JPS6058984B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明はパチンコ遊技機に関し、特に可変入賞球装置
の駆動制御を改良した新規なパチンコ遊技機に関する。

一般に、パチンコ玉を利用して遊技するパチンコ遊技機
（以下パチンコ機と略称する）が広く普・及し、手軽な
レジャーの１つとして遊技者に親しまれている。周知の
ように、パチンコ機はその盤上に複数のセーフ孔および
入賞球装置（ヤクモノ；通称チユーリツプ）を配設し、
遊技者がパチンコ玉を盤上に沿つて打込んだとき、パチ
ンコ玉が或る確率てセーフ孔またはヤクモノへ入賞する
と、一定数の賞品玉を払出すものである。そして、従来
のパチンコ機においては、遊技者へのサービスの目的で
、打込玉が或る特定のセーフ孔あるいは入賞領域へ入賞
すると、所定数のヤクモノを開成したり、或るヤクモノ
を所定時間開成していた。このため、従来では、パチン
コ遊技状態によつて賞品玉を付与するにしても、特定の
入賞領域への入賞に基づいて所定数のヤクモノを開成し
たりするのみであるため、遊技者がパチンコ機を打止さ
せるまで遊技して多量の賞品玉を獲得しようと思えば、
優れた遊技技術と長時間連続遊技するのに耐えうる忍耐
力を要していた。このため、１台のパチンコ遊技機で打
止制御されるまでの多量の賞品玉を獲得するのは、パチ
プロと称される熟練者が多かつた。しかしながら、遊技
場としては、一般遊技者へのサービス向上のために、特
定の遊技者のみならず、比較的低い出現確率ではあるが
、多くの遊技者にも多量の賞品玉を獲得できる機会を与
えたい要望がある。それゆえに、この発明の目的は、予
め定める遊技状態になつたときに、所定の価値を付与し
終えるまで可変人賞球装置を繰返して遊技者にとつて有
利な第１の状態に駆動制御でき、遊技者へのサ５ービス
の向上を図れるような、新規なパチンコ遊技機を提供す
ることである。

この発明は要約すれば、相対的に大きな価値を付与可能
な遊技状態を予め定めておき、パチンコ遊技状態が相対
的に大きな価値を付与する所定の！状態になつたことに
基づいて、可変人賞球装置を入賞し易い状態となるよう
に開成駆動する。

そして、打込玉が可変人賞球装置の開成期間中に開成状
態の継続を許容された特定領域を通過したことに基づい
て、可変人賞球装置の開閉駆動を繰返；し、その繰返し
を相対的に大きな価値を付与するまで行なうようにした
ものである。以下に、図面を参照してこの発明の具体的
な実施例について説明する。

第１図はこの発明の一実施例のパチンコ遊技機クの外観
図である。

構成において、パチンコ遊技機１０の遊技盤１上には、
入賞領域の一例のセーフ孔２ａ〜２ｄ、入賞玉によつて
後述の可変表示装置５００を可変できるように定められ
た入賞領域３ａ，３ｂ１複数のヤクモノ（通称チユーリ
ツプ）４ａ，４ｂ１およびアウト玉入口５が形成される
。また、遊技盤１の下方部は、可変人賞球装置（後述の
第３Ａ図，第３Ｂ図または第４Ａ図〜第４Ｃ図で説明す
る）が配設される。

そして遊技盤１のほぼ中央部には、表示窓が形成されて
いて、この表示窓に可変表示装置５００が配設される。
この可変表示装置５００は、飾枠５０１に電気的）可変
表示器の一例のセグメント表示器５０２を形成するとと
もに、可変表示部材の一例の回転ドラム機構（後述の第
５図に示す）５０を形成して構成される。そして、可変
表示装置５００は、前記入賞領域３ａ，３ｂへの入賞玉
に応じてセグメント表示器５０２および回転ドラム機構
５０の可変表示を開始し、遊技者の停止指令または可変
表示開始から一定時間後においてその可変表示を停止す
る。このときのセグメント表示器５０２の表示状態およ
び回転ドラム機構５０の表示状態の組合せが所定の状態
になつたとき、前記可変人賞球装置３０を開成駆動可能
に定められた特定の遊技状態になつたことが判断される
。なお、可変人賞球装置３０を開成駆動するための特定
遊技状態の他の例としては、比較的入賞し難いように釘
調整された特定入賞領域を形成し、特定入賞領域への入
賞玉に基づいてそれを検出するようにしてもよい。なお
、セーフ孔２ａ〜２ｄ１入賞領域３ａ，３ｂ１ヤクモノ
４ａ，４ｂ等の入賞領域および可変人賞球装置３０の遊
技盤１上ての配置関係は、第１図は単なる一例を示して
いるものにすぎず、両者の配置は任意の配置関係でよい
。

すなわち、各入賞領域も可変人賞球装置３０も、遊技盤
１上で、アウト玉入口５よりも上方であれば、どこにあ
つてもよい。アウト玉入口５よりも上方であれば、打球
されたパチンコ玉が各入賞領域または可変人賞球装置３
０に入賞可能だからである。前記パチンコ機１０の前面
枠１１の下方には、賞品玉払出口１２、打球待機樋１３
、打球ハンドル１牡余剰賞品玉払出口１５および賞品玉
受皿１６が配設される。打球ハンドル１４はその回動に
よつて打球強さを調節するものであつて、必要に応じて
その外周に関連して打球指令スイッチが設けられる。な
お、打球指令スイッチは打球パンドルの近傍の前面枠１
１または打球ハンドル１４の軸にカムを固着しておき、
このカムによつて押圧されるスイッチであつてもよい。
また、必要に応じて、前面枠１１には、スピーカ１７が
その裏面に固着されるとともに、停止指令スイッチ１８
が設けられる。

