JPS6050234B2 - ネマチツク液晶組成物 - Google Patents
ネマチツク液晶組成物Info
- Publication number
- JPS6050234B2 JPS6050234B2 JP5706279A JP5706279A JPS6050234B2 JP S6050234 B2 JPS6050234 B2 JP S6050234B2 JP 5706279 A JP5706279 A JP 5706279A JP 5706279 A JP5706279 A JP 5706279A JP S6050234 B2 JPS6050234 B2 JP S6050234B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid crystal
- nematic liquid
- crystal composition
- voltage
- composition
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Description
【発明の詳細な説明】
本発明は電界効果型液晶表示装置に適したネマチツク液
晶組成物に係り、特にTN型液晶表示装置に適したネマ
チツク液晶組成物に関する。
晶組成物に係り、特にTN型液晶表示装置に適したネマ
チツク液晶組成物に関する。
’n型表示装置は、液晶分子を基板表面に平行に配列さ
せ、かつ、液晶層内の配列方向を連続的に約900ねじ
らせてあつて、消費電力が極めて少なく、装置の小型軽
量化が可能であるとか、受光型表示であるので見やすく
疲れないなど、他の表示装置にない優れた特長をもつて
いる。それ故腕時計や携帯用電卓などの製品に応用され
ている。これらはいずれも水銀電池などの小型電源を用
いているので、長期にわたる使用をはかるために該表示
装置の消費電力をなるべく少なくする、すなわち駆動電
力を引下けることが必要てある。液晶表示装置の駆動電
圧の低下は、電圧印加時の点灯開始電圧(しきい値電圧
V、れ)の引下げによつて可能であり、このしきい値電
圧には用いる液晶材料の誘電率異方性や弾性定数が関与
することが知られている。従来のp−シアノフエニルー
p’−アルキルベンゾエート、p−シアノフエニルチ
オールー p ′ −アルキルベンゾエートなどのよう
な誘電率異方性の大きな液晶材料が開発されており、こ
れらのネマチツク液晶物質に配合することによつて、し
きい値電圧を低下させることは可能であつた。しかし、
これらの他のネマチツク液晶物質への溶解性が十分では
なく、また、素子の応答性を著るしく遅らせるという欠
点が指摘されている。そのような情況を配慮して本発明
者らは、TN型表示におけるしきい値電圧の低下策をも
とめて、分子構造的考察の下に種々検討し本発明に到達
した。すなわち、本発明の目的は、低い電圧、少ないフ
電力消費で作動できるTN型表示装置を提供することで
あり、またそのような表示装置の実現を可能にするネマ
チツク液晶組成物を提供することにある。その要点は、
ネマチツク液晶物質もしくは組成物に、一般式(ただし
nは1〜6の整数である)て表わされる2−シアノー4
−(4″−n−アルキルフェニル)フランを含有させて
なることである。
せ、かつ、液晶層内の配列方向を連続的に約900ねじ
らせてあつて、消費電力が極めて少なく、装置の小型軽
量化が可能であるとか、受光型表示であるので見やすく
疲れないなど、他の表示装置にない優れた特長をもつて
いる。それ故腕時計や携帯用電卓などの製品に応用され
ている。これらはいずれも水銀電池などの小型電源を用
いているので、長期にわたる使用をはかるために該表示
装置の消費電力をなるべく少なくする、すなわち駆動電
力を引下けることが必要てある。液晶表示装置の駆動電
圧の低下は、電圧印加時の点灯開始電圧(しきい値電圧
V、れ)の引下げによつて可能であり、このしきい値電
圧には用いる液晶材料の誘電率異方性や弾性定数が関与
することが知られている。従来のp−シアノフエニルー
p’−アルキルベンゾエート、p−シアノフエニルチ
オールー p ′ −アルキルベンゾエートなどのよう
な誘電率異方性の大きな液晶材料が開発されており、こ
れらのネマチツク液晶物質に配合することによつて、し
きい値電圧を低下させることは可能であつた。しかし、
これらの他のネマチツク液晶物質への溶解性が十分では
なく、また、素子の応答性を著るしく遅らせるという欠
点が指摘されている。そのような情況を配慮して本発明
者らは、TN型表示におけるしきい値電圧の低下策をも
とめて、分子構造的考察の下に種々検討し本発明に到達
した。すなわち、本発明の目的は、低い電圧、少ないフ
電力消費で作動できるTN型表示装置を提供することで
あり、またそのような表示装置の実現を可能にするネマ
チツク液晶組成物を提供することにある。その要点は、
ネマチツク液晶物質もしくは組成物に、一般式(ただし
nは1〜6の整数である)て表わされる2−シアノー4
−(4″−n−アルキルフェニル)フランを含有させて
なることである。
本発明において、用いるネマチツク液晶は特に限定され
ないが、本発明をより効果あらしめるためにはp型液晶
、すなわち液晶分子の長軸方向の誘電率が短軸方向の誘
電率より大きいネマチツク液晶を用いることが望ましい
。
ないが、本発明をより効果あらしめるためにはp型液晶
、すなわち液晶分子の長軸方向の誘電率が短軸方向の誘
電率より大きいネマチツク液晶を用いることが望ましい
