JPS6058913B2 - 2−メルカプトピリミジン塩酸塩の製造法 - Google Patents

2−メルカプトピリミジン塩酸塩の製造法

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JPS6058913B2
JPS6058913B2 JP1919778A JP1919778A JPS6058913B2 JP S6058913 B2 JPS6058913 B2 JP S6058913B2 JP 1919778 A JP1919778 A JP 1919778A JP 1919778 A JP1919778 A JP 1919778A JP S6058913 B2 JPS6058913 B2 JP S6058913B2
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JP
Japan
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reaction
mercaptopyrimidine
hydrochloride
solvent
producing
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JP1919778A
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民芳 森
光彦 田村
栄助 平山
久治 堀田
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Mitsubishi Kasei Corp
Original Assignee
Mitsubishi Kasei Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は2−メルカプトピリミジン塩酸塩の製造法に関
するものである。
2−メルカプトピリミジン塩酸塩は例えば、ペプチド合
成時のアミノ酸保護剤であである2−を−ブチルオキシ
カルボニルチオピリミジン誘導体の前駆物質として有用
なものである。
2−メルカプトピリミジン塩酸塩の製造法としては、下
記反”応式に示すように、チオ尿素、アセチルアセトン
などのβ−ジカルボニル化合物及び塩化水素を反応させ
る方法が知られている。
(特公昭51−5390号参照)H2NCH3Cσ、
HCI NC■S + N℃H2 H2N・’ CH3C0−/ にソSH−HCl+2H20 ←・ 従来、この反応は生成物の収率を向上させるために溶解
度の低いエタノール溶媒を使用して行なわれている。
この反応を工業的に実施する場合、回分繰返し反応の場
合も連続反応の場合も、反応に使用した後の溶媒を、生
成物分離後反応に再使用するのが経済的に有利であるが
、反応後の溶媒中には反応で生成した水分が含有されて
来るのでこの溶液をそのまま次の反応に使用すると、原
料及び生成物に対する溶解度が変化しているため、反応
条件を一定に設定することはできない。この傾向は溶媒
の再使用の回数とともに次第に大きくなる。一方、前記
反応は塩化水素を塩酸水溶液として反応に供給して実施
されるが、反応後の溶媒中には塩酸水溶液中の水分も含
有されることとなつて、反応後の溶媒量が増大するため
、そのまま全量を再使用すると反応条件が変化する可能
性がある。
本発明者等は上記実情に鑑み、チオ尿素とβージカルボ
ニル化合物とを塩酸の存在下で反応させて2−メルカプ
トピリミジン塩酸塩を回分繰返し反応又は連続反応にて
工業的有利に製造する方法につき種々検討した結果、あ
る特定の反応方法を採るとき反応後の溶媒を再使用して
も反応条件があまり変化せす、しかも、高収率にて生成
物を得ることができることを知見し本発明を完成した。
すなわち、本発明の要旨は、一般式(R1及びR2は水
素原子又は炭素数1〜4の低級アルキル基を示し、R1
とR2は同一でも異なつていてもよい)で表わされるβ
ージカルボニル化合物を、チオ尿素及び塩化水素と反応
させて、一般式 (R1及びR2は前記一般式(1)と同じものを示す)
で表わされる2−メルカプトピリミジン塩酸塩を製造す
る方法において、溶媒として水を使用し、塩化水素ガス
状で供給して反応を行ない、且つ、反応後の混合物を晶
析して析出する固形物を分離したのちの淵液を反応溶媒
として再使用することを特徴とする2−メルカプトピリ
ミジン塩酸塩の製造法に存する。
本発明を詳細に説明するに、本発明で使用する前記一般
式(1)で表わされるβージカルボニル化合物としては
、例えば、アセチルアセトン、2−カルボニルーブチル
アルデヒドなどが挙げられる。
βージカルボニル化合物の使用量は通常、チオ尿素に対
して0.8〜1ゐ倍モルである。βージカルボニル化合
物の使用量があまり少ないと生成物中に未反応のチオ尿
素が含有される結果となり、また、あまり多すぎても経
済的でなく好ましくない。本発明ては溶媒として水単独
溶媒を使用することを必須条件とするが、これにより従
来のエタノール溶液に較べ反応速度が速くなり、更に、
副生物の生成も少ないので好ましい。
仕込み原料と水溶媒の割合は、例えば、水1k9に対し
てチオ尿素0.2〜4.0モルの割合がよい。チオ尿素
の割合があまり少ないと反応後の晶析操作が大変であり
、一方、あまり多いと反応中に生成物が多量に析出し反
応が良好に行なわれなくなるので好ましくない。本発明
では塩化水素をガス状で供給するが、供給方法としては
