JPS6055079B2 - Atp誘導体 - Google Patents

Atp誘導体

Info

Publication number
JPS6055079B2
JPS6055079B2 JP5768180A JP5768180A JPS6055079B2 JP S6055079 B2 JPS6055079 B2 JP S6055079B2 JP 5768180 A JP5768180 A JP 5768180A JP 5768180 A JP5768180 A JP 5768180A JP S6055079 B2 JPS6055079 B2 JP S6055079B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
atp
tables
formulas
chemical formulas
mathematical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP5768180A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS56154497A (en
Inventor
和友 今堀
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Original Assignee
RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by RIKEN Institute of Physical and Chemical Research filed Critical RIKEN Institute of Physical and Chemical Research
Priority to JP5768180A priority Critical patent/JPS6055079B2/ja
Publication of JPS56154497A publication Critical patent/JPS56154497A/ja
Publication of JPS6055079B2 publication Critical patent/JPS6055079B2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Apparatus Associated With Microorganisms And Enzymes (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
  • Saccharide Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はATP誘導体、その製造方法並びに該ATP誘
導体を利用するサブリアクターに係る。
近時、酵素反応の特長である反応、基質、光学の各特異
性にすぐれている点、あるいは反応条件が温和である点
が注目され、酵素は、工業的にも広く触媒として利用さ
れてきている。しかし、それらは現在のところ、デンプ
ンを糖化するアミラ−ゼ、N−アシルーL−アミノ酸か
らL−アミノ酸を製造するL−アミノ酸アシラーゼ等に
見られるように、ほとんどがエネルギー源を必要としな
い加水分解酵素に限られている。5 しかるに、生体
内においては、主に、アデノシン3リン酸(ATP)を
エネルギー源として、それがアデノシン2リン酸(7V
)P)とオルトリン酸に加水分解する時に放出される化
学エネルギーを利用して、多くの合成酵素により生合成
が行な10われている。
そこで、酵素の工業的利用を広げる為、それらの合成酵
素、あるいは酸化還元酵素等をとりだし固相化し、さら
にATP等を供給する事により生体外において、生体内
で行なわれていると同様な生合成をめざそうとするまつ
たく新し5い生産システム、即ち一般に、バイオリアク
ターとよばれているシステムを創造することが試みられ
てきている。添付図はメインリアクターとサブリアクタ
ーとからなる簡単なバイオリアクターの一例をフローダ
イアグラムで示すものである。その様なバイオリアクタ
ーを構成、実施する為には、エネルギー源として安定か
つ多量の、ATPが必要であり、かつ、使用したATP
8ADPより再生産することが必要である。ところでA
TP再生産用サブリアクターにおいては、活性の高い固
定化した酢酸キナーゼを調製すること、並びに可溶性高
分子担体に固定化した基質活性を有する、いわゆる高分
子ATPを得ることが重要な課題である。
(前者については、本願発明と同日出願に係る、発明の
