JPS605121B2 - パンタグラフ - Google Patents

パンタグラフ

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JPS605121B2
JPS605121B2 JP6292779A JP6292779A JPS605121B2 JP S605121 B2 JPS605121 B2 JP S605121B2 JP 6292779 A JP6292779 A JP 6292779A JP 6292779 A JP6292779 A JP 6292779A JP S605121 B2 JPS605121 B2 JP S605121B2
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valve
boat
actuator
pantograph
pressure
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JP6292779A
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太 藤並
喜一郎 津田
国夫 柴山
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Fuji Electric Co Ltd
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Fuji Electric Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は電気車のパンタグラフの架線に対する追随性
の改良に関する。
一般に架線は、架線の各支持点の高さの不揃いおよび各
支持点間における架線の垂れによる比較的変化の緩かな
振幅の大きい変位と、架線表面の波状摩耗等によって生
じた凹凸による変化の急しゆんな振幅の小さい変位をも
っている。
このように変位する架線に追随させて良好な集電を行な
うために、従来第1図に示すようなパンタグラフが用い
られている。図のごとく電気車の屋根1に絶縁がし、し
2を介してパンタグラフ枠3が支持されており、このパ
ンタグラフ枠3はばね4により上方に押上げられている
。パンタグラフ枠3上に復元ばね5を介して架線6に摺
動援触する集電舟7が取付けられている。ばね4により
押上力を生じるパンタグラフ枠3はピンジョイントを持
つリンク機構により上下に大きく移動ができ、かつ押上
力が大きく変化しないように構成されている。したがっ
て、この部分は振幅が大きく、変化の緩やかな架線の変
位に追随するのに適する。しかし、振幅が小さく、変化
の急しゆんな架線の変位に対しては、パンタグラフ枠3
の質量の慣性が大きいために追随できない。このために
、復元ばね5を設け、この復元ばね5により比較的小さ
い質量の集電舟7を大きい加速度で押上げることができ
るようにして、変化の急しゆんな振幅の小さい変位に対
して追随させている。しかし車函が高速化すると、架線
表面の凹凸による変位の変化はパンタグラフにとってさ
らに急しゆんとなるので復元ばねによっても集電舟を架
線に追随させることができなくなる。
この追随性を増加させるには集電舟の質量を軽減するか
、または押上力を増大させることが必要である。前記の
集電舟の質量の軽減は機械的強度の点より限度があり、
また押上力を増加させると、架線や集電舟の摩耗が増大
するという問題がある。上記の問題を解決するために、
集電舟と架線との接触力の変化により、集電舟が架線に
追随できに〈)なったことを検出する検出装置と、この
検出装置が前記のことを検出した際に集電舟を押上げる
押上装置とをパンタグラフ枠上の復元ばねと集電舟との
間に設け、前記押上装置の押上動作を一定時間保持する
時限機構を設けたパンタグラフにより、架線表面の凹凸
による変位が急しゆんなところでは、押上装置により集
電舟を押上げ、その反作用として復元ばねを余計に圧縮
して押上力すなわち集軍舟の追随能力を増し、一定時間
後に押上装置の押上動作を復帰させて架線と集電舟との
接触力を正常値とし、架線や集電舟の摩耗が増加しない
ようにすることが提案されている。
第2図は上記の提案されているパンタグラフの概略構成
を示す。図のごとく電気車の屋根11に絶縁がし、し1
