JPS6056244B2 - 加熱抵抗体を用いた吸込空気流量計測装置を有する燃料噴射装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は加熱抵抗体を用いた吸込空気流量計測装置を
有する燃料噴射装置に係り、特にその加熱制御電源の配
置に関する。

従来かかる加熱抵抗体を用いた吸込空気流量計測装置
（例えは特開昭４９−３３６７訝参照）では一般に流速
検出用加熱抵抗体と吸込空気温度検出用抵抗体とは吸込
空気流中に配置し、その他の加熱制御電源例えばブリッ
ジ、増幅器、駆動増幅器などは別ユニットとして吸込空
気通路外の適宜な位置に配設され、両者はワイヤハネス
で接続て使われてきた。

しかるに内燃機関の燃料噴射装置における吸込空気流量
計測装置として用いる場合、該加熱制御電源は前記吸込
空気の流速および気温検出用抵抗体とは可及的近傍にあ
るため、誘導雑音の介入を遮蔽し、ワイヤハネス部の電
気抵抗の変化がブリッジの電気的平衡に影響を与えない
よう配慮されなければならない。さらに加熱制御電源は
機関の発熱による異常温度上昇をさけなければならない
。特に駆動増幅器のパワートランジスタは放熱効率を上
げ過熱防止の配慮が必要である。 本発明の目的は加熱
制御電源の過熱防止が計られ吸込空気量検出部への介入
が遮蔽され、しかも内燃機関からの伝達、輻射等による
加熱制御電源の温度上昇が防止され得るように構成され
た、加熱抵抗体を用いた吸込空気流量計測装置を有する
燃料噴射装置を提供することにある。 本発明は少くと
も加熱抵抗体を含む吸込空気流量検出部とその加熱制御
電源の冷却を要する部分とを吸込空気流中であつてエア
クリーナの出口側に配置するようにしたことを特徴とす
る。

さらに、加熱制御部は金属ハウジングに収容される。以
下本発明の実施例を図面を用いて詳細に説明する。第１
図は本発明の一実施例を示す平面図て自動車用エアクリ
ーナの例てある。図中１はエアクリーナ、２は入口、３
は出口、４はフィルタである。空気の流れの方向を矢印
で示す。５はエアクリーナの蓋取付ネジ、６は吸込空気
計測装置の加熱制御部、７はその流量検出部である。

８，９はそれぞれ流速検出用加熱抵抗体と気温検出用温
度補償抵抗体である。

７の流量検出部は吸込空気流の一部を取込んでその流速
から全流量を求めるよう構成されている。

第２図は第１図中の吸込空気計測装置の部分を示す外観
図である。

図中６の加熱制御部は混成集積回路で、この中に駆動増
幅用のパワートランジスタも収納され、そのジュール熱
はセラミック等の絶縁基板を介して放熱機能を有するハ
ウジングに伝わり、吸込空気流中に放熱される。図に示
す通り流量検出部７と加熱制御部６はワイヤハネス等で
引廻すことなく直結することにより導線の電気抵抗が介
在せず、その温度も内燃機関の発熱の影響なく、吸込空
気にのみ曝すことにより変動は僅少でブリッジの電気的
平衡に影響を与えることはない。また誘導雑音について
は静電的、電磁的のいずれの雑音についても、極めて近
傍に配置され、遮蔽機能を有する金属ハウジングで包囲
されているので問題はない。本発明によれば加熱制御電
源の放熱効率をハウジングの伝熱により効果的に実現で
きるほか、誘導雑音の遮蔽効果およびワイヤハネス部の
電気抵抗とその温度変動の低減が可能となり、流量計測
装置としては精度よく安定な作動が可能となる。

さらに機関の過熱暴走による異常温度上昇時でも加熱制
御電源は温度影響は僅少である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明を実施した燃料噴射装置のエアクリーナ
部の平面図、第２図は空気流量測定装置の斜視図である
。 １・・・エアクリーナ、６・・・加熱制御部、７・・・
流量検出部、８・・・熱線抵抗体。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 燃料噴射量を吸込空気量に適合させるための電気的
   制御装置と、加熱抵抗体を用いた吸込空気流量計測装置
   を有する燃料噴射装置において、少くとも加熱抵抗体を
   含む吸込空気流量検出部とその加熱制御電源の冷却を要
   する部分とを吸込空気流中であつてエアクリーナの出口
   側に配置したことを特徴とする加熱抵抗体を用いた吸込
   空気流量計測装置を有する燃料噴射装置。 ２ 特許請求の範囲第１項記載において、前記加熱制御
   電源の要冷却部は金属ハウジングに収容されたことを特
   徴とする加熱抵抗体を用いた吸込空気流量計測装置を有
   する燃料噴射装置。