JPH0370514B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0370514B2
JPH0370514B2 JP60126732A JP12673285A JPH0370514B2 JP H0370514 B2 JPH0370514 B2 JP H0370514B2 JP 60126732 A JP60126732 A JP 60126732A JP 12673285 A JP12673285 A JP 12673285A JP H0370514 B2 JPH0370514 B2 JP H0370514B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winning ball
state
ball device
variable winning
balls
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP60126732A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6116760A (ja
Inventor
Toshio Ando
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sankyo Co Ltd filed Critical Sankyo Co Ltd
Priority to JP60126732A priority Critical patent/JPS6116760A/ja
Publication of JPS6116760A publication Critical patent/JPS6116760A/ja
Publication of JPH0370514B2 publication Critical patent/JPH0370514B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pinball Game Machines (AREA)
  • Display Devices Of Pinball Game Machines (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明はパチンコ遊技機に関し、特に、可変
入賞球装置の駆動制御が改良されたパチンコ遊技
機に関する。
[従来の技術] 一般に、パチンコ玉を利用して遊技するパチン
コ遊技機が広く普及し、手軽なレジヤーの1つと
して遊技者に親しまれている。周知のように、パ
チンコ遊技機はその遊技盤上に複数のセーフ孔お
よび入賞球装置(ヤクモノ;通称チユーリツプ)
が配設され、遊技者がパチンコ玉を打球したと
き、パチンコ玉が或る確率でセーフ孔またはヤク
モノに入賞すると、一定数の賞品玉が払出される
ものである。
ところで、従来のパチンコ遊技機は、遊技者へ
のサービスの目的で、打込玉が或る特定のセーフ
孔または入賞領域へ入賞すると、所定数のヤクモ
ノを開成したり、或るヤクモノを所定時間だけ開
成していた。このため、従来では、遊技状態によ
つて賞品玉を付与するにしても、特定入賞領域へ
の入賞玉に基づいて所定数のヤクモノを開成する
のみであるため、遊技者がパチンコ遊技機を打止
させるまで遊技して多量の賞品玉を獲得しようと
思えば、優れた遊技技術と長時間連続遊技するの
に耐え得る忍耐力が必要であつた。このため、1
台のパチンコ遊技機を打止制御させて多量の賞品
玉を獲得できるのは、パチプロと称される熟練者
が多かつた。
しかしながら、遊技場としては、多くの遊技者
にも多量の賞品玉を獲得できる機会を与えたい要
望がある。そこで、本願出願人は、先に特願昭54
−145643号および特願昭54−145644号において、
特定遊技状態に基づいて相対的に長い時間だけヤ
クモノなどの可変入賞球装置を入賞しやすい状態
にして、1度に多量の賞品玉を獲得できるような
パチンコ遊技機を提案した。
ところが、先に提案したものは、可変入賞球装
置を単に相対的に長い時間だけ入賞しやすい状態
にしているにすぎないため、可変入賞球装置の付
近に植設された釘の調整状態によつて、可変入賞
球装置の1回の開成期間中に十数個の入賞玉が生
じるものと、ほとんど入賞玉の生じないものとが
現われ、台によつて入賞確率に予想以上のばらつ
きが生じることがあつた。
そこで、特定遊技状態に基づいて第1の状態に
なつている可変入賞球装置を、その可変入賞球装
置内への打玉の一定個数の入賞に基づいて一旦第
2の状態に切換え、予め定める繰返し継続条件の
成立に基づいて前記可変入賞球装置を再度第1の
状態に駆動する繰返し継続制御を行なうよう構成
し、第1の状態にある可変入賞球装置内への入賞
可能な入賞玉数に上限を設けるとともに第1の状
態の繰返し継続制御により遊技者の痛快感を持続
させんとするものが考えられる。
しかし、この繰返し継続制御を行なうパチンコ
遊技機においても、前記可変入賞球装置へ入賞し
やすい台とそれ以外の入賞領域に入賞しやすい台
とのばらつきがあるために、可変入賞球装置内へ
の入賞玉数のみを制限したのでは片手落ちとな
り、前記台のばらつきに起因した不平等が生ずる
という欠点がある。
本発明は、かかる実情に鑑み、繰返し継続制御
により遊技者に充分な満足感を与えながらも、可
変入賞球装置へ入賞しやすい台とそれ以外の入賞
領域に入賞しやすい台とによるばらつきに起因し
た賞品玉の獲得数をめぐる不平等を是正し得るパ
チンコ遊技機を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] 本発明に係るパチンコ遊技機は、 遊技盤上に配設され、遊技者にとつて有利にな
る第1の状態と遊技者にとつて不利になる第2の
状態に変化自在な可変入賞球装置、 パチンコ遊技状態が前記可変入賞球装置を一定
期間だけ第1の状態に変化できるように定められ
た状態になつたことを検出する特定遊技状態検出
手段、 前記可変入賞球装置が第1の状態のとき、前記
可変入賞球装置への入賞玉数が一定数に達したこ
とを検出する所定入賞玉数検出手段、 前記可変入賞球装置以外で、前記遊技盤に形成
されている入賞口への入賞玉数と前記可変入賞球
装置への入賞玉数との和が一定数に達したことを
判定する両入賞玉数判定手段、 前記特定遊技状態検出手段出力後において、前
記可変入賞球装置を繰返して第1の状態にできる
ように定められた条件を検出する繰返し条件検出