2を介してパンタグラフ枠13が支持されており、この
パンタグラフ枠13はばね14により上方に押上げられ
ている。パンタグラフ枠13上に復元ばね15を取り付
け、その上に検出装置と押上装置を一体として検出押上
装置18を介して集電舟17が取付けられている。集電
舟17は架線16に接触している。またパンタグラフ枠
13の下端には離線検出時に検出押上装置18の押上力
に対する反作用により、パンタグラフ枠18が縮むのを
補償するためのアクチュェータ19が設けられている。
第3図は第2図のパンタグラフの制御系を示す図で、検
出押上装置18は油圧で作動するアクチュェータ20で
構成され、該アクチュェータ20のプランジャ21は集
電舟17と連結されているとともに、このプランジヤ2
1に下側に一体に設けられたポベット22は、該プラン
ジャ21の下側の流体室23に通ずる供給ボート24を
開閉するようになっている。
供給ボート24はいまり25を介して油圧ポンプ26に
接続される一方アキュムレータ27にも接続されている
また流体室23の排出ボート28はいまり弁29を介し
てタンクに蓮適する一方、パンタグラフ枠昇降用のアク
チュヱータ19の下方のボート19aにも連結される。
上述のパンタグラフにおいて鱗線が生じると、集電舟1
7に下向きに加わる力fが小さくなって、アキュムレー
タ27と油圧ポンプ26とから供給ボート24に供給さ
れた圧油と力のバランスがくずれて弁座を開□しポベッ
ト22を押し上げ、集電舟17を架線16に接触させる
。一方、アクチュェータ20の本体に加わる反作用で、
復元ばね15を介してパンタグラフ枠13が押し下げら
れる。アクチユェータ19のボート19aにはアクチユ
ェータ20の排出ボート28から圧油が供給され、アク
チュェータ19のピストン19bを押上げパンタグラフ
枠13を押上げ、所定位置に復元させる。離線検出直後
に左端にあったアキュムレータピストン27aは、圧油
が24一23一29の経路で流出するため右端に達する
このとき上記回路には、26−25一24一23一29
の経路で油が流れるため、23の圧力は低下し、集電舟
17の自重および接触力fでプランジャ21Gま復帰し
てポベット22が供給ボート24を閉じる。そして流体
室23の圧油はいまり弁29を通ってタンクへ逃げる一
方、ポベット22が供給ボート24を閉じる。これによ
って油圧ポンプ26からアキュムレータ27に圧油が供
給され、該アキュムレータ27のピストン27aをスプ
リング27bの綾力に抗して左行させて、所定量の圧油
を蓄積し、次の離線に備える。この第3図に示されたよ
うな、従来のパンタグラフは以下に述べるような問題が
ある。
即ち、第1の問題は、雛線が生じた時、集電舟の追随が
遅れることである。
離線が生じてポベット22が供給ボート24を開くとき
、その初期においては、該供給ボート24の開口がいま
り弁29の流通面積bよりも小さい状態が必ず存在する
。このような状態ではプランジャ21に作用する圧力P
2,はほとんで上昇せず、上記閉口がいまり29の流通
面積bと同程度以上となったとき、はじめてプランジャ
21が上昇することになる。したがって、いまり弁29
から放出される油量が大きいため、流体室23の圧力上
昇が遅くなり、プランジャ21の上昇が遅れて、架線1
6に対する集電舟17の追随動作が遅れる。第2の問題
は雛線を検出して制御系が正規の動作を行なった後、再
び定常状態に復帰した直後に鱗線が生じたとき、集電舟
が架線に追従し得ないことである。
プランジャ21の復帰直前にはアキュムレータ27のピ
ストン27aはスプリング27bの付勢によって図上右
端に位置している。
そしてプランジャ21が復帰し、ポベット22が供給ボ
ート24を閉塞したとき、油圧ポンプ26からの庄油が
ピストン27aを左側へ押す。ピストン27aが右端か
ら少しだけ移動したような状態にあるときに離線が再発
すると、圧油は供給ボート24、流体室23、いまり弁
29を通ってタンクに流れるから、ピストン27aは、
スプリング2.7bの復元力で再び右行するが、短時間
で右端に達する。この結果、流体室23へのアキュムレ
ータ27からの給油量が欠乏し、プランジヤ21を充分
に押上げることができず、集電舟17が架線と当藤しな
くなる。また復元ばね15を圧縮するまでには至らない
。このように短い間隔で離線がくり返されると、所定時
