JPS6050869B2 - ジルコニウム合金の沸騰水型原子炉用構造部材の製造方法 - Google Patents
ジルコニウム合金の沸騰水型原子炉用構造部材の製造方法Info
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- JPS6050869B2 JPS6050869B2 JP51137396A JP13739676A JPS6050869B2 JP S6050869 B2 JPS6050869 B2 JP S6050869B2 JP 51137396 A JP51137396 A JP 51137396A JP 13739676 A JP13739676 A JP 13739676A JP S6050869 B2 JPS6050869 B2 JP S6050869B2
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- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22F—CHANGING THE PHYSICAL STRUCTURE OF NON-FERROUS METALS AND NON-FERROUS ALLOYS
- C22F1/00—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working
- C22F1/16—Changing the physical structure of non-ferrous metals or alloys by heat treatment or by hot or cold working of other metals or alloys based thereon
- C22F1/18—High-melting or refractory metals or alloys based thereon
- C22F1/186—High-melting or refractory metals or alloys based thereon of zirconium or alloys based thereon
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- Heat Treatment Of Nonferrous Metals Or Alloys (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は一般的には原子炉の構造材料に関し、特に沸謄
水型原子炉の運転条件下におけるジルコニウム基合金の
腐食耐性を増大させる新規方法およびか)る方法の使用
によつて製造された新規構造部材に関する。
水型原子炉の運転条件下におけるジルコニウム基合金の
腐食耐性を増大させる新規方法およびか)る方法の使用
によつて製造された新規構造部材に関する。
本発明は特開昭51−1104[号公報にすてに提案さ
れた発明、すなわちジルコニウム基合金部材を熱処理す
ることにより金属間粒状相の再分布を生起させ、かくし
て沸謄水型原子炉の運転条件下で・の膿庖様腐食に対す
る耐性を実質的に増大させるという概念に基づく発明に
関するものである。
れた発明、すなわちジルコニウム基合金部材を熱処理す
ることにより金属間粒状相の再分布を生起させ、かくし
て沸謄水型原子炉の運転条件下で・の膿庖様腐食に対す
る耐性を実質的に増大させるという概念に基づく発明に
関するものである。
さらに本発明は、前記特開昭51−1104[号公報記
載の方法を充足する熱処理方法および装置に関する特開
昭51−110411号公報記載の発明、すなわ、ちジ
ルコニウム合金部材を長手方向にそれが一定の長さの加
熱帯域を横断するように移動さ、その際最高温度を該加
熱帯域から軸方向に間隔を置かれた部分の該合金部材か
らの赤外線照射の変動に対応して入力を自動的に調節す
ることによつて保持するという概念に基づく発明にも関
連するものである。沸謄水型原子炉の建造に使用される
材料に対する重要な要件は熱中性子の吸収が少なく、腐
食および応力腐食に耐性でありかつ機械的強度が大であ
ることである。
載の方法を充足する熱処理方法および装置に関する特開
昭51−110411号公報記載の発明、すなわ、ちジ
ルコニウム合金部材を長手方向にそれが一定の長さの加
熱帯域を横断するように移動さ、その際最高温度を該加
熱帯域から軸方向に間隔を置かれた部分の該合金部材か
らの赤外線照射の変動に対応して入力を自動的に調節す
ることによつて保持するという概念に基づく発明にも関
連するものである。沸謄水型原子炉の建造に使用される
材料に対する重要な要件は熱中性子の吸収が少なく、腐
食および応力腐食に耐性でありかつ機械的強度が大であ
ることである。
ジルコニウム基合金はかかる目的に広く使用されるに十
分な程度にこれらの要件を満たしており、特に゜゜ジル
カロイー2゛(錫約1.5%、鉄0.15%、クロム0
.1%、ニッケル0.05%および酸素0.1%を含有
)および“ジルカロイー4゛(ニッケルを実質的に含ま
ず、鉄を約0.2%含有するほかはジルカロイー2と同
様)の二種はかかる用途に通常使用されている重要な市
販合金である。しかしながら、これらの合金はすべての
要求を完全に満しているものではなく、特に沸謄水型原
子炉の平常の運転条件下で起り、その結果チャンネルか
らの厚い酸化物のスポーリングおよび燃料棒上の酸化物
の層厚の増大をもたらす膿庖様腐食が加速されるという
点で問題がある。すなわち、酸化物薄片のスポーリング
は場合によつては該薄片が集積する場所で高い放射線の
発生を起す危険があり、さらに酸化が加速されるために
金属層の厚さが過度に減少すると腐食のために見積られ