このスピーカ１７は、可変人賞球装置３０を開成してい
る状態を音声で知らせるために用いられる。このスピー
カの配設位置は、前面枠１１に限らず、幕板の一部（例
えば１７″で示す部分）に選んでもよい。停止指令スイ
ッチ１８は、遊技者の操作によつて回転ドラム（後述の
第５図に示す５１ａ〜５１ｃ）を停止指令するために用
いられる。なお、停止指令スイッチ１８は、図示では１
個設けられた場合を示すが、各列の回転ドラムのそれぞ
れに対応して複数のスイッチ（例えば第６図に示すよう
に１８ａ，１８ｂ，１８ｃの３個のスイッチ）を設けて
もよい。第２Ａ図および第２Ｂ図はパチンコ機１０の裏
面構造の図解図であり、特に第２Ａ図は遊技盤１の裏面
を示し、第２Ｂ図は前面枠１１の裏面に開閉自在に装着
された構構盤を示す。

次に、第２Ａ図および第２Ｂ図を参照して、パチンコ機
１０の裏面構造を具体的に説明する。前記セーフ孔２ａ
〜２ｄの形成された遊技盤１の裏面には、セーフ孔への
入賞玉を前記ヤクモノ４ａ，４ｂへ導くための径路２１
１，２１２が形成される。

また、入賞領域３ａ，３ｂの裏面には、可変表示装置５
００を駆動可能な条件を検出するための検出スイッチ２
２ａ，２２ｂが設けられる。そして、遊技盤１の裏面の
アウト玉入口５よりもやや上部位置には、径路２１３，
２１４が設けられる。

この径路２１３および２１４は、セーフ孔２ａ〜２ｄ１
入賞領域３ａ，３ｂ１ヤクモノ４ａ，４ｂおよび可変人
賞球装置３０のいずれかへ入賞した入賞玉を入賞玉処理
器２３へ導くものである。入賞球処理器２３は、径路２
１３を介して導かれる入賞玉を１個すつ処理して下方へ
落下させ、落下した入賞玉の重量で第２Ｂ図に示す賞品
玉払出機構２６に連結された作動部材を作動させて１個
の入賞玉で１回の賞品玉払出を行なう。又、別の方法と
して入賞玉処理器２３の回動に連動して、入賞玉検出ス
イッチ（図示せず）が閉成される。この入賞玉検出スイ
ッチの出力が賞品玉払出機構に賞品玉払出指令信号とし
て与えられ、それによつて賞品玉を払い出すようにして
もよい。前記打球ハンドル１４の配設位置に対応する前
面枠１１の裏面には、電動式打球機構２４が設けられる
。

このような電動式打球機構２４は周知のものが用いられ
る。なお、玉を打球するために、電動式打玉機構２４に
替えて、従来周知の手動式打球機構を用いてもよい。機
構板２０の上部には、賞品玉タンク２５が固着される。

この賞品玉タンク２５には、補給樋（図示せず）から補
給玉が供給される。賞品玉タンク２５の下方には、賞品
玉払出機構２６が形成される。この賞品玉払出機構２６
と賞品玉タンク２５との間には、賞品玉タンク２５に貯
留されている玉を複数列に整列して賞品球払出機構２６
へ供給するための整列径路２７が設けられる。賞品玉払
出機構２６の下方には、賞品玉を前記賞品玉払出口１２
へ導く樋２８１および余剰賞品玉を前記余剰賞品玉払出
口１５へ導く樋２８２ならびにアウト玉を下方へ導く樋
２８３を一体的に成型した合流経路２８が形成される。
第３Ａ図および第３Ｂ図は、可変人賞球装置３０の図解
図であり、特に第３Ａ図はその斜視図を示し、第３Ｂ図
は玉の通過によつて繰返して可変人賞球装置３０を開閉
駆動できるように定められた特定領域３２ａ（７）縦断
面図である。

この可変人賞球装置３０は、遊技者にとつて有利となる
第１の状態の一例として後述の開閉板を前面へ開いて玉
を受け入れ、遊技者にとつて不利となる第２の状態の一
例として開閉板を閉じて玉の受け入れを不可能とするも
のである。

なお、第２の状態の他の例としては、いわゆるチユーリ
ツプのように、玉の入り難い状態とするものでもよい。
次に、第３Ａ図を参照して可変人賞球装置３０のより具
体的な構成を説明する。

飾枠３１の中央部分には、打込玉の入賞可能な入賞領域
３２となノる透孔が形成される。この透孔の前面には、
開閉板３３が前面側に開成自在に設けられる。この開閉
板３３は、その下辺が軸３３２で軸支され、その一方側
（図示では右側）の裏面にＵ字形状の突起部３３１が形
成される。この突起部３３１には、透孔が穿設される。
透孔には、レバー３４の先端に固着されたピン３４１が
挿通される。レバー３４の他端は、支点３４２で支持さ
れる。レバー３４の上部位置には、開閉板３３を開閉駆
動するための開閉機構３５が設けられる。開閉機構３５
はソレノイド３５１を含み、ソレノイド３５１のプラン
ジャ３５２にロッド３５３の一端を連結し、ロッド３５
３の他端をレバー３４の中央部に連結して構成される。
前記入賞領域３２は、必要に応じて複数の領域３２ａ，
３２ｂ，３２ｃに分けられる。

この入賞領域３２ｂ，３２ｃへ入賞した玉は、直接裏面
に導かれて前記経路２１３を介して入賞球処理器２３へ
導かれる。入賞領域３２ａは玉の通過に応じて可変人賞
球装置３０の開閉板３３を再度繰返して開閉駆動できる
ように定められた特定領域である。この入賞領域３２を
挾む両側の飾枠３１には、セーフ孔３６ａ，３６ｂが形
成される。

このセーフ孔３６ａ，３６ｂは遊技盤１に沿つて落下す
る玉を常時受け入れることができるように、飾枠３１の
面よりも前面側に突出して形成され、落人した玉を入賞
玉として裏面へ導く。この実施例の可変人賞球装置３０
の作用を簡単に説明すると、前記開閉板３３はソレノイ
ド３５１が付勢されてプランジャ３５２を引き上げたと
き、第３Ａ図に示すように開成される。