間、集電舟を押し上げるという目的が達成できなくなる
。第3の問題はアクチュェータ19のピストン19bの
下降時に該アクチュェータ19から排出される油圧によ
って、不要時に集電舟が押上げられることである。
即ち、低い周波数の大振幅の架線の変位の変動に対して
はパンタグラフ枠13が上下に運動して集電舟を架線に
追随させるようになっているので、パンタグラフ枠13
に連結されたアクチュェータ19のピストンも上下に運
動する。
このため下方へ運動するときには、アクチュェー夕19
から流出する庄油はいまり弁29から排出することにな
るので、その一部は流体室23にも供給されることにな
り、圧力P23が上昇し、プランジャ21を押し上げて
、離線時と同様に集電舟17を押上げるので好ましくな
い。一方パンタグラフ枠が上方へ運動するときにはアク
チユェータ19のピストンが強制的に引き上げられるが
、いまり弁29を介して油がアクチュヱー夕内に引き込
まれるので、該アクチュェータ内は負圧となり、パンタ
グラフ枠13の押上動作を阻害することになる。
この発明は上述の問題を除去して架線の凹凸の急しゆん
なところが短い間隔で存在しても、押上装置が集電舟を
一定時間押上げるとともに、離線時には集電舟を早急に
架線に追随させることができるパンタグラフを提供する
ことを目的とするものである。
以下にこの発明の一実施例を第4図、第5図、第6図を
参照しながら詳細に説明する。
なお第4図、第5図、第6図において第2図ならびに第
3図と共通の部分については同一の符号を付してその部
分の説明を省略する。第4図において、パンタグラフ枠
13上に復帰1まね15を介して装着された検出押上用
ァクチュェータ40のプランジャ41から突出したピス
トンロッド42の上端には集電舟17が装着され、この
集電舟17は架線16に擢動可能に接触している。
プランジャ41から下方に突出したポベット43はプラ
ンジャ41の下側の流体室44と供給ボート45とを仕
切る弁座46を開閉する。供給ボート45は、検出押上
用アクチュェータ40のプランジャの押上時間を制御す
る時限弁60の出力ボート61に接続される。時限弁6
0‘ま大径の流体室62内を摺動するピストン63と、
ピストン63と一体になっており、かつ小径の流体室6
4に嫁入され移動するスプール65とを有し、スプ−ル
65には貫通路66a,66b,66cが穿設されてい
る。
そして平常時において、ピストン63が図示のように左
端に位置しているときは、貫通路66aは大径の流体室
62に通じており、入力ボート67を介して油圧源35
から加えられる圧油を通路66b,66c、流体室68
を介して出力ボート61に送り、圧油をアクチュェー夕
40の供給ボート45に供給する。アクチュェー夕40
の流体室44の排出ボート47は上記時限弁60を制御
するパイロット弁80の信号入力ボート81にいまり弁
36を介して接続されるとともに、時限弁60の出力信
号によって「開一となり流体室44の圧油を排出する開
放弁100の入力ボート101ならぴに離線時にパンタ
グラフ枠13を押上げ方向に付勢する昇降用アクチュェ
ータ19を制御するシ−ケンス弁120の信号入力ボー
ト121にそれぞれ接続されている。
パイロット弁80のスプール82はスプリング83によ
って図上左方向に付勢され、このスプール82と一体に
形成されたポベット84は弁座85に当接して、信号入
力ボート81を閉塞している。
パイロット弁80の入力ボート86は可変いまり弁37
を介して油圧源35に接続されるとともに、出力ボート
87は時限弁60の信号入力ポ−ト69に接続される。
ポベツト側のドレィンポート88はいまり弁39を介し
てタンクに接続される。そして平常時には入力ボート8
6と出力ボート87との間は閉じられている一方、離線
検出時にはスプール82が右行して入力ボート86と出
力ボート87とを蓮通し、圧油が時限弁60の信号入力
ボート69に供孫舎され、ピストン63を駆動するよう
になっている。時限弁60のスプール63はパイロット
弁80のスプールが右方へ切替ってから所定時限後に移
動するように信号入力ボート69に供総合する油量を小
さくしなければならない。
一方可変いまり弁37の流通面積は工作上等の点から余
り小さくすることはできない。そのため信号入力ボート
69とタンクとの間にいまり弁38を接続して、パイロ
