JPS6055612B2 - 部分割裂捲縮糸及びその製造方法 - Google Patents
部分割裂捲縮糸及びその製造方法Info
- Publication number
- JPS6055612B2 JPS6055612B2 JP243778A JP243778A JPS6055612B2 JP S6055612 B2 JPS6055612 B2 JP S6055612B2 JP 243778 A JP243778 A JP 243778A JP 243778 A JP243778 A JP 243778A JP S6055612 B2 JPS6055612 B2 JP S6055612B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- split
- fibers
- crimped yarn
- partially split
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、部分割裂捲縮糸及びその製造方法に係り、
更に詳しくは合成繊維のマルチフィラメント糸からなり
、該合成繊維の単繊維軸方向に沿つて第１図のように断
面が不連続的に中空部分を有する糸を仮世加工すること
により、第２図のように中空部分のみを単繊維方向に割
裂して、部分的に単繊維をマルチ化し、もつて柔軟性、
嵩高性に富んだ捲縮糸とする部分割裂捲縮糸及びその製
造方法に関するものである。
更に詳しくは合成繊維のマルチフィラメント糸からなり
、該合成繊維の単繊維軸方向に沿つて第１図のように断
面が不連続的に中空部分を有する糸を仮世加工すること
により、第２図のように中空部分のみを単繊維方向に割
裂して、部分的に単繊維をマルチ化し、もつて柔軟性、
嵩高性に富んだ捲縮糸とする部分割裂捲縮糸及びその製
造方法に関するものである。
従来、柔軟性、嵩高性に富んだ合成繊維の仮世加工糸
としては、単繊維繊度が１．０デニール近辺のマルチフ
ィラメント糸が製造された製品化されている。
としては、単繊維繊度が１．０デニール近辺のマルチフ
ィラメント糸が製造された製品化されている。
しかしながら単繊維繊度が１．０デニールよりも大巾に
小さい繊維は、絶対強力が低くな り、原糸製造や仮世
加工工程、更には製織・編成工程等で、糸切れや毛羽立
ちを起こして工程通過性が不良となり、実用にそくしな
いという欠点があつた。而して、この点に関し本発明で
は、具体的には単繊維繊度が３．０デニール程度で、か
つ構成単繊維が繊維軸方向に中空部分を不連続的に有す
るマルチフィラメント糸を仮世加工することにより、張
力及びねじれの応力で前記中空部分を繊維軸方向に割裂
させて０．３〜１、叶゛ニール程度にマルチ化させるよ
うにした点に特徴を有するもので、これより柔軟性、嵩
高性に富んだ所期の捲縮糸となし得るとともに、しかも
非中空部分は割裂されないので割裂した部分が成長せず
、従つて糸切れや毛羽立ちが起らない。そのため後工程
での工程通過性も極めて良好である。 合成繊維として
は、特に制限はなく、ポリアクリル系繊維、ポリプロピ
レン系繊維、ポリアミド系繊維、セルロース系繊維、ポ
リエチレン系繊維等々を適用できる。
小さい繊維は、絶対強力が低くな り、原糸製造や仮世
加工工程、更には製織・編成工程等で、糸切れや毛羽立
ちを起こして工程通過性が不良となり、実用にそくしな
いという欠点があつた。而して、この点に関し本発明で
は、具体的には単繊維繊度が３．０デニール程度で、か
つ構成単繊維が繊維軸方向に中空部分を不連続的に有す
るマルチフィラメント糸を仮世加工することにより、張
力及びねじれの応力で前記中空部分を繊維軸方向に割裂
させて０．３〜１、叶゛ニール程度にマルチ化させるよ
うにした点に特徴を有するもので、これより柔軟性、嵩
高性に富んだ所期の捲縮糸となし得るとともに、しかも
非中空部分は割裂されないので割裂した部分が成長せず
、従つて糸切れや毛羽立ちが起らない。そのため後工程
