JP2018043232A - 水銀含有水溶液用の浄化剤、及び水銀含有水溶液の浄化方法 - Google Patents
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Abstract
Description
(1)凝集分離除去法では水銀を充分に処理できない、
(2)吸着除去法等は、例え水銀を吸着できたとしても処理後に多量の固形成分が発生する、
(3)逆浸透法、電気透析又は限外ろ過法等は、排水中に有機物を含有すると除去が困難であり、また、その処理コストが高い、
(4)加熱蒸発による乾固法は、処理法が煩雑かつ処理コストが高い、
等である。
水溶液中の水銀イオン濃度は、昭和46年12月28日環境庁告示第59号付表1(改正:平成24年8月22日環告第127号)に示される方法に従った。
実施例、比較例で使用したジチオカルバミン酸の塩は、以下の方法に従って調製した。
ピペラジン(東ソー社製)112gと純水386gを混合した後、25℃で、窒素気流中で攪拌しながら48重量%水酸化カリウム306g(キシダ化学社製)と二硫化炭素196g(キシダ化学社製)をそれぞれ4分割して交互に滴下した。1時間攪拌し、化学式(5)に示す化合物40重量%を含む水溶液を得た。
テトラエチレンペンタミン(東ソー社製)159gと純水331gを混合した後、25℃で、窒素気流中で攪拌しながら48重量%水酸化ナトリウム281g(キシダ化学社製)と二硫化炭素230g(キシダ化学社製)をそれぞれ4分割して交互に滴下した。1時間攪拌し、化学式(6)に示す化合物40重量%を含む水溶液を得た。
ポリアミンとして、以下の日本触媒製ポリエチレンイミン類(重量平均分子量1800〜7万)、BASF製ポリエチレンイミン類(重量平均分子量75万〜200万)、ハンツマン社製ポリエーテルアミン、及び東ソー社製トリエチレンテトラミンを使用した。
無機凝集剤として、38重量%塩化第二鉄水溶液(キシダ化学社製)、27重量%硫酸アルミニウム水溶液(キシダ化学社製)、及び30重量%ポリ塩化アルミニウム水溶液(キシダ化学社製)を使用した。
高分子凝集剤として、オルガノ社製OA−23(弱アニオンポリマー)を使用した。
500mLビーカーに、ジャーテスター(Jar Tester)を設置し、水銀イオン10mg/LとEDTA300mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。次いで、150rpmで攪拌しながら、ジチオカルバミン酸の塩Aを40mg/L、ポリアミンとしてPEI(1800)を1.2mg/L加え、150rpmで10分間攪拌した。次いで、38重量%塩化第二鉄水溶液を800mg/L加え、150rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常にpH7となるよう調整した。攪拌終了後、処理後の水溶液を500mLメスシリンダーに移液し、10分間静置後、上澄み100mLを分取して処理後の水溶液の透過率を測定した。また、攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後の水溶液の水銀濃度を測定した。結果を表1に示す。
添加する薬剤を表1〜表2に示す薬剤に変更する以外、実施例1と同様にして、処理後の水溶液の透過率、及び水銀濃度を測定した。これらの結果を表1〜表2に併せて示す。
添加する薬剤を表3に示す薬剤に変更する以外、実施例1と同様にして、処理後の水溶液の透過率、及び水銀濃度を測定した。これらの結果を表3に併せて示す。
500mLビーカーに、ジャーテスター(Jar Tester)を設置し、水銀イオン10mg/LとEDTA300mg/Lを含む水溶液を500mL添加した。次いで、150rpmで攪拌しながら、ジチオカルバミン酸の塩Aを40mg/L、ポリアミンとしてPEI(1800)を1.2mg/L加え、150rpmで10分間攪拌した。次いで、38重量%塩化第二鉄水溶液を800mg/L加え、150rpmで5分間攪拌した。次いで、高分子凝集剤として0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常にpH7となるよう調整した。攪拌終了後、処理後の水溶液を500mLメスシリンダーに移液し、10分間静置後、上澄み100mLを分取して処理後の水溶液の透過率を測定した。また、攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後の水溶液の水銀濃度を測定した。結果を表4に示す。
