JPS6048286B2 - 多刃ボ−ルエンドミル - Google Patents
多刃ボ−ルエンドミルInfo
- Publication number
- JPS6048286B2 JPS6048286B2 JP15180077A JP15180077A JPS6048286B2 JP S6048286 B2 JPS6048286 B2 JP S6048286B2 JP 15180077 A JP15180077 A JP 15180077A JP 15180077 A JP15180077 A JP 15180077A JP S6048286 B2 JPS6048286 B2 JP S6048286B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- cutting
- cutting edge
- chip
- blade
- end mill
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired
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- Milling Processes (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、比較的大径の多刃ボールエンドミルゝに関し
特に分割形の切刃チップについて、Ξ次元的な切刃の配
列構成を採ることにより、切削動力の減少から切削能率
を向上させるとともに、その刃先形状を単純化すること
により、ろう付け式のものにあつては、刃先の再研削を
容易に行ない得1るようにしたものである。
特に分割形の切刃チップについて、Ξ次元的な切刃の配
列構成を採ることにより、切削動力の減少から切削能率
を向上させるとともに、その刃先形状を単純化すること
により、ろう付け式のものにあつては、刃先の再研削を
容易に行ない得1るようにしたものである。
従来、この種の多刃ボールエンドミルは、金型の曲面加
工に利用されることが多く、このため、三次元的な切削
方式に追従して有効な切削を行ない得ることが必要とさ
れる。
工に利用されることが多く、このため、三次元的な切削
方式に追従して有効な切削を行ない得ることが必要とさ
れる。
したがつて、多刃ボールエンドミルの切刃チップは、苛
酷な切削条件が適用されるため、これに耐え得る刃先構
成を採つたものの開発が要望されている。
酷な切削条件が適用されるため、これに耐え得る刃先構
成を採つたものの開発が要望されている。
本発明は、上述の点に鑑みなされたもので、多刃ボール
エンドミルの切刃チップは、その切刃稜を形成する側て
は、少なくとも截頭円錐板の一部をなしており、チップ
座内に配置されるに際しては、その截頭面がチップ座面
側に位置することにより、そのすくい面が錐面により形
成され、またその逃げ面がチップ座面側に位置すること
により、そのすくい面が錐面により形成され、またその
逃げ面が円錐底面により形成されるようになつていると
ともに、これらの切刃チップの回転方向前部には、切屑
ポケットが前記チップ座に連設され、かつこれらの切刃
チップは、その最先端に位置する切刃チップが順次外周
方向に向つて偏位的に配置され、Ξ次元的な切刃構成お
よび配列によつて球面の回転軌跡が創成されるようにし
たものである。
エンドミルの切刃チップは、その切刃稜を形成する側て
は、少なくとも截頭円錐板の一部をなしており、チップ
座内に配置されるに際しては、その截頭面がチップ座面
側に位置することにより、そのすくい面が錐面により形
成され、またその逃げ面がチップ座面側に位置すること
により、そのすくい面が錐面により形成され、またその
逃げ面が円錐底面により形成されるようになつていると
ともに、これらの切刃チップの回転方向前部には、切屑
ポケットが前記チップ座に連設され、かつこれらの切刃
チップは、その最先端に位置する切刃チップが順次外周
方向に向つて偏位的に配置され、Ξ次元的な切刃構成お
よび配列によつて球面の回転軌跡が創成されるようにし
たものである。
また、本発明は、上記発明に対し、球面創成用の前記切
刃チップのほかに、軸方向外周部分に副切刃チップが配
置された第2の発明を含み、これにより垂直壁面の切削
を伴なうものに適用てきるようにしたものである。
刃チップのほかに、軸方向外周部分に副切刃チップが配
置された第2の発明を含み、これにより垂直壁面の切削
を伴なうものに適用てきるようにしたものである。
