JPH0345665B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0345665B2
JPH0345665B2 JP60128848A JP12884885A JPH0345665B2 JP H0345665 B2 JPH0345665 B2 JP H0345665B2 JP 60128848 A JP60128848 A JP 60128848A JP 12884885 A JP12884885 A JP 12884885A JP H0345665 B2 JPH0345665 B2 JP H0345665B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
state
pachinko
winning ball
variable winning
ball device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60128848A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6116766A (ja
Inventor
Shohachi Ugawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP60128848A priority Critical patent/JPS6116766A/ja
Publication of JPS6116766A publication Critical patent/JPS6116766A/ja
Publication of JPH0345665B2 publication Critical patent/JPH0345665B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、パチンコ遊技機に関し、特に可変
入賞球装置の駆動制御を改良した新規なパチンコ
遊技機に関する。
[従来の技術] 一般に、パチンコ玉を利用して遊技するパチン
コ遊技機(以下「パチンコ機」と略称する)が広
く普及し、手軽なレジヤーの1つとして遊技者に
親しまれている。周知のように、パチンコ機はそ
の遊技盤上に複数のセーフ孔および入賞球装置
(ヤクモノ;通称「チユーリツプ」)が配設され、
遊技者がパチンコ玉を盤上に沿つて打込んだと
き、パチンコ玉が或る確率でセーフ孔またはヤク
モノへ入賞すると、一定数の賞品玉を払出すもの
である。そして、従来のパチンコ機においては、
遊技者へのサービスの目的で、打込玉がある特定
のセーフ孔または入賞領域へ入賞すると、所定数
のヤクモノを開成したり、或るヤクモノを所定時
間開成していた。このため、従来では、パチンコ
遊技状態によつて賞品玉を付与するにしても、特
定の入賞領域への入賞に基づいて所定数のヤクモ
ノを開成したりするのみであるため、遊技者がパ
チンコ機を打止させるまで遊技して多量の賞品玉
を獲得しようと思えば、優れた遊技技術と長時間
連続遊技するのに耐え得る忍耐力を要していた。
このため、1台のパチンコ機を打止制御して多量
の賞品玉を獲得するのは、パチプロと称される熟
練者が多かつた。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、遊技場としては、一般遊技者へ
のサービス向上のために、特定の遊技者のみなら
ず、比較的低い出現確率ではあるが、多くの遊技
者にも多量の賞品玉を獲得できる機会を与えたい
要望がある。そして、そのような場合には、従来
周知の入賞玉に応じて賞品玉を払出すのと区別で
きるように、特別に多量の賞品玉を払出し可能な
状態であることを、何らかの報知によつて遊技者
に知らせて、パチンコ遊技上の作戦を立てやすく
することが望まれる。
それゆえに、この発明の目的は、予め定める特
別の遊技状態になつたときに、所定の価値を付与
し終えるまで可変入賞球装置を繰返して開閉駆動
制御でき、遊技者へのサービスの向上を図れると
ともに、遊技者に有利な特別の遊技状態であるこ
とを継続報知することによつて、遊技上の作戦が
立てやすく、その期間に遊技者が効率的に賞品玉
を獲得できるようにしたり、あるいは遊技者の感
覚に訴えて満足感を与えるパチンコ遊技機を提供
することである。
[問題点を解決するための手段] この発明の特徴は、パチンコ遊技機の遊技状態
が予め定める遊技状態(特定遊技状態)であるこ
とを報知する報知手段を含む構成である。
[作用] 特定遊技状態では、可変入賞球装置は、遊技者
にとつて有利な第1の状態に変化することができ
る。そして、その変化することができる状態にな
つたことが報知手段によつて、たとえば視覚的
に、または聴覚的に、あるいはまたその両方によ
つて、遊技者にわかりやすく知らされる。
[発明の実施例] 以下には、図面を参照して、この発明の具体的
な実施例について説明をする。
第1図は、この発明の一実施例のパチンコ機の
外観図である。構成において、パチンコ機10の
遊技盤1上には、入賞領域の一例のセーフ孔2a
〜2d、入賞玉によつて後述の可変表示装置50
0を可変できるように定められた入賞領域3a,
3b、複数のヤクモノ(通称「チユーリツプ」)
4a,4b、およびアウト玉入口5が形成されて
いる。
また、遊技盤1の下方には、可変入賞球装置
(後述の第3A図、第3B図および第4A図〜第
4C図で詳細に説明する)が配設されている。そ
して、遊技盤1のほぼ中央部には、表示窓が形成
されていて、この表示窓に可変表示装置500が
配設されている。この可変表示装置500は、飾
り枠501に電気的可変表示器の一例のセグメン
ト表示器502が形成されるとともに、可変表示
部材の一例の回転ドラム機構(後述の第5図で説
明する)50が備えられている。そして、可変表
示装置500は、入賞領域3a,3bへの入賞玉
に応じてセグメント表示器502および回転ドラ
ム機構50の可変表示を開始し、遊技者の停止指
令または可変表示開始から一定時間後においてそ
の可変表示を停止する。このときのセグメント表
示器502の表示状態および回転ドラム機構50
の表示状態の組合わせが所定の状態になつたと
き、可変入賞球装置30を開成駆動可能に定めら
れた特定の遊技状態になつたことが判断される。
なお、可変入賞球装置30を開成駆動するため
の特定遊技状態の他の例としては、比較的入賞し
やすいように釘調整された特定入賞領域を形成
し、特定入賞領域への入賞玉に基づいてそれを検
出するようにしてもよい。
さらに、遊技盤1の或る位置(たとえば可変入
賞球装置30の近傍位置)には、可変入賞球装置
30を開成させて遊技者に有利な状態にしている
ことを表示するために、遊技状態表示手段の一例
の発光ダイオード6が設けられている。また、遊
技盤1の上部の角には、数値情報を表示するため
のセグメント表示器7が設けられている。このセ
グメント表示器7は、特定の遊技状態になつたと
きに可変入賞球装置30を入賞しやすい状態にす
ることの可能な回数が予め制限されている場合に
おいて、可変入賞球装置30を入賞しやすい状態
にした回数、または入賞しやすい状態にすること
