JPS6051437B2 - ラミネ−ト物の製造方法及びそれに用いる押出用ダイ - Google Patents

ラミネ−ト物の製造方法及びそれに用いる押出用ダイ

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JPS6051437B2
JPS6051437B2 JP54088173A JP8817379A JPS6051437B2 JP S6051437 B2 JPS6051437 B2 JP S6051437B2 JP 54088173 A JP54088173 A JP 54088173A JP 8817379 A JP8817379 A JP 8817379A JP S6051437 B2 JPS6051437 B2 JP S6051437B2
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layer
resin
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inert gas
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幸雄 迫田
国衛 広重
徹 深田
精雄 古川
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    • B32B37/153Methods or apparatus for laminating, e.g. by curing or by ultrasonic bonding characterised by the properties of the layers with at least one layer being manufactured and immediately laminated before reaching its stable state, e.g. in which a layer is extruded and laminated while in semi-molten state at least one layer is extruded and immediately laminated while in semi-molten state

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  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は臭気の少ないラミネート物の製造方法及びそれ
に用いる共押出用ダイに関し、更に詳しくは、各種基材
に熱可塑性樹脂を押出ラミネートするにあたり、熔融ウ
ェブの基材との接触面のみを酸化しその他の部分の酸化
を防止し、更にラミネート工程中に熔融ウェブから揮散
する低分子量ガスを適切な方法によつて除去することに
よつてこれらのガスがラミネート物に巻込まれ、吸着さ
れることを防ぎ、臭気の非常に少ないラミネート物を製
造する方法及びそのために用いる共押出用ダイに関する
従来より紙、アルミ箔、セロハン、延伸ポリプロピレン
(0PP)、ナイロン、ポリエステルなどの各種の基材
に対して、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンー
酢酸ビニル共重合体、アイオノマーなどのエチレン系共
重合体等の熱可塑性樹脂を押出コーティング加工して製
造したラミネート物は、食品包装、医薬品包装を初めと
する包装材料として多量に用いられている。
しかしながら、食品、医薬品分野では近年、押出コーテ
ィング成形による包材の臭気を問題にする傾向が出てき
ており、他の樹脂加工法に比べて樹脂に高温を課する押
出コーティング成形法にとつて、加工時に製品が臭気を
帯びる問題は早急に解決されなければならない大きな課
題になつている。例えば押出コーティングで最も広く、
かつ多量に用いられているポリエチレンについて説明す
る。
ポリエチレンの押出コーティング加工法とは、,通常、
元来無極性のポリエチレンを用い、これを押出機内で一
般に300′C以上の温度まで加熱して混練し、Tダイ
より熔融ウェブとして押出し、エアギャップ(Tダイの
出口からニップロールと冷却ロールの圧着点までの距離
)において空気酸化.を起こさせ、その表面に極性基を
生成させた後、ニップロールと冷却ロールの間で適切な
前処理を施した基材に圧着すると同時に冷却する方法で
ある。
このように無極性のポリエチレンを押出して基・材と接
着させるためには加工時にその表面を空気によつて酸化
させ基材との間に接着力を持たせることが必要条件であ
り、そのためにはダイから出た熔融ウェブの温度が30
0゜C以上でなければならない。
従つてポリエチレンは当然、押出機内で少なくとも30
0゜C以上の温度に加熱され、熔融混練される必要があ
る。このような押出条件下では押出機内の樹脂に高温下
で混練による剪断力が加わることになり、その結果、部