以下、本発明多刃ボールエンドミルの一実施例について
、図を参照して説明する。
、図を参照して説明する。
第1図乃至第6図において、1は、多刃ボールエンドミ
ルの本体であり、この本体1は、棒状をなしており、そ
の先端の先丸頭部2および後端の柄部3からなつている
。
ルの本体であり、この本体1は、棒状をなしており、そ
の先端の先丸頭部2および後端の柄部3からなつている
。
この頭部2には、複数個のチップ座4が形成され、この
チップ座4内に取付けられた切刃チップ5の切刃稜6が
、その回転軌跡によつて球面を創成する。
チップ座4内に取付けられた切刃チップ5の切刃稜6が
、その回転軌跡によつて球面を創成する。
この切刃チップ5は、例えは第7図によつて明示された
ものが適用されるが、その切刃稜6を形成する側では、
少なくとも截頭円錐板又は円板の一部をなしており、前
記チップ座4内に配置されるに際しては、そのすくい面
7が錐面又は円柱面により形成され、またその逃げ面8
が円形面により形成されるようになつているものである
。
ものが適用されるが、その切刃稜6を形成する側では、
少なくとも截頭円錐板又は円板の一部をなしており、前
記チップ座4内に配置されるに際しては、そのすくい面
7が錐面又は円柱面により形成され、またその逃げ面8
が円形面により形成されるようになつているものである
。
したがつて、これらの切刃稜6は、創成される球面を切
截したときに形成される円形稜線を利用したものである
。すなわち、この円形稜線に対してその切截面が、その
まゝ切削時の逃け面8となり、またその円形稜線を切刃
稜6として残すため、球の回転中心方向からの円錐又は
円柱を想定すれは、このときの錐面又は円柱面がすくい
面となるものてある。この場合、円錐又は円柱を想定し
たのは、切削条件によつてそのすくい角が、正角だけで
なく0゜、負角もあることおよびろう付け式、スローア
ウエイ式のものを考慮したからである。そして、図示の
場合には、正角を採つているため球の回転中心点からの
円錐を想定し、その ク截頭面9がチップ座面1口側に
位置し、直円錐底面が逃け面8を形成するようになつて
いる。したがつて、切刃稜6の半径がγであれば、その
円錐角をθ、創成される球の半径をRとしたとθ つき
には、γ=R −Sin−の関係式が成り立つものであ
る。しかして、これらの切刃稜6の配列については、そ
の最先端に位置する切刃チップ5の切刃稜6の始点が、
軸中心点付近から始まるようにして、残りの切刃チップ
5の切刃稜6が順次外周方向に向つて偏位的に位置する
ようになつている。
截したときに形成される円形稜線を利用したものである
。すなわち、この円形稜線に対してその切截面が、その
まゝ切削時の逃け面8となり、またその円形稜線を切刃
稜6として残すため、球の回転中心方向からの円錐又は
円柱を想定すれは、このときの錐面又は円柱面がすくい
面となるものてある。この場合、円錐又は円柱を想定し
たのは、切削条件によつてそのすくい角が、正角だけで
なく0゜、負角もあることおよびろう付け式、スローア
ウエイ式のものを考慮したからである。そして、図示の
場合には、正角を採つているため球の回転中心点からの
円錐を想定し、その ク截頭面9がチップ座面1口側に
位置し、直円錐底面が逃け面8を形成するようになつて
いる。したがつて、切刃稜6の半径がγであれば、その
円錐角をθ、創成される球の半径をRとしたとθ つき
には、γ=R −Sin−の関係式が成り立つものであ
る。しかして、これらの切刃稜6の配列については、そ
の最先端に位置する切刃チップ5の切刃稜6の始点が、
軸中心点付近から始まるようにして、残りの切刃チップ
5の切刃稜6が順次外周方向に向つて偏位的に位置する
ようになつている。
そして第1図乃至第6図にみられるものについては、軸
方向を基準とすれば、捩れ角αを伴なつて2列の配列を
採つているものである。また、これに伴ない、これらの
切刃チップ5が取付けられる回転方向前部には、切屑ポ
ケット11が前記チップ座4に対し凹欠的な関係で連設
されることにより切屑の排除を良好にしている。このた
め軸方向の最後列にある切刃チップ5については、その
切刃稜6の切上り部分側にも側部ポケット12を凹欠し
ている。この場合最後列にある切刃チップ5は、直角肩
的な切削に関与てきるように本体1の軸方向にも位置す
るようにしてもよい。前記切刃チップ5は、本実施例の
場合、第7図に明示されるように短柱13を凸設した略
半円錐形板が適用されており、チップ座4内に取付けら
