JPS6053175B2 - ディ−ゼルエンジンの制御装置 - Google Patents

ディ−ゼルエンジンの制御装置

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JPS6053175B2
JPS6053175B2 JP10306180A JP10306180A JPS6053175B2 JP S6053175 B2 JPS6053175 B2 JP S6053175B2 JP 10306180 A JP10306180 A JP 10306180A JP 10306180 A JP10306180 A JP 10306180A JP S6053175 B2 JPS6053175 B2 JP S6053175B2
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signal
engine
injection amount
rotational speed
rotation speed
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JP10306180A
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佳久 川村
克統 寺坂
成史 安原
正春 浅野
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明はディーゼルエンジンの制御装置に関し特に暖
機時における回転速度制御に関するものである。
ディーゼルエンジンの燃焼は、燃焼室内の圧縮空気温
度に強く影響され、圧縮空気温度が高いほど燃料が燃焼
しやすい。
また圧縮空気温度は燃焼室内の壁温に影響される。した
がつて始動後、燃焼室内の壁温が所定値に達するまでは
、エンジンの回転速度を高めて暖機運転を行なつてやる
必要がある。 従来は、運転者がレバー等を操作して燃
料の噴射量を増加させてやるか、又はエンジンの冷却水
温に応じて噴射量を増加させてやる方式が用いられてい
た。
しかし冷却水温の上昇速度は、壁面温度の上昇速度に
比べて非常に遅いので、上記の方式では壁面温度が十分
上昇して暖機が完了したのちも暖機中の増量された噴射
量に保たれることになる。
そして暖機完了後にも噴射量が増量されたままになつて
いると、回転速度が過大となり、排気ガス中の有害成分
が増加すると共に騒音も大きくなるという問題がある。
また運転者の手動操作によつて噴射量を増加させる方
式では、暖機完了の判断を運転者が行なつてレバーを戻
す操作を行なわなければならないので、操作が面倒であ
り、かつ暖機完了後にレバーを戻すのを忘れていた場合
には、上記と同様に排気ガス及び騒音増大という問題が
生ずる。
また燃焼室の壁温を直接検出し、それに応じて噴射量の
制御を行なえば理想的であるが、壁温を検出するには特
別なセンサを燃焼室内に設ける必要があるため、コスト
が高くなると共に耐久性の点でも問題が残る。
本発明は上記の問題に鑑みてなされてものであり、暖機
状態に良く適合した回転速度制御を行なうことのできる
ディーゼルエンジンの制御装置を提供することを目的と
する。
上記の目的を達成するため本発明においては、冷却水温
と始動後の経過時間とに応じて暖機時の回転速度を補正
するように構成している。
第8図は本発明の構成を示すブロック図である。
第8図において、200は、噴射量調節機構205を制
御するための制御信号であり、例えばアクセルペダル位
置(踏角すなわち操作量)やエンジンの回転速度に応じ
て演算されたものである。
201は、エンジンの出力軸が開放されていることを検
出する第1の手段である。
202は、無負荷状態でアクセルペダル位置に対応した
目標回転速度を設定する第2の手段てある。
203は、冷却水温と始動後の経過時間とに対応した補
正分を上記目標回転速度に加えて補正目標回転速度を設
定する第3の手段である。
204は第4の手段であり、上記第1の手段201でエ
ンジンの出力軸が開放されていることを検出した場合に
は、エンジンの回転速度を上記第3の手段203で設定