分的な分子切断が起り、低分子量物が生成することは避
けられない。こうして300′C以上の温度で混練され
、一部分分解して低分子量の生成物を含んだ樹脂はTダ
イから熔融ウェブとして押出された後、更にエアギヤ)
ノブにおいて空気によつて酸化され、同時に部分的な分
解、架橋を起す。従つてポリエチレンを押出コーティン
グ加工によつて基材と接着させてラミネート物を作つた
楊合、コートされたポリエチレン膜は必らず一部分分解
し、酸化されているこ・とになる。このポリエチレンが
成形加工時に分解及び酸化されて生成した低分子量物(
低分子量ガス)が押出コーティング製品のいわゆるポリ
エチレン臭の原因となつている。この押出コーティング
加工時のポリエチレンの”発臭を防ぐための方法として
、既にいくつかの方法が提案されている。
それらの1つは熔融ポリエチレン膜の基材と接しない側
の酸化を防止するために、熔融ウェブの冷却ロール側を
窒素雰囲気下に置く方法である。これを公知方法−1と
し、この方法の概要を第1図に示す。又、他の方法とし
ては共押出加工法を応用し、熔融ウェブの基材に接する
側の面の温度を300′C以上の高温にし、基材とは反
対側の面の温度を比較的低い温度にして、基材との接着
を計ると同時にポリエチレンの発臭の抑制を計る方法が
ある。この共押出加工法に用いられるTダイにはダイ内
接着型とダイ外接着型と2通りのものに分けられる。共
押出コーティング加工においてダイ内接着型Tダイを用
゛いた方式を公知方法−2とし、その概要を第2図に示
し、又、後者を用いた方式を公知方法−3としてその概
要を第3図に示す。しかしこれらの公知技術では、いず
れも昨今の厳しい低臭気の要求に対しては発臭抑制の効
果が充分とは言えず、得られたラミネート製品の臭気は
いまだ満足のいく水準まで下がつていない。すなわち、
公知方法−1においては、Tダイから300゜C以上の
高温の単一の熔融ウェブが押出されるが、この熔融ウェ
ブの基材と反対側の面A2は窒素雰囲気下に置かれてお
り、そのためこの面の表面酸化は起らず、酸化物の生成
は熔融ウェブの基材側の面a1にのみ起る。
従つてこの方法は熔融ウェブの両面が同程度に酸化され
る一般の押出コーティング法に比べると酸化を受ける面
が片面であることから酸化生成物に起因する臭気は減少
し、この点では臭気の抑制に一応の効果はあると言える
。しかしながら、この方法では熔融ウェブは単一層から
成つているため、押出されるポリエチレンの全量が一率
に押出機内において300℃以上の温度に加熱され混練
されるため、熱と剪断によつて部分的に分子切断が起り
、その結果、生成する低分子量分解ガスが多い。この低
分子量分解ガスは熔融樹脂に溶解しており、樹脂がダイ
から出た後、熔融ウェブ表面から白煙として揮散してい
くが、押出コーティングの加工速度は通常50〜300
m/Minと高速であるため、分解ガスのかなりの部分
はウェブ中に巻込まれ、また吸着されたまま冷却固化さ
れラミネート物中に混入する。このように、公知方法−
1においては熔融ウェブの酸化はそれが必要な面a1の
みに限定され、酸化生成物による臭いはある程度減少す
るが、用いる樹脂全部が一率に300′C以上の高温に
さらされるため押出機内で樹脂が分解して発生する低分
子量分解ガスの量が多く、これがラミネート物に巻込ま
れ或いは吸着されるため、ラミネート物の臭気は低いと
は言えない。これに対して、ダイ内接着タイプのTダイ
を用いて共押出コーティングを行なう公知方法−2は、
第2回に示す通り押出機を2台使用し、一方の押出機て
熔融ウェブの基材側に当る樹脂Aをエアギャップ通過中
にその表面に接着に必要な空気酸化を生じせしめるべく
、300゜C以上の温度て混練し、他方の押出機て基材
と反対側の層の樹脂Bを押出コーティングが可能で、か
つエアギャップ通過中にできるだけ酸化しないような比
較的低い樹脂温度で混練してTダイに導くものである。
しかしながら、この方法においてはTダイに導入する2
つの樹脂の温度に大きな差を付けておいても、Tタイを
通過する間にダイ及び相互の樹脂との間に熱交換が行な
われ、実際にはダイ出口における高温と低温の樹脂の温
度差は通常10〜20゜Cに縮小されてしまう。従つて
熔融ウェブの高温側層α1は勿論低温側層β1もエアギ
ャップ通過中にかなりの酸化を受けることは避けられず
、結果として全体のウェブが酸化生成物による臭気を帯
びることになる。又、同時に特に高温側の層α1により
多く生成したポリエチレンの低分子量分解生成物のラミ
ネート物への混入による臭気も公知方法−1よりは少な
いもののなおこの成形法によるラミネート製品では無視
できず、この公知方法一2も低臭ラミネート物の製法と
しては不完全である。又、公知方法−3においては、第
3図に示す通り、高温及び低温の樹脂はそれぞれダイ出
口まで別々の流路を通ることができ、ダイ内で相互の熱
交換が行なわれず、又ダイ中央に仕切板3が存在するた
めダイボディ4と4″の間の断熱効果が向上しており、