そして、ソレノイド３５１が消勢されたとき、プランジ
ャ３５２が下方向へ押し出されるため、レバー３４が下
方向に回動し、開閉板３３を閉成させる。次に、第３Ｂ
図を参照して特定領域３２ａの詳細を説明する。特定領
域３２ａは、前述のように、開閉板３３が前面側へ開成
されたときに玉を受け入れ、かつ開閉板３３の開成中に
打込玉が入賞すると、再ひ開閉板３３を開成するように
定め．られた入賞領域である。そこで、この特定領域３
２ａへ入賞した玉を何らかの検出手段で検出する必要が
ある。一般に知られている玉を検出する手段としては、
マイクロスイッチ、玉の通過によつて変化する静電容量
を変化する容量性検出器、玉・の通過によつて変化する
インダクタンスを検出する誘導性検出器、または光電セ
ンサ等が用いられる。しかし、遊技盤１をできる限り有
効に使用したいという要望があるため、可変人賞球装置
３０はできる限り遊技盤１の下方位置に配設する必要が
ある。この場合、玉の通過する径路に関連して従来周知
の玉検出スイッチを設けると、その配設スペースが大き
くなり、可変人賞球装置３０を遊技盤１の下方のアウト
玉入口５にできる限り近い部分に配設することができな
い。そこで、この実施例では特定領域３２ａへ入賞した
玉を以下の構成によつて検出する。すなわち、特定領域
３２ａの裏面下方には、斜め下方向に傾斜した径路３７
）が形成される。この径路３７の背面側（図示では右側
）の部分が切欠形成される。この径路３７の切欠いた部
分には、玉検出部材３８が回動自在に装着される。この
玉検知部材３８は、２つのへ字状片３８１，３８２を組
合せた形状に選ばれ、そ・の結合部分が軸３８３で軸支
される。そして、玉検知部材３８は、通常図示の実線で
示すように、へ字状部材３８１の一辺が径路３７に挿入
されている。この状態において、打込玉が特定領域３２
ａへ入賞して径路３７を通過する際に、へ字状部・材３
８１を反時計方向へ押圧する。この状態が一点鎖線で示
される。玉検知部材３８が玉の通過によつて最も押しや
られた状態におけるへ字状片３８２の上部位置には、特
定領域通過玉検出手段の一例のフォトカプラ３９が設け
られる。このフォトカプラ３９は、発光部と受光部を含
み、へ字状片３８２が最も近接した状態と近接しない状
態とで受光部の受光量が異なり、受光量の変化によつて
通過玉を検出するものである。なお、玉検知部材３８は
樹脂材料で形成され、フォトカプラ３９に対面するへ字
状片３８２には、発光部の光の反射を良くする為に表面
が光沢のあるアルミニューム板やステンレス板或いは鉄
板にメッキ処理を施した反射板３８４を貼着してある。

また、通過玉を検出する他の方法として、フォトカプラ
３９に替えてリードスイッチを用いかつ反射板３８４に
替えて永久磁石を用いても良い。なお、この実施例では
、可変人賞球装置の入賞領域の一部に特定領域３２ａを
形成した構成としたが、特定領域は、可変人賞球装置の
入賞領域内に設けなければならないものではなく、他の
場所、たとえば遊技盤１上で、アウト玉入口５よりも上
方の任意の場所に設けてもよい。

第４Ａ図ないし第４Ｃ図は可変人賞球装置の他の例の図
解図であり、特に第４Ａ図はその正面から見た斜視図を
示し、第４Ｂ図は裏面から見た図を示し、第４Ｃ図は開
閉板の開成状態を示す縦断面図を示す。構成において、
この実施例の可変人賞球装置４０は、飾枠４１の縦方向
に或る間隔を隔てて３つの長方形状の透孔を穿設し、各
透孔を入賞領域４２ａ，４２ｂ，４２ｃとする。この入
賞領域４２ａ，４２ｂ，４２ｃの前面部分には、開閉板
４３ａ，４３ｂ，４３ｃがそれぞれ開閉自在に装着され
る。入賞領域４２ａは、前記特賞領域３２ａと同じよう
に条件付けられた特賞領域となる。より具体的には、飾
枠４１の裏側には、枠部材４４が形成される。この枠部
材４４は、上面から見てコ字状でありかつ縦方向に長く
形成され、特定領域４２ａの裏面部分のみに仕切盤４４
１を形成し、入賞領域４２ｂ，４２ｃの裏面部分が連通
状に形成されかつその下方を開口とする。特定領域４２
ａの裏面の枠部材４４には、特定領域４２ａを通過した
玉を裏側へ導くための孔４４２が穿設される。透孔４４
２の下方には、特賞領域４２ａへ入賞した玉を検出する
ための検出スイッチ４６が設けられる。前記開閉板４３
ａ，４３ｂ，４３ｃのそれぞれの裏面の両側には、三角
形状の突起片４３１，４３２が形成される。

この各開閉板４３ａ〜４３ｃの両側の突起片４３１，４
３２には、それぞれ軸が形成されて枠部材４４の側壁で
枢支される。各開閉板の一方側の突起片４３１の軸の先
端には、ロッド４３４が固着される。各開閉板４３ａ〜
４３ｃの罎ンド４３４に関連して、開閉板４３ａ〜４３
ｃを開閉駆動するための開閉機構４５が設けられる。こ
の開閉機構４５は、各開閉板４３ａ〜４３ｃのロッド４
３４に連係しかつ枠部材４４の側壁で摺動自在な摺動板
４５４を設け、この摺動板４５４に形成されたピンをソ
レノイド４５１のプランジャ４５２に連結されたロッド
４５３と連係して構成される。そして、ソレノイド４５
１が電気的に付勢されることによつて、摺動板４５４を
上方向へ引上げ、それによつて摺動板４５４に連係され
たロッド４３４が回動されて、開閉板４３ａ〜４３ｃを
前面側に開成させる。

一方、ソレノイド４５１が消勢されると、プランジャ４
５２が押出されて摺動板４５４を下方向へ押下げ、それ
によつて開閉板４３ａ〜４３ｃを閉成させる。第５図は
可変表示部材の一例の回転ドラム表示機構の詳細な斜視
図を示す。

