JPS6058196B2 - 化合物半導体単結晶の引上方法および装置 - Google Patents
化合物半導体単結晶の引上方法および装置Info
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- JPS6058196B2 JPS6058196B2 JP57100105A JP10010582A JPS6058196B2 JP S6058196 B2 JPS6058196 B2 JP S6058196B2 JP 57100105 A JP57100105 A JP 57100105A JP 10010582 A JP10010582 A JP 10010582A JP S6058196 B2 JPS6058196 B2 JP S6058196B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B15/00—Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
- C30B15/02—Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method adding crystallising materials or reactants forming it in situ to the melt
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B15/00—Single-crystal growth by pulling from a melt, e.g. Czochralski method
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C30—CRYSTAL GROWTH
- C30B—SINGLE-CRYSTAL GROWTH; UNIDIRECTIONAL SOLIDIFICATION OF EUTECTIC MATERIAL OR UNIDIRECTIONAL DEMIXING OF EUTECTOID MATERIAL; REFINING BY ZONE-MELTING OF MATERIAL; PRODUCTION OF A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; SINGLE CRYSTALS OR HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; AFTER-TREATMENT OF SINGLE CRYSTALS OR A HOMOGENEOUS POLYCRYSTALLINE MATERIAL WITH DEFINED STRUCTURE; APPARATUS THEREFOR
- C30B29/00—Single crystals or homogeneous polycrystalline material with defined structure characterised by the material or by their shape
- C30B29/10—Inorganic compounds or compositions
- C30B29/40—AIIIBV compounds wherein A is B, Al, Ga, In or Tl and B is N, P, As, Sb or Bi
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- Inorganic Chemistry (AREA)
- Crystals, And After-Treatments Of Crystals (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は液体カプセル剤て覆われた原料融液から化合
物半導体単結晶を引上げる液体カプセル引上法、いわゆ
るLEC法の改良方法および装置に関する。
物半導体単結晶を引上げる液体カプセル引上法、いわゆ
るLEC法の改良方法および装置に関する。
LEC法によつて製造される化合物半導体には、砒化
ガリウム(GaAs)、燐化ガリウム(GaP)、燐化
インジウム(InP)、砒化インジウム(InAs)、
アンチモン化ガリウム(GaSb)などの■−■族化合
物半導体やテルル化鉛(PbTe)、セレン化鉛(Pb
Se)、テルル化錫(SnTe)などがある。
ガリウム(GaAs)、燐化ガリウム(GaP)、燐化
インジウム(InP)、砒化インジウム(InAs)、
アンチモン化ガリウム(GaSb)などの■−■族化合
物半導体やテルル化鉛(PbTe)、セレン化鉛(Pb
Se)、テルル化錫(SnTe)などがある。
LEC法の利点は封管を用いないで、比較的簡単な装置
により単結晶を引上げる事ができる点にあるが、反面化
合物半導体の化学当量比組成からのズレを制御すること
が困難な点が大きな欠点になつている。石英封管を用い
る水平式ブリッジマン法の蒸気圧制御法の考え方を導入
した二温度帯LEC法(あるいは蒸気圧制御LEC法:
例えば特許公報昭和52−1215鰐明細書参照)が提
案されているが、装置がかなり複雑になるという欠点が
ある。また化合物の融点よりかなり低い温度での成長を
行なわせることにより、一定組成の溶液から引上げるL
EC法(特許公報昭和52−3344号明細書参照)も
提案されているが、例えば■一V族化合物半導体の場合
には■族成分がかなり過剰の溶液からの成長に限られ、
化合物半導体の融点に近い組成範囲での化学当量比組成
からのズレを制御することは困難である。何故なら溶液
、例えばGa−GaP溶液の組成を一定に保つ為には単
結晶引上中に常に固定原料すなわちGaPを溶液に接触
せねばならず、化合物(GaP)の融点に近い組成範囲
では常にGaPを固定状態で供給することが困難である
からである。本発明は叙上の難点を解消したもので、化
合物半導体の融点に近い組成範囲で化合物半導体の化学
当量比組成からのズレを精密に制御しうる新規なLEC
法を提供するものである。
により単結晶を引上げる事ができる点にあるが、反面化
合物半導体の化学当量比組成からのズレを制御すること
が困難な点が大きな欠点になつている。石英封管を用い
る水平式ブリッジマン法の蒸気圧制御法の考え方を導入
した二温度帯LEC法(あるいは蒸気圧制御LEC法:
例えば特許公報昭和52−1215鰐明細書参照)が提
案されているが、装置がかなり複雑になるという欠点が
ある。また化合物の融点よりかなり低い温度での成長を
行なわせることにより、一定組成の溶液から引上げるL
EC法(特許公報昭和52−3344号明細書参照)も
提案されているが、例えば■一V族化合物半導体の場合
には■族成分がかなり過剰の溶液からの成長に限られ、
化合物半導体の融点に近い組成範囲での化学当量比組成
からのズレを制御することは困難である。何故なら溶液
、例えばGa−GaP溶液の組成を一定に保つ為には単
結晶引上中に常に固定原料すなわちGaPを溶液に接触
せねばならず、化合物(GaP)の融点に近い組成範囲
では常にGaPを固定状態で供給することが困難である
