JPS6124430B2 - - Google Patents
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- JPS6124430B2 JPS6124430B2 JP57107140A JP10714082A JPS6124430B2 JP S6124430 B2 JPS6124430 B2 JP S6124430B2 JP 57107140 A JP57107140 A JP 57107140A JP 10714082 A JP10714082 A JP 10714082A JP S6124430 B2 JPS6124430 B2 JP S6124430B2
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Description
本発明は、ゲストホスト(GH)型液晶表示装
置のホスト液晶として用いられる正の誘電異方性
をもつた(P型)ネマチツク液晶組成物に関する
ものである。 GH型液晶表示装置は、よく知られているよう
にネマチツク液晶あるいはネマチツク液晶に光学
活性物質を添加した液晶組成物(ホスト)に二色
性染料(ゲスト)を混合し、電界によつて液晶分
子の配向を変化させかつそれに伴なうゲスト分子
の配向の変化を利用して光の吸収状態が制御でき
ることを表示に利用した装置である。GH型液晶
表示装置の中には種々の表示方式があるが、その
中で、コレステリツク−ネマチツク相転移効果を
利用するホワイト・テイラー型GH(WT−GH)
液晶表示は偏光板を使用しないので明るい表示が
得られるという特徴を有する。第1図に水平配向
処理を施したセルを用いたWT−GH表示装置の
動作原理を示す。ここで、ホスト液晶2には光学
活性物質が含まれているので、電圧を印加しない
時には第1図Aに示す如くグランジヤン組織を形
成する。染料分子1はホスト液晶分子2の配向方
向にそろつて配向するので、その吸収スペクトル
の光(その最大吸光度の波長をλmaxとする)を
吸収する。しかも、ラセン配向しているため、あ
らゆる偏光面5を有するλmaxの光を効率良く吸
収する。従つて、この状態で透過光は第2図に示
す波長対吸光度特性図のOFFで示したスペクト
ルを呈し、着色する。次に、ある閾値電圧Vth以
上の電圧が印加されると第1図Bに示す如くホス
ト液晶2並びに染料分子1はホメオトロピツク配
向し、染料の吸光度は最低となつて、λmaxの光
は吸収されずに透過する。従つて、この状態で透
過光は第2図のONで示したスペクトルを呈し、
着色しない。WTGH液晶表示装置はこの2状態
を表示パターンに利用することによつてカラー表
示を行なうものである。図中の3は透明電極を形
成した透明基板、4は電源である。尚、垂直配向
処理を施した液晶セルを用いるWT−GH型液晶
表示装置もあるが、この動作原理も、上に述べた
ものと本質的に同様である。 本発明は上述のWT−GH型液晶表示装置に使
用する液晶材料として非常に有効な特性を有する
新規な液晶組成物を提供することを目的とするも
のである。 WT−GH型液晶表示装置に用いるホスト液晶
には次のような特性が要求される。 (1) 液晶温度範囲が広いこと。 これは表示用液晶材料一般に要求されること
であるが、GH型表示用液晶材料にあつては特
に重要である。即ち、メイヤーソープ(Maier
−Saupe)理論から明らかなように、ネマチツ
ク−等方性液相転移温度(TNI)が実用温度範
囲より充分高い液晶はそうでない液晶に比べて
実用温度範囲内においてホスト液晶の秩序度S
の温度依存性が小さい。従つて、TNIの高いホ
スト液晶を用いてGH型液晶材料を構成する
と、コントラスト比の温度依存性を小さくする
ことができる。 (2) 二色性染料の固有の二色性比を充分に発揮さ
せることができる液晶であること。 同一の二色性染料を用いても、ホスト液晶の
性質によつて二色性比は異なる値が観測され
る。染料の二色性比と秩序度Sは S=A/A⊥−1/A/A⊥+2 (0S1) なる関係がある。ここでAとA百は染料を溶
解したホモジニアス配向液晶の配向方向にそれ
ぞれ平行および直角に直線偏光を入射した時の
吸光度である。従つて、このようにして求めら
れるSを極力大きくするホスト液晶が望まし
く、Sはホスト液晶の優劣を判定する一つの指
標となる。 (3) 複屈折△nが小さいこと。ここに複屈折△n
は液晶の配向方向にそれぞれ平行および直角に