れるときには、その切截側面14がチップ座側壁15に
当接され、また、この短柱13が、チップ座面10に穿
設された盲穴16内に挿入されることにより位置決めさ
れる。
方向を基準とすれば、捩れ角αを伴なつて2列の配列を
採つているものである。また、これに伴ない、これらの
切刃チップ5が取付けられる回転方向前部には、切屑ポ
ケット11が前記チップ座4に対し凹欠的な関係で連設
されることにより切屑の排除を良好にしている。このた
め軸方向の最後列にある切刃チップ5については、その
切刃稜6の切上り部分側にも側部ポケット12を凹欠し
ている。この場合最後列にある切刃チップ5は、直角肩
的な切削に関与てきるように本体1の軸方向にも位置す
るようにしてもよい。前記切刃チップ5は、本実施例の
場合、第7図に明示されるように短柱13を凸設した略
半円錐形板が適用されており、チップ座4内に取付けら
れるときには、その切截側面14がチップ座側壁15に
当接され、また、この短柱13が、チップ座面10に穿
設された盲穴16内に挿入されることにより位置決めさ
れる。
そして、この位置決めされた後には、この切刃チップ5
は、ろう付けによつてチップ座4内に固定される。しか
し、前述.したすくい面および逃げ面の関係が充足され
れば、これらの切刃チップ5の形状は、第7図のものに
限られず、またその取付けもろう付けによる必要はない
。さらに、切刃チップ5の配列は、軸方向に捩れを伴な
う2列のものが示されているJが、1又は2以上の配列
てもよく、また、2列以上のものについては、捩れを伴
なわなくてもカバーできるものてある。以上のようにし
て構成された本発明の多刃ボールエンドミルについて溝
削りした結果、充分に本7発明の効果が現われ、その仕
上け精度、切削状況も良好であつた。
は、ろう付けによつてチップ座4内に固定される。しか
し、前述.したすくい面および逃げ面の関係が充足され
れば、これらの切刃チップ5の形状は、第7図のものに
限られず、またその取付けもろう付けによる必要はない
。さらに、切刃チップ5の配列は、軸方向に捩れを伴な
う2列のものが示されているJが、1又は2以上の配列
てもよく、また、2列以上のものについては、捩れを伴
なわなくてもカバーできるものてある。以上のようにし
て構成された本発明の多刃ボールエンドミルについて溝
削りした結果、充分に本7発明の効果が現われ、その仕
上け精度、切削状況も良好であつた。
これは、特に切刃稜6がΞ次元的な曲線状をなしている
ため、バランス切削が可能となり切削動力の減少につな
がり、強力切削が可能になつたことが考えられる。なお
、このときの溝削りの切削条件は、被削材がSKDII
、多刃ボールエンドミルの刃先半径Rが25m77Z)
回転数N=1100r.p.m)送りf =0.257
7Z77ZIrev)テーブル送りF=2757−fl
!Nlminとし、その取代については刃先半径Rに等
しい257WLとしたものてある。
ため、バランス切削が可能となり切削動力の減少につな
がり、強力切削が可能になつたことが考えられる。なお
、このときの溝削りの切削条件は、被削材がSKDII
、多刃ボールエンドミルの刃先半径Rが25m77Z)
回転数N=1100r.p.m)送りf =0.257
7Z77ZIrev)テーブル送りF=2757−fl
!Nlminとし、その取代については刃先半径Rに等
しい257WLとしたものてある。
さらに、第8図乃至第14図に示されるものは、変形例
として明示されたものである。
として明示されたものである。
これは、切刃チップ5の配列を異ならせたものであり、
前記切刃チップ5は、最先端に位置する切刃チップ5を
基準にして、残りの切刃チップ5が半径方向の位置およ
び回転方向の位置をすらせることによりいわゆる渦巻形
の配列を採つたものである。そして、図示の場合では切
屑ポケット11は、加工上の問題から前記チップ座面1
0と同一 ・平面上にあるようにして形成されているが
、凹欠状によれば、切屑の排出が良好になるものてある
。この切刃配列は、切削バランスをさらに考慮したもの
であり、第1図乃至第6図のものと異なりむしろ取り代
の少ない切削に好適させるためのものである。
前記切刃チップ5は、最先端に位置する切刃チップ5を
基準にして、残りの切刃チップ5が半径方向の位置およ
び回転方向の位置をすらせることによりいわゆる渦巻形
の配列を採つたものである。そして、図示の場合では切
屑ポケット11は、加工上の問題から前記チップ座面1
0と同一 ・平面上にあるようにして形成されているが