ット弁80の出力ボート87から供給される油量をバィ
パスして、信号入力端子69への供給量を低減するよう
にしてあり、これによって可変しぼり弁37は流通面積
の大きいものを使用できるようにしている。開放弁10
0‘ま入力ボート’01と排出ボート102間の通路を
開閉するポベット103と、このポベット103を弁座
104に対して閉方向に付勢するスプリング105と、
ポベット103を上記スプリング105の溌力に抗して
押し上げて弁座104を開くプランジャ106とを有し
、排出ボート102はタンクに接続され、プランジャ1
06を作動させる信号入力ボート107は時限弁60の
時限出力ボート70に接続される。この構成によって、
開放弁100の入力ボート101と排出ボート102間
はポベット103によって閉じられているが、離線検出
時から可変いまり弁37等によって決められた時限の後
に、時限弁60のピストン63、スプール65が移動す
るので、これによって圧油が信号入力ボート107に供
給されると、プランジャ106が上昇して、ポベット1
03を押し上げて、入力ボート101と排出ボート10
2間を蓮適して、流体室44の圧油をタンクに排出し、
検出押上用アクチュェータ40のプランジャ41を急速
に降下させるようになつている。シーケンス弁120は
大径のポベット122と、このポベット122に接離自
在にして連動する小径のスプール123を有し、スプー
ル側の入力ボート124は油圧源35に接続され、出力
ボート125は昇降用アクチュェータ19の入力ボ−ト
19aに接続される。
この構成により、離線検出時に入力ボート121に供給
される作動油によってポベット122、スプール123
が右行するとボート124と12‐6の間が蓮通して昇
降シリンダー9を上昇させるようにしている。なお各弁
60,80,120のドレィンポート71,89,12
6はそれぞれタンクに接続される。
またパイロット弁80のポベット84が弁座85から離
れるときの関弁圧をP斑、該ポベット84が動作してい
るときの圧力をP8o′、シーケンス弁120のスプー
ルが左行を始めるときの圧力をP,沙、離線検出用アク
チュェータ40のプランジャ41の作動圧力をP4。
とすると、P80′<P40<F.2。
<P80となるように、定めてある。
また検出押上シリンダ40は第5図、第6図に示すよう
に検出器を有しない押上シリンダ40′とともに互い違
いに4個並べてパンタグラフ枠13上に設置される。
次に上記のように構成したパンタグラフの動作について
説明する。
集電舟17が架線16に正常に庄接しているときはアク
チュェータ40ならびに各弁60,80,100,12
0はそれぞれ図示の状態にある。
このとき、昇降用アクチュェータ19のポ−ト19aは
ボート125,126を通してタンクに蓮適している。
一方アクチュェータ40の供V給ボート45には時限弁
60の入力ボート67、流体室62、貫通路66a,6
6b,66c、流体室68、出力ボート61を経て油圧
源35から圧油が供給されている。この状態で電車の走
行中に雛線が生じて、集電舟17と架線16との間の接
触力fが減少すると、ポベット43は油圧により押上げ
られて弁座46から関離し、流体室44に圧油が供給さ
れ、圧力P4oを生じる。
前述のようにパイロット弁80のポベツトの作動圧P8
o、シーケンス弁120のポベットの作動圧P,2oは
ともに圧力P4。
よりも高く選んであるから、ポベット84は弁座85を
閉じ、一方ポベット122も閉じており、さらに開放弁
1001こ作用する圧力はポベツト103をスプリング
105に加勢して、しめ切り側に作用する。したがって
排出ボート47に連結される回路における油もれは僅少
になし得る。このため圧力P4oはボベット43が弁座
46を離脱すると即時に圧力上昇し、プランジャ41、
築電舟17を即時に押し上げる。これによって、従来の
パンタグラフにおける第1の問題である離線防止の遅れ
を改善できる。圧力P4oによってプランジャ41を押
し上げると、反作用としてアクチュェータ40の本体4
8が、復元ばね15に抗して下方へ加速される。このと
き架線16とパンタグラフ枠13の相対位置が変らない
と仮定すると、復元ばね15は6だけ通常より余分にた
わまされることになり、集電舟16の押上げ力を増大し
、追従領域を拡大できる。検出押上用アクチュェータ4
