JPS6058183B2 - 水硬性セメントの製造方法 - Google Patents
水硬性セメントの製造方法Info
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- JPS6058183B2 JPS6058183B2 JP56048378A JP4837881A JPS6058183B2 JP S6058183 B2 JPS6058183 B2 JP S6058183B2 JP 56048378 A JP56048378 A JP 56048378A JP 4837881 A JP4837881 A JP 4837881A JP S6058183 B2 JPS6058183 B2 JP S6058183B2
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Classifications
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C04—CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
- C04B—LIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
- C04B28/00—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
- C04B28/02—Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements containing hydraulic cements other than calcium sulfates
- C04B28/06—Aluminous cements
- C04B28/065—Calcium aluminosulfate cements, e.g. cements hydrating into ettringite
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、従来用いられている建築化粧仕上げ用の特殊
セメントによるような白華(エフロレツセンス)の発生
を未然に防止し、しかも強度並びになるようにした水硬
性セメントの製造方法に関するものである。
セメントによるような白華(エフロレツセンス)の発生
を未然に防止し、しかも強度並びになるようにした水硬
性セメントの製造方法に関するものである。
従来一般にけい酸3石灰(3CaO−SiO0)、けい
酸2石灰(2CaO・SiO2)などのカルシウムシリ
ケートを主成分とするボルトランドセメントが水と練り
まぜられたのち凝結し硬化する過程において、主要生成
物であるカルシウムシリケート水和物のゲル(C−S−
Hgel)の他に水酸化カルシウム<Ca(0H)0>
を生成することが知られている。
酸2石灰(2CaO・SiO2)などのカルシウムシリ
ケートを主成分とするボルトランドセメントが水と練り
まぜられたのち凝結し硬化する過程において、主要生成
物であるカルシウムシリケート水和物のゲル(C−S−
Hgel)の他に水酸化カルシウム<Ca(0H)0>
を生成することが知られている。
例えば、けい酸3石灰(3Ca0−SiO0)を50重
量%およびけい酸2石灰(2Ca0−SiO2)を25
重量%含有する普通ボルトランドセメントにおいては元
のセメントl9部に対して水酸化カルシウム<Ca(0
H)0>を3榔生成することになり、これが各種コンク
リート製品を始め、左官モルタやセメント系吹付材など
で仕上げた建造物の表面に白華と称されている白色沈積
物となつてあられれ白いまだらな模様の汚れを呈して美
観を著しく損なうという不都合な事態を発生する。
量%およびけい酸2石灰(2Ca0−SiO2)を25
重量%含有する普通ボルトランドセメントにおいては元
のセメントl9部に対して水酸化カルシウム<Ca(0
H)0>を3榔生成することになり、これが各種コンク
リート製品を始め、左官モルタやセメント系吹付材など
で仕上げた建造物の表面に白華と称されている白色沈積
物となつてあられれ白いまだらな模様の汚れを呈して美
観を著しく損なうという不都合な事態を発生する。
上記のような白華はその発生時期からみて1次山車と2
次白華に分けられる。
次白華に分けられる。
1次山車は硬化の初期において見られるもので、練りま
ぜ水に溶けた水酸化カルシウム<Ca(0H)2>など
がまだ充分硬化せず空隙の多いセメントペースト硬化体
の内部を移動して、表面に析出するために起こるのであ
り、2次白華は硬化が完了した後に降雨や地下水を吸水
した場合に、その後の乾燥に伴なつてそれらの水分が表
面に運ばれるとき、溶解していた水酸化カルシウムCa
(0H)2が析出するために起こるのである。
ぜ水に溶けた水酸化カルシウム<Ca(0H)2>など
がまだ充分硬化せず空隙の多いセメントペースト硬化体
の内部を移動して、表面に析出するために起こるのであ