直線偏光を入射した時の屈折率nおよびn⊥
の差n−n⊥である。 WT型表示装置にあつては、△nが小さいほ
ど、無電界状態でのλmaxの光の吸光度が高く
なることが知られている。 (4) 応答速度の速い表示装置を実現するために、
粘度が低いこと。 以上に述べた要求を満足するホスト液晶組成物
を実現すべく、発明者らは鋭意研究を重ねた結
果、本発明を完成するに至つたものである。本発
明は次の成分乃至を主として構成される。 即ち、 (尚、R1〜R9は炭素数2から5の直鎖状アルキル
基を表わし、シクロヘキサン環上の置換基はトラ
ンス配置をとつている。) 以下、本発明を構成する各液晶成分を選定した
経過及びその技術的根拠について説明する。 まず上記(1)及び(2)の要求に対するアプローチを
行なつた。TNIの高い組成物を得るためには、高
いTNIを有する成分液晶を混合すれば良い。そこ
で種々の高いTNI成分液晶を検討した結果、上記
成分、、が(1)及び(2)の要求を同時に満足す
る成分であることが明らかになつた。これを説明
する実験例を以下に述べる。次のような を混合した液晶組成物を調製して基本液晶1を構
成し、それぞれ別個に4′−(4−ペンチルシクロ
ヘキシル)−4−エチルビフエニル(成分の
例)を5重量%、4′(4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−4−シアノビフエニル(成分の例)を5
重量%または4′−(4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−4−(4−プロピルシクロヘキシル)ビフエ
ニル(成分の例)を4重量%混合した組成物
(それぞれ組成物1、2、3と称する)を調製し
た。これらの組成物にアントラキノン系二色性染
料 を1重量%ずつ混合し、ホモジニアス配向処理を
施したセルに封入して二色性比を測定し、秩序度
Sを求めたところ、第1表に示すような結果が得
られた、この表より、いずれの添加物も基本液晶
1のTNI点を上昇させる効果があることは明らか
であるが、それに伴つて秩序度Sも向上している
ことがわかる。
置のホスト液晶として用いられる正の誘電異方性
をもつた(P型)ネマチツク液晶組成物に関する
ものである。 GH型液晶表示装置は、よく知られているよう
にネマチツク液晶あるいはネマチツク液晶に光学
活性物質を添加した液晶組成物(ホスト)に二色
性染料(ゲスト)を混合し、電界によつて液晶分
子の配向を変化させかつそれに伴なうゲスト分子
の配向の変化を利用して光の吸収状態が制御でき
ることを表示に利用した装置である。GH型液晶
表示装置の中には種々の表示方式があるが、その
中で、コレステリツク−ネマチツク相転移効果を
利用するホワイト・テイラー型GH(WT−GH)
液晶表示は偏光板を使用しないので明るい表示が
得られるという特徴を有する。第1図に水平配向
処理を施したセルを用いたWT−GH表示装置の
動作原理を示す。ここで、ホスト液晶2には光学
活性物質が含まれているので、電圧を印加しない
時には第1図Aに示す如くグランジヤン組織を形
成する。染料分子1はホスト液晶分子2の配向方
向にそろつて配向するので、その吸収スペクトル
の光(その最大吸光度の波長をλmaxとする)を
吸収する。しかも、ラセン配向しているため、あ
らゆる偏光面5を有するλmaxの光を効率良く吸
収する。従つて、この状態で透過光は第2図に示
す波長対吸光度特性図のOFFで示したスペクト
ルを呈し、着色する。次に、ある閾値電圧Vth以
上の電圧が印加されると第1図Bに示す如くホス
ト液晶2並びに染料分子1はホメオトロピツク配
向し、染料の吸光度は最低となつて、λmaxの光
は吸収されずに透過する。従つて、この状態で透
過光は第2図のONで示したスペクトルを呈し、
着色しない。WTGH液晶表示装置はこの2状態
を表示パターンに利用することによつてカラー表
示を行なうものである。図中の3は透明電極を形
成した透明基板、4は電源である。尚、垂直配向
処理を施した液晶セルを用いるWT−GH型液晶
表示装置もあるが、この動作原理も、上に述べた
ものと本質的に同様である。 本発明は上述のWT−GH型液晶表示装置に使
用する液晶材料として非常に有効な特性を有する
新規な液晶組成物を提供することを目的とするも
のである。 WT−GH型液晶表示装置に用いるホスト液晶
には次のような特性が要求される。 (1) 液晶温度範囲が広いこと。 これは表示用液晶材料一般に要求されること
