JPS6052753B2 - 7−アミノセフエム化合物の精製法 - Google Patents
7−アミノセフエム化合物の精製法Info
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- JPS6052753B2 JPS6052753B2 JP5074878A JP5074878A JPS6052753B2 JP S6052753 B2 JPS6052753 B2 JP S6052753B2 JP 5074878 A JP5074878 A JP 5074878A JP 5074878 A JP5074878 A JP 5074878A JP S6052753 B2 JPS6052753 B2 JP S6052753B2
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【発明の詳細な説明】
本発明は、粗7ーアミノー3−(1−メチルーIH−テ
トラゾールー5−イルチオメチル)−3−セフエムー4
−カルボン酸から、非イオン性樹− ・−−PW−&
赫−良一曹 ” M・− プ紬−Z−ι− ゛ wΛ↓
−1−−ア 蝕制■)一(■■、に関する。
トラゾールー5−イルチオメチル)−3−セフエムー4
−カルボン酸から、非イオン性樹− ・−−PW−&
赫−良一曹 ” M・− プ紬−Z−ι− ゛ wΛ↓
−1−−ア 蝕制■)一(■■、に関する。
さらに詳しくは、(a)粗7ーアミノー3−(1ーメチ
ルーIH−テトラゾールー5−イルチオメチル)−3−
セフエムー4−カルボン酸のPH6.5〜8.5の水性
溶液をスチレンージビニルベンゼンの架橋重合体からな
る非イオン性樹脂の合成吸着剤と接触させ、ついで(b
)0.2M〜3.0Mの食塩水を洗液として不純物を選
択的に溶出除去する操作を行ない、さらに(c)新水性
有機溶媒あるいはその水との混合物を溶離液として、該
吸着剤から該7ーアミノセフエム化合物を溶出させ、(
d)該溶出液から常法により高純度の7ーアミノー3−
(1−メチルーIH−テトラゾールー5−イルチオメチ
ル)−3−セフエムー4−カルボン酸を取得すること・
からなる7ーアミノセフエム化合物の精製法に関する。
ルーIH−テトラゾールー5−イルチオメチル)−3−
セフエムー4−カルボン酸のPH6.5〜8.5の水性
溶液をスチレンージビニルベンゼンの架橋重合体からな
る非イオン性樹脂の合成吸着剤と接触させ、ついで(b
)0.2M〜3.0Mの食塩水を洗液として不純物を選
択的に溶出除去する操作を行ない、さらに(c)新水性
有機溶媒あるいはその水との混合物を溶離液として、該
吸着剤から該7ーアミノセフエム化合物を溶出させ、(
d)該溶出液から常法により高純度の7ーアミノー3−
(1−メチルーIH−テトラゾールー5−イルチオメチ
ル)−3−セフエムー4−カルボン酸を取得すること・
からなる7ーアミノセフエム化合物の精製法に関する。
7ーアミノー3−(1−メチルーIH−テトラゾールー
5−イルチオメチル)−3−セフエムー4−カルボン酸
(以下7−ACA−TEと略称すフる)は、種々のセフ
アロスポリン抗生物質を製造するための重要な中間体で
ある。か)る用途に使用するためには、高純度の7一A
CA−TEを得ることが必須である。7一ACA−TE
は従来の化学文献に開示された種々の方法で製造するこ
とができる。
5−イルチオメチル)−3−セフエムー4−カルボン酸
(以下7−ACA−TEと略称すフる)は、種々のセフ
アロスポリン抗生物質を製造するための重要な中間体で
ある。か)る用途に使用するためには、高純度の7一A
CA−TEを得ることが必須である。7一ACA−TE
は従来の化学文献に開示された種々の方法で製造するこ
とができる。
たとえば7ーアミノセフアロスポラン酸(以下7一AC
Aと略称する)と1−メチルー5−メルカプトー1H−
テトラゾールとの反応により粗7一ACA−πを製造す
る方法(特公昭49−4関(イ)号)、セフアロスポリ
ンCと1−メチルー5−メルカプトー1H−テトラゾー
ルとの反応によつて得た7一(D一5−アミノアジピン
アミド)−3−(1−メチルー1H−テトラゾールー5
−イルチオメチル)一3−セフエムー4−カルボン酸の
7位アミドの分解による粗7一ACA−TEの製造法(
特公昭46−13023号、特公昭49−458四号)
などによつて製造することができる。これらの反応によ
