JP3146648B2 - 回路容器 - Google Patents
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- JP3146648B2 JP3146648B2 JP18243492A JP18243492A JP3146648B2 JP 3146648 B2 JP3146648 B2 JP 3146648B2 JP 18243492 A JP18243492 A JP 18243492A JP 18243492 A JP18243492 A JP 18243492A JP 3146648 B2 JP3146648 B2 JP 3146648B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電気回路を収容する回路
容器に関する。
容器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の回路容器として、自動車
のエンジンに吸入される吸入空気量を検出するエアフロ
メータに備えられるものが知られている。
のエンジンに吸入される吸入空気量を検出するエアフロ
メータに備えられるものが知られている。
【0003】例えば特開昭59−31412号公報に開
示される「熱式流量計」が知られている。この熱式流量
計に備えられる回路容器には、センサで計測される流量
を入力する電気回路が収容されている。そして、回路容
器内にシリコンゲルが満たされている。このシリコンゲ
ルは、電気回路上の素子を湿気、塵、ゴミ等から保護す
るために使用されている。
示される「熱式流量計」が知られている。この熱式流量
計に備えられる回路容器には、センサで計測される流量
を入力する電気回路が収容されている。そして、回路容
器内にシリコンゲルが満たされている。このシリコンゲ
ルは、電気回路上の素子を湿気、塵、ゴミ等から保護す
るために使用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記回
路容器では、電気回路を収容する回路容器内全体にシリ
コンゲルが満たされるため、電気回路の保護効果を考え
ると、十分すぎる量のシリコンゲルが使用され、コスト
の増大を招くこととなる。
路容器では、電気回路を収容する回路容器内全体にシリ
コンゲルが満たされるため、電気回路の保護効果を考え
ると、十分すぎる量のシリコンゲルが使用され、コスト
の増大を招くこととなる。
【0005】本発明は、上記問題に鑑み、電気回路を保
護する回路保護材料を適量として低コストを図ることを
目的とする。
護する回路保護材料を適量として低コストを図ることを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、電気回路を収容する回路容器と、吸気通路
を形成する樹脂製ハウジングと、前記樹脂製ハウジング
内に設けられ、空気流量を検出するセンサと、前記樹脂
製ハウジングと一体成形されて前記回路容器内に設けら
れ、前記電気回路と前記センサとを電気的に接続する導
電部材と、前記電気回路と前記導電部材との間で前記回
路容器の下部を仕切り、前記電気回路を収容する仕切り
容器を形成するために前記回路容器の高さより低い所定
の高さを有する仕切り壁と、前記仕切り壁により形成さ
れた前記仕切り容器内に前記所定の高さ以下で満たさ
れ、前記電気回路を前記仕切り容器内に封入する回路保
護材料とを備えたことを特徴とする熱式流量計という技
術的手段を採用する。
するために、電気回路を収容する回路容器と、吸気通路
を形成する樹脂製ハウジングと、前記樹脂製ハウジング
内に設けられ、空気流量を検出するセンサと、前記樹脂
製ハウジングと一体成形されて前記回路容器内に設けら
れ、前記電気回路と前記センサとを電気的に接続する導
電部材と、前記電気回路と前記導電部材との間で前記回
路容器の下部を仕切り、前記電気回路を収容する仕切り
容器を形成するために前記回路容器の高さより低い所定
の高さを有する仕切り壁と、前記仕切り壁により形成さ
れた前記仕切り容器内に前記所定の高さ以下で満たさ
れ、前記電気回路を前記仕切り容器内に封入する回路保
護材料とを備えたことを特徴とする熱式流量計という技
術的手段を採用する。
【0007】
【作用】以上に述べた本発明の回路容器の構成による
と、電気回路を収容する回路容器内は、仕切り壁によっ
て仕切られ、この回路容器内に電気回路を収容する仕切
り容器がさらに形成される。 そして、この仕切り壁に
よって形成される仕切り容器内は回路保護材料で満たさ