構成において、回転ドラム機構５０に含まれる回転ドラ
ム群５１は、例えば複数列の回転ドラム５１ａ，５１ｂ
，５１ｃから成り、各列のドラムの外周上には絵模様や
記号や数字等の識別情報（図示ではベル、星、ヨツト等
の絵模様）が描かれている。そして、この各列のドラム
５１ａ，５１ｂ，５１ｃの或る識別情報が、前記飾り枠
５０１の一部に形成された表示窓から遊技者に視認でき
るように配置される。この各列のドラム５１ａ，５１ｂ
，５１ｃのそれぞれの側面には、外周上に描かれた識別
情報の数に相当する歯数を有するラチエツト歯車５２ａ
，５２ｂ，５２ｃ（図示では５２ｃのみを示す）が固着
される。そして、各列のドラム５１ａ，５１ｂ，５１ｃ
のそれぞれは、ドラム軸５３に遊嵌されてその摩擦力で
個別的に回転可能なように構成される。ドラム軸５３は
、その両側がボックス５４の側面で軸支され、その一方
端に回転力伝達機構５５に含まれる歯車５５１が着され
る。この歯車５５１は変速用歯車５５２と噛み合い結合
される。また、ボックス５４の側面には、ドラム駆動用
モータ５６が装着される。このモータ５６はギヤモード
モータであつて、その駆動歯車が歯車５５２と結合され
ていて、その回転力が歯車５５２，５５１を介してドラ
ム軸５３に伝達され、回転ドラム群５１を回転駆動する
。また、ボックス５４の後方側面には、各列のドラム５
１ａ，５１ｂ，５１ｃのそれぞれを個別的に回転または
停止制御するためのソレノイド５７ａ，５７ｂ，５７ｃ
が固着される。これらのソレノイドのソレノイド軸５８
ａ，５８ｂ，５８ｃは、それぞれ係止レバー５９ａ，５
９ｂ，５９ｃの一端とピンで連結・される。この係止レ
バー５９ａ，５９ｂ，５９ｃのほぼ中央部は、レバー軸
５９で軸支され、該レバー軸５９の両端がボックス５４
の両側面に固着される。各列のドラム５１ａ，５１ｂ，
５１ｃの対応する係止レバー５９ａ，５９ｂ，５９ｃの
そ）れぞれの先端には、爪状部５９ａ″，５９ｂ″５９
Ｃ″（図示では５９Ｃ″のみが示される）が形成され、
この爪状部５９ａ″，５９ｂ″，５９Ｃ″が対応するラ
チエツト歯車５２ａ，５２ｂ，５２ｃのそれぞれと係合
して各列のドラムを停止し、ロック状態を保持する。そ
して、或る価値を付与する条件は、回転ドラム表示機構
５０で表示される各列の絵模様または識別情報の組合せ
状態と、セグメント表示器５０２で表示される数字情報
の表示状態との組合せによつて、最大価値を付与するよ
うに定め、回転ドラム５１ａ〜５１ｃの表示部で表示さ
れる識別情報の組合せのみによつては最大価値よりも小
さな価値（例えばヤクモノの開成数を可変）するように
決めればよい。

なお、上述の実施例では、可変表示装置５００の一例と
してセグメント表示器５０２と回転ドラム表示機構５０
とを一体的に構成した場合を示すが、回転ドラム表示機
構５０のみでもよい。

また、電気的可変表示器の一例としてセグメント表示器
５０２を示すが、これに替えて次のように構成してもよ
い。例えば、他の電気的可変表示器としては、複数の発
光ダイオード等の表示部を円状に配設して構成する。こ
の場合、或る価値を付与する条件は、回転ドラム５１ａ
〜５１ｃの表示状態が予め定める組合せ（例えばオール
ヨツトの絵の組合せ５）でありかつ複数の表示部のうち
の所定の表示部が点灯表示されたとき最大価値を付与し
、回転ドラム５１ａ〜５１ｃの組合せが予め定める状態
になつてもその他の表示部が点灯表示された場合に最大
価値を付与しない（すなわち最大価値以下の価値を付与
する）ように定められる。第６図はこの発明の一実施例
の遊技制御回路図である。構成において、遊技制御回路
６０は、前記回路ドラム表示機構５０を駆動制御するた
めの．回転ドラム駆動制御回路６１、前記セグメント表
示器５０２を可変表示するための表示駆動制御回路６２
、特定遊技状態検出手段６３、所定価値付与状態検出手
段６牡所定価値付与状態であることを報知する報知回路
６５および一定時間開成駆ｊ動回路（後述の第７図で説
明する）７０から構成される。この一定時間開成駆動回
路７０は、前記可変表示装置５００の表示状態の組合せ
に基づいて、入賞球装置３０を駆動制御する機能を有す
る。この所定価値付与状態検出手段６４およびーグ定時
間開成駆動回路７０によつて、駆動制御手段が構成され
る。より具体的な構成を説明すると、前記回転ドラム駆
動制御回路６１は、特賞玉検出スイッチ２２ａおよび２
２ｂ１停止指令スイッチ１８ａ〜１８Ｃ１回転ドラム駆
動回路６１１、モータ５６、ソレノイド５７ａ〜５７ｃ
を含む。

前記表示駆動制御回路６２は、フリップフロップ（以下
ＦＦと略称する）６２１、ＡＮＤゲート６２２、クロッ
ク発振器６２３、リングカウンタ６２４、デコーダ６２
５を含む。前記特定遊技状態検出手段６３は、前記各列
のドラム５１ａ〜５１ｃの停止時における位置を検出す
るセンサ（例えば光電センサ）６３１および６３２、表
示状態判定回路６３３、組合せ設定部６３４、判定回路
６３５ならびにＡＮＤゲート６３６を含む。前記所定価
値付与状態検出手段６４は、補給玉検出器６４１、打込
玉検出器６４２、差数演算回路６４３、差数設定７部６
４牡比較回路６４５を含み、最大価値として遊技者にと
つて利益となる利益玉数（例えは補給玉数）と不利益と
なる不利益玉数（例えば打込玉数）との差数が打止数ま
たは比較的大きな一定数（例えば２００Ｃ０）に達した
ことを検出する。前゛記報知回路６５は、ＦＦ６５２、
効果音発生回路６５３、スピーカ１７および最大価値付
与状態を表示する表示器１９を含む。第７図は一定時間
開成駆動回路７０の詳細な回路図である。