公知方法−2に比べてダイ出口における高温層と低温層
の間により大きな温度差を付けられ、従つて基材と反対
側の熔融ウェブβ2を低温に保持でき、β2の酸化を抑
制できるという利点がある。
しかしながら、公知方法−1及び2では空気に接触する
熔融ウェブの面が2面であるのに対してこの公知方法−
3では4面になり、特に高温側ウェブα2の両面が酸化
を受けることによつて酸化生成物の量が多くなるという
欠点がある。又、同時に特に高温側樹脂の押出機内での
分解生成物が白煙として2枚のウェブの間の空間部X1
に滞留することによつて、この低分子量ガスのウェブへ
の巻込まれ及び吸着が多くなり、結果としてこの公知方
法−3の押出コーティング製品の低臭化方法としては不
充分である。以上のように従来公知のラミネート製品の
低臭・化方法は、現在この分野における厳しい低臭化の
要求に対してはいまだ満足すべき水準には達していない
本発明者らは従来公知のこれらの諸法の欠点を改良し、
基材との接着が充分で、かつ非常に臭気、の少ない押出
コーティング加工製品を作るために鋭意検討を進めた結
果、本発明に到つたものである。
すなわち本発明は、熱可塑性樹脂を基材上に押出コーテ
ィングし、ラミネート物を製造するにあノたり、(a)
2個のダイボディーとその中間にダイ有効幅全幅にわた
つて不活性ガス流路を有する仕切板を設置することによ
り2個の別々のスリットを形成したダイを用い、(b)
該樹脂を2枚の熔融ウェブとして押出し、基材側の熔融
ウェブαを基材と接着可能な高温とし、一方冷却ロール
側の熔融ウェブβを膜切れしない範囲で低温に設定し、
(c)β層の冷却ロール側の面にβ層の樹脂押出重量1
kgあたり0.1〜0.5rSJイの流量の不活性ガス
を吹付けてβ層表面の酸化を防止するとともに熔融ウェ
ブから揮散する低分子量ガスを除去し、(d)α層とβ
層の間の空間部にダイの仕切板中に設けられた不活性ガ
ス流路より、両熔融ウェブの樹脂押出重量の合計1kg
当り、0.1〜0.5Ndの流量の不活性ガスを導入し
、α層及びβ層の接触面の酸化を防止すると共に、ダイ
の両端に設けた排気装置を用い、該空間部から不活性ガ
スと該空間部に発生した低分子量ガスを除去し、更に(
e)α層の基材側との接触面にα層の樹脂押出重量1k
9当り0.1〜0.5Ndの流量の酸素含有ガスを吹付
け、該接触面を酸化すると共に、α層から揮散する低分
子量ガスを除去することを特徴とする臭気の少ないラミ
ネート物を製造する方法及び2個のダイボディーとその
中間にグイ有効幅全幅にわたつて不活性ガス流路を有す
る仕切板が設けられることによつて2個の別々のスリッ
トを形成し、ダイの両端に排気装置が設置され、更に2
個のダイボディーの一方に不活性ガス吹掛け装置、他方
に酸素含有ガス吹掛け装置を有してなるラミネート物製
造用共押出ダイに関するものである。
第4図は本発明の押出用ダイの断面図を示したものであ
り、また第5図は本発明のダイの正面図を示したもので
あるが、以下主として第4図により本発明を説明する。
第4図において第1の押出機で例えば310〜335゜
Cの温度で混練された高温樹脂Aは、流入樹脂温度に合
せて310〜335温Cの温度に保たれた共押出Tダイ
のダイボディー5の樹脂入口8からダイ内に流入する。
樹脂Aはマニホールド10でダイの全幅に広がつた後、
ダイランドを流れ、ダイリップ12から305〜320
℃の高温の熔融ウェブα3として押出される。一方、第
2の押出機で例えば260〜280℃の温度で混練され
た低温樹脂Bは260〜280℃の温度に保たれたダイ
ボディー5″にあけられた樹脂入口9からダイ内に流入
する。樹脂Bはマニホールド11でダイの全幅に広がつ
た後、ダイランドを流れ、ダイリップ13から260〜
280℃の低温の熔融ウェブβ3として押出される。こ
れらの熔融ウェブα3及びβ3はそれぞれエアギャップ
を通過し、ニップロール2と冷却ロール1の間で基材Y
と圧着されると同時に冷却されてラミネート物になる。
またエアギャップの距離、熔融ウェブの引取速度は押出
用ダイの大きさによつても異なり、明確にその範囲を定
めることはできないが、一般的にはエアギャップの距離
は90〜150w0n1引取速度は50〜250m/分
が好ましい。ここで基材側のダイジョー17には酸素含
有ガス吹付け装置14が付けられており、この吹付け装
置14から高温の熔融ウェブα3の基材側の面全幅に対
して、α3から揮散する低分子量分解ガスを吹飛ばすに
充分な量、具体的にはα2の押出重量1k9あたり0.
1〜0.5Nイの酸素含有ガスを吹付ける。
酸素含有ガスは酸素を含量しているガスならいずれも使
用可能であるが、特に空気が好ましい。本発明の押出用
ダイにおいては、ダイボディー5及び5″の中間に、仕
切板6があり、その仕切板の中にダイ有効幅の全幅にわ
たつて熔融ウェブα3とβ3の間の空間部Xに不活性ガ
スを吹付けるための不活性ガス流路7が設けられている
のが・大きな特徴であり、この流路7から空間部Xにα
3及びβ3の押出重量の合計1kgあたり0.1〜0.
