、円柱は通常2〜3週間より短
い期間てすべてのコンクリートを破壊するような非常に
厳しい凍結試験に供した。
対照供試体は、水/セメント比0.7であるコンクリー
トの直径15cw1高さ30C71の円柱1個、水/セ
メント比0.4であるコンクリートの直径15C7!、
高さ30cmの円柱1個、そして高い用量のMight
yであるかシリカなしでつくつた600k9セメント/
d及び水/セメント比約0.25である高品質1コンク
リートの直径10C77!、高さ20CTnの円柱2個
であつた。これらすべての供試体はセメント、シリカダ
スト及びMightyによる試料に先立つて成形した。
試験は次の曝露を含んでいた。
・火曜日、水曜日及び木曜日毎に、次のサイクルを遂行
した:各金曜日毎に、次のサイクルを遂行した:供試体
の破損は肉眼により、また超音波速度により(超音波速
度の減少は組織の破損を意味する)評価した。
実験結果 3週間後、すべての対照供試体は破損してしまつていた
破損段階は超音波速度が初めの値の半分よりも減少した
段階として定義した。シリカダスト含有供試体の超音波
速度は実質的に変化がなかつた。3月後、この供試体の
超音波速度は未だ実質的な変化がなかつた。
6月後、超音波速度は65%まで減少した。
約9月後にやつと、超音波速度は初めの値に半分まで減
少した。実験結果についてのコメント 実験は、新規緻密セメント−シリカマトリックスでつく
つたコンクリート及び同様な製品は、従来のセメント結
合マトリックスでつくつた対応する製品と比較して強く
改良された混煉一溶解に対する抵抗を有することを示し
ている。
例9 高品質モルタル 4種類の異なるモルタル混合物を、そのいずれも白色ボ
ルトランドセメント、シリカダスト及びMightyを
ベースにして、ただ白色ボルトランドセメントの一部を
異なる種類の粉末て置換して、調整した。
すべての混合物に於いて、(1つのバッチに関して)次
の共通成分を使用した。
次の成分が異なつていた。
微細粉末の体積は約1160c11として一定に保つた
混合 例7記載のように混合を遂行した。
コンシステンシーは軟らかかつた。成形及び養生 各バッチかられずかに振動を与えて直径10C!n及び
高さ20CTnの円柱2個を成形した。
混合物NO.lの円柱は、ほぼ4日間60℃て密閉型枠
にそして2日間20℃で水中に保存した。一方、残りの
円柱は22時間80℃で密閉型枠に保存した。試験 圧縮強度を測定した。
結果を表に掲げる。試験結果についてのコメント 試験は結合材マトリックスに於ける非常に高い強度を示
した。
すべての場合に、破損は石英粉末にまで及んでいたが、
これは比較的強い砂材料を使用することによつて疑いも
なく強度をかなりの程度増加しうることを意味している
。加うるに、試験結果はボルトランドセメントの1部を
セメント又はさらに微細な粉末(フライアッシュ及び微
細に磨砕した砂)のように微細な別の粉末で置換する可
能性を示している。最後に、普通の白色ボルトランドセ
メントの113を微細に磨砕した白色ボルトランドセメ
ントで置換することによつて示されたケースでは、別の
セメント粒径分布を利用する可能性を試験結果は示して
いる。例10 平滑な67077!鋼棒の固定 例9シリーズ1に記載のように調整したシリカ1−セメ
ントモルタル(圧縮強度179MPa)と、シリカタス
ト及びMigtltyを含まず水/セメント比0.5を
有するこれと同じ種類の白色ボルトランドセメントによ
る普通モルタルで調整した対照1モルタル(圧縮強度3
8MPa)とに、非常に平滑な67TfrIfL径の鋼
棒を詰め込んだ。
棒はモルタル中60mの深さまで詰め込み、棒の100
TSILは試験機に固定するために供試体から突起して
いる。試験前に、シリカセメントモルタル及び対照モル
タル試料を例9シリーズ1に記載のように保存した。9
インストロン試験機で、モルタルから鋼棒を引き抜く
ために必要なりと力/変位曲線を記録した。
このデータから、引き抜き作業に伴なう仕事量、鋼棒の
表面に沿つた平均剪断応力、そして鋼棒の引張応力を計
