JPS605019Y2 - 交編両面編編物 - Google Patents
交編両面編編物Info
- Publication number
- JPS605019Y2 JPS605019Y2 JP4795881U JP4795881U JPS605019Y2 JP S605019 Y2 JPS605019 Y2 JP S605019Y2 JP 4795881 U JP4795881 U JP 4795881U JP 4795881 U JP4795881 U JP 4795881U JP S605019 Y2 JPS605019 Y2 JP S605019Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- yarn
- knitted fabric
- hydrophilic fiber
- double
- feeder
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Knitting Of Fabric (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
本考案は親水性繊維糸と疎水性合繊糸とを交編した両面
編物に関するものであり、吸汗性があり、かつ吸汗後に
おいても皮膚感覚が良好な肌着用編物を提供することを
目的とするものである。
編物に関するものであり、吸汗性があり、かつ吸汗後に
おいても皮膚感覚が良好な肌着用編物を提供することを
目的とするものである。
本考案者等は上記目的を遠戚するため、綿糸等の親水性
繊維糸とポリエステル、ナイロン等の疎水性合繊糸とを
交編した各種編物試料について種々検討した結果、着用
時読側になる面の親水性繊維糸と疎水性合繊糸との皮膚
への接触面積の割合が一定の範囲内にあるとき、即ち親
水性繊維糸の皮膚への接触面積が試料全面積に対して一
定の割合にあるとき良い結果が得られることが判明した
。
繊維糸とポリエステル、ナイロン等の疎水性合繊糸とを
交編した各種編物試料について種々検討した結果、着用
時読側になる面の親水性繊維糸と疎水性合繊糸との皮膚
への接触面積の割合が一定の範囲内にあるとき、即ち親
水性繊維糸の皮膚への接触面積が試料全面積に対して一
定の割合にあるとき良い結果が得られることが判明した
。
本考案において、親水性繊維糸の皮膚への接触面積の試
料全面積に対する割合を綿糸接触率といい、綿糸接触率
は次式で示される。
料全面積に対する割合を綿糸接触率といい、綿糸接触率
は次式で示される。
綿糸接触率=(親水性繊維糸接触面積/試料全面積)X
100 なお、親水性繊維糸接触面積は、例えば試料を平板に貼
り付け、試料面を軽く朱肉に押し付けて読取顕微鏡によ
り朱肉の付着した部分の親水性繊維糸部分の巾と長さを
測定することで求めることができる。
100 なお、親水性繊維糸接触面積は、例えば試料を平板に貼
り付け、試料面を軽く朱肉に押し付けて読取顕微鏡によ
り朱肉の付着した部分の親水性繊維糸部分の巾と長さを
測定することで求めることができる。
なお、親水性繊維糸が親水性繊維と疎水性合成繊維との
混紡糸である場合は、すべて親水性繊維糸からなるもの
としてその面積を求めればよい。
混紡糸である場合は、すべて親水性繊維糸からなるもの
としてその面積を求めればよい。
第1図および第2図は各種交編編物試料についてその綿
糸接触率を求め、これと吸汗性および吸汗後の皮膚感覚
(接触冷感の程度)との関係を示したものである。
糸接触率を求め、これと吸汗性および吸汗後の皮膚感覚
(接触冷感の程度)との関係を示したものである。
即ち第1図は吸汗性の良否を表わす初期吸水時間と綿糸
接触率との関係を示し、綿糸接触率が1%程度以下にな
ると吸水時間は急激に長くなっている。
接触率との関係を示し、綿糸接触率が1%程度以下にな
ると吸水時間は急激に長くなっている。
即ち吸汗性からは綿糸接触率は1%以上であることが望
ましいことが判る。
ましいことが判る。
なお、吸水時間とは3cmX3ay+の試料を濡れたガ
ラスフィルター上に50Iiの荷重で圧着させ、試料が
ガラスフイルダーを通して0.3ml吸水するのに要し
た時間である。
ラスフィルター上に50Iiの荷重で圧着させ、試料が
ガラスフイルダーを通して0.3ml吸水するのに要し
た時間である。
又、第2図は吸汗後の皮膚感覚を冷感の程度として捉ら
え、これと綿糸接触率との関係を示したもので、綿糸接
触率が15%程度以下になると冷惑の程度が改善されて
いる。
え、これと綿糸接触率との関係を示したもので、綿糸接
触率が15%程度以下になると冷惑の程度が改善されて
いる。
即ち、吸汗後の皮膚感覚からは綿糸接触率は15%以下
であることが望ましいことが判る。
であることが望ましいことが判る。
なお、冷感の程度は、含水率150%とした試料を皮膚
に接触させ、そのときに感じる冷感をl:冷たさを全く
感じない。
に接触させ、そのときに感じる冷感をl:冷たさを全く
感じない。
2:はとんど感じない。3:多少感じる。
4:かなり感じる。5:非常に感じるの5段階で評価し
たものである。
たものである。
即ち、肌着として着用感のよい編物としては綿糸接触率