添加する薬剤を表4に示す薬剤に変更する以外、実施例15と同様にして、処理後の水溶液の透過率、及び水銀濃度を測定した。これらの結果を表4に併せて示す。
500mLビーカーにジャーテスター(Jar Tester)を設置し、石炭火力発電所の脱硫排水を500mL添加した。次いで、150rpmで攪拌しながら、ジチオカルバミン酸の塩Aを9.7mg/L、ポリアミンとしてPEI(1万)を0.3mg/L加え、150rpmで10分間攪拌した。次いで30重量%ポリ塩化アルミニウム水溶液を1000mg/L加え、150rpmで5分間攪拌した。次いで、高分子凝集剤として0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常にpH7となるように調整した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後の水溶液の重金属濃度を測定した。結果を表5に示す。
石炭火力発電所の脱硫排水を表5に示す脱硫排水に変更する以外、実施例16と同様にして、処理後の水溶液の重金属濃度を測定した。結果を表5に併せて示す。
500mLビーカーに、ジャーテスター(Jar Tester)を設置し、ごみ焼却場の脱硫排水を500mL添加した。次いで、150rpmで攪拌しながら、ジチオカルバミン酸の塩Aを40mg/L、ポリアミンとしてPEI(1万)を1.2mg/L加え、150rpmで10分間攪拌した。次いで、30重量%ポリ塩化アルミニウム水溶液を1000mg/L加え、150rpmで5分間攪拌した。次いで、高分子凝集剤として0.1重量%OA−23水溶液を2000mg/L加え、50rpmで5分間攪拌した。水溶液のpHは、微量の塩酸及び水酸化ナトリウムを用いて、常にpH7となるように調整した。攪拌終了後、10分間静置し、アドバンテック社製5Aのろ紙で水溶液をろ別し、処理後の水溶液の重金属濃度を測定した。結果を表6に示す。
添加する薬剤を表6に示す薬剤に変更する以外、実施例18と同様にして、処理後の水溶液の重金属濃度を測定した。結果を表6に併せて示す。
Claims (12)
- ジチオカルバミン酸の塩100重量部に対し、重量平均分子量300以上のポリアミンを2〜50重量部含む水銀含有水溶液用の浄化剤。
- ジチオカルバミン酸の塩が、1級アミノ基及び2級アミノ基からなる群より選ばれるアミノ基を少なくとも1つ有するアミン化合物と、二硫化炭素と、アルカリ金属水酸化物との反応生成物であることを特徴とする請求項1に記載の浄化剤。
- ジチオカルバミン酸の塩が、1級アミノ基及び2級アミノ基からなる群より選ばれるアミノ基を2つ以上有するアミン化合物と、二硫化炭素と、アルカリ金属水酸化物との反応生成物であることを特徴とする請求項1に記載の浄化剤。
- ジチオカルバミン酸の塩が、ピペラジン又はテトラエチレンペンタミンと、二硫化炭素と、アルカリ金属水酸化物との反応生成物であることを特徴とする請求項1に記載の浄化剤。
- 重量平均分子量300以上のポリアミンが、重量平均分子量300以上のポリエチレンイミンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浄化剤。
- 重量平均分子量300以上のポリアミンが、重量平均分子量が1800〜200万のポリエチレンイミンであることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の浄化剤。
- 水銀を含む水銀含有水溶液に、請求項1〜6のいずれかに記載の水銀含有水溶液用の浄化剤を添加した後、生成した固形物を除去することを特徴とする水銀含有水溶液の浄化方法。
- 水銀含有水溶液が、さらに水銀と錯生成能力を持つ化合物を含むことを特徴とする請求項7に記載の浄化方法。
- 水銀と錯生成能力を持つ化合物が、カルボキシル基及びアミノ基からなる群より選ばれる官能基を分子内に有する化合物であることを特徴とする請求項8に記載の浄化方法。
- 生成した固形物を除去する前に、無機凝集剤を添加することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の浄化方法。
- 生成した固形物を除去する前に、無機凝集剤及び高分子凝集剤を添加することを特徴とする請求項7〜9のいずれかに記載の浄化方法。
- 無機凝集剤が、鉄化合物及びアルミニウム化合物からなる群より選択されることを特徴とする請求項10又は請求項11に記載の浄化方法。
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