名称が1固定化耐熱性酢酸キナーゼョを参照されたい。
)該サブリアクターにおいては、固定化酢酸キナーゼ複
合体にADPの水溶液を接触させることによりリン酸基
が付加されたATPが製造されるが、この際に副生成物
として酢酸が生成する。そこでこの副生成物を、生成さ
れたAll)から分離する必要がある。更に、メインリ
アクターにおいては、ATPと原料とが供給され、目的
生成物とADPとが生成される。
従つて、この場合にも目的生成物とADPとを分離する
ことか要求される。その分離手段として既に、カラムク
ロマトグラフィー、蒸留、液一液抽出法等が提案されて
いる。
しかしながら、これらの方法はいずれも満足すべき結果
を与えていない。特に、蒸留法はアデニンコフアクター
類が耐熱性に乏しいので望ましくない。いずれにしても
、従来法においてはアデニンコフアクターと前記副生成
物等との分子量における差が小さいため、工業的に適当
な分離法がみあたjらないことが大きな障害となつてい
たのである。
しかしながら、本発明者はアデニンコフアクター類をそ
の水溶性を保持したまま高分子化することによつて、か
かる難点を克服できることを見出した。従つて、アデニ
ンコフアクターの高分子化Jにより、単に例えばメンブ
ランフイルターでろ過することにより、例えばメインリ
アクターにおける目的生成物並びにサブリアクターにお
ける副生成物から、アデニンコフアクターを容易に分離
することができるのである。ところで、ATPを水溶性
高分子担体と結合させて高分子化する際に、ATPを担
体に直接結合させると、遊離のATPと比較して高分子
化ATPの基質活性が著しく減少することが判明した。
しかしながら、本発明者はATPを適当な長さ;を有す
るスペーサーを介して高分子担体に結合させると基質活
性が維持されることを見出し、それによつて前記ATP
の高分子化における難点の多くが克服されたのである。
一方、これまでにも、いくつかのATP誘導体一が合成
されている〔リドベルグ(Lidberg)M.eta
l.,Eur.J.BlOchem.,53,48l(
1975) ;トレイヤー(Trayer)1.P.e
tal.,BiOchem.J.,l39,6O9(1
974) ;山崎Etal.,Eur′.J.BiOc
hem.,77,5ll(1977);フラー(Ful
ler)C.W.etal.,J.BjOl.Chem
.,252,663l(1977);モスバッハ(MO
sbach)K.,Advar)CesinEnzym
Ol.,46,2O5(1948) ;ヨント(YOu
nt)R.G.,AdvancesinEnzymOl
.,43,l(1975)参照〕。
しかしながら、これらはアフイニテイークロマトグラフ
イー用担体の合成またはアフイニテイーラベル試薬の合
成を目的としたものである。
即ち、これまて基質活性を保持したATP誘導体を合成
した例は全く知られていなつた。従つて、当然酢酸キナ
ーゼに対して基質活性を持つたATP誘導体に関する報
告もない。本発明の目的はATPの高分子化において有
用な基質活性を保持した、ATPとスペーサーからなる
新規化合物、即ちATP?f!i導体を提供することで
ある。
本発明の他の目的は、前記ATP誘導体の製造方法を提
供することである。
本発明のその他の目的並びに特徴は、以下の記載から明
白となろう。
すなわち、本発明は一般式:N6−R−X〔該一般式に
おいて、N6はアデニン核の6一位のアミノ基に置換基
を有するATPを示し;Rは一(C鴇).−(ただし、
m=3〜10)、−CO一(CHe)p(ただし、p=
1〜10)、−CO−A−(ただし、Aは +〈○)→
、MWゴ1−▼^\ またCま −NH−CH2←く○〉−CH2ハまたは−(CH2)
q−CONH−(CH2)r−(ただし、q=1〜2、
r:1〜10)であり;Xは−COOHl一NH2また
は−CHOを示す〕を有するATP誘導体に関する。
〕本発明において使用するATPは、例えばベーリンガ
ー・マンハイム・山之内(BMY)社から市販品として
容易に入手することができる。
本発明の前記ATP誘導体はATPをアシル化剤または
アルキル化剤と反応せしめ、場合により転移反応させて
製造することができる。ATPは、よく知られているよ
うに次式:で示される。
このATPにスペーサーを結合する場合、その位置とし
ては、リン酸、糖、塩基部分が考えられる。
しかし、塩基以外の部分、即ちリン酸部分および糖部分
、を修飾すると基質活性が失われることが判明した。更
に、ミオキナーゼ、ヘキソキナーゼ等のキナーゼ類のX
線解析により、ATPと該キナーゼとの結合様式が明ら