した補正目標回転速度と一致させるように上記制御信号
の値を設定するものである。
噴射量調節機構205は、通常時は制御信号200に応
じて制御され、エンジンの出力軸が開放されているとき
は、第4の手段204で設定された制御信号の値によつ
て制御される。
以下図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
第1図は本発明を適用するディーゼルエンジンの制御装
置の一例図である。第1図において、1はエアクリーナ
、2は吸気管、3は燃焼室、4は渦流室、5はグロープ
ラグ、6は噴射ノズル、7は噴射ポンプ、(詳細後述)
、8は排気管、9は吸気量を調節する絞り弁、10は絞
り弁開度を制御するダイヤフラム弁、11は排気管8か
ら吸気管2へ還流するEGR量(排気還流量)を制御す
るEGR弁、12及び13は電磁弁である。
また14は負圧源となるバキュームポンプであり、例え
ばブレーキサーボ用のものと共用することが出来る。ま
た15はバキュームポンプ14から与えられる負圧から
一定負圧をつくる定圧弁、16はバッテリ、17はグロ
ープラグ5への通電を制御するグローリレー、18は噴
射ポンプ7の燃料噴射量を制御する゛サーボ回路、19
はグロープラグ5への通電状態を表示するグローランプ
である。また20はアクセルペダル位置(踏角)に対応
したアクセル位置信号1S1を出力するアクセル位置セ
ンサ、21はクランク角の基準角度(例えば120ン)
ごとに基準パルスIS2を、単位角度(例えば1))ご
とに単位パルスIS3を出力するクランク角センサ、2
2は変速機がニュートラル(中立)位置にあることを検
知してニュートラル信号1S4を出力するニュートラル
スイッチ、23は車速に対応した車速・信号1S5(変
速機の出力軸の回転速度から検出)を出力する車速セン
サ、24はエンジンの冷却水温に対応した温度信号1S
6を出力する温度センサ、25は噴射ノズル6が燃料噴
射を開始するごとに噴射開始信号1S7を出力するリフ
トセンサてあり、例えば燃料圧力によつて作動するスイ
ッチは圧電素子てある。また26はは大気の温度と圧力
とに対応した大気密度信号1S8を出力する大気密度セ
ンサである。その他、噴射ポンプ7の燃料噴射量を制御
するスリーブの位置に対応したスリーブ位置信号1S9
(詳細後述)やバッテリ電圧信号1S10等の信号が用
いられる。また27は演算装置であり、例えば中央処理
装置(CPU)28、読み出し専用メモリ(ROM)2
9、読み出し書き込み可能メモリ(RAM)30、入出
力インタフェース31等からなるマイクロコンピュータ
で構成されている。
演算装置27は、上記の各種センサから与えられる各信
号1S1〜ISlO及び図示しないスタータスイッチ(
スタータモータ作動時にオン)から与えられるスタータ
信号1S11やグロースイッチから与えられるグロー信
号1S12等の信号を入力し、ディーゼルエンジンを最
適制御するための各種の制御信号0S1〜0S7を出力
する。
ます、絞り弁開度制御信号S1とEGR制御信号0S2
とはパルス信号であり、これらのパルス信号のデューテ
ィを変えて電磁弁12,13をデューティ制御すること
により、絞り弁9の開度とEGR弁11の開度とを制御
する。
また燃料遮断制御信号0S3は、噴射ポンプ7内の燃料
遮断弁71(エンジン停止用)の開閉を制御する。
また燃料噴射量制御信号0S4と前記のスリーブ位置信
号1S9とがサーボ回路18に与えられ、両信号を一致
させるようにサーボ回路18がサーボS1を出力し、こ
のサーボ信号S1によつてスリーブ位置を制御すること
により、燃料噴射量が制御される。
また噴射時期制御信号0S5によつて噴射ポンプ7内の
噴射時期制御機構を制御することにより、燃料噴射時期
を制御する。
なお噴射時期はリフトセンサ25からの噴射開始信号1
S7を用いてフィードバック制御する。またグロー制御
信号0S6によつてグローリレー17を制御することに
より、グロープラグ5への通電を制御する。
またグローランプ制御信号0S7によつてグローランプ
19の点滅を制御することによつてグロープラグ5の通
電状態を表示する。
例えば通電中はグローランプ19を点灯させ、通電して