が1〜15%の範囲内にあることが好ましいといえる。
が1〜15%の範囲内にあることが好ましいといえる。
本考案者等は以上のような知見を親水性繊維糸と疎水性
合繊糸とを交編した両面編編物に適用すべく鋭意研究を
進めた結果、本考案を完成するに至ったものである。
合繊糸とを交編した両面編編物に適用すべく鋭意研究を
進めた結果、本考案を完成するに至ったものである。
本考案になる交編両面編編物はそれ自体公知の両面編丸
編機を用いて編成することができる。
編機を用いて編成することができる。
即ち、本考案は両面編丸編機において、3給糸口で1編
戒単位を構成する編物であって、第3図の針組織図に示
す如く第1給糸口からの編糸ではシリンダー針がニット
編成位置をとり、第2給糸口からの編糸では、シリンダ
ー針、ダイヤル針ともにタック編成位置をとり、第3給
糸口からの編糸ではダイヤル針がニット編成位置をとる
。
戒単位を構成する編物であって、第3図の針組織図に示
す如く第1給糸口からの編糸ではシリンダー針がニット
編成位置をとり、第2給糸口からの編糸では、シリンダ
ー針、ダイヤル針ともにタック編成位置をとり、第3給
糸口からの編糸ではダイヤル針がニット編成位置をとる
。
このような針組織により編成すると、編物の片面には第
1給糸口からの編糸のループが現われ、ループの列と列
との間に第2給糸口からの編糸が現われる。
1給糸口からの編糸のループが現われ、ループの列と列
との間に第2給糸口からの編糸が現われる。
編物の他の面には第3給糸口からの編糸のループが現わ
れ、ループの列と列との間に第2給糸口からの編糸が現
われる。
れ、ループの列と列との間に第2給糸口からの編糸が現
われる。
本考案は、このような組織を有する両面編編物において
、第1給糸口に供給する編糸を疎水性合繊糸と腰第2給
糸口に供給する編糸を親水性繊維糸としてものである。
、第1給糸口に供給する編糸を疎水性合繊糸と腰第2給
糸口に供給する編糸を親水性繊維糸としてものである。
即ち、編物の片面には第4図に示すように疎水性合繊糸
と親水性繊維糸とが出現し、編物の他の面には第5図に
示すように親水性繊維糸のみが出現する。
と親水性繊維糸とが出現し、編物の他の面には第5図に
示すように親水性繊維糸のみが出現する。
さらに本考案になる上記編物において、本考案の目的を
遠戚するためには、交編する親水性繊維糸と疎水性合繊
糸との太さの関係が問題になる。
遠戚するためには、交編する親水性繊維糸と疎水性合繊
糸との太さの関係が問題になる。
親水性繊維糸が疎水性合繊糸に比し細すぎる場合は、上
記した範囲、即ち1%以上の綿糸接触率が得られず、本
考案の目的が遠戚されない。
記した範囲、即ち1%以上の綿糸接触率が得られず、本
考案の目的が遠戚されない。
また親水性繊維糸が疎水性合繊糸に比し太すぎる場合は
、15%以下の綿糸接触率が得られず、本考案の目的が
遠戚されない。
、15%以下の綿糸接触率が得られず、本考案の目的が
遠戚されない。
本考案者の実験結果から、本考案の目的を遠戚するため
には、親水性繊維糸のテックス番手(TC)と疎水性合
繊糸のテックス番手(TE)との比TE/TCを1.3
以下とする必要のあることが判明した。
には、親水性繊維糸のテックス番手(TC)と疎水性合
繊糸のテックス番手(TE)との比TE/TCを1.3
以下とする必要のあることが判明した。
疎水性合繊糸としては冷感を少なくするために加工糸を
用いるのが好ましく、また単繊維の太さとしては1〜5
デニールのものが用いられる。
用いるのが好ましく、また単繊維の太さとしては1〜5
デニールのものが用いられる。
本考案による交編両面編編物は、本考案者が知り得た上
記のような好ましい綿糸接触率の範囲内にあるとともに
、編物の片面(第4図)への親水性繊維糸の出現が編物
全面に均等に分配されているので、編物のどの部分をと
っても同様な効果が得られ、編物の第4図の面を肌に接
する面として着用するとき、まことに好適な肌着となる
。
記のような好ましい綿糸接触率の範囲内にあるとともに
、編物の片面(第4図)への親水性繊維糸の出現が編物
全面に均等に分配されているので、編物のどの部分をと
っても同様な効果が得られ、編物の第4図の面を肌に接
する面として着用するとき、まことに好適な肌着となる
。
なお、第1給糸口に供給する糸を親水性繊維糸とし、第
2給糸口に供給する糸を親水性繊維糸とし、第3給糸口
に供給する糸を疎水性合繊糸とすると、本考案で得られ
る編物を較べて、編上りの状態で第4図の面が円筒の外
側にあるか内側にあるかの差のみで、片面が第4図とな
り他の面が第5図となるので、親水性繊維糸と疎水性合
繊糸とのテックス番手比が上述の範囲内であれば、第4
図の面を肌に接する面として使用すれば、本考案の糸の
使用法で得られる編物と同様に好適な肌着が得られる。
2給糸口に供給する糸を親水性繊維糸とし、第3給糸口
に供給する糸を疎水性合繊糸とすると、本考案で得られ
る編物を較べて、編上りの状態で第4図の面が円筒の外
側にあるか内側にあるかの差のみで、片面が第4図とな
り他の面が第5図となるので、親水性繊維糸と疎水性合
繊糸とのテックス番手比が上述の範囲内であれば、第4
図の面を肌に接する面として使用すれば、本考案の糸の