り、2次白華は硬化が完了した後に降雨や地下水を吸水
した場合に、その後の乾燥に伴なつてそれらの水分が表
面に運ばれるとき、溶解していた水酸化カルシウムCa
(0H)2が析出するために起こるのである。
また白華はセメントの水和反応で生成する水酸化カルシ
ウムCa(0H)2以外の原因でも起こるのである。例
えば、セメント中の微量アルカリ成分(Na2O,K2
O)が多い場合、練りまぜ水や骨材に海水や海砂を使用
した場合、コンクリート構造物の1部が地中に埋設され
無機塩濃度の高い地下水がコンクリート構造物を上昇し
てくる場合などにも見られるのであり、これらの白華の
成分はNa2sO4,K2sO4,Na2cO3,K2
cO3,casO4,cacO3などの含水塩化合物で
ある。而してセメントの白華を防止すること特に水酸化
カルシウム〈Ca(0H)2〉に起因する白華を防止す
ることはCa(0H)2の生成がボルトランドセメント
の水和反応の本質的な現象であるために極めて困難てあ
り、従来例えは鉱物質微粉末によりコンクリート内部の
空隙を充填し水酸化カルシウムくCa(0H)2〉の移
動を抑える方法或いはCa(0H)2と反応し易い活性
シリカや活性アルミナを含む材料を添加してカルシウム
シリケート水和物(CaO−SiO2−H2O系)やカ
ルシウムアルミネート水和物(CaO−Al2O3−H
2O系)として不溶性の水和物に固定する方法が試みら
れているが、末だ白華を充分に防止することができない
。
ウムCa(0H)2以外の原因でも起こるのである。例
えば、セメント中の微量アルカリ成分(Na2O,K2
O)が多い場合、練りまぜ水や骨材に海水や海砂を使用
した場合、コンクリート構造物の1部が地中に埋設され
無機塩濃度の高い地下水がコンクリート構造物を上昇し
てくる場合などにも見られるのであり、これらの白華の
成分はNa2sO4,K2sO4,Na2cO3,K2
cO3,casO4,cacO3などの含水塩化合物で
ある。而してセメントの白華を防止すること特に水酸化
カルシウム〈Ca(0H)2〉に起因する白華を防止す
ることはCa(0H)2の生成がボルトランドセメント
の水和反応の本質的な現象であるために極めて困難てあ
り、従来例えは鉱物質微粉末によりコンクリート内部の
空隙を充填し水酸化カルシウムくCa(0H)2〉の移
動を抑える方法或いはCa(0H)2と反応し易い活性
シリカや活性アルミナを含む材料を添加してカルシウム
シリケート水和物(CaO−SiO2−H2O系)やカ
ルシウムアルミネート水和物(CaO−Al2O3−H
2O系)として不溶性の水和物に固定する方法が試みら
れているが、末だ白華を充分に防止することができない
。
本発明は上記の如き状態を解消し、確実に白華の発生を
防止し得る水硬性セメントの製造方法を創意したもので
ある。
防止し得る水硬性セメントの製造方法を創意したもので
ある。
本発明は、3Ca0●3A12●CaSO,,CaO●
Al2O3,l2CaO●7A1203などCaO/A
l2O3モル比が3より小さいカルシウムサルホアルミ
ネート化一合物あるいはカルシウムアルミネート化合物
を主成分とするクリンカーあるいはセメントを、カルシ
ウムサルホアルミネート化合物あるいはカルシウムアル
ミネート化合物換算で3乃至2唾量%となせる第一の原
料とボルトランドセメント、混合セメントなどのけい酸
3石灰3Ca0●SiO2あるいはけい酸2石灰2Ca
0−SiO2を主成分とするクリンカーあるいはセメン
トを、カルシウムシリケート化合物換算で3乃至2唾量
%となせる第二の原料無水せつこう、2水せつこうなど
のせつこうを、CasO4換算て6乃至4鍾量%となせ
る第三の原料と、高炉水滓スラグを20ないし8鍾量%
となせる第四の原料と、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸
などのオキシカルボン酸類を0.1ないし1.5重量%
となせる第五の原料とを混合して(3A1203+1.
5S102)/(CaO−SO3)モル比が1以上とな
るようしたものである。
Al2O3,l2CaO●7A1203などCaO/A
l2O3モル比が3より小さいカルシウムサルホアルミ
ネート化一合物あるいはカルシウムアルミネート化合物
を主成分とするクリンカーあるいはセメントを、カルシ
ウムサルホアルミネート化合物あるいはカルシウムアル
ミネート化合物換算で3乃至2唾量%となせる第一の原
料とボルトランドセメント、混合セメントなどのけい酸
3石灰3Ca0●SiO2あるいはけい酸2石灰2Ca
0−SiO2を主成分とするクリンカーあるいはセメン
トを、カルシウムシリケート化合物換算で3乃至2唾量
%となせる第二の原料無水せつこう、2水せつこうなど
のせつこうを、CasO4換算て6乃至4鍾量%となせ
る第三の原料と、高炉水滓スラグを20ないし8鍾量%
となせる第四の原料と、クエン酸ナトリウム、リンゴ酸
などのオキシカルボン酸類を0.1ないし1.5重量%
となせる第五の原料とを混合して(3A1203+1.