算した。試験結果は下記の表にあり、掲載した仕事量は
鋼棒を10m引き抜くために必要な仕事量である。試験
結果についてのコメント普通の補強コンクリートで使用
される補強材よりもかなり平滑である鋼棒(磨いた鋼の
ように見え、少しも腐蝕のない表面をもつ)を使用して
試験した。
それにもかかわらず、シリカ−セメントモルタルへの棒
の固定は極度に良く達成された。供試体に非常に浅く(
6d)棒を詰め込んだのにもかかわらず、棒を引き抜く
ために鋼の降状応力の約70%に相当する力が必要であ
つた。引き抜きに対する抵抗力は対照モルタルのそれよ
り4〜6倍高く、これはほぼこれらの材料の圧縮強度間
の比と等しいということが注目されよう。普通のセメン
トモルタルに於けるよりもシリカ−セメントモルタルに
於いて、仕事量は8〜10ff!i大きかつたように、
棒を引き抜くために必要な仕事量は付加的に増加してい
た。例11 モルタルのグラウト やや粗な砂を多量に含有している容易流動可能な凝着性
グラウトの調整可能性を調べ、また施工作業上付加すべ
きものが水だけである形にグラウト材料を前以つて製造
するのに良く適合した混合手順を示すために、4顛まで
の砂粒によるモルタルを調整した。
モルタルに使用した成分は例9、混合物NO.lで使用
した成分と非常に近く、Mightyの量及び水含有量
がわずかに多かつた。混合手段は例9に於けると同じで
あつた。混合物には、次の成分を使用した。混煉 セメント+シリカ+砂+乾燥したMighty粉末を1
紛間乾式混合する。
次に、500yの水を添加・し及び5分間混煉する。そ
の後、100yの水を添加し及び5分間混煉する。50
0yの水の添加及び3分間混煉後の混合物のコンシステ
ンシーは、肉眼による観察では、(混合手順は異なるけ
れども)同じ量の水を含有している例9混合物NO.l
にノ於けるコンシステンシーに非常に似ていた。
付加的に100yの水を付加した後のコンシステンシー
は非常に軟らかかつた。U字端が上に向いて約90dの
長さを有するU字形に設置した2.5メートルの細いプ
ラスチックホース(内径18C!RL)に軟らか;いモ
ルタルを流し込んだ。モルタルは、長さ12d及び内径
12wnの管の漏斗を通してホースに注ぎ入れることに
よつて、U字形プラスチックホースに導入した。漏斗の
狭い開口(その径は最大粒子のわすか3倍の径である)
が塞がるのを避けるため.・に、直径6Twt(7)銅
棒を漏斗の開口で上下に動かした。モルタルは中程度の
粘度の液体のように容易に流動し、ホースを完全に満た
した。実際には、モルタルは、おそらく棒のある種のポ
ンプ作用のために、ホースの詰め込み側の端に於けるよ
りも自由端に於ける方がわずかに高くなつた。試験結果
についてのコメント 試験は、多量の粗砂を含有しているグラウトを、流動性
のある凝着性材料のようにポンプで押し込むことが可能
であることを示している。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 粒径50Å〜0.5μmの無機固体粒子A(以下「
    粒子A」と称する。 )と、粒径0.5〜100μmかつ粒子Aより少なくと
    も1オーダー大きい固体粒子B(以下「粒子B」と称す
    る。)と、表面活性分散剤を含む水硬性複合材料におい
    て、粒子Aの量は、粒子Bが上記複合材料中に実質的に
    変形されずに相互に実質的に接触しかつ橋かけ現象が実
    質的に存在しない状態で密に充填されたときに、粒子B
    の間の空隙に理論的に充填されうる量以下の量であり、
    水の量は、上記複合材料中に粒子Bが上記規定の如く密
    に充填されかつその密充填された粒子Bの間の空隙に粒
    子Aが均一に分布したときに、粒子Bおよび粒子Aの間
    に形成される空隙を丁度満たす量であり、且つ、表面活
    性分散剤の量は、上記複合材料を混合して上記規定の如
    き粒子Bの密な充填と上記規定の如き粒子Aの均一な分
    布を達成するのに充分な量である。 ことを特徴とする水硬性複合材料。 2 前記複合材料が粒子Bより大きい寸法を少なくとも
