JPS6051219B2 - 小形高容量リレ− - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は小形リレーに関し、特に電磁ブロックの両端
部に端子ブ上ツクを位置させ、それぞれの端子ブロック
に備えさせた接点部を前記電磁ブロックの励消磁に応じ
て開閉動作させるようにした２極形リレーの構成におい
て、前記両端子ブロックの接点部を連続させて電流容量
をほぼ倍容量とした１極形のリレーを提案するものであ
る。

以下実施例にもとづいてこの発明の詳細を説明する。ま
ず、第１図ないし第２図に示したこの発明の基礎をなす
２極形リレーの構成を説明すると、１は鉄心、２はボビ
ン３に巻回した電磁コイル、４は□状に折曲した継鉄で
垂直片４ａに前記ボビン３の中央孔３ａを挿通させた前
記鉄心１の端部１ａを固着してこの継鉄４、ボビン３、
電磁コイル２、および鉄心１とを一体的になして電磁ブ
ロックＡを構成している。なお、前記継鉄４の水平片４
ｂは前記電磁コイル２の上部において長手方向に沿つて
延出し、端部４ｃを前記鉄心の端面ｌｂに対応させて位
置づけている。５、６は樹脂材からなる絶縁台でそれぞ
れコイル端子７、８、共通端子９、１０、常閉接点端子
１１、１２、および常開接点端子１３、１４を順に並列
して一体的にモールドし端子ブロックＢ、Ｃを構成させ
ている。

前記端子ブロックＢ、Ｃは電磁ブロックＡの長手方向の
両側に配置するものて、この向い合つた状態で前記コイ
ル端子７と８、共通端子９と１０、常閉接点端子１１と
１２、および常開接点端子１３と１４のそれぞれを向い
合つて対向するように位置づけている。また、前記常閉
接点端子１１、１２、および常閉接点端子１３、１ノ４
はそれぞれ上端部において対向する側に折曲して折曲部
１１ａ、１２ａ）および１３ａ、１４ａを形成するとと
もにこの折曲部において常閉接点部１１ｂ、１２ｂ）と
常開接点部１３ｂ、１４ｂを形成している。１５、１６
は前記共通端子９、５１０の上端折曲部９ａ、１０ａに
基端部１５ａ、１６ａをスポット溶接などの手段により
固着し、自由端接点部１５ｂ、１６ｂをそれぞれ前記常
閉接点部１１ｂ、１２ｂと常開接点部１３ｂ、１４をと
の間に位置させた可動接点板で常時は常閉接点部１１ｂ
，１２ｂの側に接触させている。

なお、前記コイル端子７，８の上端部には前記電磁コイ
ル２のコイル端を接続しておくものである。そして、上
記のようにした端子ブロックＢ，Ｃは前記電磁ブロック
Ａの両側に配置して組み付けられるもので、その組付手
段について詳説する。すなわち、前記絶縁台５，６は対
向する内面側の上端部に条溝５ａ，６ａを横設し、また
前記条溝５ａ，６ａのほぼ中腹部においてこの条溝５ａ
，６ａの上部に突出させかつ下面側に係合突部５ｂ，６
ｂを有する舌片５ｃ，６ｃを形成しており、他方前記継
鉄４の水平片４ｂの側縁に近い部位に係合窓部４ｄ，４
ｅを設けており、そこで、前記接点ブロックＢ，Ｃは前
記絶縁台５，６の条溝５ａ，６ａに継鉄水平片４ｂの側
縁部を嵌入し、かつ前記絶縁台５，６の両端部を前記ボ
ビン３の鍔部３ｂ，３ｃに当接させた状態で前記舌片５
ｃ，６ｃの突部を前記係合窓部４ｄ，４ｅに嵌入係合さ
せることにより組み付けられる。次に１７は略「状に折
曲形成し、折曲部において前記継鉄水平；片４ｂの端部
に設けた突部４ｆ，４ｆに支承させ垂直片１７ａを前記
鉄心の端面１ｂに対向させた可動鉄片で、水平片１７ｂ
の自由端部には押動子１８を取着しこの押動子１８の側
端部１８ａ，１８ｂを前記可動接点板１５，１６の下部
に位置さ２せており、したがつて、前記可動鉄片垂直片
１７ａの鉄心端面１ｂへの接離動作に応じて前記押動子
１８が前記可動接点板１５，１６を動作させ接点の開閉
を行わせることになる。１９は薄板状ばね材からなり略
「状に折曲した押え板で垂直片１３［９ａの側部を前記
絶縁台５，６の端部に設けた縦溝５ｄ，６ｄに嵌入して
固定的に取着し、水平片１９ｂを前記可動鉄片の水平片
１７ｂ上面に押圧させるとともに、水平片１９ｂに設け
た係合孔１９ｃを前記可動鉄片水平片１７ｂに設けた突
部１３，７ｃと嵌入係合させることにより可動鉄片１７
の離脱を防止し、かつこの可動鉄片１７に復帰力を与え
ているものである。