からである。本発明は叙上の難点を解消したもので、化
合物半導体の融点に近い組成範囲で化合物半導体の化学
当量比組成からのズレを精密に制御しうる新規なLEC
法を提供するものである。
本発明の第1の発明(特許請求の範囲第1項記載の発明
)は、LEC法において、液体カプセル剤で覆われた原
料融液を下部に細孔を有する融壁によつて成長用原料融
液と供給用原料融液に二分するとともに、成長用原料融
液のみに化合物半導体の構成成分の一方を添加すること
によつて、成長用原料融液の化学当量比組成からのズレ
ど供給用原料融液の化学当量比組成からのズレとを互い
に異ならしめたことを特徴とする化合物半導体単結晶の
引上方法を提供するものである。
)は、LEC法において、液体カプセル剤で覆われた原
料融液を下部に細孔を有する融壁によつて成長用原料融
液と供給用原料融液に二分するとともに、成長用原料融
液のみに化合物半導体の構成成分の一方を添加すること
によつて、成長用原料融液の化学当量比組成からのズレ
ど供給用原料融液の化学当量比組成からのズレとを互い
に異ならしめたことを特徴とする化合物半導体単結晶の
引上方法を提供するものである。
ここに細孔はキャピラリー、狭い間隙、毛細管の集合等
でもよく最小断面の寸法としては化合物の構成成分の溶
質対流が無視できる程度のサイズすなわち、直径0.3
−2w!nあるいはスリット形で幅0.3−2mが適当
である。例えば■−■族化合物半導体の一種である砒化
ガリウム(Ga.As)を例にとつて説明すると、成長
用原料融液の組成は原子パーセントでGa=55%〜4
5%、AS=45〜55%に選ばれる。
でもよく最小断面の寸法としては化合物の構成成分の溶
質対流が無視できる程度のサイズすなわち、直径0.3
−2w!nあるいはスリット形で幅0.3−2mが適当
である。例えば■−■族化合物半導体の一種である砒化
ガリウム(Ga.As)を例にとつて説明すると、成長
用原料融液の組成は原子パーセントでGa=55%〜4
5%、AS=45〜55%に選ばれる。
そして供給用原料融液の組成は、成長用原料融液の初期
組成に対応してGa≧45%〜55%、As≧55%〜
45%に選ばれる。これによつて単結晶成長が続く間成
長用原料融液の組成は初期組成で決るほぼ一定の組成に
保たれる。なお初期組成がGa=As≧50%の場合に
は成長中の若干のAsの蒸発損失を考慮して、供給用原
料融液の組成をわずかにAs過剰(たとえばAs≧51
%)に設定するとよい。又、GaSbのように異方性成
長の著しい化合物半導体では成長用原料融液の初期組成
は、Ga=47.5〜40%、Sb=52.5%〜60
%に選ばれる。この場合には供給用原料融液の組成はや
はり初期組成に対応して、Ga≧52.5%〜60%、
Sb≧47.5%〜40%に選ばれる。一般に■−■族
化合物半導体の場合に半絶縁性結晶や電気的に高純度の
結晶を成長させる場合には、成長用原料融液の組成がV
族過剰であることが好ましい。
組成に対応してGa≧45%〜55%、As≧55%〜
45%に選ばれる。これによつて単結晶成長が続く間成
長用原料融液の組成は初期組成で決るほぼ一定の組成に
保たれる。なお初期組成がGa=As≧50%の場合に
は成長中の若干のAsの蒸発損失を考慮して、供給用原
料融液の組成をわずかにAs過剰(たとえばAs≧51
%)に設定するとよい。又、GaSbのように異方性成
長の著しい化合物半導体では成長用原料融液の初期組成
は、Ga=47.5〜40%、Sb=52.5%〜60
%に選ばれる。この場合には供給用原料融液の組成はや
はり初期組成に対応して、Ga≧52.5%〜60%、
Sb≧47.5%〜40%に選ばれる。一般に■−■族
化合物半導体の場合に半絶縁性結晶や電気的に高純度の
結晶を成長させる場合には、成長用原料融液の組成がV
族過剰であることが好ましい。
これは■族原子空孔や■族元素を置換した■V(アクセ
プター)のような格子欠陥が減少し、■族原子空孔や■
族元素を置換したV■(深いドナー)のような格子欠陥
が有効になる為である。次に本発明の第2の発明(特許
請求の範囲第2項記載の発明)は、同じくLEC法にお
いて、原料融液と液体カプセル剤の間に、開口部に細孔
を有する隔壁を設けた皿状部材を浮べて原料融液を成長
用原料融液と供給用原料融液に二分するとともに、成長
用原料融液のみに化合物半導体の構成成分の一方を添加
することによつて、成長用原料融液の化学当量比組成か
らのズレど供給用原料融液の化学当量比組成からのズレ
とを互いに異ならしめ、かつ供給用原料融液の組成をほ
ぼ化学当量比組成にしたことを特徴とする化合物半導体
単結晶の引上方法を提供するものである。
プター)のような格子欠陥が減少し、■族原子空孔や■
族元素を置換したV■(深いドナー)のような格子欠陥
が有効になる為である。次に本発明の第2の発明(特許
請求の範囲第2項記載の発明)は、同じくLEC法にお
いて、原料融液と液体カプセル剤の間に、開口部に細孔
を有する隔壁を設けた皿状部材を浮べて原料融液を成長
用原料融液と供給用原料融液に二分するとともに、成長
用原料融液のみに化合物半導体の構成成分の一方を添加
することによつて、成長用原料融液の化学当量比組成か
らのズレど供給用原料融液の化学当量比組成からのズレ
とを互いに異ならしめ、かつ供給用原料融液の組成をほ
ぼ化学当量比組成にしたことを特徴とする化合物半導体
単結晶の引上方法を提供するものである。
この発明によれば、固化した単結晶の重量分に相当する
ほぼ化学当量比組成の供給用原料融液が、成長用原料融
液に補供されるため、容易に成長用原料融液の組成を初
期組成にほぼ等しく保つことができる。この第2の発明
において、特に■−■族化合物の場合には、成長用原料
融液の組成を■族過剰とすることが望ましい。又■族過
剰の成長用原料融液を生成するには、■族元素を蒸気の
状態で添加するとよい。次に本発明の第3の発明(特許
請求の範囲第5項記載の発明は、LEC法単結晶引上装
置において、原料融液と液体カプセル剤の間に浮んで上
記液体カプセル剤および原料融液を二分するとともに、
開口部に細孔を有する隔壁を設けた皿状部材と、皿状部
材内の原料融液(成長用原料融液)のみに化合物半導体
の構成成分の一方を添加する装置とを設けたことを特徴
とする化合物半導体単結晶の引上装置を提供するもので
ある。
ほぼ化学当量比組成の供給用原料融液が、成長用原料融
液に補供されるため、容易に成長用原料融液の組成を初
期組成にほぼ等しく保つことができる。この第2の発明
において、特に■−■族化合物の場合には、成長用原料
融液の組成を■族過剰とすることが望ましい。又■族過
剰の成長用原料融液を生成するには、■族元素を蒸気の
状態で添加するとよい。次に本発明の第3の発明(特許
請求の範囲第5項記載の発明は、LEC法単結晶引上装
置において、原料融液と液体カプセル剤の間に浮んで上
記液体カプセル剤および原料融液を二分するとともに、
開口部に細孔を有する隔壁を設けた皿状部材と、皿状部
材内の原料融液(成長用原料融液)のみに化合物半導体
の構成成分の一方を添加する装置とを設けたことを特徴
とする化合物半導体単結晶の引上装置を提供するもので
ある。
ここに細孔の断面の大きさとしてはやはり直径0.3〜
2TI$tの孔(複数個)、あるいは幅0.3〜2w!
