JPS6058978B2 - 異形容器内表面の殺菌方法 - Google Patents
異形容器内表面の殺菌方法Info
- Publication number
- JPS6058978B2 JPS6058978B2 JP58224485A JP22448583A JPS6058978B2 JP S6058978 B2 JPS6058978 B2 JP S6058978B2 JP 58224485 A JP58224485 A JP 58224485A JP 22448583 A JP22448583 A JP 22448583A JP S6058978 B2 JPS6058978 B2 JP S6058978B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- container
- irregularly shaped
- sterilizing
- lamp
- discharge lamp
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は異形容器内表面の殺菌方法に関するものであ
る。
る。
食品用の容器はその使用に先立つて殺菌処理を必要と
するために、各種の殺菌方法が提案され、実施されてい
る。
するために、各種の殺菌方法が提案され、実施されてい
る。
この殺菌方法としては、例えば過酸化水素などを使用す
る化学的方法、γ線、電子線、紫外線などを照射する物
理的方法などをあげることができるが、これらのうちで
も紫外線を照射する方法が取り扱いが容易で人体に対す
る影響が少なく、装置も簡単でコストが安い利点を有す
る。そして最近は強力な紫外線ランプも開発され、更に
稀ガスを発光成分とする閃光放電灯を利用すれば小型の
放電灯で強力な紫外線を照射する ことができ、ことに
深底容器の内表面を殺菌する場合は、U字状などの小型
の放電灯を容器内に配置して点灯発光することが可能で
ある利点がある。ところで、この容器がその水平断面の
形状が円形のように中心に対して点対称である場合は、
U字状ランプなどによつて構成される平面光源の中心軸
が容器の中心と一致するように配置すれば、容器の内表
面をムラなく殺菌でき、全体として高い殺菌率を得るこ
とができる。しかしながら、容器の水平断面の形状が楕
円形や長方形のように長軸と短軸を有する異形容器であ
る場合には、均一に殺菌するのは困難で、その隅角部が
長軸上の最遠部などにおいて部分的に殺菌が不十分とな
り、従つて全体として殺菌率が低くなつて長時間照射し
なければならない不具合があつた。 そこで本発明は、
水平断面の形状が楕円形や長方形のように長軸と短軸を
有する異形容器の内表面を、部分的に殺菌率の低い箇所
が生じることがなくて効率よく殺菌することが可能な異
形容器内表面の殺菌方法を提供することを目的とし、そ
の構成は、前記の容器の長軸と直角もしくはほゞ直角に
交わる垂直面内に平面光源が形成されるようにU字状ラ
ンプや2本以上の直管状ランプなどをこの容器内に配置
し、これを点灯発光せしめて紫外線を照射して殺菌する
ことを特徴とするものである。以下に図面に基いて本発
明の実施例を具体的に説明する。
る化学的方法、γ線、電子線、紫外線などを照射する物
理的方法などをあげることができるが、これらのうちで
も紫外線を照射する方法が取り扱いが容易で人体に対す
る影響が少なく、装置も簡単でコストが安い利点を有す
る。そして最近は強力な紫外線ランプも開発され、更に
稀ガスを発光成分とする閃光放電灯を利用すれば小型の
放電灯で強力な紫外線を照射する ことができ、ことに
深底容器の内表面を殺菌する場合は、U字状などの小型
の放電灯を容器内に配置して点灯発光することが可能で
ある利点がある。ところで、この容器がその水平断面の
形状が円形のように中心に対して点対称である場合は、
U字状ランプなどによつて構成される平面光源の中心軸
が容器の中心と一致するように配置すれば、容器の内表
面をムラなく殺菌でき、全体として高い殺菌率を得るこ
とができる。しかしながら、容器の水平断面の形状が楕
円形や長方形のように長軸と短軸を有する異形容器であ
る場合には、均一に殺菌するのは困難で、その隅角部が
長軸上の最遠部などにおいて部分的に殺菌が不十分とな
り、従つて全体として殺菌率が低くなつて長時間照射し
なければならない不具合があつた。 そこで本発明は、
水平断面の形状が楕円形や長方形のように長軸と短軸を