構成において、一定時間開成駆動回路７０は、回転ドラ
ムの表示状態が最大価値を付与可能な状態でないとき相
対的に短い時間だけ可変人賞球装置３０を開成させるた
めのタイマ７１〜７３、０Ｒゲート７牡ドライバ７５、
および一定時間繰返し開閉駆動回路７００を含む。なお
、第６図および第７図の回路図では、前記回路ドラム表
示機構５０の表示状態とセグメント表示器５０２の表示
状態との組合せが相対的に大きな所定価値または最大価
値を付与するように定められた条件になつたとき、前記
可変人賞球装置３０を開成駆動し、利益玉数か打止数ま
たは比較的大きな一定数に達するまでの期間における可
変人賞球装置３０の開成中に打込玉が特定領域３２ａを
通過すると開閉駆動の繰返しを行なうようにしたもので
ある。次に、第１図〜第７図を参照して、この実施例の
具体的な動作を説明する。

遊技者は玉貸機で借りたパチンコ玉を前記打球待機樋１
３へ入れ、打球ハンドル１４を回動して打球強さを調節
した後、打球スイッチを押圧する。応じて、打球用モー
タ（図示せす）が回転駆動し、打球杆（図示せず）を間
欠的に回動させることによつて、パチンコ玉を１個順次
遊技盤１内へ打込む。このようにして、遊技者が打球遊
技しているとき、打込玉が前記セーフ孔２ａ〜２ｄまた
はヤクモノ４ａ，４ｂのいずれかに入賞すると、前述の
ごとくして１個の入賞玉につき所定数の賞品玉が払出制
御される。一方、打込玉が前記入賞領域３ａまたは３ｂ
へ入賞すると、特賞玉検出スイッチ２２ａまたは２２ｂ
が特賞玉検出出力を導出して回転ドラム駆動回路６１１
に駆動指令信号を与えるとともに、ＦＦ６２ｌをセット
させる。

これに応じて、回転ドラム駆動回路６１１はソレノイド
５７ａ〜５７ｃを付勢制御して停止レバー５９ａ〜５９
ｃと対応するラチエツト歯車５２ａ〜５２ｃとの係合状
態を解除させかつモータ５６を回転駆動させることによ
り、各列のドラム５１ａ〜５１ｃを回転駆動させて可変
表示させる。これと同時に、ＦＦ６２ｌのセット出力（
バイレベル信号）がＡＮＤゲート６２２の一方入力とし
て与えられる。このＡＮＤゲート６２２の他方入力には
クロック発振器６２３から与えられるクロックパルスが
常時与えられている。このため、ＡＮＤゲート６２２は
ＦＦ６２ｌのセット出力に応じてクロックパルスをリン
グカウンタ６２４に与える。リングカウンタ６２４は、
前記１桁のセグメント表示器５０２で表示可能な数値０
〜９を循環的に計数するものであつて、その計数値をデ
コーダ６２５に与えるとともに判定回路６３５に与える
。デコーダ６２５はリングカウンタ６２４の計数値に基
づいてデコードし、計数値に基づいてセグメント表示器
５０２で表示される数字をクロックパルスの周波数に相
当する周期で順次的に変化させる。このようにして、回
転ドラム５１ａ〜５１ｃが回転駆動されかつセグメント
表示器５０２が可変表示されている状態において、遊技
者は各列の回転ドラム５１ａ〜５１ｃの表示状態の組合
せが最大価値を付与される表示状態となるように、停止
指令スイッチ１８ａ〜１８ｃを適宜押圧する。例えば、
停止指令スイッチ１８ａが押出されると、回転ドラム駆
動回路６１１はソレノイド５７ａを消勢して停止指令ス
イッチ１８ａに対応する回転ドラム５１ａを停止制御す
る。同様にして、停止指令スイッチ１８ｂ（または１８
ｃ）が押圧されると、回転ドラム駆動回路６１１はソレ
ノイド５７ｂ（または５７ｃ）を消勢して、対応する回
転ドラム５１ｂ（または５１ｃ）を停止制御する。そし
て、全ての停止指令スイッチ１８ａ〜１８ｃを押圧して
回転ドラム５１ａ〜５１ｃを停止指令すると、回転ドラ
ム駆動回路６１１はモータ５６の回転駆動を停止させる
とともに、全てのドラムの停止したことを表わすハイレ
ベル（ＲＨＪ）の信号を導出する。このＲＨョ信号が各
列のドラムで表示される識別情報の組合せ状態を判定指
令信号として表示状態判定回路６３３に与えられるとと
もに、ＦＦ６２ｌをリセットさせる。応じて、ＡＮＤゲ
ート６２２が以後クロックパルスの導出を停止するため
、リングカウンタ６２４の計数値が歩進されず、かつ従
つてそのときリングカウンタ６２４で計数されている計
数値に相当する数値が連続的にセグメント表示器５０２
で表示される。前記表示状態判定回路６３３は、判定指
令信号に応じて、センサ６３１および６３２から与えら
れる出力に基づいて各列のドラムで表示されている識別
情報の組合せを判定する。