nのスリット形の孔(1ケまたは複数個)が適当である
。原料融液のみならず、液体カプセル剤をも隔壁によつ
て二分することにより、たとえば供給用原料から発生し
た酸化物などいわゆるスカムが成長用原料融液に混入す
るのを防止する効果がある。
2TI$tの孔(複数個)、あるいは幅0.3〜2w!
nのスリット形の孔(1ケまたは複数個)が適当である
。原料融液のみならず、液体カプセル剤をも隔壁によつ
て二分することにより、たとえば供給用原料から発生し
た酸化物などいわゆるスカムが成長用原料融液に混入す
るのを防止する効果がある。
なお■−■族化合物半導体単結晶のLEC法による引上
装置において、■族成分を単結晶成長が行なわれる間、
原料融液全体に供給する装置は提案されている(公開特
許公報昭和47−11717号明細書参照)。しかしな
がら■族成分を原料融液全体に供給する為、前述の蒸気
圧制御LEC法(特許公報52−1215?明細書参照
)と同様に、原料融液の組成が、V族成分の蒸気圧変動
によつて変動するという欠点がある。例えばGaASの
場合Asを供給する装置の温度が約2℃変動するとAs
の蒸気圧は一気圧附近で約35t0rr(約0.05気
圧)変動するが、これによつて原料融液の組成は約1%
変化してしまう。一般に高温高圧炉内では、高圧ガスの
熱対流があつて温度を精密に制御することは困難であり
、10℃程度の変動も極めて生じ易い(原料融液の組成
は約4%も変化してしまう)ことを考えると、このよう
な蒸気圧による組成制御の方法は工業的な製造方法には
なり難い欠点がある。本発明の装置においては、V族成
分の供給は、成長用原料融液のみに対して行なわれ、単
結晶引上中は、■族成分の蒸気圧は制御されず、■族成
分の供給装置の役割は完了している。以下本発明を図面
を用いて実施例により詳細に説明する。
装置において、■族成分を単結晶成長が行なわれる間、
原料融液全体に供給する装置は提案されている(公開特
許公報昭和47−11717号明細書参照)。しかしな
がら■族成分を原料融液全体に供給する為、前述の蒸気
圧制御LEC法(特許公報52−1215?明細書参照
)と同様に、原料融液の組成が、V族成分の蒸気圧変動
によつて変動するという欠点がある。例えばGaASの
場合Asを供給する装置の温度が約2℃変動するとAs
の蒸気圧は一気圧附近で約35t0rr(約0.05気
圧)変動するが、これによつて原料融液の組成は約1%
変化してしまう。一般に高温高圧炉内では、高圧ガスの
熱対流があつて温度を精密に制御することは困難であり
、10℃程度の変動も極めて生じ易い(原料融液の組成
は約4%も変化してしまう)ことを考えると、このよう
な蒸気圧による組成制御の方法は工業的な製造方法には
なり難い欠点がある。本発明の装置においては、V族成
分の供給は、成長用原料融液のみに対して行なわれ、単
結晶引上中は、■族成分の蒸気圧は制御されず、■族成
分の供給装置の役割は完了している。以下本発明を図面
を用いて実施例により詳細に説明する。
実施例1
第1図は本発明の実施例に用いた改良形LEC法単結晶
引上装置の略式断面図である。
引上装置の略式断面図である。
図において、1は耐圧容器で常圧から必要に応じて10
0気圧までの高圧窒素ガス又は高圧アルゴツガスなどを
満たすことができる。耐圧容器1内に石英るつぼ2とカ
ーボンるつぼ3、およびこれらを取り巻くカーボンヒー
ター4が設置され、るつぼ3は下部駆動軸5により上下
移動と回転運動が可能となつている。上部駆動軸6には
単結晶シート7が取り付けられ、やはり上下移動と回転
運動が可能となつている。この装置を用いて、GaSb
単結晶を〈100〉方向に引上げた実施例について説明
する。
0気圧までの高圧窒素ガス又は高圧アルゴツガスなどを
満たすことができる。耐圧容器1内に石英るつぼ2とカ
ーボンるつぼ3、およびこれらを取り巻くカーボンヒー
ター4が設置され、るつぼ3は下部駆動軸5により上下
移動と回転運動が可能となつている。上部駆動軸6には
単結晶シート7が取り付けられ、やはり上下移動と回転
運動が可能となつている。この装置を用いて、GaSb
単結晶を〈100〉方向に引上げた実施例について説明
する。
石英るつぼ2内に原料融液を分離する為の内るつぼ13
を収容した内るつぼ13は石英、BN,.PBN(熱分
解BN)、AlNなどで構成さぜ、底部に複数個の細孔
14(直径0.3−2TIr!n)が設けられている。
15は内るつぼの底壁である。
を収容した内るつぼ13は石英、BN,.PBN(熱分
解BN)、AlNなどで構成さぜ、底部に複数個の細孔
14(直径0.3−2TIr!n)が設けられている。
15は内るつぼの底壁である。
原料としてはGaSb多結晶1132.27yと純度9
9.9999%のGa87.73yを用い、石英るつぼ
2と内るつぼ13の間に収容した。又モル比で1対1の
KCl/NaCl共晶材料を内るつぼ13の中に約50
f1内るつぼ13と石英るつぼ2の間に約50y収容し
た。次に第2図に示す成分の供給装置内の空間20にS
舅位置73.63yを収容した。
9.9999%のGa87.73yを用い、石英るつぼ
2と内るつぼ13の間に収容した。又モル比で1対1の
KCl/NaCl共晶材料を内るつぼ13の中に約50
f1内るつぼ13と石英るつぼ2の間に約50y収容し
た。次に第2図に示す成分の供給装置内の空間20にS
舅位置73.63yを収容した。
