JPS6052702B2 - ピリジン誘導体およびその製造方法 - Google Patents
ピリジン誘導体およびその製造方法Info
- Publication number
- JPS6052702B2 JPS6052702B2 JP10163576A JP10163576A JPS6052702B2 JP S6052702 B2 JPS6052702 B2 JP S6052702B2 JP 10163576 A JP10163576 A JP 10163576A JP 10163576 A JP10163576 A JP 10163576A JP S6052702 B2 JPS6052702 B2 JP S6052702B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- formula
- compound
- pyridine
- general formula
- ethyl acetate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
Links
Landscapes
- Pyridine Compounds (AREA)
- Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、一般式
(C0NHCH2CH20N02)2
・で表わされる新規なピリジン誘導体およびその塩およ
びその製造方法に係る。
びその製造方法に係る。
従来、ニコチン酸誘導体またはニコチン酸アミド誘導体
については、特開昭51−1624号公報、米国特許第
3092634号公報、米国特許第318G再会)報お
よびミニ、メディカル、ジャーナルm巻(3)、207
〜211頁、1967年(MieMedicalJou
mal)等で知られている。
については、特開昭51−1624号公報、米国特許第
3092634号公報、米国特許第318G再会)報お
よびミニ、メディカル、ジャーナルm巻(3)、207
〜211頁、1967年(MieMedicalJou
mal)等で知られている。
まず、特開昭51−1624号公報記載によれば、1−
ニコチニルーグリセリンまたは1−ニコチニルー2,3
−イソプロピリデングリセロールに発煙硝酸を作用させ
、ジニトロ化物として1−ニコチニルーグリセリンー2
,3ージナイトレートを得、さらにジオキサンの付加体
とするニコチン酸エステル誘導体の製造方法が示され、
その目的化合物は冠血管拡張作用を有する旨記載されて
いる。
ニコチニルーグリセリンまたは1−ニコチニルー2,3
−イソプロピリデングリセロールに発煙硝酸を作用させ
、ジニトロ化物として1−ニコチニルーグリセリンー2
,3ージナイトレートを得、さらにジオキサンの付加体
とするニコチン酸エステル誘導体の製造方法が示され、
その目的化合物は冠血管拡張作用を有する旨記載されて
いる。
また、米国特許第3092634号および米国特許第3
168438号公報記載によれば、ビス(β−ハイドロ
オキシエチル)アミド硝酸エステルにニコチン酸クロラ
イドを反応させることによりN−ビス(β−ハイドロオ
キシエチル)ニコチン酸アミド硝酸エステルが得られ、
この化合物は血管拡張作用を有することが示されている
。
168438号公報記載によれば、ビス(β−ハイドロ
オキシエチル)アミド硝酸エステルにニコチン酸クロラ
イドを反応させることによりN−ビス(β−ハイドロオ
キシエチル)ニコチン酸アミド硝酸エステルが得られ、
この化合物は血管拡張作用を有することが示されている
。
しかしながら、上記したいずれの化合物も持続性にとぼ
しかつたり、血圧および心臓に対する好ましからざる作
用を有していて虚血性心疾患治療薬などの循環系用薬と
して必すしも満足のいくものとはいえず、理想的な薬剤
の開発が望まれる。
しかつたり、血圧および心臓に対する好ましからざる作
用を有していて虚血性心疾患治療薬などの循環系用薬と
して必すしも満足のいくものとはいえず、理想的な薬剤
の開発が望まれる。
また、ミニ,メディカル,ジャーナル托巻(3)、20
7〜211頁、1967年には、1−ニコチン酸アミド
エタノールについて記載されている。しかし、この化合
物は抗腫瘍作用の有無を研究するための被検物質として
挙げられているが注目すべき生理活性が認められた旨の
記載はない。
7〜211頁、1967年には、1−ニコチン酸アミド
エタノールについて記載されている。しかし、この化合
物は抗腫瘍作用の有無を研究するための被検物質として
挙げられているが注目すべき生理活性が認められた旨の
記載はない。
本発明者らは、これらの点に鑑み種々研究した結果、強
力かつ持続的な冠血管拡張作用を有する優れた循環器系