手段、および 前記特定遊技状態検出手段出力に応じて前記可
変入賞球装置を第1の状態に駆動し、前記一定期
間内に前記所定入賞玉数検出手段出力のあること
または所定入賞玉数検出手段出力がなくかつ一定
期間経過したことに応じて可変入賞球装置を第2
の状態に駆動し、前記繰返し条件検出手段出力に
応じて可変入賞球装置を再度第1の状態に繰返し
継続制御するとともに、前記両入賞玉数判定手段
の判定出力に基づいて前記可変入賞球装置の繰返
し継続制御を終了させる駆動制御手段を備えてい
ることを特徴とする。
[作用] 特定遊技状態になつたことに応じて、駆動制御
手段は、可変入賞球装置を一定期間遊技者にとつ
て有利な第1の状態にする。この状態のときに、
可変入賞球装置に一定数の入賞玉が生じた場合に
は所定入賞玉数検出手段出力から検出出力が導出
され、その出力に応じて、駆動制御手段は可変入
賞球装置を遊技者にとつて不利な第2の状態にす
る。なお、このとき、所定入賞玉数検出手段の出
力が一定期間内にない場合には、該一定期間の経
過に応じて駆動制御手段は可変入賞球装置を遊技
者にとつて不利な第2の状態にする。また、駆動
制御手段は、繰返し条件検出手段の出力に応じて
可変入賞球装置を再度第1の状態に繰返し継続し
て駆動制御するとともに、可変入賞球装置以外
で、遊技盤に設けられている入賞口への入賞玉数
と前記可変入賞球装置への入賞玉数との和が一定
数に達すれば前記可変入賞球装置の第1の状態へ
の繰返し継続制御を終了させる。
つまり、可変入賞球装置への入賞玉数が一定数
に達すれば可変入賞球装置を第2の状態に切換え
て入賞制限を行なうばかりでなく、前記可変入賞
球装置以外で、遊技盤に形成されている入賞口に
入賞した入賞玉数と前記可変入賞球装置への入賞
玉数との和が一定数に達したことによつても、可
変入賞球装置の繰返し継続制御を終了させて入賞
制限を行なうため、可変入賞球装置ばかりでなく
他の入賞口をも考慮しての入賞制限が可能とな
り、繰返し継続制御の終了時に遊技機全体として
の入賞個数を一定の範囲内に収めやすくなる。
[発明の実施例] 以下に、図面を参照して、この発明の具体的な
実施例について説明する。
第1図は、この発明の一実施例のパチンコ遊技
機の正面図である。構成において、パチンコ遊技
機10は、前面枠11と、該前面枠11に着脱自
在に装着された遊技盤1とを含む。遊技盤1に
は、セーフ孔2a,2b、入賞玉によつて後述の
可変表示装置50を可変表示できる条件の定めら
れた入賞領域3aないし3c、複数のヤクモノ
(通称チユーリツプ)4a,4b、およびアウト
玉入口5が形成されている。セーフ孔2a,2
c、入賞領域3a〜3cおよびヤクモノ4a,4
bは、入賞領域の一例であつて、遊技盤1の裏面
へ入賞玉を導き、裏面へ導かれた入賞玉によつて
賞品玉を放出するように決められた入賞口であ
る。なお、入賞領域を、入賞口に限らず、玉の通
過可能な通過領域であつてもよい。その場合は、
通過領域を通過した玉を検出するための通過玉検
出スイツチを設け、その出力で賞品玉の放出指令
が行なわれるようにすればよい。
遊技盤1のほぼ中央部には、可変入賞球・可変
表示装置30が配設されている。可変入賞球・可
変表示装置30は、後述の第3図ないし第5図を
参照して説明する可変入賞球装置40および可変
表示装置50が取付板31に一体的に装着されて
構成されている。可変表示装置50は、機械的可
変表示部材の一例の回転ドラム表示機構50Aお
よび電気的可変表示部材の一例のセグメント表示
器50Bを含んで構成されている。そして、可変
表示装置50は、入賞領域3a〜3cへの入賞玉
に応じて回転ドラム表示機構50Aおよびセグメ
ント表示器50Bの可変表示を開始し、遊技者の
停止指令操作または可変表示開始からの一定時間
の経過により、可変表示を停止する。このときの
回転ドラム表示機構50Aの表示状態とセグメン
ト表示器50Bの表示状態との組合わせが所定の
状態になつたとき、可変入賞球装置40を開放駆
動できるように定められた特定遊技状態になつた
ことが判断される。なお、可変入賞球装置40を
開成駆動するための特定遊技状態の他の例として
は、比較的入賞しにくいように釘調整された入賞
領域を形成し、当該入賞領域の入賞玉に基づいて
特定遊技状態を検出するようにしてもよい。
遊技盤1の左上隅には、数値情報表示器6が設
けられている。数値情報表示器6は、特定遊技状
態に基づいて可変入賞球装置40が開成している
1回の期間中に入賞した玉の数を表示するための
ものである。
さらに、パチンコ遊技機10には、次のような
構成要素が備えられている。前面枠11の下方に
は、賞品玉放出口12、打球待機樋13、打球ハ
ンドル14、余剰賞品玉放出口15および玉皿1
6が配設されている。ここで、打球待機樋13
は、賞品玉放出口12から放出された賞品玉およ
び遊技者が玉貸機で借りた玉を一時貯留する貯留
皿として用いられるとともに、貯留玉を整列して
1個ずつ打球供給機構(図示せず)へ供給する働
きをするものである。打球ハンドル14は、その
回動によつて打球強さを調節するためのものであ
る。打球ハンドル14の近傍の前面枠11には、
打球指令スイツチ14sが設けられている。打球
指令スイツチ14sは、押圧により打球指令信号
を発生するものである。この打球指令スイツチ1
4sは、場合により、打球ハンドル14の外周に
設けてもよい。前面枠11の左側辺には停止指令
スイツチ17が設けられている。停止指令スイツ
チ17は、遊技者の指令によつて可変表示装置5
0の可変表示を停止指令するためのものである。
第2図は、パチンコ遊技機10の裏面構造の図
解図である。図において、入賞領域(入賞口)3
a,3b,3cの形成された遊技盤1の裏面側に
は、入賞領域に対応して該入賞領域を通過してき
た入賞玉を下方へ導くための径路211,212
が形成されている。径路211の下方には、入賞
領域(入賞口)3aまたは3bへの入賞玉を検出
するための入賞玉検出器22aが取付けられてい
る。同様に、径路212の下方には、入賞領域
(入賞口)3cへの入賞玉を検出するための入賞
玉検出器22bが取付けられている。なお、必要
に応じて、入賞玉検出器22a,22bで検出さ
れた入賞玉は、ヤクモノ4a,4bの上部位置に
もたらされ、ヤクモノ4a,4bの玉受片を開成
するのに利用される。入賞玉検出器22a,22
bの出力は、回転ドラム表示機構50Aおよびセ
グメント表示器50Bを表示駆動可能な増体の検
出出力として利用されるように、図示しない接続