つて得られた粗7一ACA−πは上記化学反応における
未反応化合物および副生物を伴なつて得られる。
Aと略称する)と1−メチルー5−メルカプトー1H−
テトラゾールとの反応により粗7一ACA−πを製造す
る方法(特公昭49−4関(イ)号)、セフアロスポリ
ンCと1−メチルー5−メルカプトー1H−テトラゾー
ルとの反応によつて得た7一(D一5−アミノアジピン
アミド)−3−(1−メチルー1H−テトラゾールー5
−イルチオメチル)一3−セフエムー4−カルボン酸の
7位アミドの分解による粗7一ACA−TEの製造法(
特公昭46−13023号、特公昭49−458四号)
などによつて製造することができる。これらの反応によ
つて得られた粗7一ACA−πは上記化学反応における
未反応化合物および副生物を伴なつて得られる。
特に7一ACAが粗一Jヨ黷`CA−TE中に共存してい
る場合が多く、両者の反応性、物性が似通つていること
から、7一ACA−TEからセフアロスポリン抗生物質
を製造する場合、7一ACA共存の7一ACA−TEを
用いて、7位アミノ基のアシル化反応を行なうと、目;
的の7一ACA−TEのアシル化と同時に7一ACAの
アシル化も進行し、7一ACA−TEに由来する目的の
セフアロスポリン抗生物質の他に7一ACAに由来する
セフアロスポリン抗生物質が混入してしまう。ところが
、この段階での混入物の5除去は実質的に不可能であり
、これが原料段階としての7一ACA−の高純度の精製
の必要性が生ずる所以である。従来、関連の7ーアミノ
セフエム化合物の精製方法として、粗−アミノセフアロ
スポラン酸を酸3または塩基で塩となし、溶液の状態で
不純物を除去した後、7一ACAを回収する方法(特公
昭49一9475号)、遊離のカルボン酸基を有するセ
フアロスポリンのPH3〜6.5の水性溶液をスチレン
ージビニルベンゼンの架橋共重合体またはアクリル4t
酸エステルの架橋重合体からなる非イオン性樹脂吸着剤
と接触させ、PH3〜8.5の非イオン性の水性溶液を
溶離液として、該吸着剤から該セフアロスポリンを溶出
させ、セフアロスポリンを含有する溶出液のPHをその
Pka以下の酸性にし、ついで沈澱したセフアロスポリ
ンを集めることからなる精製方法(特開昭50−106
996号)などが開示されている。
る場合が多く、両者の反応性、物性が似通つていること
から、7一ACA−TEからセフアロスポリン抗生物質
を製造する場合、7一ACA共存の7一ACA−TEを
用いて、7位アミノ基のアシル化反応を行なうと、目;
的の7一ACA−TEのアシル化と同時に7一ACAの
アシル化も進行し、7一ACA−TEに由来する目的の
セフアロスポリン抗生物質の他に7一ACAに由来する
セフアロスポリン抗生物質が混入してしまう。ところが
、この段階での混入物の5除去は実質的に不可能であり
、これが原料段階としての7一ACA−の高純度の精製
の必要性が生ずる所以である。従来、関連の7ーアミノ
セフエム化合物の精製方法として、粗−アミノセフアロ
スポラン酸を酸3または塩基で塩となし、溶液の状態で
不純物を除去した後、7一ACAを回収する方法(特公
昭49一9475号)、遊離のカルボン酸基を有するセ
フアロスポリンのPH3〜6.5の水性溶液をスチレン
ージビニルベンゼンの架橋共重合体またはアクリル4t
酸エステルの架橋重合体からなる非イオン性樹脂吸着剤
と接触させ、PH3〜8.5の非イオン性の水性溶液を
溶離液として、該吸着剤から該セフアロスポリンを溶出
させ、セフアロスポリンを含有する溶出液のPHをその
Pka以下の酸性にし、ついで沈澱したセフアロスポリ
ンを集めることからなる精製方法(特開昭50−106
996号)などが開示されている。
前者は7一ACAについての方法で、本発明の対象化合
物である7一ACA−πと化合物が異なり対象にならな
い。
物である7一ACA−πと化合物が異なり対象にならな
い。
一般法としても操作が繁雑であり、収率も低い。また本
発明の目的の一つである7一ACAを含む7一ACA−
π混合物からの7・−ACAの選択的除去手段について
の何らの示唆もない。後者の方法の例として、7一AC
Al7一ACA−TEl7−アミノー3−(5−メチル
ー1,3,4−チアジアゾールー2−イルチオメチル)
−3−セフエムー4−カルボン酸、7ーアミノデスアセ
トキシセフアロスポラン酸などの7ーアミノセフエム化
合物が挙げられているが、7一ACA−TEについての