れ、電気回路が封入される。 このため、この仕切り容
器を形成する仕切り壁によって、回路容器内は回路保護
材料によって満たされる領域と、回路保護材料の侵入が
規制される領域とに仕切られる。 したがって、回路容
器内全体が回路保護材料で満たされることが防がれ、回
路保護材料は電気回路を覆うのに十分な量だけに制限さ
れる。 このため、回路保護材料は適量とされる。
と、電気回路を収容する回路容器内は、仕切り壁によっ
て仕切られ、この回路容器内に電気回路を収容する仕切
り容器がさらに形成される。 そして、この仕切り壁に
よって形成される仕切り容器内は回路保護材料で満たさ
れ、電気回路が封入される。 このため、この仕切り容
器を形成する仕切り壁によって、回路容器内は回路保護
材料によって満たされる領域と、回路保護材料の侵入が
規制される領域とに仕切られる。 したがって、回路容
器内全体が回路保護材料で満たされることが防がれ、回
路保護材料は電気回路を覆うのに十分な量だけに制限さ
れる。 このため、回路保護材料は適量とされる。
【0008】
【実施例】以下、自動車のエンジンに吸入される吸入空
気量を計測する熱式の空気流量計に本発明を適用した一
実施例を図に基づいて説明する。
気量を計測する熱式の空気流量計に本発明を適用した一
実施例を図に基づいて説明する。
【0009】図1は、熱式の空気流量計の断面図であ
る。空気流量計1には図中左側から吸入空気が導入さ
れ、図中右側へ流出する。空気流量計1の上流側開口3
は図示せぬエアクリーナに挿入され、取り付けられる。
一方、下流側開口5は、空気流量計1より大径の図示せ
ぬ吸気ダクトに挿入され、図示せぬベルトにより外周か
ら締めつけられる。
る。空気流量計1には図中左側から吸入空気が導入さ
れ、図中右側へ流出する。空気流量計1の上流側開口3
は図示せぬエアクリーナに挿入され、取り付けられる。
一方、下流側開口5は、空気流量計1より大径の図示せ
ぬ吸気ダクトに挿入され、図示せぬベルトにより外周か
ら締めつけられる。
【0010】空気流量計1は吸気通路を形成する中央円
筒部100と上流側円筒部200と下流側円筒部300
とを備えている。樹脂製の中央円筒部100の外側に
は、回路容器111が一体に形成され、蓋64が被せら
れている。
筒部100と上流側円筒部200と下流側円筒部300
とを備えている。樹脂製の中央円筒部100の外側に
は、回路容器111が一体に形成され、蓋64が被せら
れている。
【0011】中央円筒部100の内側は円筒状に成形さ
れ、内側へ向けて4本のリブ120、130、140、
150(120、130は図示せず)が一体に成形され
ている。さらに、この4本のリブの先端には円筒状の中
央ハウジング部160が一体に成形されている。また、
中央ハウジング部160の下流側には、仕切り壁部材1
63が一体に成形されている。この仕切り壁部材163
は、径の異なる2つの筒状部材を上流側で連結すること
によって形成されている。そして、仕切り壁部材163
の外周側の筒状部材は、上記4本のリブ120、13
0、140、150の先端と一体に成形されていて、内
周側の筒状部材の中央には穴165が形成されている。
また、上記中央ハウジング部160は、仕切り壁部材1
63の外周側の筒状部材の一部を覆うように形成されて
いる。そして、この外周側の筒状部材と中央ハウジング
部材160との間には、リブ120、130、140、
150を除く環状の出口開口部440が下流方向へ向け
て開口している。
れ、内側へ向けて4本のリブ120、130、140、
150(120、130は図示せず)が一体に成形され
ている。さらに、この4本のリブの先端には円筒状の中
央ハウジング部160が一体に成形されている。また、
中央ハウジング部160の下流側には、仕切り壁部材1
63が一体に成形されている。この仕切り壁部材163
は、径の異なる2つの筒状部材を上流側で連結すること
によって形成されている。そして、仕切り壁部材163
の外周側の筒状部材は、上記4本のリブ120、13
0、140、150の先端と一体に成形されていて、内
周側の筒状部材の中央には穴165が形成されている。
また、上記中央ハウジング部160は、仕切り壁部材1
63の外周側の筒状部材の一部を覆うように形成されて
いる。そして、この外周側の筒状部材と中央ハウジング
部材160との間には、リブ120、130、140、
150を除く環状の出口開口部440が下流方向へ向け
て開口している。
【0012】樹脂製の上流側円筒部200は下流側へ向