線によつて配線されている。
アウト玉入口5よりもやや上部位置の遊技盤1
の裏面には径路213が設けられている。径路2
13はセーフ孔2a,2b、入賞領域(入賞口)
3a〜3c、ヤクモノ4a,4bまたは可変入賞
球装置40のいずれかへ入賞した玉を入賞玉処理
器23へ導くためのものである。入賞玉処理器2
3は、径路213を介して導かれる入賞玉を1個
ずつ落下させる。入賞玉処理器23で1個ずつ落
下された玉は、従来周知の賞品玉放出機構に連結
された作動部材を作動させ、1個の入賞玉につき
一定数の賞品玉の放出を行なわせる。
第3図は、可変入賞球・可変表示装置30の斜
視図である。第4A図および第4B図は、可変入
賞球装置40の詳細を示し、特に、第4A図は可
変入賞球・可変表示装置30の裏面から見た可変
入賞球装置40の詳細示し、第4B図は、可変入
賞球装置40の入賞領域部分の縦断面図である。
第5図は、回転ドラム表示機構50Aの詳細を
示す図解図である。
次に、第3図ないし第5図を参照して、可変入
賞球・可変表示装置30の構成について詳細に説
明する。
可変入賞球・可変表示装置30は、取付板31
に可変入賞球装置40と可変表示装置50とが一
定的に装着された構成となつている。具体的に
は、取付板31には開口部32が穿設されてい
る。開口部32は可変入賞球装置40の開閉板4
1が開成されたときに入賞領域となるように、横
長の長方形の孔とされている。取付板31には、
回転ドラム表示機構50Aに含まれる回転ドラム
に描かれた識別情報を表示するための表示窓33
a,33b,33cが形成されている。さらに、
取付板31の最上部には、枠部材34が取付けら
れている。枠部材34にはセグメント表示器50
Bが装着されており、その上部は逆ハの字状の玉
受板341が取付けられている。玉受板341で
受けられた玉は、入賞領域3aとなる孔を介して
裏面へ導かれるようになつている。さらに、枠部
材34の横方向に延びる部分には、玉を通過させ
るための通過領域342,343が形成されてい
るとともに、該通過領域342,343を通過し
た玉の落下に変化を与えるために、取付板31の
ほぼ中央部で開口部32の上部位置には横1列に
障害釘35が適当な数だけ植設されている。障害
釘35と開口部32との間には、ガイド部材36
が装着されている。ガイド部材36は、横方向の
複数箇所に、垂直方向に延びるガイド板を有し、
玉を垂直方向に導きながら落下させる働きをする
ものである。
可変入賞球装置40は、遊技者にとつて有利に
なる第1の状態では開閉板41を前方へ開いて玉
を受け入れ容易な状態となり、遊技者にとつて不
利になる第2の状態では開閉板41を閉じて玉の
受け入れが不可能な状態になる。このような可変
入賞球装置40の構造をより具体的に説明する。
可変入賞球装置40は枠部材42の前面(すなわ
ち開口部32に関連する部分)に回動自在に装着
された開閉板41を含む。開閉板41の両側端縁
には、裏面側に突出する三角形の側壁411,4
12が備えられている。側壁411,412は軸
413で枠部材42の側面に回動自在に取付けら
れている。枠部材42の下方には、径路421,
422が形成されている。枠部材42の背面はカ
バー423で覆われている。開閉板41が開成状
態における開口部30は、玉の入賞容易な入賞領
域43となる。入賞領域43は、横方向に複数の
入賞領域43a〜43cに分けられている。入賞
領域43aは、特定遊技状態において開閉板41
の開成中に入賞した玉によつて再度開閉板41を
開いて可変入賞球装置40を入賞しやすい状態に
できるような条件が定められた領域である。その
目的で、検出スイツチ44aが備えられている。
検出スイツチ44aは入賞領域43aへ入賞し、
裏面へ導かれ、下方へ落下する玉を検出するため
のものである。また、入賞領域43a〜43cへ
入賞した玉は、それぞれ径路421,422を介
して下方へ導かれる。経路421,422の下方
には、入賞領域43へ入賞した玉を検出するため
の検出スイツチ44bが設けられている。この検
出スイツチ44bは、計数手段の一部を構成して
いるものである。
開閉板41には開閉駆動機構45が結合されて
いる。開閉駆動機構45は、ソレノイド451
と、T字形レバー453と、ロツド455とばね
456とを含む構成である。T字形レバー453
はその中心がピン454によつて取付板31に回
動自在に取付けられている。T字形レバー453
の短辺の一端はソレノイド451のプランジヤ4
52に係合され、該レバー453の短辺の他端に
はばね456が連結されている。さらに、T字形
レバー453の長辺の端部にはロツド455の一
端が係合され、該ロツド455の他端は開閉板4
1の側壁とピン413によつて結合されている。
ソレノイド451が電気的に消勢されているとき
には、T字形レバー453の短辺他端がばね45
6で引張られているので、該レバー453の長辺
先端は下方に引き落された状態になり、ロツド4
55によつて開閉板41の側壁に下方向きの力が
加わり、開閉板41は閉成された状態になる。逆
に、ソレノイド451が電気的に付勢されると、
T字形レバー453は時計方向(第4A図におい
て時計方向)へ回動され、ロツド455が上方向
へ引き上げられて開閉板41が前方へ開成され
る。
なお、この実施例では、可変入賞球装置40
は、遊技者にとつて有利になる第1の状態では玉
が入賞しやすい開閉板41が開成した状態とな
り、遊技者にとつて不利になる第2の状態では開
閉板41が閉成した玉が入賞不可能な状態のもの
を説明した。しかしながら、可変入賞球装置の構
造および第1の状態と第2の状態との変化状態
は、前述した実施例のものに限定されることはな
く、種々の構造および状態をとり得る。たとえ
ば、可変入賞球装置の他の例として、いわゆるチ
ユーリツプのように、遊技者にとつて有利になる
第1の状態では、1対の玉受片が左右に開成して
玉が入賞しやすい状態であり、遊技者にとつて不
利になる第2の状態では玉受片が閉成して玉が入
賞しにくい状態をとるものとすることもできる。
また、可変入賞球装置は、遊技盤1に開閉可能に
設けられた開閉板と、該開閉板の上部に設けられ
た1個の玉を受け入れ可能な玉受口とを含む構成
とし、第2の状態では開閉板が閉じられており、
開閉板の上部に設けられた玉入口にしか玉が入賞
できない、低い確率で入賞玉が生じる状態であ
り、第1の状態では開閉板が開いて高い確率で入
賞玉が生じるような構成にすることもできる。