かにされており〔シユールツ(ScuFlur′1tz
)G.E.,etal.Nature,25O,l2O
(1974)およびシユタイツ(Steitz)T.A
.etal.,J.BlOl.Chem.,252,4
494(1977参照〕、その結果ATPとキナーゼと
の結合がキナーゼの種類によらずほぼ一定であつて、A
TPが酵素に結合した時溶媒と接している部分がATP
アデニン核のN6,N7などであることがわかつている
一方、アデニンでは、その反応性からNl,N6、C−
6およびC−8位の誘導体が考えられる。この中でN1
位の誘導体はN6位に転移し易く、またC−6位の誘導
体は出発物質としてATPを用いる場合には合成しにく
い。従つて、以上の結果を考慮すれば、C−8位、.N
6位がスペーサーを結合するのに最も適した位置である
と考えられる。
しかしながら、後の記載から明らかとなるであろうよう
に、得られる生成物の基質活性においてはN8一位にス
ペーサーを結合した場合が最も優一れている。
従つて本発明に於てはアデニン核の6一位アミノ基に置
換基を有することが必須である。
次に本発明において使用する、アルキル化剤としては、
ハロカルボン酸;ラクトン、エポキシド等の環状化合物
、アルデヒド等を挙げることできる。
ハロカルボン酸としては、γ−ハロ酪酸、4ーハロ吉草
酸、5−ハロカプロン酸、8−ハロペラルゴン酸等を使
用することができる。
ラクトンとしてはγ−、δ−およびξ−ラクトン等を使
用することができる。
アルデヒドとしてはマロンジアルデヒド、スクフシンジ
アルデヒド、グルタルジアルデヒド等のジアルデヒド、
テレフタルアルデヒド酸、イソフタルアルデヒド酸、ホ
ルミル酢酸、β−ホルミルプロピオン酸、アゼライン酸
セミアルデヒド等のアルデヒド酸、グリコールアルデヒ
ド、δ−オキシ;吉草アルデヒド等のオキシアルデヒド
を挙げることができる。
また、エポキシドとしてはエチレンオキシド、トリメチ
レンオキシド、エピクロルヒドリン等を挙げることがで
きる。
ノ 本発明において使用するアシル化剤としては、酸ク
ロリド、酸無水物、ラクタム、芳香族ジイソシアネート
のようなイソシアネート等を挙げることができる。
酸クロリドとしては、例えばテレフタロイルクロリド、
イソフタロイルクロリド、等の芳香族ジ酸クロリド、グ
リコール酸クロリド、γ−オキシ酪酸クロリド、δ−オ
キシ吉草残クロリド等のオキシ酸クロリド、テレフタル
アルデヒド酸クロリド、イソフタルアルデヒド酸クロリ
ド、β−ホルミルプロピオン酸クロリドなどのアルデヒ
ド酸クロリド等を挙げることができる。
酸無水物としては、例えば無水コハク酸、無水グルタル
酸、等を使用することができる。
ラクタムとしては、例えばβ−プロビオラクタム、γ−
ブチロラクタム、δ−バレロラクタム、E−カプロラク
タム、ヘペトラクタム等を挙げることができる。
また、イソシアネートとしては、例えばテトラメチレン
ジイソシアネート、mーキシレンジイソシアネート、p
−キシレンシジイソシアネート等を挙げることができる
囚 アルキル化 この場合、アルデヒド以外のものとATPとの反応で
は、試薬はまずN1一位に結合し次いで転移反応を起こ
させることによつてN6一位におけるATP誘導体を得
ることができる。
反応式で示せば(1)ハロカルボン酸 ATP+Hal(CH2),1C00H.−4PN1一
(CH2),1C00H輩N6−(CH2),1C00
H(ち=2〜10)(Ii)ラクトン 輯?N6−(CH2)12C00H(T2=3〜5)(
Iii)アルデヒドATP+X−(CH2)T3−CH
O→N6=CH−(C鴇).3−XNaBH4N6−C
H2−(CH2)T3一x (T3=1〜10、Xは前
記定義通りである。
)この中で、末端にカルボキシル基を有するものにあつ
ては、ジアミンとカルボジイミドを反応させることによ
り、更に長いスペーサーを有する。
ATP誘導体を得ることができる。例えば、ヘキサメチ
レンジアミンとカルボジイミドとによりアミノヘキシル
カルバモイルメチル誘導体を得ることができる。ここで
転移反応はデイムロス転移反応として知られ、N−アル
キル化またはアリール化イミノ複素環化合物の、相当す
るアルキルアミノまたはアリールアミノ複素環化合物へ
の転移反応である。
この転移はPH約&5の弱アルカリ条件下で約70℃に
て約2時間処理することにより容易に起こる。B)アシ
ル化 ATPは前述の如き一般的なアシル化剤によつて容易に
アシル化され所望のATP誘導体を得ることができる。
これを反応式で示せば以下の通りである。(1)酸クロ
リド PKlr士し1−〜一■−〜υυ1 (ただしR″″は一(CH2)b−,b=2〜1へ(u