いない場合は消灯させる。次に、第2図は噴射ポンプ7
の一例の断面図である。
第2図において、まず燃料は、ポンプ本体の入口32か
ら機関出力軸に連結したドライブシャフト33により駆
動されるフィードポンプ34によつて吸引される。
フィードポンプ34からの吐出燃料は、圧力調整弁35
により供給圧を制御されて、ポンプハウジングの内部の
ポンプ室36へと供給される。
ポンプ室36の燃料は、作動部分の潤滑を行なうと同時
に吸入ボート37を通つて高圧プランジャポンプ38に
送られる。このポンプ38のプランジャ39は、ドライ
ブシャフト33に連結したエキセントリックディスク4
0に固定されており、継手41を介して、前記ドライブ
シャフト33により機関回転に同期して駆動される。
また、エキセントリックディスク40は、機関シリンダ
数と同数のフェイスカム42をもち、回転しながらロー
ラリング43に配設されたローラ44をこのフェイスカ
ム42が乗り越えるたびに、所定のカムリフトだけ往復
運動する。
従つて、プランジャ39は回転しながら往復運動をし、
この往復運動によつて吸入ボート37から吸引された燃
料力紛配ボート45よりデリバリバルブ46を通つて前
記第1図の噴射ノズル6へと圧送される。
その際、燃料の噴射時期は、ローラリング43によつて
フェイスカム42とローラ44との相対位置を変化させ
ることによつて自由に調節される。
ローラリング43は、ドライビングピン47を介してプ
ランジャ48と連結している。
なお第2図においては、説明の便宜上からプランジャ4
8の軸線を900回転させ、また、フィードポンプ34
の軸線も900回転させたものが同時に図示してある。
プランジャ48を収めたシリンダ49は、ケーシング5
0の内部に摺動自在に収装されており、シリンダ49の
右端に油室51、同じく左端に油室52を区画形成する
。なおシリンダ49が右方に移動したとき油室51と端
面高圧室55とを連結するための通路49aと50aと
が設けられている。油室51は、燃料通路53によつて
他方の油室52及びフィードポンプ34の吸込側と連通
しており、かつ油室51と燃料通路53との接続部には
電磁弁54が設けられている。
またシリンダ49のなかで摺動するプランジャ48の端
面高圧室55には、通路56を介してポンプ室36の燃
料圧力が導かれ、また反対側の低圧室57はフィードポ
ンプ34の吸込側に連通し・て負圧に近い状態になるが
、スプリング58の弾性力でプランジャ48を押し戻し
ている。
ポンプ室36の燃料圧力は、フィードポンプ34の回転
速度に比例して上昇するので、図のように通路49aが
閉じられているときには、プラン)ジヤ48はエンジン
回転速度の上昇に伴つて図面左方へと押され、これによ
つてエキセントリックディスク40の回転方向と逆方向
へローラリング43を回動させるので、噴射時期は回転
速度に対応して早くなる。
たエキセントリックディスク40の回転力をうけてシリ
ンダ49が図面の右側一杯に移動(このとき電磁弁54
は開)すると、通路49aと50aとを介して油室51
と端面高圧室55とが連通するので、電磁弁54を開閉
させてやることによつて端面高圧室55の圧力を制御す
ることが出来る。
したがつて、噴射時期制御信号0S5によつて電磁弁5
4の開閉をデューティ制御すれば、噴射時期を電気的に
制御することが出来る。一方、燃料の噴射量は、プラン
ジャ39に形成したスピルポート59を被覆するスリー
ブ60の位置により決められるのである。
例えば、スピルポート59の開口部がプランジャ39の
右行により、スリーブ60の右端部を越えると、それま
でプランジャポンプ室61内から分配ボート45へと圧
送されていた燃料が、スピルポート59を通つてポンプ
室36へと解放されるので圧送を終了する。すなわち、
スリーブ60をプランジャ39に対して右方向に相対的
に変位させると、燃料噴射終了時期が遅くなつて燃料噴
射量が増加し、逆に左方向に変位させると燃料噴射終了
時期が早まつて燃料噴射量が減少するのである。
上記のスリーブ60の位置制御は、サーボモータ62に
よつて行なう。
すなわち、サーボモータ,62の軸63には、ねじが形
