JPS6053598B2 - 蛋白質の製造法 - Google Patents

蛋白質の製造法

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JPS6053598B2
JPS6053598B2 JP57039974A JP3997482A JPS6053598B2 JP S6053598 B2 JPS6053598 B2 JP S6053598B2 JP 57039974 A JP57039974 A JP 57039974A JP 3997482 A JP3997482 A JP 3997482A JP S6053598 B2 JPS6053598 B2 JP S6053598B2
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JP
Japan
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methanol
bacteria
culture
proteins
bacterial
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JP57039974A
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貞治 浦上
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Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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【発明の詳細な説明】 本発明は、蛋白質の製造法に関するものである。
さらに詳しくは、メタノール資化性細菌第1グループに
属する細菌であるメチロモナス エスペクシーを培養し
、この細菌が菌体外に産生した蛋白質を分離採取する蛋
白質の製造法に関するものである。 ある種の微生物が
蛋白物を産生することはよく知られており、たとえば、
Agr、Biol、Chem、、辿523(1976)
には、数多くの細菌が菌体外に蛋白質を産生することを
示している。
一方、微生物の培養に際して、炭素源としてぶどう糖な
どの炭水化物、これらの炭水化物を含有する廃糖蜜など
の天然物ならびにパラフィンなどの炭化水素などが使用
されているが、これらはいずれも価格が不安定であり一
般には高価であり、またその供給量も不安定であり工業
原料としては好ましくない。これに対しメタノールは工
業的に大量に生産され価格も安定しておりしかも安価で
あり、かつ安定して供給されるので、メタノールを炭素
源としメタノール資化性細菌を使用して各種の有用物質
を製造することが工業上は好ましい。 しかしながら、
メタノールを主炭素源とする培地中で生育した細菌が菌
体外に蛋白質に産生した文献は、見られず、本発明が最
初である。
本発明者は、メタノールから蛋白質を製造することを
、目的として研究した結果、本発明に到達した。
すなわち、本発明は、メタノール資化性細菌第1グル
ープのメチロモナス エスペクシーに属し、菌体外に蛋
白質を産生することのできる細菌を、メタノールを主炭
素源とする培地で培養して、培地中に蛋白質を産生、蓄
積させ、この蛋白質を分離採取することを特徴とする蛋
白質の製造法である。
本発明で使用され菌株としては、メタノール資化性細
菌第1グループのメチロモナス エスペクシーに属し、
菌体外に蛋白質を産生することのできる細菌であれば、
どのような菌株でもよい。
メタノール資化性細菌は、近年、研究が進められたた
め従来の分類体系は不完全である。たとえばバージイス
・マニユアルオブデターミネーテイヴ・バクテリオロジ
第8版によれば、C−1資化性細菌として、メチロモナ
スおよびメタノコツカス、の2属しか記載されておらず
、また、そのすべてがメタンをも資化する菌株である。
近年、浦上および駒形は数多くのメタノール資化性細
菌について、分類学的検討を加え、培養特性、補酵素Q
タイプおよび菌体脂肪酸組成などを基準としてグラム陰
性のメタノール資化性細菌を9つに分けることができ、
従来のアクロモバクター、メチロバチルス、シュードモ
ナス、メタノモナス、メチロモナスおよびプロタミノバ
クターの各属に属するメタノール資化性細菌中のある種
の菌株が、その菌学的性質が類似していることが判つた
すなわちこれらの菌株は、グラム陰性の桿菌で、肉汁培
地に生育できなく、メタノールを資化するとの共通性を
有している。またCOe厄押EQタイプがqであり、C
l6:01(炭素数1eK二重重結合有さず)およびC
l6:1(炭素数16、二重結合1ケ)の脂肪酸を主成
分とする菌体脂肪酸組成を有するという共通の性質を有
しておりこれらを一括してメタノール資化性細菌グルー
プIの菌株と呼んでいる。[J.Gen.Appl.M
ierOblOl.、?、343(1979)、Abs
t.Int.SyTTlp.MicrObialGrO
wthOnCl一COmpd.、P.349(1980
)、J.Gen.Appl.MicrObiOl.、?
、381(1981)]本発明で使用されるメチロモナ
ス エスペクシーはメタノール資化性細菌第1グループ
に属する細菌であり、代表的な菌株には、たとえばメチ
ロモナス エスペクシイB−185(微工研菌寄第26
6汚)(特開昭51−2287汚公報)がある。