であるが、GH型表示用液晶材料にあつては特
に重要である。即ち、メイヤーソープ(Maier
−Saupe)理論から明らかなように、ネマチツ
ク−等方性液相転移温度(TNI)が実用温度範
囲より充分高い液晶はそうでない液晶に比べて
実用温度範囲内においてホスト液晶の秩序度S
の温度依存性が小さい。従つて、TNIの高いホ
スト液晶を用いてGH型液晶材料を構成する
と、コントラスト比の温度依存性を小さくする
ことができる。 (2) 二色性染料の固有の二色性比を充分に発揮さ
せることができる液晶であること。 同一の二色性染料を用いても、ホスト液晶の
性質によつて二色性比は異なる値が観測され
る。染料の二色性比と秩序度Sは S=A/A⊥−1/A/A⊥+2 (0S1) なる関係がある。ここでAとA百は染料を溶
解したホモジニアス配向液晶の配向方向にそれ
ぞれ平行および直角に直線偏光を入射した時の
吸光度である。従つて、このようにして求めら
れるSを極力大きくするホスト液晶が望まし
く、Sはホスト液晶の優劣を判定する一つの指
標となる。 (3) 複屈折△nが小さいこと。ここに複屈折△n
は液晶の配向方向にそれぞれ平行および直角に
直線偏光を入射した時の屈折率nおよびn⊥
の差n−n⊥である。 WT型表示装置にあつては、△nが小さいほ
ど、無電界状態でのλmaxの光の吸光度が高く
なることが知られている。 (4) 応答速度の速い表示装置を実現するために、
粘度が低いこと。 以上に述べた要求を満足するホスト液晶組成物
を実現すべく、発明者らは鋭意研究を重ねた結
果、本発明を完成するに至つたものである。本発
明は次の成分乃至を主として構成される。 即ち、 (尚、R1〜R9は炭素数2から5の直鎖状アルキル
基を表わし、シクロヘキサン環上の置換基はトラ
ンス配置をとつている。) 以下、本発明を構成する各液晶成分を選定した
経過及びその技術的根拠について説明する。 まず上記(1)及び(2)の要求に対するアプローチを
行なつた。TNIの高い組成物を得るためには、高
いTNIを有する成分液晶を混合すれば良い。そこ
で種々の高いTNI成分液晶を検討した結果、上記
成分、、が(1)及び(2)の要求を同時に満足す
る成分であることが明らかになつた。これを説明
する実験例を以下に述べる。次のような を混合した液晶組成物を調製して基本液晶1を構
成し、それぞれ別個に4′−(4−ペンチルシクロ
ヘキシル)−4−エチルビフエニル(成分の
例)を5重量%、4′(4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−4−シアノビフエニル(成分の例)を5
重量%または4′−(4−ペンチルシクロヘキシ
ル)−4−(4−プロピルシクロヘキシル)ビフエ
ニル(成分の例)を4重量%混合した組成物
(それぞれ組成物1、2、3と称する)を調製し
た。これらの組成物にアントラキノン系二色性染
料 を1重量%ずつ混合し、ホモジニアス配向処理を
施したセルに封入して二色性比を測定し、秩序度
Sを求めたところ、第1表に示すような結果が得
られた、この表より、いずれの添加物も基本液晶
1のTNI点を上昇させる効果があることは明らか
であるが、それに伴つて秩序度Sも向上している
ことがわかる。
【表】
次に、上記(3)の要求即ち複屈折△nを低減する
ためには、△nが特に低い成分を用いることが効
果的である。その際、注意すべきことは、その成
分が、組成物の他の諸特性、就中、秩序度Sを高
く保つものであることが必要である。そこで、発
明者らは△nが0.10以下の液晶化合物を選択して
諸特性に及ぼす影響を種々検討した結果、△nが
0.06である4−(4−アルキルシクロヘキシル)
シクロヘキサンカルボニトリル(成分I)が最も
効果的であることを見出した。 成分Iの効果として特筆すべき点は、当初の秩
序度Sを低下させずに△nを下げる効果があるこ
とである。これを例示するために、△nが0.07で
ある液晶化合物4−フルオロフエニル 4−アル
キルシクロヘキサンカルボキシレートの効果と比
較した結果を次に示す。 基本液晶組成物として から成る液晶組成物(以下基本液晶2と称する)
に成分を添加して△nを0.12とした組成物(組
成物4と称する)および、基本液晶2に4−フル
オロフエニル 4−アルキルシクロヘキサンカル
ボキシレートを添加して△nを0.12とした組成物
(組成物5)を調製し、それぞれに前述の構造を
持つアントラキノン系二色性染料を1重量%ずつ
