JPS604898B2 - モリブデン基合金 - Google Patents
モリブデン基合金Info
- Publication number
- JPS604898B2 JPS604898B2 JP19231682A JP19231682A JPS604898B2 JP S604898 B2 JPS604898 B2 JP S604898B2 JP 19231682 A JP19231682 A JP 19231682A JP 19231682 A JP19231682 A JP 19231682A JP S604898 B2 JPS604898 B2 JP S604898B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- molybdenum
- based alloy
- carbon
- potassium
- silicon
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- Expired
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Description
【発明の詳細な説明】
この発明は高温強度に優れたモリブデン基合金に関する
ものである。
ものである。
モリブデンは、融点が約2600qoと高く、加工性に
富んでいるので、耐熱材料として広く使用されているが
、市販されている純モリブデンおよび各種モリブデン合
金はいずれも1500午0以下の温度で結晶が粗大化し
て強度が低下するほか、室温での延性に乏しく、簡単に
脆性破壊を起こすという欠点があった。
富んでいるので、耐熱材料として広く使用されているが
、市販されている純モリブデンおよび各種モリブデン合
金はいずれも1500午0以下の温度で結晶が粗大化し
て強度が低下するほか、室温での延性に乏しく、簡単に
脆性破壊を起こすという欠点があった。
この発明は、上記従来のモリブデン材料よりも高温強度
が高く、かつ室温における加工性に富んだモリブデン材
料を提供するもので、重量比で炭素o.005〜0.3
%、ケイ素0.01〜0.2%、カリウム0.01〜0
.2%を含有し、残りが実質的にモリブデンであるモリ
ブデン基合金をその要旨としている。
が高く、かつ室温における加工性に富んだモリブデン材
料を提供するもので、重量比で炭素o.005〜0.3
%、ケイ素0.01〜0.2%、カリウム0.01〜0
.2%を含有し、残りが実質的にモリブデンであるモリ
ブデン基合金をその要旨としている。
この合金の成分のうち、炭素(C)は焼縞後の合金の加
工性を向上させる働きをなすもので、仮にこの炭素を添
加せず、モリブデン(Mo)にカリウム(K)とケイ素
(Si)だけを添加した合金とすると、袷間加工は袷ん
ど不可能である。
工性を向上させる働きをなすもので、仮にこの炭素を添
加せず、モリブデン(Mo)にカリウム(K)とケイ素
(Si)だけを添加した合金とすると、袷間加工は袷ん
ど不可能である。
炭素(C)の含有量の好ましい範囲は前記の如く0.0
05〜0.3%(重量%、以下同じ)、より好ましくは
0.007〜0.1%であり、炭素量が0.3%よりも
多くなると結晶粒界および粒内に炭化物を作り、合金の
機械的性質を劣下させる。逆に炭素量が0.005%未
満では、上記加工性の改良効果が期待できない。また、
カリウム(K)とケイ素(Si)は再結晶温度を上昇さ
せる働きをなすもので、含有量の好ましい範囲はいずれ
も0.01〜0.2%であり、より好ましい範囲はカリ
ウムが0.05〜0.1%、ケイ素が0.1〜0.15
である。
05〜0.3%(重量%、以下同じ)、より好ましくは
0.007〜0.1%であり、炭素量が0.3%よりも
多くなると結晶粒界および粒内に炭化物を作り、合金の
機械的性質を劣下させる。逆に炭素量が0.005%未
満では、上記加工性の改良効果が期待できない。また、
カリウム(K)とケイ素(Si)は再結晶温度を上昇さ
せる働きをなすもので、含有量の好ましい範囲はいずれ
も0.01〜0.2%であり、より好ましい範囲はカリ
ウムが0.05〜0.1%、ケイ素が0.1〜0.15
である。
カリウムとケイ素の含有量が0.2%を越えると、加工
性が著しく低下するとともに、粒界にこれらの酸化物が
析出して機械的性質を著しく劣化させる。逆に、これら
の含有量が0.01%未満では、再結晶温度上昇の効果
がない。なお、不可避的に混入する不純物等、上記C,
K,Si以外の徴量の異種元素が存在してもよい。この
モリブデン基合金は、粉末ャ金法で製造することができ
る。
性が著しく低下するとともに、粒界にこれらの酸化物が
析出して機械的性質を著しく劣化させる。逆に、これら
の含有量が0.01%未満では、再結晶温度上昇の効果
がない。なお、不可避的に混入する不純物等、上記C,
K,Si以外の徴量の異種元素が存在してもよい。この
モリブデン基合金は、粉末ャ金法で製造することができ
る。
粉末ャ金法によって暁結体が得られたら、必要な塑性加
工を施して板材、線村等の製品を得る。得られた製品の
再結晶温度は高く、市販の純モリブデン板の再結晶温度
が1000〜1100ooであるのに較べて、本発明モ
リブデン基合金の1実施例である同様な板材の再結晶温
度を測定した結果は1650〜1750qo程度であっ
た。また、同上実施例では、1800午○で熱処理した
後にも多少の圧延組織が残留していた。つぎに本発明に
かかるモリブデン基合金の製造例について説明する。〔
製造例〕モリブデン酸化物(主としてMOO2)にケイ
酸カリウム溶液をふりかけ、充分混合した。
工を施して板材、線村等の製品を得る。得られた製品の
再結晶温度は高く、市販の純モリブデン板の再結晶温度
が1000〜1100ooであるのに較べて、本発明モ
リブデン基合金の1実施例である同様な板材の再結晶温
度を測定した結果は1650〜1750qo程度であっ
た。また、同上実施例では、1800午○で熱処理した
後にも多少の圧延組織が残留していた。つぎに本発明に
かかるモリブデン基合金の製造例について説明する。〔
製造例〕モリブデン酸化物(主としてMOO2)にケイ
酸カリウム溶液をふりかけ、充分混合した。
この混合粉末を水素気流中で1000〜120000で