けて徐々に内側断面積が広がる形状に形成され、上流側
端部にはベルマウス部210が形成されている。そし
て、上流側円筒部200は中央円筒部100の内側に挿
入されて、中央円筒部100に固定される。
けて徐々に内側断面積が広がる形状に形成され、上流側
端部にはベルマウス部210が形成されている。そし
て、上流側円筒部200は中央円筒部100の内側に挿
入されて、中央円筒部100に固定される。
【0013】樹脂製の下流側円筒部300は、中央円筒
部100の下流側端部に固定される。下流側円筒部30
0の内側は円筒状に成形され、内側へ向けて4本のリブ
320、330、340、350(320、330は図
示せず)が一体に成形されている。さらに、この4本の
リブの先端には椀状の下流ハウジング部360が一体に
成形されている。この椀状の下流ハウジング部360
は、仕切り壁部材163の外周側の筒状部材の下流側を
閉塞するように組立られる。
部100の下流側端部に固定される。下流側円筒部30
0の内側は円筒状に成形され、内側へ向けて4本のリブ
320、330、340、350(320、330は図
示せず)が一体に成形されている。さらに、この4本の
リブの先端には椀状の下流ハウジング部360が一体に
成形されている。この椀状の下流ハウジング部360
は、仕切り壁部材163の外周側の筒状部材の下流側を
閉塞するように組立られる。
【0014】また、中央ハウジング部160の上流側に
は、砲弾型で樹脂製の上流ハウジング部400が挿入さ
れている。上流ハウジング部400の上流側中央は開口
され、この開口から下流へ向けて直線的に延びる分岐管
420が成形されている。分岐管420の下流端には、
計測管430が挿入されている。計測管430はステン
レス製の内側管433と樹脂製の外側管435とからな
っている。
は、砲弾型で樹脂製の上流ハウジング部400が挿入さ
れている。上流ハウジング部400の上流側中央は開口
され、この開口から下流へ向けて直線的に延びる分岐管
420が成形されている。分岐管420の下流端には、
計測管430が挿入されている。計測管430はステン
レス製の内側管433と樹脂製の外側管435とからな
っている。
【0015】上流ハウジング部400が中央ハウジング
部160の上流側に挿入、固定されるとき、分岐管43
0の下流端が中央ハウジング部160の内側に放射状に
形成される4枚の板状のリブ167、168、169、
170(168、170は図示せず)の上流側端面に当
接する。このとき、計測管430の下流端と中央ハウジ
ング部160の仕切り壁部材163との間に所定の隙間
が形成される。これにより、計測管430の下流端から
出口開口部440への空気通路が形成される。そして、
上流ハウジング部400と中央ハウジング部160と仕
切り壁部材163の外周側筒状部材と下流ハウジング部
360とで中央部材が形成される。
部160の上流側に挿入、固定されるとき、分岐管43
0の下流端が中央ハウジング部160の内側に放射状に
形成される4枚の板状のリブ167、168、169、
170(168、170は図示せず)の上流側端面に当
接する。このとき、計測管430の下流端と中央ハウジ
ング部160の仕切り壁部材163との間に所定の隙間
が形成される。これにより、計測管430の下流端から
出口開口部440への空気通路が形成される。そして、
上流ハウジング部400と中央ハウジング部160と仕
切り壁部材163の外周側筒状部材と下流ハウジング部
360とで中央部材が形成される。
【0016】さらに、仕切り壁部材163の穴165に
は、下流側からセンサ部500が挿入され、センサ部5
00は仕切り壁部材163に固定される。センサ部50
0は、円筒状の樹脂部510に4本の支持ピン520、
530、540、550を樹脂部510の上流側、下流
側ともに突出するようにインサート成形して形成され
る。上流側に突出する支持ピンは長短2種類からなり、
長い2本520、530の間にセンサ570が支持さ
れ、短い2本540、550の間にセンサ580が支持
される。センサ570、580は、セラミック製ボビン
の外周に白金線を巻き、ボビン両端のリード線と接続し
たもので、同一特性の感温抵抗体が用いられる。
は、下流側からセンサ部500が挿入され、センサ部5
00は仕切り壁部材163に固定される。センサ部50
0は、円筒状の樹脂部510に4本の支持ピン520、
530、540、550を樹脂部510の上流側、下流
側ともに突出するようにインサート成形して形成され
る。上流側に突出する支持ピンは長短2種類からなり、