混合して、吸光度を測定した。その結果を第2表
に示す。
ためには、△nが特に低い成分を用いることが効
果的である。その際、注意すべきことは、その成
分が、組成物の他の諸特性、就中、秩序度Sを高
く保つものであることが必要である。そこで、発
明者らは△nが0.10以下の液晶化合物を選択して
諸特性に及ぼす影響を種々検討した結果、△nが
0.06である4−(4−アルキルシクロヘキシル)
シクロヘキサンカルボニトリル(成分I)が最も
効果的であることを見出した。 成分Iの効果として特筆すべき点は、当初の秩
序度Sを低下させずに△nを下げる効果があるこ
とである。これを例示するために、△nが0.07で
ある液晶化合物4−フルオロフエニル 4−アル
キルシクロヘキサンカルボキシレートの効果と比
較した結果を次に示す。 基本液晶組成物として から成る液晶組成物(以下基本液晶2と称する)
に成分を添加して△nを0.12とした組成物(組
成物4と称する)および、基本液晶2に4−フル
オロフエニル 4−アルキルシクロヘキサンカル
ボキシレートを添加して△nを0.12とした組成物
(組成物5)を調製し、それぞれに前述の構造を
持つアントラキノン系二色性染料を1重量%ずつ
混合して、吸光度を測定した。その結果を第2表
に示す。
【表】
この表からわかるように組成物4の秩序度Sは
基本液晶2の秩序度と同じ値を示すのに対して、
上記のエステル化合物を混合した組成物5の秩序
度は基本液晶2のそれを下回つている。従つて、
成分は秩序度を低下させることなく△nを低下
させるのに非常に効果的であることがわかる。さ
らにこの成分液晶は、粘度が低いため組成物の応
答速度の向上にも寄与するものである。 次に、上記(4)の要求である応答速度を向上させ
るべく組成物の粘度を下げる成分、すなわち、減
粘剤として有効な成分を検討した。ここでもカラ
ー表示用ホスト液晶としての有用性を増すために
は、秩序度を高く保つよう留意する必要がある。 既述の組成物5に添加したエステル化合物は、
20℃での粘度η20が14cPと低いので減粘剤として
も有用であると考えられる。しかし、組成物2の
秩序度は既述のように0.67と低く、該エステルは
不適当である。他に利用できる減粘剤としては
(4−アルキルフエニル)−4−アルキルシクロヘ
キサンおよび(4−アルキシフエニル)−4−ア
ルキルシクロヘキサンがある。前者は動粘率が
4cst、後者は粘度η20が7〜10cPと報告されてい
る。前者を含有する組成物として前述の基本液晶
2および後者を含有する組成物として次に示す液
晶組成物(組成物6と称する)を調製した。この
組成物はTNIとほぼ等しくするためにその他の成
分組成が若干異なるのはやむを得ない。 基本液晶2および組成物6に前述の構造を持つ
アントラキノン系染料をそれぞれ1重量%ずつ混
合し、ホモジニアス処理を施したセルを用いて吸
光度を測定した結果を第3表に示す。この結果か
らわかるように、これら
基本液晶2の秩序度と同じ値を示すのに対して、
上記のエステル化合物を混合した組成物5の秩序
度は基本液晶2のそれを下回つている。従つて、
成分は秩序度を低下させることなく△nを低下
させるのに非常に効果的であることがわかる。さ
らにこの成分液晶は、粘度が低いため組成物の応
答速度の向上にも寄与するものである。 次に、上記(4)の要求である応答速度を向上させ
るべく組成物の粘度を下げる成分、すなわち、減
粘剤として有効な成分を検討した。ここでもカラ
ー表示用ホスト液晶としての有用性を増すために
は、秩序度を高く保つよう留意する必要がある。 既述の組成物5に添加したエステル化合物は、
20℃での粘度η20が14cPと低いので減粘剤として
も有用であると考えられる。しかし、組成物2の
秩序度は既述のように0.67と低く、該エステルは
不適当である。他に利用できる減粘剤としては
(4−アルキルフエニル)−4−アルキルシクロヘ
キサンおよび(4−アルキシフエニル)−4−ア
ルキルシクロヘキサンがある。前者は動粘率が
4cst、後者は粘度η20が7〜10cPと報告されてい
る。前者を含有する組成物として前述の基本液晶
2および後者を含有する組成物として次に示す液
晶組成物(組成物6と称する)を調製した。この
組成物はTNIとほぼ等しくするためにその他の成
分組成が若干異なるのはやむを得ない。 基本液晶2および組成物6に前述の構造を持つ
アントラキノン系染料をそれぞれ1重量%ずつ混
合し、ホモジニアス処理を施したセルを用いて吸