使用法で得られる編物と同様に好適な肌着が得られる。
実施例
親水性繊維糸として14.8テツクス(4@手)の綿糸
を、また疎水性合繊糸として11.1テツクス(100
d−72f)のポリエステル加工糸を用いた、本考案組
織になる交編両面編編物について、綿糸接触率、吸水時
間および接触冷感程度を調べたところ、第1表のとおり
吸水時間も短く接触冷感程度も良好であった。
を、また疎水性合繊糸として11.1テツクス(100
d−72f)のポリエステル加工糸を用いた、本考案組
織になる交編両面編編物について、綿糸接触率、吸水時
間および接触冷感程度を調べたところ、第1表のとおり
吸水時間も短く接触冷感程度も良好であった。
比較例 1
親水性繊維糸として24.6テツクス(24番手)の綿
糸を、また疎水性合繊糸として8.3テツクス(75d
−72f)のポリエステル加工糸を用いた、本考案組織
になる交編両面編編物について、実施例1と同様の性質
を調べたところ、第1表のとおりで接触冷感程度におい
て好ましくなかった。
糸を、また疎水性合繊糸として8.3テツクス(75d
−72f)のポリエステル加工糸を用いた、本考案組織
になる交編両面編編物について、実施例1と同様の性質
を調べたところ、第1表のとおりで接触冷感程度におい
て好ましくなかった。
比較例 2
親水性繊維糸として11.8テツクス(5@手)の綿糸
を、又疎水性合繊糸として16.7テツクス(x5od
−32f)のポリエステル加工糸を用いた、本考案組織
になる交編両面編編物について、実施例1と同様に性質
を調べたところ第1表のとおりで、吸水時間が長くなり
好ましくなかった。
を、又疎水性合繊糸として16.7テツクス(x5od
−32f)のポリエステル加工糸を用いた、本考案組織
になる交編両面編編物について、実施例1と同様に性質
を調べたところ第1表のとおりで、吸水時間が長くなり
好ましくなかった。
【図面の簡単な説明】
第1図は、綿糸と疎水性合繊加工糸とを交編した編物の
机側の綿糸接触率と吸水時間との関係を示すグラフ。 第2図は、第1図に用いたと同様の編物の机側の綿糸接
触率と接触冷感程度との関係を示すグラフ。 第3図は、本考案を適用する編物の針組織図。 第4図および第5図は、第3図に示す新組織により得ら
れる本考案の編物の片面および他の面の編糸の出現状態
を示す図である。 Fl・・・・・・親水性繊維糸、F2・・・・・・疎水
性合繊加工糸。
机側の綿糸接触率と吸水時間との関係を示すグラフ。 第2図は、第1図に用いたと同様の編物の机側の綿糸接
触率と接触冷感程度との関係を示すグラフ。 第3図は、本考案を適用する編物の針組織図。 第4図および第5図は、第3図に示す新組織により得ら
れる本考案の編物の片面および他の面の編糸の出現状態
を示す図である。 Fl・・・・・・親水性繊維糸、F2・・・・・・疎水
性合繊加工糸。
Claims (1)
- 第1給糸口からの糸ではシリンダー針がニット編成位置
をとり、第2給糸口からの糸では、シリンダー針、ダイ
ヤル針ともにタック編成位置をとり、第3給糸口からの
糸ではダイヤル針がニット編成位置をとる両面編編物に
おいて、第1給糸口に給糸する糸を疎水性合繊糸とし、
第2給糸口に供給する糸を親水性繊維糸とし、第3給糸
口に供給する糸を親水性繊維糸とし、かつ、前記疎水性
合繊糸のテックス番手(TE)と親水性繊維糸のテック
ス番手(TC)との関係が0.4<TE/TC<1.3
の範囲であることを特徴とする交編両面編編物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4795881U JPS605019Y2 (ja) | 1981-04-01 | 1981-04-01 | 交編両面編編物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4795881U JPS605019Y2 (ja) | 1981-04-01 | 1981-04-01 | 交編両面編編物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS57162388U JPS57162388U (ja) | 1982-10-13 |
JPS605019Y2 true JPS605019Y2 (ja) | 1985-02-15 |
Family
ID=29844718
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4795881U Expired JPS605019Y2 (ja) | 1981-04-01 | 1981-04-01 | 交編両面編編物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS605019Y2 (ja) |
-
1981
- 1981-04-01 JP JP4795881U patent/JPS605019Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS57162388U (ja) | 1982-10-13 |
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