のできる残存回数を表示するのに用いられる。ま
た、セグメント表示器7は、入賞しやすい状態に
することの可能な制限回数の桁数(9回以下なら
ば1桁、99回以下ならば2桁)によつて定められ
る桁数のものが用いられる。
なお、制限回数の表示は、セグメント表示器5
02を用いて、電気的可変表示と兼用してもよ
い。あるいはまた、セグメント表示器に限らず、
回数に対応する数の光源、たとえば発光ダイオー
ドを遊技盤上に配設して表示してもよい。
パチンコ機10の前面枠11の下方には、賞品
玉払出口12、打球待機樋13、打球ハンドル1
4、余剰賞品玉払出口15および賞品玉受皿16
が配設されている。打球ハンドル14はその回動
によつて打球強さを調節するものであつて、必要
に応じてその外周に関連して打球指令スイツチが
設けられる。なお、打球指令スイツチは打球ハン
ドル14の近傍の前面枠11または打球ハンドル
14の軸にカムを固着しておき、このカムによつ
て押圧されるスイツチであつてもよい。
前面枠11の下方には、報知手段の一例のスピ
ーカ17がその裏面側に固着されている。スピー
カ17は、パチンコ遊技が特定の遊技状態になつ
たときに鳴動され、それによつて遊技者は音声で
特定遊技状態を知ることができる。スピーカの配
置位置は、図示のように前面枠11の下方に限ら
ず、幕板の一部、(たとえば17′で示す部分)に
選んでもよい。要は、パチンコ機10に関連して
スピーカ17が設けられており、スピーカ17の
鳴動により遊技者が特定遊技状態を知ることがで
きるようにされていればよい。
幕板のスピーカ17′の下方には、報知手段の
他の例の大当たり表示器19が設けられている。
大当たり表示器19は、たとえばランプが内蔵さ
れており、パチンコ機10の遊技状態が特定遊技
状態になつたときに点灯または点滅する。したが
つて、この実施例では、遊技者はスピーカ17,
17′によつて聴覚的に特定遊技状態を知ること
ができるとともに、大当たり表示器19によつて
視覚的にも特定遊技状態を認識することができ、
遊技者にとつて有利な遊技状態であることが確実
に知らされ、遊技者は、遊技に対する熱中度が増
すとともに、周囲で遊技をしている遊技者等に対
する優越感を得ることができる。なお、大当たり
表示器19は、図では幕板に設けられたものが示
されているが、取付位置はここに限らず、パチン
コ機10自体の一部、たとえば前面枠11や遊技
盤1の隅等に設けてもよい。
前面枠11の左辺には停止指令スイツチ18が
設けられている。このスイツチ18は、遊技者の
操作によつて回転ドラム(後述の第5図に示す5
1a〜51c)を停止指令するために用いられ
る。なお、停止指令スイツチ18は、図示では1
個設けられた場合を示すが、各列の回転ドラムの
それぞれに対応して複数のスイツチ(たとえば第
6図に示すように、18a,18b,18cの3
個のスイツチ)を設けてもよい。
第2A図および第2B図は、パチンコ機10の
裏面構造の図解図であり、特に第2A図は遊技盤
1の裏面を示し、第2B図は前面枠11の裏面に
開閉自在に装着された機構板を示す。次に、第2
A図および第2B図を参照して、パチンコ機10
の裏面構造を具体的に説明する。
セーフ孔2a〜2dの形成された遊技盤1の裏
面には、セーフ孔2a〜2dへ入賞した入賞玉を
ヤクモノ4a,4bへ導くための経路211,2
12が形成されている。また、入賞領域3a,3
bの裏面には、可変表示装置500を駆動可能な
条件を検出するための検出スイツチ22a,22
bが設けられている。そして、遊技盤1の裏面の
アウト玉入口5よりもやや上部位置には、径路2
13,214が設けられている。径路213,2
14は、セーフ孔2a〜2d、入賞領域3a,3
b、ヤクモノ4a,4bおよび可変入賞球装置3
0のいずれかへ入賞した入賞玉を入賞玉処理器2
3へ導くものである。入賞玉処理器23は、径路
213,214を介して導かれる入賞玉を1個ず
つ処理して下方へ落下させ、落下した入賞玉の重
量で第2B図に示す賞品玉払出機構26に連結さ
れた作動部材を作動させて1個の入賞玉で1回の
賞品玉払出を行なわせる。
なお、賞品玉払出の別の方法として、入賞玉処
理器23の回動に連動して、入賞玉検出スイツチ
(図示せず)が閉成され、その出力によつて賞品
玉払出機構に賞品玉払出指令信号が与えられ、そ
れによつて賞品玉が払出されるようにしてもよ
い。
打球ハンドル14の配設位置に対応する前面枠
11の裏面には、電動式打球機構24が設けられ
ている。このような電動式打球機構は周知のもの
が用いられている。なお、パチンコ玉を打球する
ために、電動式打球機構24に代えて、従来周知
の手動式打球機構を用いてもよいことはもちろん
である。
機構板20の上部には、賞品玉タンク25が固
着されている。賞品玉タンク25には、補給樋
(図示せず)から補給玉が供給される。賞品玉タ
ンク25の下方には、賞品玉払出機構26が形成
されている。この賞品玉払出機構26と賞品玉タ
ンク25との間には、賞品玉タンク25に貯留さ
れている玉を複数列に整列して賞品玉払出機構2
6へ供給するための整列径路27が配設されてい
る。賞品玉払出機構26の下方には、賞品玉を賞
品玉払出口12へ導く樋281、余剰賞品玉を余
剰賞品玉払出口25へ導く樋282およびアウト
玉を下方へ導く樋283が一体的になつた合流径
路28が取付けられている。
第3A図および第3B図は、可変入賞球装置3
0の図解図であり、特に第3A図はその斜視図を
示し、第3B図はパチンコ玉の通過によつて繰返
して可変入賞球装置30を開閉駆動できるように
定められた特定領域32aの縦断面図を示す。
可変入賞球装置30は、遊技者にとつて有利と
なる第1の状態(この実施例では、後述の開閉板
を前方へ開いてパチンコ玉を非常に容易に受入可
能な状態)と、遊技者にとつて不利となる第2の
状態(この実施例では、開閉板を閉じてパチンコ
玉の受入が不可能な状態)とに変化する。なお、
上記第1の状態および上記第2の状態は、この実
施例のものに限られるものではない。たとえば、
第2の状態として、いわゆるチユーリツプのよう
なヤクモノのように、パチンコ玉が入賞不可能な
状態ではなく、パチンコ玉の入賞が困難な状態と
したものであつてもよい。
次に、第3A図を参照して、可変入賞球装置3
0のより具体的な構成を説明する。飾り枠31の
中央部分には、打込玉の入賞可能な入賞領域32
となる透孔が形成されている。この透孔の前面に
は、開閉板33が前方側に開成自在に設けられて
いる。開閉板33は、その下辺が軸332で軸支
され、その一方側(図示では右側)の裏面にはU
字形状の突起部331が形成されている。突起部
331には、透孔が穿設されており、その透孔に
はレバー34の先端に固着されたピン341が挿
通されている。レバー34の他端は、支点342
で支持されるとともに、レバー34の上部位置に
は、開閉板33を開閉駆動するための開閉機構3
5が設けられている。開閉機構35はソレノイド
351を含み、ソレノイド351のプランジヤ3
52にロツド353の一端が連結され、ロツド3
53の他端はレバー35の中央部に連結されてい
る。