この装置は圧力シール(図示せず)された移動軸18に
継ぎ手19を介して接続されたストッパー17を開ける
ことによつて添加口16からSb粒を添加することがで
きる。21は蓋体、22は補助ヒーターである(補助ヒ
ーターは本実施例では使用せず)。
継ぎ手19を介して接続されたストッパー17を開ける
ことによつて添加口16からSb粒を添加することがで
きる。21は蓋体、22は補助ヒーターである(補助ヒ
ーターは本実施例では使用せず)。
乾燥窒素ガスを耐圧容器内に約1幌圧満たした後、カー
ボンヒーター4によりるつぼ2全体を730℃まで加熱
し、原料を溶融反応させた。GaSbは一般に酸化し易
く、従つて溶融時にスカムを発生し易いが、溶融した原
料はスカムのない状態で細孔14より内るつぼ13の内
側に流入し、成長用原料融液9を生成する。供給用原料
融液10の上部にはスカムが残る結晶引上げに悪影響を
及ぼさない。又、液体カプセル剤の層8,11が得られ
る。次にストッパー17を開けて過剰のSb粒を内るつ
ぼの内側の原料融液のみに添加する。こうして成長用原
料融液9の組成は原子パーセントでGa/Sb=45%
/55%となり、又供給用原料融液の組成はGa/Sb
=54.8%/45.2%になる。この時点で成分の供
給装置(第2図)はその役割を完了する。〈100〉方
向に切り出した単結晶シート7を、上部駆動軸6を降下
させかつ融液の温度を叙々に低下させて調整し、成長用
原料融液に接触させて、シーデイングを行つた。
ボンヒーター4によりるつぼ2全体を730℃まで加熱
し、原料を溶融反応させた。GaSbは一般に酸化し易
く、従つて溶融時にスカムを発生し易いが、溶融した原
料はスカムのない状態で細孔14より内るつぼ13の内
側に流入し、成長用原料融液9を生成する。供給用原料
融液10の上部にはスカムが残る結晶引上げに悪影響を
及ぼさない。又、液体カプセル剤の層8,11が得られ
る。次にストッパー17を開けて過剰のSb粒を内るつ
ぼの内側の原料融液のみに添加する。こうして成長用原
料融液9の組成は原子パーセントでGa/Sb=45%
/55%となり、又供給用原料融液の組成はGa/Sb
=54.8%/45.2%になる。この時点で成分の供
給装置(第2図)はその役割を完了する。〈100〉方
向に切り出した単結晶シート7を、上部駆動軸6を降下
させかつ融液の温度を叙々に低下させて調整し、成長用
原料融液に接触させて、シーデイングを行つた。
引上速度約7W1n/時で良好な単結晶12を成長させ
ることができた。成長部の最大直径は約50WrIL程
度であつた。単結晶が成長するにつれて、内るつぼ内の
原料融液9の高さが減少し、かつ残液のSbの原子パー
セントが増加しようとするが、外側の供給用原料融液1
0が細孔14を通して供給される。しかもこの供給用原
料融液10の組成はGa/Sb=54.8%/45.2
%に選んだため過剰のSbを相殺して、結果的に成長用
原料融液9の組成はほぼGa/Sb≧45%/55%の
一定組成に保たれる。この結果、供給用原料融液が残存
する限り、成長用原料融液の組成はほぼ一定に保たれて
、いわゆる組成的過冷却によるセル成長現象を引き起す
ことなく長尺のGaSb単結晶を成長させることができ
た。実施例2 本実施例では内るつぼ13をSi3N4製の浮るつぼと
した。
ることができた。成長部の最大直径は約50WrIL程
度であつた。単結晶が成長するにつれて、内るつぼ内の
原料融液9の高さが減少し、かつ残液のSbの原子パー
セントが増加しようとするが、外側の供給用原料融液1
0が細孔14を通して供給される。しかもこの供給用原
料融液10の組成はGa/Sb=54.8%/45.2
%に選んだため過剰のSbを相殺して、結果的に成長用
原料融液9の組成はほぼGa/Sb≧45%/55%の
一定組成に保たれる。この結果、供給用原料融液が残存
する限り、成長用原料融液の組成はほぼ一定に保たれて
、いわゆる組成的過冷却によるセル成長現象を引き起す
ことなく長尺のGaSb単結晶を成長させることができ
た。実施例2 本実施例では内るつぼ13をSi3N4製の浮るつぼと
した。
底壁15を小さくして、底壁に細孔を設けた。主るつぼ
2内に純度99.9999%のGa5OOyと純度99
.9999%のSb873yを主るつぼ2の中に収容し
た。液体カプセル剤〆C1/NaClを約100y収容
した。実施例1と同様に乾燥窒素ガスを約w気圧満たし
た後、カーボンヒーターにより、るつぼ全体を730℃
まで加熱し、原料融液を生成した。
2内に純度99.9999%のGa5OOyと純度99
.9999%のSb873yを主るつぼ2の中に収容し
た。液体カプセル剤〆C1/NaClを約100y収容
した。実施例1と同様に乾燥窒素ガスを約w気圧満たし
た後、カーボンヒーターにより、るつぼ全体を730℃
まで加熱し、原料融液を生成した。
融液組成はこの状態でGa/Sb=50%/50%であ
り、浮るつぼ(図示せず、後述の第3図24参照)内に
は全体の約114の融液を流入した。次に第2図に示し
た成分供給装置に予じめ49y0)Sb粒を収容してお
いて、ストッパー17を開けてSb粒を内るつぼ内の成
長用原料融液内に添加した。こうして内るつぼ内にGa
/Sb=45%/55%の成長用原料融液を収容した状
態で、Ga/Sb=50%/50%の供給用原料融液の
上に浮いて、いわゆる浮るつぼとして働く。次に実施例
1と同様にく100〉単結晶シート7を降下させて〈1