２０はケース、２１は蓋体である。

この発明は上記のような構成の２極形リレーを４５高容
量の１極形リレーとした構成の提案に係り、その特徴と
するところは前記端子ブロックＢ，Ｃを第３図に示すよ
うに共通端子９，１０、常閉接点端子１１，１２および
常開接点端子１３，１４のそれぞれの上端折曲部９ａと
１０ａ１１１ａと１２ａ１および１３ａと１４ａを突き
合わせることにより連続して形成し、前記常閉接点端子
の折曲部連続部ａ１および常開接点端子の折曲部連続部
ｂにはそれぞれ常閉接点２２、常開接点２３を固着し、
また前記共通端子の折曲部連続部ｃには可動接点板２４
の基端部２４ａを固着するとともに自由端接点部を前記
常閉接点２２および常開接点２３に対向させたことにあ
る。

前記常閉接点２）２および常開接点２３は上記２極形リ
レーにおける接点に比しほぼ倍容量の形状とし、また、
前記可動接点板２４も同様に前記２極形リレーにおける
可動接点板１５，１６に比しほぼ倍容量の形状のものを
採用しておくものとする。なお、上記実施例にあつては
前記共通端子の折曲部９ａ，１０ａ１常閉接点端子の折
曲部１１ａ，１２ａ１および常開接点端子の折曲部１３
ａ，１４ａは突き合わせて連続させているが、それぞれ
の折曲部は前記常閉接点２２、常開接点２３、および可
動接点板２４を固着した状態で電気的に連続するよう構
成すればよい。 なお、前記２極形リレーに採用する端
子ブロックＢ，Ｃは第５図に示すように絶縁台５，６に
連続して端子７，８，９，１０，１１，１２および１３
，１４を一体的に成形しておき、後工程において、前記
端子７と８の間、９と１０の間、１１と１２の間、およ
び１３と１４の間の不要部を切除する製造工程によるの
が最も合理的であることから、この発明にあつては常開
接点２３を固着する端子１３と１４の間のみは連続させ
ておき、残りの端子７と８の間、９と１０の間、および
１１と１２の間の不要部を切除することによつて接点部
を構成すればよいものである。

以上のようにしたこの発明によれば、いわゆる２極形リ
レーと端子配列を全く同じとした１極形り高容量リレー
が、単に端子ブロックＢ，Ｃの後〔程に若干の変更を加
えるだけで得られたもので５る。

【図面の簡単な説明】

′ 図面はこの発明の実施例を示し、第１図はこの１
明の基礎をなす２極形リレーの分解斜視図、第″図は縦
断正面図、第３図はこの発明要部の斜視１、第４図はこ
の発明に係るリレーの縦断側面１、第５図は端子ブロッ
クの製造工程を示す平面図でイは２極形リレーに採用す
る場合、口はこの発明に採用する場合を示す。 図中、１は鉄心、２は電磁コイル、４は継鉄、５，６は
絶縁台、７，８はコイル端子、９，１０は共通端子、１
１，１２は常閉接点端子、１３，１４は常開接点端子、
９ａ，１０ａ，１１ａ，１２ａ，１３ａ，１４ａは折曲
部、１７は可動鉄片、２２は常閉接点、２３は常開接点
、２４は可動接点板、Ａは電磁ブロック、Ｂ，Ｃは端子
ブロックである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ コイル端子、共通端子、常閉接点端子、および常開
   接点端子を絶縁台に並列して一体的に成形した端子ブロ
   ックを鉄心に電磁コイルを巻回し継鉄と一体的にした電
   磁ブロックの両側部に向い合つて位置させたものにおい
   て、前記対向する共通端子、常閉接点端子、および常開
   接点端子の上端部をそれぞれ向い合う方向に折曲すると
   ともに、前記常閉接点端子および常開接点端子のそれぞ
   れ対向する折曲部にまたがつてそれぞれ常閉接点および
   常開接点を固着し、前記共通端子の対向する折曲部にま
   たがつて可動接点板の基端部を固着してこの可動接点板
   の自由端接点部を前記常閉接点および常開接点に対向さ
   せて構成し、前記電磁ブロックの励消磁に応じて動作す
   る可動鉄片により前記可動接点板を動作させて接点の開
   閉を行うようにしたことを特徴とする小形リレー。