JP2743189B2 - 殺菌用光源装置とその装置による粉体殺菌方法 - Google Patents
殺菌用光源装置とその装置による粉体殺菌方法Info
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- JP2743189B2 JP2743189B2 JP1011697A JP1169789A JP2743189B2 JP 2743189 B2 JP2743189 B2 JP 2743189B2 JP 1011697 A JP1011697 A JP 1011697A JP 1169789 A JP1169789 A JP 1169789A JP 2743189 B2 JP2743189 B2 JP 2743189B2
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Description
【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、殺菌のための紫外光を発生する装置と、こ
の装置により粉体を殺菌する方法に関するものである。
の装置により粉体を殺菌する方法に関するものである。
「従来の技術」 紫外線ランプから発生する紫外光を用いて物体、主に
水、空気、食品などを殺菌するシステムが広く用いられ
ている。
水、空気、食品などを殺菌するシステムが広く用いられ
ている。
例えば特開昭62-281949号では、細長管内を殺菌する
場合について記載され、特開昭63-175806号では、ボト
ル状の容器の内面を殺菌する場合について記載されてい
る。
場合について記載され、特開昭63-175806号では、ボト
ル状の容器の内面を殺菌する場合について記載されてい
る。
これらは、1本の光ファイバまたは複数の光ファイバ
を束ねた光バンドルファイバを、細管またはボトル状容
器の口から差込み、先端から紫外光を出射し、ボトル状
容器では、光バンドルファイバの先端に円錐面状のミラ
ーを設け、直線方向のみならず、直角方向にも出射する
ようにしている。
を束ねた光バンドルファイバを、細管またはボトル状容
器の口から差込み、先端から紫外光を出射し、ボトル状
容器では、光バンドルファイバの先端に円錐面状のミラ
ーを設け、直線方向のみならず、直角方向にも出射する
ようにしている。
このような紫外光による殺菌システムは、 (1)あらゆる菌種に対して有効であること。
(2)殺菌後、被照射物にほとんど変化を残さないこ
と。
と。
(3)使用方法が簡単であること。
(4)空気と水の殺菌に最適であること。
などの特徴があり、他の殺菌方法、例えば加熱殺菌、
放射線殺菌、薬剤殺菌などよりもすぐれている点が多
い。
放射線殺菌、薬剤殺菌などよりもすぐれている点が多
い。
「発明が解決しようとする課題」 しかし、紫外線は、空気と水以外はほとんど透過しな
いので、直線照射の場合には、表面殺菌に限定されてい
た。したがって、粉体を殺菌するには、第7図に示すよ
うに細長管状の紫外線ランプ(1)の紫外光をリフレク
タ(2)で反射させ、広巾ベルトなどの台上に被殺菌粉
体(3)をできるだけ薄く広げて敷きつめ、さらに撹拌
して紫外光を照射しなければならず、粉体を敷きつめる
スペースを大きくとり、かつ作業の時間がかかりすぎる
という問題があった。
いので、直線照射の場合には、表面殺菌に限定されてい
た。したがって、粉体を殺菌するには、第7図に示すよ
うに細長管状の紫外線ランプ(1)の紫外光をリフレク
タ(2)で反射させ、広巾ベルトなどの台上に被殺菌粉
体(3)をできるだけ薄く広げて敷きつめ、さらに撹拌
して紫外光を照射しなければならず、粉体を敷きつめる
スペースを大きくとり、かつ作業の時間がかかりすぎる
という問題があった。
本発明は、作業時間とスペースを最小限におさえた装
置と方法を得ることを目的とするものである。
置と方法を得ることを目的とするものである。
「課題を解決するための手段」 本発明は、紫外光発生装置からの紫外光を、ファイバ
ユニットに設けた光出射部から出射するようにした装置
において、前記光出射部は、円錐台状にテーパのついた
棒状または球状の石英からなり、この石英の表面に、そ
の全周から紫外光を放射するような摺りガラス状の散乱
面を形成してなることを特徴とする殺菌用光源装置とそ
の装置による粉体殺菌方法である。
ユニットに設けた光出射部から出射するようにした装置
において、前記光出射部は、円錐台状にテーパのついた
棒状または球状の石英からなり、この石英の表面に、そ
の全周から紫外光を放射するような摺りガラス状の散乱
面を形成してなることを特徴とする殺菌用光源装置とそ
の装置による粉体殺菌方法である。
「作用」 紫外光発生装置からの紫外光をファイバユニットを介
して出射する光出射部を、被殺菌粉体中に差込み、前記
光出射部と被殺菌粉体とを相対的に移動せしめると、光
出射部で粉体をまんべんなくかき混ぜながら粉体全体を
殺菌する。また、石英の表面は、サンドブラスト等によ
り摺りガラス状の散乱面とすることにより、光が全周に
散乱する。
して出射する光出射部を、被殺菌粉体中に差込み、前記
光出射部と被殺菌粉体とを相対的に移動せしめると、光
出射部で粉体をまんべんなくかき混ぜながら粉体全体を
殺菌する。また、石英の表面は、サンドブラスト等によ
り摺りガラス状の散乱面とすることにより、光が全周に
散乱する。
「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図において、(10)は、紫外線ランプなどのよう
に、紫外光を発生する紫外光発生装置で、この紫外光発
生装置(10)には、光ファイバユニット(11)が連結さ
れ、さらにその先端部には、紫外光を出射する光出射部
(12)が設けられている。
に、紫外光を発生する紫外光発生装置で、この紫外光発
生装置(10)には、光ファイバユニット(11)が連結さ
れ、さらにその先端部には、紫外光を出射する光出射部