0の動作が終了すると、排出ボート47に連なる管路の
圧力(以下信号油圧という。
)Pが上昇する。この圧力上昇によって、先ずシーケン
ス弁120のポベット122、スプール123を図上右
行ごせて、供給ボート124と出力ボート125が蓮通
し、圧油が昇降用アクチュェータ19のボート19aに
供給され、パンタグラフ枠13を上昇し、復元ばね15
のたわみ6により増大した力とバランスする。この動作
によって、前述の第3の問題、即ちパンタグラフ枠13
の押上力の低下を防止できる。シーケンス弁120のボ
ベツト122が右側の弁座127に達するとポベット1
22はそれ以上移動できないので、次第に信号油圧Pが
上昇し、パイロット弁80の作動圧P8oに達する。そ
こでスプリング83の溌力に打ち勝ってスプール82が
右に移動する。そしてポベツト84が弁座85から離れ
て、両者84と85の関口面積が、いまり39の流通面
積に近くなるとスプール82の左側面にも油圧が作用す
るので、該スプール82に作用する圧力は大幅に低いP
8o′となる。なお信号入力ボート81にはいまり弁3
6が挿入されているから管路の信号圧Pは低下しない。
パイロット弁80のスプール82が右に移動すると入力
ボート86と出力ボート87が運通して、油圧ポンプ3
5からの圧油は可変いまり弁37、パイロット弁80を
通って時限弁60の入力ボート69に供給されるととも
にその一部はいまり弁38を介してタンクに排出される
。時限弁60のピストン63の動く早さ、即ち弁の切換
えが行なわれる時間はボート69への圧油の流入量によ
り定まる。
したがって時限弁60の動作時間は可変いまり弁37の
調節により設定することができる。時限弁60の設定時
間が経過すると、ピストン63、スプール65は右方向
に移動して、その終端付近で、時限出力ボート70と入
力ボート67とが、貫通路66a〜66cを介して蓮通
して、圧油を開放弁100の入力ボート107に供給す
る一方、出力ボート61を油圧源35からしや断する。
開放弁100の入力ボート107に圧油が供給されると
、プランジャー06は上昇し、ポベット103をスプリ
ング105の溌力に抗して押し上げ、弁座104を開き
、入力ボート101と排出ボート102間が蓮通して、
検出押上用アクチュェータ40の流体室44の圧油をタ
ンクに放出し、信号圧Pは低下する。
信号圧Pが低下すると、シーケンス弁120のスプール
123、ポベツト122が入力ボート124から供給さ
れる圧油によって左方向に移動して、図示の状態に復帰
し、ボート125と126とを運通して昇降用アクチュ
ェータ19をフリーにする。
一方検出押上用アクチュェータ40の流体室44の圧油
が前述のように開放弁100を介して排出されるので、
プランジャ41は架線16から加わる力によって下降し
、ポベット43は弁座46を閉じる。
その後パイロット弁80のスプール82がスプリング8
3の復元力により左行を始める。
このとき圧油はボート88を通していまり弁39を通る
径路と、いまり弁36、開放弁100を通る径路の2つ
の径路からタンクに放出される。前者の径路を形成する
ことによって、ポベツト84の閉め切り完了時点近傍で
の、ポベット84の左側の流体室に残留する圧油の排出
を助けて、該ポベット84の閉め切りを確実にする。
スプール82の復帰が完了すると、ボート87と89が
運通して、時限弁60のボート69をタンクに開放する
そしてピストン63は入力ボート67から供給される圧
油によって左方向に押されて、急速に図示の状態に復帰
する。
スプール65は復帰開始直後に出力ボート61を貫通路
66a,66b,66cを通してボート67に蓮通して
、油圧源35から圧油を検出押上用アクチュェータ40
の入力ボート45に供給する。またボート70をタンク
に蓮適することにより、開放弁100のボート107を
介して、該開放弁100の圧油をタンクに排出し、プラ
ンジャー06をスプリング105の綾力により復帰させ
て、ポベット103は弁座104を閉じ、すべての復帰
を完了する。このように時限弁60を素早く復帰させて
、後続の離線に対処する。なお上述の実施例において、
時限弁60の復帰完了前に、離線を検出した場合には、
油圧源35から供給される圧油は、時限弁60を通り、
検出押上シリンダ40のボート45に供給され、プラン
ジャ41の押上げが行なわれ、離線が防止される。