。
本発明においては、一般式
(ただしnは1〜6の整数である)で表わされる2−シ
アノー4−(4″−アルキルフェニル)フランの少なく
とも1種が使され、その量は、液晶組成物全量の5〜2
5重量%の範囲に配合するのが最も適当である。
アノー4−(4″−アルキルフェニル)フランの少なく
とも1種が使され、その量は、液晶組成物全量の5〜2
5重量%の範囲に配合するのが最も適当である。
それは、5重量%以下の配合では動作電圧の低下効果が
少なく、また、25重量%以上の配合は、該化合物が液
晶相を示さないので液晶組成物として動作可能な温度範
囲の上限を著るしく低下させることによる。なお、本発
明において液晶組成物の調製は、配合するネマチツク液
晶物質および2−シアノー4−(4″−アルキル)フェ
ニルフランを所定量採つて、加熱溶解し、混合すること
によつて容易になされる。
少なく、また、25重量%以上の配合は、該化合物が液
晶相を示さないので液晶組成物として動作可能な温度範
囲の上限を著るしく低下させることによる。なお、本発
明において液晶組成物の調製は、配合するネマチツク液
晶物質および2−シアノー4−(4″−アルキル)フェ
ニルフランを所定量採つて、加熱溶解し、混合すること
によつて容易になされる。
次に実施例を記して本発明を詳細に説明する。
実施例14−n−プロピル(4″−シアノフェニル)−
シクロヘキサンと、4−n−ペンチル(4″−シアノフ
ェニル)−シクロヘキサンとの等重量からなるネマチツ
ク液晶混合物に、第1表に示すように、各種の2−シア
ノー4−(4″−n−アルキルフェニル)フランを種々
の割合で配合したネマチツク液晶組成物を調製した。具
体的には、各成分化合物を所定量秤量し、70℃に3紛
加温して溶解混合)した。該組成物の一部を用いてそれ
ぞれTN型素子を作成し、32Hz矩形波を印加して、
第1図に示す透過光量の電圧依存性を求めた。
シクロヘキサンと、4−n−ペンチル(4″−シアノフ
ェニル)−シクロヘキサンとの等重量からなるネマチツ
ク液晶混合物に、第1表に示すように、各種の2−シア
ノー4−(4″−n−アルキルフェニル)フランを種々
の割合で配合したネマチツク液晶組成物を調製した。具
体的には、各成分化合物を所定量秤量し、70℃に3紛
加温して溶解混合)した。該組成物の一部を用いてそれ
ぞれTN型素子を作成し、32Hz矩形波を印加して、
第1図に示す透過光量の電圧依存性を求めた。
そして、透過光量が、その飽和値の10%に達するとき
の印加電圧を・もつて、しきい値電圧V.F.と定めた
。また、電圧3■を印加して、第2図に示すように電圧
印加時の透過光量の経時変化を求め、電圧印加開始時か
ら、透過光量がその飽和値の90%に達するまでに要し
た時間をもつて、応答時間T.・とした。さらに、組成
物の安定性をしらべるため、それぞれの液晶組成物の一
部をパイレックスガラス製アンプルに封入し、室温およ
び0℃に10日間静置した際の析出物の有無を観察した
。
の印加電圧を・もつて、しきい値電圧V.F.と定めた
。また、電圧3■を印加して、第2図に示すように電圧
印加時の透過光量の経時変化を求め、電圧印加開始時か
ら、透過光量がその飽和値の90%に達するまでに要し
た時間をもつて、応答時間T.・とした。さらに、組成
物の安定性をしらべるため、それぞれの液晶組成物の一
部をパイレックスガラス製アンプルに封入し、室温およ
び0℃に10日間静置した際の析出物の有無を観察した
。
液晶組成物の組成と得られたしきい値電圧、応答電圧の
値および析出物観察結果は、第1表に示すとおりであつ
た。
値および析出物観察結果は、第1表に示すとおりであつ
た。
第1表には、比較例として、添加剤を含まない組成物お
よび従来用いられた液晶物質を含む組成物を併記してあ
る。
よび従来用いられた液晶物質を含む組成物を併記してあ
る。
実施例2
4−n−ペンチルー4″−シアノビフェニルと4−n−
ヘプチルー4″−シアノビフェニルと、4−n−ペンチ
ルオキシー4′−シアノビフェニルとを、モル比50:
30:20に配合してなるネマチツ久(8液晶に、2−
シアノー4−(4−n−ペンチルフェニル)フランを配
合したネマチツク液晶組成物について、実施例1と同様
な測定を行つた。
ヘプチルー4″−シアノビフェニルと、4−n−ペンチ
ルオキシー4′−シアノビフェニルとを、モル比50:
30:20に配合してなるネマチツ久(8液晶に、2−
シアノー4−(4−n−ペンチルフェニル)フランを配
合したネマチツク液晶組成物について、実施例1と同様
な測定を行つた。
その結果は第2表のとおりであつた。また、表中の比較
例は従来の組成物の例である。実施例3 4−n−ペンチルオキシフェニルー(4″−ペンチル)
シクロヘキサンカルボキシレートと、4−n−ペンチル
オキシフェニルー(4″−n−プロベル)シクロヘキサ
ンカルボキシレートとの等重量混合物に、2−シアノー
4−(4″−n−アルキルフェニル)フランを配合した
ネマチツク液晶組成物について、実施例1と同様に測定
した。
例は従来の組成物の例である。実施例3 4−n−ペンチルオキシフェニルー(4″−ペンチル)
シクロヘキサンカルボキシレートと、4−n−ペンチル
オキシフェニルー(4″−n−プロベル)シクロヘキサ
ンカルボキシレートとの等重量混合物に、2−シアノー
4−(4″−n−アルキルフェニル)フランを配合した
ネマチツク液晶組成物について、実施例1と同様に測定
した。
結果は第3表に示すとおりであつた。