実施例はなく、因みに7一ACAについての実施例9で
は、純度78.6%の7一ACAが純度82.2%に向
上したに留つており、非常に不満足な結果になつている
。構造的にも、物性的にも、その性質の酷似している7
一ACAと7一ACA−TE両者の混合物から7一AC
Aを選択的に除去することを主な目的として、さらにそ
の他の不純物をも除去しなければならない7一ACA−
TEの精製法の開示はない。本発明者らは、粗7一AC
A−πから不純物を選択的に除去し、高純度の7一AC
A−TEを高収率で取得する方法、特に7一ACAが混
在する粗7一ACA−TEから7一ACAを効率的に除
去する方法について鋭意検討した結果、以下に述べる知
見によつて、本発明の方法が見いだされた。
発明の目的の一つである7一ACAを含む7一ACA−
π混合物からの7・−ACAの選択的除去手段について
の何らの示唆もない。後者の方法の例として、7一AC
Al7一ACA−TEl7−アミノー3−(5−メチル
ー1,3,4−チアジアゾールー2−イルチオメチル)
−3−セフエムー4−カルボン酸、7ーアミノデスアセ
トキシセフアロスポラン酸などの7ーアミノセフエム化
合物が挙げられているが、7一ACA−TEについての
実施例はなく、因みに7一ACAについての実施例9で
は、純度78.6%の7一ACAが純度82.2%に向
上したに留つており、非常に不満足な結果になつている
。構造的にも、物性的にも、その性質の酷似している7
一ACAと7一ACA−TE両者の混合物から7一AC
Aを選択的に除去することを主な目的として、さらにそ
の他の不純物をも除去しなければならない7一ACA−
TEの精製法の開示はない。本発明者らは、粗7一AC
A−πから不純物を選択的に除去し、高純度の7一AC
A−TEを高収率で取得する方法、特に7一ACAが混
在する粗7一ACA−TEから7一ACAを効率的に除
去する方法について鋭意検討した結果、以下に述べる知
見によつて、本発明の方法が見いだされた。
(1)7一ACAと1−メチルー5−メルカプトー1H
−テトラゾールとの反応によつて得た粗7一ACA−T
E(液体クロマト分析による純度約88.9%、第1図
)のPH6.5〜8.5の水性溶液をXAD−2などの
スチレンージビニルベンゼンの架橋共重合体からなる非
イオン性樹脂の合成吸着剤を充填したカラム内で接触さ
せ、ついで0.2M〜3.0Mの範囲の食塩水を通すと
、予期に反して7一ACAを主な不純分とする不純物が
選択的に溶出する(第1図の7一ACA−π以外のピー
ク)。″2)不純物の溶出がほとんど終つた時点で、親
水性有機溶媒(特に非イオン性の親水性溶媒が好ましい
)、あるいはその水との混合物たとえば、メタノール、
アセトン、水−メタノール、水一アセトンを溶離液とし
て7一ACA−πを溶出させ、溶出液を等電点沈澱など
の常法により処理することにより、7一ACAを始めと
する不純物をほとんど含まない純度銘%以上、特に99
%以上の7一ACA−TEが80〜90%の高収率で得
られる(第2図)。
−テトラゾールとの反応によつて得た粗7一ACA−T
E(液体クロマト分析による純度約88.9%、第1図
)のPH6.5〜8.5の水性溶液をXAD−2などの
スチレンージビニルベンゼンの架橋共重合体からなる非
イオン性樹脂の合成吸着剤を充填したカラム内で接触さ
せ、ついで0.2M〜3.0Mの範囲の食塩水を通すと
、予期に反して7一ACAを主な不純分とする不純物が
選択的に溶出する(第1図の7一ACA−π以外のピー
ク)。″2)不純物の溶出がほとんど終つた時点で、親
水性有機溶媒(特に非イオン性の親水性溶媒が好ましい
)、あるいはその水との混合物たとえば、メタノール、
アセトン、水−メタノール、水一アセトンを溶離液とし
て7一ACA−πを溶出させ、溶出液を等電点沈澱など
の常法により処理することにより、7一ACAを始めと
する不純物をほとんど含まない純度銘%以上、特に99
%以上の7一ACA−TEが80〜90%の高収率で得
られる(第2図)。
(3)(2)の食塩水の代りに、たとえば0.25M酢
酸ナトリウム水溶液を不純物の除去を目的として用い、
また7一ACA−TEの溶出にも同様に0.25M酢酸
ナトリウム水溶液を用いる特開昭50−106996号
の実施例8に準じた方法では7一ACA除去などの精製
効果が見られない(比較実施例)。
酸ナトリウム水溶液を不純物の除去を目的として用い、