すなわち、センサ６３１，６３２は、例えば投光部と受
光部を有する光電センサが用いられ、前記各列のドラム
５１ａ〜５１ｃの軸方両外側に対峙して設けられる。こ
の各列のドラム５１ａ〜５１ｃのそれぞれの側面には、
第１の円周上と第２の円周上の各ドラムで表示される識
別情報に対応する位置に、透孔を穿設しまたは透孔を穿
設しない部分の組合せ″により、４種類の識別を可能と
する。例えば第１および第２の円周上に透孔を穿設して
いる表示部を論理ＲｌＪとし、透孔の穿設されていない
部分を論理ＲＯョとすれば、４種類の２ビットのコード
ＲＯＯＪ，ｒＯｌＪ，ｒｌＯョ，Ｒｌｌｊによつて飾枠
５０１の窓に表示されているドラムの識別情報の組合せ
が検出できる。この表示状態判定回路６３３はセンサ６
３１，６３２の出力に基づいて５１ａ〜５１ｃで表示さ
れる識別情報の組合せに基づいて得点を判定し、その得
点値を一定時間開成駆動回路７０および判定回路６３５
に与える。もし、各列の回転ドラム５１ａ〜５１ｃで表
示される識別情報の組合せが最大価値を付与するように
定められた組合せ（例えばオールヨツトの図形）でなけ
れば、表示状態判定回路６３３はそのときの組合せに基
づいて最大価値よりも小さな価値を付与すべきことを表
わす判定信号Ｊ２〜Ｊ４のいずれかを導出する。各判定
信号Ｊ２〜Ｊ４は対応するタイマ７１〜７３に与えられ
る。各タイマ７１，７２，７３は、それぞれ対応する判
定信号Ｊ２，ｊ３，ｊ４の入力に応じて予め定める一定
時間Ｔ２，ｔ３，ｔ４だけハイレベル信号を導出するも
のである。各タイマ７１〜７３によつて設定されている
一定時間は、Ｔ２〉Ｔ３〉Ｔ４の関係に選ばれ、たとえ
ば、Ｔ２＝１＠、Ｔ３＝６秒、Ｔ４＝４秒に選ばれる。
今、例えば、表示状態判定回路６３３が判定信号Ｊ２を
導出した場合は、タイマ７１が一定時間（Ｔ２）の間ハ
イレベル信号を導出し、０Ｒゲート７４を介してドライ
バ７５に与える。

これに応じて、ドライバ７５は一定時間の間、前記ソレ
ノイド３５１（または４５１）を連続的に付勢する。こ
れによつて、可変人賞球装置３０は（または４０）の開
閉板３３（または４３ａ〜４３ｃ）が一定時間（Ｔ２）
たけ開成されて、打込玉の入賞を許容する。このとき、
打込玉が入賞領域３２ｂおよび３２ｃへ入賞すると、入
賞玉に応じて所定数の賞品玉が払出される。しかしなが
ら、このとき打込玉が特定領域３２ａへ入賞しても、繰
返し開閉駆動の延長制御が行なわれることなく、単に１
個の入賞玉につき所定数の賞品玉が払出されるのみであ
る。次に、各列の回転ドラム５１ａ〜５１ｃで表示され
る識別情報の組合せが最大価値を付与するように定めら
れた組合せの場合を説明する。

この場．合、表示状態判定回路６３３は判定信号ｊ１を
導出して０Ｒゲート７０２および判定回路６３５に与え
る。判定回路６３５は、組合せ設定部６３４て予め設定
されている最大価値を付与する条件となる各列の回転ド
ラムの組合せを表わす情報と判．定信号ｊ１とに基づい
て、回転ドラムの表示状態が最大価値を付与する状態で
あることを判定する。続いて、判定回路６３５はリング
カウンタ６２４の計数値が組合せ設定部６３４で設定さ
れている最大価値を付与する表示状態（例えば数字７・
が表示された状態）であるか否かを判定し、各回転ドラ
ム５１ａ〜５１ｃの表示状態の組合せが最大価値を付与
する状態であつても、セグメント表示器５０２の表示状
態がＲ７Ｊを表示していなければ、最大価値付与指令信
号（すなわちＲＨＪ信号）を導出しない。この場合は、
判定信号ｊ１が０Ｒゲート７０２を介してタイマ７０１
に与えられる。このタイマ７０１で設定されている一定
時間（ｔ１）は、その他の回転ドラムの組合せ状態の判
定信号Ｊ２〜Ｊ４に基づく一定時間Ｔ２，ｔ３，ｔ４よ
りもはるかに大きな値（例えば３＠）に選ばれる。した
がつて、回転ドラム５１ａ〜５１ｃの表示状態の組合せ
のみが最大価値を付与可ノ能な所定の状態になれば、タ
イマ７０１が比較的長い一定時間（ｔ１）だけドライバ
７５を駆動させてソレノイド３５１を付勢させる。この
ため、可変人賞球装置３０が一定時間（ｔ１）たけ開成
されて、その期間中、入賞玉の発生確率を高め．る。し
かし、この場合は、判定回路６３５がＲＨＪ信号を導出
せず、かつ従つてＡＮＤゲート６３６がＲＨＪ信号を導
出しないため、，ＡＮＤゲート７０６が不能動化された
ままとなり、可変人賞球装置３０の繰返し開成駆動を何
ら行なわない。ところが、回転ドラム５１ａ〜５１ｃの
表示状態の組合せが最大価値を付与可能な所定の状態と
なりかつセグメント表示器５０２の表示状態が最大価値
を付与可能な数値Ｒ７Ｊ表示している状態になると、判
定回路６３５は最大値付与条件の成立したことを表わす
ＲＨＪ信号を導出する。この「ＨＪ信号がＡＮＤゲート
６３６の一方入力として与えられるとともに、微分回路
６５１を介してＦＦ６５２をセットさせる。このＡＮＤ
ゲート６３６には、比較回路６４５の不一致出力（ロー
レベル信号）力ばＨ．Ｊ信号に反転されて与えられてい
る。このため、ＡＮＤゲート６３６はＲＨＪ信号を導出
して最大価値付与能動化信号としてＡＮＤゲート７０６
に与えて、ＡＮＤゲート１０６を能動化させる。この場
合は、可変人賞球装置３０の開成中において、打込玉が
特定領域３２ａへ入賞する毎に一定時間（ｔ１）だけ繰
返して開閉される。すなわち、タイマ７０１は判定信号
ｊ１が与えられてから一定時間（ｔ１＝３０秒）経過す
ると、その出力をローレベル（以下ＲＬＪ）信号に反転
する。応じて、ドライバ７５がソレノイド３５１を消勢
して可変人賞球装置３０を閉成させる。このタイマ７０
１のＲＬＪ信号がインバータ７０３で反転されて遅延回
路７０４および７０５に与えられる。この遅延回路７０
４は最大価値付与可能状態において、可変人賞球装置３
０が開閉駆動する場合の閉成時間に相当する遅延時間に
設定される。遅延回路７０５は遅延回路７０４の遅延時
間よりもやや長い遅延時間に設定される。この遅延回路
７０４の一定時間遅れたＲＨョ信号はＮ■ゲート７０６
の一つの入力として与えられる。ところで、可変人賞球
装置３０の開成中において、打込玉が特賞領域３２ａへ
入賞すると前記フォトカプラ３９が出力を導出してフリ
ップフロップ７０７をセットさせている。このため、Ａ
ＮＤゲート７０６はＲＨ．Ｊ信号を導出して０Ｒゲート
７０２を介してタイマ７０１に作動指令信号を与える。
応じて、タイマ７０１は再び一定時間（ｔ１）だけＲＨ
Ｊ信号を導出する。このようにして、最大価値付与可能
状態においては、可変人賞球装置３０の開成されている
特賞領域３２ａへ入賞すると、一旦可変人賞球装置３０
を閉成させた後、再び可変人賞球装置３０が一定時間（
ｔ１）だけ延長して開成され、特賞領域３２ａへの入賞
玉のある毎にその動作が繰返される。したがつて、遊技
客は多量の賞品玉を有利に獲得できる。前述のごとくし
て、最大価値を付与可能な状態になると、前記ＦＦ６５
２のセット出力が効果音発生回路６５３に効果信号を発
生指令する。