表中の比較例は従来の組成物の例である。第1〜3表か
ら明らかなように、2−シアノー4−(4−n−アルキ
ルフェニル)フランはネマチツク液晶のしきい値電圧の
低下や応答時間の改良に有効であり、かつ、溶解後組成
物から析出することがない。
ら明らかなように、2−シアノー4−(4−n−アルキ
ルフェニル)フランはネマチツク液晶のしきい値電圧の
低下や応答時間の改良に有効であり、かつ、溶解後組成
物から析出することがない。
実施例は、母体液晶を同じくする比較例と対照して、し
きい値電圧、応答時間および組成物の安定性を総合して
すぐれている。なお、前記実施例の液晶組成物の直射日
光の下に2001寺間放置した際も、また、75゜C1
90%RHの条件に40C@間放置した際にも、全く異
常を認められなかつた。本発明のネマチツク液晶組成物
は、単にTN型表示用としてばかりでなく、相転移型表
示、ゲストホスト型表示など正の誘電異方性を利用する
表示装置にも用いることができる。
きい値電圧、応答時間および組成物の安定性を総合して
すぐれている。なお、前記実施例の液晶組成物の直射日
光の下に2001寺間放置した際も、また、75゜C1
90%RHの条件に40C@間放置した際にも、全く異
常を認められなかつた。本発明のネマチツク液晶組成物
は、単にTN型表示用としてばかりでなく、相転移型表
示、ゲストホスト型表示など正の誘電異方性を利用する
表示装置にも用いることができる。
第1図は透過光量の印加電圧依存性を示す説明図であり
、第2図は電圧印加時における透過光量の経時変化を示
す説明図である。
、第2図は電圧印加時における透過光量の経時変化を示
す説明図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 一般式 ▲数式、化学式、表等があります▼ (ただしnは1〜6の整速である)で表わされる2−シ
アノ−4−(4′−n−アルキルフェニル)フランを含
有したことを特徴とするネマチツク液晶組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5706279A JPS6050234B2 (ja) | 1979-05-11 | 1979-05-11 | ネマチツク液晶組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5706279A JPS6050234B2 (ja) | 1979-05-11 | 1979-05-11 | ネマチツク液晶組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS55149372A JPS55149372A (en) | 1980-11-20 |
JPS6050234B2 true JPS6050234B2 (ja) | 1985-11-07 |
Family
ID=13044948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5706279A Expired JPS6050234B2 (ja) | 1979-05-11 | 1979-05-11 | ネマチツク液晶組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6050234B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62181627U (ja) * | 1986-05-07 | 1987-11-18 |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3306960A1 (de) * | 1983-02-28 | 1984-08-30 | Merck Patent Gmbh, 6100 Darmstadt | Tetrahydropyrane |
DE3322982A1 (de) * | 1983-06-25 | 1985-01-03 | Merck Patent Gmbh, 6100 Darmstadt | 1,4-dioxane |
US4873019A (en) * | 1986-12-20 | 1989-10-10 | Merck Patent Gesellschaft Mit Beschrankter Haftung | Cyclopentane derivatives |
EP1013649A1 (en) * | 1998-12-22 | 2000-06-28 | Chisso Corporation | Liquid crystal compounds incorporating furan ring, liquid crystal composition and liquid crystal display device |
-
1979
- 1979-05-11 JP JP5706279A patent/JPS6050234B2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS62181627U (ja) * | 1986-05-07 | 1987-11-18 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS55149372A (en) | 1980-11-20 |
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