成されており、中心にねじ孔を有する滑動子64が螺合
されている。この滑動子64には、ピン66を支点とし
て回動自在にリンクレバー65が結合している。リンク
レバー65は、支点67を中心として回!動自在に取り
付けられ、かつリンクレバー65の先端部のピボットピ
ン72を介してスリーブ60を係止している。したがつ
てサーボモータ62が正逆回転すると滑動子64は左右
に移動し、そのためリンクレバ3一65が支点67を中
心として回動し、スリーブ60を左右に移動させること
になる。
サーボモータ62の制御は、燃料噴射量制御信号0S4
に応じてサーボ回路18が出力するサーボ信号S1によ
つて行なわれる。
4したがつてアクセルペダルと燃料
噴射量との間には直接の対応関係はなくなる。すなわち
、アクセルペダルは、1加速したいョ又は0減速したい
ョ等の運転者の意志を演算装置27に伝えるだけの手段
となり、演算装置27が、その時の運転状態に応じて最
適の燃料噴射量を算出し、燃料噴射量制御信号0S4に
よつて最適制御を行なうものである。またサーボモータ
62の近傍に設けられたポテンシヨンメータ68の軸は
、歯車69及び70によつてサーボモータ62の軸63
と結合されているので、ポテンシヨンメータ68の信号
はスリーブ60の位置を示すことになる。この信号が前
記lのスリーブ位置信号1S9となる。一方、電磁型の
燃料遮断弁71は、前記の燃料遮断制御信号0S3によ
つて開閉制御され、遮断時には吸入ボート37を閉鎖し
て燃料を遮断することにより、エンジンを停止させるよ
うになつている。
本発明は第1図の燃料噴射量制御信号0S4の暖機時に
おける制御に関するものである。
以下詳細に説明する。
第3図は本発明の一実施例の機能ブロック図である。
第3図において、ニュートラルスイッチ101(第1図
の22に相当)は、変速機がニュートラル位置(自動変
速機ではニュートラル位置とパーキング位置)のとき高
レベルとなるニュートラル信号S2(第1図のIS4に
相当)を出力する。
またクラッチスイッチ102は、クラッチがオフ(断)
のとき高レベルとなるクラッチ信号S3を出力する。オ
ア手段107は、ニュートラル信号S2とクラッチ信号
S3とのうちの少なくとも一方が高レベルのとき、すな
わちエンジンの出力軸が開放されているきに高レベルと
なる切換信号S8を出力する。
一方、回転速度センサ103(第1図の21に相当)は
、エンジンの回転速度に対応した回転速度信号S4を出
力する。またアクセル位置センサ104(第1図の20
に相当)はアクセルペタル信号(踏角)に対応したアク
セル位置信号S5(第1図のISlに相当)を出力する
第1噴射量演算手段108は、回転速度信号S4とアク
セル位置信号\とに応じて噴射量を演算し、第1噴射量
信号S9を出力する。
例えばS4やS5が増加するにつれてS9も増加する特
性とする。また目標回転速度演算手段109は、アクセ
ル位置信号S5を入力し、暖機完了後に無負荷状態であ
り、かつアクセルペダル位置がそのときのアクセル位置
信号S5で与えられる値であつた場合の目標回転速度N
。を演算し、それに対応した目標回転速度信号SlOを
出力する。なお暖機後の無負荷時の目標回転速度N。
とアクセルペダル位置との関係は、例えば第5図に示す
ごとき特性となる。第5図において、横軸のO%はアク
セルペダル全閉位置、50%は半開位置を示す。アクセ
ルペダル位置が0%のときがアイドル回転速度を示す。
一方、温度センサ105(第1図の24に相当)は、エ
ンジンの冷却水温に対応した温度信号S6(第1図のI
S6に相当)を出力する。
またスタータススイツチ106は、スタータモータが作
動している間すなわちクランキング中は高レベルとなる
スタータ信号S7を出力する。タイマ手段110は、ス
タータ信号S7が一度高レベルになつてから低レベルに
戻つた時点、すなわちクランキングが終了してエンジン
が自立運転に入つた時点(以下始動時と記す)からの経
過時間に対応した時間信号Sllを出力する。次に補正
分演算手段111は、温度信号S6と時間信号Sllと
を入力し、冷却水温と始動時からの経過時間とに応じて
目標回転速度の補正分Ncを算出し、それに対応した補