5S102)/(CaO−SO3)モル比が1以上とな
るようしたものである。
次ぎに本発明によるセメントが、白華を発生せずボルト
ランドセメントと同等の物性を発揮する理由を、カルシ
ウムサルホアルミネート化合物3Ca0−3A1203
・CaSO4を主成分とするカルシウムサルホアルミネ
ートクリンカー、ボルトランドセメント、および高炉水
滓スラグを使用する例について、水和反応の観点から説
明する。
ランドセメントと同等の物性を発揮する理由を、カルシ
ウムサルホアルミネート化合物3Ca0−3A1203
・CaSO4を主成分とするカルシウムサルホアルミネ
ートクリンカー、ボルトランドセメント、および高炉水
滓スラグを使用する例について、水和反応の観点から説
明する。
カルシウムサルホアルミネート化合物は、次式に示すよ
うに水和時に水酸化カルシウム、せつこうと反応してエ
トリンガイドを形成する。
うに水和時に水酸化カルシウム、せつこうと反応してエ
トリンガイドを形成する。
3Ca0〈囚。
03●CasO4(カルシウムサルホアルミネート)+
8CaS04(せつこう)+6Ca(0H)2(水酸化
カルシウム)+90H20→3(3Ca0・Al2O3
●3CaS0e32H20)(エトリンガイド)この反
応のために無水せつこうあるいは2水せつこうが消費さ
れる。
8CaS04(せつこう)+6Ca(0H)2(水酸化
カルシウム)+90H20→3(3Ca0・Al2O3
●3CaS0e32H20)(エトリンガイド)この反
応のために無水せつこうあるいは2水せつこうが消費さ
れる。
一方、水酸化カルシウム〈Ca(0H)2〉として、ボ
ルトランドセメントの水和反応によつて生する水酸化カ
ルシウム〈Ca(0H)2〉が供給される。一般的な刺
激剤であるボルトランドセメントは水酸化カルシウムく
Ca(0H)2〉を生成してセメントのPHを高めて、
スラグのシリカ(SiO2)、アルミナ(Al2O3)
を溶出し、それらと反応してカルシウムシリケート水和
物(CaO−SiO2−H2O系)カルシウムアルミネ
ート水和物(CaO一Al2O3−H2O系)、更にせ
つこうと反応してカルシウムサルホアルミネート水和物
(CaO−Al2O3−CasO4−H2O系)などの
生成を促す。
ルトランドセメントの水和反応によつて生する水酸化カ
ルシウム〈Ca(0H)2〉が供給される。一般的な刺
激剤であるボルトランドセメントは水酸化カルシウムく
Ca(0H)2〉を生成してセメントのPHを高めて、
スラグのシリカ(SiO2)、アルミナ(Al2O3)
を溶出し、それらと反応してカルシウムシリケート水和
物(CaO−SiO2−H2O系)カルシウムアルミネ
ート水和物(CaO一Al2O3−H2O系)、更にせ
つこうと反応してカルシウムサルホアルミネート水和物
(CaO−Al2O3−CasO4−H2O系)などの
生成を促す。
ただし本発明においては、後述のようにボルトランドセ
メントから生成する水酸化カルシウムくCa(0H)2
〉がカルシウムサルホアルミネートクリンカーの水和に
消費されるために一般のスラリ系セメントに比較してボ
ルトランドセメントの量が3〜2呼量%と多い。白華が
発生しないためには、スラグの刺激剤であるボルトラン
ドセメントから生ずる水酸化カルシウム〈Ca(0H)
2〉を、もう1つの刺激剤であるカルシウムサルホアル
ミネートクリンカーがすべて消費してしまつて、系内に
水酸化カルシウム,1〈Ca(0H)2〉が存在しなく
なることがきわめて重要となる。
メントから生成する水酸化カルシウムくCa(0H)2
〉がカルシウムサルホアルミネートクリンカーの水和に
消費されるために一般のスラリ系セメントに比較してボ
ルトランドセメントの量が3〜2呼量%と多い。白華が
発生しないためには、スラグの刺激剤であるボルトラン
ドセメントから生ずる水酸化カルシウム〈Ca(0H)
2〉を、もう1つの刺激剤であるカルシウムサルホアル
ミネートクリンカーがすべて消費してしまつて、系内に
水酸化カルシウム,1〈Ca(0H)2〉が存在しなく
なることがきわめて重要となる。
この反応は次の式で示される。つまり、ボルトランドセ
