JPH0151129B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、流動する媒体の質量、殊に内燃機関
の吸気量を測定する装置であつて、温度に関連し
た少なくとも１つの抵抗を有しており、該抵抗が
上記媒体の流れの中に配置されていてかつ熱線と
して構成されており、該抵抗の温度および（又
は）抵抗値が流動する質量に関連して調整されし
かも調節量が流動する媒体の質量のための尺度で
あり、さらに、ループの形状の上記熱線がゾンデ
リングの少なくとも３つの支持点の一方の端部か
ら他方の端部に案内されている形式のものから出
発している。流動する媒体の質量を測定する装置
は既に公知になつているのではあるが、ゾンデリ
ングが金属から製作されており、そのことは、断
熱および電気的な絶縁のためにゾンデリングにお
ける支持点の固定部に特に高価な処理を講じねば
ならないことを意味する。

それに対して本発明の特許請求の範囲第１項記
載の特徴を有している装置は、ゾンデリングに対
する支持点の断熱および電気的な絶縁のための付
加的な処置なしにゾンデリングにおける支持点
の、迅速でコスト的に有利な固定が可能である利
点を有している。

本発明の実施態様項で挙げた手段によつて、必
須要件項で挙げた装置をさらに有利に形成して改
善することが可能である。

次に図面につき本発明の実施例を説明する。

第１図では図示されていない内燃機関の吸気管
が符号１で図示されており、該吸気管１内では矢
印２の方向で内燃機関により吸込まれる空気が流
れる。この吸気管１内には温度に関連した抵抗
３、例えば加熱層状抵抗又は熱線が配置されてお
り、該抵抗３は調整器の出力値により流過されか
つ同時に該調整器のための入力値を供給する。温
度に関連した抵抗３の温度は、平均の空気温度以
上に位置している固定の値に上記調整器により調
節される。ところで流れの速度、即ち単位時間ご
とに吸い込まれる空気量が増加すれば、温度に関
連した抵抗３が著しく冷却させられる。この冷却
は調整器のインレツトにフイードバツクされ、従
つてこの調整器はその出力値を、温度に関連した
抵抗３において再び固定された温度値が生じるよ
うに高める。この調整器の出力値は、吸込まれる
空気量が変化させられると温度に関連した抵抗３
の温度をそのつど前もつて定められた値に調節し
しかも同時に吸込まれる空気量のための尺度を成
し、この尺度は測定値として、単位時間ごとに吸
い込まれる空気量に必要な燃料量を適合させるた
めに内燃機関の調量回路に送られる。

前記の温度に関連した抵抗３は抵抗４といつし
よに第１のブリツジ分岐路を形成しており、該ブ
リツジ分岐路には、両方の固定の抵抗５および６
から構成された第２のブリツジ分岐路が並列に接
続されている。抵抗３と４との間にはタツプ点７
が配置されかつ抵抗５と６との間にはタツプ点８
が配置されている。これらの両方のブリツジ分岐
路は点９および１０で並列に接続されている。こ
のブリツジの、点７と８との間で発生する対角点
電圧は増幅器１１のインレツトに送られ、該増幅
器１１の出力端子には点９および１０が接続され
ており、従つて増幅器の出力値はブリツジに動作
電圧もしくは動作電流を供給する。次に調節量
U_Sとして図示した出力値は端子１２と１３との
間で、第１図に示したように取出し可能である。
この調節量U_Sは、内燃機関の図示されていない
燃料調量回路内に吸込まれた空気のために必要な
燃料の調量を制御する。温度に関連した抵抗３は
該抵抗３を通つている電流によつて、増幅器１１
の入力電圧、即ちブリツジ対角点電圧がゼロにな
るかあるいは前もつて与えられた値を有するよう
になる値にまで昇温させられる。この場合増幅器
のアウトレツトからは一定の電流がブリツジ回路
内へ流れる。吸込まれた空気の質量変化に基いて
温度に関連した抵抗３の温度が変化させられれ
ば、ブリツジ対角点における電圧が変化ししかも
増幅器１１がブリツジ供給電圧もしくはブリツジ
電流をある値に調整し、この値のためにブリツジ
が再び平衡させられているかあるいは前もつて与
えられた形式で不平衡にさせられている。増幅器
１１の出力値、制御電圧U_Sは、温度に関連した
抵抗３内の電流と同様に吸込まれた空気量のため
の尺度を成している。