00〉方向にGaSb単結晶を成長させた。
り、浮るつぼ(図示せず、後述の第3図24参照)内に
は全体の約114の融液を流入した。次に第2図に示し
た成分供給装置に予じめ49y0)Sb粒を収容してお
いて、ストッパー17を開けてSb粒を内るつぼ内の成
長用原料融液内に添加した。こうして内るつぼ内にGa
/Sb=45%/55%の成長用原料融液を収容した状
態で、Ga/Sb=50%/50%の供給用原料融液の
上に浮いて、いわゆる浮るつぼとして働く。次に実施例
1と同様にく100〉単結晶シート7を降下させて〈1
00〉方向にGaSb単結晶を成長させた。
成長条件は実施例1と同様であつた。この場合には単結
晶が成長するにしたがつて、ちようど成長した分量だけ
のGaSb融液が、供給用原料融液から供給されるため
、成長用原料融液の組成は常に一定に保たれる。こうし
て実施例1と同様に長尺のGaSb<100〉単結晶を
成長させることができた。なおこの実施例では特にるつ
ぼの中心部より周辺部の温度を高くして、供給用原料融
液が固化しないように注意する必要があることを指摘し
ておく。
晶が成長するにしたがつて、ちようど成長した分量だけ
のGaSb融液が、供給用原料融液から供給されるため
、成長用原料融液の組成は常に一定に保たれる。こうし
て実施例1と同様に長尺のGaSb<100〉単結晶を
成長させることができた。なおこの実施例では特にるつ
ぼの中心部より周辺部の温度を高くして、供給用原料融
液が固化しないように注意する必要があることを指摘し
ておく。
又成長用原料融液の組成はV族(Sb)過剰の場合につ
いて説明したが、■族(Ga)過剰の場合に適用するこ
とも極めて容易である。実施例3 本実施例ではGaSbの代りにGaAsに適用した場合
について述べる。
いて説明したが、■族(Ga)過剰の場合に適用するこ
とも極めて容易である。実施例3 本実施例ではGaSbの代りにGaAsに適用した場合
について述べる。
GaAsの場合は成長用原料融液の組成は原子パーセン
トでGa/As=55%/45%からGa/As=45
%/55%の間で精密に制御する必要がある。特にGa
=49〜47%、M=51〜53%すなわちGa/As
=(49〜47)%/(51〜53)%に選ぶと半絶縁
情ρAAs単結晶の成長に有利である。液体カプセル剤
としてはKCI/NaClでなくB2O3を用いる。又
るつぼとしては熱分解窒化硼素(PBN)やAlNが特
に好適である。第3図は本発明の実施例に用いた他の改
良形LEC法単結晶引上装置の略式断面図である。第4
図は成分供給装置を中心に示した部分断面図である。図
において、1は耐圧容器で常圧から必要に応じて1叩気
圧まで高圧窒素ガス又は高圧アルゴンガスなどを満たす
ことができる。
トでGa/As=55%/45%からGa/As=45
%/55%の間で精密に制御する必要がある。特にGa
=49〜47%、M=51〜53%すなわちGa/As
=(49〜47)%/(51〜53)%に選ぶと半絶縁
情ρAAs単結晶の成長に有利である。液体カプセル剤
としてはKCI/NaClでなくB2O3を用いる。又
るつぼとしては熱分解窒化硼素(PBN)やAlNが特
に好適である。第3図は本発明の実施例に用いた他の改
良形LEC法単結晶引上装置の略式断面図である。第4
図は成分供給装置を中心に示した部分断面図である。図
において、1は耐圧容器で常圧から必要に応じて1叩気
圧まで高圧窒素ガス又は高圧アルゴンガスなどを満たす
ことができる。
耐圧容器1内にPBNるつぼ33とカーボンるつぼ3、
およびこれらを取巻くカーボンヒーター4が設置され、
るつほ3は下部駆動軸5により上下移動と回転運動が可
能となつている。上部駆動軸6には単結晶シート35が
取り付けられ、やはり上下移動と回転運動が可能となつ
ている。この装置を用いて、Ga,As単結晶を〈10
0〉方向に引上げた実施例について説明する。
およびこれらを取巻くカーボンヒーター4が設置され、
るつほ3は下部駆動軸5により上下移動と回転運動が可
能となつている。上部駆動軸6には単結晶シート35が
取り付けられ、やはり上下移動と回転運動が可能となつ
ている。この装置を用いて、Ga,As単結晶を〈10
0〉方向に引上げた実施例について説明する。
予じめPBNるつぼ内で合成された高純度GaAs多結
晶1.5kgを内径102朋のPBNるつぼ33内に収
容した。GaAs多結晶の上に約150yの脱水したB
2O3ディスクをのせ、更にその上に浮るつぼとして働
く皿状部材24を設置した。皿状部材はPBNで作られ
ており、比重は2.2−2.5y/c!lなので、調整
するために比重約4.0y/alのAl2O3の重し3
4を利用した。皿状部材24は底壁25に細孔26が設
けられている。又31は防堤として働く。乾燥窒素ガス
を耐圧容器内に約5気圧満たした後、カーボンヒーター
4によりるつぼ33全体を約1250℃まて加熱し、原
料を溶融させた。
晶1.5kgを内径102朋のPBNるつぼ33内に収
容した。GaAs多結晶の上に約150yの脱水したB
2O3ディスクをのせ、更にその上に浮るつぼとして働
く皿状部材24を設置した。皿状部材はPBNで作られ
ており、比重は2.2−2.5y/c!lなので、調整
するために比重約4.0y/alのAl2O3の重し3
4を利用した。皿状部材24は底壁25に細孔26が設
けられている。又31は防堤として働く。乾燥窒素ガス