、凹欠状によれば、切屑の排出が良好になるものてある
。この切刃配列は、切削バランスをさらに考慮したもの
であり、第1図乃至第6図のものと異なりむしろ取り代
の少ない切削に好適させるためのものである。
これは、切屑ポケット11の形成上被削材に対する取り
代を大きくすれは、切屑の排出口がなくなることによる
ものである。次に、第8図乃至第14図に示される多刃
ボー .ルエンドミルについて、SKDIIを被削材と
して切削した結果ては、上述した目的が充分満たされ、
その効果が顕著であつた。
代を大きくすれは、切屑の排出口がなくなることによる
ものである。次に、第8図乃至第14図に示される多刃
ボー .ルエンドミルについて、SKDIIを被削材と
して切削した結果ては、上述した目的が充分満たされ、
その効果が顕著であつた。
このときの切削条件は、多刃ボールエンドミルの刃先半
径Rが2577Z771)回転数N=1500r.p.
m)送リリf =0.5WLIreV)テーブル送りF
=750TmIminとし、被削材の取り代を27−
1Unとしたものてある。
径Rが2577Z771)回転数N=1500r.p.
m)送リリf =0.5WLIreV)テーブル送りF
=750TmIminとし、被削材の取り代を27−
1Unとしたものてある。
また、第15図に示すものは、技術的に関係する別発明
を示すものであり特に被削材の取り代が大きくなつた場
合に好適するように、本体1の軸一方向に副切刃チップ
17を取付けたものてある。この場合、前記副切刃チッ
プ17は、図示の場合、矩形板のものが示されているが
、円形板等のチップに代替してもよいものであり、その
すくい面は前記切刃チップ5と異なり、矩形平面、円形
3面等を呈するように位置する。これは、本発明の多刃
ボールエンドミルを移動した際、垂直壁が切削創成され
るようにしたものである。なお、副切刃チップ17につ
いては、対称の位置に2個設ける必要はなく、1個であ
つてもよい。
を示すものであり特に被削材の取り代が大きくなつた場
合に好適するように、本体1の軸一方向に副切刃チップ
17を取付けたものてある。この場合、前記副切刃チッ
プ17は、図示の場合、矩形板のものが示されているが
、円形板等のチップに代替してもよいものであり、その
すくい面は前記切刃チップ5と異なり、矩形平面、円形
3面等を呈するように位置する。これは、本発明の多刃
ボールエンドミルを移動した際、垂直壁が切削創成され
るようにしたものである。なお、副切刃チップ17につ
いては、対称の位置に2個設ける必要はなく、1個であ
つてもよい。
要は、切削条件次第によつて増減すればよいものである
。本発明は、以上説明したように、球面を創成する切刃
チップについては、その切刃稜がΞ次元的易な曲線を有
していることから、切削のバランスがよくなり、しかも
そのため切削動力の減少がみられることから切削能率の
向上、加工精度の向上が期待できるものである。
。本発明は、以上説明したように、球面を創成する切刃
チップについては、その切刃稜がΞ次元的易な曲線を有
していることから、切削のバランスがよくなり、しかも
そのため切削動力の減少がみられることから切削能率の
向上、加工精度の向上が期待できるものである。
また、切刃の再研削にあたつても、平面をなす逃げ面側
のみ行なえばよいものであるから、容易に寸法精度の高
いものが得られるものである。
のみ行なえばよいものであるから、容易に寸法精度の高
いものが得られるものである。
第1図は、本発明多刃ボールエンドミルの一実施例を示
す正面図、第2図および第3図は、切刃チップに沿つて
それぞれ示される一部側面図、第4図は、第1図の底面
図、第5図および第6図は、底面図に示される切刃チッ
プからそれぞれ引き出した一部側面図、第7図は、切刃
チップを示すもので、aが正面図、bが側面図、および
cが底面図、第8図は、別の変形例を示す正面図、第9
図はその底面図、第1?図乃至第14図は、底面図に示
される切刃チップからそれぞれ引き出した一部側面図、
第15図は、副切刃チップが備えられた多刃ボールエン
ドミルの一実施例を示す正面図である。 1 ・・・・・・本体、2 ・・・・・・先丸頭部、4
・・・・・・チップ座、5・・・・・・切刃チップ、
6 ・・・・・・切刃稜、7 ・・・・・・すくい面、
8 ・・・・・・逃げ面、11・・・・・・切屑ポケッ
ト、17・・・・・・副切刃チップ。
す正面図、第2図および第3図は、切刃チップに沿つて
それぞれ示される一部側面図、第4図は、第1図の底面