治療作用のある化合物を見出し本発明を完成した。すな
わち本発明は、一般式 で表わされるピリジン誘導体およびその塩およびその製
造方法である。
力かつ持続的な冠血管拡張作用を有する優れた循環器系
治療作用のある化合物を見出し本発明を完成した。すな
わち本発明は、一般式 で表わされるピリジン誘導体およびその塩およびその製
造方法である。
本発明の化合物は、新規化合物で循環器系治療薬として
優れており、虚血性心疾患ならびに高血圧症治療剤、特
に抗狭心症薬としては血流量の増加作用が大でかつ作用
持続時間が長く副作用も少ない医薬品として有用である
。
優れており、虚血性心疾患ならびに高血圧症治療剤、特
に抗狭心症薬としては血流量の増加作用が大でかつ作用
持続時間が長く副作用も少ない医薬品として有用である
。
本発明によれば、式1の化合物は、一般式(式中xはハ
ロゲン原子を示す。
ロゲン原子を示す。
)で表わされる化合物を一般式で表わされる化合物に反
応させることにより製造される。
応させることにより製造される。
反応は、式の化合物を反応溶媒、例えば水、クロロホル
ム、酢酸エチル、テトラヒドロフランあるいはこれらの
混合物、ピリジン、トリエチルアミンとテトラヒドロフ
ランの混合物等に溶解し、反応触媒、例えば炭酸カリウ
ム、ピリジン、炭酸水素ナトリウム等を溶媒に溶解した
液を加え、更に反応溶媒を加えたのち−5℃〜室温、好
ましくは0〜5℃に冷却し、攪拌下式の化合物を加える
ことにより行なわれる。
ム、酢酸エチル、テトラヒドロフランあるいはこれらの
混合物、ピリジン、トリエチルアミンとテトラヒドロフ
ランの混合物等に溶解し、反応触媒、例えば炭酸カリウ
ム、ピリジン、炭酸水素ナトリウム等を溶媒に溶解した
液を加え、更に反応溶媒を加えたのち−5℃〜室温、好
ましくは0〜5℃に冷却し、攪拌下式の化合物を加える
ことにより行なわれる。
この際、反応液が酸性にならないように反応触媒を約3
紛間要して滴下する。更に反応液が塩基性であることを
確認しつ)約1紛間攪拌する。次いで、反応液の溶媒層
を分取し、これに水層を溶媒て洗浄した洗浄液を合し、
乾燥し濃縮すると式1の化合物が得られる。かくして得
られる式1の化合物は、必要に応じ常法により塩酸塩、
硝酸塩、シウ酸塩、P−トルエンスルホン酸塩、マレイ
ン酸塩等の無機酸塩または有機酸塩とすることができる
。
紛間要して滴下する。更に反応液が塩基性であることを
確認しつ)約1紛間攪拌する。次いで、反応液の溶媒層
を分取し、これに水層を溶媒て洗浄した洗浄液を合し、
乾燥し濃縮すると式1の化合物が得られる。かくして得
られる式1の化合物は、必要に応じ常法により塩酸塩、
硝酸塩、シウ酸塩、P−トルエンスルホン酸塩、マレイ
ン酸塩等の無機酸塩または有機酸塩とすることができる
。
実施例1
モノエタノールアミン硝酸エステル硝酸塩10yを水2
0m1の溶解し、炭酸カリウム12yを水30m1に溶
解した溶液を15m1加える。
0m1の溶解し、炭酸カリウム12yを水30m1に溶
解した溶液を15m1加える。
更に、テトラヒドロフラン50m1を加え、0℃に氷冷
し、攪拌下ピリジンー3,5−ジカルボン酸クロライド
6.1yを酢酸エチルに溶解し、少しずつ加え反応液が
酸性にならない様に更に残りの炭酸カリウム水溶液15
m1を約3紛間要して交互に加える。次いで反応液が塩
基性であることを確認し、更に1紛間攪拌したのち反応
液に酢酸エチルを加え、有機層を分取し、水層を更に酢
酸エチルで洗浄した洗浄液を合し、芒硝で乾燥し濃縮す
ると、N,N″−(2一ハイドロオキシエチル)ピリジ
ンー3,5−ジカルボン酸アミド硝酸エステルを7y得
る。これを酢酸エチル−エーテル混合溶媒より再結晶す
ると融点138〜139゜Cを示す。元素分析値:Cl
lHl3N5C8としてこれをアセトンに溶解し、塩化
水素ガスを吹き込むと無色結晶として、N,N″−(2
−ハイドロオキシエチル)ピリジンー3,5−ジカルボ
ン酸アミド硝酸エステル塩酸塩を得る。
し、攪拌下ピリジンー3,5−ジカルボン酸クロライド
6.1yを酢酸エチルに溶解し、少しずつ加え反応液が
酸性にならない様に更に残りの炭酸カリウム水溶液15
m1を約3紛間要して交互に加える。次いで反応液が塩
基性であることを確認し、更に1紛間攪拌したのち反応
液に酢酸エチルを加え、有機層を分取し、水層を更に酢
酸エチルで洗浄した洗浄液を合し、芒硝で乾燥し濃縮す
ると、N,N″−(2一ハイドロオキシエチル)ピリジ
ンー3,5−ジカルボン酸アミド硝酸エステルを7y得
る。これを酢酸エチル−エーテル混合溶媒より再結晶す
ると融点138〜139゜Cを示す。元素分析値:Cl
lHl3N5C8としてこれをアセトンに溶解し、塩化
水素ガスを吹き込むと無色結晶として、N,N″−(2