還元して、平均粒度3〜5〃m(ミクロン)の還元粉末
とした。得られた還元粉末に市販の微細炭素粉末(カー
ボンブラック)を添加し、蝿洋機で充分蝿梓混合(5k
9の粉末を60分混合)した。得られた炭素含有混合粉
末を直方体のゴム型に充填し、3on/鮒の静水圧下で
加圧成形した。この成形体を水素気流中で120000
×60分の条件で予備暁結し、しかるのち同様に水素気
流中で1800oox3時間の条件で焼結した。これに
よって直方体状の焼結体が得られたが、つぎにこれを水
素気流中で1500〜1600ooに加熱し、厚さ10
〜15帆となるまで高速鍛造を行なった。
還元して、平均粒度3〜5〃m(ミクロン)の還元粉末
とした。得られた還元粉末に市販の微細炭素粉末(カー
ボンブラック)を添加し、蝿洋機で充分蝿梓混合(5k
9の粉末を60分混合)した。得られた炭素含有混合粉
末を直方体のゴム型に充填し、3on/鮒の静水圧下で
加圧成形した。この成形体を水素気流中で120000
×60分の条件で予備暁結し、しかるのち同様に水素気
流中で1800oox3時間の条件で焼結した。これに
よって直方体状の焼結体が得られたが、つぎにこれを水
素気流中で1500〜1600ooに加熱し、厚さ10
〜15帆となるまで高速鍛造を行なった。
鍛造後は水素気流中で約1200qoに加熱し、段階的
に繰り返し圧延した。加工率が90%を越えると、約2
00つ○での子熱のみで冷間圧延することが可能であっ
た。得られた厚さ1帆の板状製品の種々に温度における
引張強さを第1図に、また焼鈍温度とビッカース硬さと
の関係を第2図に示す。この試片の組成は炭素0.01
%、カリウム0.03%、ケイ素0.1%、残モリブデ
ンであった。第1図、第2図には比較のため市販の純モ
リブデン板の引張強さとビッカース硬さがあわせて図示
されている。なお、合金中における炭素(C)、カリウ
ム(K)、ケイ素(Si)の含有量の変遷を調べた結果
は第1表の通りであった。第1表 以上に説明したように、本発明にかかるモリブデン基合
金は、従来のモリブデン材料に較べて高温強度が高く、
しかも加工性に富んだ実用性の高いものである。
に繰り返し圧延した。加工率が90%を越えると、約2
00つ○での子熱のみで冷間圧延することが可能であっ
た。得られた厚さ1帆の板状製品の種々に温度における
引張強さを第1図に、また焼鈍温度とビッカース硬さと
の関係を第2図に示す。この試片の組成は炭素0.01
%、カリウム0.03%、ケイ素0.1%、残モリブデ
ンであった。第1図、第2図には比較のため市販の純モ
リブデン板の引張強さとビッカース硬さがあわせて図示
されている。なお、合金中における炭素(C)、カリウ
ム(K)、ケイ素(Si)の含有量の変遷を調べた結果
は第1表の通りであった。第1表 以上に説明したように、本発明にかかるモリブデン基合
金は、従来のモリブデン材料に較べて高温強度が高く、
しかも加工性に富んだ実用性の高いものである。
第1図は種々の温度における引張強さをあらわすグラフ
、第2図は焼錨温度とビッカース硬さの関係をあらわす
グラフである。 ・第1図 第2図
、第2図は焼錨温度とビッカース硬さの関係をあらわす
グラフである。 ・第1図 第2図
Claims (1)
- 1 重量比で炭素0.005〜0.3%、ケイ素0.0
1〜0.2%、カリウム0.01〜0.2%を含有し、
残りが実質的にモリブデンである高温強度にすぐれた耐
熱性モリブデン基合金。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19231682A JPS604898B2 (ja) | 1982-10-31 | 1982-10-31 | モリブデン基合金 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19231682A JPS604898B2 (ja) | 1982-10-31 | 1982-10-31 | モリブデン基合金 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5980745A JPS5980745A (ja) | 1984-05-10 |
JPS604898B2 true JPS604898B2 (ja) | 1985-02-07 |
Family
ID=16289250
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19231682A Expired JPS604898B2 (ja) | 1982-10-31 | 1982-10-31 | モリブデン基合金 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS604898B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6075545A (ja) * | 1983-09-29 | 1985-04-27 | Toshiba Corp | ダイス及びその製造方法 |
JPH01156449A (ja) * | 1987-12-11 | 1989-06-20 | Tokyo Tungsten Co Ltd | モリブデン焼結体及びその製造方法 |
AT392432B (de) * | 1989-05-03 | 1991-03-25 | Plansee Metallwerk | Verfahren zur herstellung von warmkriechfesten halbfabrikaten oder formteilen aus hochschmelzenden metallen |
JPH0827534A (ja) * | 1994-07-18 | 1996-01-30 | Tokyo Tungsten Co Ltd | モリブデン板及びその製造方法 |
-
1982
- 1982-10-31 JP JP19231682A patent/JPS604898B2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5980745A (ja) | 1984-05-10 |
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