メント中のけい酸3石灰(3Ca0−SlO2)および
けい酸2石灰(2Ca0・SlO2)が水和して生成す
る水酸化カルシウム〈Ca(0H)2〉が、カルシウム
サルホアルミネート(3Ca0−3A1203・CaS
O4)、せつこう(CaSO4)と反応して、エトリン
ガイドを生成する組成にすれば良い。カルシウムサルホ
アルミネートクリンカーの水和反応は、ボルトランドセ
メントの水和反応に比較して早い。
メント中のけい酸3石灰(3Ca0−SlO2)および
けい酸2石灰(2Ca0・SlO2)が水和して生成す
る水酸化カルシウム〈Ca(0H)2〉が、カルシウム
サルホアルミネート(3Ca0−3A1203・CaS
O4)、せつこう(CaSO4)と反応して、エトリン
ガイドを生成する組成にすれば良い。カルシウムサルホ
アルミネートクリンカーの水和反応は、ボルトランドセ
メントの水和反応に比較して早い。
そこでオキシカルボン酸類を添加して、カルシウムサル
ホアルミネートクリンカーの水和反応を遅らせ、両者の
水和時期をほぼ一致させて、ボルトランドセメントから
生ずる水酸化カル゜シウムくCa(0H)2〉がスラグ
を刺激したのち、その余剰分がカルシウムサルホアルミ
ネートクリンカーの水和に消費されるよう設計する。こ
の目的のオキシカルボン酸類として、クエン酸ナトリウ
ム、リンゴ酸、酒石酸、酒石酸ナトリウムなどが有効で
ある。セメントの水和過程て生成する水酸化カルシウム
くCa(0H)2〉は、最終的にC−S−Hgel。
ホアルミネートクリンカーの水和反応を遅らせ、両者の
水和時期をほぼ一致させて、ボルトランドセメントから
生ずる水酸化カル゜シウムくCa(0H)2〉がスラグ
を刺激したのち、その余剰分がカルシウムサルホアルミ
ネートクリンカーの水和に消費されるよう設計する。こ
の目的のオキシカルボン酸類として、クエン酸ナトリウ
ム、リンゴ酸、酒石酸、酒石酸ナトリウムなどが有効で
ある。セメントの水和過程て生成する水酸化カルシウム
くCa(0H)2〉は、最終的にC−S−Hgel。
(3Ca0−2S102・3H20相当)およびエトリ
ンガイド(3Ca0−Al2O3・3CaS04・32
H20)として固定されなければならない。C−S−H
gelのCaO/SiO2モル比=1.5エトリンガイ
ドのCaO/Al2O3モル比=3であり、また・セメ
ントの石灰分(CaO)の1部はせつこう(CaSO4
)を形成するものであるから、(3A1。
ンガイド(3Ca0−Al2O3・3CaS04・32
H20)として固定されなければならない。C−S−H
gelのCaO/SiO2モル比=1.5エトリンガイ
ドのCaO/Al2O3モル比=3であり、また・セメ
ントの石灰分(CaO)の1部はせつこう(CaSO4
)を形成するものであるから、(3A1。
03+1.5Si02)/(CaO−SO3)モル比≧
1の場合に化学量論的に系内に遊離の水酸化カルシウム
くCa(0H)2〉が存在しなくなる。
1の場合に化学量論的に系内に遊離の水酸化カルシウム
くCa(0H)2〉が存在しなくなる。
従つて初期から長期にわたつてセメントの白華を防ぐた
めには、セメントの(3A1203+1.5S102)
/(CaO−SO3)モル比が1以上であることが条件
となる。
めには、セメントの(3A1203+1.5S102)
/(CaO−SO3)モル比が1以上であることが条件
となる。
以上述べてきたことから明らかなように本発明の製造方
法によるセメントは次のような優れた特性を有する。
法によるセメントは次のような優れた特性を有する。
(1)初期から長期にわたつて白華が発生しな1:)。
(2)表面硬度が大きく、スラグ系セメントの欠点と言
われる表面の脆弱化現象がない。(3) カルシウムサ
ルホアルミネートクリンカーおよびボルトランドセメン
トそれ自身が水硬性を発揮し、また初期からスラグが水
和活性をしめすため、セメントは早強性を呈する。
われる表面の脆弱化現象がない。(3) カルシウムサ
ルホアルミネートクリンカーおよびボルトランドセメン
トそれ自身が水硬性を発揮し、また初期からスラグが水