を耐圧容器内に約5気圧満たした後、カーボンヒーター
4によりるつぼ33全体を約1250℃まて加熱し、原
料を溶融させた。
その結果原料の約116が皿状部材の内側に流入して成
長用原料融液39を形成して、全体として供給用原料融
液40の上に浮ぶ、皿状部材24はB2O3の層37,
38と原料融液39,40の間に浮ぶ。次に予じめ純度
99.9999%の砒素(As)32を約17y収容し
た。砒素の供給装置(第2図)の添加口27を成長用原
料融液39の中に浸積する。このとき空間28には約5
気圧の窒素ガスが入つていて耐圧容器内の圧力とバラン
スしている。次に補助ヒーター30によつて空間28を
加熱し、610゜C以上とする。650℃位が適当であ
る。
長用原料融液39を形成して、全体として供給用原料融
液40の上に浮ぶ、皿状部材24はB2O3の層37,
38と原料融液39,40の間に浮ぶ。次に予じめ純度
99.9999%の砒素(As)32を約17y収容し
た。砒素の供給装置(第2図)の添加口27を成長用原
料融液39の中に浸積する。このとき空間28には約5
気圧の窒素ガスが入つていて耐圧容器内の圧力とバラン
スしている。次に補助ヒーター30によつて空間28を
加熱し、610゜C以上とする。650℃位が適当であ
る。
Asは,AS4蒸気となつて成長用原料融液内に溶け込
むが、最後に1気圧強のAS4蒸気と4気圧弱の窒素ガ
スが空間28に残る。しかしその量はAs固体換算て約
0.3qに過ぎないので、収容したAsはほぼ成量成長
用原料融液に溶け込むと考えてよい。継ぎ手19でつな
がつた移動軸18を引上げて成分供給装置を融液から引
き離すと、第3図の状態になる。こうして、Ga/,A
s≧47%/53%の成長用原料融液39とGa/,A
s=50%/50%の供給用原料融液40が生成した。
く100〉方向に切り出した単結晶シート35を、上部
駆動軸6を降下させかつ融液の温度を徐々に低下させて
調整し、成長用原料融液に接触させて、シーデイングを
行つた。
むが、最後に1気圧強のAS4蒸気と4気圧弱の窒素ガ
スが空間28に残る。しかしその量はAs固体換算て約
0.3qに過ぎないので、収容したAsはほぼ成量成長
用原料融液に溶け込むと考えてよい。継ぎ手19でつな
がつた移動軸18を引上げて成分供給装置を融液から引
き離すと、第3図の状態になる。こうして、Ga/,A
s≧47%/53%の成長用原料融液39とGa/,A
s=50%/50%の供給用原料融液40が生成した。
く100〉方向に切り出した単結晶シート35を、上部
駆動軸6を降下させかつ融液の温度を徐々に低下させて
調整し、成長用原料融液に接触させて、シーデイングを
行つた。
この実施例でもるつぼの中心部より周辺部の温度を高く
して、供給用原料融液が固化しないように注意する必要
がある。引上速度8nn/時て良好な単結晶36を成長
させることができた。
して、供給用原料融液が固化しないように注意する必要
がある。引上速度8nn/時て良好な単結晶36を成長
させることができた。
直径は約50Twtでプラスマイナス27mに制御され
た。本実施例でも実施例2と同様に単結晶が成長するに
したがつて、ちようど成長した分量だけのGaAs融液
が、供給用原料融液から供給されるため、成長用原料融
液の組成はほぼ一定に保たれる。
た。本実施例でも実施例2と同様に単結晶が成長するに
したがつて、ちようど成長した分量だけのGaAs融液
が、供給用原料融液から供給されるため、成長用原料融
液の組成はほぼ一定に保たれる。
成長結晶は先端から後端まで300′Kで約2−3×1
07ΩCmの比抵抗を示すことが分つた。
07ΩCmの比抵抗を示すことが分つた。
以上詳述した以外にも成長条件の改変は容易である。例
えば、成長用原料融液39に第2図の装置を用いてGa
を添加することによつて、Ga過剰の融液からGaAs
単結晶を成長させることができる。
えば、成長用原料融液39に第2図の装置を用いてGa
を添加することによつて、Ga過剰の融液からGaAs
単結晶を成長させることができる。
又実施例3においては出発原料としてGaAs多結晶を
用いたが、純度99.9999%のGa<5Asを原料
として、かつ合成時のAsの蒸発損失(〜1%)を見込
んでGa/As=49.5%/50.5%のモル比に秤
量して主るつぼ33の中に収容して、圧力1気圧以上で
直接GaAs融液を合成して、細孔26を通して流入し
た原料融液39の中にAs添加装置(第4図)により過
剰Asを添加することができる。この楊合にも原料の酸
化物によるスカムが隔壁24,25及び防堤31により
、成長用原料融液39内に混入するのを防止することが
できる。なお浮るつぼとして働く皿状部材24(25,
31,34と合せて構成)を上方に離しておいて、Ga
As融液の合成が終了してから融液40上に降下浸漬さ
せてもよい。主るつぼ33としてはPBNの代りにAl
N,Al2O3などを用いてもよい。あるいは石英(S
iO2)るつぼを用いても、原料から発生する酸素分に
よつてSiO2からのSiの汚染作用が抑制されるので
安価るつぼという点で効果がある。以上詳述したように
本発明は、GaAs,GaP,InP,InAs,Ga
Sbのような■−■族化合物半導体やPbTe,PbS
e,SnTeなどのその他の化合物半導体の融点に近い
組成範囲で、化合物半導体の化学当量比組成からのズレ
を簡便に制御しうる新規なLEC法および装置を提供す