(12)が設けられている。
前記光ファイバユニット(11)は、複数本の光ファイ
バ(13)を束ね、外周をフレキシブルチューブ(14)で
被覆した光バンドルファイバでもよいし、1本の光ファ
イバの外側をフレキシブルチューブで被覆したものであ
ってもよい。
バ(13)を束ね、外周をフレキシブルチューブ(14)で
被覆した光バンドルファイバでもよいし、1本の光ファ
イバの外側をフレキシブルチューブで被覆したものであ
ってもよい。
前記光出射部(12)は、円錐台状にテーパのついた棒
状石英からなり、その表面は光が全周に散乱するように
サンドブラスト等により摺りガラス状の散乱面とする。
状石英からなり、その表面は光が全周に散乱するように
サンドブラスト等により摺りガラス状の散乱面とする。
このように構成された殺菌用光源装置(18)を用いて
粉体内の細菌を殺菌するには、第1図および第2図に示
すように、粉体(15)をある程度の深さを有する容器
(16)にいれ、搬送ベルト(17)などにて定速で移動す
る。殺菌用光源装置(10)の光出射部(12)を前記粉体
(15)の中に差込み、光出射部(12)を、前記搬送ベル
ト(17)の移動方向と略直交する方向に往復運動をす
る。すると、光出射部(12)の全周から紫外光が出射さ
れつつ第2図のように、粉体(15)を撹拌して内部まで
殺菌をする。
粉体内の細菌を殺菌するには、第1図および第2図に示
すように、粉体(15)をある程度の深さを有する容器
(16)にいれ、搬送ベルト(17)などにて定速で移動す
る。殺菌用光源装置(10)の光出射部(12)を前記粉体
(15)の中に差込み、光出射部(12)を、前記搬送ベル
ト(17)の移動方向と略直交する方向に往復運動をす
る。すると、光出射部(12)の全周から紫外光が出射さ
れつつ第2図のように、粉体(15)を撹拌して内部まで
殺菌をする。
なお、粉体(15)を収納した容器(16)を固定してお
き、殺菌用光源装置(18)の光出射部(12)を前後、左
右に移動せしめるようにしてもよい。さらに、殺菌用光
源装置(18)を固定し、粉体(15)を収納した容器(1
6)だけを前後、左右に移動せしめるようにしてもよ
い。
き、殺菌用光源装置(18)の光出射部(12)を前後、左
右に移動せしめるようにしてもよい。さらに、殺菌用光
源装置(18)を固定し、粉体(15)を収納した容器(1
6)だけを前後、左右に移動せしめるようにしてもよ
い。
つぎに、第3図ないし第5図は、光出射部(12)の他
の形状の実施例を示すもので、このうち、第3図は、半
球状の場合を示し、第4図は、球状の場合を示し、第5
図は、水平な細長棒状の場合を示している。もちろんい
ずれも石英からなり、表面は、摺りガラス状の散乱面と
する。
の形状の実施例を示すもので、このうち、第3図は、半
球状の場合を示し、第4図は、球状の場合を示し、第5
図は、水平な細長棒状の場合を示している。もちろんい
ずれも石英からなり、表面は、摺りガラス状の散乱面と
する。
前記半球状または球状の光出射部(12)を用いること
によって、第6図に示すような椀状の容器(16)内の粉
体(15)を撹拌しながら殺菌することもできる。
によって、第6図に示すような椀状の容器(16)内の粉
体(15)を撹拌しながら殺菌することもできる。
「発明の効果」 本発明の殺菌用光源装置は、上述のように構成したの
で、紫外光を全周から出射させることができる。また、
光出射部を円錐台状にテーパのついた棒状の石英で構成
し、これを粉体に差込み撹拌することによって粉体の内
部まで殺菌できる。また、光出射部を球状の石英で構成
すれば椀状容器内の粉体を撹拌しながら殺菌することが
できる。
で、紫外光を全周から出射させることができる。また、
光出射部を円錐台状にテーパのついた棒状の石英で構成
し、これを粉体に差込み撹拌することによって粉体の内
部まで殺菌できる。また、光出射部を球状の石英で構成
すれば椀状容器内の粉体を撹拌しながら殺菌することが
できる。
光出射部(12)は、石英の表面をサンドブラスト等に
より摺りガラス状の散乱面としたので、光を全周に散乱
させることができる。
より摺りガラス状の散乱面としたので、光を全周に散乱
させることができる。
第1図ないし第6図は、本発明による殺菌用光源装置の
実施例を示すもので、第1図は、第1実施例の正面図、
第2図は、同上平面図、第3図は、第2実施例の要部の
正面図、第4図は、第3実施例の要部の正面図、第5図
は、第4実施例の要部の斜視図、第6図は、使用例の正
面図、第7図は、従来装置の斜視図である。 (10)……紫外光発生装置、(11)……光ファイバユニ
ット、(12)……光出射部、(13)……光ファイバ、
(14)……フレキシブルチューブ、(15)……粉体、
(16)……容器、(17)……搬送ベルト、(18)……殺
菌用光源装置。
実施例を示すもので、第1図は、第1実施例の正面図、
第2図は、同上平面図、第3図は、第2実施例の要部の
正面図、第4図は、第3実施例の要部の正面図、第5図
は、第4実施例の要部の斜視図、第6図は、使用例の正
面図、第7図は、従来装置の斜視図である。 (10)……紫外光発生装置、(11)……光ファイバユニ
ット、(12)……光出射部、(13)……光ファイバ、
(14)……フレキシブルチューブ、(15)……粉体、
(16)……容器、(17)……搬送ベルト、(18)……殺
菌用光源装置。
Claims (6)
- 【請求項1】紫外光発生装置からの紫外光を、ファイバ
ユニットに設けた光出射部から出射するようにした装置
において、前記光出射部は、円錐台状にテーパのついた
棒状の石英からなり、この石英の表面に、その全周から
紫外光を放射するような摺りガラス状の散乱面を形成し
てなることを特徴とする殺菌用光源装置。 - 【請求項2】紫外光発生装置からの紫外光を、ファイバ
ユニットに設けた光出射部から出射するようにした装置
において、前記光出射部は、球状の石英からなり、この
石英の表面に、その全周から紫外光を放射するような摺
