JPS6054907B2 - 広温度範囲フエライト記憶磁心 - Google Patents

広温度範囲フエライト記憶磁心

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JPS6054907B2
JPS6054907B2 JP55002825A JP282580A JPS6054907B2 JP S6054907 B2 JPS6054907 B2 JP S6054907B2 JP 55002825 A JP55002825 A JP 55002825A JP 282580 A JP282580 A JP 282580A JP S6054907 B2 JPS6054907 B2 JP S6054907B2
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JP
Japan
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mol
oxide
temperature
ferrite
amount
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JP55002825A
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JPS56100165A (en
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道寛 鳥居
行信 竹内
誠一 吉川
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FDK Corp
Original Assignee
FDK Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、リチウム系フェライトに酸化コバルトおよ
び酸化ランタンを複合添加した組成を有し、広温度範囲
にわたつて安定した動作をするフェライト記憶磁心に関
するものである。
記憶装置用の角形ヒステリシス特性を有するフェライ
トとしては、Mn−Mg系フェライトやLi系フェライ
トなどが周知であり、これらに種々のフェライトを複合
化させたものも実用化されている。
例えばこれらのフェライトに酸化コバルトを添加し、フ
ェライトのもつ結晶異方性定数の温度特性を利用し、混
晶フェライトの温度特性を改善する試みもなされている
。しかし、より厳格な環境条件のもとて周囲温度の変化
に対し電流補正をせずに動作させるには、なおかつ動作
マージンの点で不足があつた。 本発明の目的は、温度
特性を一層改善し、温度範囲−55℃から+ 100℃
の範囲にわたり、周囲温度による駆動電流補正をせずに
高速度スイッチング特性をもつフェライト記憶磁心を提
供することにある。
かかる目的を達成するため、本発明者等は添加物の種
類とその量について種々試作実験を行い、その結果、酸
化コバルトの添加によつて低温度サイドの温度特性を改
善し、それでは改善しきれない高温度サイドの温度特性
を酸化ランタンの添加によつて改善しうることを知得し
、本発明を完成するに至つたものてある。
すなわち本発明に系るフェライト記憶磁心は、リチウ
ム系フェライトをベースとし、それに酸化コバルト0.
4〜1.8モル%、酸化ラタン0.025〜0.15モ
ル%を複合添加した組成を有するように構成されている
ベースとなるリチウム系フェライトの組成は、酸化リチ
ウム4〜18モル%、酸化ニッケルおよび/または酸化
マンガン0〜20モル%、酸化第2鉄55〜85モル%
、酸化亜鉛および/または酸化マグネシウム0〜15モ
ル%の範囲のものが好適である。このような組成は、角
型特性を呈するリチウム系フェライトとして良く知られ
ている領域だから、各組成比率について詳細な説明は省
略する。酸化コバルトの添加は無妨害“1゛出力電圧(
u■1)並びにブレーク電流(Ib)の変化率に大きな
影響を及ぼす。酸化コバルトの添加量を増加させていく
と低温度サイドの温度系数は徐々に低係数化されていく
が、添加量が増大しすぎると高温度サイドの温度係数は
改善されるものの低温度サイドの温度係数が逆方向に補
正されて悪化し、又、角型性も悪化する傾向となる。そ
れ故、酸化コバルトの添加量は温度特性の効果により0
.4〜1.8モル%でなければならず、特に0.8モル
%前後(イ).6〜1.0モル%)とすると低温度サイ
ドの温度特性は極めて良好なものとなる。次に、酸化ラ
ンタンの添加量は高温度サイドの温度係数の改善に貢献
する。
単に温度係数のみを考えれば、添加量が増大するほど良
好な結果となるが、酸化ランタンの多量添加は妨害され
た゜“0゛出力電圧(DVz)、デルタ雑音の悪化、す
な;わち角型性に悪影響を及ぼし、また駆動線のインピ
ーダンス(Lz)を増大させるため、0.025〜0.