    1つ有している追加の素材Cを含んでいる、請求の範囲
    第1項記載の複合材料。 3 粒子Bの少なくとも20重量%がポルトランドセメ
    ント粒子である、請求の範囲第1項または第2項記載の
    複合材料。 4 追加の素材Cが存在しないか又は存在しかつ砂及び
    (若しくは)石からなる場合に、粒子Bのうち少なくと
    も20重量%がポルトランドセメント粒子である、請求
    の範囲第1項から第3項までのいずれかに記載の複合材
    料。 5 表面活性分散剤が5kg/cm^2より低い、低応
    力下で混合して粒子Aの密な充填を許容するのに十分な
    量で存在する、請求の範囲第1項又は第4項に記載の複
    合材料。 6 表面活性分散剤が、粒子Aの表面を覆うであろう量
    に実質的に相当する量で存在する、請求の範囲第1項か
    ら第5項までのいずれかに記載の複合材料。 7 粒子Aが、粒子から成る粉末材料に加えた5kg/
    cm^2より大きい応力によつて実質的な程度に変形す
    るか又は圧潰するような強度及び剛性を有する本質的に
    弱い粒子である、請求の範囲第1項から第6項までのい
    ずれかに記載の複合材料。 8 粒子Aが、部分的に水に溶解し、溶液中で化学反応
    し、そして反応生成物が沈澱することによつて硬化する
    粒子である、請求の範囲第1項から第7項までのいずれ
    かに記載の複合材料。 9 粒子Aが、粒子Bより実質的に低い反応性を示すか
    、又は、実質的に全く反応性を示さない、請求の範囲第
    8項記載の複合材料。 10 粒子Aが50000〜2000000cm^2/
    gの比表面積を有するシリカダスト粒子である。 請求の範囲第1項から第9項までのいずれかに記載の複
    合材料。11 シリカダスト粒子が粒子A+粒子Bの合
    計容積の0.1〜50容積%の量で存在する、請求の範
    囲第10項記載の複合材料。 12 シリカダスト粒子が粒子A+粒子Bの合計容積の
    10〜30容積%の量で存在する、請求の範囲第11項
    記載の複合材料。 13 粒子Aが密な充填の粒子Bの間の空隙を密な充填
    で満たすのに実質的に相当する容積で存在する、請求の
    範囲第1項又は第11項記載の複合材料。 14 粒子Bの1部分が、粒子から成る粉末材料に加え
    た5kg/cm^2より大きい応力によつて実質的な程
    度に変形するか又は圧潰するような強度及び剛性を有す
    る本質的に弱い粒子である、請求の範囲第1項から第1
    3項までのいずれかに記載の複合材料。 15 粒子Bが、部分的に水に溶解し、溶解相に於いて
    化学反応し、そして反応生成物が沈澱することによつて
    硬化する粒子である、請求の範囲第1項から第14項ま
    でのいずれかに記載の複合材料。 16 粒子Bが少なくとも50重量%がポルトランドセ
    メントを含有している、請求の範囲第1項から第15項
    までのいずれかに記載の複合材料。 17 粒子Bが細砂、フライフッシュ及び細白亜からな
    る群から選択された粒子を含んでいる、請求の範囲第1
    6項記載の複合材料。 18 粒子Bより大きい少なくとも1つの寸法を有して
    いる固体、気体又は液体の追加の素材Cを含有している
    。 請求の範囲第1項から第17項までのいずれかに記載の
    複合材料。19 追加の素材Cが小型形状素材、板状素
    材及び長尺物素材からなる群から選択された、請求の範
    囲第18項記載の複合材料。 20 追加の素材Cが、砂;石;ポリスチレン球を含む
    、ポリスチレン素材;発泡粘土;中空ガラス球を含む、
    中空ガラス素材;発泡頁岩;天然軽量骨材;気泡;スチ
    ールバーを含む、金属バー;スチール繊維などの金属繊
    維、プラスチック繊維、ケフラー繊維、ガラス繊維、ア
    スベスト繊維、セルロース繊維、鉱物繊維及び高温生成