りガラス状の散乱面を形成してなることを特徴とする殺
菌用光源装置。 - 【請求項3】紫外光発生装置からの紫外光を、ファイバ
ユニットに設けた光出射部から出射するようにした装置
において、前記光出射部は、細長棒状の石英をファイバ
ユニットの軸方向に対して略直交して取付けてなること
を特徴とする殺菌用光源装置。 - 【請求項4】紫外光発生装置からの紫外光を、ファイバ
ユニットに設けた光出射部から出射するようにした装置
において、前記光出射部は、細長棒状の石英をファイバ
ユニットの軸方向に対して略直交して取付けてなり、前
記石英の表面に、その全周から紫外光を放射するような
摺りガラス状の散乱面を形成してなることを特徴とする
殺菌用光源装置。 - 【請求項5】紫外光発生装置からの紫外光をファイバユ
ニットを介して出射する光出射部を、被殺菌粉体中に差
込み、前記光出射部と被殺菌粉体とを相対的に移動せし
めつつ殺菌するようにしたことを特徴とする粉体殺菌方
法。 - 【請求項6】被殺菌粉体を直線的に移動し、この移動方
向に対して略直交方向に光出射部を往復動せしめて殺菌
するようにした請求項(5)記載の粉体殺菌方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1011697A JP2743189B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 殺菌用光源装置とその装置による粉体殺菌方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1011697A JP2743189B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 殺菌用光源装置とその装置による粉体殺菌方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02191461A JPH02191461A (ja) | 1990-07-27 |
JP2743189B2 true JP2743189B2 (ja) | 1998-04-22 |
Family
ID=11785231
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1011697A Expired - Fee Related JP2743189B2 (ja) | 1989-01-20 | 1989-01-20 | 殺菌用光源装置とその装置による粉体殺菌方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2743189B2 (ja) |
Families Citing this family (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6447721B1 (en) * | 2000-07-31 | 2002-09-10 | Remotelight, Inc. | Drinking water UV disinfection system and method |
US6403030B1 (en) * | 2000-07-31 | 2002-06-11 | Horton, Iii Isaac B. | Ultraviolet wastewater disinfection system and method |
US6737020B1 (en) * | 2000-11-28 | 2004-05-18 | Remotelight, Inc. | Microorganism neutralization device and method |
WO2014153313A2 (en) * | 2013-03-18 | 2014-09-25 | Sensor Electronic Technology, Inc. | Flexible ultraviolet device |
US9844608B2 (en) | 2013-03-18 | 2017-12-19 | Sensor Electronic Technology, Inc. | Flexible ultraviolet device |
JP6309436B2 (ja) * | 2014-11-26 | 2018-04-11 | 三菱重工機械システム株式会社 | 容器殺菌装置 |
US9827340B2 (en) * | 2014-12-24 | 2017-11-28 | Maxim Integrated Products, Inc. | Mobile UV sterilization device and method |
CN105031680B (zh) * | 2015-08-05 | 2017-11-07 | 江苏欣隆羽绒有限公司 | 一种羽绒消毒装置 |
US10517974B2 (en) * | 2016-04-07 | 2019-12-31 | Sensor Electronic Technology, Inc. | Ultraviolet surface illumination system |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH063780Y2 (ja) * | 1988-12-09 | 1994-02-02 | 三菱重工業株式会社 | 容器の殺菌装置 |
-
1989
- 1989-01-20 JP JP1011697A patent/JP2743189B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH02191461A (ja) | 1990-07-27 |
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---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |