JPS6056193B2 - 改良された水性被覆用組成物 - Google Patents
改良された水性被覆用組成物Info
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- JPS6056193B2 JPS6056193B2 JP14876978A JP14876978A JPS6056193B2 JP S6056193 B2 JPS6056193 B2 JP S6056193B2 JP 14876978 A JP14876978 A JP 14876978A JP 14876978 A JP14876978 A JP 14876978A JP S6056193 B2 JPS6056193 B2 JP S6056193B2
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- acid
- mercaptan
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は改良された水性被覆用組成物に関し、さらに
詳しくは、塗膜の耐食性、耐水性、硬度などにおいてす
ぐれた性能を示す改良された水性被覆用組成物に関する
。
詳しくは、塗膜の耐食性、耐水性、硬度などにおいてす
ぐれた性能を示す改良された水性被覆用組成物に関する
。
従来、電着塗装用に用いられる水性塗料は一般に陽極
析出型であつたが、この方式では近年のきびしい耐食性
の要求を満足することができず、最近では原理的に優れ
た陰極析出型樹脂の開発が盛んに行われている。
析出型であつたが、この方式では近年のきびしい耐食性
の要求を満足することができず、最近では原理的に優れ
た陰極析出型樹脂の開発が盛んに行われている。
例えば、エポキシ基へのアミ。ン付加反応を利用した変
性エポキシ樹脂(特公昭49−23807号、特公昭4
9−31736号)、塩基性アミ ノ基をもつ不飽和化
合物をラジカル共重合させた変性アクリル樹脂(特公昭
48−37147号など)、酸無水物基とジアミンとの
反応によるイミノアミン含有樹脂(特開昭51−119
727号)等がその具体例であるが、これらの陰極析出
樹脂を用いた塗膜は、一般に硬化温度が高い、浴塗料の
電導度が低いためつきまわり性が悪い、希釈塗料の安定
性が悪い、さらには原料コストが著しく高い等の欠点が
ある。1 そこて本発明者らは、かかる既存の樹脂の欠
点を克服した新しい陰極析出樹脂を開発すへく鋭意検討
を行つた結果、先に液状ポリブタジエンをメルカプタン
化合物て変性したのち水溶化することによつて優れた性
能を示す陰極析出樹脂が得られれることを見出した(特
願昭53−308■号)。この場合、メルカプタン化合
物としてa)アルキルメルカプタン、b)メルカプトア
ルコール、c)ア ミノ基を有するメルカプタン、d)
カルボキシル基含有メルカプタンなどが使用されるが、
d)については塗膜の平滑性や耐食性、耐水性に今一つ
充分でないところがあり、その改良が望まれてい た。
本発明の目的は、平滑な塗膜を形成可能で、かつ耐衝
撃性、硬度、耐水性、耐食性等の面て優れた水性被覆用
組成物を提供することにあり、かかる本発明の目的は、
液状ポリブタジエンの二重結合に対して同一分子内にメ
ルカプト基とカルボキシル基を有するメルカプタン化合
物を反応させてスルフィド結合を形成せしめたのち、こ
れをアミノアルコールでエステル化し、次いで酸および
エポキシ化合物で処理することにより得られる水溶性ま
たは水分散性樹脂を水希釈性被覆用組成物のビヒクル成
分として使用することによつて達成される。
性エポキシ樹脂(特公昭49−23807号、特公昭4
9−31736号)、塩基性アミ ノ基をもつ不飽和化
合物をラジカル共重合させた変性アクリル樹脂(特公昭
48−37147号など)、酸無水物基とジアミンとの
反応によるイミノアミン含有樹脂(特開昭51−119
727号)等がその具体例であるが、これらの陰極析出
樹脂を用いた塗膜は、一般に硬化温度が高い、浴塗料の
電導度が低いためつきまわり性が悪い、希釈塗料の安定
性が悪い、さらには原料コストが著しく高い等の欠点が
ある。1 そこて本発明者らは、かかる既存の樹脂の欠
点を克服した新しい陰極析出樹脂を開発すへく鋭意検討
を行つた結果、先に液状ポリブタジエンをメルカプタン
化合物て変性したのち水溶化することによつて優れた性
能を示す陰極析出樹脂が得られれることを見出した(特
願昭53−308■号)。この場合、メルカプタン化合
物としてa)アルキルメルカプタン、b)メルカプトア
ルコール、c)ア ミノ基を有するメルカプタン、d)
カルボキシル基含有メルカプタンなどが使用されるが、
d)については塗膜の平滑性や耐食性、耐水性に今一つ
充分でないところがあり、その改良が望まれてい た。
本発明の目的は、平滑な塗膜を形成可能で、かつ耐衝
撃性、硬度、耐水性、耐食性等の面て優れた水性被覆用
組成物を提供することにあり、かかる本発明の目的は、
液状ポリブタジエンの二重結合に対して同一分子内にメ
ルカプト基とカルボキシル基を有するメルカプタン化合
物を反応させてスルフィド結合を形成せしめたのち、こ
れをアミノアルコールでエステル化し、次いで酸および
エポキシ化合物で処理することにより得られる水溶性ま
たは水分散性樹脂を水希釈性被覆用組成物のビヒクル成
分として使用することによつて達成される。
本発明において使用される液状ポリブタジエンは、50
0〜50001好ましくは700〜4000の数平均分
子量、100〜500、好ましくは150〜480のヨ
ウ素価、40%以上、好ましくは50%以上の1,4一
結合を有するものであればいずれでもよく、その末端は
非官能性でも水酸基やカルボキシル基がついたものでも
どちらもよい。
0〜50001好ましくは700〜4000の数平均分
子量、100〜500、好ましくは150〜480のヨ
ウ素価、40%以上、好ましくは50%以上の1,4一
結合を有するものであればいずれでもよく、その末端は
非官能性でも水酸基やカルボキシル基がついたものでも
どちらもよい。
しかし、分子量が50昧満であると得られる塗膜の乾燥
性や機械物性がいちじるしく低下し、また分子量が50
00より大きい場合にはメルカプタン化合物の附加反応
時においてゲル化が起こりやすく、また水溶性が低下し
て平滑な塗膜が得られない。
性や機械物性がいちじるしく低下し、また分子量が50
00より大きい場合にはメルカプタン化合物の附加反応
時においてゲル化が起こりやすく、また水溶性が低下し
て平滑な塗膜が得られない。
ヨウ素価があまりに小さい場合には空気硬化性が悪く、
逆に大きすぎる場合には塗膜の耐候性や機械物性が損わ
れる。一方、1,4一結合が40%未満のポリブタジエ
ンの場合は、メルカプタン化合物を附加せしめる際にゲ
ルを生じやすく、かつまた得られた塗膜の耐食性におい
てきわめて乏しい結果しか得られない。液状ポリブタジ
エンとメルカプタン化合物との附加反応は、たとえばケ
ミカル・リアクシヨンズ●オブ●ポリマーズ(Chem
icaIReactiOnsOfPOlynlers)
第133頁〔インターサイエンス パブリッシヤーズ(
InterscierlcePubllshere)、
ハイ●ポリマー●シリーズ(HighPOlymerS
eries)第玲巻196詳発行〕に記されているよう
に、ゴム状高分子物質に対して一般に行われるような条
件下で実施すればよく、代表的にはベンゼン、トルエン
、キシレンのような不活性溶剤及び過酸化物やアゾビス
イソブチロニトリルのような触媒の存在下に50〜20
0℃で実施される。
逆に大きすぎる場合には塗膜の耐候性や機械物性が損わ
れる。一方、1,4一結合が40%未満のポリブタジエ
ンの場合は、メルカプタン化合物を附加せしめる際にゲ
ルを生じやすく、かつまた得られた塗膜の耐食性におい
てきわめて乏しい結果しか得られない。液状ポリブタジ
エンとメルカプタン化合物との附加反応は、たとえばケ
ミカル・リアクシヨンズ●オブ●ポリマーズ(Chem
icaIReactiOnsOfPOlynlers)