るべき設計上の余裕値が望ましくないほど増加してしま
うという不利益が生ずる。かかる合金の腐食という一般
的課題は当業者にとつて長い間強い関心の的であつたが
、それにも拘らす、本発明者の知る限りては、この特定
の問題を解決するためにこれまでなされてきた努力は未
だ満足な成功を収めていない。
分な程度にこれらの要件を満たしており、特に゜゜ジル
カロイー2゛(錫約1.5%、鉄0.15%、クロム0
.1%、ニッケル0.05%および酸素0.1%を含有
)および“ジルカロイー4゛(ニッケルを実質的に含ま
ず、鉄を約0.2%含有するほかはジルカロイー2と同
様)の二種はかかる用途に通常使用されている重要な市
販合金である。しかしながら、これらの合金はすべての
要求を完全に満しているものではなく、特に沸謄水型原
子炉の平常の運転条件下で起り、その結果チャンネルか
らの厚い酸化物のスポーリングおよび燃料棒上の酸化物
の層厚の増大をもたらす膿庖様腐食が加速されるという
点で問題がある。すなわち、酸化物薄片のスポーリング
は場合によつては該薄片が集積する場所で高い放射線の
発生を起す危険があり、さらに酸化が加速されるために
金属層の厚さが過度に減少すると腐食のために見積られ
るべき設計上の余裕値が望ましくないほど増加してしま
うという不利益が生ずる。かかる合金の腐食という一般
的課題は当業者にとつて長い間強い関心の的であつたが
、それにも拘らす、本発明者の知る限りては、この特定
の問題を解決するためにこれまでなされてきた努力は未
だ満足な成功を収めていない。
たとえば、米国特許第3005706号明細書には、慣
用のボイラ、沸一謄水型原子炉および類似の装置に使用
する目的のジルコニウム基合金に0.03〜1.0%の
ベリリウムを添加して高温の水に対する耐腐食性を増大
させることが提案されている。同様に、米国特許第32
6168鏝および同第31509η号明細書には、前記
一と同じ目的のために、セリウムおよび(または)イッ
トリウムおよびカルシウムをそれぞれ同様の割合でジル
コニウム基合金に添加することが提案されている。しか
しながら、か)る組成的変更についての長期結果に関す
る記事および報告はまれにみられるだけであり、また実
際に、市販のジルコニウム基合金にはこれらの追加成分
は含まれていない。本発明は以下に述べる本発明者の新
見知および新しい概念に基づき、か)る加速された膿庖
様腐食の問題に対して熱処理法の形で解決を与えるもの
であり、本発明によれば沸謄水型原子炉の構造部材であ
るジルコニウム基合金の腐食により制限・を受ける寿命
を少なくとも2倍にすることが可能である。
用のボイラ、沸一謄水型原子炉および類似の装置に使用
する目的のジルコニウム基合金に0.03〜1.0%の
ベリリウムを添加して高温の水に対する耐腐食性を増大
させることが提案されている。同様に、米国特許第32
6168鏝および同第31509η号明細書には、前記
一と同じ目的のために、セリウムおよび(または)イッ
トリウムおよびカルシウムをそれぞれ同様の割合でジル
コニウム基合金に添加することが提案されている。しか
しながら、か)る組成的変更についての長期結果に関す
る記事および報告はまれにみられるだけであり、また実
際に、市販のジルコニウム基合金にはこれらの追加成分
は含まれていない。本発明は以下に述べる本発明者の新
見知および新しい概念に基づき、か)る加速された膿庖
様腐食の問題に対して熱処理法の形で解決を与えるもの
であり、本発明によれば沸謄水型原子炉の構造部材であ
るジルコニウム基合金の腐食により制限・を受ける寿命
を少なくとも2倍にすることが可能である。
さらに、この優れた結果は、特に前記特開昭51−11
0411号公報に記載の新規ゾーン熱処理法および装置
を使用することによつて確実にかつ比較的少額の追加費
用を要するのみで得ることができる。前述した驚くべき
優れた腐食耐性は加速試験の使用によつて見出されたも
のであり、この試験は原子炉内作動データと良好な相関
を与えるものである。
0411号公報に記載の新規ゾーン熱処理法および装置
を使用することによつて確実にかつ比較的少額の追加費
用を要するのみで得ることができる。前述した驚くべき
優れた腐食耐性は加速試験の使用によつて見出されたも
のであり、この試験は原子炉内作動データと良好な相関
を与えるものである。
すなわち、試験片を22〜2鞘間運転のオートクレーブ
内実験で高温(約500℃)、高圧(約105・6k9
/C7i(1500pSi))水蒸気処理し、ついで試
験片を視覚的に検査しかつ重量増加を測定する。本発明
者は特定のミクロ組織特性と沸謄水型原子炉の運転条件
下での腐食耐性との間には密接な相関関係があることを
知見した。
内実験で高温(約500℃)、高圧(約105・6k9
/C7i(1500pSi))水蒸気処理し、ついで試
験片を視覚的に検査しかつ重量増加を測定する。本発明
者は特定のミクロ組織特性と沸謄水型原子炉の運転条件
下での腐食耐性との間には密接な相関関係があることを
知見した。
特に、本発明者は、特開昭51−11041鏝公報記載
の方法を使用して得られる腐食耐性に少なくとも等しい
腐食耐性は、ジルコニウム基合金を高温溶体化処理およ
び急冷工程に続いて熱時効処理にかけそれによつて約1
00〜400Aの範囲の微粒子状の第二相を析出させる
という方法によつて確実に付与され得ることを認めた。
これらの金属間物質〔ジルカロイー4におけるZr(C
r,Fe)2およびジルカロイー2におけるZr(Cr
,Fe)2およびZr(Nl,Fe)の両者〕の粒子は
通常のほS゛均一な分布状態にあるのではなく、粒子境
界および亜粒子境界に沿つて二次元的整列状態に偏析さ
れておりかつ相互に単離されかつ分離されている。本発
