JPS6052087B2 - ゼオライト質組成物の製法 - Google Patents

ゼオライト質組成物の製法

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JPS6052087B2
JPS6052087B2 JP205882A JP205882A JPS6052087B2 JP S6052087 B2 JPS6052087 B2 JP S6052087B2 JP 205882 A JP205882 A JP 205882A JP 205882 A JP205882 A JP 205882A JP S6052087 B2 JPS6052087 B2 JP S6052087B2
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zeolitic
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granulated slag
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幸雄 金治
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  • Silicates, Zeolites, And Molecular Sieves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、木枠スラグを原料とすゼオライト質組成物の
製造法に関する。
高炉スラグは銑鉄lt当り、約300に9生産され、そ
の量は莫大なものであり、その利用として、該スラグを
水冷した木枠スラグが、コンクリート骨材、セメント用
等に向けらているが、依然として大量のスラグが単に埋
立てや廃棄されている現状にある。
そこで、この木枠スラグを原料に用い、有価物を取得す
る方法が種々検討されている。
例えば、(1)木枠スラグに含まれるCa分をNH4C
l水溶液で抽出して、CaOを取得する方法(特公昭5
3−45198号公報)、(2)木枠スラグを水酸化ア
ルカリ物質の存在下または非存在下で水熱処理し、充填
剤等を取得する方法(特公昭53−24034号公報)
、(3)木枠スラグを無機酸水溶液に溶解させ、アルカ
リ水溶液の添加によつて生じた沈殿物を吸着剤として利
用する方法(特開昭55−31401号公報)等が提案
されている。しカルながら、これらの方法には、分子単
位、イオン単位の被吸着物質を選択的、j『←Li材L
、↓ ッι↓F1 L’↓二IL A− について、何
ら言及されていない。即ち、(2)の方法の如く、木枠
スラグを直接水熱処理しても、木枠スラグ中にはSi、
Alに対して常に過剰のCaが存在するため、ケイ酸カ
ルシウム系の化合物が優先的に生成し、ゼオライト質組
成物は生成し難い。又、(3)の方法は、活性なゲルの
取得方法であり、この方法で得た吸着剤は性能上結晶質
のゼオライト組成物と本質的に異なるものである。(1
)の方法は、CaOとしての取得が目的であるが、中性
塩水溶液でのCa分抽出は、化学反応論的に自ら限界が
あり、完全を期し難い。本発明者らは、大量に副生する
木枠スラグの有効利用について研究を進めた結果、以下
に詳述するように、木枠スラグを特定条件下て処理する
ことにより、木枠スラグ中の有効成分を損なうことなく
。ゼオライト質組成物を製造する方法を見い出した。即
ち、本発明は、木枠スラグ粉末を、該粉末に含まれる金
属に対して、モル比2.0〜3.5の無機・酸、モル比
25〜160の水に相当する量の無機酸水溶液で処理し
、次いでアンモニア化により該処理系のpHを4〜9に
調整して得た沈殿物を戸別し、該沈殿物をアルカリ金属
水酸化物水溶液中で水熱処理することから成るゼオライ
ト質組成物の製造・法に関する。
以下に本発明を更に詳細に説明する。
本発明方法は、先す上述の一定範囲の無機酸水溶液で、
木枠スラグ中に含まれるCa分を分解溶出させ、後続の
処理を経て可及的に反応系から除フ去することにより、
ゼオライト質組成物の生成を可能とするものである。