次に、可変表示装置50の詳細について説明を
する。可変表示装置50は、回転ドラム表示機構
50Aおよびセグメント表示器50Bを含んでい
る。
回転ドラム表示機構50Aは、第5図に示され
るような構成である。第5図を参照して、回転ド
ラム群51は、複数列の回転ドラム51a,51
b,51cを含んでいる。各列の回転ドラム51
a〜51cの外周上には、絵模様や記号や数字な
どの識別情報(たとえばベル、星、ヨツトなどの
絵模様または数字もしくはアルフアベツトなどの
記号)が描かれている。各列の回転ドラム51a
〜51cのそれぞれの側面には、外周上に描かれ
た識別情報の数に相当する歯数を有するラチエツ
ト歯車52a〜52c(図示では52cのみが現
われている)が固着されている。各列の回転ドラ
ム51a〜51cのそれぞれは、ドラム軸53に
遊嵌されて、その摩擦力で個別的に回転可能なよ
うに支持されている。ドラム軸53は、その両側
がボツクス54の側面で軸支されるとともに、ド
ラム軸53の一方端には回転力伝達機構55に含
まれる歯車551が固着されている。歯車551
は変速用歯車552と噛合つている。ポツクス5
4の側面には、回転ドラムを駆動するためのモー
タ56が装着されている。モータ56はギヤード
モータであつて、その駆動歯車は歯車552と係
合されている。従つて、モータ56の回転力は歯
車552,551を介してドラム軸53に伝達さ
れ、回転ドラム群51が回転駆動される。
ボツクス54の後方背面には、各列の回転ドラ
ム51a〜51cのそれぞれを個別的に回転させ
または停止制御するためのソレノイド57a〜5
7cが固着されている。ソレノイド57a〜57
cのプランジヤ571は、それぞれ係止レバー5
8a〜58cの一端とピンで連結されている。係
止レバー58a〜58cのほぼ中央部は、軸58
1で軸支され、該軸581の両端はボツクス54
の両側面で支持されている。係止レバー58a〜
58cのそれぞれの先端には、爪状部582が形
成されている。そして、各係止レバー58a〜5
8cの爪状部582は、対応するラチエツト歯車
52a〜52cのそれぞれと係合して、各列の回
転ドラムを停止させ、ロツク状態を保持するよう
にされている。
可変入賞球装置40を第1の状態にすることの
可能な特定遊技状態は、回転ドラム表示機構50
Aで表示される各列の絵模様などの識別情報の組
合わせ状態と、セグメント表示器50Bで表示さ
れる数字情報の表示状態との組合わせによつて決
められる。
なお、特定遊技状態は、回転ドラム表示機構5
0Aの各列のドラムで表示される識別情報の組合
わせだけによつて決められるようにしてもよい。
あるいは、回転ドラム表示機構50Aを用いず、
電気的に数字0〜9を表示できるセグメント表示
器を複数個配設し、該セグメント表示器によつて
表示される複数桁の表示情報の組合わせに基づい
て決められるようにしてもよい。
第6図は、この発明の一実施例の遊技制御回路
図である。構成において、遊技制御回路60は、
可変表示可能条件検出回路61、回転ドラム駆動
制御回路62、表示駆動回路63、特定遊技状態
検出回路64、所定入賞玉数検出回路65、所定
価値付与状態検出回路66、数値情報表示駆動回
路67および駆動制御回路70を含む。
可変表示可能条件検出回路61は、可変表示装
置50を可変表示できる条件を検出するものであ
る。回転ドラム駆動制御回路62は、可変表示可
能条件に基づいて、回転ドラム表示機構50Aを
駆動制御するための回路である。表示駆動回路6
3は、可変表示可能条件に基づいて、セグメント
表示器50Bを表示駆動するための回路である。
特定遊技状態検出回路64は、回転ドラム表示機
構50Aの表示状態とセグメント表示器50Bの
表示状態との組合わせに基づいて、予め定める特
定遊技状態になつたことを検出するための回路で
ある。なお、特定遊技状態検出回路65は、この
実施例では、特定遊技状態のみならず、該特定遊
技状態よりも小さな遊技価値を付与可能な遊技状
態であつて、可変入賞球装置40を第1の状態に
できる条件を検出する機能を含んでいる。このた
め、この実施例では、遊技状態の種類が豊富にな
り、遊技者にとつてより興趣のあるパチンコ遊技
機とすることができる。所定入賞玉数検出回路6
5は、特定遊技状態において可変入賞球装置40
に入賞した玉数を計数するとともに、その玉数が
予め許容された所定数になつたときに検出出力を
導出する回路である。所定価値付与状態検出回路
66は、特定遊技状態において所定の価値を付与
した状態(たとえば打止数として設定された多量
の賞品玉数が払出された状態)を検出するための
回路である。数値情報表示駆動回路67は、所定
入賞玉数検出回路65の出力に基づいて所定の数
値を数値情報表示器6に表示駆動するための回路
である。
第7図は、第6図に示す遊技制御回路のうち
の、この実施例の特徴となる駆動制御回路70お
よび所定入賞玉数検出回路65の詳細な構成の一
例を示す回路図である。第7図を参照して、駆動
制御回路70は、オアゲート71、タイマ72〜
74、ドライバ75および一定時間繰返し開閉駆
動回路76を含む。ここに、ドライバ75は、オ
アゲート71の出力期間中ソレノイド451を付
勢することによつて、可変入賞球装置40を第1
の状態に駆動するためのものである。一定時間繰
返し開閉駆動回路76は、可変入賞球装置40
を、原則として一定時間(たとえばt1=30秒)連
続的に入賞しやすい状態にするものである。
次に、第1図ないし第7図を参照して、この実
施例のパチンコ遊技10の具体的な動作について
説明する。
遊技者は、玉貸機で借りた玉を打球待機樋13
へ入れ、打球ハンドル14を回動して打球強さを
調節した後、打球スイツチ14sを押圧する。打
球スイツチ14sの押圧に応じて、モータ241
に電力が供給され、モータ241が回転駆動し、
打球ハンマ243を間欠的に回動させることによ
つて、玉が1個ずつ遊技盤1へ打込まれる。この
ようにして遊技者が打球遊技をしているとき、打
込玉がセーフ孔2a〜2cのいずれかまたはヤク
モノ4aもしくは4bに入賞すると、賞品玉放出
機構が作動して、1個の入賞玉につき所定数の賞
品玉が放出制御される。
また、打込玉が入賞領域3a〜3cのいずれか
へ入賞すると、対応の検出スイツチ22aまたは
22bがハイレベル信号を導出し、この信号はオ
アゲート611を介して駆動回路621に与えら
れるとともに、タイマ622に与えられる。さら
に、オアゲート611からのハイレベル出力は表