明の概念はこの新知見を利用してジルコニウム基合金体
の有効寿命を著しく増大させるものであり、そのために
該合金体を中間形態または沸謄水型原子炉チャンネルと
してまたは該燃料被覆用の管としてあるいは原子炉チャ
ンネルに使用する燃料棒スペーサとして実質的に仕上げ
られた形態に調製し、そしてこれを加熱してアルファ相
(六方詰込構造)からベータ相(体心立方)へ実質的に
完全に変態させ、それを急冷してきわめて微細なウイド
マンステツテン構造またはマルテンサイト構造を形成さ
せ一その際鉄、クロムおよびニッケルは溶体中に保持さ
れているので金属間粒子は生成しない一、そして最後に
それを比較的低温て焼なましして粒子境界および亜粒子
境界に沿つて金属間粒子の析出を生起させるという方式
を採用するものである。
の方法を使用して得られる腐食耐性に少なくとも等しい
腐食耐性は、ジルコニウム基合金を高温溶体化処理およ
び急冷工程に続いて熱時効処理にかけそれによつて約1
00〜400Aの範囲の微粒子状の第二相を析出させる
という方法によつて確実に付与され得ることを認めた。
これらの金属間物質〔ジルカロイー4におけるZr(C
r,Fe)2およびジルカロイー2におけるZr(Cr
,Fe)2およびZr(Nl,Fe)の両者〕の粒子は
通常のほS゛均一な分布状態にあるのではなく、粒子境
界および亜粒子境界に沿つて二次元的整列状態に偏析さ
れておりかつ相互に単離されかつ分離されている。本発
明の概念はこの新知見を利用してジルコニウム基合金体
の有効寿命を著しく増大させるものであり、そのために
該合金体を中間形態または沸謄水型原子炉チャンネルと
してまたは該燃料被覆用の管としてあるいは原子炉チャ
ンネルに使用する燃料棒スペーサとして実質的に仕上げ
られた形態に調製し、そしてこれを加熱してアルファ相
(六方詰込構造)からベータ相(体心立方)へ実質的に
完全に変態させ、それを急冷してきわめて微細なウイド
マンステツテン構造またはマルテンサイト構造を形成さ
せ一その際鉄、クロムおよびニッケルは溶体中に保持さ
れているので金属間粒子は生成しない一、そして最後に
それを比較的低温て焼なましして粒子境界および亜粒子
境界に沿つて金属間粒子の析出を生起させるという方式
を採用するものである。
原則として、最初の溶体化焼なまし処理はアルファ相の
一部分のみがベータ相に変態する温度で行なうことがで
きる(すなわちアルファ+ベータ相域の処理)。
一部分のみがベータ相に変態する温度で行なうことがで
きる(すなわちアルファ+ベータ相域の処理)。
というのはか)る処理は金属間粒子析出体の溶解をもた
らすからである。しかしながら、本発明者の経験によれ
ば、通常の急冷法(たとえば水冷法)はこれらの低温焼
なまし工程後に鉄、クロムおよびニッケルを溶体中に保
有せしめるに十分なほど急速ではない。これらの場合に
は、金属間粒子の析出は後続の熱的時効工程の間よりも
むしろ急冷工程の間に(特開昭51一11041鏝公報
の方法のごとく)生起する傾向がある。この方法で処理
されたジルコニウム基合金体は顕著に増大された腐食耐
性を有する上に急冷処理およびそれに続く熱時効処理に
よつて生する微細ミクロ組織に基つく所望の機械的特性
を有する。
らすからである。しかしながら、本発明者の経験によれ
ば、通常の急冷法(たとえば水冷法)はこれらの低温焼
なまし工程後に鉄、クロムおよびニッケルを溶体中に保
有せしめるに十分なほど急速ではない。これらの場合に
は、金属間粒子の析出は後続の熱的時効工程の間よりも
むしろ急冷工程の間に(特開昭51一11041鏝公報
の方法のごとく)生起する傾向がある。この方法で処理
されたジルコニウム基合金体は顕著に増大された腐食耐
性を有する上に急冷処理およびそれに続く熱時効処理に
よつて生する微細ミクロ組織に基つく所望の機械的特性
を有する。
本発明の方法は前記熱処理および急冷工程に続けて熱間
および冷間圧廷および焼なましのことき加工処理を行な
うことを回避するように行なうことか重要てある。これ
はか)る加工処理によつて合金体全体にわたつて二次元
的に整列した析出粒子が消失してしまうからである。任
意の方法によつて行なう得るこれらの析出粒子の再均質
化はいずれも所望の腐食耐性を損なうおそれがある。本
発明におけるこの新しい概念は沸謄水型原子炉に使用す
るジルカロイ製チャンネルおよび管をこれらの製造初期
段階でベータ温度域内で加熱処理して望ましくない樹枝
状相または他の偏析相を除去するという従来技術の概念
とも重要な差異がある。か)る熱処理にも急冷が続いて
いたかもしれないが、本発明の意図する優れた効果は後
続の熱間および冷間加工および焼なまし操作の間に急速
に失なわれてしまつていた。すなわちこのような加工処
理は製造に必要な一連の工程の一部であつて、前述の優
れた効果を除去または減少しない仕上げ操作(製造工程
とは区別される)を包含する成形、橋正、砂吹き、酸洗
および応力除去焼なまし工程とは異なるものである。し
たがつて本発明は、第一に、ジルコニウム基合金体をベ
ータ相域内の温度に加熱してアルファ相が実質的に完全
にベータ相に変態するまで保持し、ついで該合金体を前
記加熱工程中に溶解した金属間相を析出せしめることな
しに約400℃以下の温度まで冷却し、その後再び中間
温度まで加熱して金属間相を直径約100〜400Aの
粒子の形で粒子境界および亜粒子境界に沿つて析出させ
ることからなる厚い酸化物相の形成をもたらす加速され
た膿庖様腐食に対するジルコニウム基合金体の腐食耐性
を実質的に増大させる方法を提供する。
および冷間圧廷および焼なましのことき加工処理を行な
うことを回避するように行なうことか重要てある。これ
はか)る加工処理によつて合金体全体にわたつて二次元
的に整列した析出粒子が消失してしまうからである。任
