JPS6048452B2 - 硫酸ニツケル水溶液からのコバルトの除去法 - Google Patents

硫酸ニツケル水溶液からのコバルトの除去法

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JPS6048452B2
JPS6048452B2 JP15252781A JP15252781A JPS6048452B2 JP S6048452 B2 JPS6048452 B2 JP S6048452B2 JP 15252781 A JP15252781 A JP 15252781A JP 15252781 A JP15252781 A JP 15252781A JP S6048452 B2 JPS6048452 B2 JP S6048452B2
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JP
Japan
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nickel
cobalt
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aqueous solution
nickel sulfate
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JP15252781A
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JPS5855087A (ja
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知恵 小野
茂 洒井
尚 小野
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、コバルトを含有する硫酸ニッケルの水溶液に
第2水酸化ニッケルを添加し、コバルトを沈殿物として
分離する方法に関するものである。
従来ニッケルの精製工程におけるコバルトイオンの除去
法としては、1) コバルトを含有する硫酸ニッケル水
溶液及び又は、塩化ニッケル水溶液に炭酸ニッケル又は
消石灰などの中和剤と塩素ガスなどの酸化剤を添加して
コバルトイオンを三価の水酸化物として沈殿物させて除
去する方法、2) 硫酸ニッケル水溶液に中和量よりや
や過剰の水酸化ナトリウムを加え、得られたスラリーを
電解的に酸化することによつて第2水酸化ニッケルとし
、得られた沈殿物をコバルトを含有する硫酸ニッケルの
水溶液に添加して、コバルトを沈殿物として分離する方
法等がある。
しかしながら1)の方法は硫酸ニッケル水溶液に相当量
の塩素イオンが混入し、これがニッケルの製造工程内の
設備を腐食するので補修コスト又は腐食に耐えるための
設備の初期投資コストが大幅に嵩むという欠点がある。
2)の方法の場合には塩素イオンの混入はないが、電解
酸化時の電流効率が極度に低いため、効率よく第2水酸
化ニッケルの割合の多い水酸化物が得られず、そのため
コバルトの除去率が悪いと云うことと、得られる第2水
酸化ニッケルの濾過性が悪いので、濾過洗浄の際に大き
な設備を要する等の欠点がある。本願出願人は上記の方
法を改良し、硫酸ニッケル水溶液中に含まれるコバルト
を沈殿物として効率良く除去する方法を別途出願した(
特願昭54−ノ158648号)。
この方法の要旨は、コバルトを少量含有するか又はコバ
ルトを含まない硫酸ニッケルの水溶液に、該水溶液のp
Hが11〜12となるまでアルカリを加え得られる水酸
化ニッケルのスラリーに、さら5にスラリー中のニッケ
ル量に対し1.2当量以下の次亜塩素酸ナトリウム水溶
液を添加し、生成する三価のニッケルをニッケルの総量
のうち80重量%以上含有する第2水酸化ニッケルの沈
殿を分離し、この沈殿をコバルトを含有する硫酸ニッケ
ル水溶液中のコバルト量に対しニッケルとして2当量以
上、PH3〜5で添加しコバルトを沈殿物として分離す
るというものてある。
この方法によれば上記第2水酸化ニッケルを少量添加す
ることによつて、数y/lのコバルトを95%以上、濃
度として0.1y/e以下まで効率よく除去することが
できる。そしてこの方法によれば種々の液組成のものを
j手広く処理することが可能ではあるが、少量のコバル
トを含有する硫酸ニッケル水溶液のニッケル等の液組成
が変ると脱コバルトの際に生成する沈殿(スラリー)の
濾過性やコバルト沈殿物中のニッケル品位が変化すると
いう問題点があつた。
本発明の目的は上記の問題点を解消し、コバルト沈殿物
の濾過性と沈殿中に混入するニッケル量を極力減少させ
る脱コバルト法を提供することにある。この目的を達成
するため本発明法は、原液のPHと反応スラリーの濾過
性及びコバルト沈殿物に混入するニッケル量との関係に
ついて多くの実験を行つた結果、第2水酸化ニッケルを
添加する時の原液のPHが生成するスラリーの濾過性に
強い相関があることを見出し、このPHを規制すること
によ;つてコバルト沈殿物に混入するニッケル量をもコ
ントロールできることを解明し本発明法に至つたものて
ある。
すなわちコバルトを含有する硫酸ニッケルの水溶液にア
ルカリを加えてPHを2.0以上3.0以下に調二整し
たのち好ましくは50〜60゜Cに加温したのち三価の
ニッケルを8鍾量%以上含有する第2水酸化ニッケルを
コバルト量に対し、王価のニッケルとして1.6当量以
上添加してコバルトの沈殿物を生成させ、後にこれを分
離するものである。
3第2水酸化ニッケルを添加する時の原液のPHを2.