″)酸無水物(Ji″)ラクタム ( )イソシアネート (ただしR″″″は一(CH2) e−、 e=3〜 かくして得られるATP誘導体はダウエツクス(DOw
ex)1×8円充填したカラムに添加し、LiClの濃
度勾配で溶出することにより、容易に精製することがで
きる。
前記方法とまつたく同じ手続きに従つて、ATPの代り
にADPを使用することによつて同様なADP誘導体を
得ることができる。
更に、バイオリアクターにおいて、ATP誘導体と,A
DP誘導体との相互変換がなされることをも考慮すれば
、ADP誘導体も当然本発明の範囲に含まれるものと解
釈すべきである。
かくして得られる本発明のAT鷹導体は依然として酢酸
キナーゼに対する基質活性を保持している。
本発明のATP誘導体の基質活性は以下のような方法に
従つて酢酸キナーゼとヘキソキナーゼ並びにホスホグリ
セリン酸キナーゼに対するVmaxとミハエリス定数K
mを決定することにより行つた。
また、比較のために遊離のATPについても同様な測定
を行つた。
更に、C−8誘導体との−比較も行つた。基質活性の測
定は還元型二コチンアミドアデニンジヌクレオチド(N
ADH)を共存させ、該N,ADTの340r1mにお
ける吸収を追跡することによる常法に従つて行うことが
できる。
以下実施例により本発明を更に説明する。
実施例1 N6−スクシニルATP(6−S) ILiClの1.5%ジメチルスルフオキシド溶液中に
ATPと無水琥珀酸とを1:100なるモル比で溶解し
、室温にて47!]V間撹拌しつつ反応させた。
該反応液にエタノール/アセトン(1:1)溶液を添加
して生成物を沈殿させ、泊過により回収した。つこの残
留物をPH2.Oの水溶液に溶解し、ダウエックス(D
Owex)1−×8を充填したカラムに添加し、水洗後
、LiClの濃度勾配で溶出した。溶出液のうち主画分
を集め減圧濃縮後エタノール/アセトン(1:1)溶媒
を注ぎ込み沈殿させて、戸5過により表記のA′IP誘
導体を得た。収率は43%であつた。実施例2 N6−(p−カルボキシベンゾイル)ATP(6−CB
))LiClの1.5%ジメチルスルフオキシド溶液に
ATPとテレフタロイルクロリドとを1:100なるモ
ル比で溶解し、室温にて3911V間、攪拌しつつ反応
させた。
以下実施例1と同様な操作に従つて表記のATP誘導体
を得た。収率は18%であつた。・実施例3N6−〔N
−(m−アミノメチルベンジル)カルバモイル〕ATP
(6−AMBC)LiClの1.5%ジメチルスルフオ
キシド溶液中にATPとmーキシレンジイソシアネート
を1:50”なるモル比で溶解させ、室温にて攪拌しつ
つ&5時間反応させた。
以下、実施例1の操作に従つて精製回収した。収率は2
2%であつた。実施例4 N6−ホルミルブチルATP(6−FB)PH6.5の
水溶液にグルタルアルデヒドとATPとを100:1な
るモル比で溶解し、攪拌しつつ室温で50時間反応させ
、次いでNaBH4を使用して生成物を還元し、更に実
施例1の操作に従つて精製、回収を行つた。
収率は20%であつた。比較例0−(6−アミノヘキシ
ル)アミノーATP;σ−ブロモATP(8−AHA;
8−B)PH4.Oの水溶液中にATP2ミリモルおよ
び臭素3ミリモルを添加し、攪拌しつつ2時間、室温に
て反応させた。
得られた生成物を水に溶解し、ダウエツクス1×8に添
加し0.1N蟻酸で溶出した。該溶出液を蒸発乾固して
O−ブロモATB(8一B)を得た。次いでこれを、6
0℃にてLiClの1.5%ジメチルスルフオキシド溶
液に溶かし該ATP.誘導体に対して1:50なるモル
比となるようにヘキサメチレンジアミンを添加して6時
間反応を行い、実施例1に従つて精製、回収してC8−
(6−アミノヘキシル)−アミノーATP(8−AHA
)を得た。収率は23%であつた。かくして得られた、
各生成物の特性を第1表に示した。
TLCは薄層クロマトグラフィーを示し、上段Aはイソ
酪酸/1モルアンモニア水をNa2EDTAて飽和した
媒質、下段Bは0.1モルリン酸カリウム(PH6.8
)/硫酸アンモニウム/1−プロパノールについて得ら
れたRf値である。
実施例5基質活性の測定 前記各実施例において得られたATP誘導体、N6−ス
クシニルATP(6−S)、N6(p−カルボキシベン
ゾイル)ATP(6−CB)、N6−〔N一(m−アミ
ノメチルベンジル)カルバモイル〕ATP(6−AMB
C)、N6−ホルミルブチルATP(6−FB)並びに
比較例としてのN6−カルボキシメチルATP(6−C
M)〔K.モスバツハ(MOsbach)等、Eur.