長い2本520、530の間にセンサ570が支持さ
れ、短い2本540、550の間にセンサ580が支持
される。センサ570、580は、セラミック製ボビン
の外周に白金線を巻き、ボビン両端のリード線と接続し
たもので、同一特性の感温抵抗体が用いられる。
【0017】ここで、図2は、下流円筒部300を取り
外したときの図1のA矢視図である。なお、図2上部は
図3のI−I断面である。センサ570を支持する支持
ピン520、530の各々に金属線70、71が接続さ
れ、センサ580を支持する支持ピン540、550の
各々に金属線72、73が接続されている。これら金属
線70、71、72、73は、仕切り壁部材163の下
流側端面上に形成された金属製の接続ピン74、75、
76、77にそれぞれ接続される。さらに、仕切り壁部
材163と下流ハウジング部360との間に形成される
空間と、回路容器111との間には、図2の破線に示す
ようにリブ140内を通して導電部材19a、19b、
19c、19dが配設されている。この導電部材19
a、19b、19c、19dは、リブ140内に一体に
成形されたものであり、導電部材19aは接続ピン74
と、19bは75と、19cは76と、19dは77と
それぞれ接続する。
外したときの図1のA矢視図である。なお、図2上部は
図3のI−I断面である。センサ570を支持する支持
ピン520、530の各々に金属線70、71が接続さ
れ、センサ580を支持する支持ピン540、550の
各々に金属線72、73が接続されている。これら金属
線70、71、72、73は、仕切り壁部材163の下
流側端面上に形成された金属製の接続ピン74、75、
76、77にそれぞれ接続される。さらに、仕切り壁部
材163と下流ハウジング部360との間に形成される
空間と、回路容器111との間には、図2の破線に示す
ようにリブ140内を通して導電部材19a、19b、
19c、19dが配設されている。この導電部材19
a、19b、19c、19dは、リブ140内に一体に
成形されたものであり、導電部材19aは接続ピン74
と、19bは75と、19cは76と、19dは77と
それぞれ接続する。
【0018】図2上部に示す回路容器111内部には、
センサ570、580の抵抗値を入力する電気回路であ
る制御回路14が収容されている。この制御回路14
は、金属ケース60、金属プレート65、66および金
属カバー63によって形成される金属容器110内に収
められている。この金属容器110は、制御回路14へ
直接飛来する電波ノイズを遮断する電磁シールド機能を
有している。
センサ570、580の抵抗値を入力する電気回路であ
る制御回路14が収容されている。この制御回路14
は、金属ケース60、金属プレート65、66および金
属カバー63によって形成される金属容器110内に収
められている。この金属容器110は、制御回路14へ
直接飛来する電波ノイズを遮断する電磁シールド機能を
有している。
【0019】ここで、図3は、図2のB矢視図であり、
蓋64および金属カバー63を外したときを図示してい
る。図3において、回路容器111内部に収容されてい
る制御回路14はハイブリッドIC構造となっており、
セラミック基板15上にモノリシックIC、パワートラ
ンジスタ、調整抵抗等によって形成されている。この制
御回路14のセラミック基板15は、箱状の金属ケース
60底面上に接着保持されている。この金属ケース60
は製造コスト低減およびケース底面の平面精度向上のた
め板状鉄板を打ち抜き、曲げプレスにより形成されてい
る。このため、金属ケース60の底面部の4隅には、曲
げプレスのとき、底面部にクラックあるいはしわが生じ
ないための切り欠き61a、61b、61c、61dが
予め設けられている。
蓋64および金属カバー63を外したときを図示してい
る。図3において、回路容器111内部に収容されてい
る制御回路14はハイブリッドIC構造となっており、
セラミック基板15上にモノリシックIC、パワートラ
ンジスタ、調整抵抗等によって形成されている。この制
御回路14のセラミック基板15は、箱状の金属ケース
60底面上に接着保持されている。この金属ケース60
は製造コスト低減およびケース底面の平面精度向上のた
め板状鉄板を打ち抜き、曲げプレスにより形成されてい
る。このため、金属ケース60の底面部の4隅には、曲
げプレスのとき、底面部にクラックあるいはしわが生じ
ないための切り欠き61a、61b、61c、61dが
予め設けられている。
【0020】また、金属ケース60の図中右側壁には、
