JPS6058886B2 - 装着用歯科成型体 - Google Patents

装着用歯科成型体

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JPS6058886B2
JPS6058886B2 JP53112113A JP11211378A JPS6058886B2 JP S6058886 B2 JPS6058886 B2 JP S6058886B2 JP 53112113 A JP53112113 A JP 53112113A JP 11211378 A JP11211378 A JP 11211378A JP S6058886 B2 JPS6058886 B2 JP S6058886B2
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silicone resin
vinyl silicone
resin
dental
mounting
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実 西山
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  • Dental Preparations (AREA)
  • Dental Prosthetics (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、シリコーン樹脂とメタクリル樹脂の硬質材よ
り成る装着用歯科成型体に於いて、粛白又は歯と直接接
触する部分の少なくとも一部が、、CH3へヘ CH3
[lilH。
C−CH−1−Si0−4−Si−CH−CH2l−i
。、、]、。i。で示されるポリジメチルビニルシロキ
サンの主剤と硬化剤よりなるチクソトロピツク性を有す
る低温加硫型ビニルシリコーン樹脂組成物の重合体で構
成され、且つ該ビニルシリコーン樹脂組成物の重合体と
メタクリル樹脂の硬質材がプライマー又は機械的手段な
しで自己接着されている装着用歯科成型体に関するもの
である。
ビニルシリコーン樹脂組成物(以下、ビニルシリコーン
樹脂と言う。
)は、ビニル基を有するシリコーンゴム系の合成樹脂で
あつて、従来この系統の樹脂の有する非接着性を排除改
良した、工業用接着剤としての用途を目的として開発さ
れたものである。このビニルシリコーン樹脂は、通常ポ
リジメチルビニルシロキサンの主剤と、硬化剤特にポリ
メチル水素シロキサンでなる硬化剤に分けて保存され、
使用に際して略主剤m部・硬化剤1部の比率で混合した
後、室温より高く且つ150゜Cに至らな・い温度で、
通常の公知の付加重合触媒の下で加熱重合せしめて、ゴ
ム状の樹脂に硬化させる。
従つて、加熱加硫型シリコーンの加硫温度(一次加硫1
50℃・二次加硫250℃)ほど高温でなく、室温加硫
型シリコーンの加硫温度(室温)より高い温度で加硫さ
れる点で、本発明のシリコーン樹脂を低温加硫型と称す
る。尚、主剤の構造式は、 であり、硬化剤は特にポリメチル水素シロキサンてあり
、その代表例の構造式は、である。
加えて、従来公知の付加重量触媒を用いることができる
。加熱重合以前のこの樹脂の物理特性は、チクソトロピ
ツクである。
即ち、力学的に混練中は容易に流動化し、しかも静置後
は流動しないて練成後の形状を安定に維持している性質
を有する。本発明の主な目的は、このビニルシリコーン
樹脂の物理特性、及び口腔粘膜に対するなじみやすさ、
及びメタクリル樹脂との接着性により、新たな効果を奏
する装着用歯科成形体を提供する点にある。更に詳しく
は、本発明の目的は、メタクリル樹脂より成る比較的硬
い材料から成型される義歯床の裏面にライニングする弾
性裏装材として、或いはメタクリル樹脂と一体に成型さ
れるシース.ポジシヨナー材として、上記ビニルシリコ
ーン樹脂を用いた装着用歯科成型体を提供する点にある
。ビニルシリコーン樹脂の上述した諸特性に注目すると
、該樹脂は従来のシリコーンゴム樹脂と同.様な化学的
安定性を保ち、その上強力な接着力のある樹脂であると
言える。
斯る点を更に注目すると、ビニルシリコーン樹脂がビニ
ル基を有することに起因し、この為同じビニル基を有し
且つ歯科用成型体として従来最も広く使用されているメ
タクリル樹脂との結合接着が極めて強力である。
しかも、ビニルシリコーン樹脂は、重合硬化後ゴム状弾
性体で、メタクリル樹脂の剛性体とは異なる。このこと
から、この両樹脂の複合構成によつて、極めて有用な歯
科用樹脂成型体を得ることができる。
又、後述するように、口腔粘膜に対しての刺激が少なく
、装着時の生理的面での問題が著しく改善される。しか
も、ビニルシリコーン樹脂は、その重合前においてチク
ソトロピツクであり、変形容易にして注入可能な程の流