このとき、パイロット弁80のスプール82は右側にあ
り、弁座85が開かれているが、いまり弁36の閉口面
積を小さくしてあるので、流体室44からパイロット弁
80のボートにバイパスされる油量は少なく、雛線の検
出動作上は問題はない。第7図はこの発明の他の実施例
で、第4図に示した実施例の開放弁100を時限弁6川
こ兼用させたものである。
なお第7図中第4図と同等な部分には同一の符号を付し
ている。第7図において時限弁60は第4図の時限弁の
スプール65に一体に連結した、大小各径のスプール7
2,73を有し、小径のスプール72の側面から大径の
スプール73の後面に通ずる貫通孔74a,74bを設
けたものである。
この構成によって、時限弁60の不作勤時にはボート7
0と71間はしや断しているが、鱗線検出時において、
時限弁60が作動し、スプール72,73がピストン6
3、スプール65とともに右方向に移動して、ボート7
0と71間が通路74a,74bを介して運通し、検出
押上用ァクチュェータ40の流体室44の圧油をタンク
に逃がす。
これによってプランジャ41を降下させる。第8図はこ
の発明のさらに他の実施例を示すもので、パイロット弁
80の信号入力ボート81に接続されるいまり弁36に
直列にチェック弁130を介挿し、かつドレィンポート
88にアキュムレータ140を接続したものである。こ
のァキュムレー夕140のピストン141がスプリング
142の総力に抗して左側に移行し始める圧力Paは、
パイロット弁80のスブール82が左方向に復帰すると
きの圧力P8o′よりも高く設定されている。この実施
例は、パイロット弁80が、たとえば、パンタグラフ枠
13の下方に設置され、押上検出用アクチュェータ40
の排出ボート39とパイロット弁80の信号入力ボート
81とが可榛性の配管で連結され、この配管の膨張分に
より、信号圧Pの立ち下がりが遅れるような場合に有効
である。即ち、この発明に係る制御系が電車のパンタグ
ラフに実装される場合には、検出押上用アクチュェータ
40は集電舟17と一体的に固定されるが、他の時限弁
60、パイロット弁80、開放弁100等はパンタグラ
フ枠13の基台側に設置される。
このような場合には検出押上用アクチュェータ40とパ
イロット弁80の間の距離は長くなり、両者間を結ぶ配
管中の油の体積が増大し、さらに、この配管が可孫性の
ものを用いる場合には、この配管の膨張と縮少による影
響を受ける。このような場合において、検出押上用アク
チュェータ40の復帰動作時に、開放弁100のポベッ
ト103が開かれると、パイロット弁80と開放弁10
0間の配管150内の圧油は比較的短時間で圧力が下が
る。これに対し、検出押上用アクチュェータ40とパイ
ロット弁80の間の配管151は可操性であり、配管1
51は押上時には膨張しているが、排出時には収縮する
ので、この容積変化分および管路151内にある油の圧
縮分を管路抵抗に抗して排出しなければならないので、
流体室44の圧油の排出が遅れ、この流体室44の圧力
低下はパイロット弁80のボート81の圧力低下よりも
遅れる。このため検出押上用アクチュェータ40のプラ
ンジャ41が復帰するよりも早く、パイロット弁80の
ポベット84が復帰動作を終る。
そして、時限弁60が復帰し、開放弁100が復帰する
と、検出押上用アクチュェータの排出ボート47に連な
る管路はすべて閉じられるので、再び圧力P44が上昇
し、パイロット弁80のポベツト84が再び開かれる。
これによって時限弁60、開放弁100が作動し、前述
の動作をくり返し、振動的となる場合が生じる。第8図
の実施例は上述のような場合に好適なもので以下その動
作について説明する。
離線時において、検出押上用アクチュェータ40のプラ
ンジャ41が押上げられ、以下第4図の実施例と同じ動
作によって、シーケンス弁120が開かれた後、酸管1
51の圧力はチェック弁130、いまり弁36を介して
パイロット弁80の信号入力ボート81に供給され、ポ
ベット84、スプール82を右行させる。
ポベット84、スブール82が右行している間は該ボー
ト81の圧力はP8o′となる。
前述のようにアキュムレータ140のピストン141の
動作圧PaはP8。′より高く設定されているから、ア
キュムレータ140は動作しない。スプール82が右端
に達すると、ボート81の圧力は上昇し、Paに達する
