JPS6053392B2

JPS6053392B2 - カセツトテ−プの走行時間表示方式

Info

Publication number: JPS6053392B2
Application number: JP11555079A
Authority: JP
Inventors: 憲一長沢; 栄二滝口; 進佐藤
Original assignee: Tamura Electric Works Ltd
Current assignee: Tamura Electric Works Ltd
Priority date: 1979-09-08
Filing date: 1979-09-08
Publication date: 1985-11-25
Also published as: JPS5641568A

Description

【発明の詳細な説明】本発明はテープ走行量の時間表示をテープの厚さに関
係なく、正確に表示することができるカセットテープの
走行時間表示方式に関するものである。

１本の磁気テープ上には多種類の記録内容がそれぞれ
異なる位置に配置されており、これらの記録内容を早急
に得たい場合には上記磁気テープ上の位置を予め知つて
いれば便利である。

このため、一般のテープレコーダーには機械的なテープ
カウンタが設けられており、このテープカウンタの計数
値により磁気テープ上の位置を確認し、上記記録内容を
対応させていた。しカルながら、従来のテープカウンタ
はリールの回転数を計数しており、磁気テープがリール
に巻かれ始めるときと巻き終るときでは巻き径が異なる
ため、磁気テープの実際の走行量とテープカウンタの計
数値との関係は非線形で表わされる。そこで、供給リー
ルあるいは巻取りリールの回転数に比例した量を機械式
あるいは電子式に表示する方法や、供給りールあるいは
巻取リールの一方、または供給リールと巻取リールの両
方の回転周期あるいは回転速度を検出し、マイクロコン
ピュータなどの計算回路で一定の計算をして、テープ走
行量あるいは残量を表示する方法が提案されている。前
者の方法は構成が簡単な利点があるが、表示される値は
磁気テープに比例した値でないため、単なる目安しか使
用することができない。また後者の方法はパーセントあ
るいは時間表示が可能であるが、その計算には磁気テー
プの厚さを知ることが必要であり、検出時間あるいは操
作面で不利であるうえ、テープの厚さのバラツキによる
誤差は押えようがないので、正確な位置検出が難かしい
。また、供給リールと巻取リールの両方の回転周期を検
出する方法はカセットテープレコーダのメカニズム上、
検出装置を取り付けるのに制約を受けるうえ、コスト上
不利になるなどの欠点があつた。したがつて、本発明の
目的は磁気テープの種類、磁気テープの厚さのばらつき
などに関係なく、高精度に走行時間を表示することがで
きるカセットテープの走行時間表示方式を提供するもの
である。以下実施例を用いて詳細に説明する。

まず、第１図に示すように、ハブの半径をＲ。

、テープの厚さをｄ１巻取リールにｎ回巻かれていると
き、外周の磁気テープの長さ１１は（１）式で示すこと
ができる。したがつて、ｎ回巻かれたときの磁気テープ
の全長１は（２）式で示すことができる。

ここで、ＲＯ〉ｕであるから、（２）式は（３）式で示
すことができる。

そして、磁気テープがｘ方向に一定速度■で走行してい
るとき、巻き始めから現在までの走行時間ｔは（４）式
で示すことができる。

この（４）式において、Ａ＝πｄ／ＶＯ（定数），Ｂ＝
２πＲＯ／ＶＯ（定数）とすると、この（４）式は（５
）式で示すことができる。

なお、Ａはテープの厚さｄとテープ速度ちで定まる定数
、Ｂはハブの半径Ｒ。

とテープ速度Ｖ。で定まる定数であり、このうち定数Ｂ
はテープの種類に関係なく一定である。一例として、Ｒ
Ｏ＝１１．０顛、ＶＯ＝４７．６Ｔｎ／Ｓ．．Ｂ＝１．
４５２Ｓ．．ｄ（μｍ）は、Ｃ，５およびＣ１では１＆
Ｃ９Ｏでは１２、Ｃｌ２Ｏでは９である。このように、
上記（５）式から、磁気テープの巻始めからの時間はテ
ープの巻数で表わすことができる。

そして、この磁気テープの巻数はカウンタで計数するこ
とができる。ところが、実際の磁気テープにおいては磁
気テープの精度、巻きむらなどによつて、みかけの厚さ
ｄは誤差が大きい。この誤差は磁気テープによつて違う
ので、それぞれ補正しなければならない。次に、巻取リ
ールの回転速度■１は（５）式のｎをｔについて微分す
ることによつて求めることができ、（６）式で示すこと
ができる。この（６）式よりＡを求めると（７）式で示
すことができる。

この（７）式を（５）式に代人すると（８）式になる。

この（８）式は、磁気テープの長さｄの項がないので、
磁気テープの種類、バラツキなどに関係なく、正確な走
行時間を得ることができる。なお、規準値における定数
ＡおよびＢの値を下記に示す。