    繊維を含む、繊維;そして、炭素及びAl_2O_3の
    ホイスカなどの無機非金属ホイスカ及び鉄ホイスカなど
    の金属ホイスカを含む、ホイスカ、からなる群から選択
    された、請求の範囲第18項又は第19項に記載の複合
    材料。 21 追加の素材Cが、粒子から成る粉末材料に加えた
    5kg/cm^2より大きい応力によつて実質的な程度
    に変形するか又は圧潰するような強度及び剛性を有する
    本質的に弱い素材である、請求の範囲第18項から第1
    9項のいずれかに記載の複合材料。 22 追加の素材Cが密充填された、請求の範囲第18
    項から第20項までのいずれかに記載の複合材料。 23 追加の素材Cとして繊維を含有している、請求の
    範囲第22項記載の複合材料。 24 繊維が、切断単繊維、又は、連続フィラメント繊
    維若しくは糸若しくはロープ、又は、ロービング若しく
    はステープルファイバ、又は、繊維の網若しくはウェブ
    状のものである、請求の範囲第23項記載の複合材料。 25 繊維がポリオレフィン繊維である請求の範囲第2
    4項記載の複合材料。26 繊維がポリプロピレン繊維
    である、請求の範囲第25項記載の複合材料。 27 粒子Aが50000〜2000000cm^2/
    gの比表面積を有するシリカダスト粒子であり、粒子B
    がポルトランドセメントを少なくとも50重量%含み、
    表面活性分散剤がコンクリートスーパープラスチサイザ
    ーである、請求の範囲第1項記載の複合材料。 28 コンクリートスーパープラスチサイザーが、高縮
    合ナフタレンスルホン酸/ホルムアルデヒド縮合体で、
    一般にその70パーセントより多くが7個又はそれより
    多くのナフタレン核を含有している分子からなる縮合体
    のアルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩である、請求
    の範囲第27項記載の複合材料。 29 アルカリ金属塩又はアルカリ土類金属塩がナトリ
    ウム塩又はカルシウム塩である、請求の範囲第28項記
    載の複合材料。 30 スーパープラスチサイザーの乾燥状態に於ける量
    が、ポルトランドセメント及びシリカダストの合計重量
    を基準に計算して1〜4パーセントの範囲内にある、請
    求の範囲第28項又は第29項に記載の複合材料。 31 スーパープラスチサイザーの乾燥状態に於ける量
    が、ポルトランドセメント及びシリカダストの合計重量
    を基準に計算して2〜4パーセントの範囲内にある、請
    求の範囲第30項記載の複合材料。 32 水と〔ポルトランドセメント+その他のすべての
    粒子B+シリカダスト〕の重量比が0.12〜0.30
    の範囲内である、請求の範囲第28項から第31項まで
    のいずれかに記載の複合材料。 33 水と〔ポルトランドセメント+その他のすべての
    粒子B+シリカダスト〕の重量比が0.12〜0.20
    の範囲内である、請求の範囲第32項記載の複合材料。 34 粒子Aがシリカダストであり、粒子Bがポルトラ
    ンドセメントを含む材料であり、粒子Aの量が粒子Aお
    よび粒子Bの全体積基準に0.1〜50体積%の範囲内
    であり、表面活性分散剤がスーパープラスチサイザーで
    あり、スーパープラスチサイザーの量が粒子Aおよび粒
    子Bの全重量基準に1〜4重量%の範囲内であり、粒子
    Aおよび粒子Bに対する水の重量比が高々0.30であ
    る、請求の範囲第1項記載の複合材料。35 粒子A、
    粒子B、表面活性分散剤および水を含む複合材料を混練
    して得られ、且つ、粒子Bが実質的に変形されずにお互
    いに実質的に接触しかつ実質的に橋かけ現象が存在しな
    いで密に充填され、粒子Aがその密充填された粒子Bの
    間の空隙に均一に分布し、かつ水が粒子Aおよび粒子B