−ハイドロオキシエチル)ピリジンー3,5−ジカルボ
ン酸アミド硝酸エステル塩酸塩を得る。
融点(分解点)140〜143℃
元素分析値:CllHl4N5O8Clとして実施例2
モノエタノールアミン硝酸エステル硝酸塩5yを水10
m1に溶解し、炭酸カリウム6yを水15m1に,溶解
した溶液を8m1加える。
モノエタノールアミン硝酸エステル硝酸塩5yを水10
m1に溶解し、炭酸カリウム6yを水15m1に,溶解
した溶液を8m1加える。
更にテトラヒドロフラン25m1を加え、0℃に氷冷し
、攪拌下ピリジンー2,3−ジカルボン酸クロライド2
.43yを酢酸エチルに溶解し、少しずつ加え反応液が
酸性にならないように更に残りの炭酸カリウム液7m1
を約冫3吟間要して交互に加える。次いで反応液が塩基
性てあることを確認し、更に1紛間攪拌したのち反応液
に酢酸エチルを加え有機層を分取し、水層を更に酢酸エ
チルで洗浄した洗浄液を合し、芒硝で乾燥し濃縮すると
、N,N″一(2−ハイドローオキシエチル)ピリジン
ー2,3−ジカルボン酸アミド硝酸エステルを6.5q
得る。これを酢酸エチル−エーテル混合溶媒より再結晶
すると融点94〜95゜Cを示す。元素分析値:Cll
Hl3N5C8として cこれをアセトン
に溶解し、塩化水素ガスを吹き込むと無色結晶として、
N,N″−(2−ハイドロオキシエチル)ピリジンー2
,3−ジカルボン酸アミド硝酸エステル塩酸塩を得る。
、攪拌下ピリジンー2,3−ジカルボン酸クロライド2
.43yを酢酸エチルに溶解し、少しずつ加え反応液が
酸性にならないように更に残りの炭酸カリウム液7m1
を約冫3吟間要して交互に加える。次いで反応液が塩基
性てあることを確認し、更に1紛間攪拌したのち反応液
に酢酸エチルを加え有機層を分取し、水層を更に酢酸エ
チルで洗浄した洗浄液を合し、芒硝で乾燥し濃縮すると
、N,N″一(2−ハイドローオキシエチル)ピリジン
ー2,3−ジカルボン酸アミド硝酸エステルを6.5q
得る。これを酢酸エチル−エーテル混合溶媒より再結晶
すると融点94〜95゜Cを示す。元素分析値:Cll
Hl3N5C8として cこれをアセトン
に溶解し、塩化水素ガスを吹き込むと無色結晶として、
N,N″−(2−ハイドロオキシエチル)ピリジンー2
,3−ジカルボン酸アミド硝酸エステル塩酸塩を得る。
融点(分解点)120〜123℃
元素分析値:CllHl4N,O8Clとして実施例3
実施例1〜2と同様にして4〜(ハ)に示す化合物を得
る。
実施例1〜2と同様にして4〜(ハ)に示す化合物を得
る。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるピリジン誘導体およびその塩。 2 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (式中Xはハロゲン原子を示す。 )で表わされる化合物に式NH_2CH_2CH_2O
NO_2で表わされる化合物を反応させることを特徴と
する一般式▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされるピリジン誘導体およびその塩類の製造方法
。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10163576A JPS6052702B2 (ja) | 1976-08-27 | 1976-08-27 | ピリジン誘導体およびその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10163576A JPS6052702B2 (ja) | 1976-08-27 | 1976-08-27 | ピリジン誘導体およびその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5328175A JPS5328175A (en) | 1978-03-16 |
JPS6052702B2 true JPS6052702B2 (ja) | 1985-11-20 |
Family
ID=14305847
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10163576A Expired JPS6052702B2 (ja) | 1976-08-27 | 1976-08-27 | ピリジン誘導体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6052702B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE4020570A1 (de) | 1990-06-28 | 1992-01-02 | Hoechst Ag | 2,4- und 2,5-substituierte pyridin-n-oxide, verfahren zu deren herstellung sowie deren verwendung |