第133頁〔インターサイエンス パブリッシヤーズ(
InterscierlcePubllshere)、
ハイ●ポリマー●シリーズ(HighPOlymerS
eries)第玲巻196詳発行〕に記されているよう
に、ゴム状高分子物質に対して一般に行われるような条
件下で実施すればよく、代表的にはベンゼン、トルエン
、キシレンのような不活性溶剤及び過酸化物やアゾビス
イソブチロニトリルのような触媒の存在下に50〜20
0℃で実施される。
また酸触媒の存在下で実施することもできるが、環化に
より必要以上に二重結合が消費されて塗料の硬化に不適
となつたり、生成物の精製が煩雑となるなどの難がある
。本発明において用いられるメルカプタン化合物は、同
一分子内にメルカプト基とカルボキシル基を有するもの
であり、その具体的な例としては、例えばチオグリコー
ル酸、チオプロピオン酸、メルカプトコハク酸、β−メ
ルカプトプロピオン酸、メルカプト安息香酸などがあげ
られ、なかでも炭素数1鑞下のものが賞用される。
より必要以上に二重結合が消費されて塗料の硬化に不適
となつたり、生成物の精製が煩雑となるなどの難がある
。本発明において用いられるメルカプタン化合物は、同
一分子内にメルカプト基とカルボキシル基を有するもの
であり、その具体的な例としては、例えばチオグリコー
ル酸、チオプロピオン酸、メルカプトコハク酸、β−メ
ルカプトプロピオン酸、メルカプト安息香酸などがあげ
られ、なかでも炭素数1鑞下のものが賞用される。
また反応に使用されるカルボキシル基含有メルカプタン
化合物の量は、最終的に水に可溶化または分散化するの
に十分な量であればよく、具体的にはカルボキシル基含
有メルカプタンを付加したポリブタジエン中の硫黄分が
1.5〜25重量%、さらには2〜20重量%となるよ
うな量が好ましい。本発明においては、カルボキシル基
含有メルカプタンで変性されたポリブタジエン中に含ま
れるカルボキシル基とアミノアルコールとでエステルを
形成せしめることにより、分子中にスルフィド結合とア
ミノ基を含む生成物が得られる。
化合物の量は、最終的に水に可溶化または分散化するの
に十分な量であればよく、具体的にはカルボキシル基含
有メルカプタンを付加したポリブタジエン中の硫黄分が
1.5〜25重量%、さらには2〜20重量%となるよ
うな量が好ましい。本発明においては、カルボキシル基
含有メルカプタンで変性されたポリブタジエン中に含ま
れるカルボキシル基とアミノアルコールとでエステルを
形成せしめることにより、分子中にスルフィド結合とア
ミノ基を含む生成物が得られる。
この際に用いられるアミノアルコールの例としては、例
えばモノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、
ブタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、ジメチ
ルアミノプロパノール、ジメチルアミノイソプロパノー
ル、ジメチルアミノブタノール、ジエチルアミノエタノ
ール、メチルアミノエタノール、エチルアミノエタノー
ル、メチルアミノプロパノール、エチルアミノプロパノ
ール、N−ベンジルアミノエタノール、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミンなどの第1級、第2級また
は第3級アミン化合物が挙げられ、なかでも炭素数1〜
10の第1級アミンが賞用される。本発明においてはエ
ステル化に際してアミノアルコーlルを使用することが
必須の要件であり、アミノ基を含まない場合には塗膜の
平滑性の面ては改良されるものの、耐水性及び耐食性の
改良が充分でない。エステル化の反応は常法に従つて行
えばよく、,例えばキシレンなどのごとき溶剤の存在も
しくは不存在下に50〜250℃、好ましくは100〜
230℃に加熱して行われるが、その際、必要に応じて
酸などの触媒を使用することもできる。
えばモノエタノールアミン、モノプロパノールアミン、
ブタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、ジメチ