入賞領域32は、必要に応じて複数の領域32
a,32b,32cに分けられている。複数の領
域に分けられた入賞領域32のうち、領域32
b,32cへ入賞したパチンコ玉は、直接裏面に
導かれて径路213を介して入賞球処理器23へ
導かれる。一方、複数の入賞領域のうち中央の領
域32aへパチンコ玉が入賞した場合、その玉の
通過に応じて可変入賞球装置30の開閉板33を
再度繰返して開閉駆動できるように定められてい
る。すなわち、この入賞領域32aが特定領域と
して定められている。
入賞領域32を挾む両側の飾り枠31には、セ
ーフ孔36a,36bが形成されている。セーフ
孔36a,36bは遊技盤1に沿つて落下するパ
チンコ玉を常時受入可能なように、飾り枠31の
面よりも前方側に突出して形成されており、落入
したパチンコ玉を入賞玉として裏面へ導くように
されている。
飾り枠31の中央部には、開閉板33が開成状
態であることを知らせる発光ダイオード6が配置
されている。
次に、可変入賞球装置30の作用を簡単に説明
する。開閉板33は、ソレノイド51が付勢され
てプランジヤ352を引上げたとき、第3A図に
示すように開成される。そして、ソレノイド35
1が消勢されたとき、プランジヤ352が下方向
へ押し出されるため、レバー34が下方向に回動
し、開閉板33は閉成される。
次に、第3B図を参照して、特定領域32aの
詳細について説明をする。特定領域33aは、前
述のように、開閉板33が前方側へ開成されたと
きにパチンコ玉を受入れ、かつ開閉板33の開成
中に打込玉が入賞すると、再び開閉板33を開成
するように定められた入賞領域である。そこで、
この特定領域32aへ入賞したパチンコ玉を何ら
かの検出手段で検出する必要がある。一般に知ら
れているパチンコ玉を検出する手段としては、マ
イクロスイツチ、玉の通過によつて変化する静電
容量を検出する容量性検出器、玉の通過によつて
変化するインダクタンスを検出する誘導性検出
器、または光電センサ等を用いることができる。
この実施例では、遊技盤1をできる限り有効に
使用したいという要望を満すため、可変入賞球装
置30はできる限り遊技盤1の下方位置に配設さ
れている。このため、パチンコ玉の通過する径路
に関連して上述のような各検出スイツチを通常に
取付けたのでは、その取付スペースが大きくな
り、上記のような可変入賞球装置30の下方位置
への取付ができなくなるため、特別に構造が工夫
された検出スイツチが用いられている。
すなわち、特定領域32aの裏面下方には、斜
め下方向に傾斜した径路37が形成されている。
この径路37の背面側(図示では右側)の部分は
切欠形成されている。この径路37の切欠かれた
部分には、玉検知部材38が回動自在に装着され
ている。玉検知部材38は、2つの「ヘ」字状片
381,382を組合わせた形状に選ばれてお
り、その結合部分が軸383で軸支されている。
そして、玉検知部材38は、通常図示の実線で示
すように、ヘ字状部材381の一辺が径路37に
挿入されている。この状態において、打込球が特
定領域32aへ入賞して径路37を通過すると、
その通過の際に、ヘ字状部材381を反時計方向
へ押圧する。この状態が一点鎖線で示されてい
る。玉検知部材38が玉の通過によつて最も押し
やられた状態におけるヘ字状片382の上部位置
には、フオトカプラ39が設けられている。フオ
トカプラ39は、発光部と受光部とを含み、ヘ字
状片382が最も近接した状態と近接しない状態
とで受光部の受光量が異なり、受光量の変化によ
つて通過玉を検出するものである。
なお、玉検知部材38は樹脂で形成され、フオ
トカプラ39に対面するヘ字状片382には、発
光部の光の反射をよくするために表面が光沢ある
アルミニウム板やステンレス板や鉄板にめつき処
理を施した板などの反射板384が添付されてい
る。また、通過玉を検出する他の方法として、フ
オトカプラ39に代えてリードスイツチを用い、
かつ反射板384に代えて永久磁石を用いてもよ
い。
第4A図ないし第4C図は、可変入賞球装置の
他の例の図解図であり、特に、第4A図はその正
面から見た斜視図であり、第4B図は裏面から見
た図であり、第4C図は開閉板の開成状態を示す
縦断面図である。
構成において、この実施例の可変入賞球装置4
0は、飾り枠41の縦方向にある間隔を隔てて3
つの長方形状の透孔が穿設され、各透孔は入賞領
域42a,42b,42cとされている。入賞領
域42a,42b,42cの前面部分には、開閉
板43a,43b,43cがそれぞれ開閉自在に
装着されている。入賞領域42aは、第3A図を
参照して説明した特賞領域32aと同じように、
可変入賞球装置40の第1の状態を継続させるこ
とを許容された特定領域とされている。
可変入賞球装置40をより具体的に説明する。
飾り枠41の裏側には、枠部材44に取付けられ
ている。枠部材44は、上面から見て縦長のコ字
状であり、かつ飾り枠41の裏面側を覆うように
取付けられている。特定領域42aの裏面部分の
みに対応して、仕切り板441が形成されてお
り、入賞領域42b,42cの裏面部分は連通状
に形成され、かつその下方は開口とされている。
特定領域42aの裏側の枠部材44には、特定領
域42aを通過した玉を裏側へ導くための孔44
2が穿設され、該孔442の下方には、特定領域
42aへ入賞した玉を検出するための検出スイツ
チ46が取付けられている。
開閉板43a,43b,43cのそれぞれの裏
面の両側には、三角形状の突起片431,432
が形成されている。この各開閉板43a〜43c
の両側の突起片431,432には、それぞれ軸
が形成されており、該軸は枠部材44の側壁で枢
支されている。各開閉板43a〜43cの一方側
の突起片431の軸の先端には、ロツド434が
固着されている。そして、これらロツド434に
関連して、開閉板43a〜43cを開閉駆動する
ための開閉機構45が設けられている。開閉機構
45は、各開閉板43a〜43cのロツド434
に連係するとともに、枠部材44の側壁に沿つて
摺動自在な摺動板454を含み、該摺動板454
に形成されたピンによつてソレノイド451のプ
ランジヤ452に連結されたロツド453と連係
する構成になつている。
そして、ソレノイド451が電気的に付勢され
ることによつて、摺動板454を上方向へ引上
げ、摺動板454に連係されたロツド434が回
動されて、開閉板43a〜43cを前方側に開成
させる。一方、ソレノイド451が消勢される
と、プランジヤ452が押し出されて摺動板45
4を下方向へ押し下げ、それによつて開閉板43
a〜43cを閉成させる。
第5図は、可変表示部材の一例の回転ドラム表
示機構の詳細な斜視図を示す。構成において、回
転ドラム機構50に含まれる回転ドラム群51
は、複数列の回転ドラム51a,51b,51c
からなり、各列のドラムの外周上には絵模様や記
号や数字等の識別情報(図示ではベル、星、ヨツ
ト等の絵模様)が描かれている。そして、この各
列のドラム51a,51b,51cの或る識別情
報が、飾り枠501の一部に形成された表示窓か
ら遊技者に視認できるように配置されている。こ