-
1976
- 1976-08-27 JP JP10163576A patent/JPS6052702B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5328175A (en) | 1978-03-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPS62111996A (ja) | 新規n↑6−置換−5′−酸化アデノシン類似体 | |
JPS5943475B2 (ja) | オキサゾロ−及びチアゾロピリジン | |
PT87788B (pt) | Processo para a preparacao de derivados do 2,2-dimetil-3-cromanol que tem actividade anti-hipertensiva e anti-arritmica | |
JPS5925793B2 (ja) | 3−キノリンカルボン酸の新規な誘導体の製造法 | |
JPS63258892A (ja) | 新規リボフラヌロン酸誘導体 | |
PT94225B (pt) | Processo para a preparacao de novos compostos derivados de cromano e de composicoes farmaceuticas que os contem | |
JP2001526693A (ja) | 細胞増殖抑制剤としてのシアノグアニジン | |
JPS61183286A (ja) | 2‐アルコキシ‐n‐(1‐アザビシクロ〔2,2,2〕オクタン‐3‐イル)アミノベンズアミドの製法 | |
JPH02258756A (ja) | 抗高脂肪血性および抗アテローム動脈硬化性のトリ置換尿素化合物 | |
US4563467A (en) | Derivatives of N-iminopyridinium betaines having anti-hypertensive and salidiuretic activity and their preparation | |
JPS6052702B2 (ja) | ピリジン誘導体およびその製造方法 | |
Crider et al. | Synthesis of nitrosourea derivatives of pyridine and piperidine as potential anticancer agents | |
US3767815A (en) | Antihypertensive n-(3-chlorobenzenesulfonyl) acetamidines | |
JPS5846068A (ja) | スルホニル尿素およびその製法 | |
JPS61229897A (ja) | 新規ヌクレオシド化合物 | |
JPH01203366A (ja) | N−置換イミダゾール誘導体 | |
EP0007648B1 (en) | New acylureas with pharmaceutical activity, the process for their preparation, and pharmaceutical compositions which contain them | |
JPS5817463B2 (ja) | ニコチン酸アミド誘導体 | |
JPS63154663A (ja) | 3,5−ジ−タ−シヤリ−ブチル−4−ヒドロキシケイ皮酸アミド誘導体 | |
US4086343A (en) | Acylated hydrazinopyridazine antihypertensives | |
CN102796091A (zh) | 取代的噁唑烷酮化合物及其制备方法和应用 | |
US2726244A (en) | Water-soluble mono-betaine hydrazones of the aminochromes and process of preparing same | |
US4443458A (en) | Aminocrotonyl 3,5-dinitropyridine useful as adjuncts to radiation therapy | |
JPH04128265A (ja) | Krn2391酸付加塩およびその用途 | |
JPS62161779A (ja) | 新規チオクロマン誘導体その製造法及びそれを含む製薬学的組成物 |