本発明に用いられる水砕スラグ粉末は、後述の分解操作
を容易にするため、約100メッシュ以下の粒径のもの
が望ましい。
Ca分の分解溶出条件としては、Caの水溶性塩を形成
する無機酸であるHCl,HNO3,HClO4等の一
種または二種以上の酸で該水砕スラグ粉末を分解させる
に当り、水砕スラグ粉末に含まれるCa,Mg,Al,
Fe,Mn,Tiに対して、モル比2.0〜3.湘当量
の無機酸を用いる。
ここで下限を下廻ると分解反応が進行し難く、液相への
Ca溶出が限定され、上限を越えると後続のアンモニア
化処理におけるアンモニアの量が過大となり、不必要な
アンモニア消費につながると共に、沈殿物の分解過程で
の塩析により沈殿物の回収が困難となる。
他方、上記無機酸に対応する無機酸水溶液としての水の
量は、上記金属に対し、モル比25〜160とすること
が必要であり、下限以下であれば分解反応の不全または
反応生成物の固化を惹起し、操作上好ましくなく、上限
を越えると無機酸濃度の低下および液相部分過剰生成に
より、分解反応の不全と操作上及び設備上非効率となる
水砕スラグと無機酸水溶液との反応温度に関しては、溶
解時に発熱を伴うので、特に加温が必要てはなく、通常
、常温〜80℃て処理することが好ましいが、Ca分の
溶出には、温度はさほど重要な因子でなく、ほとんど上
記の無機酸水溶液の濃度およびその量的比率につて左右
される。
尚、反応時間に関しては、Ca分の溶出は、短時間で起
.こり、1紛〜2時間で充分である。実際の操作におい
ては、無機酸水溶液の濃度と、その水砕スラグ粉末に対
する量的比率を予め算定し、これをもとに分解溶出処理
を実施すればよい。
今、その一例をあげれば、水砕スラグ粉末.(成分;C
a28.97%,Mg4.23%,Al7.58%,F
eO.68%,MnO.44%,TiO.97%)を用
いる場合、当該水砕スラグ粉末1k9当りの上記金属モ
ル数の合計は12.19モルであり、無機酸としてHC
lを用いると、本発明要件としてのHCl量は0.89
〜・15.6kg/Kg(水砕スラグ粉末)となり、ま
た水の量は同様に5.49〜35.1k9/Kg(水砕
スラグ粉末)となる。従つて、HCl濃度は2.5〜2
4.5%のものを使用し、水砕スラグ粉末1k9を処理
するHCl水溶液の量は3.6〜62.4k9の範囲と
なる。以上に例示した濃度および量的比率の無機酸水溶
液で水砕スラグ粉末を処理することにより、Ca等の金
属が分解溶出される。尚、分解方法に関しては、特段に
限定されないが、無機酸水溶液に対して攪拌しつつ水砕
スラグ粉末をなるべく早く添加して反応を完結させるこ
とが望ましい。次いで、水砕スラグ粉末の分解溶出反応
を完結させた上記処理系をアンモニア化することによl
り、分解溶出したCa分以外の金属を水酸化物として沈
殿させるのてあるが、本発明の目的を達成するためには
、該処理系のPHを4〜9とすることが第二の要件とな
る。即ち、上記PH値を下廻ると原料水砕スラグ粉末に
由来するゼオライトの構成成分としてのNが液相中に溶
存した状態にとどまり、且つ沈殿物の戸別が困難であり
、このような沈殿物からはゼオライト質組成物は得られ
ない。一方、PH9を大きく上廻ると不必要なアンモニ
ア消費を招来し、かつA1の回収率は低下する。上記の
如く、PHを4〜9の範囲に調整することにより、AI
は沈殿物として効率的に回収され、逆にゼオライト質組
成物の生成上好ましくないCa分は液相にとどまり、p
過、洗浄等の固液分離操作により、戸液、洗浄液に移行
して沈殿物から除去され、回収した沈殿物への残存は僅
少となる。尚、アンモニア化に当つては、アンモニアガ
ス以外にアンモニア水溶液を適用することができる。こ
のアンモニア化処理においては、アンモニア化が局部的
に生起せぬように攪拌等により処理系全体の恒常的均一
化を保ちながら、前記PH範囲に調整する必要がある。
このようにして得られた沈殿物は、ゼオライトの構成主
成分としてのAl,Siに富み、妨害成分であるCaは
、上記処理によつて除去されているため、そのまま、あ
るいは乾燥してアルカリ金属水酸化物水溶液と共に通常