15モル%の範囲とする必要がある。つまり、このよう
な組成とすることによつて、ランタンとコバルトフェラ
イトの異方性定数の温度特性、ランンタンフエライトと
ベースとなるリチウム系フェライトのもつ異方性定数の
温度特性が総合的に調整され、結果的に、混晶体は広温
度範囲にわたり安定な特性を発揮するものと考えられる
。以下に本発明の構成並びに作用効果を実証するこ実験
例について説明する。
まず、試料の作成方法は次の如くである。原料となる各
種金属酸化物を配合割合に応じ、総量で500ダを秤取
する。そして、酸化コバルト(COC)および酸化ラン
タン(Lll2O3)を除く各原料をボールミル中エチ
ルアルjコールによる湿式で2叫間粉砕混合してから蒸
発乾個した後、一定メッシュで篩別し、850℃で約3
時間仮焼成を行う。この仮焼成粉体に、酸化コバルト及
び酸化ランタンを添加し、ボールミル中で4(ト)間の
粉砕を行う。こうして得られたフエラ1イト原料に適当
な結着剤が溶存する練合液を適量添加して規定厚さにシ
ート化し、焼成後の寸法が外径0.415i1内径0.
280wr1t1高さ0.115dのリング状磁心を打
抜成形し、これを十分乾燥した後、空気中で所望の抗磁
力が得られるような焼成条件(焼成温度1100〜12
00℃、15〜25分)で焼結する。焼結した磁心は、
その後、850〜950℃、30〜18紛で酸素ガスの
雰囲気中で焼鈍した。〔実験例−1〕 (1−1)ベースとなるリチウム系フェライトの配合組
成Ll2Ol5モル%、MrlO4モル%、Fe2O3
78モル%、ZnOlモル%、MgO2モル%(1−2
)動特性試験条件 全スイッチング電流 ■f=750rr1Aデイスター
ブ電流1d=450rr1A立上り時間 仕=
印μs パルス TW=200r1S 立下り Tf=50r1S (1−3)結果 酸化コバルトのみの添加効果を調べるため、その添加量
を0〜1.8モル%まで変えた時の温度特性を第1図に
示す。
同図から、低温度サイドの補正は0.8モル%までの酸
化コバルトの添加によつて徐々に低係数化される傾向に
あり、その添加量を超えると、高温度サイドの温度特性
は改善されるが低温度サイドの温度係数が逆方向に補正
され悪化し、また角型性も悪化する傾向にあることが判
るであろう。それ故、低温度サイドの温度特性に着目す
れば、酸化コバルトの添加量を0.8モル%前後とする
のが最も好ましい。次に、酸化ランタン(Ll2O3)
の添加効果を調べるため、酸化コバルトの添加量を0.
8モル%に固定し、酸化ランタンの添加量を0〜0.2
5モル%まで変えた時の温度特性を第2図に示す。
また、第3図は酸化コバルトの添加量を1.2モル%に
固定した場合の同様の温度特性を示すグラフである。こ
れらの図から、酸化ランタンの添加によつて高温度側の
温度係数はよソー層改善されることが判る。しかし、酸
化ランタンの添加量に対する妨害“゜0゛出力電圧、デ
ルタ雑音、駆動線のインダクタンスをプロットすると、
第4図に示すように、添加量が多量となるとこれらの値
が悪化する、なわち角型性が悪化することが判明し、実
用上0.15モル%程度が限界と判断される。〔実験例
−2〕 (2−1)ベースとなるリチウム系フェライトの配合組
成Ll2Ol2.2モル%、NiO9モル%、Fe2O
373.8モル%、ZnO5モル%(2−2)動特性試
験条件 If/Id=700/420rT1A tr/Tw/Tf=50/200/50ns(2−3)
結果温度特性を第5図に示す。
aは無添加、bは酸化コバルト1.4モル%添加、cは
酸化コバルト1.4モル%、酸化ランタン0.1モル%
添加の場合である。〔実施例−3〕 (3−1)ベースとなるリチウム系フェライトの配合組
成Ll2O9.8モル%、MnOl7.5モル%、Fe
2O362.2モル%、ZnOlO.5モル%(3−2
) 動特性試験条件 If/Id=550/330mA tr/Tw/Tf=50/300/50r1S(3,3