ルアミノプロパノール、ジメチルアミノイソプロパノー
ル、ジメチルアミノブタノール、ジエチルアミノエタノ
ール、メチルアミノエタノール、エチルアミノエタノー
ル、メチルアミノプロパノール、エチルアミノプロパノ
ール、N−ベンジルアミノエタノール、ジエタノールア
ミン、トリエタノールアミンなどの第1級、第2級また
は第3級アミン化合物が挙げられ、なかでも炭素数1〜
10の第1級アミンが賞用される。本発明においてはエ
ステル化に際してアミノアルコーlルを使用することが
必須の要件であり、アミノ基を含まない場合には塗膜の
平滑性の面ては改良されるものの、耐水性及び耐食性の
改良が充分でない。エステル化の反応は常法に従つて行
えばよく、,例えばキシレンなどのごとき溶剤の存在も
しくは不存在下に50〜250℃、好ましくは100〜
230℃に加熱して行われるが、その際、必要に応じて
酸などの触媒を使用することもできる。
反応に用いられるアミノアルコールの量は適宜選択され
るが、)遊離のカルボキシル基を殆んどなくする目的で
カルボキシル基1モルに対し水酸基0.8〜1.3モル
とするのが好ましい。かくして得られた生成物は、次い
で酸及びエポキシ化合物で処理することにより、分子中
にスルフイド結合の形で含まれる硫黄原子がスルホニウ
ムイオン化し、水溶化さまたは水分散化される。
るが、)遊離のカルボキシル基を殆んどなくする目的で
カルボキシル基1モルに対し水酸基0.8〜1.3モル
とするのが好ましい。かくして得られた生成物は、次い
で酸及びエポキシ化合物で処理することにより、分子中
にスルフイド結合の形で含まれる硫黄原子がスルホニウ
ムイオン化し、水溶化さまたは水分散化される。
用いられる酸の具体例としては、例えば蟻酸、酢酸、プ
ロピオン酸、酪酸、乳酸、ヒドロキシ酢酸、塩酸、リン
酸などのような有機酸または無機酸が挙げられ、エポキ
シ化合物としては、例えばエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、エピクロルヒドリン、アリルグリシジ
ルエーテルなどが例示される。これらの処理剤の使用量
はとくに制限されるものではないが、少くとも生成物を
水に可溶化または分散化させるのに必要な量以上であり
、スルフィド基の当量以下であることが好ましい。この
際、生成した水性樹脂を含む系のPHは2〜9、好まし
くは3〜7が適切である。このようにして水溶性または
水分散性にしたエステル生成物を、通常5〜6喧量%の
水溶液または水分散液として水性被覆用組成物が調製さ
れるが、その際、チタン白、ストロンチムクロメート、
オレイン酸鉛、カーボンブラックなどのごとき通常の顔
料を樹脂分10鍾量部当り40喧量部以下の範囲で混合
することが適切であり、その他所望により老化防止剤、
充填剤などを配合することもできる。もちろん、他の水
溶性樹脂を併用することもできる。また、このようにし
て得られる組成物を常温または焼付けによつて硬化させ
る刷毛塗りまたはスプレー塗装用に使用する場合には、
コバルト、鉛、マンガンなどの金属石鹸をドライヤーと
して配合することが適切であり、電着塗装用に用いる場
合には、所望によりメラミン樹脂、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂などの熱硬化型水溶性樹脂を混合することも
できる。
ロピオン酸、酪酸、乳酸、ヒドロキシ酢酸、塩酸、リン
酸などのような有機酸または無機酸が挙げられ、エポキ
シ化合物としては、例えばエチレンオキサイド、プロピ
レンオキサイド、エピクロルヒドリン、アリルグリシジ
ルエーテルなどが例示される。これらの処理剤の使用量
はとくに制限されるものではないが、少くとも生成物を
水に可溶化または分散化させるのに必要な量以上であり
、スルフィド基の当量以下であることが好ましい。この
際、生成した水性樹脂を含む系のPHは2〜9、好まし
くは3〜7が適切である。このようにして水溶性または