とアキュムレータ140のピストン141は左向きに移
動し、圧油がこのアキュムレータ140内に蓄積される
。この動作は時限弁60のスプール65が右端に達する
迄に終了していればよい。
時限弁60のスブール65が右端に達すると、開放弁1
00のポベット103が上昇して、ボート101と10
2の間が蓮通し、検出押上用ァクチュェー夕40のボー
ト47とチェック弁130との間の圧油はタンクに逃が
れ、圧力が低下し、シーケンス弁120(第4図)が復
帰する。
この間いまり弁36を通してパイロット弁80に供給さ
れる圧油は無くなるため、アキュムレータ140‘こ加
わる圧力は低くなり、ピストン141がスプリング14
2の溌力で右方向に移動し、このアキュムレー夕140
内の圧油はいまり弁39に供給される。このときのボー
ト88の圧力はPaであり、スプール82は復帰しない
。チェック弁13Mよアキュムレータ140に蓄積され
た油が配管151の方へ流出するのを防止する。
この構成によって同一の排出時間を得るためのアキュム
レータの容量を大幅に低減することができ、アキュムレ
ータの小形化に有効である。アキュムレータ140のピ
ストン141が右端に復帰すると、パイロット弁80の
スブール82はスプリング83の溌力により、左方向に
復帰する。上述のようなアキユムレータ140のピスト
ン141の復帰時間を検出押上用アクチュェータ40の
流体室44の圧力の立下り時間よりも長くすることより
、プランジャ41が確実に復帰してかり、パイロット弁
80のスプール82が左端へ復帰するようになり、前述
のような発振現象を防止し、確実な動作を達成できる。
以上詳述したように、この発明は架線と集電舟の雛線を
検出して、流体式のアクチュェータを駆動して集電舟を
押し上げ、離線を防止するようにしたパンタグラフにお
いて、検出押上用のアクチュェータのプランジャを押上
げる側の流体室を時限弁制御用のパイロット弁とパンタ
グラフ枠昇降用のアクチュェータを制御するシーケンス
弁の信号入力ボートに接続し、かつ該各弁の信号入力ボ
ートは、常時は各弁のポベットによって閉じるようにし
てあるので、離線が生じたとき上記検出押上用ァクチュ
ェータの流体室からの流体の洩れを低減し、該室内の圧
力を急速に高めてプランジャを即応的に動作させて、集
電舟を遅滞なく架線に追随させることが可能となる。
またこの発明によれば、検出押上用ァクチュェー外こは
従来のようなアキュムレータを設置しないので、ァキュ
ムレータの動作遅れによって、離線検出動作の直後に再
び離線が生じた場合に集電舟が架線に追随できなくなる
ような不具合が生じることなく、短い間隔をおいて離線
が生じるような場合にも確実に架線に対する追随が行な
われる。
さらにこの発明によれば、検出押上用アクチュェー夕の
作動によってパンタグラフ枠が降下するのを補償する昇
降用アクチュェータは、シーケンス弁を介して制御する
ようにしているから、この昇降用アクチュェータの動作
が信号回路に悪影響を及ぼすことがなく、定常動作にお
いて押上げ力を弱くするダンパ作用の発生も防止できる
さらにこの発明のパンタグラフは、流体制御系で構成し
てあるから、電気ノイズの影響を受けず、信頼性の高い
装置とすることができる。本発明の実施例の説明は、接
触力を検出するものについて記載してあるが本発明は雛
線時に架線とパンタグラフ間に発生する衝撃力を検出す
るものでもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のパンタグラフの概略構成図、第2図は離
線検出機構を備えた改良されたパンタグラフの概略構成
図、第3図は第2図のパンタグラフに用いられる制御系
を示す系統図、第4図はこの発明のパンタグラフの一実
施例を示す図、第5図は第4図の実施例における検出押
上用アクチュェータの配置例を示す側面図、第6図は第
5図の平面図、第7図はこの発明のパンタグラフの他の
実施例を示す図、第8図はこの発明のパンタグラフのさ
らに他の実施例を示す図である。 13・・・…パンタグラフ枠、15…・・・復元ばね、
16・・・・・・架線、17・・・…集電舟「 19・
・・・・・昇降用アクチュェータ、35・・・・・・油
圧ポンプ「 36,37,38,39・・・・・・…い
まり弁、40・・・・・・検出押上用アクチュェータ、
41・・…・プランジャ、44・・・…流体室、45・