るものであり、特に次のような効果がある。
用いたが、純度99.9999%のGa<5Asを原料
として、かつ合成時のAsの蒸発損失(〜1%)を見込
んでGa/As=49.5%/50.5%のモル比に秤
量して主るつぼ33の中に収容して、圧力1気圧以上で
直接GaAs融液を合成して、細孔26を通して流入し
た原料融液39の中にAs添加装置(第4図)により過
剰Asを添加することができる。この楊合にも原料の酸
化物によるスカムが隔壁24,25及び防堤31により
、成長用原料融液39内に混入するのを防止することが
できる。なお浮るつぼとして働く皿状部材24(25,
31,34と合せて構成)を上方に離しておいて、Ga
As融液の合成が終了してから融液40上に降下浸漬さ
せてもよい。主るつぼ33としてはPBNの代りにAl
N,Al2O3などを用いてもよい。あるいは石英(S
iO2)るつぼを用いても、原料から発生する酸素分に
よつてSiO2からのSiの汚染作用が抑制されるので
安価るつぼという点で効果がある。以上詳述したように
本発明は、GaAs,GaP,InP,InAs,Ga
Sbのような■−■族化合物半導体やPbTe,PbS
e,SnTeなどのその他の化合物半導体の融点に近い
組成範囲で、化合物半導体の化学当量比組成からのズレ
を簡便に制御しうる新規なLEC法および装置を提供す
るものであり、特に次のような効果がある。
I複雑な装置(二温度帯LEC装置など)を用いること
なく、化合物半導体の融点に近い組成範囲で、化合物半
導体の化学当量比組成からのズレを制御するとともに、
単結晶成長の間、成長用原料融液の組成をほぼ一定に保
つことができる。
なく、化合物半導体の融点に近い組成範囲で、化合物半
導体の化学当量比組成からのズレを制御するとともに、
単結晶成長の間、成長用原料融液の組成をほぼ一定に保
つことができる。
■ 成長用原料融液の組成を、例えは■−V族化合物半
導体の場合、常にV族過剰に制御できるため、■■(ア
クセプター)のような格子欠陥が少く、■■(深いドナ
ー)を適量含ませた■一■族化合物半導体単結晶を成長
させることができる。
導体の場合、常にV族過剰に制御できるため、■■(ア
クセプター)のような格子欠陥が少く、■■(深いドナ
ー)を適量含ませた■一■族化合物半導体単結晶を成長
させることができる。
しかも結晶の先端から後端までほぼ均一な組成に制御で
きる。GaAsIC用の直接選択イオン注入形デバイス
用の高純度半絶縁性基板として有用なアンドープGaA
s単結晶やクロム(Cr)を少量添加した低クロムGa
As単結晶に特に有用である。
きる。GaAsIC用の直接選択イオン注入形デバイス
用の高純度半絶縁性基板として有用なアンドープGaA
s単結晶やクロム(Cr)を少量添加した低クロムGa
As単結晶に特に有用である。
■ 不純物の均一ドープ法(公開特許公報昭和56−1
04796号明細書参照)と組み合せ、硼素(B)、イ
ンジウム(In)、シリコン(Si)などを添加するこ
とにより、低転位化に最適の条件でGaAs単結晶を成
長させることができる為GaAl>IC用のみならず、
オプトエレクトロニクス用の、例えば光1C用基板やレ
ーザ用基板の製造にも好適である。又亜鉛(Zn)と硼
素(B)を二重に添加したP形の低転位Ga,Asの最
適成長にも適用できる。■ 異方性成長の著しいGaS
bのような化合物半導体単結晶の最適の融液組成から成
長させることができるので、大型単結晶の収率が大幅に
向上する。
04796号明細書参照)と組み合せ、硼素(B)、イ
ンジウム(In)、シリコン(Si)などを添加するこ
とにより、低転位化に最適の条件でGaAs単結晶を成
長させることができる為GaAl>IC用のみならず、
オプトエレクトロニクス用の、例えば光1C用基板やレ
ーザ用基板の製造にも好適である。又亜鉛(Zn)と硼
素(B)を二重に添加したP形の低転位Ga,Asの最
適成長にも適用できる。■ 異方性成長の著しいGaS
bのような化合物半導体単結晶の最適の融液組成から成
長させることができるので、大型単結晶の収率が大幅に
向上する。
■ 融液組成を常に一定に保つことができるので、成長
方向のみならず、成長方向に垂直な面内での特性の均一
性が向上する。
方向のみならず、成長方向に垂直な面内での特性の均一
性が向上する。
■ 内るつぼ、浮るつぼに防堤13,31を設けること
により原料から発生した酸化物などのスカムが成長領域
に混入するのを防止することができるので、単結晶の収
率が大幅に向上する。
により原料から発生した酸化物などのスカムが成長領域
に混入するのを防止することができるので、単結晶の収
率が大幅に向上する。
第1図と第3図は本発明の実施例に用いた改良形LEC
装置の略式断面図、第2図と第4図は化合物半導体の構
成成分の添加装置の説明図である。 図において、1は耐圧容器、2は石英るつぼ、3はカー
ボンるつぼ、4はヒーター、5,6は駆動軸、7,35
はシート、8,11,37,38は液体カプセル剤、9
,10,39,40は原料融液、12,36は単結晶、
13は内るつぼ、14,26は細孔、15,25は底壁
、16,27は添加口、17はストッパー、18は移動
軸、19は継手、20,28は空間、21,29は蓋体
、22,30は補助ヒーター、23はSb粒、24は皿
状部材、31は防堤、32は砒素、33はPBNるつぼ
、34は重し、である。
装置の略式断面図、第2図と第4図は化合物半導体の構