の各列のドラム51a,51b,51cのそれぞ
れの側面には、外周上に描かれた識別情報の数に
相当する歯数を有するラチエツト歯車52a,5
2b,52c(図示では52cのみが現われてい
る)が固着されている。そして、各列のドラム5
1a,51b,51cのそれぞれは、ドラム軸5
3に遊嵌されてその摩擦力で個別的に回転可能な
ように構成されている。ドラム軸53は、その両
側がボツクス54の側面で軸支され、その一方端
には回転力伝達機構55に含まれる歯車551が
固着されている。歯車551は変速用歯車552
と噛合い結合されている。また、ボツクス54の
側面には、ドラム駆動用モータ56が装着されて
いる。モータ56はギヤモードモータであつて、
その駆動歯車が歯車552と結合され、その回転
力が歯車552,551を介してドラム軸53に
伝達され、回転ドラム群51が回転駆動されるよ
うになつている。
また、ボツクス54の後方側面には、各列のド
ラム51a,51b,51cのそれぞれを個別的
に回転または停止制御するためのソレノイド57
a,57b,57cが固着されている。これらソ
レノイドのソレノイド軸58a,58b,58c
は、それぞれ係止レバー59a,59b,59c
の一端とピンで連結されている。また、係止レバ
ー59a,59b,59cのほぼ中央部は、レバ
ー軸59で軸支され、該レバー軸59の両端はボ
ツクス54の両側面に固着されている。各列のド
ラム51a,51b,51cに対応する係止レバ
ー59a,59b,59cのそれぞれの先端に
は、爪状部59a′,59b′,59c′(図示では59
c′のみが現われている)が形成され、この爪状部
59a′,59b′,59c′が対応するラチエツトぐ
るま52a,52b,52cのそれぞれと係合し
て、各列のドラムを停止し、ロツク状態を保持す
ることができる構成である。
そして、或る価値を付与する条件は、回転ドラ
ム表示機構50で表示される各列の絵模様または
識別情報の組合わせ状態と、セグメント表示器5
02で表示される数字情報の表示状態との組合わ
せによつて、最大価値を付与するように定められ
ており、回転ドラム51a〜51cの表示部で表
示される識別情報の組合わせのみによつては最大
価値よりも小さな価値(たとえばヤクモノの開成
数を可変)を付与するように定められている。
また、電気的可変表示器の一例としてセグメン
ト表示器502を示したが、これに代えて、次の
ように電気的可変表示器を構成することもでき
る。たとえば、複数の発光ダイオード等の表示部
を円上に配設して構成する。この場合、或る価値
を付与する条件は、回転ドラム51a〜51cの
表示状態が予め定める組合わせ(たとえばオール
ヨツトの絵の組合わせ)でありかつ複数の表示部
のうち所定の表示部が点灯表示されたとき最大価
値を付与し、回転ドラム51a〜51cの組合わ
せが予め定める状態になつてもその他の表示部が
点灯表示された場合に最大価値を付与しない(す
なわち最大価値以下の価値を付与する)ように定
めることができる。
なお、上述の実施例では、可変表示装置500
の一例として、セグメント表示器502と回転ド
ラム表示機構50とを一体的に構成した場合を示
したが、回転ドラム表示機構50単体であつても
よい。
第6図は、この発明の一実施例の遊技制御回路
の回路図である。構成において、遊技制御回路6
0は、回転ドラム表示機構50を駆動制御するた
めの回転ドラム駆動制御回路61、セグメント表
示器502を可変表示するための表示駆動制御回
路62、特定遊技状態検出手段63、所定価値付
与状態検出手段64、所定価値付与状態であるこ
とを報知する報知回路65および一定時間開成駆
動回路(後述の第7図で詳細に説明する)70か
ら構成されている。この一定時間開成駆動回路7
0は、可変表示装置500の表示状態の組合わせ
に基づいて、入賞球装置30を駆動制御する機能
を有する。なお、駆動制御手段は、所定価値付与
状態検出手段64および一定時間開成駆動回路7
0から構成されている。
より具体的な構成を説明する。回転ドラム駆動
制御回路61は、特賞玉検出スイツチ22aおよ
び22b、停止指令スイツチ18a〜18c、回
転ドラム駆動回路611、モータ56、ソレノイ
ド57a〜57cを含む。表示駆動制御回路62
は、フリツプフロツプ621、アンドゲート62
2、クロツク発振器623、リングカウンタ62
4およびデコーダ625を含む。特定遊技状態検
出手段63は、各列のドラム51a〜51cの停
止時における位置を検出するセンサ(たとえば光
電センサ)631および632、表示状態判定回
路633、組合わせ設定部634、判定回路63
5ならびにアンドゲート636を含む。報知回路
65は、フリツプフロツプ651、効果音発生回
路652、スピーカ17および最大価値付与状態
を表示する表示器19を含む。
第7図は、所定価値付与状態検出手段64およ
び一定時間開成駆動回路70の詳細な回路図であ
る。構成において、一定時間開成駆動回路70
は、回転ドラムの表示状態が最大価値を付与可能
な状態でないときに相対的に短い期間だけ可変入
賞球装置30を開成させるためのタイマ71〜7
3、オアゲート74、ドライバ75および一定時
間繰返し開閉駆動回路700を含む。所定価値付
与状態検出手段64は、計数手段の一例のカウン
タ641、比較回路642、設定器643および
デコーダドライバ644を含む。設定器643に
は1回の特定遊技状態によつて可変入賞球装置3
0を入賞しやすい状態にすることの可能な制限回
数が予め設定されている。なお、設定器643お
よび比較回路642で、一定数検出手段が構成さ
れている。
次に、第1図ないし第7図を参照して、この実
施例の具体的な動作を説明する。遊技者は玉貸機
で借りたパチンコ玉を打球待機樋13へ入れ、打
球ハンドル14を回動して打球強さを調節した
後、打球スイツチを押圧する。応じて、打球用モ
ータ(図示せず)が回転駆動し、打球杆(図示せ
ず)が間欠的に回動され、パチンコ玉は1個ずつ
遊技盤1内へ打込まれる。遊技者が打球遊技して
いるとき、打込球がセーフ孔2a〜2dのいずれ
かまたはヤクモノ4aまたは4bに入賞すると、
前述のごとくして、この入賞玉につき所定数の賞
品玉が払出される。
一方、打込玉が入賞領域3aまたは3bへ入賞
すると、特賞玉検出スイツチ22aまたは22b
が特賞玉検出出力を導出して回転ドラム駆動回路
611に駆動指令信号を与えるとともに、フリツ
プフロツプ621をセツトする。これに応じて、
回転ドラム駆動回路611はソレノイド57a〜
57cを付勢制御して停止レバー59a〜59c
と対応するラチエツト歯車52a〜52cとの係
合状態を解除させ、かつモータ56を回転させ
る。よつて、各列のドラム51a〜51cは回転
され、その表示は可変表示される。
これと同時に、フリツプフロツプ621のセツ
ト出力(ハイレベル信号)がアンドゲート622
の一方入力として与えられる。アンドゲート62
2の他方入力にはクロツク発振器623からクロ
ツクパルスが常時与えられている。このため、ア
ンドゲート622はフリツプフロツプ621のセ
ツト出力に応じてクロツクパルスをリングカウン