金属プレート65が溶接によって固定されている。この
金属プレート65には、4個の貫通コンデンサ50、5
1、52、53が設けられ、この貫通コンデンサの外部
電極を金属プレート65に半田付けすることによって固
定されている。そして、貫通コンデンサ50内を貫通す
る貫通リードの一端がセンサ570と接続する導電部材
19aに溶接されている。同様に、貫通コンデンサ51
の貫通リードの一端はセンサ580と接続する導電部材
19c、貫通コンデンサ52の貫通リードの一端はセン
サ580と接続する導電部材19d、貫通コンデンサ5
3の貫通リードの一端はセンサ570と接続する導電部
材19bに溶接されている。一方、貫通コンデンサ5
0、51、52、53の貫通リードの他端は、それぞれ
回路リード57a、57c、57d、57bに溶接され
ている。この回路リード57a、57c、57d、57
bは制御回路14に導通されている。上記の構成によっ
て、センサ570、580および導電部材19a、19
b、19c、19dからの電波ノイズを貫通コンデンサ
50、51、52、53によって遮断し、制御回路14
への侵入を防止する。
金属プレート65が溶接によって固定されている。この
金属プレート65には、4個の貫通コンデンサ50、5
1、52、53が設けられ、この貫通コンデンサの外部
電極を金属プレート65に半田付けすることによって固
定されている。そして、貫通コンデンサ50内を貫通す
る貫通リードの一端がセンサ570と接続する導電部材
19aに溶接されている。同様に、貫通コンデンサ51
の貫通リードの一端はセンサ580と接続する導電部材
19c、貫通コンデンサ52の貫通リードの一端はセン
サ580と接続する導電部材19d、貫通コンデンサ5
3の貫通リードの一端はセンサ570と接続する導電部
材19bに溶接されている。一方、貫通コンデンサ5
0、51、52、53の貫通リードの他端は、それぞれ
回路リード57a、57c、57d、57bに溶接され
ている。この回路リード57a、57c、57d、57
bは制御回路14に導通されている。上記の構成によっ
て、センサ570、580および導電部材19a、19
b、19c、19dからの電波ノイズを貫通コンデンサ
50、51、52、53によって遮断し、制御回路14
への侵入を防止する。
【0021】一方、回路容器111の図中左側壁には、
金属プレート66が溶接され、金属ケース60に固定さ
れている。この金属プレート66には、2個の貫通コン
デンサ54、55が設けられるとともに、導線56が半
田付けされている。この貫通コンデンサ54の貫通リー
ドの一端は電源用の導電部材59aに溶接され、他端は
制御回路14に導通されている回路リード58aに接続
されている。また、貫通コンデンサ55の貫通リードの
一端は出力信号用の導電部材59bに溶接され、他端は
制御回路14に導通されている回路リード58bに接続
されている。さらに、導線56の一端は外部GND接地
用の導電部材59cに溶接され、他端は制御回路14に
導通されている回路リード58cに接続されている。上
記の構成によって、電源、出力信号および導電部材59
a、59bからの電波ノイズを貫通コンデンサ54、5
5によって遮断し、制御回路14への侵入を防止するま
た、金属ケース60、金属プレート65、66の上方に
は、金属カバー63が半田付けされ、電気的に導通され
ている。
金属プレート66が溶接され、金属ケース60に固定さ
れている。この金属プレート66には、2個の貫通コン
デンサ54、55が設けられるとともに、導線56が半
田付けされている。この貫通コンデンサ54の貫通リー
ドの一端は電源用の導電部材59aに溶接され、他端は
制御回路14に導通されている回路リード58aに接続
されている。また、貫通コンデンサ55の貫通リードの
一端は出力信号用の導電部材59bに溶接され、他端は
制御回路14に導通されている回路リード58bに接続
されている。さらに、導線56の一端は外部GND接地
用の導電部材59cに溶接され、他端は制御回路14に
導通されている回路リード58cに接続されている。上
記の構成によって、電源、出力信号および導電部材59
a、59bからの電波ノイズを貫通コンデンサ54、5
5によって遮断し、制御回路14への侵入を防止するま
た、金属ケース60、金属プレート65、66の上方に
は、金属カバー63が半田付けされ、電気的に導通され
ている。
【0022】また上記金属ケース60、金属プレート6
5、66および金属カバー63によって形成される金属