示駆動回路63に含まれるフリツプフロツプ63
1に与えられ、該フリツプフロツプ631をセツ
トする。駆動回路621は、オアゲート611か
らの信号に基づいて、ソレノイド57a〜57c
を付勢して係止レバー58a〜58cの爪状部5
82と対応するラチエツト歯車52a〜52cと
の係合状態を解除し、同時にモータ56を回転駆
動させる。これによつて、各列の回転ドラム51
a〜51cが回転駆動され、回転ドラムの表示状
態が可変される。また、フリツプフロツプ631
のセツト出力はアンドゲート632の一方入力と
して与えられる。アンドゲート632には、クロ
ツク発振器633の出力クロツクパルスが常時他
方入力として与えられている。このため、アンド
ゲート632はフリツプフロツプ631のセツト
出力に応じてクロツクパルスを導出し、リングカ
ウンタ634に与える。リングカウンタ634
は、クロツクパルスの入力に応じて、セグメント
表示器50Bで表示可能な数値0〜9を循環的に
計数するものであつて、その計数値はデコーダド
ライバ635および特定遊技状態検出回路64に
含まれる判定回路645に与えられる。デコーダ
ドライバ635は、リングカウンタ634の計数
値をデコードし、その計数値に基づいてセグメン
ト表示器50Bで表示される数字をクロツクパル
スの周期に同期して順次的に変化させる。
このようにして、回転ドラム51a〜51cが
回転駆動されかつセグメント表示器50Bが可変
表示されることによつて、機械的な可変表示と電
気的な可変表示とが同時に行なわれる。
前述のごとくして、回転ドラム51a〜51c
およびセグメント表示器50Bがそれぞれ可変表
示されている状態において、遊技者は各列の回転
ドラム51a〜51cの表示状態の組合わせが特
定の遊技状態となることを期待して、任意のタイ
ミングで停止指令スイツチ17を押圧する。な
お、可変表示が開始されてからタイマ622で設
定されている一定時間内に停止指令スイツチ17
が押圧されない場合には、タイマ622の出力で
停止指令される。停止指令スイツチ17の押圧に
よる出力またはタイマ622の出力に応じて、駆
動回路621はソレノイド57a〜57cを予め
定める順序(または不規則的な順次)で焼勢し、
応じて係止レバー58a〜58cの爪状部582
と対応するラチエツト歯車52a〜52cとがそ
れぞれ係合して、回転ドラム51a〜51cが順
次停止される。さらに、駆動回路621は少し遅
れてモータ56の回転を停止させるとともに、す
べての回転ドラムが停止したことを表わすハイレ
ベル信号を導出する。このハイレベル信号は、フ
リツプフロツプ631をリセツトするとともに、
判定指令信号として表示状態判定回路643に与
えられる。フリツプフロツプ631のリセツトに
よつてアンドゲート632は、クロツクパルスの
導出を停止する。このため、リグカウンタ634
の計数値の歩進が停止し、従つてリングカウンタ
634で計数された計数値に相当する数字が連続
的にセグメント表示器50Bで表示される。
表示状態判定回路643は、判定指令信号に応
じてセンサ641および642から与えられる出
力に基づいて各列の回転ドラムで表示されている
識別情報の組合わせを判定する。ところで、この
実施例では、センサ641および642は、投光
部と受光部とを有する光電センサで構成されてい
る。各センサ641,642の投光部と受光部と
は、回転ドラムの軸方向両外側に対峙して設けら
れている。そして、回転ドラム51a〜51cの
それぞれの側面には、第5図では図示を省略して
いるが、同心円に半径の異なる第1の円周上と第
2の円周上とに、それぞれ回転ドラムで表示され
る識別情報に対応する位置に、透孔が穿設された
部分と透孔が穿設されない部分とが形成されてい
る。そして、各回転ドラム51a〜51cの停止
状態によつて、4種類の識別情報が出力されるよ
うになつている。たとえば、第1および第2の円
周上のそれぞれに透孔が穿設されている部分を論
理「1」とし、透孔の穿設されていない部分を論
理「0」とすれば、4種類の2ビツトのコード
「00」、「01」、「10」、「11」が規定でき、各列の回
転ドラムの識別情報の組合わせを検出することが
できる。そして、表示状態判定回路643は、回
転ドラム51a〜51cで表示されている識別情
報の組合わせに基づいて得点を判定し、その得点
を駆動制御回路70および判定回路645に与え
る。
もし、回転ドラム51a〜51cで表示される
識別情報の組合わせが特定遊技状態の組合わせ、
すなわち最大価値を付与するように定められた組
合わせ(たとえばすべてAの記号)でなければ、
表示状態判定回路643はそのときの組合わせに
基づいて最大価値よりも小さな価値を付与すべき
ことを表わす判定信号j2〜j4のいずれかを導
出する。各判定信号j2〜j4は対応するタイマ
72〜74に与えられる。各タイマ72,73,
74は、それぞれ対応する判定信号j2,j3,
j4の入力に応じて、予め定められる一定時間
t2,t3,t4だけハイレベル信号を導出するもので
ある。ここで、タイマ72〜74で設定されてい
る一定時間は、t2≧t3≧4tの関係に選ばれた、た
とえばt2=10秒、t3=6秒、t4=4秒とされてい
る。なお、判定回路645は、判定信号がj1以
外(すなわちj2〜j4)であれば、セグメント
表示器50bの表示状態の判定は何ら行なわれな
い。
今、たとえば、表示状態判定回路643が判定
信号j2を導出した場合を想定すると、タイマ7
2が一定時間t2だけハイレデベル信号を導出す
る。このハイレベル信号はオアゲート71を介し
てドライバ75に与えられる。応じて、ドライバ
75は一定時間t2だけソレノイド451を連続的
に付勢する。従つて、可変入賞球装置40の開閉
板41は一定時間t2だけ開成されて、打込玉の入
賞を許容する。このとき、打込玉が入賞領域43
a〜43cのいずれかへ入賞すると、賞品玉放出
機構が入賞玉に応じて所定数の賞品玉を払出す。
なお、この場合において、打込玉が入賞領域43
aへ入賞しても、可変入賞球装置40の開閉動作
の延長制御は行なわれない。
次に、各列の回転ドラム51a〜51cで表示
される識別情報の組合わせが最大価値を付与する
ように定められた組合わせの場合を説明する。こ
の場合、表示状態判定回路643は判定信号j1
を導出し、該信号j1は判定回路645に与えら
れるとともに、フリツプフロツプ761のセツト
入力として与えられる。応じて、フリツプフロツ