    の間の空隙を丁度満たしている、請求の範囲第1項から
    第34項までのいずれかに記載の複合材料。 36 請求の範囲第1項から第35項までのいずれかに
    記載の水硬性複合材料を混練し、硬化して得られるマト
    リックスを含む成形品。 37 前記マトリックスが、実質的に変形されずにお互
    いに実質的に接触しかつ実質的に橋かけ現象が存在しな
    いで密に充填された粒子Bおよび(または)該密充填粒
    子Bから生成した凝着組織と、上記規定の如く密充填さ
    れた粒子Bの間の空隙に均一に分布した粒子Aおよび(
    または)該粒子Aから生成した凝着組織を含んで成る、
    請求の範囲第36項記載の成形品。 38 前記マトリックスが粒子Bより大きい少なくとも
    1つの寸法を有しかつ粒子Bと異なる追加の素材Cを含
    有している、請求の範囲第37項記載の成形品。 39 粒子Bの少なくとも20重量%がポルトランドセ
    メントである、請求の範囲第37項又は第38項記載の
    成形品。 40 粒子Bが粒子Aの分子構造と異なる分子構造を有
    していない場合に、前記成形品は、5kg/cm^2よ
    りも低い低応力下で成形して製造した製品;少なくとも
    1メートルの少なくとも1つの寸法を有しかつ少なくと
    も0.1m^2の最小断面積を有する製品;及び、粒体
    圧密による成形を許容しない複雑な形状を有する製品;
    からなる群から選択される、請求の範囲第37項から第
    39項までのいずれかに記載の成形品。 41 1)追加の素材Cが存在しないか又は存在しかつ
    砂及び(若しくは)石からなる場合に、粒子Bのうち少
    なくとも20重量%がポルトランドセメントであり、か
    つ、2)粒子Bが粒子Aの分子構造と異なる分子構造を
    有していない場合に、前記成形品は、5kg/cm^2
    よりも低い低応力下で成形して製造した製品;少なくと
    も1メートルの少なくとも1つの寸法を有しかつ少なく
    とも0.1m^2の最小断面積を有する製品;及び、粒
    体圧密による成形を許容しない複雑な形状を有する製品
    ;からなる群から選択される、請求の範囲第37項から
    第40項までのいずれかに記載の成形品。 42 前記成形品が、現場打ちオイルウェル壁、ダクト
    充填材、亀裂充填材、シート、薄肉で平面状又は波状の
    パネル及びタイル、鋼及びコンクリート部材に施された
    耐蝕性保護被覆、からなる群から選択される、請求の範
    囲第41項記載の成形品。 43 粒子Aが密充填されているか、又は、凝着単一組
    織Aがそうした密充填粒子から生成されている、請求の
    範囲第37項から第42項までのいずれかに記載の成形
    品。 44 粒子Bの1部分が、粒子から成る粉末材料に加え
    た5kg/cm^2より大きい応力によつて実質的な程
    度に変形するか又は圧潰するような強度及び剛性を有す
    る本質的に弱い粒子であるが、成形処理する間この粒子
    がその幾何学的同一性を保持して得られる、請求の範囲
    第37項から第43項までのいずれかに記載の成形品。 45 粒子Aが、粒子から成る粉末材料に加えた5kg
    /cm^2より大きい応力によつて実質的な程度に変形
    するか又は圧潰するような強度及び剛性を有する本質的
    に弱い粒子であるが、成形処理する間この粒子がその幾
    何学的同一性を保持して得られる、請求の範囲第37項
    から第44項までのいずれかに記載の成形品。46 粒
    子Aより大きい少なくとも1つの寸法を有している固体
    、気体又は液体の追加の素材Cを含有している、請求の
    範囲第37項から第45項までのいずれかに記載の成形
    品。 47 追加の素材Cが小型形状素材、板状素材及び長尺
    物素材からなる群から選択された、請求の範囲第46項