動性を有する塑性体てある点において、取扱い・成型操
作上格別の効果を奏するものでもある。
更に、ビニルシリコーン樹脂に、例えばけいそう土のご
とき充填材(フィラー)を混練することにより、重合硬
化後のコム状弾性の硬度を任意に変更てきることを利用
し、適当な弾性を有するビニルシリコーン樹脂を、成型
体において所望の部分に配置構成することが容易である
。以下、義歯床とツースポジシヨナーを例にとつて、本
発明の詳細を説明する。
(1)義歯床 従来、通常の義歯床はメタクリル樹脂て成型し、これを
口腔内に装着するものてある。
この義歯床は、患者の口腔内の状態(歯・顎・口蓋・周
縁軟組織)を型取りし、メタクリル樹脂で患者の口腔内
に適合する形状に成型するが、有床義歯を口腔内に接着
後、床下粘膜への適合不良のために生じる維持力の不足
・床の機械的刺激による粘膜の潰瘍の発生及ひ粘膜の肥
厚・疼痛などが問題視されており、その対策として弾性
材料による裏装が考慮されてきた。
即ち、義歯床弾性裏装材は、(1)顎堤の形態が悪く、
しかも義歯の維持が不全な床内面の改善策として、(2
)咀噛時の顎の特定鋭縁部の圧迫疼痛緩和のため、(3
)床縁の延長・歯肉鉤及ひアンダーカット等を利用して
維持をはかる場合、(4)口蓋裂や腫瘍切除後の顎義歯
の維持をはかる場合、等に対して用いられている。本発
明は、第1図に示すように義歯1が結合される義歯床2
の内面、即ち歯肉と接する面に既述のビニルシリコーン
樹脂でなる層4を、従来のメタクリル樹脂でなる基部3
と二重層状に一体化することにより、軟質の弾性樹脂を
裏装した義歯床を形成する。
この成型体は、本発明が特定するビニルシリコーン樹脂
により、義歯床の装着に際して異和感や疼痛を極度に低
下てきる効果を奏する。
製法について詳述すると、通常の義歯床の製作と同様に
、患者の口腔内の形態の型取りによつて作られたワック
ス模型を用い、フラスコ内の石膏に型取し、これにメタ
クリル樹脂ポリマ−ーとモノマーとを混和練成した餅状
樹脂を展入し、同時に顎堤及び口腔粘膜に面する裏面に
、ビニルシリコーン樹脂に硬化剤を加え練和したものを
層状に適宜な厚みに塗布する。尚、前述のようにビニル
シリコーン樹脂は、チクソトロピツクであり、押出し注
入器で型内に押出し、ヘラ等で層状に容易に展開・塗布
することができる。このようにして、2種類の樹脂を層
状となした後型を閉じ、型を収容しているフラスコごと
熱湯又は恒温槽で70容Cで4紛加熱後、更に100゜
Cで9吟加熱することにより、各樹脂は型内で重合する
と同時に互いに強力に接着し、前記の義歯床を得ること
ができる。
又、ビニルシリコーン樹脂には充填材(フイーラー)と
して、例えばけいそう土の粉末を混入することにより、
重合後所望の弾性・硬度を得ることができる。
下表にビニルシリコーン樹脂とこれに充填材を混入した
ものとの弾性・硬度の比較を例示する。
更に、色調については、着色剤を混入して歯.肉に近い
ものに調整することも容易である。
(2)ツースポジシヨナー第2図に示すようにツースポ
ジシヨナー11は、上下歯列の配置・咬合を整形するた
めに装着するものてある。
即ち、上歯列12・下歯列13の最終的な最適歯列を、
上下同時に印象樹脂製のU字形成型体して構成される。
患者は主に就寝時に上下歯間にこれを噛み合わせ装着し
、就寝中自然に且つ徐々に歯に微小変位力を与えて移動
整形せしめるものである。ツースポジシヨナーの製作は
、患者歯列の実印象から得た乱れた歯列模型を分解し、
再組立てした理想的な歯列配列に整形したモデルを原形
とし、これをフラスコ内の石膏型に転写し、これに樹脂
を充填成型するものてある。
従来は成型材料として、天然ゴム・合成ゴム●シリコー
ンゴム●ポリウレタンゴムなどが使用されているが、満
足すべき材料ではなかつた。
このうち比較的多く用いられている天然ゴムも、長期間
の使用により劣化が激しく、機械的性質が低下するばか
りでなく大きな変形が認められる。
又、上脆した諸材料は加硫(重合)するため、型材料と
して操作の便利な石膏を用いることが困難であるものが
多い上に、製作方法も特別な型材料及ひ装置を必要とし
煩雑である。
更に、加硫(重合)時に副生成物を発生するものも見受
られる。この為、製作方法が簡便て反応副生成物を発生
することなく、弾性にすぐれた材料が望まれてきた。
本発明は、上記従来の材料に代えて既述のビニルシリコ
ーン樹脂を用いるものである。
この材料は付加重合であるため収縮が少なく、反応副生
成物を発生しない。又、重合温度は比較的低く、型材料
として石膏を使用することができる。更に、チクソトロ
ピツクで型への注入充填は、シリンジで圧注入が容易で
あり、且つ注入後の自然流がないところから、型への充
填性は極めて良好である。しかも、型の合せ目てのバリ