タ624に与える。リングカウンタ624は1桁
のセグメント表示器502で表示可能な数値0〜
9を循環的に計数するものであつて、その計数値
はデコーダ625に与えられるとともに判定回路
635に与えられる。デコーダ625はリングカ
ウンタ624の計数値に基づいてデコードを行な
い、計数値に基づいてセグメント表示器502で
表示される数字をクロツクパルスの周波数に相当
する周期で順次的に変化させる。
このようにして、回転ドラム51a〜51cが
回転駆動されかつセグメント表示器502が可変
表示されている状態において、遊技者は各列の回
転ドラム51a〜51cの表示状態の組合わせが
最大価値を付与される表示状態となることを期待
して、停止指令スイツチ18a〜18cを適宜押
圧する。たとえば、停止指令スイツチ18aが押
圧されると、回転ドラム駆動回路611はソレノ
イド57aを消勢して停止指令スイツチ18aに
対応する回転ドラム51aを停止制御する。同様
にして、停止指令スイツチ18b(または18c)
が押圧されると、回転ドラム駆動回路611はソ
レノイド57b(または57c)を消勢して、対
応する回転ドラム51b(または51c)を停止
制御する。そして、すべての停止指令スイツチ1
8a〜18cの押圧に応答して回転ドラム51a
〜51cを停止指令した後、回転ドラム駆動回路
611はモータ56の回転駆動を停止させるとと
もに、すべてのドラムの停止したことを表わすハ
イレベル信号を導出する。このハイレベル信号は
各例のドラムで表示される識別情報の組合わせ状
態を判定指令する判定指令信号として表示状態判
定回路633に与えられるとともに、フリツプフ
ロツプ621をリセツトさせる。応じて、アンド
ゲート622が以後クロツクパルスの導出を停止
するため、リングカウンタ624の計数値が歩進
されず、したがつてそのときリングカウンタ62
4で計数されている計数値に相当する数値が連続
的にセグメント表示器502で表示される。
表示状態判定回路633は、判定指令信号に応
じて、センサ631および632から与えられる
出力に基づいて各列のドラムで表示されている識
別情報の組合わせを判定する。すなわち、センサ
631,632は、たとえば投光部と受光部とを
有する光電センサであつて、各列のドラム51a
〜51cの軸方向両外側に対峙して設けられてい
る。各列のドラム51a〜51cのそれぞれの側
面には、同心円状の第1の円周と第2の円周とが
規定されており、第1の円周上および第2の円周
上には、各ドラムで表示される識別情報に対応す
る位置に選択的に透孔が穿設されている。よつ
て、透孔が穿設されまたは透孔が穿設されていな
いことの組合わせによつて、4種類の識別が可能
とされている。たとえば、第1および第2の円周
上に透孔が穿設されている表示部を論理「1」と
し、透孔の穿設されていない部分を論理「0」と
すれば、4種類の2ビツトのコード「00」、「01」、
「10」、「11」によつて、飾り枠501の窓に表示
されているドラムの識別情報の組合わせが検出で
きる。この表示状態判定回路633はセンサ63
1,632の出力に基づいて、ドラム51a〜5
1cで表示される識別情報の組合わせに基づく得
点を判定し、その得点値を一定時間開成駆動回路
70および判定回路635に与える。もし、各列
の回転ドラム51a〜51cで表示される識別情
報の組合わせが最大価値を付与するように定めら
れた組合わせ(たとえばオールヨツトの図形)で
なければ、表示状態判定回路633はそのときの
組合わせに基づいて最大価値より小さな価値を付
与すべきことを表わす判定信号j2〜j4のいず
れかを導出する。各判定回路j2〜j4は対応す
るタイマ71〜73に与えられる。各タイマ7
1,72,73は、それぞれ対応する判定信号j
2,j3,j4の入力に応じて予め定める一定時
間t2、t3、t4だけハイレベル信号を導出するもの
である。各タイマ71〜73によつて設定されて
いる一定時間は、t2<t3<t4の関係に選ばれ、た
とえば、t2=10秒、t3=6秒、t4=4秒に選ばれ
ている。
今、たとえば、表示状態判定回路633が判定
信号j2を導出した場合は、タイマ71が一定時
間(t2)の間ハイレベル信号を導出し、この信号
はオアゲート74を介してドライバ75に与えら
れる。応じて、ドライバ75は一定の時間、ソレ
ノイド351(または451)を連続的に付勢す
る。これによつて、可変入賞球装置30(または
40)の開閉板33(または43a〜43c)が
一定時間(t2)だけ開成されて、打込玉の入賞を
許容する。このとき、打込玉が入賞領域32bお
よび32cへ入賞すると、入賞玉に応じて所定数
の賞品玉が払出される。しかしながら、このとき
打込玉が特定領域32aへ入賞しても、繰返し開
閉駆動の延長制御が行なわれることなく、単にこ
の入賞玉につき所定数の賞品玉が払出されるのみ
である。
次に、各列の回転ドラム51a〜51cで表示
される識別情報の組合わせが最大価値を付与する
ように定められた組合わせの場合を説明する。こ
の場合、表示状態判定回路633は判定信号j1
を導出してオアゲート702および判定回路63
5に与える。判定回路635は、組合わせ設定部
634で予め設定されている最大価値を付与する
条件となる各列の回転ドラムの組合わせを表わす
情報と判定信号j1とに基づいて、回転ドラムの
表示状態が最大価値を付与する状態であることを
判定する。続いて、判定回路635は、リングカ
ウンタ624の計数値が組合わせ設定部634で
設定されている最大価値を付与する表示状態(た
とえば数字7が表示された状態)であるか否かを
判定し、各回転ドラム51a〜51cの表示状態
の組合わせが最大価値を付与する状態であつて
も、セグメント表示器502の表示状態が「7」
を表示していなければ、最大価値付与指令信号
(すなわちハイレベル信号)を導出しない。この
場合は、判定信号j1がオアゲート702を介し
てタイマ701に与えられる。このタイマ701
で設定されている一定時間(t1)は、その他の回
転ドラムの組合わせ状態の判定信号j2〜j4に
基づく一定時間t2、t3、t4よりもはるかに大きな
値(たとえば30秒)に選ばれている。したがつ
て、回転ドラム51a〜51cの表示状態の組合
わせのみが最大価値を付与可能な所定の状態にな
れば、タイマ701が比較的長い一定時間(t1)
だけドライバ75を駆動させてソレノイド351
を付勢させる。このため、可変入賞球装置30が
一定時間(t1)だけ開成されて、その期間中、入
賞玉の発生確率を高める。しかし、この場合は、
判定回路635がハイレベル信号を導出せず、か
つしたがつてアンドゲート636がハイレベル信
号を導出しないため、フリツプフロツプ703が
リセツトされたままとなり、可変入賞球装置30
の繰返し開成駆動は何ら行なわれない。
ところが、回転ドラム51a〜51cの表示状
態の組合わせが最大価値を付与可能な所定の状態
となりかつセグメント表示器502の表示状態が
最大価値を付与可能な数値「7」を表示している
状態になると、判定回路635は最大価値付与条
件の成立したこと、すなわち特定遊技状態である
ことを表わすハイレベル信号を導出する。このハ