容器110と、導電部材19a、19b、19c、19
dとの間を仕切る樹脂製の仕切り壁82が、回路容器1
11の底面とつながるように形成されている。同様に金
属容器110と、導電部材59a、59b、59cとの
間を仕切る樹脂製の仕切り壁84が、回路容器111の
底面とつながるように形成されている。この仕切り壁8
2、84は、回路容器111の側壁111aおよび11
1bにもつながっている。この壁82、84、111
a、111bは回路容器111内を仕切る部材であり、
制御回路14と金属容器110とを収容する仕切り容器
を形成している。
5、66および金属カバー63によって形成される金属
容器110と、導電部材19a、19b、19c、19
dとの間を仕切る樹脂製の仕切り壁82が、回路容器1
11の底面とつながるように形成されている。同様に金
属容器110と、導電部材59a、59b、59cとの
間を仕切る樹脂製の仕切り壁84が、回路容器111の
底面とつながるように形成されている。この仕切り壁8
2、84は、回路容器111の側壁111aおよび11
1bにもつながっている。この壁82、84、111
a、111bは回路容器111内を仕切る部材であり、
制御回路14と金属容器110とを収容する仕切り容器
を形成している。
【0023】また、金属容器110内に制御回路14が
固定され、調整等が完了した後、制御回路14を湿気、
塵、ゴミ等から保護する回路保護材料であるシリコンゲ
ル80が上記仕切り容器内に満たされ、制御回路14を
封入する。このシリコンゲル80は制御回路14を完全
を覆う一方で仕切り壁82、84の高さを越えない量で
満たされている。
固定され、調整等が完了した後、制御回路14を湿気、
塵、ゴミ等から保護する回路保護材料であるシリコンゲ
ル80が上記仕切り容器内に満たされ、制御回路14を
封入する。このシリコンゲル80は制御回路14を完全
を覆う一方で仕切り壁82、84の高さを越えない量で
満たされている。
【0024】上記構成の熱式流量計1に流入する空気
は、上流側円筒部200と中央円筒部100と下流側円
筒部300との内側に形成される吸気通路を通過する。
また、この吸気通路を流れる空気の一部は、上流ハウジ
ング部400と中央ハウジング部160と仕切り壁部材
163の外周側筒状部材と下流ハウジング部360とに
より形成される中央部材内へ流入する。
は、上流側円筒部200と中央円筒部100と下流側円
筒部300との内側に形成される吸気通路を通過する。
また、この吸気通路を流れる空気の一部は、上流ハウジ
ング部400と中央ハウジング部160と仕切り壁部材
163の外周側筒状部材と下流ハウジング部360とに
より形成される中央部材内へ流入する。
【0025】この中央部材内へ流入する空気は、分岐管
420内を通り、計測管430へ導入される。そして、
仕切り壁部材163に衝突して径方向に流れの方向を変
え、さらに仕切り壁部材163と中央ハウジング部16
0との間に流入して、下流方向に流れの方向を変え、出
口開口部440から再び吸気通路内へ流入する。このと
き、この空気の流量が、計測管430の内部に位置され
たセンサ570、580および制御回路14により計測
される。そして、制御回路14から出力された出力信号
は燃料噴射量制御装置などへ供給され、燃料噴射量の演
算に使用される。
420内を通り、計測管430へ導入される。そして、
仕切り壁部材163に衝突して径方向に流れの方向を変
え、さらに仕切り壁部材163と中央ハウジング部16
0との間に流入して、下流方向に流れの方向を変え、出
口開口部440から再び吸気通路内へ流入する。このと
き、この空気の流量が、計測管430の内部に位置され
たセンサ570、580および制御回路14により計測
される。そして、制御回路14から出力された出力信号
は燃料噴射量制御装置などへ供給され、燃料噴射量の演
算に使用される。
【0026】ここで、制御回路14へ飛来する電波ノイ
ズを遮断する金属容器110を形成する金属ケース60
には、上記の如く、切り欠き61a、61b、61c、
61dが設けられている。したがって、シリコンゲル8
0が金属容器110内に満たされたとき、この切り欠き
より漏れ出てしまう。しかしながら、上記仕切り壁8
2、84、側壁111a、111bといった部材によっ
て形成される仕切り容器が、金属容器110から漏れ出
るシリコンゲル80をせき止めることができる。この仕
切り容器によって、回路容器111内をシリコンゲル8
0によって満たされる領域と、シリコンゲル80の侵入