有する異形容器の内表面を、部分的に殺菌率の低い箇所
が生じることがなくて効率よく殺菌することが可能な異
形容器内表面の殺菌方法を提供することを目的とし、そ
の構成は、前記の容器の長軸と直角もしくはほゞ直角に
交わる垂直面内に平面光源が形成されるようにU字状ラ
ンプや2本以上の直管状ランプなどをこの容器内に配置
し、これを点灯発光せしめて紫外線を照射して殺菌する
ことを特徴とするものである。以下に図面に基いて本発
明の実施例を具体的に説明する。
ボックス1には図示略のトリガ−コイルなどの閃光放電
用電源機器を内蔵させることがあるが、下面中央部には
円筒体1aが突設されて開口部1bが形成されている。
用電源機器を内蔵させることがあるが、下面中央部には
円筒体1aが突設されて開口部1bが形成されている。
この開口部1bにはその直径方向に閃光放電灯保持具2
が架設され、この保持具2によつて開口部1bは2分割
されている。そして、この保持具2には、内径が8?、
アーク長が270m1nであつて、石英ガラス製のU字
状バルブの閃光放電灯3が下方に向けて支持されている
。更に、円筒体1aには紫外線透過保護管であるガラス
カップ4の開口が嵌着され、これが食品用の容器5内に
挿入された状態て閃光放電灯3が閃光発発して殺菌処理
が行われる。そして、ボックス1の両側にはファン6に
接続された送風ダクト7と排風ダクト8が設けられ、更
に送風ダクト7には風胴9が接続され、送風されて来た
冷却風は強制的に閃光放電灯3を冷却するようになつて
いる。ここで容器5は、開口が10cm×14礪の長方
形で、深さが12cmのボックス状をなし、従つてその
水平断面の形状は第3図に示すように、長軸(X一Xで
示す)と短軸を有する異形容器である。
が架設され、この保持具2によつて開口部1bは2分割
されている。そして、この保持具2には、内径が8?、
アーク長が270m1nであつて、石英ガラス製のU字
状バルブの閃光放電灯3が下方に向けて支持されている
。更に、円筒体1aには紫外線透過保護管であるガラス
カップ4の開口が嵌着され、これが食品用の容器5内に
挿入された状態て閃光放電灯3が閃光発発して殺菌処理
が行われる。そして、ボックス1の両側にはファン6に
接続された送風ダクト7と排風ダクト8が設けられ、更
に送風ダクト7には風胴9が接続され、送風されて来た
冷却風は強制的に閃光放電灯3を冷却するようになつて
いる。ここで容器5は、開口が10cm×14礪の長方
形で、深さが12cmのボックス状をなし、従つてその
水平断面の形状は第3図に示すように、長軸(X一Xで
示す)と短軸を有する異形容器である。
そして、閃光放電灯3はU字状であるので1本で平面光
源を構成し、その平面を含む直線(Y−Yで示す)は長
軸と直角をなしている。そして、容器.5が、第4図に
示すように長軸方向の寸法が大きくなると閃光放電灯3
が増設されるが、いずれのY−Y線もX−X線と直交し
ており、更に、容器5の水平断面の形状が、第5図に示
すように楕円形であつてもY−Y線はX−X線と直交す
るよう.に閃光放電灯3が配置される。なお、閃光放電
灯3はU字状に限られるものではなく、S字状や蛇行状
によつて平面光源を構成するものであつてもよく、更に
は、容器5が底面を有さない角筒状の場合などでは2本
以上の直管状のランプを並設し・て平面光源としてもよ
い。そしてランプも所定以上の紫外線量を発生させ、か
つ容器5内に挿入可能なものであれば閃光放電灯に限ら
れるものではない。次に、第6図はX−X線とY−Y線
が一致した場合の参考例であつて、これと比較しながら
第3図に示す実施例にて殺菌試験を行つた結果を説明す
る。
源を構成し、その平面を含む直線(Y−Yで示す)は長
軸と直角をなしている。そして、容器.5が、第4図に
示すように長軸方向の寸法が大きくなると閃光放電灯3
が増設されるが、いずれのY−Y線もX−X線と直交し
ており、更に、容器5の水平断面の形状が、第5図に示
すように楕円形であつてもY−Y線はX−X線と直交す
るよう.に閃光放電灯3が配置される。なお、閃光放電
灯3はU字状に限られるものではなく、S字状や蛇行状
によつて平面光源を構成するものであつてもよく、更に
は、容器5が底面を有さない角筒状の場合などでは2本
以上の直管状のランプを並設し・て平面光源としてもよ
い。そしてランプも所定以上の紫外線量を発生させ、か
つ容器5内に挿入可能なものであれば閃光放電灯に限ら
れるものではない。次に、第6図はX−X線とY−Y線