応じて、効果音発生回路６５３は効果音信号（音楽ある
いは擬音）を発生してスピーカ１７に与えて、該スピー
カ１７から効果音を発生させる。また、前言ぴＦ６５２
のセット出力ｓが能動化信号として差数演算回路６４３
に与えられる。応じて、差数演算回路６４３は、以後補
給玉検出器６４１が検出した補給玉数を計数するととも
に、打込玉検出器６４２が検出した打込玉数を計数し、
補給玉数から打込玉数を減算して両者の差数を演算し、
算出した差数を比較回路６４５に与える。この比較回路
６４５には差数設定部６４４で設定されている最大価値
としての比較的大きな差数（例えば２００柵）が与えら
れているため、該比較回路６４５は両人力を比較する。
そして、補給玉数と打込玉数との差数が設定数に達する
と、比較回路６４５がＲＨＪ信号を導出する。応じて、
以後Ｎ１ゲート６３６が不能動化され、かつ従つてＮ１
ゲート７０６が不能動化される。このため、可変人賞球
装置３０の開成中に、打込玉が特賞領域３２ａへ入賞し
ても、以後可変人賞球装置３０の繰返し開閉駆動が停止
される。また、比較回路６４５のＲＨＪ信号出力がＦＦ
６５２をリセットさせる。応じて、微分回路６５４が微
分パルスｒを導出して、該微分パルスで差数演算回路６
４３の計数値をリセットさせ、判定回路６３５の判定出
力をリセットさせる。なお、差数が設定数に達したとき
に打止め制御する必要のある場合は、比較回路６４５の
出力が打止制御装置６６に与えられる。

応じて、打止制御装置６６は補給玉の補給を停止させる
か、または従来周知の方法で打止制御を行なう。上述の
ごとく、この実施例によれば、最大価値付与条件の定め
られた遊技状態になると、可変人賞球装置３０を入賞し
易くして比較的短時間に多量の賞品玉が払出され、遊技
者へのサービスの向上が図かれる利点がある。

また、遊技者にとつては労せずにして多量の賞品玉を獲
得できるため、最大価値付与条件となるように遊技に励
み、遊技の興趣を高めることのできる利点もある。また
、最大価値付与状態であることを大当り表示器て表示し
たり、最大価値付与状態であることを報知する効果音を
発生させることにより、遊技者に満足感を与え、しかも
周囲の遊技者の注意をひきつけて遊技者に有利なサービ
スを行なつていることを知らしめることができる利点も
ある。さらに、最大価値付与条件が可変表示部材の表示
状態に基づいて定められるため、偶然性を伴い、遊技技
術の優劣にかかわらず全ての遊技者に多量の賞品玉を〔
獲得する機会が与えられる利点もある。第８図は前記一
定時間開成駆動回路７０に含まれる一定時間繰返し開閉
駆動回路の他の例を示す回路図である。

この実施例が第７図の一定時間繰返し開閉駆動回路と異
なる点は、次のとおりであｑる。第７図の実施例では、
打込玉が可変人賞球装置３０の開成期間中（タイマ７０
１の出力期間中）において特定領域３２ａへ入賞した場
合に、一定期間経過後可変人賞球装置を一旦閉成させた
後再び開成させかつその動作を特賞領域３２ａのノ入賞
玉のある毎に繰返す場合について説明した。この実施例
の一定時間繰返し開閉駆動回路７００″は、特賞領域３
２ａへの入賞玉を受付ける時間を、タイマ７０１の一定
時間（ｔ１）よりも短い一定時間（Ｔ５）に制限したも
のである。具体的には、タイマ７０１で設定されている
一定時間（ｔ１）よりも短い一定時間（Ｔ５）に設定さ
れたタイマ７１１が設けられる。このタイマ７１１は、
０Ｒゲート７０２の出力に応じてタイマ７０１と同時に
作動を開始し、その一定時間（Ｔ５）の間のみＲＨＪ信
号を導出してＡＮＤゲート７１２を能動化させる。これ
によつて、特定領域３２ａへの入賞玉の受付けられる期
間が、タイマ７１１で定められる一定時間内に制限され
る。従つて、入賞玉がその期間に特定領域３２ａへ入賞
しなければ、可変人賞球装置３０の繰返し開閉制御が延
長されないことになる。なお、必要に応じて、タイマ７
１１の設定時間が可変設定できるようにし、その設定時
間を前日の入賞率などによつて設定変更してもよい。な
お、その他の構成は第７図と同様であるため、同一部分
を同一参照符号で示しその説明を昇略する。

