JPS6057920B2 - 重金属捕集方法 - Google Patents
重金属捕集方法Info
- Publication number
- JPS6057920B2 JPS6057920B2 JP6928876A JP6928876A JPS6057920B2 JP S6057920 B2 JPS6057920 B2 JP S6057920B2 JP 6928876 A JP6928876 A JP 6928876A JP 6928876 A JP6928876 A JP 6928876A JP S6057920 B2 JPS6057920 B2 JP S6057920B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heavy metal
- heavy metals
- wastewater
- collection method
- metal collection
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Removal Of Specific Substances (AREA)
- Water Treatment By Sorption (AREA)
- Solid-Sorbent Or Filter-Aiding Compositions (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、廃水中に含有される有害重金属の捕集方法
に関するものである。
に関するものである。
すなわち廃水中の有害な重金属類を、迅速、安価に、か
つ簡単に、しかも効果的に捕集除去が可能である重金属
捕集方 法に関するものである。特に水銀、カドミウム
、亜鉛、鉛、銅、クロムなどの人体に対して有害な重金
属類と選択的に、かつまた迅速に化学反応を起こし、ほ
ぼ完全に捕集除去できることを特徴とする。 現在廃水
中の有害な重金属類を除去するために最も一般的に使用
されている方法は、消石灰、苛性ソーダなどのアルカリ
中和剤などを投入して有害重金属を水酸化物とし、高分
子凝集剤等によりJ凝集沈澱除去するもので、かかる処
理法では大量の金属水酸化物のスラッジが生成し、また
廃水中の重金属類の国が規制した排水基準値まで除去す
ることは非常に困難である。
つ簡単に、しかも効果的に捕集除去が可能である重金属
捕集方 法に関するものである。特に水銀、カドミウム
、亜鉛、鉛、銅、クロムなどの人体に対して有害な重金
属類と選択的に、かつまた迅速に化学反応を起こし、ほ
ぼ完全に捕集除去できることを特徴とする。 現在廃水
中の有害な重金属類を除去するために最も一般的に使用
されている方法は、消石灰、苛性ソーダなどのアルカリ
中和剤などを投入して有害重金属を水酸化物とし、高分
子凝集剤等によりJ凝集沈澱除去するもので、かかる処
理法では大量の金属水酸化物のスラッジが生成し、また
廃水中の重金属類の国が規制した排水基準値まで除去す
ることは非常に困難である。
これら水酸化物のスラッジは脱水性が悪く、スラッジ容
積も大きく、そのため運搬が困難である。さらにこれら
スラッジは廃棄の仕方によつては再溶解して二次公害を
発生させる問題も含んでいる。これら中和凝集沈澱法の
他に、イオン浮選法、イオン交換法、電解浮上法、電気
透析法、吸着法、逆浸透圧法などによる処理法も良く知
られているが、除去率、操作性およびランニングコスト
などの点から一部特殊な廃水処理のみにしか利用されて
いないのが現状である。さらに、ポリアルキレンポリア
ミンポリジチオカルバミン酸やポリエチレンイミンのジ
チオ酸を廃水中に添加することによつて重金属を不溶化
し、その不溶化物を枦過して分離することは知られてい
るが、ポリアルキレンポリアミンポリジチオカルバミン
酸やポリエチレンのジチオ酸およびその塩は何れも水に
対する溶解性が大きいため、それらが重金属塩となつて
も親水性が大きく、このため不溶性沈降物が生成し難い
ばかりでなく、生成した不溶性重金属塩の結晶が細小で
沈降し難−く、淵過し難い欠点がある。
積も大きく、そのため運搬が困難である。さらにこれら
スラッジは廃棄の仕方によつては再溶解して二次公害を
発生させる問題も含んでいる。これら中和凝集沈澱法の
他に、イオン浮選法、イオン交換法、電解浮上法、電気
透析法、吸着法、逆浸透圧法などによる処理法も良く知
られているが、除去率、操作性およびランニングコスト
などの点から一部特殊な廃水処理のみにしか利用されて
いないのが現状である。さらに、ポリアルキレンポリア
ミンポリジチオカルバミン酸やポリエチレンイミンのジ
チオ酸を廃水中に添加することによつて重金属を不溶化
し、その不溶化物を枦過して分離することは知られてい
るが、ポリアルキレンポリアミンポリジチオカルバミン
酸やポリエチレンのジチオ酸およびその塩は何れも水に
対する溶解性が大きいため、それらが重金属塩となつて
も親水性が大きく、このため不溶性沈降物が生成し難い
ばかりでなく、生成した不溶性重金属塩の結晶が細小で
沈降し難−く、淵過し難い欠点がある。
本発明者らは、前記の如き従来技術を改善し、廃水中に
含まれる重金属類を安価に、簡単な方法で、かつまた完
全に捕集でき、生成スラッジの再溶解などによる二次公
害の発生しないような重金属捕集方法を開発するために
鋭意研究の結果、分子中に1個のジチオカルバミン酸ま
たはその塩類を有する芳香族系ジアミンもしくはシクロ
アルカン系ジアミンを使用することにより、廃水中の重