が一致した場合の参考例であつて、これと比較しながら
第3図に示す実施例にて殺菌試験を行つた結果を説明す
る。
容器5の内表面にはあらかじめ全域に黒カビが均等に所
定量だけ噴霧して付着されており、一回の発光エネルギ
ーを975J0u1eにして1秒1回の割合で発光させ
、殺菌率が99.99999%に到達するまでの時間(
発光回数)を調べて比較した。
定量だけ噴霧して付着されており、一回の発光エネルギ
ーを975J0u1eにして1秒1回の割合で発光させ
、殺菌率が99.99999%に到達するまでの時間(
発光回数)を調べて比較した。
殺菌率ノは、照射後に10mtの無菌水で内表面全域を
ガーゼ等を利用して洗い流し、この残存菌数を調べる0
内表面のふきとり検査法ョで行つたが、前記の殺菌率に
到達するまての時間は、第3図の実施例では3秒(発光
回数3回)であつたのに対して、第6図に示す参考例て
は5秒(発光回数5回)を要し、40%の時間と発光エ
ネルギーを減少できることが判明した。この理由は必ず
しも明らかではないが、容器5の隅角部と平面光源の両
端とでなす角度が第3図の実施例の方か参考例よりも大
きく、隅角部が比較的よく殺菌されて、局部的に殺菌率
の低い箇所が解消されるために、全体としての殺菌率も
向上するものと推測される。もつとも、前記の試験にお
いて、発光エネルギーを1000J0u1e以上の大き
な値にて照射すると、参考例においても隅角部がよく殺
菌されるためか、実施例との差は小さくなることが判明
した。従つて、本発明は発光エネルギーが比較的低い領
域において有効であることが分る。なお、本実施例では
いずれもX−X線とY−Y線とが直交する例のみを示し
たが、両者のなす角度が80度ぐらいまでならば直交す
る場合とほS゛同様の効果を得ることができる。以上説
明した様に本発明は、水平断面の形状が楕円形や長方形
のように長軸と短軸を有する異形容器の内表面を殺菌す
るに際して、容器の長軸と直角もしくはほS゛直角に交
わる垂直面内に平面光源が形成されるようにランプを容
器内に配置し、これを点灯発光せしめて紫外線を照射す
るようにしたので、効率よく殺菌することが可能な異形
容器の殺菌方法を提供することができる。
ガーゼ等を利用して洗い流し、この残存菌数を調べる0
内表面のふきとり検査法ョで行つたが、前記の殺菌率に
到達するまての時間は、第3図の実施例では3秒(発光
回数3回)であつたのに対して、第6図に示す参考例て
は5秒(発光回数5回)を要し、40%の時間と発光エ
ネルギーを減少できることが判明した。この理由は必ず
しも明らかではないが、容器5の隅角部と平面光源の両
端とでなす角度が第3図の実施例の方か参考例よりも大
きく、隅角部が比較的よく殺菌されて、局部的に殺菌率
の低い箇所が解消されるために、全体としての殺菌率も
向上するものと推測される。もつとも、前記の試験にお
いて、発光エネルギーを1000J0u1e以上の大き
な値にて照射すると、参考例においても隅角部がよく殺
菌されるためか、実施例との差は小さくなることが判明
した。従つて、本発明は発光エネルギーが比較的低い領
域において有効であることが分る。なお、本実施例では
いずれもX−X線とY−Y線とが直交する例のみを示し
たが、両者のなす角度が80度ぐらいまでならば直交す
る場合とほS゛同様の効果を得ることができる。以上説
明した様に本発明は、水平断面の形状が楕円形や長方形
のように長軸と短軸を有する異形容器の内表面を殺菌す
るに際して、容器の長軸と直角もしくはほS゛直角に交
わる垂直面内に平面光源が形成されるようにランプを容
器内に配置し、これを点灯発光せしめて紫外線を照射す
るようにしたので、効率よく殺菌することが可能な異形
容器の殺菌方法を提供することができる。
第1図は本発明実施例に使用される装置の正面断面図、
第2図は同じく側面断面図、第3図は第1図の■−■線
での断面図、第4図と第5図は他の実施例の説明図、第
6図は参考例の説明図である。 1・・・ボックス、2・・・保持具、3・・・閃光放電
灯、4・・・ガラスカップ、5・・・容器、X−X・・
・長軸方向、Y−Y・・・光源の平面方向。
第2図は同じく側面断面図、第3図は第1図の■−■線
での断面図、第4図と第5図は他の実施例の説明図、第
6図は参考例の説明図である。 1・・・ボックス、2・・・保持具、3・・・閃光放電
灯、4・・・ガラスカップ、5・・・容器、X−X・・
・長軸方向、Y−Y・・・光源の平面方向。
Claims (1)