プ761がセツトされる。また、判定回路645
は、判定信号j1に応じてリングカウンタ634
の計数値が組合わせ設定部644で設定されてい
る最大価値を付与すべき表示状態(たとえば7が
表示された状態)であるか否かを判定する。この
とき、判定回路645は、回転ドラム51a〜5
1cの表示状態の組合わせが最大価値を付与する
状態であつても、セグメント表示器50Bが数字
7を表示していなければ最大価値付与指令信号j
0(ハイレベル信号)を導出しない。この場合
は、判定信号j1によつてセツトされたフリツプ
フロツプ761のセツト出力がオアゲート762
を介してタイマ763に与えられる。応じて、タ
イマ763が一定時間t1の計時動作を開始し、そ
の期間中ハイレベル信号を導出して、そのハイレ
ベル信号はトランジスタ764のコレクタへ与え
られる。このとき、トランジスタ764のベース
には、比較回路653の不一致出力(ローレベ
ル)がインバータ655でハイレベルに反転され
て与えられている。従つて、トランジスタ764
は比較回路653が不一致出力を導出している期
間中導通し、タイマ763の出力をオアゲート7
1を介してドライバ75に与える。応じて、ドラ
イバ75はソレノイド451を付勢して開閉板4
1を開成させる。この場合において、フリツプフ
ロツプ766がセツトされていないので、アンド
ゲート651および767が不能動化されたまま
である。従つて、所定入賞玉数検出回路65は入
賞領域43aへ入賞した玉を検出せず、可変入賞
球装置40を繰返して開成するための準備動作を
行なわない。そして、タイマ763が一定時間t1
を計時すると、その出力はローレベルになるの
で、開閉板41は閉成される。
次に、この実施例の特徴である特定遊技状態に
なつた場合、すなわち回転ドラム51a〜51c
の表示状態の組合わせが最大価値を付与可能な所
定の状態(たとえばすべてAの記号の表示状態)
となりかつセグメント表示器50Bの表示状態が
7を表示している状態になつた場合の動作につい
て説明する。
判定回路645が特定遊技状態の成立したこと
を表わすハイレベル信号を導出してアンドゲート
646に与える。このとき、アンドゲート646
は、所定価値付与状態検出回路66の出力のロー
レベルがハイレベルに反転されて与えられている
ので、アンドゲート646からハイレベルの判定
信号j0が導出される。判定信号j0はフリツプ
フロツプ766をセツトする。このため、特定遊
技状態になつた場合は、判定信号j1に応じて前
述の回転ドラム51a〜51cの表示状態のみ最
大価値付与状態になつた場合の動作が行なわれ、
かつ特定遊技状態に基づく繰返し価値付与動作が
行なわれる。すなわち、タイマ763は判定信号
j1の与えられたときから一定時間t1だけハイレ
ベルを導出してドライバ75を駆動させ、開閉板
41を開成する。このとき、アンドゲート651
はフリツプフロツプ766のセツト出力によつて
能動化されている。従つて、打込玉が入賞領域4
3a,43cのいずれかへ入賞すると、検出スイ
ツチ44bによつて検出される。検出スイツチ4
4bの検出出力はアンドゲート651を介してカ
ウンタ652に与えられる。カウンタ652は特
定遊技状態において、入賞領域43a〜43cへ
入賞した玉数を計数し、その計数値を比較回路6
53および数値情報表示駆動回路67に与える。
比較回路653は設定部654で設定されている
特定遊技状態における可変入賞球装置40への入
賞可能な入賞玉数(たとえば10個)が基準入力と
してあたえられている。比較回路653はカウン
タ654の計数値が設定数よりも小さいときはロ
ーレベル信号を導出する。このローレベル信号が
インバータ655でハイレベルに反転されてトラ
ンジスタ764のベース入力として与えられるの
で、トランジスタ764はタイマ763の出力の
ハイレベル信号をオアゲート71に与える。
また、カウンタ652の計数値が数値情報表示
駆動回路67によつて数値情報表示器6で表示さ
れている。遊技者は数値情報表示器6の表示状態
を見て、特定遊技状態において可変入賞球装置4
0の開成期間中に入賞した玉数を知ることがで
き、しかもあと何個まで入賞玉が許容されている
かを容易に知ることもできる。このため、この表
示に基づいて、遊技者は遊技に対しての作戦を立
てやすくなる等の利点がある。
タイマ763がタイムアツプする前に、許容さ
れた所定数の入賞玉があつた場合は、比較回路6
53がハイレベル信号を導出する。このハイレベ
ル信号はインバータ655でローレベル信号に反
転され、トランジスタ764がオフになり、タイ
マ763のハイレベル出力は導出されない。この
ようにして、特定遊技状態になつた場合は、タイ
マ763で設定された一定時間t1が経過する前
に、入賞領域への入賞玉が所定数に達したとき、
強制的にソレノイド451が消勢されて、開閉板
41が閉成される。なおこのとき、インバータ6
55の出力はオアゲート765を介して立下がり
微分回路767に与えられ、立下がり微分され
る。そして、この微分パルスは単安定マルチ76
8に与えられ、単安定マルチ768は一定時間だ
けハイレベル信号を出力する。その出力はアンド
ゲート769,76aに与えられるとともに、フ
リツプフロツプ761をセツトさせる。
ところで、特定遊技状態後に可変入賞球装置4
0が開成駆動されている期間において、玉が入賞
領域43aへ入賞すると、検出スイツチ44が検
出出力を導出してフリツプフロツプ76bをセツ
トさせている。このため、アンドゲート769
は、フリツプフロツプ766のセツト出力のある
こと(すなわち特定遊技状態であること)、フリ
ツプフロツプ76bのセツト出力のあること(す
なわち繰返して可変入賞球装置40を開成できる
条件を検出したこと)および単安定マルチ768
の出力のあること(すなわち可変入賞球装置40
の開成したこと)に基づいて、ハイレベル信号を
導出し、該ハイレベル信号をオアゲート762を
介してタイマ763に与える。応じて、タイマ7
63は再び一定時間t1の計時動作を開始し、その
期間中ハイレベル信号を導出する。このハイレベ
ル信号はトランジスタ764およびオアゲート7
1を介してドライバ75に与えられ、ソレノイド
451が付勢される。よつて、特定遊技状態にな
つた後は、繰返し条件が検出される限り、繰返し
て可変入賞球装置40が開成駆動される。
なお、単安定マルチ768の出力から一定時間
遅れて、遅延回路76cがフリツプフロツプ76
bをリセツトさせるように構成されている。な