    記載の成形品。 48 追加の素材Cが、砂;石:ポリスチレン球を含む
    、ポリスチレン素材;発泡粘土;中空ガラス球を含む、
    中空ガラス素材;発泡頁岩;天然軽量骨材;気泡;スチ
    ールバーを含む、金属バー;スチール繊維などの金属繊
    維、プラスチック繊維、ケフラー繊維、ガラス繊維、ア
    スベスト繊維、セルロース繊維、鉱物繊維及び高温生成
    繊維を含む、繊維;そして、炭素及びAl_2O_3の
    ホイスカなどの無機非金属ホイスカ及び鉄ホイスカなど
    の金属ホイスカを含む、ホイスカ、からなる群から選択
    された、請求の範囲第46項又は第47項に記載の成形
    品。 49 追加の素材Cが、粒子から成る粉末材料に加えた
    5kg/cm^2より大きい応力によつて実質的な程度
    に変形するか又は圧潰するような強度及び剛性を有する
    本質的に弱い素材であるが、成形処理する間この粒子が
    その幾何学的同一性を保持して得られる、請求の範囲第
    46項から第48項のいずれかに記載の成形品。 50 追加の素材Cがそれ自身密に充填されている、請
    求の範囲第46項から第49項のいずれかに記載の成形
    品。 51 粒子Bが、部分的に水に溶解し、溶解相に於いて
    化学反応し、そして反応生成物が沈澱することによつて
    硬化する粒子である、請求の範囲第37項から第50項
    までのいずれかに記載の成形品。 52 粒子Aが、部分的に水に溶解し、水溶液中で化学
    反応し、そして反応生成物が沈澱することによつて硬化
    する粒子である、請求の範囲第37項から第51項まで
    のいずれかに記載の成形品。 53 粒子Aが、粒子Bより実質的に低い反応性を示す
    か、又は、実質的に全く反応性を示さない、請求の範囲
    第51項又は52項に記載の成形品。 54 粒子Bが少なくとも50重量%がポルトランドセ
    メントを含有している、請求の範囲第37項から第53
    項までのいずれかに記載の成形品。 55 粒子Bが細砂、フライフッシュ及び細白亜からな
    る群から選択された粒子を含んでいる、請求の範囲第5
    4項記載の成形品。 56 粒子Aが、50000〜2000000cm^2
    /gの比表面積を有するシリカダスト粒子である、請求
    の範囲第37項から第55項までのいずれかに記載の成
    形品。 57 シリカダスト粒子が粒子A+粒子Bの合計容積の
    0.1〜50容積%の量で存在する、請求の範囲第56
    項記載の成形品。 58 シリカダスト粒子が粒子A+粒子Bの合計容積の
    10〜30容積%の量で存在する、請求の範囲第56項
    記載の成形品。 59 追加の素材Cとして砂及び石を含有している、請
    求の範囲第37項から第56項までのいずれかに記載の
    成形品。 60 追加の素材Cとして繊維を含有している、請求の
    範囲第37項から第59項までのいずれかに記載の成形
    品。 61 繊維が、スケール繊維を含む金属繊維、ガラス繊
    維、アスベスト繊維を含む鉱物繊維、高温生成繊維、炭
    素繊維、及び、プラスチック繊維を含む有機繊維からな
    る群から選択された、請求の範囲第60項記載の成形品
    。 62 繊維が、切断単繊維、又は、連続フィラメント繊
    維若しくは糸若しくはロープ、又は、ロービング若しく
    はステープルファイバ、又は、繊維の網若しくはウェブ
    状のものである、請求の範囲第61項記載の成形品。 63 繊維がポリオレフィン繊維、好ましくはポリプロ
    ピレン繊維である、請求の範囲第62項記載の成形品。 64 バー又はロッドとして補強スチールを追加的に含
    有している、請求の範囲第37項から第63項までのい
    ずれかに記載の成形品。65 バー、ロッド又は繊維が
    プレストレスされている、請求の範囲第61項から第6
    4項までのいずれかに記載の成形品。 66 前記マトリックスが、製品の全結合材マトリック