駆d不活性ガス特に窒素ガスを導入することによつて空
間部Xに面したα3及びβ3の各々の面の酸化を防止す
ると同時に、Tダイの両端に設・けられた排気装置16
,16″によつて熔融ウェブα3及びβ3から発生する
低分子量ガスが空間部Xに滞留しないようこれを排気し
、α3及びβ3によつてこのガスが巻込まれ吸着するこ
とを防止している。
ノ またこの不活性ガス流路7は単に空間として各各異
なる温度に設定されたダイボディー5と5″間の断熱に
役立つばかりでなく、この流路4の中をラミネート加工
時常に不活性ガスが流れることから、従来のダイ外接着
型の共押出用Tダイよりも、その断熱効果が著しく向上
しており、高温側熔融ウェブα3と低温側熔融ウェブβ
3の間にはるかに大きな温度差、具体的には40℃以上
の温度差をもつけることが可能となり、この点において
もラミネート物の低臭化に大きく寄与しているものであ
る。
更に本発明では、低温側熔融ウェブβ3に関しては、そ
の冷却ロール側の面全幅に対して、ダイジョー18に取
付けられた不活性ガス吹付け装置15によつて、β3か
ら揮散する低分子量ガスを吹飛ばすに充分な量の具体的
にはβ3の押出重量1k9あたり0.1〜0.5Ndの
不活性ガス、特に窒素ガスを吹付けるものである。
本発明でダイの仕切板6中に設けられた流路7より熔融
ウェブα層とβ層の間の空間部に導入する不活性ガス及
び熔融ウェブβ層の冷却ロール側の面に装置5より吹付
ける不活性ガスとしては、窒素、ヘリウム、アルゴン、
二酸化炭素等通常の不活性ガスはいずれも使用できるが
、本発明では特に窒素が好ましい。
本発明では、低温の熔融ウェブβ3の冷却ロール側の面
を単に窒素雰囲気下に置き、,又2枚の熔融ウェブが形
作る空間部Xを単に窒素置換して、これらのウェブの当
該面の酸化を防止しただけでは最終ラミネート製品の臭
気はまだまだ強く、食品及び薬品の包装材料としては不
満足であり、低温の熔融ウェブβ3の冷却ロール側の面
にβ3の押出重量1k9当り0.1〜0.5N7T1の
流量の不活性ガスを吹付けβ3が伴なつてくる低分子量
ガスを吹飛ばすことによつてこのガスのウェブへの巻込
み及び吸着を防止し、更に低温及び高温の熔融ウェブβ
3及びα3が形作る空間部xにもα3及びβ3の押出重
量の合計1k9当り0.1〜0.5Ndの流量の不活性
ガス流を導入して熔融ウェブβ3及びα3の空間部Xに
面する各々の面の酸化を防止すると同時に、ダイの両端
に設置した排気装置によつて空間部Xに存在する低分子
量ガスを導入不活性ガス量に相当する流量だけ排気し、
更に高温の熔融ウェブα3の基材側の面に0.1〜0.
5〔Nd/α3の押出重量K9〕の流量の酸素含有ガス
を吹付けα3が伴なつてくる低分子量ガスを吹飛すこと
によつて初めて臭気を殆んど感じさせないラミネート製
品を製造することを可能にしたものである。
熔融ウェブβ3の冷却ロール側の面に吹付ける不活性ガ
スの流量、熔融ウェブα3の基材側の面へ吹付ける酸素
含有ガスの流量と空間X等への不活性ガスの導入及びx
からの排気量が前記流量範囲より小さいと熔融ウェブか
ら揮散する低分子量ガスの除去効果が不充分であり、又
上記流量及び排気量が前記流量範囲より大きい場合は熔
融ウェブが過度にゆれを起すため、いずれも好ましくな
い。又、熔融ウェブに吹付ける不活性ガス及び酸素含有
ガスは常温のものでも良いが、熔融ウェブの温度低下を
防ぐ意味から加熱されていれば更に好ましい。本発明に
おいて基材にラミネートする熱可塑性樹脂としてはポリ
エチレン、ポリプロピレン、エチレンーα−オレフィン
共重合体、エチレン−ビニルエステル共重合体、エチレ
ンーα,β一不飽和カルボン酸共重合体及びその金属中
和物及びこれらの樹脂の二種以上の混合物が挙げられる
この場合エチレンと共重合すべきα−オレフィンとして
はプロピレン、ブテンー1、ペンテンー1、3−メチル
ーブテンー1、3,3−ジメチルブテンー1、4−メチ
ルペンテンー1、ビニルエステルとしては、゛酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステ
ルやアクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸
ブチル、アクリル酸イソブチル、メタアクリル酸メチル
、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸ブチルなどの
α,β一不飽和カルボン酸エステルが例示できる。また