お、この場合、フリツプフロツプ76bのリセツ
ト出力がアンドゲート76aに与えられるが、こ
のときはもはやアンドゲート76aの他方入力と
して単安定マルチ768の出力が与えられていな
いので、アンドゲート76aはハイレベル信号を
導出しない。
以後同様にして、特定遊技状態後は、一定時間
t1(たとえば30秒)または1回の開成期間中に許
容された所定数(たとえば10個)の入賞玉が発生
するまでを1サイクルとして、入賞領域43aへ
の入賞玉がある限り、そのサイクルが繰返され
る。よつて、1度特定遊技状態になつた後払出す
べき賞品玉数が制限されているパチンコ遊技機1
0においては、可変入賞球装置40の1回の開成
期間中における入賞玉数が所定数以下に制限され
るとともに、繰返して開成する回数が多くでき、
遊技者にとつて有利な状態を長く継続でき、遊技
の雰囲気を盛上げる等の利点がある。
なお、可変入賞球装置40が繰返して開成駆動
されている場合において、玉が入賞領域43aへ
1個も入賞しなければ、フリツプフロツプ76b
がリセツトされたままである。従つてこの場合
は、単安定マルチ768の出力に応じてアンドゲ
ート76aがハイレベル信号を導出し、オアゲー
ト76dを介してフリツプフロツプ766をリセ
ツトさせる。この結果、可変入賞球装置40の繰
返し開成駆動動作は終了される。
特定遊技状態後、可変入賞球装置40が繰返し
て開成駆動される毎に、玉が入賞領域43aへ入
賞すると、可変入賞球装置40の繰返し開成動作
が継続される。しかしながら、所定価値付与状態
検出回路66が予め定められる一定数(打止数)
の賞品玉(たとえば2000個)を払出したことを検
出した場合は、その検出出力がオアゲート76d
を介してフリツプフロツプ766に与えられ、フ
リツプフロツプ766はリセツトされる。これに
よつても、可変入賞球装置40の繰返し開閉駆動
動作が終了する。また、前記所定価値付与状態検
出回路66により一定数の賞品玉の払出しが検出
されたということは、その一定数の賞品玉を払出
すのに必要となる一定数の入賞玉が間接的に検出
されたことになる。つまり、入賞玉1個に対する
払出される賞品玉の数は、従来からたとえば1:
13等のように予め定められているのであり、この
比率に基づいて入賞玉の個数が算出し得るのであ
る。この所定価値付与状態検出回路66により、
前記可変入賞球装置以外で、前記遊技盤に形成さ
れている入賞口への入賞玉数と前記可変入賞球装
置への入賞玉数との和が一定数に達したことを判
定する両入賞玉数判定手段が構成されている。こ
の両入賞玉数判定手段からの判定出力に基づいて
前記可変入賞球装置40の繰返し継続制御を終了
させることにより、繰返し継続制御の終了時にお
いて、パチンコ遊技機全体の入賞玉数を一定の範
囲内に制限することができ、賞品玉の獲得数にお
ける不平等を是正してサービスの均一化が図り得
る。
なお、この実施例では所定価値付与状態検出回
路66は一定数の賞品玉を払出したときに検出出
力を導出するようにしたが、さらに、たとえば可
変入賞球装置40の繰返し開成回数を検出しその
回数が一定回数(たとえば10回)になつたとき
に、所定価値付与状態検出回路66からの検出出
力を導出するような構成をさらに付加し、より一
層のサービスの均一化を図つてもよい。なお、前
記可変入賞球装置以外で繰返し継続制御の終了に
関与する入賞口は、可変入賞球装置以外の他の入
賞口すべてとは限らず、他の入賞口における少な
くとも1つの入賞口であればよい。
また、前述の実施例では、繰返し条件検出手段
として、特定遊技状態において可変入賞球装置4
0の開成期間中に入賞領域43aへの入賞玉が1
個以上あつた場合を説明したが、その他の繰返し
条件を検出するようにしてもよい。たとえば、入
賞領域43a〜43cのいずれかへ入賞した玉数
が所定入賞玉数検出回路65で検出される玉数
(たとえば10個)よりも少ない玉数(たとえば3
個)以上であつた場合に繰返し条件を検出するよ
うに構成してもよい。その場合は、カウンタ65
2が上記少ない入賞玉数(3個)を計数したこと
を検出する比較回路を別に設け、その比較回路出
力でフリツプフロツプ76bをセツトさせるよう
に構成すればよい。
さらにまた、前述の実施例では、回転ドラム表
示機構50Aとセグメント表示器50Bの表示の
組合わせに基づいて特定遊技状態が判定されるよ
うにしたが、回転ドラム表示機構50Aの表示だ
けに基づいて特定遊技状態が判定されるようにし
てもよい。すなわち、セグメント表示器50Bを
特定遊技状態の判定に使わないようにすることも
できる。このようにすれば、特定遊技状態になる
確率が高くなり、遊技者に対するサービスの向上
が図れるパチンコ遊技機とすることができる。
さらに、駆動回路70の他の実施例として、オ
アゲート71とドライバ75との間にアンドゲー
トを設け、アンドゲートの他方入力に一定時間間
隔(たとえば2秒)のパルスを与えることによつ
て、可変入賞球装置40を相対的に長い一定期間
内で開閉駆動してもよい。
上述の第6図および第7図の実施例では、この
発明の動作を説明するためのハード回路を用いて
構成した場合を示したが、この発明の技術思想は
マイクロプロセツサを用いてプログラム処理によ
つて行なうこともできる。この場合は、第6図お
よび第7図に示す回路の動作を行なうようにプロ
グラム設定すればよいが、このようなプログラム
設定は電子技術に詳しい当業者ならば容易に考え
られるので、その詳細な説明は省略する。
[発明の効果] 以上のように、この発明によれば、可変入賞球
装置の繰返し継続制御により遊技者に十分な満足
感を与えながらも、可変入賞球装置へ入賞しやす
い台とそれ以外の入賞領域に入賞しやすい台とに
よるばらつきにもかかわらず、繰返し継続制御の
終了時に全体としての入賞個数を一定の範囲内に
収めやすくなり、賞品玉の獲得数を巡る不平等を
是正しサービスの均一化を図り得るパチンコ遊技
機を提供し得るに至つた。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明の一実施例のパチンコ遊技
機の正面図である。第2図は、パチンコ遊技機の
裏面構造を示す図解図である。第3図は、可変入
賞球・可変表示装置30の斜視図である。第4A
図および第4B図は、可変入賞球装置40の詳細
図である。第5図は、回転ドラム表示機構50A
の詳細図である。第6図は、この実施例に含まれ
る遊技制御回路の回路ブロツク図である。第7図