の水熱処理を行うことにより、ゼオライト質組成物をう
ることができる。
本発明に用いられるアルカリ金属水酸化物としては、N
aOH,KOH,LiOHを例示することができ、必要
に応じて、テトラメチルアンモニウムハイドロオキサイ
ド等を併用してもよい。水熱処理において、例えば、ア
ルカリ金属水酸化物としてNaOHを用いた場合、Na
2O/SiO2モル比、NaOH水溶液濃度、水熱処理
温度等を適宜選択することによりJP型ゼオライトョ1
カンクリナイトョ等からなるゼオライト質組成物を取得
することができる。
又、必要に応じ、補足成分としてのAl,Si,Na
等をアルミン酸ナトリウム、ケイ酸ナトリウムの形で当
該水熱処理系に添加すれば各種構造のゼオライト質組成
物を得ることができる。尚、前記・沈殿物を回収後のp
液、洗浄液は、Ca2+,N1(4+,C1−,NO3
−,ClO4一等を含有するので、濃縮、晶出等により
、これらの塩を分別回収すればよく、肥料その他に利用
することができる。
また、これらの一部を本発明方法で得たゼオライト質組
成物に作用させ、イオン交換によつて変性ゼオライト質
組成物とすることもできる。
以上に記載の如く、本発明方法は、単純な処理により、
水砕スラグそれ自体から付加価値の高いゼオライト質組
成物の製造を可能とするものであり、水砕スラグの有効
利用に寄与すること大である。実施例1 100メッシュ全通の水砕スラグ粉末(成分Ca28.
97%,Mg4.23%,Al7.58%,FeO.6
8%,MnO.44%,TlO.97%)1k9を濃度
および量的比率を変えたHCl水溶液で2時間分解処理
したのち、該処理系に攪拌しつつアンモニアガスを吹き
込み、PHを調整した。
生成した沈殿物をろ過水洗して回収し、オートクレーブ
中に移入し、12%NaOH水溶液10k9を加え、1
50℃で5時間水熱処理を行なつた。
ここで得た生成組成物を枦過水洗して回収し、100℃
に5時間乾燥し、その一部をX線によつて固定し、ゼオ
ライト質組成物の生成について検討した。処理条件と結
果を一括して表−1に示す。実施例2 実施例1、表−1の実験番号6と同様の処理を行ない、
水熱処理におけるNaOH水溶液に替えてアルミン酸ナ
トリウム水溶液(Al2.2%,Na8.75%)10
k9を用いて100℃で5時間水熱処理を行ない、同様
の操作で生成組成物につき検討した結果、A型ゼオライ
トを含有する組成物であることを確認した。
【図面の簡単な説明】
添付図面は、本発明実施例によつて得た組成物のX線回
析図であつて、図−1はゼオライトP型(実施例1、別
表実験番号6)、図−2はゼオライトーA型(実施例2
)の存在を示すものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 水砕スラグ粉末を、該粉末に含まれる金属に対して
    、モル比2.0〜3.5の無機酸、モル比25〜160
    の水に相当する量の無機酸水溶液で処理し、次いでアン
    モニア化により該処理系のpHを4〜9に調整して得た
    沈殿物を濾別し、該沈殿物をアルカリ金属水酸化物水溶
    液中で水熱処理することからなるゼオライト質組成物の
    製造法。
JP205882A 1982-01-08 1982-01-08 ゼオライト質組成物の製法 Expired JPS6052087B2 (ja)

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JP2763841B2 (ja) * 1991-12-07 1998-06-11 日本碍子株式会社 ゼオライトの製造法
HU218835B (hu) * 1997-10-28 2000-12-28 Péter Siklósi Eljárás zeolitok előállítására alkáli-alumínium-hidroszilikát-tartalmú nyersanyagokból

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