- 1 水平断面の形状が楕円形や長方形のように長軸と短
軸を有する異形容器の内表面を殺菌する方法であつて、
該容器の長軸と直角もしくはほゞ直角に交わる垂直面内
に平面光源が形成されるようにU字状ランプや2本以上
の直管状ランプなどを該容器内に配置し、これを点灯発
光せしめて紫外線を照射して殺菌することを特徴とする
異形容器内表面の殺菌方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58224485A JPS6058978B2 (ja) | 1983-11-30 | 1983-11-30 | 異形容器内表面の殺菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP58224485A JPS6058978B2 (ja) | 1983-11-30 | 1983-11-30 | 異形容器内表面の殺菌方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60116358A JPS60116358A (ja) | 1985-06-22 |
JPS6058978B2 true JPS6058978B2 (ja) | 1985-12-23 |
Family
ID=16814529
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP58224485A Expired JPS6058978B2 (ja) | 1983-11-30 | 1983-11-30 | 異形容器内表面の殺菌方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6058978B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0192575U (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-16 | ||
JPH01233096A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-18 | Masahiko Edo | 汚泥、果菜加工屑等の連続脱水方法並びに連続脱水装置 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102018102928A1 (de) * | 2018-02-09 | 2019-08-14 | Heraeus Noblelight Gmbh | UV-Strahlermodul und dessen Verwendung |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58173550A (ja) * | 1982-04-02 | 1983-10-12 | 大日本印刷株式会社 | 殺菌用紫外線照射装置 |
JPS58183428A (ja) * | 1982-04-13 | 1983-10-26 | 大日本印刷株式会社 | 内容物の無菌包装装置 |
-
1983
- 1983-11-30 JP JP58224485A patent/JPS6058978B2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58173550A (ja) * | 1982-04-02 | 1983-10-12 | 大日本印刷株式会社 | 殺菌用紫外線照射装置 |
JPS58183428A (ja) * | 1982-04-13 | 1983-10-26 | 大日本印刷株式会社 | 内容物の無菌包装装置 |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0192575U (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-16 | ||
JPH01233096A (ja) * | 1988-03-11 | 1989-09-18 | Masahiko Edo | 汚泥、果菜加工屑等の連続脱水方法並びに連続脱水装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60116358A (ja) | 1985-06-22 |
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