図、第5図および第6図は、底面図に示される切刃チッ
プからそれぞれ引き出した一部側面図、第7図は、切刃
チップを示すもので、aが正面図、bが側面図、および
cが底面図、第8図は、別の変形例を示す正面図、第9
図はその底面図、第1?図乃至第14図は、底面図に示
される切刃チップからそれぞれ引き出した一部側面図、
第15図は、副切刃チップが備えられた多刃ボールエン
ドミルの一実施例を示す正面図である。 1 ・・・・・・本体、2 ・・・・・・先丸頭部、4
・・・・・・チップ座、5・・・・・・切刃チップ、
6 ・・・・・・切刃稜、7 ・・・・・・すくい面、
8 ・・・・・・逃げ面、11・・・・・・切屑ポケッ
ト、17・・・・・・副切刃チップ。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1 棒状をなす本体の先丸頭部には、複数個のチップ座
が設けられ、このチップ座内に切刃チップが備えられる
ことにより、その切刃稜の回転軌跡によつて球面が創成
されるようにした多刃ボールエンドミルにおいて、前記
切刃チップは、その切刃稜を形成する側では、少なくと
も截頭円錐板又は円板の一部をなしており、前記チップ
座内に取付けられるに際しては、そのすくい面が、前記
円錐板又は円板の錐面又は円柱面により形成され、また
、その逃げ面が円形面により形成されるようになつてい
るとともに、これらの切刃チップの回転方向前部には、
切屑ポケットが、前記チップ座に連設され、かつこれら
の切刃チップは、その最先端に位置する切刃チップにつ
いては、その切刃稜の始点が、軸中心点付近に置かれる
とともに、残りの切刃チップが、順次外周方向に向つて
偏位的に取付けられ、球面の回転軌跡が創成されるよう
にしたことを特徴とする多刃ボールエンドミル。 2 前記切刃チップは、その切刃稜を形成する側で截頭
円錐板の一部をなし、かつその逃げ面が、直円錐底面の
一部からなり、これにより形成される切刃稜の半径γが
、その円錐角をθ、創成される球面の半径をRとしてと
きに、γ=R・sinθ/2の関係を充すことを特徴と
する特許請求の範囲第1項記載の多刃ボールエンドミル
。 3 前記切刃チップは、略半円錐形板で、その截頭面側
には、短柱を凸設しており、切截された側面がチップ座
側壁に当接されるとともに、前記短柱が、チップ座面に
穿設された盲穴内に挿込まれることにより位置決めされ
、その後にろう付け固定されるようにしたことを特徴と
する特許請求の範囲第1項又は第2項記載の多刃ボール
エンドミル。 4 前記チップの配置は、軸方向では、捩れを伴なつた
2列の配列を採つており、これに伴ない、前記切屑ポケ
ットが、連続的に凹欠され切屑の排除を良好にしている
ことを特徴とする特許請求の範囲第1項又は第2項記載
の多刃ボールエンドミル。 5 前記切屑ポケットは、前記切刃チップのうち、軸方
向の最後列にあるものについては、その切刃稜の切上り
部分にも側部ポケットが凹欠されていることを特徴とす
る特許請求の範囲第4項記載の多刃ボールエンドミル。 6 前記切刃チップは、最先端に位置する切刃チップを
基準にして、残りの切刃チップが半径方向の位置および
回転方向の位置をすらせることにより、渦巻的な配列が
採られていることを特徴とする特許請求の範囲第1項又
は第2項記載の多刃ボールエンドミル。7 前記切屑ポ
ケットは、チップ座面と同一平面上にあるようにして形
成されていることを特徴とする特許請求の範囲第6項記
載の多刃ボールエンドミル。 8 棒状をなす本体の先丸頭部から軸方向後方に向つて
複数個のチップ座が設けられ、頭部に設けられたチップ
座内に備えられた切刃チップの切刃稜の回転軌跡によつ
て球面が創成され、しかも軸方向に設けられたチップ座
内に備えられた副切刃チップの切刃稜の回転軌跡によつ
て円柱面が創成されるようにした多刃ボールエンドミル
において、球面創成用の切刃チップは、その切刃稜を形
成する側では、少なくとも截頭円錐板又は円柱板の一部
をなしており、前記チップ座内に取付けられるに際して
は、そのすくい面が前記円錐板又は円板の錐面又は円柱
面により形成され、またその逃げ面が、円形面により形
成されるようになつているとともに、これらの切刃チッ
プは、軸方向で1又は2以上の配列を構成するとともに
、その最先端に位置する切刃チップについては、その切
刃稜の始点が、軸中心付近に置かれるとともに、残りの
切刃チップが、順次外周方向に向つて偏位的に取付けら
れ、かつ、これらの切刃チップの回転方向前部には、切