正分信号S1、を出力する。
なお補正分Ncの値は例えば第4図に示すような特性と
なる。
第4図の直線は等補正分直線であり、数字は回転速度(
RPM)を示す。次に加算手段112は、目標回転速度
信号SlOと補正分信号Sl2とを加算して補正目標回
転速度N(N=NO+Nc)を算出し、それに対応した
補正目標回転速度信号Sl3を出力する。
次に第2噴射量演算手段113は、エンジンを無負荷で
補正目標回転速度Nに制御するための噴射量(エンジン
特性に応じて定まる値)を演算し、噴射量信号Sl4を
出力する。
また偏差検出手段115は、回転速度信号S4(実際の
回転速度NRに対応する値)と補正目標回転速度Sl3
とを入力し、実際の回転速度NRと、補正目標回転速度
Nとの偏差ΔN(ΔN=NR一N)を計算し、偏差信号
Sl5を出力する。
次に補正手段114は、噴射量信号Sl4に上記の偏差
ΔNに対応した補正、すなわちΔNが所定の許容巾以上
であり、かつΔN〉0の場合(NR〉N)は噴射量を所
定量だけ減少させる補正、ΔNく0の場合(NR<N)
は噴射量を所定量だけ増加させる補正を行なつて、第2
噴射量信号Sl6を出力する。次に、切換手段116の
A入力端子には前記の第1噴射量信号が、B入力端子に
は第2噴射量信号が与えられる。
切換手段116は、前記の切換信号S8が低レベルのと
きはA側に切換わつて第11噴射量信号S9を通過させ
、また切換信号S8が高レベルの場合はB側に切換わつ
て第2噴射量信号Sl6を通過させる。
この第1噴射量信号S9又は第2噴射量信号Sl6を燃
料噴射量制御信号0S4としてサーボ回路117(第1
図の18に相当)に与える。
サーボ回路117は、与えられた燃料噴射量制御信号0
S4とポテンシヨンメータ119(第2図の68に相当
)の信号1S9との差をなくすようにサーボモータ11
8(第2図の62に相当)を制御する。
ポテンシヨンメータ119は、サーボモータ118の回
転位置すなわち噴射量を制御するスリーブ(第2図の6
0)の位置に対応した信号1S9を出力する。
したがつて第3図の回路においては次のような制御が行
なわれる。
まず、変速機がニュートラル位置でなく、かつクラッチ
がオン(接)のとき、すなわち走行状態にある場合は、
回転速度とアクセルペダル位置とに応じて算出された通
常時の噴射量に対応した第1噴射量信号S9に応じて噴
射量が制御される。
次に変速機がニュートラル位置か又はクラッチがオフで
あるとき、すなわちエンジンの出力軸が開放されている
ときには、実回転速度NF.を暖機時の補正分を含んだ
補正目標回転速度Nに一致させるようにフィードバック
制御が行なわれる。上記の補正目標回転速度Nは、暖機
完了後の目標回転速度N。に、冷却水温と始動後の経過
時間とに応じて定まる補正分NOを加算した値である。
例えば始動後、アクセルペダルを全閉にして暖機してい
る場合には、第5図から判るようにN。
=600であるから、第4図の数値(Nc)に600を
加算した値がNとなる。なお、暖機完了後の目標回転速
度NOと補正分Ncとを別々に算出したのち、それらを
加算して補正目標回転速度Nを設定するのは、次の理由
による。
すなわち、エンジンの出力軸が開放されている暖機時に
は、通常、アクセルペダルを全閉位置にして暖機を行な
うが、暖機中に運転者がアクセルペダルを踏んだ場合に
回転速度が全く変化しないと運転者に不安感を与えるお
それがある。そのためアクセルペダル位置に応じて変化
する分(NO)を設け、暖機中でもアクセルペダルの操
作によつて回転速度が変化するように構成している。ま
た、ガソリンエンジンのアイドル回転速度制御において
は、アクセルペダルが踏まれると直ちにフィードバック
制御を停止してオープンループ制御に切換えるようにな
つているが、ディーゼルエンジンの場合は、噴射ポンプ
の特性が、回転速度の上昇につれて噴射量が増加し、そ
のため更に回転速度が上昇するという発散系になつてい
るので、無負荷時においては、アイドル時(アクセル全
閉)以外でも回転速度をフィードバック制御してやる必
要がある。
そのためエンジンの出力軸が開放されているときには、
暖機が完了して補正分Ncが0になつたのちも、アクセ