)結果温度特性を第6図に示す。
aは無添加、bは酸化コバルト1.0モル%添加、cは
酸化コバルト1.0モル%および酸化ランタン0.1モ
ル%複合添加の場合である。〔実験例−4〕(4.1)
ベースとなるリチウム系フェライトの配合組成Ll2O
6.3モル%、MnOl5.5モル%、Fe2O356
.9モル%、ZnOl3.5モル%、MgO7.8モル
%(4−2)動特性試験条件 If/Id=500/300!11A tr/TW/Tf=50/300/50r1S(4−3
)結果温度特性を第7図に示す。
aは無添加、bは酸化コバルト0.8モル%添加、cは
酸化コバルト0.8モル%および酸化ランタン0.05
モル%複合添加の場合である。これらの実験結果から、
酸化コバルトを添加することによつて得られる良好な温
度特性を、酸化ランタンを複合添加することによつて一
層改善されることが判るであろう。
なお、これらの実験例におけるモル%表示は、より理解
し易くするためベース組成と添加物量とを分けて表わし
てある。
ベースの組成全てを加算すると100%であり、添加物
を加えた場合、全体のモル%は少し変わつてくる。例え
ばCOC8.加量1.4モル%ということは、添加した
時点でのLi2O,MnO,Fe2O3等の組成は、ベ
ースとして表示されているそれぞれのモル%に川惜信A
を乗じた値で、COOは1.4モル%ということである
。従つて合計は100モル%となる。最初からこの数字
で表示しようとすると、ベース組成が同じで添加量を変
える場合の表示が難しい(添加量が変わるとベース組成
も当然変わる)ので、便宜的にベース組成と添加物量と
を分離して表現してある。本発明は上記のように構成し
たからこそ、−55〜+100℃という広い温度範囲に
わたり、周囲温)度による駆動電流補正をせずに高速度
スイッチング特性をもつフェライト記憶磁心を得ること
ができるのである。なお、リチウム系フェライトの一部
を、他種の2価の金属イオンMeを含む化学量論的フエ
ライ7卜で置換すると、その化学式は、LiXMe(1
−2X)Fe(2+X)04で表わすことができるが、
実際には化学量論的な値からずれた組成領域でも角型性
等の諸特性は良好であり、組成領域は上式Xで決まらな
い。
それつ故、本明細書では全て金属酸化物のモル%で組成
表示している。
【図面の簡単な説明】
第1図は酸化コバルトの添加効果を示すグラフ、第2図
、第3図は共に酸化ランタンの添加効5果を示す温度特
性線図、第4図は酸化ランタンの添加とDVZlデルタ
雑音、ラインインダクタンスの関係を示す図、第5図は
実験例2に対応した温度特性線図、第6図は実験例3に
対応した温度特性線図、第7図は実験例4に対応した温
度特性線″θ図である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 酸化リチウム4〜18モル%、酸化第2鉄55〜8
    5モル%を含有するリチウム系フェライトをベースとし
    、それに酸化コバルト0.4〜1.8モル%、酸化ラン
    タン0.025〜0.15モル%を複合添加した組成を
    有する広温度範囲フェライト記憶磁心。 2 リチウム系フェライトは、酸化ニッケルおよび/ま
    たは酸化マンガンを20モル%以下、酸化亜鉛および/
    または酸化マグネシウムを15モル%以下含むことある
    ものである特許請求の範囲第1項記載の磁心。
JP55002825A 1980-01-14 1980-01-14 広温度範囲フエライト記憶磁心 Expired JPS6054907B2 (ja)

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JPS56100165A JPS56100165A (en) 1981-08-11
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