は、所定入賞玉数検出回路65および駆動制御回
路70の詳細な回路図である。 図において、2a〜2cはセーフ孔、3a〜3
c,43a〜43cは入賞領域(入賞口)、6は
数値情報表示器、10はパチンコ遊技機、30は
可変入賞球・可変表示装置、40は可変入賞球装
置、50は可変表示装置、50Aは回転ドラム表
示機構、50Bはセグメント表示器、60は遊技
制御回路、61は可変表示可能条件検出回路、6
2は回転ドラム駆動制御回路、63は表示駆動回
路、64は特定遊技状態検出回路、65は所定入
賞玉数検出回路、66は所定価値付与状態検出回
路、67は数値情報表示駆動回路、70は駆動制
御回路、76は一定時間繰返し開閉駆動回路を示
す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 入賞領域を形成した遊技盤を含むパチンコ遊
    技機であつて、 前記遊技盤上に配設され、遊技者にとつて有利
    になる第1の状態と遊技者にとつて不利になる第
    2の状態に変化自在な可変入賞球装置、 パチンコ遊技状態が前記可変入賞球装置を一定
    期間だけ第1の状態に変化できるように定められ
    た状態になつたことを検出する特定遊技状態検出
    手段、 前記可変入賞球装置が第1の状態のとき、前記
    可変入賞球装置への入賞玉数が一定数に達したこ
    とを検出する所定入賞玉数検出手段、 前記可変入賞球装置以外で、前記遊技盤に形成
    されている入賞口への入賞玉数と前記可変入賞球
    装置への入賞玉数との和が一定数に達したことを
    判定する両入賞玉数判定手段、 前記特定遊技状態検出手段出力後において、前
    記可変入賞球装置を繰返して第1の状態にできる
    ように定められた条件を検出する繰返し条件検出
    手段、および 前記特定遊技状態検出手段出力に応じて前記可
    変入賞球装置を第1の状態に駆動し、前記一定期
    間内に前記所定入賞玉数検出手段出力のあること
    または所定入賞玉数検出手段出力がなくかつ一定
    期間経過したことに応じて可変入賞球装置を第2
    の状態に駆動し、前記繰返し条件検出手段出力に
    応じて可変入賞球装置を再度第1の状態に繰返し
    継続制御するとともに、前記両入賞玉数判定手段
    の判定出力に基づいて前記可変入賞球装置の繰返
    し継続制御を終了させる駆動制御手段を備えたパ
    チンコ遊技機。 2 前記所定入賞玉数検出手段は、 前記可変入賞球装置が第1の状態のときに可変
    入賞球装置への入賞玉を検出する入賞玉検出手段
    と、 前記入賞玉検出手段出力を計数する計数手段
    と、 前記計数手段の計数値が前記一定期間内に許容
    された一定数に達したことを検出する一定数検出
    手段とを含む、特許請求の範囲第1項記載のパチ
    ンコ遊技機。
JP60126732A 1985-06-11 1985-06-11 パチンコ遊技機 Granted JPS6116760A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60126732A JPS6116760A (ja) 1985-06-11 1985-06-11 パチンコ遊技機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP60126732A JPS6116760A (ja) 1985-06-11 1985-06-11 パチンコ遊技機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6116760A JPS6116760A (ja) 1986-01-24
JPH0370514B2 true JPH0370514B2 (ja) 1991-11-07

Family

ID=14942511

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP60126732A Granted JPS6116760A (ja) 1985-06-11 1985-06-11 パチンコ遊技機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6116760A (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2617729B2 (ja) * 1987-08-28 1997-06-04 株式会社 三共 弾球遊技機

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5858076A (ja) * 1981-10-01 1983-04-06 株式会社三共 パチンコ遊技機

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5858076A (ja) * 1981-10-01 1983-04-06 株式会社三共 パチンコ遊技機

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6116760A (ja) 1986-01-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS6340110B2 (ja)
JPH0226996B2 (ja)
JPH0328233B2 (ja)
JPH0370514B2 (ja)
JPS6116769A (ja) パチンコ遊技機
JPH0328232B2 (ja)
JPH0214072B2 (ja)
JPS636029B2 (ja)
JPH0362116B2 (ja)
JPH0212583B2 (ja)
JPS5826704Y2 (ja) ドラム状可変表示部材付パチンコ遊技機
JPH0347110B2 (ja)
JPH0328235B2 (ja)
JPH0310350B2 (ja)
JPH0644942B2 (ja) 弾球遊技機
JPH0362436B2 (ja)
JPH0218867B2 (ja)
JPS6322832B2 (ja)
JPH0450031B2 (ja)
JPH0450030B2 (ja)
JPH0215227B2 (ja)
JPH0450032B2 (ja)
JPS636232B2 (ja)
JPH0644943B2 (ja) 弾球遊技機
JPH04218189A (ja) 弾球遊技機