ルペダル位置に応じたNOに対応したフィードバック制
御を継続するように構成している。上記のように本発明
においては、冷却水温と始.動後の経過時間とに応じて
暖機時の補正分を設定しているが、第6図に示すように
燃焼壁温と始動時点T。
からの経過時間とには対応関係があるので、本発明の構
成によれば暖機状態に良く適合した制御を行なうことが
出来、排気ガスや騒音を減I少させることが出来る。な
お第3図の回路において、補正手段114と偏差検出手
段115とを省略し、第2噴射量演算手段113で算出
した噴射量信号Sl4を直接に切換手段116のB入力
端子へ与えるように構成し−てもよい。
上記の構成においては、回転速度制御系からフィードバ
ック制御系が削除されるので、気温の変化等によつて多
少、暖機時の回転速度が変化するおそれがあるが、実用
上は十分満足できる制御を行なうことが出来る。
次に、第3図の破線で囲まれた部分は、マイクロコンピ
ュータ(第1図の27)で構成することが出来る。
第7図は、第3図の破線部分をマイクロコンピュータで
構成した場合の演算を示すフローチャートの一実施例図
である。
第7図において、まずP1で変速機がニユートラル位置
か否かを判定する。
P1でNOの場合はP2へ行き、クラッチがオフは否か
を判定する。
P2でもNOの場合は、走行中であるがら、暖機制御は
行なわず、他の制御、例えば回転速度とアクセルペダル
位置に応じた噴射量制御へ移行する。
P1かP2でYESの場合は、エンジンの出力軸が開放
されているときであるからP3以後の暖機の制御に入る
なお、P2でクラッチがオフか否かを判定する代りに車
速が零(停車中)か否かを判定するよう構成してもよい
次にP3では、テーブルルックアップ等により水温と始
動後の経過時間とに対応した補正分NOを算出する。
次にP4では、テーブルルックアップ等により暖機完了
後に無負荷であつた場合のアクセルペダル位置に対応し
た目標回転速度N。
を算出する。次にP5では、NOとNcとを加算して補
正目標回転速度Nを算出する。次にP6では、無負荷で
回転速度をNとするための噴射量を算出する。
次にP7では、実回転速度NRを読み込み、P8でNR
とNとの偏差ΔN=NR−Nを算出する。
次にP,では偏差ΔNが予め定められた許容巾以内か否
かを判別する。P9でYESの場合はPl。
へ行き、前回の噴射量を保持していたものをそのまま出
力する。P9でNOの場合はPllへ行き、ΔN〉0か
否かを判別する。
PllでYESの場合はPl2へ行き、P6で算出した
噴射量を所定量だけ減少させる補正を行なつてから出力
する。
PllでNOの場合はPl3へ行き、P6で算出した噴
射量を所定量だけ増加させる補正を行なつてから出力す
る。
なお第7図の演算は、一定時間毎に、又はエンジン回転
に同期して、もしくは割り込み等による所定の関係で繰
返し行なわれる。
以上説明したどとく本発明によれば、冷却水温と始動後
の経過時間とに対応して暖機時の回転速度を制御してい
るので、暖機状態に良く適合した制御を行なうことが出
来、排気ガス中の有害成分や騒音等を低減させることが
出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用するディーゼルエンジンの制御装
置の一例図、第2図は噴射ポンプの一例図、第3図は本
発明の一実施例のブロック図、第4図は補正分NOの特
性例図、第5図は目標回転速度N。 の特性例図、第6図は壁温と経過時間との関係図、第7
図は本発明の演算を示すフローチャートの一実施例図、
第8図は本発明の構成を示すブロック図である。符号の
説明1・・・エアクリーナ、2・・・吸気管、3・・・
主燃焼室、4・・・渦流室、5・・・グロープラグ、6
・・・噴射ノズル、7・・・噴射ポンプ、8・・・排気
管、9・・・絞り弁、10・・・ダイヤフラム弁、11
・・・EGR弁、12,13・・・電磁弁、14・・・
バキュームポンプ、15・・・定圧弁、16・・・バッ
テリ、17・・・グローリレー、18・・・サーボ回路
、19・・・グローランプ、20・・・アクセル位置セ
ンサ、21・・・クランク角センサ、22・・・ニュー