屑ポケットが連続的に凹欠され、さらに円柱面創成用の
前記副切刃チップは、矩形板又は複数の円形板等からな
り軸方向後部に位置する前記切刃チップに続いて取付ら
れた際には、そのすくい面が、平面を呈するように位置
しているごとき特徴とする多刃ボールエンドミル。 9 前記切刃チップは、その切刃稜を形成する側で截頭
円錐板の一部をなし、かつその逃げ面が、直円錐底面の
一部からなり、これにより形成される切刃稜の半径γが
、その円錐角をθ、創成される球面の半径をRとしたと
きに、γ=R・sinθ/2の関係を充すことを特徴と
する特許請求の範囲第8項記載の多刃ボールエンドミル
。 10 前記切刃チップは、略半円錐形板で、その截頭面
側には、短柱を凸設しており、切截された側面が、チッ
プ座側壁に当接されるとともに、前記短柱がチップ座面
に穿設された盲穴内に挿込まれることにより位置決めさ
れ、その後にろう付け固定されるようにしたことを特徴
とする特許請求の範囲第8項又は第9項記載の多刃ボー
ルエンドミル。 11 前記チップの配置は、軸方向では、捩れを伴なつ
た2列の配列を採つており、これに伴ない、前記切屑ポ
ケットが連続的に凹欠され、切屑の排除を良好にしてい
ることを特徴とする特許請求の範囲第8項又は第9項記
載の多刃ボールエンドミル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15180077A JPS6048286B2 (ja) | 1977-12-19 | 1977-12-19 | 多刃ボ−ルエンドミル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15180077A JPS6048286B2 (ja) | 1977-12-19 | 1977-12-19 | 多刃ボ−ルエンドミル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS5484682A JPS5484682A (en) | 1979-07-05 |
JPS6048286B2 true JPS6048286B2 (ja) | 1985-10-26 |
Family
ID=15526566
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15180077A Expired JPS6048286B2 (ja) | 1977-12-19 | 1977-12-19 | 多刃ボ−ルエンドミル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6048286B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6245893U (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-19 | ||
JPS6343492U (ja) * | 1986-09-03 | 1988-03-23 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5893417U (ja) * | 1981-12-17 | 1983-06-24 | 東芝タンガロイ株式会社 | スロ−アウエイ式の球面カツタ− |
JPS5973216A (ja) * | 1982-10-19 | 1984-04-25 | Toshiba Tungaloy Co Ltd | ボ−ルエンドミル |
JPS61209808A (ja) * | 1985-03-13 | 1986-09-18 | Konishi Seisakusho:Kk | 切削工具 |
-
1977
- 1977-12-19 JP JP15180077A patent/JPS6048286B2/ja not_active Expired
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6245893U (ja) * | 1985-09-04 | 1987-03-19 | ||
JPS6343492U (ja) * | 1986-09-03 | 1988-03-23 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS5484682A (en) | 1979-07-05 |
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