・・・・・供給ボート、47・・・・・・排出ボート、
60・・・…時限弁、61…・・・出力ボート、63…
…ピストン、65……スプール、67……入力ボート、
69・・・・・・信号入力ボート、70・・・・・・時
限出力ボート、80・・・・・・パイロット弁、81・
・・・・・信号入力ボート、82・・・…スプール、8
3・・・・・・スプリング、84・・…・ポペツト、8
6・・・・・・入力ボート、87……出力ボート、10
0……開放弁、101……入力ボート、102…・・・
排出ボート、103……ポベツト、106……プランジ
ヤ、107…・・・信号入力ボート、120・…・・シ
ーケンス弁、121……入力ボート、122……ポベッ
ト、140……アキユムレータ、141……ピストン。 第1図第2図 第3図 第4図 第5図 第6図 第7図 第8図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 パンタグラフ枠上に復元ばねを介して載置され、集
    電舟を押上げるプランジヤとこのプランジヤに作用する
    流体が供給される流体室を備え、架線と集電舟との間の
    離線を検出したとき、上記流体室に供給される圧力流体
    によって作動する検出押上用アクチユエータと、入力ポ
    ートに供給される流体によって所定時限後に上記検出押
    上用アクチユエータのプランジヤを降下させる信号を生
    じる時限弁と、時限弁の動作によって上記検出押上用ア
    クチユエータの流体室の流体をタンクに逃がす開放回路
    と、検出押上用アクチユエータの上記流体室から生じる
    信号流体を信号入力ポートに受けるように接続され、信
    号流体の圧力が所定値以下のときは上記信号入力ポート
    を閉じるポペツトと該ポペツトと一体的に移動して入力
    ポートと出力ポート間を開閉するスプールとを有し、離
    線時に上記信号流体の圧力が所定値以上になったとき、
    時限弁の入力ポートに流体を供給して、この時限弁を作
    動させるパイロツト弁と、検出押上用アクチユエータの
    動作によって生じるパンタグラフ枠の縮少を補償するよ
    うにパンタグラフ枠を駆動する昇降用アクチユエータと
    、検出押上用アクチユエータの流体室から生じる信号流
    体で作動し、上記昇降用アクチユエータを制御するシー
    ケンス弁とを備えたことを特徴とするパンタグラフ。 2 特許請求の範囲第1項記載のパンタグラフにおいて
    、離線検出時にはシーケンス弁が作動したのちにパイロ
    ツト弁が作動して時限弁を動作し、時限後にはシーケン
    ス弁が復帰したのちパイロツト弁が復帰するように、各
    弁の作動圧が設定されているパンタグラフ。 3 特許請求の範囲第1項記載のパンタグラフにおいて
    、パイロツト弁の入力ポートは可変しぼり弁を介して圧
    力流体源に接続され、出力ポートとタンクとの間にしぼ
    り弁が並列に接続されているパンタグラフ。 4 特許請求の範囲第1項記載のパンタグラフにおいて
    、パイロツト弁の信号入力ポートとスプールの信号入力
    ポート側端部との間に形成される流体室がしぼり弁を介
    してタンクに接続されるとともに、該流体室にアキユム
    レータが接続され、アキユムレータのピストンは、パイ
    ロツト弁のスプールが復帰するに要する圧力よりも高い
    作動圧を有するとともに検出押上用アクチユエータのプ
    ランジヤの復帰時に検出押上用アクチユエータの流体室
    の圧力の立下り時間より長い時間で復帰するようになっ
    ているパンタグラフ。 5 特許請求の範囲第4項記載のパンタグラフにおいて
    、パイロツト弁の信号入力ポートはしぼり弁とチエツク
    弁とを介して検出押上用アクチユエータの流体室と接続
    されているパンタグラフ。 6 特許請求の範囲第1項記載のパンタグラフにおいて
    開放回路は時限弁の時限信号で動作する開放弁であるパ
    ンタグラフ。
JP6292779A 1979-05-21 1979-05-21 パンタグラフ Expired JPS605121B2 (ja)

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