これらの細菌の培養に使用する培地は、メタノールを主
たる炭素源として含有していることを要し、さらに窒素
源、無機物およびビタミンその他生長促進物質などの適
量を含有する培地ならば合成培地または天然培地のいず
れでもよい。培養液中のメタノール濃度は6重量%以下
が好ましく、菌の生育および増殖の良好さからは3重量
%以不であることが特に好ましい。
窒素源としてはたとえばアンモニウム塩、硝酸塩などの
無機窒素化合物および/またはたとえば尿素、コーン●
ステイプ●りカー、力ティン、ペプトン、酵母工キズお
よび、肉工キズなどの有機窒素含有物が用いられる。そ
の他無機塩としてたとえばカルシウム塩、マグネシウム
塩、カリウム塩、リン酸塩、マンガン塩、亜鉛塩、鉄塩
および銅塩などが用いられる。ビタミン類およびアミノ
酸などが菌株によつては生育に必ず要求される物質とし
てあるいは生長促進物質として添加される。培養条件は
使用する細菌が生育、増殖しうる条件であれば特に制限
はない。
培養温度は、たとえば20〜47℃であり、細菌の生育
の点から25〜45℃が好ましく、また、蛋白質の産生
の点から、40℃以下が好ましい。
また培養PHは、たとえば5〜9であり、細菌の生育の
点からPH6〜8が好ましく、また、蛋白質の産生の点
からPH6.5以上が好ましい。
このような条件で好気的に培養を行なう。また、培養方
式は回分培養または連続培養のいずれでもよい。連続培
養を行なう場合は、蛋白質の産生の点から、希釈率を0
.2F1r−1以下とすることが好ましい。窒素源とし
てアンモニウム塩を利用する場合は、培養期間中にアン
モニアが菌体生成のため消費されて培養液のPHが低下
する。従つて、培養液のPHを一定に保つためにアンモ
ニア、カセイカリまたはカセイソーダなどのアルカリを
添加する。これらのうちアンモニアを添加することが好
ましい。培地に生成蓄積した蛋白質の分離、採取方法は
、常法で行なわれる。すなわち、たとえば培養液そのま
まを濃縮または噴霧乾燥して菌体を含有するま)または
好ましくは菌体を分離したのち、上澄液に有機溶媒もし
くは強酸を添加したり、またはPHを等電点に調節し、
あるいは塩析等の通常の方法により分離することも出来
る。また、培養液中に生成蓄積した蛋白質は遠心分離し
て菌体を除き、上澄液と同量の10%過塩素酸溶液を加
え、1紛後に、40000f刈紛間遠心分離して沈澱を
集め、1N苛性ソーダ水溶液で溶解してからLOwry
法(J.BlOl.chem.、?、265(1951
))によつて定量を行なつた。得られた蛋白質は、その
まま、あるいは加水分解などの処理をほどこされた後、
飼料、食品、医薬品および工業原料などに使用される。
本発明によつて価格および供給量がともに安定しており
、工業原料として容易に入手しうるメタノールを原料と
して使用することが出来、しかも、純度の高い蛋白質が
菌体外に得られることにより、菌体の破砕に要するエネ
ルギーも不要であり分離、精製も容易であり、安価にか
つ安定して工業的に蛋白質を製造するためには極めて有
利な方法である。
実施例によつてさらに具体的に説明する。
実施例1 純水1′あたり(NH4)2S043g、KH2PO4
4f..MgSO4・7H200.4g、CaCl2−
2H205m9、FeSOe7H2O2Om9、Zns
O4●7H205m9、MnCI2●4H202m9、
CuSO4・5H200.2m9およびMaclO.5
yを溶解し、PHが6.8に調整された培地500Tn
tを1e容ミニ・シャーに入れ120℃で20分間殺菌
した後、エタノール5yを無菌的に添加し、これに上記
と同様な培地を用いて38℃で24F1V間前培養され
たメチロモナス エスペクシイB−185の菌体を含む
前培養液を3V01%接種し、培養期間中の培養液のP
Hが6.8に維持されるようにアンモニア水を添加しな
がら38℃で通気攪拌培養を行なつた。
48時間培養した後、この培養液を遠心分離して菌体を
取り除いた。
この遠心分離液に、500ntの10%過塩素酸溶液を
加え、ついで3紛後、4000y×1紛間遠心分離して
沈澱を集めた。
沈澱を水洗し、乾燥して、0.45ダの蛋白質が得られ
た。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 メタノール資化性細菌第1グループのメチロモナス
    エスペクシーに属し、菌体外に蛋白質を産生することの
    できる細菌を、メタノールを主炭素源とする培地で培養
    して、培地中に蛋白質を産生、蓄積させ、この蛋白質を
    分離採取することを特徴とする蛋白質の製造法。
JP57039974A 1982-03-13 1982-03-13 蛋白質の製造法 Expired JPS6053598B2 (ja)

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JPS58158198A JPS58158198A (ja) 1983-09-20
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5196378A (ja) * 1975-01-18 1976-08-24
JPS5570704A (en) * 1979-06-02 1980-05-28 Yoshida Tsunehiro Inspection unit for screw

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