意の方法によつて行なう得るこれらの析出粒子の再均質
化はいずれも所望の腐食耐性を損なうおそれがある。本
発明におけるこの新しい概念は沸謄水型原子炉に使用す
るジルカロイ製チャンネルおよび管をこれらの製造初期
段階でベータ温度域内で加熱処理して望ましくない樹枝
状相または他の偏析相を除去するという従来技術の概念
とも重要な差異がある。か)る熱処理にも急冷が続いて
いたかもしれないが、本発明の意図する優れた効果は後
続の熱間および冷間加工および焼なまし操作の間に急速
に失なわれてしまつていた。すなわちこのような加工処
理は製造に必要な一連の工程の一部であつて、前述の優
れた効果を除去または減少しない仕上げ操作(製造工程
とは区別される)を包含する成形、橋正、砂吹き、酸洗
および応力除去焼なまし工程とは異なるものである。し
たがつて本発明は、第一に、ジルコニウム基合金体をベ
ータ相域内の温度に加熱してアルファ相が実質的に完全
にベータ相に変態するまで保持し、ついで該合金体を前
記加熱工程中に溶解した金属間相を析出せしめることな
しに約400℃以下の温度まで冷却し、その後再び中間
温度まで加熱して金属間相を直径約100〜400Aの
粒子の形で粒子境界および亜粒子境界に沿つて析出させ
ることからなる厚い酸化物相の形成をもたらす加速され
た膿庖様腐食に対するジルコニウム基合金体の腐食耐性
を実質的に増大させる方法を提供する。
溶体化熱処理工程は約10000C〜1100℃の温度
で約3秒〜1分間行なうことが好ましい。これらの温度
は前述の合金のアルファ+ベータ相からベータ相への転
移温度よりも若干高い。
で約3秒〜1分間行なうことが好ましい。これらの温度
は前述の合金のアルファ+ベータ相からベータ相への転
移温度よりも若干高い。
実際問題として、1100℃以上の温度は有害な粒子の
生長および過度の汚染を惹起すおそれがあるので望まし
くない。同様に、溶体化熱処理を1分よりも長時間にわ
たつて行なうことも何等益するところがなくかつ前記と
同じ理由で若干の危険がある。急冷工程は溶体化熱処理
された合金体の温度をベータ転移域からほS゛室温まで
冷却するように行aなわれる。
生長および過度の汚染を惹起すおそれがあるので望まし
くない。同様に、溶体化熱処理を1分よりも長時間にわ
たつて行なうことも何等益するところがなくかつ前記と
同じ理由で若干の危険がある。急冷工程は溶体化熱処理
された合金体の温度をベータ転移域からほS゛室温まで
冷却するように行aなわれる。
この目的には水の使用が好ましいが、その他の冷媒、た
とえば油も使用し得る。水を使用しかつ特開昭51−1
10411号公報記載の装置を使用すれは何等認め得る
量の金属間相の析出をもたらすことなく毎秒800′C
以上の冷却速度・を達成し得る。
とえば油も使用し得る。水を使用しかつ特開昭51−1
10411号公報記載の装置を使用すれは何等認め得る
量の金属間相の析出をもたらすことなく毎秒800′C
以上の冷却速度・を達成し得る。
時効または析出のための熱処理は急冷された合金体を4
000〜600℃の温度に2〜4時間再加熱し、ついで
所望のごとくほS゛室温まで冷却することによつて達成
される。
000〜600℃の温度に2〜4時間再加熱し、ついで
所望のごとくほS゛室温まで冷却することによつて達成
される。
この加熱処理の時間は同)一の所望の結果を得るために
は温度が低いほどより長くする必要があるだろう。また
金属間相の析出が実質的に完了した時点でさらにこの操
作を接続しても実質的に何等の利益も得られないのであ
ろう。アルファ転位温度(約825℃)までの温度を使
用してもよいが、約600℃以上の温度では所望のミク
ロ組織の破壊される傾向が顕著になり、その結果最終的
に得られる合金体の腐食耐性が低下する。他方、約40
0℃以下の温度では金属間物質の析出は生起しないかあ
るいは実用上の目的には適しないきわめて遅い速度で起
るに過ぎない。さらに第二の本発明によれば、加速され
た膿庖様腐食に対する高い耐性をもち沸謄水型原子炉用
に特に有用であるジルコニウム基合金構造部材が提供さ
れる。前述したとおり、本発明の合金は錫、鉄およびク
ロムを含有し、さらにニッケルを含有し得るものであり
、かつそれは粒状析出物の形でジルコニウムー鉄一クロ
ム金属間化合物、Zr(Cr,Fe)2を含みまたさら
にZr2(Ni,Fe)を含み得る。か)る合金構造部
材のミクロ組織は約100〜400Aの直径をもつ析出
粒子が部材全体にわたり粒子境界および亜粒子境界に沿
つて二次元的に整列した状態で偏析されているという特
徴を有する。つぎに本発明の新規特徴を添付図面を参照
して説明する。
は温度が低いほどより長くする必要があるだろう。また
金属間相の析出が実質的に完了した時点でさらにこの操
作を接続しても実質的に何等の利益も得られないのであ
ろう。アルファ転位温度(約825℃)までの温度を使
用してもよいが、約600℃以上の温度では所望のミク
ロ組織の破壊される傾向が顕著になり、その結果最終的
に得られる合金体の腐食耐性が低下する。他方、約40
0℃以下の温度では金属間物質の析出は生起しないかあ
るいは実用上の目的には適しないきわめて遅い速度で起
るに過ぎない。さらに第二の本発明によれば、加速され
た膿庖様腐食に対する高い耐性をもち沸謄水型原子炉用
に特に有用であるジルコニウム基合金構造部材が提供さ
れる。前述したとおり、本発明の合金は錫、鉄およびク
ロムを含有し、さらにニッケルを含有し得るものであり
、かつそれは粒状析出物の形でジルコニウムー鉄一クロ
ム金属間化合物、Zr(Cr,Fe)2を含みまたさら
にZr2(Ni,Fe)を含み得る。か)る合金構造部
材のミクロ組織は約100〜400Aの直径をもつ析出
粒子が部材全体にわたり粒子境界および亜粒子境界に沿