α,β一不飽和カルボン酸としてはアクリノル酸、メタ
アクリル酸、エタアクリル酸、イタコン酸、マレイン酸
、フマル酸などが具体的に挙げられ、エチレンーα,β
一不飽和カルボン酸の金属中和物に用いられる金属イオ
ンとしてはNa+,K+9Li+9cu+9Be++9
Mg++9ca++9Ba++9,cu++9sn++
9Fe++9c0++9zn++9A1+++9Fe+
+4などがある。
これらの樹脂の熔融粘度については、押出ラミネート加
工が可能であること以外に特に制限はないが、ラミネー
ト加工適正の点からポリエチレン及びエチレン系共重合
体については190℃におけるメルトインデックス(M
I)が1〜30の範囲のものが好ましく、ポリプロピレ
ン及びプロピレン系共重合体については230゜Cにお
けるMIが1〜30の範囲のものが好ましい。
これらの樹脂は高温側と低温側に同一のものが用いられ
ても良く、又、異なるものが用いられても良い。上記の
各々の樹脂を本発明において用いる場合、当然樹脂の耐
熱性によつてその高温側の樹脂温度には上限があり、ダ
イ直下の熔融ウェブ温度で言えば、例えば前述の如くポ
リエチレンの場合は320℃になり、以下ポリプロピレ
ン300℃、エチレンー酢酸ビニル共重合体250℃、
エチレン−エチルアクリレート共重合体300℃、エチ
レン−メタアクリル酸共重合体310℃が一応の基準に
なる。
また低温側の樹脂温度の下限は使用樹脂の粘度とコート
する樹脂の厚さによつて異なるが、これらとの関係で押
出コーティング加工時に膜切れが起きない範囲に定めら
れるべきである。また本発明では、高温側熔融ウェブと
低温側熔融ウェブの温度差は20℃以上、特に好ましく
は400C以上あることが望ましい。
本発明に用いられる基材には特に制限はなく、通常の押
出コーティング成形に用いられる基材の総てが使用可能
である。
このような基材の例とし,ては、板紙、クラフト紙、薄
葉紙などの紙類、アルミ箔、銅箔、錫箔などの金属箔、
セロハン、ポリプロピレン、ナイロン、ポリエステル、
ポリスチレンなどに代表される各種プラスチックの未延
伸又は延伸フィルム及びこれらのフィルムに塩化二ビニ
リデン等をコーティングしたもの及び上記フィルムにア
ルミ、銅などの金属を蒸着させたものなどが挙げられる
。これらの基材に対しては本発明による押出コーティン
グを行なうに際し、通常の押出コーティング成形で用い
られている前処こ理、例えばアンカーコート処理やコロ
ナ放電処理、フレーム処理、予熱処理などを必要に応じ
て施こすことが好ましい。本発明では、上記のような特
殊な共押出Tダイを用い押出コーティング樹脂膜を基材
との接着す壬る高温層とシール面である低温層の二層に
分けることにより、一層の場合より押出機の内部で30
0℃以上の高温下で混練される樹脂量を減らし、樹脂の
分子切断による低分子量生成物の発生量を押えると同時
にエアギャップ通過中に高温下で空気4と接触する熔融
ウェブの面と基材との接触面1面のみに抑え、かつ、熔
融ウェブから揮散してくる樹脂の分解及び酸化により生
成した低分子量ガスをエアギャップ通過中に不活性ガス
又は酸素含有ガス流の吹付け及び排気によつて積極的に
除去し、低分子量ガスの熔融ウェブへの巻込み及び吸着
を防止するので、結果的に極めて臭気の少ない押出コー
ティング製品を製造できる。
その結果、本発明を用いて製造したラミネート物は加工
に際しての樹脂の酸化や分解に起因する臭気が少ないた
め、食品や医薬品の包材として使用された場合臭気の移
行によつて固体又は粉体の内容物の風味を損ねないだけ
でなく、内容物が液体の場合も内容物が本来有する味を
変化させないという好ましい特徴を有しており、更にシ
ール層の酸化がないことから、低温シール性が良好で、
かつヒートシール性の経時劣化が起らないという包材と
してのシール機能に関しても優れた特徴を有するもので
ある。
以下実施例により本発明を更に詳しく説明する。
なお、以下の実施例、比較例においてラミネート膜の酸
化度(カルボニル基濃度)及び得られたラミネート膜か
らのガス発生量及びラミネート物の接着強度は以下の方
法により測定した。〔1〕 ラミネート膜のカルボニル
基濃度赤外分光光度計を用い透過法により、波数172
0c7n−1におけるカルボニル基の吸光度を求めた。
〔2〕 ラミネート膜からのガス発生量 ラミネート膜サンプル(ポリエチレン膜)を7y取り、
ガラス製容器に入れ、窒素置換し40℃に保つ。
次にこのサンプルを3紛間3?Hyまで吸引し、ラミネ
ート膜から発生した揮発成分を昇温ガスクロマトクラフ