測定結果に対する吸気温度の影響を補正するた
めには、吸気が擦過する第２の抵抗１４を前記の
第２のブリツジ分岐路に接続することが好都合で
ある。この場合、温度に関連した抵抗１４の温度
が事実上ブリツジ電圧の変化とともに変わるので
はなしに、常にその回りを流過する吸気の温度に
相応するように、該抵抗１４を通つている分岐電
流によつて生ぜしめられる、該抵抗１４の損失電
力が僅かであるように抵抗５，６および１４の大
きさを選択することができる。

第２図では４つの支持点２１，２２，２３，２
４を有しているゾンデリング２０が図示されてお
り、該ゾンデリング２０はもちろん別の有利な形
状を有していてもよい。これらの支持点２１，２
２，２３，２４を用いて熱線３はゾンデリング２
０に張設されている。この場合熱線３はその端部
でだけ両方の端部支持点２１および２２に固定さ
れ、例えば鑞接又は溶接されているのに対し、支
持点２３，２４上で該熱線３はルーズに案内され
ている。中間の支持点２３，２４上で熱線３はそ
れぞれループ２５の形状で案内されており、この
場合それぞれの支持点から続いていてひいては交
差しているループ線材区分は接触範囲２６におい
て電気を通すように例えば溶接又は鑞接によつて
互いに接続されている。それによつてループ２５
は給電されずしかも電流によつて加熱されること
はない。これによつて、熱線から中間の支持点２
３，２４へ導出される熱量を限定できない問題は
除去されている。本発明の構成では、吸気管１の
一部を形成しているかあるいは吸気管１の内部に
配置されているゾンデリング２０がプラスチツク
から形成されている。このゾンデリング２０は射
出成形部品として構成されていてもよく、しか
も、少なくともゾンデリング２０の端面側２７に
向かつて開き軸方向に延びている固定スリツト２
８を有しており、該固定スリツト２８からは同様
に端面側２７に向かつて開いているそれぞれ１つ
の半径方向スリツト２９がゾンデリング２０の、
流過横断面を取り巻く内径３０に通じている。第
３図でも図示されているように固定区分３１を有
しているそれぞれ１つの支持点２１，２２，２
３，２４が各固定スリツト２８内に嵌め込まれて
いる。ゾンデリング内の固定区分３１の固定はプ
レス嵌めとしての固定スリツト２８の構成による
以外に例えば固定区分３１の回りのプラスチツク
材料に熱を通したあとでかしめるかあるいは接着
させることによつても行うことができる。各支持
点２１，２２，２３，２４は、固定区分３１と角
度を成して結合されている案内区分３２を有して
おり、該案内区分３２は相応した半径方向スリツ
ト２９を通つてゾンデリング２０の内部へ突出し
ている。金属の支持点２１，２２，２３，２４の
固定区分３１および案内区分３２は方形の横断面
を有していてかつ鋳造又は打抜きによつて製作さ
れていてもよい。流過方向に延びている金属の案
内線材３３は例えば溶接又は鑞接によつて各支持
点２１，２２，２３，２４の各案内区分３２と結
合されている。中間の支持点２３，２４に設けら
れている案内線材３３はその自由端部で、熱線３
のループ２５を案内するフツク３４を備えてい
る。端部支持点２１，２２の案内線材３３には、
熱線３の端部が例えば溶接又は鑞接によつて固定
されている。さらに熱線端部に配属させられてい
る端部支持点２１，２２は接続区分３５を有して
おり、該接続区分３５は案内区分３２とは反対側
で固定区分３１と結合されている。それぞれの接
続区分３５は固定区分３１に対して曲げられてい
てかつ固定スリツト２８からゾンデリング２０の
外周に向かつて延びているスリツト３７を通つて
突出している。各接続区分３５とは電導線３８が
接続されており、該電導線３８を介して熱線３の
制御が行なわれる。第２図ではゾンデリング２０
の周方向区分４０が破線で図示されており、該周
方向区分４０は固定スリツト２８を受容している
範囲以外で、第５図に示すようにＵ字形に構成さ
れている横断面を有している。このＵ字形横断面
の脚部はゾンデリング２０の十分な剛性を保証す
る。