つて二次元的に整列した状態で偏析されているという特
徴を有する。つぎに本発明の新規特徴を添付図面を参照
して説明する。
本発明の第一の用途は第1図の部分的に切除した断面図
に例示されるごとき核燃料集合体の製造におけるもので
ある。
に例示されるごとき核燃料集合体の製造におけるもので
ある。
例示されるごとく、集合体10は沸謄水型原子炉燃料集
合体の設計の典型的なものであり、それはほS゛方形の
断面をもつ管状流れチャンネル11からなり、該チャン
ネル11の上端には持上げベール12、下端にはノーズ
片(集合体10の下部は省略したので図示されていない
)を備えている。チャンネル11の上端は13において
開放されておりまたノーズ片の下端には冷却材流れ開口
がある。整列した燃料要素または棒14はチャンネル1
1に内包されかつ上端板15および下端板(集合体10
の下部は省略したので図示されていない)によつてチャ
ンネル11内に支持されており燃料棒14はスペーサグ
リッド(図示せず)によつて互いに間隔を置いて保持さ
れており、燃料棒14は該スペーサグリッド中を通つて
延び、該グリッドは集合体の長手方向に沿つて間隔を置
いて配置されかつ棒14に固定さ・れている。液体冷却
材は通常ノーズ片の下端の開口部を経て導入され、燃料
要素14のまわりを上向きに流通しそして上端開口部1
3から沸謄水型反応炉の場合には部分的に気化した状態
で、また加圧水型反応炉の場合には気化しない状態で高
温で排出される。核燃料要素または棒14はその両端で
、被覆17に溶接された端栓18によつてシールされて
おり、該端栓は植込ボルト19を含むことができそれに
よつて燃料棒の集合体中への装着が容易になる。
合体の設計の典型的なものであり、それはほS゛方形の
断面をもつ管状流れチャンネル11からなり、該チャン
ネル11の上端には持上げベール12、下端にはノーズ
片(集合体10の下部は省略したので図示されていない
)を備えている。チャンネル11の上端は13において
開放されておりまたノーズ片の下端には冷却材流れ開口
がある。整列した燃料要素または棒14はチャンネル1
1に内包されかつ上端板15および下端板(集合体10
の下部は省略したので図示されていない)によつてチャ
ンネル11内に支持されており燃料棒14はスペーサグ
リッド(図示せず)によつて互いに間隔を置いて保持さ
れており、燃料棒14は該スペーサグリッド中を通つて
延び、該グリッドは集合体の長手方向に沿つて間隔を置
いて配置されかつ棒14に固定さ・れている。液体冷却
材は通常ノーズ片の下端の開口部を経て導入され、燃料
要素14のまわりを上向きに流通しそして上端開口部1
3から沸謄水型反応炉の場合には部分的に気化した状態
で、また加圧水型反応炉の場合には気化しない状態で高
温で排出される。核燃料要素または棒14はその両端で
、被覆17に溶接された端栓18によつてシールされて
おり、該端栓は植込ボルト19を含むことができそれに
よつて燃料棒の集合体中への装着が容易になる。
燃料要素の一端には空隙空間または充満空間20が設け
られ、燃料物質16の長手方向の膨張および燃料物質か
ら放出されるガスの蓄積を許容lせしめる。空間20内
にはらせん部材の形状の核燃料物質保持手段24が配置
され、これによつて特に燃料要素の取扱いおよび輸送中
にペレット柱が軸方向に移動するのが防止される。燃料
要素は被覆と燃料物質との間の優れた熱的接触、最小の
寄生的中性子吸収および冷却材の高速度での流れによつ
て往々生起する湾曲および振動に対する耐性を与えるよ
うに設計される。
られ、燃料物質16の長手方向の膨張および燃料物質か
ら放出されるガスの蓄積を許容lせしめる。空間20内
にはらせん部材の形状の核燃料物質保持手段24が配置
され、これによつて特に燃料要素の取扱いおよび輸送中
にペレット柱が軸方向に移動するのが防止される。燃料
要素は被覆と燃料物質との間の優れた熱的接触、最小の
寄生的中性子吸収および冷却材の高速度での流れによつ
て往々生起する湾曲および振動に対する耐性を与えるよ
うに設計される。
本発明によれば、チャンネル11、燃料要素14または
被覆17およびスペーサグリッド(図示せず)は、通常
のチャンネルおよび管成形操作に加えて最終加熱処理、
すなわちアルファ相を実質的に完全にベータ相に変態さ
せ、かく処理された合金体を急冷し、ついて比較的低い
温度まで再加熱して溶解していた金属間相のきわめて微
細な粒子を粒子境界および亜粒子境界に沿つて析出せし
めることからなる加熱処理を包含する方法によつて製造
される。被処理片をベータ相転移温度域に加熱する速度
およびこの温度域に到達した温度水準の決定は選択的事
項であるが、この温度域内での最小時間およびこの温度
域の閾(V965内〜990℃)からの最小冷却速度は
いずれもきわめて臨界的な条件である。すなむち、粒状
析出物相が前述したごとくきわめて微細な状態で存在し
ない限り本発明の新規利点および結果を確実に得ること
は不可能である。本発明は、アルファ相からベータ相へ
の転移温度以上の温度に保持する時間が少なくとも約3
秒でありかづ約400℃以下への冷却速度が金属間相の
析出を防ぐに十分な速さであるという条件を満たさない
限り、か)る状態をチャンネルおよび被覆の腐食jこよ
り制限される寿命を約2倍またはそれ以上まで増加する
に必要な程度に確保することは不可能であることを認め
た。この目的のために必要な最小冷却速度は明確に示し
得ないが、毎秒800℃の速度が適当と思われる。溶体
化熱処理および析出熱処理を行なう雰囲気は臨界的では
ない。たとえば空気は両方の処理に適当であり、また実
際に熱処理中に生ずる酸化物を最終工程て除去するなら
ば商業的規模て本発明の方法を実施する場合の最良の実