次に、本発明に係る好ましい実施例について図面を参照
しながら説明する。

第２図は本発明に係るカセットテープの走行時間表示方
式の一実施例を示すブロック図である。

同図において、１は供給側リール、２は巻取側リール３
は磁気テープ、４ａおよび４ｂはガイド、５はカセット
テープ、６は巻取側のリール回転軸、７はこのリール回
転軸６に取付けた回転体８とこの回転体８のマークを磁
気的、光学的、あるいは機械的に検出し、回転検出パル
スを出力する検出素子９からなる回転検出器であり、こ
の回転検出パルスの周期は巻取側リール２の回転周期に
正比例するものである。１０はこの回転検出パルスの入
力によつて回転周期を検出する回転周期検出部、１１は
この回転検出パルスを計数するカウンタ部、１２は磁気
テープ３の巻き始め時に操作して、カウンタ部１１の計
数値をリセットし、巻き数゜゜０゛と計数値゜゜０゛と
を一致させるカウントリセットキー、１３は上記（８）
式により、磁気テープの巻き始めから現在までの走行時
間ｔを算出する演算部、１４は可動接点１４ａ１固定接
点１４ｂおよび１４ｃを備え、可動接点１４ａが固定接
点１４ｂに接触したときには走行時間の表示を行ない、
可動接点１４ａが固定接点１４ｃに接触したときにはい
わゆるテープカウンタとしてのテープの走行量の目安表
示を行なう切換キー、１５は走行量あるいは走行時間を
表示する表示器である。

次に、上記構成による回路の動作について説明する。ま
ず、磁気テープの巻き始め時に、カウントリセットキー
１２を操作して、カウンタ部１１の内容を０にする。

次に、巻取側リール２が回転して、磁気テープ３が給送
されると、この巻取側リール２の回転により、リール回
転軸６が回転し、．回転体８が回転する。したがつて、
回転検出器７から回転周期に比例した回転検出パルスを
出力する。この回転検出パルスは回転周期検出部１０と
カウンタ部１１に入力する。したがつて、回転周期検出
部１０は巻取側リール２の回転周期を検出一し、カウン
タ部１１は巻取側リール２の回転数を計数する。したが
つて、演算部１３はこの回転周期検出部１０から出力す
る巻取側リールの回転周期とカウンタ部１１から出力す
る巻取側リールの回転数ｎとの入力によつて、定数Ｂを
利用して前記（８）式から走行時間ｔを計算する。一方
、切換キー１４の可動接点１４ａは、常時第２図に示す
破線位置にあつて固定接点１４ｃに接続されているため
、カウンタ部１１の計数値がテープカウンタとして表示
器１５に表示されることになり、必要に応じて可動接点
１４ａが固定接点１４ｂ側に切り換えられ、走行時間ｔ
が表示される。なお、テープ早送り中あるいはテープ巻
戻し中・は、テープ走行速度Ｖ。

での巻取リールの回転速度Ｖ８を測定できない。したが
つて、（８）式でカセットテープの走行時間を演算でき
ず、この間は（５）式でカセットテープの走行時間を演
算する。この場合、（５）式の定数Ａは（７）式で求め
ることができるが、録音あるいは再生時の最初の１回転
目の回転速度ＶＲに基づいて計算記憶した定数Ａを使用
しても良いし、１回転毎に計算記憶して早送り操作ある
いは巻戻し操作の直前に計算記憶した定数Ａを使用して
も良く、後者の場合には巻きむらによる誤差を補正する
ことができる。また、巻き始めから早送りあるいは巻戻
しを行なうときには定数Ａが算出されないため、表示器
１５には表示が出ないため、故障と判断される恐れがあ
るが、この場合には切換えキー１４の可動接点１４ａが
固定接点１４ｃに接触するように切換えて、走行量の目
安表示を行なう。以上詳細に説明したように、本発明に
係るカセットテープの走行時間表示方式によれば簡単な
構成により磁気テープの種類、磁気テープの厚さのばら
つき、磁気テープの全長のばらつきなどに関係なく、走
行時間を高精度に表示することが効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は磁気テープと巻取リールとの関係を示す平面図
、第２図は本発明に係るカセットテープの走行時間表示
方式の一実施例を示すブロック図である。１・・・・・・供給側リール、２・・・・・・巻取側リ
ール、３・・・・磁気テープ、４ａおよび４ｂ・・・・
・・ガイド、５・・・・・カセットテープ、６・・・・
・・リール回転軸、７・・・・・回転検出器、８・・・
・・回転体、９・・・・・・検出素子、１０・・・・・
・回転周期検出部、１１・・・・・カウンタ部、１２・
・・・・カウントリセットキー、１３・・・・・・演算
部、１４・・・・・・切換キー、１４ａ・・・・・・可
動接点、１・・・固定接点、１５・・・・・・表示器
。

Claims

【特許請求の範囲】１カセットテープの巻取り側リールの回転周期Ｉ／Ｖ
＿Ｒ（回転速度Ｖ＿Ｒ）を測定する測定手段と、カセッ
トテープの巻取り側リールの回転パルスをカウントして
テープ巻数ｎを出力するカウント手段と、このカウント
手段を零リセットする零リセット手段と、前記測定手段
およびカウント手段からの情報と予め記憶された定数Ｂ
とを用いてカセットテープの走行時間ｔをｔ＝ｎ／２・
（（１／Ｖ＿Ｒ）＋Ｂ）の演算式に基づいて演算して表示する演算表示手段とか
ら構成され、カセットテープの始端で零リセット手段を
動作させることによりカセットテープの走行時間を演算
表示するようにしたことを特徴とするカセットテープの
走行時間表示方式。