が規制される領域とに仕切られるため、シリコンゲル8
0が導電部材19a、19b、19c、19dおよび導
電部材59a、59b、59c付近にまで到達し、回路
容器111全体を満たすことを防止でき、シリコンゲル
80の量を制御回路14を覆うのに十分な量だけに制限
できる。このため、シリコンゲル80の量を適量とする
ことができるため、コスト低減を図ることができる。
ズを遮断する金属容器110を形成する金属ケース60
には、上記の如く、切り欠き61a、61b、61c、
61dが設けられている。したがって、シリコンゲル8
0が金属容器110内に満たされたとき、この切り欠き
より漏れ出てしまう。しかしながら、上記仕切り壁8
2、84、側壁111a、111bといった部材によっ
て形成される仕切り容器が、金属容器110から漏れ出
るシリコンゲル80をせき止めることができる。この仕
切り容器によって、回路容器111内をシリコンゲル8
0によって満たされる領域と、シリコンゲル80の侵入
が規制される領域とに仕切られるため、シリコンゲル8
0が導電部材19a、19b、19c、19dおよび導
電部材59a、59b、59c付近にまで到達し、回路
容器111全体を満たすことを防止でき、シリコンゲル
80の量を制御回路14を覆うのに十分な量だけに制限
できる。このため、シリコンゲル80の量を適量とする
ことができるため、コスト低減を図ることができる。
【0027】また、例えば、車両が高負荷走行を長時間
続けた後、エンジン停止中にエンジン本体および排気系
からの発熱によりエンジンルーム内は120℃にも達
し、流量計が熱せられる場合がある。この後、再び車両
が走行し、エンジンへの吸入空気が流量計の流路内へ流
れると流量計は冷却される。上記仕切り容器が形成され
ていないとき、シリコンゲル80が回路容器111内に
充満してしまうため、熱せられた制御回路14の放熱が
妨げられてしまう。しかしながら、仕切り容器によって
制御回路14上のシリコンゲル80が適量とされるた
め、制御回路14上の素子は流路からの冷却効果を十分
得ることができる。特に制御回路14上のパワートラン
ジスタから発生する熱量も素早く放熱されるため、素子
の保証限界温度を越え、素子の耐久性を損なうことを防
止できるという効果も有する。
続けた後、エンジン停止中にエンジン本体および排気系
からの発熱によりエンジンルーム内は120℃にも達
し、流量計が熱せられる場合がある。この後、再び車両
が走行し、エンジンへの吸入空気が流量計の流路内へ流
れると流量計は冷却される。上記仕切り容器が形成され
ていないとき、シリコンゲル80が回路容器111内に
充満してしまうため、熱せられた制御回路14の放熱が
妨げられてしまう。しかしながら、仕切り容器によって
制御回路14上のシリコンゲル80が適量とされるた
め、制御回路14上の素子は流路からの冷却効果を十分
得ることができる。特に制御回路14上のパワートラン
ジスタから発生する熱量も素早く放熱されるため、素子
の保証限界温度を越え、素子の耐久性を損なうことを防
止できるという効果も有する。
【0028】なお、以上に述べた実施例に代えて、金属
ケース60を箱状に形成した後、切り欠き61a、61
b、61c、61dを塞ぎ、シリコンゲル80の漏れを
防ぐことによって、この金属ケース80を仕切り容器と
してもよい。ただし、この場合、切り欠きを塞ぐという
工程が加えられることで工数が増大するため、コストが
増大してしまう。これに対して、本実施例では、樹脂製
の仕切り壁82、84が回路容器111と一体に形成さ
れるため工数増大によるコスト増大といった問題を招く
ことがない。
ケース60を箱状に形成した後、切り欠き61a、61
b、61c、61dを塞ぎ、シリコンゲル80の漏れを
防ぐことによって、この金属ケース80を仕切り容器と
してもよい。ただし、この場合、切り欠きを塞ぐという
工程が加えられることで工数が増大するため、コストが
増大してしまう。これに対して、本実施例では、樹脂製
の仕切り壁82、84が回路容器111と一体に形成さ
れるため工数増大によるコスト増大といった問題を招く
ことがない。
【0029】なお、上記実施例では吸入空気を計測する
熱式流量計に適用されたものが述べられているが、熱式
流量計に限るものではない。例えば、イグナイタの回路
容器に本発明の構成を適用してもよい。
熱式流量計に適用されたものが述べられているが、熱式
流量計に限るものではない。例えば、イグナイタの回路
容器に本発明の構成を適用してもよい。
【0030】
【発明の効果】以上に述べた本発明の構成および作用に