和活性をしめすため、セメントは早強性を呈する。
一方、長期強度の伸びも大きい。(4)オキシカルボン
酸の添加量を調節することによつて、セメントの凝結時
間を普通ボルトランドセメントなみにすることができる
。
酸の添加量を調節することによつて、セメントの凝結時
間を普通ボルトランドセメントなみにすることができる
。
(5)水酸化カルシウム〈Ca(0H)2〉が存在しな
いため、セメントのPHが小さい。
いため、セメントのPHが小さい。
ガラス繊維を浸触しにくいので、低アルカリセメントと
して、GRCの用途に使用できる。
して、GRCの用途に使用できる。
(6)無収縮性であり、乾燥収縮が小さい。ところでボ
ルトランドセメントとしては、普通中庸熱ボルトランド
セメントを使用できるが、潜在水硬性を有するスラグを
刺激する効果は、けい酸3石灰(3Ca0−SiO2)
量が多く反応性の高い早強、超早強ボルトランドセメン
トの方が効果が大きい。またけい酸3石灰(3Ca0−
SlO2)が主要化合物である白色ボルトランドセメン
トも使用でき、このほか高炉セメント、フライアッシュ
セメントなどの混合セメントも使用できる。また、カル
シウムサルホアルミネートのほかに、CaO−Al。
ルトランドセメントとしては、普通中庸熱ボルトランド
セメントを使用できるが、潜在水硬性を有するスラグを
刺激する効果は、けい酸3石灰(3Ca0−SiO2)
量が多く反応性の高い早強、超早強ボルトランドセメン
トの方が効果が大きい。またけい酸3石灰(3Ca0−
SlO2)が主要化合物である白色ボルトランドセメン
トも使用でき、このほか高炉セメント、フライアッシュ
セメントなどの混合セメントも使用できる。また、カル
シウムサルホアルミネートのほかに、CaO−Al。
O3,l2CaO・7.A1203などのカルシウムア
ルミネート化合物あるいはそれらを主成分とするアルミ
ナセメントを使用することができる。この場合の水酸化
カルシウム〈Ca(0H)2〉を消費する化学反応は、
次の式で表わされる。カルシウムアルミネート化合物(
MCaO●RLAl2O3)またはカルシウムサルホア
ルミネート化合物(MCaO●RLAl2O3●Cas
O4)は、CaO/Al2O3モル比く3である場合に
、水和反応において水酸化カルシウム〈Ca(0H)2
〉を消費するので、CaO/Al2O3モル比が3より
小さいことが条件となる。上記の如くであつて、本発明
の製造方法によるセメントは、ボルトランドセメントと
同等の凝結特性、強度発現性を発揮し且つ白華を発生し
ないという特性を有しており、建築用特に表面化粧仕上
げ用のセメントとして淘に有効且つ適切である。
ルミネート化合物あるいはそれらを主成分とするアルミ
ナセメントを使用することができる。この場合の水酸化
カルシウム〈Ca(0H)2〉を消費する化学反応は、
次の式で表わされる。カルシウムアルミネート化合物(
MCaO●RLAl2O3)またはカルシウムサルホア
ルミネート化合物(MCaO●RLAl2O3●Cas
O4)は、CaO/Al2O3モル比く3である場合に
、水和反応において水酸化カルシウム〈Ca(0H)2
〉を消費するので、CaO/Al2O3モル比が3より
小さいことが条件となる。上記の如くであつて、本発明
の製造方法によるセメントは、ボルトランドセメントと
同等の凝結特性、強度発現性を発揮し且つ白華を発生し
ないという特性を有しており、建築用特に表面化粧仕上
げ用のセメントとして淘に有効且つ適切である。
次ぎに本発明の実施例に就いて述べる。
実施例1
カルシウムサルホアルミネートクリンカーとして、3C
a0−3A1203・CaSO46O%,遊離石灰16
%、遊離のせつこう1%およびけい酸2石灰21%を含
有するクリンカーを8重量%と、3Ca0・SlO26
O%,2Ca0◆SlO224%,3Ca0−AI2O
3l2%を含有する白色ボルトランドセメントクリンカ
ーを1鍾量%と、無水せつこうが主成分の硬せつこうを
15重量%と、高炉水滓スラグ6踵量%とを混合してプ
レーン値4000cIt/fに粉砕してから、クエン酸
ナトリウム0.3重量%を混合してセメントを得た。