での工程通過性も極めて良好である。 合成繊維として
は、特に制限はなく、ポリアクリル系繊維、ポリプロピ
レン系繊維、ポリアミド系繊維、セルロース系繊維、ポ
リエチレン系繊維等々を適用できる。
特にこのうち好ましい繊維と’しては、加熱状態でのね
じれ変形に対しフィフリル化の生じ易いアクリル繊維が
あげられる。これらの繊維は、溶融紡糸、湿式紡糸、乾
式紡糸等公知の紡糸方式によつて製造されたものでよい
が、できるだけ高度に繊維軸方向に分子鎖を配向させた
繊維が望ましく、それ故延伸比としては最大延伸倍率の
０．７以上が望ましい。この理由は、仮撚による張力及
びねじれ応力を繊維に加えることにより、単繊維を繊維
軸方向に沿つて、中空部分を割裂し易くするためである
。又、単繊維の中空部分状態としては、中空率が１０％
以上で、中空繊維率が１５％以上のマルチフィラメント
が好ましい。
じれ変形に対しフィフリル化の生じ易いアクリル繊維が
あげられる。これらの繊維は、溶融紡糸、湿式紡糸、乾
式紡糸等公知の紡糸方式によつて製造されたものでよい
が、できるだけ高度に繊維軸方向に分子鎖を配向させた
繊維が望ましく、それ故延伸比としては最大延伸倍率の
０．７以上が望ましい。この理由は、仮撚による張力及
びねじれ応力を繊維に加えることにより、単繊維を繊維
軸方向に沿つて、中空部分を割裂し易くするためである
。又、単繊維の中空部分状態としては、中空率が１０％
以上で、中空繊維率が１５％以上のマルチフィラメント
が好ましい。
なお、ここで中空率、中空繊維率は、次式による。これ
らの条件を満たす部分的中空糸に仮撚加工を施す機種と
しては、スピンドルタイプフリクションタイプ等を適用
出来る。
らの条件を満たす部分的中空糸に仮撚加工を施す機種と
しては、スピンドルタイプフリクションタイプ等を適用
出来る。
又、中空部分が割裂する仮撚加工条件としては、加熱張
力が０．０５ｇ／ｄ以上が好ましい。本発明は、上記の
構成を具備するもので、本発明によれば合成繊維のマル
チフィラメント糸からなり、該合成繊維の単繊維軸方向
に沿つて第１図のように断面が不連続的に中空部分有す
る糸を仮撚加工することにより、第２図のように中空部
分のみを単繊維軸方向に割裂し、部分的に単繊維をマル
チ化して柔軟性、嵩高性に富んだ捲縮糸となし得るとと
もに、しかも非中空部分は割裂されないので割裂した部
分が成長せず、従つて糸切れや毛羽立ちが起らず、その
ため後工程での工程通過性も極めて良好な部分割裂捲縮
糸を容易に得るこ−とができる等の効果がある。
力が０．０５ｇ／ｄ以上が好ましい。本発明は、上記の
構成を具備するもので、本発明によれば合成繊維のマル
チフィラメント糸からなり、該合成繊維の単繊維軸方向
に沿つて第１図のように断面が不連続的に中空部分有す
る糸を仮撚加工することにより、第２図のように中空部
分のみを単繊維軸方向に割裂し、部分的に単繊維をマル
チ化して柔軟性、嵩高性に富んだ捲縮糸となし得るとと
もに、しかも非中空部分は割裂されないので割裂した部
分が成長せず、従つて糸切れや毛羽立ちが起らず、その
ため後工程での工程通過性も極めて良好な部分割裂捲縮
糸を容易に得るこ−とができる等の効果がある。
次に、本発明を実施例により具体的に説明するが、本発
明はこの実施例により限定されるものではない。
明はこの実施例により限定されるものではない。
実施例
アクリロニトリル９３％と酢酸ビニール７％とからなる
共重合体をジメチルアセトアミドに溶解し、紡糸口金の
形状が特殊な型をした紡糸口を使つてフィラメントを紡
出し、該フィラメントを沸水中て６倍延伸して１８０ｄ
／６０ｆのマルチフィラメントとした。
共重合体をジメチルアセトアミドに溶解し、紡糸口金の
形状が特殊な型をした紡糸口を使つてフィラメントを紡
出し、該フィラメントを沸水中て６倍延伸して１８０ｄ
／６０ｆのマルチフィラメントとした。
得られたフィラメントは、中空率が２０％で、中空繊維
率が２５％である２種類のフィラメントであり、又その
中空部分は単繊維方向に０．１〜１顛の間隔で表われて