光度を測定した結果を第3表に示す。この結果か
らわかるように、これら
【表】
2つの組成物の秩序度には、かなり差がある。
この差は減粘剤の分子構造の違いによるものと考
えてよい。従つて、WT−GH型液晶表示のホス
ト液晶の減粘剤としては酸素原子を含まない(4
−アルキルフエニル)−4−アルキルシクロヘキ
サン(成分)が有効である。 最後に、WT−GH型液晶表示において、ネガ
型の表示を行うためには、ホスト液晶組成物は、
正の誘電異方性(△ε>0、△ε=ε−ε⊥、
ここにεとε⊥は、液晶分子長軸方向とそれぞ
れ平行または直角方向の誘電率を表わす。)を有
する必要がある。そのためには、成分液晶として
△εが正のものを混合すれば良いが、その際、良
好なコントラスト比と優れた応答性を実現するた
めには、既述のとうり、複屈折△nと粘度の低い
成分でなくてはならない。そのような成分液晶と
しては、4−(4−アルキルシクロヘキシル)−ベ
ンゾニトリル(成分)がその要求を満足するも
のである。一般には△εが正のネマチツク液晶に
光学活性物質を添加したコレステリツク液晶に於
て、P≪dの場合のコレステリツク−ネマチツク
相転移電圧Vthは次式で与えられる。 ここに、Pはコレステリツク相のラセンピツ
チ、dはセル厚、△εは誘電率の異方性、K22は
ツイストの弾性定数を表す。上式よりわかるよう
に、成分の量を増減することにより、表示素子
の閾電圧Vthを調節することができる。また、前
述の成分およびVも△εが正であるから、同様
の効果があることは明らかである。 以上の結果に基いて、成分〜から成る液晶
組成物の実施例を次に示す。尚、本発明はこの実
施例に限定されるものではない。 実施例 1 第4表に示す組成の液晶組成物を、セル厚10μ
mのツイステツドネマチツクセルに封入して測定
した電気光学的諸特性および物性定数を第5表に
示す。該組成物は−20℃で10日間保存しても結晶
析出は観察されない。従つて、該組成物は広温度
範囲用TN−FEM用材料としても有用である。
この差は減粘剤の分子構造の違いによるものと考
えてよい。従つて、WT−GH型液晶表示のホス
ト液晶の減粘剤としては酸素原子を含まない(4
−アルキルフエニル)−4−アルキルシクロヘキ
サン(成分)が有効である。 最後に、WT−GH型液晶表示において、ネガ
型の表示を行うためには、ホスト液晶組成物は、
正の誘電異方性(△ε>0、△ε=ε−ε⊥、
ここにεとε⊥は、液晶分子長軸方向とそれぞ
れ平行または直角方向の誘電率を表わす。)を有
する必要がある。そのためには、成分液晶として
△εが正のものを混合すれば良いが、その際、良
好なコントラスト比と優れた応答性を実現するた
めには、既述のとうり、複屈折△nと粘度の低い
成分でなくてはならない。そのような成分液晶と
しては、4−(4−アルキルシクロヘキシル)−ベ
ンゾニトリル(成分)がその要求を満足するも
のである。一般には△εが正のネマチツク液晶に
光学活性物質を添加したコレステリツク液晶に於
て、P≪dの場合のコレステリツク−ネマチツク
相転移電圧Vthは次式で与えられる。 ここに、Pはコレステリツク相のラセンピツ
チ、dはセル厚、△εは誘電率の異方性、K22は
ツイストの弾性定数を表す。上式よりわかるよう
に、成分の量を増減することにより、表示素子
の閾電圧Vthを調節することができる。また、前
述の成分およびVも△εが正であるから、同様
の効果があることは明らかである。 以上の結果に基いて、成分〜から成る液晶
組成物の実施例を次に示す。尚、本発明はこの実
施例に限定されるものではない。 実施例 1 第4表に示す組成の液晶組成物を、セル厚10μ
mのツイステツドネマチツクセルに封入して測定
した電気光学的諸特性および物性定数を第5表に
示す。該組成物は−20℃で10日間保存しても結晶
析出は観察されない。従つて、該組成物は広温度
範囲用TN−FEM用材料としても有用である。
【表】
【表】
【表】
実施例 2
実施例1に示した組成物に、アントラキノン系
二色性染料1重量%および4−シアノ−4′−(2
−メチルブチル)ビフエニル1.3重量%を混合
し、セル厚7μmの第3図に示したような3/2π
ツイストセルに封入して、カラー液晶表示として
の特性を測定した。また、市販のGH型カラー表
示用のホスト液晶を用いて同様の条件で測定し
た。両者の結果を第6表に比較して示し、また、
印加電圧対コントラスト比のグラフ第4図に示
す。第4図の横軸の印加電圧は閾電圧Vthによつ