金属類を容易に、かつまた完全に捕集除去できる新規な
重金属捕集方法を発明した。
含まれる重金属類を安価に、簡単な方法で、かつまた完
全に捕集でき、生成スラッジの再溶解などによる二次公
害の発生しないような重金属捕集方法を開発するために
鋭意研究の結果、分子中に1個のジチオカルバミン酸ま
たはその塩類を有する芳香族系ジアミンもしくはシクロ
アルカン系ジアミンを使用することにより、廃水中の重
金属類を容易に、かつまた完全に捕集除去できる新規な
重金属捕集方法を発明した。
すなわち本発明(ザ町般式
(ただし式中Rは1 上−、
一6m2] ゛『″N2−のいずれかを、Xは水素、ア
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムのいずれ
かを表す)で示される分子中に1個のジチオ酸またはそ
の塩類を基として有する芳香族系ジアミンもしくはシク
ロアルカン系ジアミンで重金属類を処理する重金属捕集
方法である。
ルカリ金属、アルカリ土類金属、アンモニウムのいずれ
かを表す)で示される分子中に1個のジチオ酸またはそ
の塩類を基として有する芳香族系ジアミンもしくはシク
ロアルカン系ジアミンで重金属類を処理する重金属捕集
方法である。
本発明で使用する重金属捕集材料としては、ジチオカル
ボキシーm−フェニレンジアミン、ジチオカルボキシm
−キシレンジアミン、ジチオカルボキシー1●3−ビス
アミンーシクロヘキサン、ジチオカルボキシー1・3−
ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、およびこれらの
塩類(LilNalK,.Ca,.NH,など)があげ
られる。これらは単独もしくは二種以上混合して使用し
ても良い。これら重金属捕集材料は例えばm−フェニレ
ンジアミン、m−キシレンジアミン等の芳香族ジアミン
もしくは1●3−ビスアミノーシクロヘキサン、1・3
−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン等のシクロアル
カンジアミン30〜8鍾量%の水溶液となし、これにモ
ル比で反応に要する二硫化炭素の0.5〜1.2倍のN
aOH.sKOH等の溶解し、液温を30〜5(代)に
保ちながら、前記アミン1モルに対し1〜3モルの二硫
化炭素を0.5〜5時間で液中に滴下し、滴下後60〜
80℃で1〜3時間反応した後、未反応の二硫化炭素を
減圧下に留去して製造することができる。本発明て使用
する重金属捕集材料は重金属との反応性はほとんど瞬間
的といつてよい程反応速度が速く、卓越せる捕集効果を
発揮する。また該重金属捕集材料は酸性もしくは塩基性
条件下でも廃水中の水銀、カドミウム、銅、鉛、亜鉛お
よびクロムなどの有害重金属を痕跡程度まで定量的に捕
集することが可能であり、また重金属を捕集したスラッ
ジの水に対する溶解性が低く、かつ粗大であるので、重
金属の再溶解の危険性は全くない。本発明の重金属捕集
方法をさらに詳細に説明すると、重金属類を含む原廃水
に該重金属捕集材料を添加し、沈澱を生成させる場合、
原廃水のPHはそれほど捕集効果に影響しないが、原廃
水をPH=3〜8に調整することが好ましく、また該重
金属捕集材料の添加量は原廃水中の重金属含有量に依存
し、重金属含有量の1〜3倍モル当量、好ましくは1〜
1市倍モル当量である。原廃水に該重金属捕集材料を添
加する場合、粉末状もしくは液状どちらでもよいが、通
常液状で使用する方が扱い易い。反応時間は5〜3吟間
攪拌すれば十分である。生成した沈澱をp過することに
より、重金属はほぼ完全に捕集除去され、淵液中にはほ
とんど重金属類は検出されない程度に除去される。以上
述べたように、本発明の重金属捕集方法により廃水中の
重金属類の捕集除去を容易に、かつまたほぼ完全に行な
うことが可能であるが、本発″明はその要旨をこえない
限り、以下の実施例によつて限定されるものではない。
以下実施例によつて本発明を詳細に説明する。実施例1 1000ppm(7)Cu2+を含む原液1000m1
(PH=4.5)に、ジチオカルボキシーm−キシレン
ジアミンナトリウムの5Wt%水溶液181.6yを添
加し、1紛間攪拌後、沈澱をろ過し戸液中の残存Cu2
+濃度を原子吸光光度法により測定した。
ボキシーm−フェニレンジアミン、ジチオカルボキシm
−キシレンジアミン、ジチオカルボキシー1●3−ビス
アミンーシクロヘキサン、ジチオカルボキシー1・3−
ビス(アミノメチル)シクロヘキサン、およびこれらの
塩類(LilNalK,.Ca,.NH,など)があげ
られる。これらは単独もしくは二種以上混合して使用し
ても良い。これら重金属捕集材料は例えばm−フェニレ
ンジアミン、m−キシレンジアミン等の芳香族ジアミン
もしくは1●3−ビスアミノーシクロヘキサン、1・3
−ビス(アミノメチル)シクロヘキサン等のシクロアル
カンジアミン30〜8鍾量%の水溶液となし、これにモ
ル比で反応に要する二硫化炭素の0.5〜1.2倍のN
aOH.sKOH等の溶解し、液温を30〜5(代)に
保ちながら、前記アミン1モルに対し1〜3モルの二硫
化炭素を0.5〜5時間で液中に滴下し、滴下後60〜
80℃で1〜3時間反応した後、未反応の二硫化炭素を
減圧下に留去して製造することができる。本発明て使用
する重金属捕集材料は重金属との反応性はほとんど瞬間
的といつてよい程反応速度が速く、卓越せる捕集効果を
発揮する。また該重金属捕集材料は酸性もしくは塩基性
条件下でも廃水中の水銀、カドミウム、銅、鉛、亜鉛お