第４図で図示されているように、各端部支持点
２１，２２の接続区分３５が互いにずらされて設
けられていてもよく、従つて該接続区分３５は互
いに列状にスリツト３７を通つて突出している。
第６図および第７図では例えば端部支持点２１が
別体で図示されているのに対し、第８図および第
９図は中間の支持点２４を示している。

同様に第３図で図示したようにゾンデリング２
０の外側の、端面側２７の前で熱線３の案内を行
なうことができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明による装置の一実施例を示したも
のであつて、第１図はその原理回路図、第２図は
その略示横断面図、第３図は第２図の−線に
沿つた縦断面図、第４図は第２図の−線に沿
つた断面を矢印方向から見た平面図、第５図は第
２図の−線に沿つた断面図、第６図は端部支
持点の側面図、第７図は端部支持点の平面図、第
８図は中間の支持点の側面図、第９図は中間の支
持点の平面図である。 １……吸気管、２……矢印、３，４，５，６…
…抵抗、７，８……タツプ点、９，１０……点、
１１……増幅器、１２，１３……端子、１４……
抵抗、U_S……調節量、２０……ゾンデリング、
２１，２２，２３，２４……支持点、２５……ル
ープ、２６……接触範囲、２７……端面側、２８
……固定スリツト、２９……半径方向スリツト、
３０……内径、３１……固定区分、３２……案内
区分、３３……案内線材、３４……フツク、３５
……接続区分、３６……外周面、３７……スリツ
ト、３８……電導線、４０……周方向区分。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 流動する媒体の質量を測定する装置であつ
   て、温度に関連した少なくとも１つの抵抗を有し
   ており、該抵抗が上記媒体の流れの中に配置され
   ていてかつ熱線として構成されており、該抵抗の
   温度および（又は）抵抗値が流動する質量に関連
   して調整されしかも調節量が流動する媒体の質量
   のための尺度であり、さらに、ループの形状の上
   記熱線がゾンデリングの少なくとも３つの支持点
   の１方の端部から他方の端部に案内されている形
   式のものにおいて、上記ゾンデリング２０がプラ
   スチツクから形成されていてかつ該ゾンデリング
   ２０の少なくとも一方の端面側２７に向かつて開
   いて軸方向に延びている固定スリツト２８を有し
   ており、該固定スリツト２８のそれぞれ１つの半
   径方向スリツト２９がゾンデリング２０の、流過
   横断面を取り巻く内径３０に通じており、該半径
   方向スリツト２９を通つて支持点２１，２２，２
   ３，２４の案内区分３２が流過横断面内に突出し
   ているのに対し、該案内区分３２に対して曲げら
   れた固定区分３１が固定スリツト２８内に固定さ
   れていることを特徴とする、流動する媒体の質量
   を測定する装置。 ２ 前記の金属の支持点２１，２２，２３，２４
   の案内区分３２および固定区分３１が方形の横断
   面を有しており、しかも、案内区分３２が流過方
   向に延びている金属の案内線材３３と結合されて
   いる特許請求の範囲第１項記載の装置。 ３ 前記の金属の案内線材３３の少なくとも１つ
   の案内線材がその自由端部でフツク３４として構
   成されている特許請求の範囲第２項記載の装置。 ４ 前記の熱線３が案内線材３３のフツク３４を
   介してループ２５の形状で案内されており、しか
   も該ループ２５の交差する線材区分が電気を通す
   ように互いに接続されている特許請求の範囲第３
   項記載の装置。 ５ 前記の熱線端部に配属されている両方の端部
   支持点２１，２２が案内区分３２とは反対側で角
   度を成して固定区分３１と結合されているそれぞ
   れ１つの接続区分３５を有しており、該接続区分
   ３５を介して電気的な接続が行なわれ、しかも固
   定スリツト２８からゾンデリング２０の外周面３
   ６に延びているスリツト３７を通つて上記接続区
   分３５が突出している特許請求の範囲第２項記載
   の装置。 ６ 前記ゾンデリング２０の横断面が、固定スリ
   ツト２８を受容している範囲以外でＵ字形に構成
   されている特許請求の範囲第１項記載の装置。