施態様てある。つぎに本発明の方法および製品の最良の
実施態様を実施例によつて説明するが、これらは何等本
発明を限定するものではない。実施例1 ジルカロイー4(ASTMB35涛級RA2)の2ミリ
(80ミル)ゲージ厚の試験片をアルコ7雰囲気中て1
000℃に5分間加熱し、ついで20℃まで水冷した。
被覆17およびスペーサグリッド(図示せず)は、通常
のチャンネルおよび管成形操作に加えて最終加熱処理、
すなわちアルファ相を実質的に完全にベータ相に変態さ
せ、かく処理された合金体を急冷し、ついて比較的低い
温度まで再加熱して溶解していた金属間相のきわめて微
細な粒子を粒子境界および亜粒子境界に沿つて析出せし
めることからなる加熱処理を包含する方法によつて製造
される。被処理片をベータ相転移温度域に加熱する速度
およびこの温度域に到達した温度水準の決定は選択的事
項であるが、この温度域内での最小時間およびこの温度
域の閾(V965内〜990℃)からの最小冷却速度は
いずれもきわめて臨界的な条件である。すなむち、粒状
析出物相が前述したごとくきわめて微細な状態で存在し
ない限り本発明の新規利点および結果を確実に得ること
は不可能である。本発明は、アルファ相からベータ相へ
の転移温度以上の温度に保持する時間が少なくとも約3
秒でありかづ約400℃以下への冷却速度が金属間相の
析出を防ぐに十分な速さであるという条件を満たさない
限り、か)る状態をチャンネルおよび被覆の腐食jこよ
り制限される寿命を約2倍またはそれ以上まで増加する
に必要な程度に確保することは不可能であることを認め
た。この目的のために必要な最小冷却速度は明確に示し
得ないが、毎秒800℃の速度が適当と思われる。溶体
化熱処理および析出熱処理を行なう雰囲気は臨界的では
ない。たとえば空気は両方の処理に適当であり、また実
際に熱処理中に生ずる酸化物を最終工程て除去するなら
ば商業的規模て本発明の方法を実施する場合の最良の実
施態様てある。つぎに本発明の方法および製品の最良の
実施態様を実施例によつて説明するが、これらは何等本
発明を限定するものではない。実施例1 ジルカロイー4(ASTMB35涛級RA2)の2ミリ
(80ミル)ゲージ厚の試験片をアルコ7雰囲気中て1
000℃に5分間加熱し、ついで20℃まで水冷した。
ついで試験片を二つに切断し、一方を500′Cに24
時間再加熱した。これを再び20℃まで空冷し、ついで
試験片の両方の部分を透過型電子顕微鏡によつて検査し
た。第3図は時効処理の間に生じた微細粒子の透過型電
子顕微鏡写真てある。急冷工程後、時効処理前にはか)
る微細粒子の存在は認められない。約4時間というより
短時間の時効処理を用いた場合にも同様の結果が得られ
た。前述のごとく時効処理した同じ合金物質の試験片を
、熱処理されていない同じ合金の試験片とともに500
0C1105.6kg/Clt(1500psi)の水
蒸気で24時間処理した。
時間再加熱した。これを再び20℃まで空冷し、ついで
試験片の両方の部分を透過型電子顕微鏡によつて検査し
た。第3図は時効処理の間に生じた微細粒子の透過型電
子顕微鏡写真てある。急冷工程後、時効処理前にはか)
る微細粒子の存在は認められない。約4時間というより
短時間の時効処理を用いた場合にも同様の結果が得られ
た。前述のごとく時効処理した同じ合金物質の試験片を
、熱処理されていない同じ合金の試験片とともに500
0C1105.6kg/Clt(1500psi)の水
蒸気で24時間処理した。
この加速された腐食試験の終りに試験用オートクレーブ
からとり出した二つの試験片を視覚的に検査したところ
、本発明の熱処理方法の使用によつて実質的な腐食耐性
が得られたことが確認された。すなわち熱処理した試験
片についてはごく僅かな均一な酸化物の生長が認められ
たのてあつたが、一方非処理試験片は沸謄水型原子炉の
運転条件に長時間暴露されたジルコニウム合金体につい
て特徴的な著しい腐食を受けた。実施例2ジルカロイー
4((ASTMB352等級RA2)の3ミリ(120
ミル)厚の沸謄水型原子炉チャンネルを特開昭51−1
10411号公報記載のものと同様の誘導加熱装置に通
することによつて熱処理した。
からとり出した二つの試験片を視覚的に検査したところ
、本発明の熱処理方法の使用によつて実質的な腐食耐性
が得られたことが確認された。すなわち熱処理した試験
片についてはごく僅かな均一な酸化物の生長が認められ
たのてあつたが、一方非処理試験片は沸謄水型原子炉の
運転条件に長時間暴露されたジルコニウム合金体につい
て特徴的な著しい腐食を受けた。実施例2ジルカロイー
4((ASTMB352等級RA2)の3ミリ(120
ミル)厚の沸謄水型原子炉チャンネルを特開昭51−1
10411号公報記載のものと同様の誘導加熱装置に通
することによつて熱処理した。
10000〜1100℃の所望の温度域における保時時
間は約3秒であつた。
間は約3秒であつた。
チャンネルを加熱コイルの高さより下でその外表面上に
水を噴霧することによつて急冷した。その後に透過型電
子顕微鏡により検査したところ、外部表面近傍には金属
間相粒子の析出は生起していないことが認められた。ま
たこの物質を実施例1に述べたと同様の方法で時効処理
したところ実施例1に述べかつ第3図に示したと同様の
良好な結果が得られた。一方、チャンネルの内部表面(
冷却されなかつた表面)近傍には若干の粒子の析出が生
起したが、これは外部冷却用の噴霧法をさらに改善する
かあるいは内部表面を直接噴霧により急冷することによ
つて排除し得ると考えられる。本明細書を通じ、比率、
割合等の数値は特に示さない限り重量基準によるもので
ある。
水を噴霧することによつて急冷した。その後に透過型電
子顕微鏡により検査したところ、外部表面近傍には金属