よると、仕切り容器を形成する部材によって、回路容器
内は回路保護材料によって満たされる領域と、回路保護
材料の侵入が規制される領域とに仕切られるため、回路
容器内全体が回路保護材料で満たされることを防止で
き、回路保護材料は電気回路を覆うのに十分な量だけに
制限できる。このため、回路保護材料を適量とすること
ができ、コストの低減を図ることができる。
よると、仕切り容器を形成する部材によって、回路容器
内は回路保護材料によって満たされる領域と、回路保護
材料の侵入が規制される領域とに仕切られるため、回路
容器内全体が回路保護材料で満たされることを防止で
き、回路保護材料は電気回路を覆うのに十分な量だけに
制限できる。このため、回路保護材料を適量とすること
ができ、コストの低減を図ることができる。
【図1】本発明を適用した一実施例の断面図。
【図2】図1のA矢視図。
【図3】図2のB矢視図。
1 空気流量計 14 制御回路 80 シリコンゲル 82 仕切り壁 84 仕切り壁 110 金属容器 111 回路容器 111a 側壁 111b 側壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05K 5/00
Claims (1)
- 【請求項1】 電気回路を収容する回路容器と、吸気通路を形成する樹脂製ハウジングと、 前記樹脂製ハウジング内に設けられ、空気流量を検出す
るセンサと、 前記樹脂製ハウジングと一体成形されて前記回路容器内
に設けられ、前記電気回路と前記センサとを電気的に接
続する導電部材と、 前記電気回路と前記導電部材との間で 前記回路容器の下
部を仕切り、前記電気回路を収容する仕切り容器を形成
するために前記回路容器の高さより低い所定の高さを有
する仕切り壁と、 前記仕切り壁により形成された前記仕切り容器内に前記
所定の高さ以下で満たされ、前記電気回路を前記仕切り
容器内に封入する回路保護材料とを備えたことを特徴と
する熱式流量計。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18243492A JP3146648B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 回路容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18243492A JP3146648B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 回路容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0629670A JPH0629670A (ja) | 1994-02-04 |
JP3146648B2 true JP3146648B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=16118204
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18243492A Expired - Fee Related JP3146648B2 (ja) | 1992-07-09 | 1992-07-09 | 回路容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146648B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4523015B2 (ja) * | 2007-05-09 | 2010-08-11 | 株式会社バッファロー | 水のイオン電荷化装置 |
JP5839769B2 (ja) * | 2009-03-06 | 2016-01-06 | 三菱重工業株式会社 | インバータモジュールおよびインバータ一体型電動圧縮機 |
JP5697253B2 (ja) * | 2011-07-25 | 2015-04-08 | アルプス電気株式会社 | 電子部品用ケースおよび電子部品用ケースを用いたセンサ装置 |
-
1992
- 1992-07-09 JP JP18243492A patent/JP3146648B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0629670A (ja) | 1994-02-04 |
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