イーで測定した。ガスクロマトクラフイーの測定条件は
以下のようである。充 填 剤:シリコンDC−200
15%(シマ ライト60180)キャリヤ
●ガスニHe 検出器:FID23O℃ 昇 温:70℃→2300C 〔3〕 ラミネート物の接着強度 試料のラミネート物を試料巾15Tmに切り取り、これ
を温度23℃、湿度60%RHの条件下で、剥離速度3
0−/Minl剥離角度90件で剥離し、そのときの剥
離強度をオートグラフを用いて測定した。
実施例1 MI4ダ/1吟、密度0.923q/dの低密度ポリエ
チレンを高温側樹脂Aとして第1押出機で熔融混練し、
樹脂温度320℃で、第4図に示す本発明のTダイの基
材側マニホールド10に送り込んだ。
基材側ダイボディー5の温度を320℃に設定したとこ
ろ、ダイより押出された熔融ウェブα3のダイ直下での
温度は310゜Cであつた。一方、Ml9.5q/1紛
、密度0.917y/dの低密度ポリエチレンを低温側
樹脂Bとして第2の押出機で熔融混練し、樹脂温度27
0゜Cで上記ダイ中の冷却ロール側マニホールド11に
送り込んだ。冷却ロール側ダイボディー5″の温度を2
70℃に設定したところ、ダイ直下での熔融ウェブβ3
の温度は270℃であつた。エアギャップを140W$
Lにして引取速度80rT1/分の条件で、かつ熔融ウ
ェブα3の基材側の面の面全巾に対してα3の押出重量
1k9あたり0.25Ndの流量の空気を空気吹付け装
置14から吹付け、又、熔融ウェブα3とβ3が形成す
る空間部Xにはダイの仕切板6にあけた窒素流路7から
ウェブ全幅に対してα3とβ3の押出重量の合計1k9
あたり0.30N7T1の流量の窒素を吹込み、同時に
ダイの両端に取付けた排気装置16によつて空間部x中
のガスをα3とβ3の押出重量1k9あたり0.30N
dの流量で排気し、更に熔融ウェブβ3の冷却ロール側
の面に対してβ3の押出重量1kgあたり0.訃Nイの
窒素をウェブ全幅にわたつて窒素吹付け装置15から吹
付けながら予熱処理した厚さ20μのアルミ箔面に対し
、上記熔融ウェブを共押出コーティングした。コートし
た樹脂A,Bの厚さは共に20μで、コートした樹脂の
総厚は40μであつた。得られたラミネート物の各種物
性の測定結果及び比較例1〜3で得られたラミネート物
との官能試験による臭気比較の結果をそれぞれ表−1、
表−2に示す。本実施例で得られたラミネート物は臭気
が極めて少なく、またポリエチレン膜とアルミ箔との間
の接着強度も大きく、食品、医薬品の包材として非常に
適していると判定された。比較例1 実施例1の高温側に用いたものと同一のMI3.7ll
/10分、密度0.923V/Crlの低密度ポリエチ
レンを押出機て熔融混練し、樹脂温度320′Cで通常
のシングルマニホールドダイに送り込んだ。
ダイの設定温度を320℃にしたところ、ダイより押出
された熔融ウェブの温度は317Cであつた。エアギャ
ップを140?にして引取速度8師/分の条件で、かつ
、熔融ウェブの冷却ロール側には樹脂押出重量1k9あ
たり0.05NTr1の窒素を流し、ダイ、熔融ウェブ
、冷却ロールが形成する空間を窒素雰囲気下に保ちなが
ら予熱処理した厚さ20μのアルミ箔面に対して40μ
厚でコーティングした。得られたラミネート物の臭気は
強いものであつた。このラミネート物の各種物性の測定
結果及び臭気比較試験の結果を表−1及び表−2に示す
。比較例2 実施例1において、熔融ウェブα3の基材側の面に対す
る空気吹付け及び熔融ウェブα3とβ3の形成する空間
xに対する窒素の導入と空間X中のガスの排気及び熔融
ウェブβ3の冷却ロール側の面に対する窒素の吹付けを
行なわない以外は全て実施例1と同様な設定条件で押出
コーティング加工を行なつた。
得られたラミネート物の臭気は明らかに実施例1のラミ
ネート物の臭気よりも強かつた。このラミネート物の各
種物性の測定結果及び臭気比較試験の結果を表−1及び
表−2に示した。比較例3 実施例1において、熔融ウェブα3の基材側の面に対す
る空気の吹付け及び熔融ウェブα3とβ3の形成する空
間部X中のガスの排気を行なわない以外は全て実施例1
と同様な設定条件で押出コーティング加工を行なつた。
得られたラミネート物の臭気は実施例1のラミネート物
の臭気より強ノかつた。このラミネート物の各種物性の
測定結果及び臭気比較試験の結果を表−1及び表−2に
示す。比較例4 実施例1において、熔融ウェブα3の基材側の7面に対
して吹付ける空気量をα3の押出重量1kgあたり0.