水分散性にしたエステル生成物を、通常5〜6喧量%の
水溶液または水分散液として水性被覆用組成物が調製さ
れるが、その際、チタン白、ストロンチムクロメート、
オレイン酸鉛、カーボンブラックなどのごとき通常の顔
料を樹脂分10鍾量部当り40喧量部以下の範囲で混合
することが適切であり、その他所望により老化防止剤、
充填剤などを配合することもできる。もちろん、他の水
溶性樹脂を併用することもできる。また、このようにし
て得られる組成物を常温または焼付けによつて硬化させ
る刷毛塗りまたはスプレー塗装用に使用する場合には、
コバルト、鉛、マンガンなどの金属石鹸をドライヤーと
して配合することが適切であり、電着塗装用に用いる場
合には、所望によりメラミン樹脂、フェノール樹脂、エ
ポキシ樹脂などの熱硬化型水溶性樹脂を混合することも
できる。
以下に実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
。
。
なお実施例及び比較例中の部及び%はすべて重量基準で
ある。実施例1 触媒としてコバルトオクトエートージエチルアルミニウ
ムクロリドー水一亜燐酸トリフェニルを用い、ベンゼン
溶液中で30′Cにて1,3−ブタジエンを重合して得
た液状ポリブタジエン(数平均分子量140へ30℃に
おける粘度950センチポイズ、赤外吸収スペクトルに
よるシスー1,4型結合含量55%、トランスー1,4
型結合含量10%および1,2型結合含量35%)80
娼、チオグリコール酸215部、キシレン80部、ジタ
ーシヤリイソブチルパーオキシド8部の混合物を130
〜15(代)に5時間加熱し、そののち溶媒及び未反応
物を減圧下に除去することにより、酸価120(Tng
KOH/y)、硫黄含量6.8%のカルボキシル基含有
メルカプタン変性ポリブタジエン100娼を得た。
ある。実施例1 触媒としてコバルトオクトエートージエチルアルミニウ
ムクロリドー水一亜燐酸トリフェニルを用い、ベンゼン
溶液中で30′Cにて1,3−ブタジエンを重合して得
た液状ポリブタジエン(数平均分子量140へ30℃に
おける粘度950センチポイズ、赤外吸収スペクトルに
よるシスー1,4型結合含量55%、トランスー1,4
型結合含量10%および1,2型結合含量35%)80
娼、チオグリコール酸215部、キシレン80部、ジタ
ーシヤリイソブチルパーオキシド8部の混合物を130
〜15(代)に5時間加熱し、そののち溶媒及び未反応
物を減圧下に除去することにより、酸価120(Tng
KOH/y)、硫黄含量6.8%のカルボキシル基含有
メルカプタン変性ポリブタジエン100娼を得た。
次いで、得られたメルカプタン変性ポリブタジエンに、
該メルカプタン変性ポリブタジエン中に含まれるカルボ
キシル基当り1.2倍モルのモノエタノールアミンを加
え、少量のキシレンとともに150℃で3時間反応させ
、縮合水を留去して酸価4のエステル化生成物を得た。
上記エステル化生成物1(4)部に対して17部のブチ
ルセロソルブを添加し、含有硫黄量の0.6当量に相当
する乳酸及び同等量のアリルグリシジルエーテルと蒸留
水3CBを加えて60℃にて2時間攪拌したのち、蒸留
水をさらに加えて固形分濃度40%の水溶性ワニスを調
製した。
該メルカプタン変性ポリブタジエン中に含まれるカルボ
キシル基当り1.2倍モルのモノエタノールアミンを加
え、少量のキシレンとともに150℃で3時間反応させ
、縮合水を留去して酸価4のエステル化生成物を得た。
上記エステル化生成物1(4)部に対して17部のブチ
ルセロソルブを添加し、含有硫黄量の0.6当量に相当
する乳酸及び同等量のアリルグリシジルエーテルと蒸留
水3CBを加えて60℃にて2時間攪拌したのち、蒸留
水をさらに加えて固形分濃度40%の水溶性ワニスを調
製した。
この水溶性ワニス1(1)部、酸化チタン25部、オレ
イン酸鉛1部、カーボンブラック0.3部を混合し、顔
料分散機にて1時間攪拌して顔料ペーストを作り、次い
でこの顔料ペースト126部と上記水溶性ワニス1(4
)部を混合し、蒸留水を加えて固形分10%、PH6.