トラルスイッチ、23・・・車速センサ、24・・・温
度センサ、25・・・リフトセンサ、26・・・大気密
度センサ、27・・・演算装置、28・・・CPUl2
9・・・ROMl3O・・・RAMl3l・・・入出力
インタフェース、32・・・入口、33・・・ドライブ
シャフト、34・・・フィードポンプ、35・・・圧力
調整弁、36・・・ポンプ室、37・・・吸入ボート、
38・・・高圧プランジャポンプ、39・・・プランジ
ャ、40・・・エキセントリックディスク、41・・・
継手、42・・・フェイスカム、43・・・ローラリン
グ、44・・・ローラ、45・・・分配ボート、46・
・・デリバリバルブ、47・・・ドライビングピン、4
8・・プランジャ、49・・・シリンダ、49a・・・
通路、50・・・ケーシング、50a・・・通路、51
,52・・・油室、53・・・燃料通路、54・・・電
磁弁、55・・・端面高圧室、56・・・通路、57・
・・低圧室、58・・・スプリング、59・・・スピル
ポート、60・・・スリーブ、61・・・プランジャポ
ンプ室、62・・・サーボモータ、63・・・軸、64
・・・滑動子、65・・・リンクレバー、66・・ゼン
、67・・・支点、68・・・ポテンシヨンメータ、6
9,70・・・歯車、71・・・燃料遮断弁、72・・
ゼボツトピン、101・・・ニュートラルスイッチ、1
02・・・クラッチスイッチ、103・・回転速度セン
サ、104・・・アクセル位置センサ、105・・・温
度センサ、106・・・スタータスイッチ、107・・
・オア手段、108・・・第1噴射量演算手段、109
・・・目標回転速度演算手段、110・・゛タイマ手段
、111・・・補正分演算手段、112・・加算手段、
113・・・第2噴射量演算手段、114・・・補正手
段、115・・・偏差検出手段、116・・・切換手段
、117・・・サーボ回路、118・・・サーボモータ
、119・・・ポテンシヨンメータ、ISl・・・アク
セル位置信号、IS2・・・基準パルス、IS3・・・
単位パルス、IS4・・・ニュートラル信号、IS5・
・・車速信号、IS6・・・温度信号、IS7・・・噴
射開始信号、IS8・・・大気密度信号、IS9・・・
スリーブ位置信号、ISlO・・・バッテリ電圧信号、
ISll・・・スタータ信号、ISl2・・・グロ1一
信号、0S1・・・絞り弁開度制御信号、0S2・・・
EGR制御信号、0S3・・・燃料遮断制御信号、0S
4・・・燃料噴射量制御信号、0S5・・・噴射時期制
御信号、0S6・・・グロー制御信号、0S7・・・グ
ローランプ制御信号、S1・・・サーボ信号。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 噴射量調節機構を制御信号によつて制御することに
    より燃料の噴射量を制御するディーゼルエンジンの制御
    装置において、エンジンの出力軸が開放されていること
    を検出する第1の手段と、無負荷状態でアクセルペダル
    位置に対応した目標回転速度を設定する第2の手段と、
    冷却水温と始動後の経過時間とに対応した補正分を上記
    目標回転速度に加えて補正目標回転速度を設定する第3
    の手段と、エンジンの出力軸が開放されているときには
    エンジンの回転速度を上記補正目標回転速度と一致させ
    るように上記制御信号の値を設定する第4の手段とを備
    えたディーゼルエンジンの制御装置。 2 上記第4の手段は、実際の回転速度と上記補正目標
    回転速度との偏差に応じて上記制御信号の値を変化させ
    るとにより、実際の回転速度を補正目標回転速度に一致
    させるようにフィードバック制御するものであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項記載のディーゼルエン
    ジンの制御装置。
JP10306180A 1980-07-29 1980-07-29 ディ−ゼルエンジンの制御装置 Expired JPS6053175B2 (ja)

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