0以上3.0以下とする理由は、PHが2.0以下では
過剰に存在する酸のために第2水酸化ニッケルが溶解さ
れるので所定の量までコバルトを除去するためにはその
使用量が増加するからであり、PHが4t3.0以上に
なると実施例に示したように生成するスラリーのため水
溶液の濾過速度が遅くなるからである。
この濾過速度が特に支障とならなければ、PH5.Oま
ではコバルトの除去率やコバルト沈殿物に混入するニッ
ケルの量等は満足する数値を示す。
次にコバルト量に対し、添加する第2水酸化ニッケル中
の三価のニッケルを1.6当量以上とするのは、これ以
下ではコバルトの除去率が低下するためである。生成す
る沈殿物中に混入するニッケル量を制約するためにもこ
の第2水酸化ニッケル中のニッケルは8喧量%以上が三
価であることが好ましい。本発明法によれば数g/eの
コバルトを含む硫酸に溶解したニッケルの水溶液より9
8%以上の除去率でコバルトを除去することができ、か
つその沈殿物に混入するニッケル量はおよそコバルトと
同量程度とすることができるが、効果として最も著るし
いのはスラリーの濾過速度が飛躍的に向上することであ
る。
以下実施例について説明する。
実施例1 109y/l’のニッケル、1.8ダ/eのコバルトを
含有するPH6.6の硫酸ニッケル水溶液300m1に
、6規定の硫酸を添加して所定のPHに調整したのち、
水溶液を加温して50℃に保持し、これにΞ価のニッケ
ルを100%含有する第2水酸化ニッケルを乾量で2.
19(2当量)添加し、1時間攪拌して充分に反応させ
たのち、ヌツチエ濾過器を使用して夫々一定条件で真空
濾過し、その濾過速度を測定した。
別に濾別されたコバルトの沈殿は、充分に水洗乾燥の後
、硫酸水溶液に溶解して夫々の品位を定量した。
結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように原液のPHが高くなるに従つ
て処理液の濾過速度は急激に低下してくる。
しカルPHが6以上になると反転して濾過速度は上昇し
てくるがこれはN1とCOの比率を見て解るようにNi
の共沈が多くなつてそれらの凝集による影響と見られる
。実施例2 第2水酸化ニッケル中、ニッケルのΞ価のニッケル含有
率(以下酸化率と称する)を変え、その添加量を三価の
ニッケルが原液中のコバルト量に対し1.7当量となる
ように添加し、原液のPHを2.9とした以外は実施例
1と同様にして処理した。
結果を第2表に示す。コバルトの除去率は原液中のコバ
ルトに対する第2水酸化ニッケルの酸化率に依存するの
で、この酸化率の低い第2水酸化ニッケルは物量として
多量添加する必要がある。
また酸化率が低い場合は二価のニッケルを含んでいるの
で反応PHは上昇し、結果的にスラリーの濾過性が悪く
なつてくる。従つてニッケルの酸化率は高い程好ましい
が、8踵量%以上であれば実用上特に支障はない。
第2表は原液中のコバルト量に対してΞ価のニッケルと
して1.7当量となるように第2水酸化ニッケルを添加
した楊合であり、コバルトの除去率が約99%であるが
、もつと徹底的にコバルトを分離したい場合には、原液
中コバルト量に対し三価クのニッケルとして3当量程度
使用すれば良い。但し第2水酸化ニッケルを多量に使用
すれば、生成するコバルトの沈殿中に共沈するニッケル
量も増加する傾向があるのて注意を要する。尚本発明は
塩化ニッケル水溶液中のコバルトのo除去にも応用する
ことができる。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 コバルトを含有する硫酸ニッケルの水溶液に、該液
    中のコバルト量に対し、ニッケル総量のうち三価のニッ
    ケルを80重量%以上含有する第2水酸化ニッケルを添
    加し、コバルトを沈殿物として分離する硫酸ニッケル水
    溶液の浄液法に於て、前記コバルトを含有する硫酸ニッ
    ケルの水溶液のpHを2.0以上3.0以下としたのち
    、該硫酸ニッケル水溶液に、該液中のコバルト量に対し
    第2水酸化ニッケル中の三価のニッケル量として1.6
    当量以上の上記第2水酸化ニッケルを添加することを特
    徴とする硫酸ニッケル水溶液からのコバルトの除去法。
JP15252781A 1981-09-26 1981-09-26 硫酸ニツケル水溶液からのコバルトの除去法 Expired JPS6048452B2 (ja)

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JPS5855087A JPS5855087A (ja) 1983-04-01
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3546912B2 (ja) * 1997-04-30 2004-07-28 住友金属鉱山株式会社 酸性有機抽出剤による硫酸ニッケルの精製方法
JP3440752B2 (ja) * 1997-04-30 2003-08-25 住友金属鉱山株式会社 コバルトを含む硫酸ニッケルの精製方法
JP3546911B2 (ja) * 1997-04-30 2004-07-28 住友金属鉱山株式会社 高純度硫酸ニッケルの精製方法

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JPS5855087A (ja) 1983-04-01

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