よびクロムなどの有害重金属を痕跡程度まで定量的に捕
集することが可能であり、また重金属を捕集したスラッ
ジの水に対する溶解性が低く、かつ粗大であるので、重
金属の再溶解の危険性は全くない。本発明の重金属捕集
方法をさらに詳細に説明すると、重金属類を含む原廃水
に該重金属捕集材料を添加し、沈澱を生成させる場合、
原廃水のPHはそれほど捕集効果に影響しないが、原廃
水をPH=3〜8に調整することが好ましく、また該重
金属捕集材料の添加量は原廃水中の重金属含有量に依存
し、重金属含有量の1〜3倍モル当量、好ましくは1〜
1市倍モル当量である。原廃水に該重金属捕集材料を添
加する場合、粉末状もしくは液状どちらでもよいが、通
常液状で使用する方が扱い易い。反応時間は5〜3吟間
攪拌すれば十分である。生成した沈澱をp過することに
より、重金属はほぼ完全に捕集除去され、淵液中にはほ
とんど重金属類は検出されない程度に除去される。以上
述べたように、本発明の重金属捕集方法により廃水中の
重金属類の捕集除去を容易に、かつまたほぼ完全に行な
うことが可能であるが、本発″明はその要旨をこえない
限り、以下の実施例によつて限定されるものではない。
以下実施例によつて本発明を詳細に説明する。実施例1 1000ppm(7)Cu2+を含む原液1000m1
(PH=4.5)に、ジチオカルボキシーm−キシレン
ジアミンナトリウムの5Wt%水溶液181.6yを添
加し、1紛間攪拌後、沈澱をろ過し戸液中の残存Cu2
+濃度を原子吸光光度法により測定した。
他の重金属イオンに対しても前記と同様に行なつた処理
結果を表1に示す。実施例2 10ppm(7)Hg2+を含む原液1000mL(P
H=4.3)にジチオカルボキシー1●3−ビスアミノ
ーシクロヘキサンの0.5Wt%水溶液2.8yを添加
し、2紛間攪拌後、生成した水に不溶性沈澱物を枦過し
、淵液中の残存Hg2+濃度を原子吸光光度法(フレー
ムレス)により測定したが、Hg2+:0.0035p
pmであつた。
結果を表1に示す。実施例2 10ppm(7)Hg2+を含む原液1000mL(P
H=4.3)にジチオカルボキシー1●3−ビスアミノ
ーシクロヘキサンの0.5Wt%水溶液2.8yを添加
し、2紛間攪拌後、生成した水に不溶性沈澱物を枦過し
、淵液中の残存Hg2+濃度を原子吸光光度法(フレー
ムレス)により測定したが、Hg2+:0.0035p
pmであつた。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 下記一般式 H_2N−R−NHCSSX (ただし式中Rは▲数式、化学式、表等があります▼、
▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
表等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼
のいずれかを、Xは水素、アルカリ金属、アルカリ土類
金属、アンモニウムのいずれかを表す)で示される分子
中に1個のジチオ酸またはその塩類を基として有する芳
香族系ジアミンもしくはシクロアルカン系ジアミンで重
金属類を処理することを特徴とする重金属捕集方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6928876A JPS6057920B2 (ja) | 1976-06-15 | 1976-06-15 | 重金属捕集方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6928876A JPS6057920B2 (ja) | 1976-06-15 | 1976-06-15 | 重金属捕集方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS52152656A JPS52152656A (en) | 1977-12-19 |
JPS6057920B2 true JPS6057920B2 (ja) | 1985-12-17 |
Family
ID=13398252
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6928876A Expired JPS6057920B2 (ja) | 1976-06-15 | 1976-06-15 | 重金属捕集方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6057920B2 (ja) |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5639358B2 (ja) * | 1973-01-30 | 1981-09-12 | ||
JPS5036366A (ja) * | 1973-08-02 | 1975-04-05 | ||
JPS51140360A (en) * | 1975-05-29 | 1976-12-03 | Sumitomo Chem Co Ltd | Method of treating heavy metal |
-
1976
- 1976-06-15 JP JP6928876A patent/JPS6057920B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS52152656A (en) | 1977-12-19 |
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