、反応器に直接ガスを供給してもよいが、ろ過後反応に
再使用する炉液中に塩化水素ガスを導通し塩化水素を吸
収したのち反応を行なうのが好ましい。
この場合の塩化水素の吸収量はチオ尿素の等モル以上で
あり、好ましくは、水1kg当り0.2〜5モルの過剰
量となるように調節するのがよい。本発明では塩化水素
を使用するため、反応後の溶媒量が著しく増加すること
がないので溶媒再使用に適している。チオ尿素とβージ
カルボニル化合物との反応は、通常、65℃以上、好ま
しくは70〜95℃で滞留時間が1紛以上で実施される
反応後の反応混合物は冷却晶析して生成した2−メルカ
プトピリミジン誘導体の結晶を析出させ、次いで、例え
ば、ろ過又は遠心分離などにより生成物を分離回収する
。冷却晶析の条件は反応条件により多少異なるが、通常
、30℃以下まで冷却して析出物を分離するのが好まし
い。本発明では生成物を分離した酒液を上記のような反
応の溶媒として再使用する。
本発明の反応では少量の生成水が生成するのみであり、
結晶分離時の溶媒ロスを差し引くと溶媒量の増大は殆ん
どないので、そのまま次の反応に再使用できる。また。
一部戸液をパージし相当分の水を加えて使用してもよい
。本発明によれば、安価な水溶液を使用し、且つ塩化水
素をガスとして供給したため反応後のp液を次回の反応
にそのまま再使用しても、反応内容が変ることがないの
で同様な反応条件にて反応を行なつても差し支えない。
そのため、終局的に排.出される排水量が少なくてもよ
いのて排水処理が簡単でよい。また、水溶媒を使用して
いるため生成物の溶解度が高いので、エタノール溶媒の
場合より多量の原料供給を行なつても均一な反応をする
ことがで,き、しかも、副生物の生成が少ないと言う効
果も有する。
次に、本発明を実施例により更に詳細に説明するが、本
発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限定され
るものではない。
実施例 攪拌器、還元冷却器及び加熱装置を有する反応器に水7
30q1チオ尿素76.1q(1モル)及びアセチルア
セトン110y(1.1モル)を添加し40℃に加温し
て溶解処理をした。
次いで、塩化水素ガス273y(2モル)を1紛間吹込
み吸収させたのち、温度を30分間かけて80℃に昇温
し、80℃にて2.5時間反応させた。反応後、20′
Cに冷却して、3C@間保持し晶析を行なつたのち4・
6−ジメチルー2−メルカプトピリミジン塩酸塩の結晶
をろ過に?より分離した。結晶を分離して得た全量の酒
液と溶媒として使用し塩化水素ガス量を36.5y(1
モル)とした他は上記と全く同様な方法で反応を繰返し
行なつた。
この繰返し反応を3回行ない、それぞれの反!応での生
成物収量、チオ尿素含有量、副生物含有量を測定し第1
表に示す結果を得た。比較例 実施例において、溶媒として1鍾量%の水を含有するエ
タノールを同量使用して実施例と同様な!反応を行ない
第1表に示す結果を得た。
第1表の結果より本発明の方が比較例に較べ、チオ如素
の転換率及び塩酸塩の収率が高いことが判り、更に、得
られる製品中の不純物量も少ないことが判る。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−(1)(R
    ^1及びR^2は水素原子又は炭素数1〜4の低級アル
    キル基を示し、R^1とR^2は同一でも異なつていて
    もよい)で表わされるβ−ジカルボニル化合物を、チオ
    尿素及び塩化水素と反応させて、一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼−−−−−(2)(
    R^1及びR^2は前記一般式(1)と同じ意義を有す
    る)で表わされる2−メルカプトピリミジン塩酸塩を製
    造する方法において、溶媒として水を使用し、塩化水素
    をガス状で供給して反応を行ない、且つ、反応後の混合
    物を晶析して析出する固形物を分離したのちの濾波を反
    応溶媒として再使用することを特徴とする2−メルカプ
    トピリミジン塩酸塩の製造法。 2 前記一般式(1)で表わされるβ−ジカルボニル化
    合物がアセチルアセトンであることを特徴とする特許請
    求の範囲第1項記載の2−メルカプトピリミジン塩酸塩
    の製造法。
JP1919778A 1978-02-22 1978-02-22 2−メルカプトピリミジン塩酸塩の製造法 Expired JPS6058913B2 (ja)

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JPS54112881A JPS54112881A (en) 1979-09-04
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55157572A (en) * 1979-05-25 1980-12-08 Nitto Boseki Co Ltd Preparation of 2-mercapto-4,6-dimethylpyrimidine hydrochloride

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JPS54112881A (en) 1979-09-04

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