Oの電着塗料を調製した。
イン酸鉛1部、カーボンブラック0.3部を混合し、顔
料分散機にて1時間攪拌して顔料ペーストを作り、次い
でこの顔料ペースト126部と上記水溶性ワニス1(4
)部を混合し、蒸留水を加えて固形分10%、PH6.
Oの電着塗料を調製した。
次いて得られた電着塗料を用いて、化成処理をしていな
いダル軟鋼板を陰極として浴温度25℃、極間距離7c
mの条件下で170Vの電圧下で2分間通電し、通電終
了後に陰極で電着塗装された試験片をとり出して水洗し
、風乾したのち170℃で30・分間焼付けた。得られ
た焼付け皮膜の性能を測定し、第1表に示す結果を得た
。比較例1 実施例1て得られた酸価120、硫黄含量6.8%のメ
ルカプタン変性ポリブタジエンをエステル化せ・ずに使
用すること以外は実施例1に準じて試験を行つた。
いダル軟鋼板を陰極として浴温度25℃、極間距離7c
mの条件下で170Vの電圧下で2分間通電し、通電終
了後に陰極で電着塗装された試験片をとり出して水洗し
、風乾したのち170℃で30・分間焼付けた。得られ
た焼付け皮膜の性能を測定し、第1表に示す結果を得た
。比較例1 実施例1て得られた酸価120、硫黄含量6.8%のメ
ルカプタン変性ポリブタジエンをエステル化せ・ずに使
用すること以外は実施例1に準じて試験を行つた。
すなわち、メルカプタン変性ポリブタジエン10娼に丘
部のブチルセロソルブと含有硫黄量の0.6当量に相当
する乳酸及び同等量のアリルグリシジルエーテルと蒸留
水3娼を加えて60℃にlて2時間攪拌したのち、蒸留
水をさらに加えて固形分濃度40%の水分散性ワニスと
し、そののちの操作はすべて実施例1と同様に行つて固
形分10%、PH5.Oの電着塗料を調製し、実施例1
と同様の条件で塗膜の評価を行つた。結果を第1表に示
した。比較例2 実施例1で用いたモノエタノールアミンの代りにブチル
セロソルブを用いること以外は、実施例1と同様にして
反応を行い、酸価1.5のエステル化生成物を得、その
後の操作は実施例1と同様にして塗膜の評価を行つた。
部のブチルセロソルブと含有硫黄量の0.6当量に相当
する乳酸及び同等量のアリルグリシジルエーテルと蒸留
水3娼を加えて60℃にlて2時間攪拌したのち、蒸留
水をさらに加えて固形分濃度40%の水分散性ワニスと
し、そののちの操作はすべて実施例1と同様に行つて固
形分10%、PH5.Oの電着塗料を調製し、実施例1
と同様の条件で塗膜の評価を行つた。結果を第1表に示
した。比較例2 実施例1で用いたモノエタノールアミンの代りにブチル
セロソルブを用いること以外は、実施例1と同様にして
反応を行い、酸価1.5のエステル化生成物を得、その
後の操作は実施例1と同様にして塗膜の評価を行つた。
結果を第1表に示した。比較例3
原料ポリブタジエンとして市販の液状1,2ーポリブタ
ジエン(日本曹達社製、数平均分子量1000、ビニル
90%)を用いる以外はすべて実施例1と同様に反応さ
せ、酸価78.硫黄含量4.1%のメルカプタン変性ポ
リブタジエンを得、その後の操作は実施例1と同様にし
て塗膜の評価を行つた。
ジエン(日本曹達社製、数平均分子量1000、ビニル
90%)を用いる以外はすべて実施例1と同様に反応さ
せ、酸価78.硫黄含量4.1%のメルカプタン変性ポ
リブタジエンを得、その後の操作は実施例1と同様にし
て塗膜の評価を行つた。
結果を第1表に示した。実施例2
実施例1で用いたモノエタノールアミンの代りにN,N
−ジメチルアミノエタノールを用いるほかは実施例1と
同様にして反応を行い、酸価2,3のエステル化生成物
を得、その後の操作は実施例1と同様にして塗膜の評価
を行つた。
−ジメチルアミノエタノールを用いるほかは実施例1と
同様にして反応を行い、酸価2,3のエステル化生成物
を得、その後の操作は実施例1と同様にして塗膜の評価
を行つた。
結果を第1表に示した。実施例3
実施例1で用いたモノエタノールアミンの代りにN−メ
チルアミノエタノールを用いるほかは実施例1と同様に
して反応を行い、酸価2.8のエステル化生成物を得、