イレベル信号がアンドゲート636の一方入力と
して与えられるとともに、フリツプフロツプ65
1をセツトする。アンドゲート636には、比較
回路642の不一致出力(ローレベル信号)がハ
イレベル信号に反転されて与えられている。この
ため、アンドゲート636はハイレベル信号を導
出してフリツプフロツプ703をセツトする。フ
リツプフロツプ703のセツト出力は、最大価値
付与能動化信号としてアンドゲート704に与え
られる。この場合は、可変入賞球装置30の開成
中において、打込玉が特定領域32aへ入賞する
ごとに一定時間(t1)だけ繰返して開閉される。
すなわち、タイマ701は判定信号j1が与えら
れてから一定時間(t1=30秒)経過すると、その
出力をローレベル信号に反転する。応じて、ドラ
イバ75がソレノイド351を消勢して可変入賞
球装置30を閉成させる。このタイマ701のロ
ーレベル信号がインバータ705で反転されて遅
延回路706および707に与えられる。遅延回
路706は最大価値付与可能状態において、可変
入賞球装置30が開閉駆動する場合の閉成時間に
相当する遅延時間に設定されている。遅延回路7
07は遅延回路706の遅延時間よりもやや長い
遅延時間に設定されている。遅延回路706の一
定時間遅れたハイレベル信号はアンドゲート70
4の1つの入力として与えられる。
なお、この実施例では、可変入賞球装置30が
1回開成する一定期間は、一定時間(t1)とした
が、一定期間は、たとえば入賞領域32に一定数
(たとえば10個)の玉が入賞するまでの期間とし
てもよい。あるいはまた、一定期間は、一定時間
経過若しくは一定数の玉が入賞するまでのいずれ
か早い方の期間としてもよい。この場合、入賞領
域32に関連して一定数を検出したときに出力を
導出する玉計数器を設け、その出力を上記タイマ
701の出力と置換するか、またはタイマ701
の出力と玉計数器の出力とをオアゲートを介して
導出するようにすればよい。
ところで、可変入賞球装置30の開成中におい
て、打込玉が特賞領域32aへ入賞すると、フオ
トカプラ39が出力を導出してフリツプフロツプ
708をセツトさせている。このため、アンドゲ
ート704はハイレベル信号を導出してオアゲー
ト702を介してタイマ701に差動指令信号を
与える。応じて、タイマ701は再び一定時間
(t1)だけハイレベル信号を導出する。このよう
にして、最大価値付与可能状態(特定遊技状態)
においては、打込玉が可変入賞球装置30の特賞
領域32aへ入賞すると、一旦可変入賞球装置3
0が閉成されて後、再び可変入賞球装置30が一
定時間(t1)だけ延長して開成され、特賞領域3
2aへの入賞玉のあるごとにその動作が繰返され
るようになつている。したがつて、遊技者は多量
の賞品玉を有利に獲得できる。
次に、この実施例の特徴である報知回路65の
動作について説明をする。判定回路635からの
最大価値付与検出出力は、微分回路651で微分
され、フリツプフロツプ652のセツト入力とし
て与えられる。フリツプフロツプ652のセツト
によつて、ハイレベル信号が保たれ、大当たり表
示器19が点灯されるとともに効果音発生回路6
53が駆動されて、スピーカ17から特定遊技状
態であることを表わす効果音が出力される。つま
り、大当たり表示器19の点灯とスピーカ17か
ら出力される効果音とによつて、遊技状態が最大
価値を付与することのできる特定遊技状態になつ
たことが報知される。遊技者はこの報知により興
奮されるとともに、遊技に対する輿趣が盛上げら
れる。
報知回路65による報知停止は、所定価値付与
状態検出手段64の出力に基づいて行なわれる。
つまり、特定遊技状態になつた後、所定の価値が
付与され終えたときには、所定価値付与状態検出
手段64でそれが検出され、その出力はフリツプ
フロツプ652のリセツト入力として与えられ
る。応じてフリツプフロツプ652がリセツトさ
れ、大当たり表示器19は消灯され、効果音発生
回路653の駆動が停止されて、スピーカ17か
ら出力される効果音の出力も停止する。
さらに、この実施例では、可変入賞球装置30
を開成して入賞しやすい状態にしたときに、その
状態を遊技者に知らせるために、発光ダイオード
6が点灯するようにされている。この動作の説明
を、主として第7図を参照して行なう。アンドゲ
ート761がフリツプフロツプ703のセツト出
力およびタイマ701の出力のある期間中トラン
ジスタ762を導通させる。応じて、発光ダイオ
ード6が発光表示して、特定遊技状態となつて可
変入賞球装置30へ入賞しやすい状態であること
を遊技者に知らせる。したがつて、遊技者はその
表示を見て可変入賞球装置30の特賞領域32a
へ打込玉を入賞させるように打球遊技を集中して
行なうことができる。
ところで、打込玉が特賞領域32aへ入賞する
と、フオトカプラ39がそれを検出してフリツプ
フロツプ708をセツトさせる。このフリツプフ
ロツプ708のセツト出力が微分回路709で微
分されてカウンタ641に与えられる。カウンタ
641は特定遊技状態において可変入賞球装置3
0の開閉回数を計数する。カウンタ641の計数
値はデコーダドライバ644に与えられ、セグメ
ント表示器7で表示される。
また、カウンタ641の計数値が比較回路64
2に与えられる。比較回路642には、設定器6
43で予め設定されている制限回数(たとえば15
回)が入力されている。したがつて、比較回路6
42は、フリツプフロツプ703のセツト出力が
比較指令信号として与えられている期間中、カウ
ンタ641の計数値と制限回数とを比較する。そ
して、比較回路642は計数値が制限回数に達し
たことを検出すると、一致出力を導出してフリツ
プフロツプ703をリセツトさせるとともに、カ
ウンタ641をリセツトさせる。したがつて、以
後打込玉が特賞領域32aへ入賞しても、フリツ
プフロツプ703のリセツトに応じてアンドゲー
ト704が不能動化されているため、繰返して可
変入賞球装置30を開成することが禁止される。
すなわち、可変入賞球装置30は、特定遊技状態
になつた後特賞領域への入賞玉のある限り、制限
回数だけ繰返して開成制御される。なお、比較回
路642の出力で打止指令するようにしてもよ
い。
以上のように、この実施例によれば、特定遊技
状態においては遊技者が労せずして多量の賞品玉
を獲得できるため、特定遊技状態となるように遊
技に励むことができ、遊技の輿趣を高めることの
できる利点がある。
また、特定遊技状態においては、その状態であ
ることが報知回路65によつて視覚的および聴覚
的に遊技者に報知されるため、遊技者はその状態
をいち早く知ることができ、遊技上の作戦を立て
るのに役立つ利点を備えている。
さらにまた、特定遊技状態において、可変入賞
球装置が入賞しやすい状態になつたとき、つまり
可変入賞球装置が開成状態になつたときには、そ
れが発光ダイオード6で表示されるので、遊技者
が遊技上の作戦を立てるのにさらに役立つという
利点もある。
なお、1回の特定遊技状態になつたときに特賞
領域への入賞玉のある限り可変入賞球装置を繰返
して開閉する制御回数が定められていない場合