第９図は駆動制御手段の他の実施例の回路図である。

この実施例の駆動制御手段は、第７図と同様に回路構成
された一定時間繰返し開閉駆動回路７００および所定価
値付与状愈検出手段の一例の一定開閉繰返し回数検出回
路８０を含んで構成される。伺お、最大価値より小さな
価値を付与する場合は、第７図の一定時間開成駆動回路
７０と同様に構成される。この実施例では、可変人賞球
装置３０を一定時間（ｔ１）だけ開成駆動する繰返し回
数を予め設定した回数に制限するものである。具体的に
は、０Ｒゲート７０２の出力が微分回．路８１に与えら
れる。

微分回路８１の出力はカウンタ８２に与えられる。この
カウンタ８２は、判定信号ｊ１によつてリセットされ、
微分回路８１からのパルスを予め定める回数（例えばｌ
（２））だけ計数したとき、ＲＨＪ信号のカウントアッ
プ出！力を導出してＭ■ゲート７０６を不能動化させる
ものである。これによつて、可変人賞球装置３０を一定
時間（ｔ１）だけ開成しかつその開成中に特賞領域３２
ａの入賞玉があれば一旦可変人賞球装置３０を閉成した
後再び一定時間だけ開成さくせ、その繰返し動作を一定
数に制限するように制御できる。第１０図は駆動制御手
段のさらに他の実施例の回路図である。

この実施例の駆動制御手段は、第７図と同様に回路構成
された一定時間繰返し開閉駆動回路７００および所定価
値付与状態検出手段９０を含んで構成される。この所定
価値付与状態検出手段９０は、作動指令の与えられたと
きからタイマ１０１で設定されている一定時間ｔ１ （
＝３＠７）よりもはるかに長い一定時間Ｔ６（例えはＴ
６＝１紛）だけ出力を導出するタイマ９１と、判定信号
ｊ１および判定回路６３５の出力（または判定信号ｊ１
およびＡＮＤゲート６３６の出］力）に応じてタイマ９
１に作動指令を与えるＡＮＤゲート９２とから構成され
る。そして、判定信号ｊ１および判定回路６３５の出力
のあるとき、ＡＮＤゲート９２はＲＨＪ信号を作動指令
信号としてタイマ９１に与える。

タイ門マ９１は作動指令信号に応じて相対的に長い一定
時間（Ｔ６）だけＲＨＪ信号を導出してＡＮＤゲート７
０６を能動化させる。また、判定信号ｊ１に応じて、タ
イマ７０１がドライバ７５を作動させて、可変人賞球装
置３０を開成させる。このた・め、打込玉が可変人賞球
装置３０の開成中に特定領域３２ａへ入賞すると、可変
人賞球装置３０が繰返し開閉される。そして、特定領域
３２ａへの入賞玉がある限り、タイマ９１で設定された
相対的に長い一定時間中その動作を繰返す。以上のよう
に、この発明によれば、或る所定価値付与条件に基づい
て一定期間だけ可変人賞球装置を遊技者にとつて有利な
第１の状態にし、その第１の状態の間において或る特定
の領域への入賞玉に基づいて一定期間経過後に可変人賞
球装置を一旦遊技者にとつて不利な第２の状態にした後
再び一定期間第１の状態にするように延長制御でき、そ
の延長回数を適宜の条件で変化でき、遊技者へサービス
を向上できるとともに、遊技者の興趣をよソー層向上で
きるなどの特有の効果が奏される。

なお、上記可変人賞球装置が第１の状態になつている一
定期間とは、たとえば予め定める一定の時間（たとえば
３鰍）であつてもよいし、あるいはまた、可変人賞球装
置の入賞領域に打込玉が一定個数（たとえば１Ｃ＠）入
賞するまての期間であつてもよい。また、一定期間とは
、予め定める一定時間が経過するまで、若しくは可変人
賞球装置の一定個の玉が入賞するまでの、いずれか早い
方が満了するまでの期間であつてもよい。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例のパチンコ遊技機の外観図
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 遊技盤に入賞領域を形成したパチンコ遊技機におい
   て、パチンコ遊技における予め定める遊技状態になつた
   ことを検出する特定遊技状態検出手段、前記遊技盤上に
   配設されかつ遊技者にとつて有利となる第１の状態と遊
   技者にとつて不利となる第２の状態に変化自在な可変入
   賞球装置、前記可変入賞球装置の第１の状態を継続させ
   ることを許容された特定領域を通過したパチンコ玉を検
   出する特定領域通過球検出手段、および前記特定遊技状
   態検出手段出力に応じて前記可変入賞球装置を第１の状
   態とし、可変入賞球装置が第１の状態の期間中に前記特
   定領域通過玉検出手段出力があることに基づいて前記一
   定期間後に可変入賞球装置を一旦第２の状態としかつそ
   の後再び可変入賞球装置を第１の状態とするように駆動
   制御する駆動制御手段を備えた、パチンコ遊技機。 ２ 前記特定領域通過玉検出手段は、前記可変入賞球装
   置に形成された特定領域を通過したパチンコ玉を検出す
   る。 特許請求の範囲第１項記載のパチンコ遊技機。３ 前記
   特定領域通過玉検出手段は、前記遊技盤に形成された予
   め定める入賞領域を通過したパチンコ玉を検出する。 特許請求の範囲第１項記載のパチンコ遊技機。４ 前記
   駆動制御手段は、予め定める価値を遊技者に付与した状
   態を検出する所定価値付与状態検出手段と、前記一定期
   間内に特定領域を通過するパチンコ玉のある限り、該一
   定期間後に前記可変入賞球装置を一旦第２の状態としか
   つその後再び第１の状態とする動作を、前記所定価値付
   与状態検出手段出力があるまで繰返して行なう繰返し駆
   動手段とからなる、特許請求の範囲第１項ないし第３項
   のいずれかに記載のパチンコ遊技機。 ５ 前記所定価値付与状態検出手段は、遊技者にとつて
   利益となる利益玉が相対的に多い一定数だけ付与された
   ことを検出する。 特許請求の範囲第４項記載のパチンコ遊技機。６ 前記
   所定価値付与状態検出手段は、前記繰返し駆動手段によ
   つて前記可変入賞球装置を第１の状態と第２の状態に交
   互に繰返して駆動した回数が予め定める回数になつたこ
   とを検出する、特許請求の範囲第４項記載のパチンコ遊
   技機。