間相粒子の析出は生起していないことが認められた。ま
たこの物質を実施例1に述べたと同様の方法で時効処理
したところ実施例1に述べかつ第3図に示したと同様の
良好な結果が得られた。一方、チャンネルの内部表面(
冷却されなかつた表面)近傍には若干の粒子の析出が生
起したが、これは外部冷却用の噴霧法をさらに改善する
かあるいは内部表面を直接噴霧により急冷することによ
つて排除し得ると考えられる。本明細書を通じ、比率、
割合等の数値は特に示さない限り重量基準によるもので
ある。
上述の本発明についての一般的および特定の説明から、
本発明がジルコニウム基合金の条片部材およびそれから
製造されたチャンネルおよびその他の構造部材に適用し
得るものであることは当業者には明らかであろう。
本発明がジルコニウム基合金の条片部材およびそれから
製造されたチャンネルおよびその他の構造部材に適用し
得るものであることは当業者には明らかであろう。
本発明における重要な点”は本発明の方法によつて生起
するミクロ組織的偏析を再均質化する傾向のある熱間ま
たは冷間加工および焼なまし操作を後続の製造工程中に
回避すべきことである。しかしながら、本発明の方法に
従つて処理された条片部材からのチャンネルまた.はス
ペーサの製造はか)る熱間または冷間圧延および焼なま
し工程を必要とすることなしにかつ前述のごとき再均質
化を惹起することなしに達成することができる。
するミクロ組織的偏析を再均質化する傾向のある熱間ま
たは冷間加工および焼なまし操作を後続の製造工程中に
回避すべきことである。しかしながら、本発明の方法に
従つて処理された条片部材からのチャンネルまた.はス
ペーサの製造はか)る熱間または冷間圧延および焼なま
し工程を必要とすることなしにかつ前述のごとき再均質
化を惹起することなしに達成することができる。
【図面の簡単な説明】
ノ 第1図は本発明を好ましい形態で具体化した構造部
材を使用した原子炉燃料集合体の部分切除断面図、第2
図は慣用のジルコニウム基合金の粒状金属間相の分布を
示す走査型電子顕微鏡写真(倍率200皓)、第3図は
第2図の合金を本発明に従)つて熱処理した後の透過型
電子顕微鏡写真(倍率2000@)である。 10・・・・・・核燃料集合体、11・・・・・チャン
ネル、14・・・・・・核燃料要素、17・・・・・被
覆、18・・・・・・端栓、19・・・・・・植込ボル
ト、20・・・・・空間、24・・フ・・・核燃料物質
支持手段。
材を使用した原子炉燃料集合体の部分切除断面図、第2
図は慣用のジルコニウム基合金の粒状金属間相の分布を
示す走査型電子顕微鏡写真(倍率200皓)、第3図は
第2図の合金を本発明に従)つて熱処理した後の透過型
電子顕微鏡写真(倍率2000@)である。 10・・・・・・核燃料集合体、11・・・・・チャン
ネル、14・・・・・・核燃料要素、17・・・・・被
覆、18・・・・・・端栓、19・・・・・・植込ボル
ト、20・・・・・空間、24・・フ・・・核燃料物質
支持手段。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 実質的にニオブを含有せず、合金成分として少なく
とも錫、鉄及びクロムを含むジルコニウム合金構造部材
の製造方法において、上記構造部材は沸謄水型原子炉運
転条件下での膿疱様の厚い酸化物層を形成する加速腐食
に対する抵抗性を高め、熱間および冷間加工および焼き
なまし工程に加えて、下記の工程を含むことを特徴とす
る方法:a 実質的にアルファ相を残らずベータ相に転
移させかつ実質的にすべての金属間粒子を溶解するに十
分な温度において3秒以上ジルコニウム合金構造部材を
加熱し、b この構造部材を前記加熱工程で溶解した金
属間相の析出を防止する800℃/秒より速い速度で室
温まで冷却し、c 次いで前記金属間相を粒子境界及び
亜粒子境界に沿つて直径100〜400Åの粒子の形で
偏析させる中間の温度までこの構造部材を加熱する。 2 前記ジルコニウム合金がさらにニッケルを含む特許
請求の範囲第1項記載の方法。 3 アルファ+ベータ相からベータ相へ転移する温度よ
りも高い温度に3秒以上構造部材を維持する特許請求の
範囲第1又は2項記載の方法。 4 構造部材を1000℃〜1100℃の温度に3秒〜
1分加熱し、ついで室温まで急冷した後に、再び400
℃〜600℃の温度に2〜4時間加熱する特許請求の範
囲1又は2項記載の方法。 5 急冷工程を水を用いて行なう特許請求の範囲第4項
記載の方法。 6 構造部材を1000℃〜1100℃の温度に3秒加
熱し、室温まで水で急冷した後、500℃に5時間再加
熱してから、室温まで空冷する特許請求の範囲第1乃至
4項のいずれかに記載の方法。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US63247875A | 1975-11-17 | 1975-11-17 | |
| US632478 | 1990-12-24 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS5270917A JPS5270917A (en) | 1977-06-13 |
| JPS6050869B2 true JPS6050869B2 (ja) | 1985-11-11 |
Family
ID=24535678
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP51137396A Expired JPS6050869B2 (ja) | 1975-11-17 | 1976-11-17 | ジルコニウム合金の沸騰水型原子炉用構造部材の製造方法 |