いた。次にこのマルチフィラメントをスピンドルタイプ
の仮撚加工機を使用し、下記の条件で仮撚加工した。仮
撚加工機：ＳＴ−６（三菱重工業社製）スピンドル回転
数：１６３×１０１ＲＰＭ仮撚撚数 ：１９１０
ＴＰＭ（Ｚ）ヒーター温度 ：１８３℃ ファーストオーバーフィード率：ー８．３％セカンドオ
ーバーフイード率：＋５％得られた仮撚加工糸を光学顕
微鏡で観察したところ、第２図のように部分的に割裂し
た部分が認められた。
率が２５％である２種類のフィラメントであり、又その
中空部分は単繊維方向に０．１〜１顛の間隔で表われて
いた。次にこのマルチフィラメントをスピンドルタイプ
の仮撚加工機を使用し、下記の条件で仮撚加工した。仮
撚加工機：ＳＴ−６（三菱重工業社製）スピンドル回転
数：１６３×１０１ＲＰＭ仮撚撚数 ：１９１０
ＴＰＭ（Ｚ）ヒーター温度 ：１８３℃ ファーストオーバーフィード率：ー８．３％セカンドオ
ーバーフイード率：＋５％得られた仮撚加工糸を光学顕
微鏡で観察したところ、第２図のように部分的に割裂し
た部分が認められた。
また、この加工糸を編糸に用いて、リブ組織の編物を編
成したところ、これまでにない柔軟性とソフト感を有す
る高級イメージの加工糸編物が得られた。
成したところ、これまでにない柔軟性とソフト感を有す
る高級イメージの加工糸編物が得られた。
図面は本発明に係る原糸及び部分割裂捲縮糸の糸形態の
変化を工程的に説明するもので、第１図は仮撚加工前の
原糸の拡大説明図、第２図は仮撚加工後の部分割裂捲縮
糸の拡大説明図である。
変化を工程的に説明するもので、第１図は仮撚加工前の
原糸の拡大説明図、第２図は仮撚加工後の部分割裂捲縮
糸の拡大説明図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 １ 合成繊維マルチフィラメント糸において構成単繊維
が繊維軸方向に部分的に割裂した部分を有することを特
徴とする部分割裂捲縮糸。 ２ 構成単繊維が繊維軸方向に沿つて不連続的に中空構
造を有する合成繊維マルチフィラメント糸を仮撚加工す
ることによつて、中空構造部分のみを繊維軸方向に割裂
させることを特徴とする部分割裂捲縮糸の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP243778A JPS6055612B2 (ja) | 1978-01-13 | 1978-01-13 | 部分割裂捲縮糸及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP243778A JPS6055612B2 (ja) | 1978-01-13 | 1978-01-13 | 部分割裂捲縮糸及びその製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5496127A JPS5496127A (en) | 1979-07-30 |
| JPS6055612B2 true JPS6055612B2 (ja) | 1985-12-05 |
Family
ID=11529236
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP243778A Expired JPS6055612B2 (ja) | 1978-01-13 | 1978-01-13 | 部分割裂捲縮糸及びその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6055612B2 (ja) |
-
1978
- 1978-01-13 JP JP243778A patent/JPS6055612B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS5496127A (en) | 1979-07-30 |
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