て規格化してある。図中のl1は本発明に係る組成
物、l2は市販品である。この結果によつて明らか
に応答速度およびコントラスト比共に本発明に係
るホスト液晶の方が優れている。
二色性染料1重量%および4−シアノ−4′−(2
−メチルブチル)ビフエニル1.3重量%を混合
し、セル厚7μmの第3図に示したような3/2π
ツイストセルに封入して、カラー液晶表示として
の特性を測定した。また、市販のGH型カラー表
示用のホスト液晶を用いて同様の条件で測定し
た。両者の結果を第6表に比較して示し、また、
印加電圧対コントラスト比のグラフ第4図に示
す。第4図の横軸の印加電圧は閾電圧Vthによつ
て規格化してある。図中のl1は本発明に係る組成
物、l2は市販品である。この結果によつて明らか
に応答速度およびコントラスト比共に本発明に係
るホスト液晶の方が優れている。
【表】
以上詳述した如く本発明に係る液晶組成物を用
いねば優れた表示特性のカラー液晶表示を確立す
ることが可能となる。またこの組成物は、WT−
GH型液晶表示装置に限らず他のGH液晶表示モー
ド、例えば偏光板使用型や二層型GH液晶表示装
置にも有用である。
いねば優れた表示特性のカラー液晶表示を確立す
ることが可能となる。またこの組成物は、WT−
GH型液晶表示装置に限らず他のGH液晶表示モー
ド、例えば偏光板使用型や二層型GH液晶表示装
置にも有用である。
第1図はWT−GH型液晶表示装置の原理を説
明する説明図である。第2図は同様に波長対吸光
度特性を示す説明図である。第3図は3/2πツイ
ストした液晶セルの構成図である。第4図は本発
明に係るホスト液晶と市販のホスト液晶を用いた
WT−GH型液晶表示素子のコントラスト比対印
加電圧を示す説明図である。 1……二色性染料分子、2……ホスト液晶分
子、3……透明電極を設けた透明基板、4……電
源、5……入射光および透過光の偏波面。
明する説明図である。第2図は同様に波長対吸光
度特性を示す説明図である。第3図は3/2πツイ
ストした液晶セルの構成図である。第4図は本発
明に係るホスト液晶と市販のホスト液晶を用いた
WT−GH型液晶表示素子のコントラスト比対印
加電圧を示す説明図である。 1……二色性染料分子、2……ホスト液晶分
子、3……透明電極を設けた透明基板、4……電
源、5……入射光および透過光の偏波面。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 構造式が次の(1)乃至(6)で表わされる化合物 (ここにR1〜R9は炭素数2から5の直鎖状アルキ
ル基を表わし、シクロヘキサン環上の置換基はト
ランス配置をとつている。) のそれぞれを小なくとも1種ずつ含有して成りネ
マテイツク相を示す液晶材料に、ゲストホスト効
果型表示用の二色性染料を添加したことを特徴と
する液晶組成物。 2 二色性染料としてアントラキノン系色素を用
いた特許請求の範囲第1項記載の液晶組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10714082A JPS58225179A (ja) | 1982-06-21 | 1982-06-21 | 液晶組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10714082A JPS58225179A (ja) | 1982-06-21 | 1982-06-21 | 液晶組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS58225179A JPS58225179A (ja) | 1983-12-27 |
JPS6124430B2 true JPS6124430B2 (ja) | 1986-06-11 |
Family
ID=14451522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10714082A Granted JPS58225179A (ja) | 1982-06-21 | 1982-06-21 | 液晶組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS58225179A (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3566901D1 (en) * | 1984-04-07 | 1989-01-26 | Merck Patent Gmbh | Liquid crystal phase |