a0−3A1203・CaSO46O%,遊離石灰16
%、遊離のせつこう1%およびけい酸2石灰21%を含
有するクリンカーを8重量%と、3Ca0・SlO26
O%,2Ca0◆SlO224%,3Ca0−AI2O
3l2%を含有する白色ボルトランドセメントクリンカ
ーを1鍾量%と、無水せつこうが主成分の硬せつこうを
15重量%と、高炉水滓スラグ6踵量%とを混合してプ
レーン値4000cIt/fに粉砕してから、クエン酸
ナトリウム0.3重量%を混合してセメントを得た。
セメントの(3A1203+1.5Si02)/(Ca
O−SO3)モル比=1.42であつた。普通ボルトラ
ンドセメントを比較として、セメントの凝結・偽凝結、
モルタル強さ、白華試験結果、表面硬度を示したのが表
−1である。
O−SO3)モル比=1.42であつた。普通ボルトラ
ンドセメントを比較として、セメントの凝結・偽凝結、
モルタル強さ、白華試験結果、表面硬度を示したのが表
−1である。
凝結・偽凝結、モルタル強さはJISR52Olおよび
JASS5TlOlに従つた。白華試験の方法は、セメ
ントに顔料Fe2O待を3%添加して着色してから、モ
ルタルフロー180順の川砂1:3モルタルを得て、コ
ンクリートパネル下地300×300mnに塗りつけ、
ただちに5℃の風洞内で風速17n,の風を当て、28
日後に表面を観察した。
JASS5TlOlに従つた。白華試験の方法は、セメ
ントに顔料Fe2O待を3%添加して着色してから、モ
ルタルフロー180順の川砂1:3モルタルを得て、コ
ンクリートパネル下地300×300mnに塗りつけ、
ただちに5℃の風洞内で風速17n,の風を当て、28
日後に表面を観察した。
表面硬度の試験には、マルテンス型引掻硬度計を用い、
材令7日、28日にて荷重400(V)で測定した。
材令7日、28日にて荷重400(V)で測定した。
Claims (1)
- 1 3CaO・3Al_2O_3・CaSO_4、Ca
O、Al_2O_3、12CaO・7Al_2O_3な
どCaO/Al_2O_3モル比が3より小さいカルシ
ウムサルホアルミネート化合物あるいはカルシウムアル
ミネート化合物を主成分とするクリンカー、あるいはセ
メントをカルシウムサルホアルミネート化合物あるいは
カルシウムアルミネート化合物換算で3乃至20重量%
とポルトランドセメント混合セメントなどのけい酸3石
灰3CaO・SiO_2あるいはけい酸2石灰2CaO
・SiO_2を主成分とするクリンカーあるいはセメン
トをカルシウムシリケート化合物換算で3乃至20重量
%と、無水せつこう、2水せつこうなどのせつこうをC
aSO_4換算で6乃至40重量%と、高炉水滓スラグ
を20ないし88重量%と、クエン酸ナトリウム、リン
ゴ酸などのオキシカルボン酸類を0.1ないし1.5重
量%とを全体割合として混合して(3Al_2O_3+
1.5SiO_2)/(CaO−SO_3)モル比が1
以上となるようにしたことを特徴とする水硬性セメント
の製造方法。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP56048378A JPS6058183B2 (ja) | 1981-04-02 | 1981-04-02 | 水硬性セメントの製造方法 |
US06/336,689 US4404031A (en) | 1981-04-02 | 1982-01-04 | Process for producing hydraulic cements |
DE19823204782 DE3204782A1 (de) | 1981-04-02 | 1982-02-11 | Verfahren zum herstellen eines hydraulischen zements |
GB8209648A GB2099808B (en) | 1981-04-02 | 1982-04-01 | Hydraulic cement |
Applications Claiming Priority (1)
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