    スのほんの1部分をなし、そして製品に於いて補強のた
    めに入れられた繊維又はバーの周りに主として分布させ
    られた、請求の範囲第60項から第65項までのいずれ
    かに記載の成形品。 67 前記マトリックスが、ポストテンシヨンドコンク
    リートに於けるグラウトモルタル硬化体のマトリックス
    である、請求の範囲第66項記載の成形品。 68 追加の素材C(繊維、バー又はロッド)が、成形
    処理中、その幾何学的同一性を保持して成る、請求の範
    囲第60項から第66項までのいずれかに記載の成形品
    。 69 製品が、薄肉の平面状又は波状のシート又はパネ
    ル;パイプ;チューブ;耐火内張り又は耐火内張り部材
    ;スチール、普通のコンクリート、組積造、舗装及び道
    路に付加された保護被覆のような保護被覆;ルーフイン
    グパネル又はタイルなどのルーフイング材;放射線遮蔽
    材;深水用海底構造物;容器;現場打ちオイルウェル壁
    ;又は、一般的には補強コンクリート、特別にはプレス
    トレスドコンクリートであるようなビーム、曲面板若し
    くは支柱などの構造物の工事に於ける荷重支持部材、で
    ある、請求の範囲第37項から第68項までのいずれか
    に記載の成形品。 70 マトリックス自身が繊維補強されている、請求の
    範囲69項記載の成形品。 71 補強繊維が、少なくとも4000kg/cm^2
    の引張強度、少なくとも7×10^1^4kg/cm^
    2の弾性率及び最大8バーセントの破段時伸び率を有す
    るポリプロピレン繊維である、請求の範囲第70項記載
    の成形品。 72 マトリックスの少なくとも1部分が粒子A及びB
    で形成された組織の空隙に付加的固体材料を含んで成る
    、請求の範囲第37項から第71項までのいずれかに記
    載の成形品。 73 付加的固体材料が、ポリメチルメタクリレート又
    はポリスチレンなどの有機ポリマー、低融点金属、及び
    硫黄などの無機非金属固体からなる群から選択された、
    請求の範囲第72項記載の成形品。 74 製品の外部表面に近接する少なくとも一部のマト
    リックスが、粒子Aおよび粒子Bから生成した組織の空
    隙に付加的固体材料を含む、請求の範囲第72項又は第
    73項に記載の成形品。 75 ポルトランド質の結合材及び任意に加えられた砂
    又は石などの小型形状の無機素材を含むマトリックスを
    含んで成る成形品であつて、前記成形品は、マトリック
    スが小型形状素材の最大のものが4mmより大きいこと
    で定義されるようなコンクリートである場合には、直径
    10cm及び高さ20cmの供試体について測定して、
    130MPa、マトリックスが付加的な小型形状素材の
    最大のものが0.1mm〜4mmであることで定義され
    るようなモルタルである場合には、直径3cm及び高さ
    6cmの供試体について測定して、150MPa、 マトリックスが付加的な小型形状素材が0.1mmより
    小さいことで定義されるペーストである場合には、直径
    1cm及び高さ2cmの供試体について測定して、20
    0MPa、よりも大きい圧縮強度を有し、 但し、前記成形品は、少なくとも1メートルの寸法及び
    少なくとも0.1m^2の断面積を有し、そして(又は
    )粉体圧密による成形を許容しないような複雑な形状を
    有している、請求の範囲第37項から第42項までのい
    ずれかに記載の成形品。
JP54501999A 1978-11-03 1979-11-02 水硬性複合材料 Expired JPS6059182B2 (ja)

Applications Claiming Priority (4)

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