また7一ACA−TEの溶出にも同様に0.25M酢酸
ナトリウム水溶液を用いる特開昭50−106996号
の実施例8に準じた方法では7一ACA除去などの精製
効果が見られない(比較実施例)。
以上より(1)と(2)の方法が本発明の目的に対して
必須要件であることが確かめられた。
必須要件であることが確かめられた。
架橋性共重合体のジビニルベンゼンを共重合体とする本
発明方法において使用するスチレンージビニルベンゼン
樹脂合成吸着剤は、特に大網目状のものが好ましい。
発明方法において使用するスチレンージビニルベンゼン
樹脂合成吸着剤は、特に大網目状のものが好ましい。
吸着剤の代表例としては、アンパーライトXAD−2、
アンパーライトXAD−4(以上ローム●アンド●ハー
ス社製)、ハイポーラスポリマー20sハイポーラスポ
リマー40〔以上三菱化成工業(株)製〕などがあげら
れる。粗7一ACA−TEはリン酸緩衝液などでPH6
.5〜8.5の水性溶液となし、上記樹脂合成吸着剤の
カラムに接触させ吸着させる。PH8.5以上では7一
ACA−πが分解し、PH6.5以下では不純物除去、
溶出の操作中に沈澱が析出しやすく、樹脂の目詰りなど
操作上好ましくない。用いる樹脂の量は通常、粗7一A
CA−TElyにつき50〜500m1である。50m
1より少ない場合は精製効果が劣り、純度95%以上の
達成が不可能であり、500m1以上では操作ロスが多
くなり経済的でない。
アンパーライトXAD−4(以上ローム●アンド●ハー
ス社製)、ハイポーラスポリマー20sハイポーラスポ
リマー40〔以上三菱化成工業(株)製〕などがあげら
れる。粗7一ACA−TEはリン酸緩衝液などでPH6
.5〜8.5の水性溶液となし、上記樹脂合成吸着剤の
カラムに接触させ吸着させる。PH8.5以上では7一
ACA−πが分解し、PH6.5以下では不純物除去、
溶出の操作中に沈澱が析出しやすく、樹脂の目詰りなど
操作上好ましくない。用いる樹脂の量は通常、粗7一A
CA−TElyにつき50〜500m1である。50m
1より少ない場合は精製効果が劣り、純度95%以上の
達成が不可能であり、500m1以上では操作ロスが多
くなり経済的でない。
本発明の方法の特徴の一つは、目的の7一ACA−TE
の溶出操作に先だつて不純物の溶出を行なうことである
。
の溶出操作に先だつて不純物の溶出を行なうことである
。
溶出除去方法は、0.2M〜3.0Mの食塩水をカラム
に流して不純物の選択的除去を行なう。第1図に示す7
一ACA−TE以外の7一ACAl7−ACA−πの分
解物と考えられるものなどの不純物が選択的に除去され
る。食塩水の使用量は限定的でなく、不純物がほとんど
検出されなくなるまで用いる。検出されなくなつた時点
で、親水性有機溶媒あるいはその水との混合物で7一A
CA−TEの溶出を行なう。溶出に使用する親水性有機
溶媒としては、たとえば、アセトン、低級アルコール、
THFlジオキサン、アセトニトリル、N,N−ジメチ
ルホルムアミドあるいはジメチルスルホキシドなどがあ
げられ、特に、アセトン、メタノールが好ましい。親水
性有機溶媒と水の混合物も良好な溶離液で、両者の比率
によつて7一ACA−TEの脱離度”が異なるが親水性
有機溶媒濃度としては、30%以上が好ましい。溶離液
の使用量は限定的でなく、7一ACA−πが溶出し終る
に必要な量供給する。通常、使用する樹脂容量の0.5
〜3.皓容量が用いられるが、クロマト分析で7一AC
A−πの消長を検知しながら溶出操作を行なうことによ
り、ロスなく効率よく操作することができる。このよう
にして7一ACA−TEが溶出されるが、この溶出液は
冷却結晶化あるいはPHを3〜6の範囲、好ましくはP
H3.5f]′近に調節して、7一ACA一πを析出さ
せる通常の方法によつて単離を行なう。上記のごとき方
法によつて、結晶性または粉末状7一ACA−πが80
〜90%のすぐれた回収率で、第2図にみるごとく、7
一ACAをはじめとする不純物はほとんど除かれた99
%以上の純品として取得できる。該樹脂は再生でき、く
り返し使用しうる。
に流して不純物の選択的除去を行なう。第1図に示す7
一ACA−TE以外の7一ACAl7−ACA−πの分
解物と考えられるものなどの不純物が選択的に除去され
る。食塩水の使用量は限定的でなく、不純物がほとんど
検出されなくなるまで用いる。検出されなくなつた時点
で、親水性有機溶媒あるいはその水との混合物で7一A