70Ndにし、又、熔融ウェブα3とβ3が形成する空
間Xに導入する窒素流量をα3とβ3の押出重量1k9
あたり0.70Nイにし、同時に空間部Xからのガスの
排気量をα3とβ3の押出重つ量1k9あたり0.70
Nn1にし、更に熔融ウェブβ3の冷却ロール側の面に
対して吹付ける窒素の流量をβ3の押出重量1kgあた
り0.70NTr1にした以外は全て実施例1と同様な
設定条件で押出コーティング加工を試みたが、吹付け窒
素及び空気による熔融ウェブのゆれが著しく、良好なラ
ミネート物を作ることができなかつた。
(ハ) 〔表中の数字は官能試験により臭気を比較し臭
気が少なくて良好とした人の数を示す。
例えば試験番号1の(10/0)とは実施例1で得られ
たラミネート物の方が臭気が少なく好ましいとした人が
10人で比較例1のラミネート物の方が臭気が少なく好
ましいとした人はO人であつたことを示す。〕実施例2 メタアクリル酸含有量10重量%のエチレン−メタアク
リル酸共重合体をZn++イオンによつて部分中和した
MIが5y/1紛のアイオノマーを高温側樹脂Aとして
第1の押出機で熔融混練し、樹脂温度310℃で本発明
によるTダイの基材側マニホールド10に導入した。
基材側ダイボディー5の温度を310′Cに設定したと
ころ熔融ウェブα2のタイ直下での温度は300′Cで
あつた。又、上記・アイオノマーを低温側樹脂Bとして
も用い、第2の押出機で熔融混練し、樹脂温度270℃
で冷却ロール側のマニホールド11に送り込んだ。冷却
ロール側ダイボディー5′の温度を270℃に設定しと
ころ、ダイ直下での熔融ウェブβ2の温度は270℃で
あつた。次にエアギャップを14h1引取速度10師/
分とし、かつ熔融ウェブα3の基材側の面への空気の吹
付け、熔融ウェブβ3への冷却ロール側の面の窒素ガス
の吹付け、空間部Xへの窒素ガスの導入及び空間部Xか
らの排気を実施例1と全く同一・の条件で行いながら予
め作成した0PP/ポリエチレン/アルミ箔ラミネート
基材のアルミ箔面に対して上記の熔融ウェブを共押出コ
ーティングした。
コートした樹脂の総厚は30μて高温側層が15μ、低
温側層が15μであつた。得られたラミネート物の臭気
は極めて少なく、かつアイオノマー膜とアルミ箔の間の
接着も充分強く、食品、医薬品の包材として非常に適し
ていると判定された。実施例3M17f/1紛、密度0
.917y/clの低密度ポリエチレンを高温側樹脂A
として用い、MIlOy/1紛、メタクリル酸含有量1
0重量%のエチレン−メタアクリル酸共重合体を低温側
樹脂Bとして用い、基材として予めイソシアネート系ア
ンカーコート剤を用いてアンカーコート処理を行なつた
延伸ナイロンフィルムを用いる以外は実施例1と全く同
様な条件で押出コーティング加工を行ない、ラミネート
物を製造した。
得られたラミネート物の臭気は非常に少なく包材として
優れた適性を有するものであつた。実施例4 MI25y/1吟、密度0.91y/dのポリプロピレ
ンを高温側樹脂Aとして第1押出機で熔融混練し、樹脂
温度300℃で本発明によるTダイの基材側マニホール
ド10に導入した。
基材側ダイボディー5の温度を300゜Cに設定したと
ころ熔融ウェブα2のダイ直下の温度は290℃であつ
た。又上記ポリプロピレンを低温側樹脂Bとしても用い
、第2押出機て熔融混練し、樹脂温度260℃で冷却ロ
ール側のマニホールド11に送り込んだ。冷却ロール側
ダイボディー5″の温度を2700Cに設定したところ
、ダイ直下の熔融ウェブβ2の温度は265゜Cであつ
た。次にエアギャップを125Tf$L1引取速度10
0rr1/分とし、かつ熔融ウェブα3の基材側の面へ
の空気の吹付け、熔融ウェブβ3の冷却ロール側の面へ
の窒素ガスの吹付け、空間部Xへの窒素ガスの導入及び
空間部Xからの排気を実施例1と全く同様の条件で行な
いながら、0PP基材に対して直接共押出コーティング
した。コートしたポリプロピレンの総厚は30μで、高
温側層が15μ、低温側層が15μであつた。得られた
ラミネート物の臭気は殆んど無く、食品その他の包材と
して好適なものであつた。実施例5 MI10、酢酸ビニル含有量1喧量%のエチレンー酢酸
ビニル共重合体を高温側樹脂Aとして第1の押出機で熔
融混練し、樹脂温度250゜Cで本発明によるTダイの
基材側マニホールド10に導入した。
基材側ダイボディー5の温度を250導Cに設定したと