J.BiOchem.,5348l(1975)〕およ
びC−8誘導体としてのぴ一(6−アミノヘキシル)−
アミノATP(8−AHA)とO−ブロモATP(8−
B)について以下の如き方法に従つてアセチルキナーゼ
(バチルス.ステアロサーモフイルス)(A.K.)並
びにヘキソキナーゼ(H.K.)およびホスホグリセリ
ン酸キナーゼ(P.G.K)〔酵母から;ベーリンガー
マンハイム(BOeringer.Manrlhei
m).山之内社から入手〕に対する各Vmaxおよびミ
ハエリス定数Kmを決定した。
更に遊離ATPについても同様な測定を行つた。PH7
.2、7ミリモルのイミダゾ−ルー塩酸緩衝液中で、酢
酸ナトリウム0.35モル、適量の各ATP誘導体、塩
化マグネシウム30ミリモル、塩化カリウム62.5ミ
リモル、ホスホエノールピルビン酸0.4ミリモル、還
元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド(NADH
)0.15ミリモル、ピルビン酸キナーゼ5u/Mll
ラクテートデヒドロゲナーゼ14u/m1となるように
溶液を調製し、該混合液に適当量の酢酸キナーゼ、ヘキ
ソキナーゼまたはホスホグリセリン酸キナーゼを添加し
、単位時間当りのNADHの340nmの吸光度を迫跡
して、反応速度曲線を得、これからVm.Kmを常法〔
J.BlOlcgicalChem.,249s256
7(1974)〕に従つて)決定した。
結果を第2表に示す。
尚、N6−カルボキシメチルATPおよびN6−カルボ
キシエチルATPをPH4.7の水溶液中でカルボジイ
ミドの存在下にヘキサメチレンジアミン(夫々1:10
なるモル比)と室温にて48時間反応させ、メタノール
/アセトン(1:1)混合液で沈殿させて回収し、次に
実施例1に従つて精製、回収して得られた、N6−〔(
6−アミノヘキシル)カルバモイルメチル〕ATP(6
−AHCM)およびN6−〔(6−アミノヘキシル)カ
ルバモイルエチル〕ATPについても同様な測定を行い
、結果を第2表に併せて示した。
第2表の結果から明らかな如く、本発明の,ATP誘導
体は、公知のATP誘導体6−CMよりも、A.K.,
H.Kに対し優れた基質活性を有していることがわかる
また、H.K.に対してはいずれもかなりの基質活性を
維持しているがP.G.K.に対しては6−CBl6−
Sを除き殆んど活性を=示していない。更に、N6一誘
導体はいずれのキナーゼに対してもC8一誘導体よりも
優れており、スペーサーを導入する位置としてはN6一
位が好ましいことがわかる。
【図面の簡単な説明】
第1図はATP生産系(サブリアクター)と、メインリ
アクターとの関係を示す概略図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 一般式: N^6−R−X 〔該一般式において、N^6はアデニン核の6−位のア
    ミノ基に置換基を有するATPを示し;Rは−(CH_
    2)_m−(ただし、m=3〜10)、−CO−(CH
    _2)_p(ただし、P=1〜10)、−CO−A−(
    ただし、Aは▲数式、化学式、表等があります▼、▲数
    式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学
    式、表等があります▼または−(CH_2)_q−CO
    NH−(CH_2)_r−(ただし、q=1〜2、r=
    1〜10)であり;Xは−COOH、−NH_2または
    −CHOを示す〕を有するATP誘導体。 2 Rが−CO−(CH_2)_2−、 ▲数式、化学式、表等があります▼、 ▲数式、化学式、表等があります▼、−(CH_2)_
    2−CONH−(CH_2)_3− である、特許請求の範囲第1項記載のATP誘導体。 3 ATPをアシル化剤またはアルキル化剤と反応させ
    ることを特徴とする一般式:N^6−R−X 〔該一般式において、N^6はアデニン核の6−位のア
    ミノ基に置換基を有するATPを示し;Rは一(CH_
    2)_m−(ただしm=3〜10)、−CO−(CH_
    2)_p−(ただしp=1/10)、−CO−A−(た
    だしAは▲数式、化学式、表等があります▼または▲数
    式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等
    があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼
    である)、または−(CH_2)_q−CONH−(C
    H_2)_r−(ただし、q=1〜2、r=1〜10)
    を示し;Xは−COOH、−NH_2または−CHOを
    示す〕を有するATP誘導体の製造方法。 4 アシル化剤がハライド、酸無水物、ラクタムまたは
    イソシアネートである、特許請求の範囲第3項記載のA
    TP誘導体の製造方法。 5 アルキル化剤がエポキシド、ハロカルボン酸、ラク
    トン、アルデヒドである、特許請求の範囲第3項記載の
    ATP誘導体の製造方法。 6 ATPをハロカルボン酸又はラクトンと反応させ、
    次いでディムロス転移反応を行なうことを特徴とする、