CA−TEの溶出を行なう。溶出に使用する親水性有機
溶媒としては、たとえば、アセトン、低級アルコール、
THFlジオキサン、アセトニトリル、N,N−ジメチ
ルホルムアミドあるいはジメチルスルホキシドなどがあ
げられ、特に、アセトン、メタノールが好ましい。親水
性有機溶媒と水の混合物も良好な溶離液で、両者の比率
によつて7一ACA−TEの脱離度”が異なるが親水性
有機溶媒濃度としては、30%以上が好ましい。溶離液
の使用量は限定的でなく、7一ACA−πが溶出し終る
に必要な量供給する。通常、使用する樹脂容量の0.5
〜3.皓容量が用いられるが、クロマト分析で7一AC
A−πの消長を検知しながら溶出操作を行なうことによ
り、ロスなく効率よく操作することができる。このよう
にして7一ACA−TEが溶出されるが、この溶出液は
冷却結晶化あるいはPHを3〜6の範囲、好ましくはP
H3.5f]′近に調節して、7一ACA一πを析出さ
せる通常の方法によつて単離を行なう。上記のごとき方
法によつて、結晶性または粉末状7一ACA−πが80
〜90%のすぐれた回収率で、第2図にみるごとく、7
一ACAをはじめとする不純物はほとんど除かれた99
%以上の純品として取得できる。該樹脂は再生でき、く
り返し使用しうる。
再生は0.04%次亜塩素酸ソーダ、水、0.1N塩酸
、水、メタノール、水で、順次樹脂を洗滌することによ
つて行なう。本発明の精製法は、粗7一ACA−TEか
ら、不純物特に似通つた構造をもつために相互分離が固
難な共存7一ACAの除去を可能にする唯一の方法を提
供するものであり、従来法(特開昭50−106996
号など)では精製できない7一ACA−πの高純度、高
選択的精製を可能にするものである。つぎに実施例をあ
げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、これ
らの実施例に限定されるものではない。
、水、メタノール、水で、順次樹脂を洗滌することによ
つて行なう。本発明の精製法は、粗7一ACA−TEか
ら、不純物特に似通つた構造をもつために相互分離が固
難な共存7一ACAの除去を可能にする唯一の方法を提
供するものであり、従来法(特開昭50−106996
号など)では精製できない7一ACA−πの高純度、高
選択的精製を可能にするものである。つぎに実施例をあ
げて本発明をさらに詳しく説明するが、本発明は、これ
らの実施例に限定されるものではない。
なお、本発明で用いた液体クロマトの分析条件は次のと
をりてある(第1図、第2図)。
をりてある(第1図、第2図)。
液体クロマト分析条件
UA:254nm
カラムリマイクロボンダパツク/ClB
移動相:0.1%炭酸アンモニウム水溶液実施例1
粗7一ACA−TE(液体クロマト分析による純度88
.9%)100yを1115Mリン酸二水素カリウムと
1115Mリン酸水素二ナトリウムの水溶液からなるP
H7.5のリン酸緩衝液22eに溶解する。
.9%)100yを1115Mリン酸二水素カリウムと
1115Mリン酸水素二ナトリウムの水溶液からなるP
H7.5のリン酸緩衝液22eに溶解する。
溶液をX.AD−2樹脂16.5eカラムに、毎分20
0mtの速度で通す。ついで0.5M食塩水110eを
毎分600mt/Minの速度で通し不純物を除く。次
に5喀量%のメタノール水溶液を通し、目的物の溶出を
開始する。液体クロマトグラフィーによりモニターしな
がら、7一ACA−πが溶出しはじめる5喀量%メタノ
ール水溶液の11′目から4′分のフラクシヨンを溶出
液として得る。溶出液を泗塩酸でPH3.5に調節し、
析出した結晶性粉末を酒過、水洗、アセトン洗滌を順次
行なつて乾燥する。純7一ACA−花の収量76.5f
1液体クロマト分析による純度約99.4%、回収率約
85%、第1図に粗7一ACA一花の、第2図に精製7
一ACA−TEの液体クロマトグラムを示す。精製7一
ACA−π中に粗7一ACA−π中の不純物がほとんど
検出されない。比較例 実施例1で用いた粗7一ACA−TE(液体クロマト分
析による純度88.9%)38Vを、特開昭50−10
6996号の実施例8の方法で精製した結果、得られた
7一ACA−πを含む沈澱の収量は25.0yで、液体
クロマト分析による純度は92.0%であつた。
0mtの速度で通す。ついで0.5M食塩水110eを
毎分600mt/Minの速度で通し不純物を除く。次
に5喀量%のメタノール水溶液を通し、目的物の溶出を