Country Status (6)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS6050869B2 (ja) |
| CA (1) | CA1080513A (ja) |
| DE (1) | DE2651870C2 (ja) |
| ES (1) | ES453423A1 (ja) |
| IT (1) | IT1063806B (ja) |
| SE (1) | SE428574B (ja) |
Families Citing this family (9)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5754241A (ja) * | 1980-09-16 | 1982-03-31 | Toshiba Corp | Taishokujirukoniumugokintosonoseizohoho |
| JPS57131354A (en) * | 1981-02-09 | 1982-08-14 | Hitachi Ltd | Heat treatment of polygonal zirconium alloy pipe |
| ZA8383B (en) * | 1982-01-29 | 1983-12-28 | Westinghouse Electric Corp | High energy beam thermal processing of alpha zirconium alloys and the resulting articles |
| JPS58204144A (ja) * | 1982-01-29 | 1983-11-28 | ウエスチングハウス エレクトリック コ−ポレ−ション | ジルコニウム合金及びその製造方法 |
| JPS58165082A (ja) * | 1982-03-26 | 1983-09-30 | 住友金属工業株式会社 | 核燃料被覆用ジルカロイ管 |
| JPS58224139A (ja) | 1982-06-21 | 1983-12-26 | Hitachi Ltd | 高耐食性ジルコニウム合金 |
| US4717428A (en) * | 1985-08-02 | 1988-01-05 | Westinghouse Electric Corp. | Annealing of zirconium based articles by induction heating |
| DE3873643T2 (de) * | 1987-06-23 | 1993-03-25 | Commissariat Energie Atomique | Verfahren zur herstellung eines rohres auf zirconiumlegierungsbasis fuer kernkraftreaktoren und verwendung. |
| JPS63290232A (ja) * | 1988-04-08 | 1988-11-28 | Toshiba Corp | 耐食ジルコニウム合金の製造方法 |
Family Cites Families (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1403357A (en) * | 1971-08-11 | 1975-08-28 | Girling Ltd | Brake adjusters |
| CA1025335A (en) * | 1972-09-05 | 1978-01-31 | Ake S.B. Hofvenstam | Method of making tubes and similar products of a zirconium alloy |
| US3847684A (en) * | 1973-09-20 | 1974-11-12 | Teledyne Wah Chang | Method of quenching zirconium and alloys thereof |
-
1976
- 1976-11-13 DE DE2651870A patent/DE2651870C2/de not_active Expired
- 1976-11-16 CA CA265,730A patent/CA1080513A/en not_active Expired
- 1976-11-17 IT IT29388/76A patent/IT1063806B/it active
- 1976-11-17 SE SE7612872A patent/SE428574B/xx not_active IP Right Cessation
- 1976-11-17 ES ES453423A patent/ES453423A1/es not_active Expired
- 1976-11-17 JP JP51137396A patent/JPS6050869B2/ja not_active Expired
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| ES453423A1 (es) | 1978-04-01 |
| IT1063806B (it) | 1985-02-18 |
| JPS5270917A (en) | 1977-06-13 |
| SE428574B (sv) | 1983-07-11 |
| SE7612872L (sv) | 1977-05-18 |
| DE2651870C2 (de) | 1987-04-30 |
| CA1080513A (en) | 1980-07-01 |
| DE2651870A1 (de) | 1977-05-18 |
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