は、セグメント表示器7の表示は不要であるが、
回数が定められている場合は、このセグメント表
示器7で、繰返された回数を表示しまたは繰返し
可能な残存回数を表示させるようにすれば、遊技
者にとつて興味深い遊技情報を有効に提供可能で
ある。
上述の実施例では、回転ドラム51a〜51c
の表示組合わせとセグメント表示器502との表
示組合わせによつて特定遊技状態が決定される構
成としたが、回転ドラム51a〜51cだけの表
示組合わせにより特定遊技状態が決定されるよう
にしてもよい。この場合は、判定回路635が回
転ドラム51a〜51cの表示状態に基づいてだ
け判定出力を出力するようにし、表示駆動制御回
路62は省略すればよい。
また、特定遊技状態を決定するための表示手段
は、回転ドラム51a〜51cのような機械的構
成のものではなく、電気的に表示が可変可能な表
示セグメント等によつて構成されていてもよい。
第8図は、駆動制御手段の他の例を示す回路図
である。第8図の実施例が第7図と異なる点は、
1回の特定遊技状態になつた後特賞領域32aの
入賞玉数に応じて可変入賞球装置30の開閉回数
を変化させかつ開閉回数が制限回数を越える場合
は制限回数以上の開閉を禁止するようにされてい
る点である。
具体的には、所定価値付与状態検出手段64′
および一定時間繰返し開閉駆動回路700′が以
下に説明するように構成され、動作を行なつてい
る。すなわち、アンドゲート636がハイレベル
信号の最大価値付与能動化信号を導出すると、フ
リツプフロツプ703がセツトされると同時に、
ゲート回路645が開かれる。応じて、設定器6
43で設定されている制限回数がゲート回路64
5を介して減算回路646に入力される。したが
つて、減算回路646は制限回数を設定し、その
計数値(最初は制限回数)がデコーダ646およ
び零検出回路647に与えられる。このとき、デ
コーダ644は制限回数を残存回数としてセグメ
ント表示器7に表示させる。また、最大価値付与
能動化信号の発生時において、判定信号j1が導
出される。この判定信号j1に応じてタイマ70
1が作動し、可変入賞球装置30を開成させる。
この状態において、打込玉が特賞領域32aへ入
賞すると、フオトカプラ39が該入賞玉を検出す
る。このとき、零検出回路647は減算回路64
6の計数値が零でないことを検出してその出力を
ローレベル信号とする。このローレベル信号がイ
ンバータ648で反転されてアンドゲート711
の一方入力として与えられる。したがつて、アン
ドゲート711はフオトカプラ39の出力がある
ごとにハイレベル信号を導出してフリツプフロツ
プ708をセツトさせるとともに、減算回路64
6に減算指令を与え、さらに加減算回路649に
加算指令を与える。減算回路646はアンドゲー
ト711の出力のあるごとに計算上の残存回数を
計数する。加減算回路649は実際に開閉可能な
回数を計数する。
そして、1回目の開成が終了すると、遅延回路
706がハイレベル信号を導出する。応じて、ア
ンドゲート704がハイレベル信号を導出してオ
アゲート702を介してタイマ701に作動指令
を与える。このため、タイマ701が作動して可
変入賞球装置30を一定時間(t1)だけ再度開成
させる。このとき、アンドゲート704の出力が
加減算回路649に減算指令入力として与えられ
る。このように、減算回路646と加減算回路6
49とを設けているのは、1回の開成期間中に多
数の打込玉が特賞領域32aへ入賞した場合であ
つても、減算回路646で計算上の残存回数を計
数させ、加減算回路646で実際に可変入賞球装
置を開成可能な回数を計数させるためである。
前述の動作は減算回路646の計数値が零とな
るまで繰返される。そして、減算回路646の計
数値が零になると、零検出回路647はそれを検
出してその出力をハイレベル信号とする。このた
め、アンドゲート711は不能動化され、フオト
カプラ39の出力があつても加減算回路649お
よび減算回路646にハイレベル信号を与えな
い。しかし、フリツプフロツプがセツト状態を保
持しているので、加減算回路649の計数値が零
にならない限り、可変入賞球装置30の開閉動作
が繰返される。
可変入賞球装置30が制限回数だけ開閉される
と、加減算回路649の計数値が零となる。応じ
て、零検出回路64aがそれを検出し、ハイレベ
ル信号を導出して単安定マルチ64bに与える。
応じて単安定マルチ64bは一定時間だけハイレ
ベル信号を導出し、アンドゲート64cに与え
る。アンドゲート64cは、先に零検出回路64
7からハイレベル信号が与えられているので、単
安定マルチ64bの出力を導出してフリツプフロ
ツプ703をリセツトさせる。これによつて、以
後アンドゲート704が不能動化され、繰返して
可変入賞球装置30が開成されるのが禁止され
る。
このようにすれば、可変入賞球装置30を開成
し始めた頃に比較的多くの玉が特賞領域へ入賞す
ると、或る回の開閉途中で特賞領域へ入賞玉が生
じなくても、制限回数だけ可変入賞球装置を開成
することが確保される。
なお、開成回数に関連する情報を表示する他の
例としては、この実施例の減算回路646で計数
している残存回数の表示に代えて、第7図のよう
に開成回数を表示してもよい。また、第7図の実
施例においても残存回数を表示するようにしても
よい。
また、他の変形例としては、アンドゲート63
6の出力後作動しかつ比較的長い間(たとえばt1
と遅延回路706の遅延時間との加算値に制限回
数を乗算して求められる時間よりも少し長い時
間)遅れて出力を導出するタイマ64dを設け、
タイマ64d出力またはアンドゲート64cの出
力のいずれか一方を導出するオアゲート64eを
設け、オアゲート64eの出力でフリツプフロツ
プ703をリセツトさせるように構成してもよ
い。
また、特賞領域32は、この実施例の可変入賞
球装置30の入賞領域の一部としたが、遊技盤1
上のどの位置へ設けてもよい。
[発明の効果] 以上のように、この発明は、パチンコ遊技機の
遊技状態が予め定める遊技状態(特定遊技状態)
であることを報知する報知手段を含む構成とした
ので、遊技者がその状態を直ちにかつ確実に知る
ことができ、遊技上の作戦を立てやすい、またそ
の期間に遊技者が効率的に賞品玉を獲得しやす
い、さらにまた遊技者の感覚に訴えて満足感を与
えるパチンコ遊技機を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例のパチンコ遊技
機の外観図である。第2A図および第2B図は、
パチンコ遊技機の裏面構造を示す図解図である。
第3A図および第3B図は、可変入賞球装置の一
例の詳細図である。第4A図ないし第4C図は、
可変入賞球装置の他の例の詳細図である。第5図
は、可変表示装置500に含まれる回転ドラム機
構50の詳細図である。第6図は、この発明の一
実施例の遊技制御回路図である。第7図は、駆動
制御手段の一実施例の詳細な回路図である。第8
図は、駆動制御手段の他の実施例の詳細な回路図
である。 図において、10はパチンコ遊技機、2a〜2
dはセーフ孔、3a,3bは入賞領域、4a,4
bはヤクモノ、30および40は可変入賞球装