開始する。液体クロマトグラフィーによりモニターしな
がら、7一ACA−πが溶出しはじめる5喀量%メタノ
ール水溶液の11′目から4′分のフラクシヨンを溶出
液として得る。溶出液を泗塩酸でPH3.5に調節し、
析出した結晶性粉末を酒過、水洗、アセトン洗滌を順次
行なつて乾燥する。純7一ACA−花の収量76.5f
1液体クロマト分析による純度約99.4%、回収率約
85%、第1図に粗7一ACA一花の、第2図に精製7
一ACA−TEの液体クロマトグラムを示す。精製7一
ACA−π中に粗7一ACA−π中の不純物がほとんど
検出されない。比較例 実施例1で用いた粗7一ACA−TE(液体クロマト分
析による純度88.9%)38Vを、特開昭50−10
6996号の実施例8の方法で精製した結果、得られた
7一ACA−πを含む沈澱の収量は25.0yで、液体
クロマト分析による純度は92.0%であつた。
回収率約関%。実施例2
実施例1における食塩水としての0.5Mの食塩水の代
りに、下記の濃度の食塩水を用いて同様の精製処理を行
ない、次の如き結果を得た。
りに、下記の濃度の食塩水を用いて同様の精製処理を行
ない、次の如き結果を得た。
実施例3
実施例1における溶出溶媒としての50%メタノール水
溶液の代りに、下記の溶媒を用いて同様の操作を行ない
、次の如き結果を得た。
溶液の代りに、下記の溶媒を用いて同様の操作を行ない
、次の如き結果を得た。
・実施例4
実施例1においてXAD−2の代りに、下記の樹脂を用
いて同様の精製操作を行ない、次の如き結果を得た。
いて同様の精製操作を行ない、次の如き結果を得た。
第1図は粗7一ACA−TEの液体クロマトグラム、第
2図は精製7一ACA一花の液体クロマトグラムを示す
。
2図は精製7一ACA一花の液体クロマトグラムを示す
。
Claims (1)
- 1(a)粗7−アミノ−3−(1−メチル−1H−テト
ラゾール−5−イルチオメチル)−3−セフェム−4−
カルボン酸のpH6.5〜8.5の水性溶液をスチレン
−ジビニルベンゼンの架橋共重合体からなる非イオン性
樹脂の合成吸着剤と接触させ、ついで(b)0.2M〜
3.0Mの食塩水を洗液として不純物を選択的に溶出除
去する操作を行ない、さらに(c)新水性有機溶媒ある
いはその水との混合物を溶離液として、該吸着剤から該
7−アミノセフェム化合物を溶出させ、(d)該溶出液
から常法により高純度の7−アミノ−3−(1−メチル
−1H−テトラゾール−5−イルチオメチル)−3−セ
フェム−4−カルボン酸を取得することを特徴とする7
−アミノセフェム化合物の精製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5074878A JPS6052753B2 (ja) | 1978-05-01 | 1978-05-01 | 7−アミノセフエム化合物の精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5074878A JPS6052753B2 (ja) | 1978-05-01 | 1978-05-01 | 7−アミノセフエム化合物の精製法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS54144389A JPS54144389A (en) | 1979-11-10 |
JPS6052753B2 true JPS6052753B2 (ja) | 1985-11-21 |
Family
ID=12867447
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5074878A Expired JPS6052753B2 (ja) | 1978-05-01 | 1978-05-01 | 7−アミノセフエム化合物の精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6052753B2 (ja) |
-
1978
- 1978-05-01 JP JP5074878A patent/JPS6052753B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS54144389A (en) | 1979-11-10 |
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