    一般式:N^6−R−X 〔該一般式において、N^6はアデニン核の6−位のア
    ミノ基に置換基を有するATPを示し;Rは−(CH_
    2)_m−(ただしm=3〜10)、−CO−(CH_
    2_p−(ただしp=1〜10)、−CO−(CH_2
    )_p−(ただしp=1/10)、−CO−A−(ただ
    しAは▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式
    、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、表等が
    あります▼または▲数式、化学式、表等があります▼で
    ある)、または−(CH_2)_q−CONH−(CH
    _2)_r−(ただし、q=1〜2、r=1〜10)を
    示し;Xは−COOH、−NH_2または−CHOを示
    す〕を有するATP誘導体の製造方法。
JP5768180A 1980-04-30 1980-04-30 Atp誘導体 Expired JPS6055079B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5768180A JPS6055079B2 (ja) 1980-04-30 1980-04-30 Atp誘導体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5768180A JPS6055079B2 (ja) 1980-04-30 1980-04-30 Atp誘導体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS56154497A JPS56154497A (en) 1981-11-30
JPS6055079B2 true JPS6055079B2 (ja) 1985-12-03

Family

ID=13062667

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5768180A Expired JPS6055079B2 (ja) 1980-04-30 1980-04-30 Atp誘導体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6055079B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS56154497A (en) 1981-11-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7482188B2 (ja) 4’-エチルヌクレオシド類似体の酵素的合成
US4411995A (en) Synthesis of nicotinamide cofactors
JPS6055079B2 (ja) Atp誘導体
US4282352A (en) Adenosine triphosphate derivative
JPH01100193A (ja) ポリマーに固定されたコフアクターを有する酵素リアクター
Chung et al. Template catalysis of acetyl transfer reactions
EP4151742B1 (en) Transgenic cell line and genetically engineered bacterium expressing fructosamine deglycase, and use of fructosamine deglycase
JP3135649B2 (ja) ジアデノシンポリリン酸の製造方法
CN116904537A (zh) 一种利用生物酶制备腺苷二磷酸纯品的方法
JPS6113719B2 (ja)
JP3183763B2 (ja) 光学活性1−ベンジルオキシ−2−アルカノールの製造方法
JPS62126163A (ja) 新規な光学活性アルキルチオニンスルホキシイミン及びその製造法
WO1996031616A1 (fr) Procede de production d'acide l-2-aminoadipique
JPS6332492A (ja) 酵素法によるマンデル酸の左旋性光学活性体の製造方法
CN113337546A (zh) 一种(s)-1,2,4-丁三醇的制备方法
JPH0231686A (ja) トリフルオロチミジンの製造方法
JPH04330297A (ja) L−スレオ−3−(3,4−ジヒドロキシフェニル)セリン誘導体の製造法
JP3183756B2 (ja) 光学活性1−ベンジルオキシ−2−アルカノールの製造方法
JPH0198496A (ja) ジデオキシアデノシンの精製方法
JPH06181788A (ja) L−セリンの製造方法
JPH02215390A (ja) 酵素的ローズマリー酸の製造方法
Ohyama et al. Kinetics of Hydrolysis of Phenylthiazolones of Arginine, Homoarginine, Norarginine, and Canavanine by Trypsin
JPS5836396A (ja) オリゴリボヌクレオチドの製造法
JPS6235758B2 (ja)
JPH0424992B2 (ja)