その後の操作は実施例1と同様にして塗膜の評価を行つ
た。
チルアミノエタノールを用いるほかは実施例1と同様に
して反応を行い、酸価2.8のエステル化生成物を得、
その後の操作は実施例1と同様にして塗膜の評価を行つ
た。
結果を第1表に示した。この結果から、本発明の組成物
は塗膜の外観、一耐食性、耐水性、耐衝撃性などの面て
きわめて優れていることがわかる。
は塗膜の外観、一耐食性、耐水性、耐衝撃性などの面て
きわめて優れていることがわかる。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 少なくとも40%以上の1,4−結合を有する数平
均分子量500〜5000の液状ポリブタジエンとカル
ボキシル基を含有するメルカプタン化合物とを反応して
スルフィド結合を形成せしめたのち、アミノアルコール
でエステル化し、次いで酸およびエポキシ化合物で処理
することにより得られる水溶性または水分散性樹脂を含
有することを特徴とする改良された水性被覆用組成物。 2 液状ポリブタジエンが1,4−結合を50%以上含
有するものである特許請求の範囲第1項記載の組成物。
3 メルカプタン化合物が炭素数12以下のメルカプト
基含有化合物である特許請求の範囲第1項記載の組成物
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14876978A JPS6056193B2 (ja) | 1978-12-01 | 1978-12-01 | 改良された水性被覆用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP14876978A JPS6056193B2 (ja) | 1978-12-01 | 1978-12-01 | 改良された水性被覆用組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5575457A JPS5575457A (en) | 1980-06-06 |
JPS6056193B2 true JPS6056193B2 (ja) | 1985-12-09 |
Family
ID=15460239
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP14876978A Expired JPS6056193B2 (ja) | 1978-12-01 | 1978-12-01 | 改良された水性被覆用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6056193B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3843244A1 (en) | 2019-12-26 | 2021-06-30 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Frame structure of motor and method for manufacturing frame and armature of motor |
-
1978
- 1978-12-01 JP JP14876978A patent/JPS6056193B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3843244A1 (en) | 2019-12-26 | 2021-06-30 | Sanyo Denki Co., Ltd. | Frame structure of motor and method for manufacturing frame and armature of motor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5575457A (en) | 1980-06-06 |
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