成成分の添加装置の説明図である。 図において、1は耐圧容器、2は石英るつぼ、3はカー
ボンるつぼ、4はヒーター、5,6は駆動軸、7,35
はシート、8,11,37,38は液体カプセル剤、9
,10,39,40は原料融液、12,36は単結晶、
13は内るつぼ、14,26は細孔、15,25は底壁
、16,27は添加口、17はストッパー、18は移動
軸、19は継手、20,28は空間、21,29は蓋体
、22,30は補助ヒーター、23はSb粒、24は皿
状部材、31は防堤、32は砒素、33はPBNるつぼ
、34は重し、である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 液体カプセル剤で覆われた原料融液から化合物半導
体単結晶を引上げるLEC法において、該原料融液を下
部に細孔を有する融壁によつて成長用原料融液と供給用
原料融液に二分するとともに、該成長用原料融液のみに
化合物半導体の構成成分の一方を添加することによつて
、成長用原料融液の化学当量比組成からのズレと供給用
原料融液の化学当量比組成からのズレとを互いに異なら
しめたことを特徴とする化合物半導体単結晶の引上方法
。 2 液体カプセル剤で覆われた原料融液から化合物半導
体単結晶を引上げるLEC法において、原料融液と液体
カプセル剤の間に開口部に細孔を有する融壁を設けた皿
状部材を浮べて該原料融液を成長用原料融液と供給用原
料融液に二分するとともに、該成長用原料融液のみに化
合物半導体の構成成分の一方を添加することによつて、
成長用原料融液の化学当量比組成からのズレと供給用原
料融液の化学当量比組成からのズレとを互いに異ならし
め、かつ供給用原料融液の組成をほぼ化学当量比組成に
したことを特徴とする化合物半導体単結晶の引上方法。 3 化合物がIII−V族化合物であり、成長用原料融液
の組成がV族過剰である特許請求の範囲第2項記載の化
合物半導体単結晶の引上方法。4 成長用原料融液のみ
に添加する化合物半導体の構成成分がV族元素であつて
、かつ該V族元素が蒸気の状態で添加される特許請求の
範囲第3項記載の化合物半導体単結晶の引上方法。 5 液体カプセル剤で覆われた原料融液から単結晶を引
上げるLEC法単結晶引上装置において、原料融液と液
体カプセル剤の間に浮んで上記液体カプセル剤および原
料融液を二分するとともに開口部に細孔を有する融壁を
設けた皿状部材と、該皿状部材内の原料融液のみに化合
物半導体の構成成分の一方を添加する装置とを設けたこ
とを特徴とする化合物半導体単結晶の引上装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57100105A JPS6058196B2 (ja) | 1982-06-10 | 1982-06-10 | 化合物半導体単結晶の引上方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP57100105A JPS6058196B2 (ja) | 1982-06-10 | 1982-06-10 | 化合物半導体単結晶の引上方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58217496A JPS58217496A (ja) | 1983-12-17 |
JPS6058196B2 true JPS6058196B2 (ja) | 1985-12-18 |
Family
ID=14265102
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP57100105A Expired JPS6058196B2 (ja) | 1982-06-10 | 1982-06-10 | 化合物半導体単結晶の引上方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6058196B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6131382A (ja) * | 1984-07-20 | 1986-02-13 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 化合物半導体単結晶の引上方法 |
JPH0611680B2 (ja) * | 1985-09-18 | 1994-02-16 | 東芝セラミックス 株式会社 | ドープ剤添加装置 |
JPS63147898A (ja) * | 1986-12-12 | 1988-06-20 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 化合物半導体単結晶の育成方法 |
CN109778305A (zh) * | 2019-03-06 | 2019-05-21 | 中国电子科技集团公司第四十六研究所 | 一种InSb单晶生长前杂质预处理用单晶炉及除杂方法 |
-
1982
- 1982-06-10 JP JP57100105A patent/JPS6058196B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58217496A (ja) | 1983-12-17 |
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