はきわめて薄くなり、バリの厚さを数十ミクロンメート
ル程度に型合せできる。このビニルシリコーン樹脂の練
和に際し、前記の表に示すように適宜に充填材(フィラ
ー)を混入すれば、加熱重合後所望の弾性・硬度が得ら
れることは前述したところと同様である。第3図は、ツ
ースポジシヨナー21の一部分又はそれ以上の部分に、
ビニルシリコーン樹脂のチクソトロピツクな性質を利用
して、メタクリル樹脂22とビニルシリコーン樹脂23
とを適宜組合わせて構成したものである。
尚、斯る場合、弾性・硬度の異なるビニルシリコーン樹
脂を組合わせて構成することも可能で、このように構成
すると治療効果の向上が一層期待できることとなる。又
、第4図、第5図に示すように、ツースポジシヨナー3
0の上下歯列の対向部31をメタクリル樹脂て形成し、
一方の歯列を石膏型32によつてビニルシリコーン樹脂
33で囲むように構成することができる。。或いは第6
図に示すように、ビニルシリコーン樹脂41からなるツ
ースポジシヨナー成型体の中央部42をメタクリル樹脂
で芯材として一体に成型して、適当な弾性と強度をもた
せることなど、必要に応じて自由な構成が可能である。
このようにして、本発明によるツースポジシヨナーは、
ビニルシリコーン樹脂の弾性により、装着して異和惑が
きわめて少なく、又その弾性によつて歯列の矯正効果に
優れ、特に強く力を与える部分にのみ硬い材料(メタク
リル樹脂)と組合わせ構成できるなど多くの利点がある
。以上の如く、本発明は義歯床・ツースポジシヨナーな
どの装着用歯科成型体の一部、即ち歯肉又は歯と直接接
触する部分に、既述した主剤と硬化剤との重合でなるビ
ニルシリコーン樹脂を用いることにより、装着を快適と
なすと共に、製作・取扱いが容易で、且つ耐久性に富む
など顕著な効果を奏することが可能となる。
尚、本文に挙げた実施例は本発明を説明するためのもの
であり、本発明の精神を逸脱しないで、種々の装着用歯
科成型体に応用できることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による義歯床の実施例を示す斜視図、第
2図は同じくツースポジシヨナーの実施例を示す斜視図
、第3図は同じく他の実施例を示す斜視図、第4図は同
じく更に他の実施例を示す平面図、第5図は同じく他の
実施例を示す断面図、第6図は同じく他の実施例を示す
平面図である。 1・・・・・・義歯、2・・・・・・義歯床、3・・・
・・・基部、4・・・・・・ビニルシリコーン樹脂層、
11,21,30・・・・・・ツースポジシヨナー、1
2・・・・・・上歯列、13・・・・・下歯列、31・
・・・・・対向部、32・・・・・・石膏型、33,4
1・・・・・・ビニルシリコーン樹脂、42・・・・・
・中央部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シリコーン樹脂とメタクリル樹脂の硬質材より成る
    装着用歯科成型体に於いて、歯肉又は歯と直接接触する
    部分の少なくとも一部が▲数式、化学式、表等がありま
    す▼ で示されるポリジメチルビニルシロキサンの主剤と硬化
    剤よりなるチクソトロピツク性を有する低温加硫型ビニ
    ルシリコーン樹脂組成物の重合体で構成され、且つ該ビ
    ニルシリコーン樹脂組成物の重合体とメタクリル樹脂の
    硬質材がプライマー又は機械的手段なしで自己接着され
    ていることを特徴とする装着用歯科成型体。 2 硬化剤がポリメチル水素シロキサンである特許請求
    の範囲1項記載の装着用歯科成型体。 3 主剤と硬化剤とを略10:1の比率で混合、加熱重
    合してなる特許請求の範囲2項記載の装着用歯科成型体
    。 4 けいそう土の如き充填材を混練してなる特許請求の
    範囲1項記載の装着用歯科成型体。 5 弾性・硬度の異なるビニルシリコーン樹脂を組合せ
    て一体に成型してなる特許請求の範囲1項記載の装着用
    歯科成型体。
JP53112113A 1978-09-12 1978-09-12 装着用歯科成型体 Expired JPS6058886B2 (ja)

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JPS5538172A JPS5538172A (en) 1980-03-17
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JPH072402B2 (ja) * 1985-09-20 1995-01-18 東レ・ダウコーニング・シリコーン株式会社 メタクリル系樹脂とシリコーンゴムの一体化成型体の製造方法
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