ころ、熔融ウェブα2のダイ直下の温度は245゜Cで
あつた。又、上記共重合体を低温側樹脂Bとしても用い
、第2の押出機から樹脂温度2350Cで冷却ロール側
のマニホールド11に導入した。冷却ロール側ダイボデ
ィー5″の温度を2300Cに設定したところダイ直下
の熔融ウェブβ2の樹脂温度は2300Cであつた。エ
アギャップを125?にとり、引取速度65m/分とし
、かつ熔融ウェブα3の基材側の面への空気の吹付け、
熔融ウェブβ3の冷却ロール側の面への窒素の吹付け、
空間部Xへの窒素ガスの導入及び空間部Xからの排気を
実施例1と同一の条件で行ない、予め作成しておいた延
伸ナイロンフィルム/低密度ポリエチレンのラミネート
基材のポリエチレン面に対して共押出コーティングした
。コートした共重合体の総厚は40μであり、高温側厚
が15μ、低温側層が25μであつた。得られたラミネ
ート物の臭気は非常に少なく、食品その他の包材として
好適なものであつた。
【図面の簡単な説明】
第1〜3図は従来公知の低臭押出コーティング加工法に
用いられるTダイの断面図であり、第4図は本発明の低
臭押出コーティング加工法に用いるTダイの断面図であ
り、第5図は同じく本発明に用いるTダイの正面図であ
る。 100I◆冷却口ニル、20I00◆ニツプロ―ル、3
96・・・・・・仕切板、4,4′,5,5へ・・・ダ
イボディー、7・・・・・・不活性ガス流路、10・・
・・・・基材側マニホールド、11・・・・・・冷却ロ
ール側マニホールド、14・・・・・・酸素含有ガス吹
付け装置、15・・・・・・不活性ガス吹付け装置、1
6,16″・・・・排気装置、A・・・・・・高温樹脂
、B・・・・・・低温樹脂、X・・・・・・空間部、Y
・・・・・・基材、α1,α2,α3 ・・・・高温側
熔融ウェブ、β1,β2,β3 ・・・・低温側熔融ウ
ェブ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 熱可塑性樹脂を基材上に押出コーティングし、ラミ
    ネート物を製造するにあたり、(a)2個のダイボディ
    ーとその中間にダイ有効幅全幅にわたつて不活性ガス流
    路を有する仕切板を設置することにより2個の別々のス
    リットを形成したダイを用い、(b)該樹脂を2枚の熔
    融ウェブとして押出し、基材側の熔融ウェブαを基材と
    接着可能な高温とし、一方冷却ロール側の熔融ウェブβ
    を膜切れしない範囲で低温に設定し、(c)β層の冷却
    ロール側の面にβ層の樹脂押出重量1kgあたり0.1
    〜0.5Nm^3の流量の不活性ガスを吹付けてβ層表
    面の酸化を防止するとともに熔融ウェブから揮散する低
    分子量ガスを除去し、(d)α層とβ層の間の空間部に
    、ダイの仕切板中に設けられた不活性ガス流路より、両
    熔融ウェブの樹脂押出重量の合計1kg当り、0.1〜
    0.5Nm^3の流量の不活性ガスを導入し、α層及び
    β層の接触面の酸化を防止すると共にダイの両端に設け
    た排気装置を用い、該空間部から不活性ガスと該空間部
    に発生した低分子量ガスを除去し、更に(e)α層の基
    材側との接触面にα層の樹脂押出重量1kg当り0.1
    〜0.5Nm^3の流量の酸素含有ガスを吹付け、該接
    触面を酸化すると共にα層から揮散する低分子量ガスを
    除去することを特徴とする臭気の少ないラミネート物を
    製造する方法。 2 熱可塑性樹脂がポリエチレン、ポリプロピレン、エ
    チレン−α−オレフィン共重合体、エチレン−ビニルエ
    ステル共重合体、エチレン−α、β−不飽和カルボン酸
    共重合体及びその金属中和物から選ばれた樹脂である特
    許請求の範囲1記載の方法。 3 不活性ガスが窒素であり、酸素含有ガスが空気であ
    る特許請求の範囲1又は2に記載の方法。 4 2個のダイボディーとその中間にダイ有効幅全幅に
    わたつて不活性ガス流路を有する仕切板が設けられるこ
    とによつて2個の別々のスリットを形成し、ダイの両端
    に排気装置が設置され、更に2個のダイボディーの一方
    に不活性ガス吹掛け装置、他方に酸素含有ガス吹掛け装
    置を有してなる共押出用ダイ。
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