置、32a,42aは特定領域、33は開閉板、
39,46は特賞玉検出器、61は回転ドラム駆
動制御回路、62は駆動制御回路、63は特定遊
技状態検出手段、64,64′は所定価値付与状
態検出手段、70は一定時間開成駆動回路、70
0は繰返し開閉駆動回路を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 遊技盤に入賞領域を形成したパチンコ遊技機
    において、 パチンコ遊技における予め定める遊技状態にな
    つたことを検出する特定遊技状態検出手段、 前記遊技盤上に配設されかつ遊技者にとつて有
    利となる第1の状態と遊技者にとつて不利となる
    第2の状態に変化自在な可変入賞球装置、 前記可変入賞球装置の第1の状態を継続させる
    ことを許容された特定領域を通過したパチンコ玉
    を検出する特定領域通過玉検出手段、 前記特定遊技状態検出手段出力に応じて前記可
    変入賞球装置を予め定める期間だけ第1の状態と
    し、可変入賞球装置の第1の状態の期間中におい
    て前記特定領域通過玉検出手段出力があることに
    基づいて前記予め定める期間の経過後に可変入賞
    球装置を一旦第2の状態とし、かつその後再び可
    変入賞球装置を第1の状態とするように駆動制御
    する駆動制御手段、および 前記特定遊技状態検出手段出力に応じて遊技状
    態が特定遊技状態であることを報知する報知手段
    を備えたパチンコ遊技機。 2 前記特定領域通過玉検出手段は、前記可変入
    賞球装置に形成された特定領域を通過したパチン
    コ玉を検出する、特許請求の範囲第1項記載のパ
    チンコ遊技機。 3 前記特定領域通過玉検出手段は、前記遊技盤
    に形成された予め定める入賞領域を通過したパチ
    ンコ玉を検出する、特許請求の範囲第1項記載の
    パチンコ遊技機。 4 前記報知手段は、視覚的に認識可能な態様で
    特定遊技状態であることを知らせる、特許請求の
    範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載のパチ
    ンコ遊技機。 5 前記報知手段は、聴覚的に認識可能な態様で
    特定遊技状態であることを知らせる、特許請求の
    範囲第1項ないし第3項のいずれかに記載のパチ
    ンコ遊技機。 6 前記駆動制御手段は、 予め定める価値を遊技者に付与した状態を検出
    する所定価値付与状態検出手段と、 前記予め定める期間内に特定領域を通過するパ
    チンコ玉のある限り、該予め定める期間の経過後
    に前記可変入賞球装置を一旦第2の状態としかつ
    その後再び第1の状態とする動作を、前記所定価
    値付与状態検出手段出力があるまで繰返して行な
    う繰返し駆動手段とを含み、 前記報知手段は前記所定価値付与状態検出手段
    出力があるまで継続報知する、特許請求の範囲第
    1項ないし第5項のいずれかに記載のパチンコ遊
    技機。 7 前記所定価値付与状態検出手段は、前記繰返
    し駆動手段によつて前記可変入賞球装置を第1の
    状態と第2の状態に交互に繰返して駆動した回数
    が予め定める回数になつたことを検出する、特許
    請求の範囲第6項記載のパチンコ遊技機。
JP60128848A 1985-06-13 1985-06-13 パチンコ遊技機 Granted JPS6116766A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60128848A JPS6116766A (ja) 1985-06-13 1985-06-13 パチンコ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60128848A JPS6116766A (ja) 1985-06-13 1985-06-13 パチンコ遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6116766A JPS6116766A (ja) 1986-01-24
JPH0345665B2 true JPH0345665B2 (ja) 1991-07-11

Family

ID=14994873

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60128848A Granted JPS6116766A (ja) 1985-06-13 1985-06-13 パチンコ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6116766A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140091453A (ko) * 2013-01-11 2014-07-21 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 기판 파지 장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06285218A (ja) * 1993-04-06 1994-10-11 Epotsukushiya:Kk パチンコ玩具

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140091453A (ko) * 2013-01-11 2014-07-21 가부시키가이샤 에바라 세이사꾸쇼 기판 파지 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6116766A (ja) 1986-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS636230B2 (ja)
JPS6058984B2 (ja) パチンコ遊技機
JPH0345665B2 (ja)
JPH0345667B2 (ja)
JPH0343914B2 (ja)
JPH0226996B2 (ja)
JPH0214072B2 (ja)
JPH0345666B2 (ja)
JPH0347110B2 (ja)
JPH0212583B2 (ja)
JPH0310350B2 (ja)
JPS636029B2 (ja)
JPS636232B2 (ja)
JPS5854977A (ja) パチンコ遊技機
JPH01195877A (ja) パチンコ遊技機
JPH01195879A (ja) 弾球遊技機の可変入賞球装置
JPH0328233B2 (ja)
JPH01195878A (ja) パチンコ遊技機
JPH0524383Y2 (ja)
JP5280790B2 (ja) ぱちんこ遊技機
JPH0235590B2 (ja) Pachinkojugiki
JPH0238233B2 (ja)
JPH0218867B2 (ja)
JPH0370514B2 (ja)
JPH0644942B2 (ja) 弾球遊技機