JPS6035157Y2 - 有極継電器 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は有極継電器に関する。

従来この種の有極継電器は、以下の如く形成される。

即ち第１図乃至第２図において１はコイルブロックで、
支持枠２に保持され、両端が磁極４．４として突出する
Ｕ字状のヨーク３にコイル５が巻装されている。

６は前記コイルブロック１が搭載される接点ブロックで
絶縁性基台に接点端子群７，８およびコイル端子９が植
設されている。

１０．１１は中央部が前記各側の内外の接点端子群の中
央の接点端子７に固設された接点バネで、両自由端に可
動接点が固設されており、前記内外の接点端子群の両端
近くの接点端子８に付設された固定接点と接触可能に設
けられる。

１２は前記コイルブロック１上に搭載される軸受板で、
中央に枢支軸１３が植設されている。

１４はアーマチュアブロックで、一対のアーマチュア１
５．１５を平行になし、中央に前記枢支軸１３を挿通せ
しめる軸受部片１６が一体化されており、前記軸受部片
１６の長手方向両側に前記軸受部片１６から離間し、且
つ前記アーマチュア１５．１５の長手方向に対し直角方
向外向きに延び外側の接点バネ１１を押進可能なカード
部片１７．１７が一体化されている。

更に前記カード部片１７．１７には前記の内側の接点バ
ネ１０の端部を係入し得る切欠１８，１８がその内側面
に形成される。

１９．１９は前記軸受部片１６を挾んでアーマチュア１
５．１５間に収容される永久磁石、２０．２０は上記磁
極４，４の一側面に枢支軸１３を挾んで対称に溶接され
る非磁性体のレシジュアルプレート、２１は接点ブロッ
ク６上に冠着されるカバーである。

上述のように構成された有極継電器においてはコイル５
を励磁すれば、励磁方向に応じてアーマチュアブロック
土工が回動せしめられ、枢支軸１３に対し対称の、両側
に配列された内外４組の接点が開あるいは閉動作される
ことになる。

この場合磁極４，４の枢支軸１３に対し対称の一側面に
夫々レシジュアルプレート２０．２０が付設されている
ので、コイル５が励磁され、磁極４，４のレシジュアル
プレート２０．２０を付設した側に吸引されても、コイ
ル５が非励磁状態になると磁極４，４の他方の面に常に
吸着されることになる、即ち単安定型の継電器が実現さ
れることになる。

しかしながら上述の有極継電器においては単安定型を実
現するため、各磁極の一側面にレシジュアルプレートを
溶着しなければならず、製造が煩雑になっていた。

またこの溶接時に磁極面に金属粉が付着する虞れがあり
、吸引特性に悪影響を及ぼす原因となっていた。

更にアーマチュアブロック１４は単に枢支軸１３に挿通
・保持されるだけであるから、継電器を逆さ付けしたと
き、アーマチュアブロックがずれて動作不良を来す虞れ
があった。

本考案は上記の欠点を除去し、組立性が良好で且つ動作
不良を生ずることのない有極継電器を提供することを目
的とする。

以下本考案を図面に沿って説明する。

本考案においては第３図に示すようにコイルブロックｈ
に搭載される軸受板１２ａの枢支軸１３ａに係入溝２２
ａが形成されており、前記係入溝２２ａはアーマチュア
ブロック１４ａに枢支軸１３ａを挿通したとき、アーマ
チュアブロック１４ａから突出する部分の、前記アーマ
チュアブロック１４ａに近接して位置するような高さ位
置に形成されている。

またレシジュアルプレート２０ａはアーマチュアブロッ
ク１４ａの長手方向中央部に亘って延びるよう形成され
、且つ各端部にはコイルブロックｈに構成される磁極４
ａ、４ａの、枢支軸１３ａを挾んで対称の一側面を被う
ような耳片２３ ａ、 ２３ ａが下向きに折曲・形
成されている。

加えて前記レシジュアルプレート２０ａの中央部には３
個の切欠２４ａにより区画され、弾性を持たせられた一
対の抱合片２５ａ、２５ａが具備されている。

尚他の構成は従来品と実質的に同様に構成される。

しかしてコイルブロック１互に軸受板１２ａを搭載し、
枢支軸１３ａをアーマチュアブロック１４ａに挿通させ
た上、レシジュアルプレート２０ａを、第４図イの状態
から第４図口の如く抱合片２５ａ、２５ａを開きつつ、
押し下げれば、第４図への如く、枢支軸１３ａの係入溝
２２ａに抱合片２５ａ、２５ａが係入されて、枢支軸１
３ａにレシジュアルプレート２０ａが係止され、アーマ
チュアブロック１４ａ上において固定されることになる
。

このときレシジュアルプレート２０ａの耳片２３ａ、２
３ａがコイルブロック１ａの各磁極４ａ、４ａの一側面
に位置するので、第１図および第２図の従来の有極継電
器におけるレシジュアルプレートと同様に作用し単安定
動作が実現されることになる。

またレシジュアルプレート２０ａがアーマチュアブロッ
ク１４ａの上面において固定されるから、継電器を逆さ
にしてもアーマチュアブロック１４ａのずれを阻止する
ことができる。

上述のように構成された本考案の継電器によれば、 （ａ） 従来品に比べ部品点数を削減すると共に溶接
が不要となるので製造を簡単化できる。

（ｂ） 金属粉等の付着する虞れがないので、吸引特
性を良好に保ち得る。

（Ｃ） アーマチュアブロックのずれを防ぐから、動
作不良を来すことがなく総じて信頼性を向上し得る。

等々の顕著な効果を遠戚する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の有極継電器の一部を切開いて示す斜視図
、第２図は同部分分解斜視図、第３図は本考案の有極継
電器の部分分解斜視図、第４図イ９口、ハは同部分組立
説明図である。 １互・・・・・・コイルブロック、４ａ・・・・・・磁
極、１２ａ・・・・・・軸受板、１３ａ・・・・・・枢
支軸、１４ａ・・・・・・アーマチュアブロック、２０
ａ・・・・・・レシジュアルプレート、２２ａ・・・・
・・係入溝、２３ａ・・・・・・耳片、２４ａ・・・切
欠、２５ａ・・・・・・抱合片。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 絶縁性基台の中央部の両側に接点バネの固定端を取付け
   た端子と、前記の接点バネの自由端に対向して設けられ
   た接点端子と、コイル端子とを設けた接点ブロックと、
   前記の接点ブロック上に設けられ、両端に上方に直立し
   た磁極を有し、かつコイルが巻回されたヨークを有する
   コイルブロックと、前記のヨークの両磁極間に配設され
   、中心部に枢支軸を有する軸承板と、前記の枢支軸に遊
   嵌される孔を中心部に有し、両端に夫々カード部を有し
   、前記の夫々のカード部と中心部との間に永久磁石を設
   けたアマチュアブロックとを具備し、前記のアマチュア
   ブロックの回動により接点の開閉を行わしめる有極継電
   器において、軸受板１２ａに設けられた枢支軸１３ａに
   対して対称的に夫々の磁極４ａ＊４ａの一方の側面に当
   接し、かつ下方に直立して形成された一対の耳片２３ａ
   、２３ａを有するレシジュアルプレート２０ａを設け、
   該レシジュアルプレート２０ａの中心部に、一方の側面
   より切欠２４ａ＊ ２４ａを形成して、一対の抱合片
   ２５ａｖ２５ａを設け、該抱合片２５ａ＊２５ａの相互
   間に、前記アマチュアブロック１４ａの上面より突出し
   た枢支軸１３ａの先端に設けた係合溝２２ａを嵌入せし
   めたことを特徴とする有極継電器。