JPH0629426B2 (ja) * | 1984-07-09 | 1994-04-20 | カシオ計算機株式会社 | 液晶組成物 |
Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5323957A (en) * | 1976-08-14 | 1978-03-06 | Merck Patent Gmbh | Cyclohexane derivatives |
JPS5392745A (en) * | 1977-01-22 | 1978-08-15 | Merck Patent Gmbh | Cyclohexyl cyclohexane and like |
JPS542283A (en) * | 1977-06-03 | 1979-01-09 | Hoffmann La Roche | Liquid crystal mixture |
JPS546884A (en) * | 1977-06-20 | 1979-01-19 | Hitachi Ltd | Nematic liquid crystal body for display device |
JPS5612322A (en) * | 1979-07-06 | 1981-02-06 | Merck Patent Gmbh | Cyclohexylbiphenyl compound* dielectric body containing it and electron optical display element |
JPS56103120A (en) * | 1979-12-05 | 1981-08-18 | Merck Patent Gmbh | Partially hydrogenated oligoo1*44phenylene compounds and dielectric body and electrooptical display element containing them |
-
1982
- 1982-06-21 JP JP10714082A patent/JPS58225179A/ja active Granted
Patent Citations (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5323957A (en) * | 1976-08-14 | 1978-03-06 | Merck Patent Gmbh | Cyclohexane derivatives |
JPS5392745A (en) * | 1977-01-22 | 1978-08-15 | Merck Patent Gmbh | Cyclohexyl cyclohexane and like |
JPS542283A (en) * | 1977-06-03 | 1979-01-09 | Hoffmann La Roche | Liquid crystal mixture |
JPS546884A (en) * | 1977-06-20 | 1979-01-19 | Hitachi Ltd | Nematic liquid crystal body for display device |
JPS5612322A (en) * | 1979-07-06 | 1981-02-06 | Merck Patent Gmbh | Cyclohexylbiphenyl compound* dielectric body containing it and electron optical display element |
JPS56103120A (en) * | 1979-12-05 | 1981-08-18 | Merck Patent Gmbh | Partially hydrogenated oligoo1*44phenylene compounds and dielectric body and electrooptical display element containing them |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS58225179A (ja) | 1983-12-27 |
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